JP6013925B2 - ソケット - Google Patents

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Description

本発明は、ソケットに関するものである。
従来、円柱状の突出端子を備える電気部品、電子部品等をケーブルの電線等に接続するためにソケットが使用されている(例えば、特許文献1参照。)。このようなソケットは差込式端子を備え、該差込式端子に円柱状の突出端子が差込まれると、該突出端子を前記差込式端子が保持することによって、両者の電気的接続状態を維持する。
図8は従来のソケットの差込式端子を示す斜視図である。
図において、861は、図示されないソケットのハウジングに装着される差込式端子の本体部である。そして、862は、図示されないケーブルの電線の端部に接続される端子の結線部であり、前記本体部861の後端に接続されている。また、863は、図示されない突出端子が接続される接続部であり、前記本体部861の前端に接続されている。
前記接続部863は、略U字の断面形状を備える部材であり、互いに対向する左右一対の平板状の立上げ部863aと、該立上げ部863aの中央部底面に形成された開口部863cと、各立上げ部863aの先端に接続された案内部863dとを備える。なお、突出端子は、図における下方から接続部863に対して相対的に上昇して、左右の立上げ部863aの間に差込まれる。
そのため、左右の案内部863d同士の間隔は突出端子の外径寸法よりも広く設定されている。また、立上げ部863aと案内部863dとの境界には、突出端子の外径寸法よりも狭く間隔が設定された接触部863eが設けられている。さらに、各立上げ部863aには、舌片863fが形成されている。該舌片863fの先端部863jは、前記開口部863c側に位置する。なお、前記舌片863fは、先端部863j同士の間隔が狭くなるように、内側に向いて傾斜している。
そして、図における下方から左右の立上げ部863aの間に進入した突出端子が更に上方に進行すると、左右の舌片863f同士の間隔が押広げられる。これにより、前記突出端子は、左右の舌片863fによって左右から弾性的に挟持される。この場合、左右の舌片863fが弾性変形するので、前記突出端子と舌片863fとが広い面積で接触し、相互の導通状態が良好になる。
このように、前記突出端子が舌片863fによって保持されるので、前記突出端子と差込式端子との導通状態が良好に維持され、その結果、前記突出端子とケーブルの電線との電気的接続状態が良好に維持される。
実開昭58−179767号公報
しかしながら、前記従来のソケットにおいては、差込式端子の舌片863fが突出端子を左右から挟持することによって該突出端子を保持するだけなので、振動や衝撃のような外力が付与された場合には、突出端子が外れやすく、差込式端子との導通が遮断されてしまう可能性がある。
本発明は、前記従来のソケットの問題点を解決して、端子の接触腕部が相手方端子を挟持するとともに、ハウジングの挿通孔(こう)に形成された膨出部も相手方端子を挟持することによって、相手方端子と端子との導通状態を確実に維持することができるとともに、相手方端子を備える接続対象部材との接続状態を確実に維持することができる信頼性の高いソケットを提供することを目的とする。
そのために、本発明のソケットにおいては、接続対象部材の相手方端子と接触する端子と、該端子が装填(てん)されるハウジングとを備え、前記接続対象部材が接続されるソケットであって、前記端子は、前記相手方端子を挟持する接触腕部を含み、前記ハウジングは、前記相手方端子を挿通可能な挿通孔であって前記相手方端子を前記端子の接触腕部に案内する挿通孔と、前記相手方端子を挟持する前記挿通孔の内周面に形成された膨出部と、前記端子の長手方向に延在して該端子を収容する端子収容孔であって前記挿通孔と直交する方向に延在する端子収容孔とを含み、前記挿通孔は対応する端子収容孔と交差し、前記接触腕部は、両側から前記相手方端子を挟持する一対の部材であり、前記膨出部は、前記接触腕部が前記相手方端子を挟持する方向と直交する方向両側から前記相手方端子を挟持する一対の部材である。
本発明の更に他のソケットにおいては、さらに、前記端子は、前記接触腕部の間に前記相手方端子を挿通可能な空間を含み、前記膨出部は、前記相手方端子の挿通方向から観て、前記空間に突出する。
本発明の更に他のソケットにおいては、さらに、前記挿通孔は、前記ハウジングにおける接続対象部材に対向する面から反対側の面まで貫通する。
本発明の更に他のソケットにおいては、さらに、前記接続対象部材はモジュールであり、前記相手方端子は前記モジュールの一面から突出する棒状又は針状の突出端子であり、前記端子は電線の終端に接続される。
