JP6014229B1 - 活性炭又はセラミックのいずれか又は両方を混合した酵素風呂 - Google Patents
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Abstract
Description
温水に発酵母材を入れる風呂と区別するため、温水に混ぜないで直接発酵母材に身体を入れる(埋める)ものは、酵素風呂とし、後者の浴槽に発酵母材を混ぜるものは酵素浴槽とする。また、発酵前の米ぬかやおがくずは、原母材と表現する場合がある(以下同様)。
桧等のおがくずに、薬草、野草等から抽出した酵母を混合し、必要な場合には少量の水を加えて攪拌していくと、おがくずは、酵母により発酵し、約50〜75℃まで上昇する。また、米ぬかでは、米ぬかに含まれる酵母により、少量の水を加え攪拌することにより発酵し、約50〜75℃まで上昇する。
約50〜75℃まで上昇した発酵母材である酵素風呂に身体全体を入れて、発汗作用を生じさせ、リラクゼーション効果を得て、基礎代謝を向上させ体質改善効果もあるとされている。
前述のように、酵素の発行熱は約50℃〜75℃ であり、この温度のお風呂では熱くては入れないが、酵素風呂は空気を含んだふわふわのパウダー状となっているため、身体を入れることができ、身体に負担をかけずに熱を効果的に体内に取り入れることができ、温泉以上の効果があるとも言われている。
さらに、セラミックと風呂に関する先行技術としては、新開発のセラミックビーズの中に、砂風呂の要領で全身を埋めて遠赤外線放射を全身に浴びる、新しい入浴設備(特許文献5)、見かけ比重が0.5〜1.5で平均粒子径が5〜15mmのセラミック質多孔球状体を温水浴槽に充填し人体要部が上記球状体に包囲された形で入浴すると大きな温浴効果が得られる温浴効果の大きな新しい入浴システム(特許文献6)等がある。
酵母は、薬草、野草等から抽出し、原母材に添加し、必要に応じ水を加えて混同・攪拌し、発酵させる。また、米ぬかでは原母材に酵母が含まれていて、水を加えて攪拌することにより発酵する。原母材が発酵により混合発酵母材となり酵素風呂として使用される。
さらに、炭素は、温められると遠赤外線の発生量がセラミックと同様大きく、酵素風呂では、発酵母材に全身を入れるため、炭素による肌への遠赤外線の吸収量が増加する効果もある。
活性炭は、粉末状のものから粒状のものまで市販されているが、皮膚と直接接するため、細粒状の活性炭が好ましいといえる。しかし、酵素風呂に適したものであれば足り、活性炭の形状等は問わない。
近年になり、アルミナ(酸化アルミニウム)やジルコニア、炭化ケイ素といった精製された材料を使って、形状や工程などを精密にコントロールして製造することで、新機能や新特性を持たせたセラミックスが作られるようになり、このようなセラミックスはファインセラミックスと呼ばれる。
ファインセラミックスは、使用する原料の種類や粒子の細かさ、焼き方などを変えることで、それぞれ硬度、耐磨性、耐熱性等、さまざまな特性を持たせることができる。
粒子と粒子の間に間隔をあけて材質中に多くの細孔が空くように焼結させたファインセラミックスを多孔質セラミックスという。
多孔質セラミックは、その細孔の空き方により使用方法が異なってくる。貫通孔を有する多孔質セラミックはフィルター、細孔はあるが貫通していない多孔質セラミックは、断熱材、防音材や液体や気体の吸着・保持等に利用される。
多孔質セラミックは、製造方法を変えることで、細孔の数や大きさ、形などを変えることができ、各種の形状が市販されているため、皮膚に優しい細粒状の多孔質セラミックを選択することができる。
活性炭と多孔質セラミックの重量比は、1:1に限定するものではなく、原母材や酵母によりその割合を任意に決めることができる。
また、酵素風呂は、身体を所定時間、混合発酵母材入れる(埋める)ものであり、身体にはその重みが掛かり、活性炭及び/又は多孔質セラミックが混合した酵素母材はできるだけ軽いことが好ましいためである。
尚、活性炭又は多孔質セラミックのいずれか一方を原母材、酵母に混合する場合もその重量比は10%以下が好ましい。
そこで、活性炭素及び/又は多孔質セラミック入りの発酵母材を通気性のある袋に入れ、その袋を温水に浸漬させることにより、この問題点を解消することができる。通気性のある袋とは、活性炭素及び/又は多孔質セラミック入りの発酵母材が流れ出すことがなく、酵素は自由に温水に拡散し、また活性炭及び/又は多孔質セラミックの遠赤外線の皮膚への吸収効果ができれば足り、材質等は問わない。
図1、図2からも活性炭、多孔質セラミックを混ぜ合わせた方が、温度曲線の上昇・下降からも発酵が促進され、継続していると考えられる。また、この観察は室内で行なったが、酵素風呂特有の臭気は感じられなかった。
Claims (4)
- 米ぬかやおがくずと、酵母と、活性炭及び/又は多孔質セラミックと、必要に応じ水を加えて、混合・攪拌して発酵させた米ぬかやおがくずを使用する酵素風呂の生産方法。
- 活性炭及び/又は多孔質セラミックの重量比は原母材の10%以下とする請求項1の酵素
風呂の生産方法。 - 発酵母材と活性炭及び/又は多孔質セラミックが含まれる混合発酵母材を使用する酵素風呂。
- 混合発酵母材に含まれる活性炭及び/又は多孔質セラミックの重量比は、原母材の10%以下とする請求項3の酵素風呂。
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