JP6014180B2 - ポリマー套管 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリマー套管に関し、特に、エポキシ樹脂等からなる絶縁筒とシリコーンゴム等からなるポリマー被覆体との界面に電界緩和層を備えるポリマー套管に関する。
近年、套管の軽量化、スリム化、縮小化、套管種類の共通化及び作業工程の簡略化などを図る観点から、エポキシ樹脂等からなる絶縁筒の外周面にシリコーンゴム等からなるポリマー被覆体を直接モールド成形した固体絶縁構造(完全乾式)のポリマー套管が実用化されている(例えば特許文献1〜4)。
ポリマー套管においては、電界が高くなるとポリマー套管の外表面においてコロナ放電が発生する。そして、コロナ放電が長期間に亘って生じた場合には、ポリマー被覆体が化学的な侵食を受けて、劣化(エロージョン)するおそれがある。コロナ放電の発生を防止するために、通常、ポリマー被覆体は、絶縁筒の外周を覆う胴部と、胴部の外周に長手方向に離間して形成される傘状の襞部と、を有する。
また、耐コロナ特性を一層向上させるために、特許文献1に記載のポリマー套管では、絶縁筒(絶縁体)とポリマー被覆体との界面に電界緩和層が配置されている。さらに、電界緩和層は、先端側に向かって厚みが厚く、かつ、内径が小さくなるように傾斜したテーパー部を有し、円弧面状に形成されている。特に、電界が集中する電界緩和層の先端部を、襞部の肉厚部に隣接する位置に配置した場合は、コロナ放電を低減するのに非常に有用である。特許文献2に記載の有機複合碍管(ポリマー套管)では、内部電極(内部導体)の上部先端部近傍(表面に最大電界が現れる部分)において、外被(ポリマー被覆体)の胴部及び傘部(襞部)の外径が、他の部位の外径よりも大きくなっている。
特開2012−75266号公報 特開2002−157932号公報 特開2007−188735号公報 特開2009−5514号公報
しかしながら、特許文献1に記載のポリマー套管においては、電界緩和層が、ポリマー套管の大径部から小径部にわたる軸方向に長い区間に設けられているため、電界緩和層の材料費が高価となる。また、電界緩和層のテーパー部から先端部は複雑な形状を有するため、ポリマー被覆体の小径部において絶縁筒の外径と電界緩和層の外径を一致させるのに、複雑な形状に対応する金型あるいは加工が必要であり、絶縁体を複雑な形状に仕上げるのに煩雑な作業が必要となる。
また、特許文献2に記載の有機複合碍管においては、大径化した部分に塩分が溜まりやすくなるため、ポリマー套管の耐汚損性能が低下する虞がある。
本発明の目的は、耐コロナ特性が向上し、さらなる高電圧化を図ることができるポリマー套管を提供することである。
本発明に係るポリマー套管は、中心に配置される棒状の内部導体と、
前記内部導体の外周に一体的に形成される硬質の絶縁筒と、
前記内部導体と同心状に前記絶縁筒に埋設される遮へい金具と、
前記絶縁筒の外周を覆う胴部と、前記胴部の外周に長手方向に離間して形成される複数の傘状の襞部とを有するポリマー被覆体と、
酸化亜鉛層又は比誘電率が10以上の高誘電率層で構成され、前記絶縁筒と前記ポリマー被覆体との界面に沿って配置され、後端部が前記遮へい金具に接続される電界緩和層と、を備えるポリマー套管において、
前記胴部は、
均一な肉厚を有し、前記電界緩和層の先端部の位置よりも前記ポリマー套管の先端側及び後端側それぞれに配置される第1の胴部と、
少なくとも前記電界緩和層の先端部の外周の位置を含んで、前記ポリマー套管の先端側の前記第1の胴部の後端部から前記ポリマー套管の後端側の前記第1の胴部の先端部にかけて配置され、かつ、前記第1の胴部よりも肉厚の厚い第2の胴部と、
を有し、
前記第2の胴部の外周に設けられる前記襞部の外径は、前記第2の胴部に隣接する前記第1の胴部の外周に設けられる前記襞部の外径と同一であることを特徴とする。
本発明のポリマー套管によれば、電界が集中する電界緩和層の先端部近傍における気中表面(襞部表面)の電界を低減させたポリマー套管を提供することができる。したがって、ポリマー套管の耐コロナ特性が向上し、さらなる高電圧化を図ることができ、例えば定格電圧154kVのような高電圧にも対応することができる。