本発明によれば、ソケットは、端子の接触腕部が相手方端子を挟持するとともに、ハウジングの挿通孔に形成された膨出部も相手方端子を挟持する。これにより、相手方端子と端子との導通状態を確実に維持することができるとともに、相手方端子を備える接続対象部材との接続状態を確実に維持することができ、信頼性を向上させることができる。
本発明の実施の形態におけるソケットに接続対象部材を接続した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態におけるソケットに接続対象部材を接続した状態を示す側断面図である。 本発明の実施の形態におけるソケットを示す斜視図であって、(a)は上方から観た図、(b)は下方から観た図である。 本発明の実施の形態におけるソケットを示す三面図であって、(a)は上面図、(b)は後面図、(c)は側断面図であって(a)におけるC−C矢視断面図である。 本発明の実施の形態における端子を示す斜視図である。 本発明の実施の形態における端子を示す二面図であって、(a)は上面図、(b)は側面図である。 本発明の実施の形態におけるソケットの要部を示す拡大図であって、(a)は図4(a)におけるA部拡大図、(b)は図4(c)におけるB部拡大図である。 従来のソケットの差込式端子を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるソケットに接続対象部材を接続した状態を示す斜視図、図2は本発明の実施の形態におけるソケットに接続対象部材を接続した状態を示す側断面図、図3は本発明の実施の形態におけるソケットを示す斜視図、図4は本発明の実施の形態におけるソケットを示す三面図である。なお、図3において、(a)は上方から観た図、(b)は下方から観た図であり、図4において、(a)は上面図、(b)は後面図、(c)は側断面図であって(a)におけるC−C矢視断面図である。
図において、10は本実施の形態におけるコネクタとしてのソケットであり、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に形成された板状のハウジング11と、該ハウジング11に装填された金属製の端子61とを備え、複数の電線91を備えるケーブルの終端に接続される。また、110は、前記ソケット10に接続される接続対象部材としてのモジュールであり、前記ハウジング11の表面に実装されて前記ソケット10に接続される。
なお、本実施の形態において、モジュール110は、例えば、TO(Transistor Outline)パッケージ(特にTO−5タイプ)に従うように形作られた赤外線センサ等の受光センサを含むセンサモジュールであるが、いかなる種類のモジュールであってもよく、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子とレンズ等の光学素子とを一体化したカメラモジュール、マイクロホン等の音響素子モジュール等のようなモジュールであってもよい。一方、ソケット10は、モジュール110を、例えば、テレビ、洗濯機、冷蔵庫等の家庭用電気装置に実装するために使用されるが、いかなる装置に実装するために使用されてもよく、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、コンピュータ、ゲーム機、デジタルカメラ等の電子機器、防犯用監視装置、自動車等の装置に実装するために使用されてもよい。特に、前記赤外線センサ等の受光センサを含むセンサモジュールを用いて人体有無検知を行う処理機能を加えた場合には、人体が傍らに居なくなってから人体非検知状態が所定時間継続した後に、前記の、接続先の電気電子装置における、給電動作を低減して、動作スリープ状態にすることで節電を図るのが好ましい。
また、本実施の形態において、ソケット10及びモジュール110の各部の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、ソケット10及びモジュール110又はその構成部品が図に示される姿勢である場合に適切であるが、ソケット10及びモジュール110又はその構成部品の姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