第1の一実施の形態に係るポリマー套管の全体構成を示す部分断面図である。 第1の実施の形態の電界緩和層の先端部を拡大して示す図である。 第2の実施の形態に係るポリマー套管の全体構成を示す部分断面図である。 第2の実施の形態の電界緩和層の先端部を拡大して示す図である。 変形例に係るポリマー套管の全体構成を示す部分断面図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るポリマー套管の全体構成を示す部分断面図である。以下において、図中、上側を先端側、下側を後端側と称する。図1に示すポリマー套管1は、後端側に変圧器等の電力機器内に配置されるヘッド部Hを有する機器用ブッシングである。
図1に示すように、ポリマー套管1は、中心に配置される棒状の内部導体10、内部導体10の外周に設けられる絶縁筒20、絶縁筒20と一体的に形成される遮へい金具30、絶縁筒20の外周に設けられるポリマー被覆体40、及び絶縁筒20とポリマー被覆体40の界面に配置される電界緩和層50等を備える。
内部導体10、絶縁筒20、遮へい金具30、ポリマー被覆体40、及び電界緩和層50は、モールド成型により一体的に形成される。具体的には、内部導体10と遮へい金具30とを金型にセットした状態で絶縁筒20がモールド成型される。モールド成型後のものが電界緩和層成型用の金型にセットされ、後述するように絶縁筒20の大径部23の外周面に電界緩和層50がモールド成型される。さらに、電界緩和層50をモールド成型したものがポリマー被覆体用の金型にセットされ、絶縁筒20及び電界緩和層50の外周面にポリマー被覆体40がモールド成型される。なお、ポリマー套管1において、課電時の電位は、内部導体10が高電位、遮へい金具30が接地電位となる。
内部導体10は、例えば銅、アルミニウム、銅合金又はアルミニウム合金等からなる通電に適した導電性材料で構成される。ポリマー套管1では、内部導体10の両端部(先端部11及び後端部12)は、絶縁筒20から露出した状態とされる。内部導体10の先端部11は架空線や引き込み線(図示略)などに接続され、内部導体10の後端部12は電力機器内の高電圧導体に接続される。なお、図1の実施の形態では、内部導体10の後端部12は、コロナシールド付きの形状となっているが、棒状のままでもよい。
絶縁筒20は、機械的強度の高い硬質プラスチック樹脂材料(例えばエポキシ樹脂やFRP(Fiber Reinforced Plastics)など)で構成される。絶縁筒20は、先端側に直胴状に形成された小径部21、小径部21から後端側に向けて緩やかに拡径するテーパー部22、テーパー部22の後端側に直胴状に形成された大径部23を有する。また、絶縁筒20の後端部(大径部23の後端側(遮へい金具30のフランジ部32より後端側)に連設される部分)は、電力機器内に配置されるヘッド部Hを構成する。
絶縁筒20を全体的に大径化すると、ポリマー套管1の表面電位を容易に下げることができるが、ポリマー套管1に要求される耐震性、耐曲げ荷重性が低下する。絶縁筒20を小径部21、テーパー部22、大径部23からなる構造とすることで、電気的性能と、耐震性、曲げ荷重性の両立を図ることができる。
遮へい金具30は、絶縁筒20の大径部23に内部導体10と同心状に埋設される円筒部31と、円筒部31の後端から径方向外側に延出するフランジ部32とを有する。円筒部31は電界緩和機能を有し、ポリマー套管1の電界を緩和する。フランジ部32を電力機器のケースCに載置した状態でボルト等の接続部材(図示略)で接続することにより、ポリマー套管1は電力機器に気密に固定される。
ポリマー被覆体40は、電気絶縁性能に優れる材料(例えばシリコーンポリマーなどの高分子材料)で構成される。ポリマー被覆体40は、絶縁筒20のヘッド部Hを除く部分(遮へい金具30のフランジ部32より先端側の部分)の外周を覆うように形成される。ポリマー被覆体40は、絶縁筒の外周を覆う胴部41と、胴部41の外周に長手方向に離間して形成される複数の傘状の襞部42とを有する。図1では、突出長の異なる(長いもの、短いもの)複数の傘状の襞部42a、42bが長手方向に離間して交互に形成されているが、襞部42a、42bの突出長は同じであってもよい。
電界緩和層50は、酸化亜鉛(ZnO)層又は高誘電率層で形成される。具体的には、例えば、電界緩和層60は、樹脂材料に酸化亜鉛粉末を充填した酸化亜鉛層、又は、カーボンブラック等の導電性フィラーを充填したゴム等の比誘電率が10以上の高誘電率層で構成される。電界緩和層50は、絶縁筒20の大径部23の外周面にモールド成型により絶縁筒20と一体的に形成される。すなわち、電界緩和層50は、ポリマー套管1において、絶縁筒20の大径部23とポリマー被覆体40との界面に沿って設けられる。
絶縁筒20の大径部23の長手方向の長さは、電界緩和層50よりも長くなっており、本実施の形態では電界緩和層50の2倍程度の長さとなっている。すなわち、電界緩和層50は、絶縁筒20の大径部23に位置する。特許文献1に記載のポリマー套管に比較して電界緩和層50の長さが短いので、電界緩和層50の形成に必要な材料費を低減することができる。
電界緩和層50の後端は、遮へい金具30に電気的に接続される。電界緩和層50は、絶縁筒20の大径部23の外周面に形成されるので、全体が同一径となる。大径部23に電界緩和層50を形成することにより電界分布が最適化されるので、ポリマー套管1の電気的性能が向上する。
図2は、ポリマー套管1における電界緩和層50の先端部(図1の一点鎖線で囲んだ部分)を拡大して示す図である。図2に示すように、ポリマー套管1において、ポリマー被覆体40の胴部41は、薄肉部411(第1の胴部)と厚肉部412(第2の胴部)に区画される。薄肉部411は、ポリマー被覆体40の大部分を占める肉厚が均一な部分である。厚肉部412は、薄肉部411よりも肉厚の厚い部分である。
厚肉部412は、電界緩和層50の先端部50aの近傍に位置する。すなわち、胴部41の少なくとも電界緩和層50の先端部50aに位置する部分が厚肉部412となっている。
厚肉部412の胴部の外周に設けられる襞部422の外径は、厚肉部412に隣接する薄肉部411の外周に設けられる襞部421の外径と同一である。特許文献2のように電界が集中する部分を全体的に大径化するわけではないので、所望の耐汚損性能を確保することができる。
さらに、第1の実施の形態では、厚肉部412の外径は、厚肉部412に隣接する薄肉部411の外径よりも大径となっており、厚肉部412の内径は、厚肉部412に隣接する薄肉部411の内径と同一となっている。すなわち、ポリマー被覆体40の胴部41の一部が径方向外側に膨出することにより、厚肉部412が形成されている。これにより、必要最小限の設計変更により、厚肉部412を形成することができる。
厚肉部412の厚さは、好ましくは薄肉部411の厚さの約2〜3倍である。これにより、漏洩距離が短くなるのを抑制しつつ、効果的に気中表面の電界を低減させることができる。
このように、ポリマー套管1は、中心に配置される棒状の内部導体10と、内部導体10の外周に一体的に形成される硬質の絶縁筒20と、内部導体10と同心状に絶縁筒20に埋設される遮へい金具30と、絶縁筒20の外周を覆う胴部41と胴部41の外周に長手方向に離間して形成される傘状の襞部42とを有するポリマー被覆体40と、酸化亜鉛層又は高誘電率層で構成され、絶縁筒20とポリマー被覆体40との界面に沿って配置され、後端部が遮へい金具30に接続される電界緩和層50と、を備える。ポリマー被覆体40の胴部41は、均一な肉厚を有する薄肉部411(第1の胴部)と、電界緩和層50の先端部近傍に位置し、薄肉部411よりも肉厚の厚い厚肉部412(第2の胴部)とを有する。
ポリマー套管1によれば、少なくとも電界が集中しやすい電界緩和層50の先端部50aに位置する部分のポリマー被覆体40の胴部41の肉厚が他の部分に比較して厚くなっているので、電界緩和層50の先端部50aの近傍における気中表面(襞部表面)の電界を低減させることができる。したがって、耐コロナ特性が向上し、定格電圧154kVのような高電圧にも必要以上に大径化することなく対応することができる。また、特許文献1に記載のポリマー套管に比較して電界緩和層50の先端部50aの形状は複雑ではないので、電界緩和層50を容易に形成することができる。
なお、実施の形態1に係るポリマー套管1では、胴部41を径方向外側に膨出させて厚肉部413を形成するために漏洩距離が若干短くなるので、その分、ポリマー套管1の気中部を長くするのが好ましい。
[第2の実施の形態]
図3は、第2の実施の形態に係るポリマー套管2の全体構成を示す部分断面図である。図4は、ポリマー套管2における電界緩和層50の先端部を拡大して示す図である。ポリマー套管2の基本的な構造は第1の実施の形態に係るポリマー套管1と同様であり、電界緩和層50の先端部近傍の構造がポリマー套管1と異なる。
図4に示すように、ポリマー套管2において、ポリマー被覆体40の胴部41は、薄肉部411(第1の胴部)と厚肉部413(第2の胴部)に区画される。薄肉部411は、ポリマー被覆体40の大部分を占める肉厚が均一な部分である。厚肉部413は、薄肉部411よりも肉厚の厚い部分である。
厚肉部413は、電界緩和層50の先端部50aの近傍に位置する。すなわち、胴部41の少なくとも電界緩和層50の先端部50aに位置する部分が厚肉部413となっている。
厚肉部413の胴部の外周に設けられる襞部422の外径は、厚肉部413に隣接する薄肉部411の外周に設けられる襞部421の外径と同一である。特許文献2のように電界が集中する部分を全体的に大径化するわけではないので、所望の耐汚損性能を確保することができる。
さらに、第2の実施の形態では、厚肉部413の外径は、厚肉部413に隣接する薄肉部411の外径と同一となっており、厚肉部413の内径は、厚肉部413に隣接する薄肉部411の内径よりも小径となっている。すなわち、ポリマー被覆体40の胴部41の一部が径方向内側に膨出することにより、厚肉部413が形成されている。具体的には、厚肉部413は、後端側に隣接する薄肉部411に向かって徐々に肉薄となる傾斜部413aを有する。これにより、必要最小限の設計変更により、厚肉部413を形成することができる。
厚肉部412の厚さは、好ましくは薄肉部411の厚さの約2〜3倍である。これにより、絶縁筒20が細くなり機械的強度及び絶縁特性が低下するのを防止しつつ、効果的に気中表面の電界を低減させることができる。
このように、ポリマー套管2は、中心に配置される棒状の内部導体10と、内部導体10の外周に一体的に形成される硬質の絶縁筒20と、内部導体10と同心状に絶縁筒20に埋設される遮へい金具30と、絶縁筒20の外周を覆う胴部41と胴部41の外周に長手方向に離間して形成される傘状の襞部42とを有するポリマー被覆体40と、酸化亜鉛層又は高誘電率層で構成され、絶縁筒20とポリマー被覆体40との界面に沿って配置され、後端部が遮へい金具30に接続される電界緩和層50と、を備える。ポリマー被覆体40の胴部41は、均一な肉厚を有する薄肉部411(第1の胴部)と、電界緩和層50の先端部近傍に位置し、薄肉部411よりも肉厚の厚い厚肉部413(第2の胴部)とを有する。
ポリマー套管2によれば、少なくとも電界が集中しやすい電界緩和層50の先端部50aに位置する部分のポリマー被覆体40の胴部41の肉厚が他の部分に比較して厚くなっているので、電界緩和層50の先端部50aの近傍における気中表面(襞部表面)の電界を低減させることができる。したがって、耐コロナ特性が向上し、定格電圧154kVのような高電圧にも対応することができる。また、特許文献1に記載のポリマー套管に比較して電界緩和層50の先端部50aの形状は複雑ではないので、電界緩和層50を容易に形成することができる。
また、ポリマー套管2によれば、胴部41を径方向内側に膨出させて厚肉部413を形成するので、厚肉部413を設けることによって漏洩距離が短くなることもない。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、第1の実施の形態及び第2の実施の形態を組み合わせて、胴部41の一部を径方向内側及び外側に膨出させて厚肉部を形成するようにしてもよい。また、厚肉部412、413の長手方向の長さは、コロナ特性の向上を見込める程度であれば特に限定されないが、ポリマー被覆体40の材料費を抑制するためには、できるだけ短い方が好ましい。
実施の形態では、本発明のポリマー套管を機器用ブッシングに適用した場合について説明したが、本発明のポリマー套管は壁貫通ブッシング(特許文献3参照)や、絶縁筒20の後端側にケーブル端末の接続部(ストレスコーン、圧縮装置等)を有するケーブル終端接続部(特許文献4及び図5参照)に適用することもできる。
本発明をケーブル終端接続部(気中終端接続部)に適用したポリマー套管3の全体構成を示す部分断面図を図5に示す。図5のポリマー套管3における気中側の構造(ポリマー被覆体40を有する部分)は、第1の実施の形態のポリマー套管1または第2の実施の形態のポリマー套管2における気中側の構造(ポリマー被覆体40を有する部分)と同じであるため、詳細な説明を省略する。
また、ケーブル終端接続部としては、ストレスコーンを絶縁筒20内に収容するいわゆるインナーコーンタイプと、RBJ(ゴムブロックジョイント)の絶縁方式のようにゴムブロックを絶縁体の外周に覆うことによりポリマー套管とケーブル端末とを接続するいわゆるアウターコーンタイプとがあるが、本発明はいずれにも適用できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1、2 ポリマー套管
10 内部導体
20 絶縁筒
21 小径部
22 テーパー部
23 大径部
30 遮へい金具
31 円筒部
32 フランジ部
40 ポリマー被覆体
41 胴部
42 襞部
411 肉薄部
412、413 厚肉部
50 電界緩和層
H ヘッド部
C ケース

Claims (7)

  1. 中心に配置される棒状の内部導体と、
    前記内部導体の外周に一体的に形成される硬質の絶縁筒と、
    前記内部導体と同心状に前記絶縁筒に埋設される遮へい金具と、
    前記絶縁筒の外周を覆う胴部と、前記胴部の外周に長手方向に離間して形成される複数の傘状の襞部とを有するポリマー被覆体と、
    酸化亜鉛層又は比誘電率が10以上の高誘電率層で構成され、前記絶縁筒と前記ポリマー被覆体との界面に沿って配置され、後端部が前記遮へい金具に接続される電界緩和層と、を備えるポリマー套管において、
    前記胴部は、
    均一な肉厚を有し、前記電界緩和層の先端部の位置よりも前記ポリマー套管の先端側及び後端側それぞれに配置される第1の胴部と、
    少なくとも前記電界緩和層の先端部の外周の位置を含んで、前記ポリマー套管の先端側の前記第1の胴部の後端部から前記ポリマー套管の後端側の前記第1の胴部の先端部にかけて配置され、かつ、前記第1の胴部よりも肉厚の厚い第2の胴部と、
    を有し、
    前記第2の胴部の外周に設けられる前記襞部の外径は、前記第2の胴部に隣接する前記第1の胴部の外周に設けられる前記襞部の外径と同一であることを特徴とするポリマー套管。
  2. 前記第2の胴部の外径は、前記第2の胴部に隣接する前記第1の胴部の外径よりも大径であることを特徴とする請求項1に記載のポリマー套管。
  3. 前記第2の胴部の内径は、前記第2の胴部に隣接する前記第1の胴部の内径と同一であることを特徴とする請求項2に記載のポリマー套管。
  4. 前記第2の胴部の内径は、前記第2の胴部に隣接する前記第1の胴部の内径よりも小径であることを特徴とする請求項1に記載のポリマー套管。
  5. 前記第2の胴部の外径は、前記第2の胴部に隣接する前記第1の胴部の外径と同一であることを特徴とする請求項4に記載のポリマー套管。
  6. 前記第2の胴部は、後端側に隣接する前記第1の胴部に向かって徐々に肉薄となる傾斜部を有することを特徴とする請求項4又は5に記載のポリマー套管。
  7. 前記絶縁筒は、直胴状に形成された小径部と、前記小径部から後端側に向けて緩やかに拡径するテーパー部と、前記テーパー部の後端側に直胴状に形成された大径部と、を有し、
    前記電界緩和層の先端部は、前記大径部に位置することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のポリマー套管。
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