図2に示されるように、モジュール110は、略円柱状の形状を備える接続対象本体としてのモジュール本体111と、略円筒状の形状を備え、前記モジュール本体111の下面111a以外の部分を覆うモジュールケース115とを備える。また、前記モジュール110は、モジュール本体111の下面111aから下方向に突出する相手方端子としての金属製の突出端子161を備える。該突出端子161は、図に示される例では、断面が円形の棒状又は針状の電極ピンであり、3本であって三角形の各頂点に対応する位置に配設されている。しかし、前記突出端子161の断面形状は、四角形等の多角形であってもよく、また、前記突出端子161の数は、2本であっても4本以上であってもよく、いくつであってもよく、任意に設定することができ、さらに、前記突出端子161の配置形態も、三角形等の多角形に限定されるものでなく、任意に設定することができる。
図3に示されるように、ハウジング11は、肉厚の板状部材であるハウジング本体12と、該ハウジング本体12の側面に一体的に接続されたフランジ状の肉薄の板状部材である鍔(つば)部14とを備える。そして、該鍔部14には、上下方向(板厚方向)に鍔部14を貫通する補助孔17が形成されている。該補助孔17は、例えば、ソケット10を家庭用電気装置等の装置の筐(きょう)体、フレーム等の部材に固定するためのボルト、突起等の固定部材を挿入するために使用することができる。なお、前記補助孔17の数及び位置は、任意に設定することができ、また、前記補助孔17を省略することもできる。
前記補助孔17を省略する設計を行う場合には、一策として、鍔部14を、上記で例示した家庭用電気装置や、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、コンピュータ、ゲーム機、デジタルカメラ等の電子機器、防犯用監視装置、自動車等の装置における取付け先となる部分に、一体成型などによって市場出荷段階で既に一体化されてあるように設計してもよい。
また、ハウジング本体12には、端子61を収容する端子収容孔18が形成されている。該端子収容孔18は、図2に示されるように、ハウジング本体12の後面12dに開口する後面開口部18aを備え、該後面開口部18aからハウジング本体12の前面12cに向けて延出するように形成されている。そして、各端子収容孔18には、各電線91の終端に接続された端子61が、前記後面開口部18aから挿入されることによって、収容されている。また、各端子収容孔18の内部の上面には、下方に向けて突出する係合突起16が形成されている。そして、前記後面開口部18aから挿入された端子61の本体部64の上部に配設された抜止め部64aが前記係合突起16と係合することによって、端子収容孔18に収容された端子61が端子収容孔18から抜出てしまうことが防止される。
なお、図に示される例では、端子収容孔18、該端子収容孔18内に収容される端子61及び該端子61に接続される電線91の数は、突出端子161が3本であることに対応して、3つであるが、突出端子161の数が変更された場合には、同様に変更される。
さらに、ハウジング本体12には、突出端子161を挿通させることができる相手方端子挿通孔としての挿通孔15が形成されている。該挿通孔15は、図2に示されるように、上下方向(板厚方向)にハウジング本体12を貫通し、該ハウジング本体12の上面12a(モジュール110に対向する面)及び下面12b(上面12aの反対側の面)に開口する上面開口部15a及び下面開口部15bを備える。なお、各挿通孔15は、各端子収容孔18の位置に対応する位置に形成され、各端子収容孔18と交差する。したがって、図2に示されるように、上方から各挿通孔15に挿入された突出端子161は、前記挿通孔15に案内され、対応する端子収容孔18内に収容された端子61が備える接触部63を通過し、該接触部63と接触することができる。
本実施形態では、鍔部14の端面は、図3や図4に図示したように、平面視で複数の直線的な端面の組合わせで形作られている(図4(a)参照)。赤外線センサ等の受光センサを含むセンサモジュールが検知視野に指向性を有しているタイプである場合、当該赤外線センサモジュールが挿通孔15に保持されてハウジング本体12と一体に国定されていると、ハウジング本体12の配設される向きによって、当該赤外線センサモジュールの向きが固定されてしまい、当該赤外線センサモジュールの検知視野の配置設計に支障をきたすおそれがある。このおそれを解消するために、鍔部14の当接する取付け先の表面に接することが可能なように、鍔部14の端面を、図4(a)で図示したように複数の直線の集合体となるよう形作ってある。これによって、複数の直線であらわされる端面のうち、いずれかの端面を、取付け先の表面に接させるよう、ハウジング11を図4(a)紙面に垂直な軸を中心にまわして前記赤外線センサモジュールの検知視野を回して変更できるようにしてある。そのような回した結果に応じるよう、補助孔17の位置を設計しなおす手間は要るものの、当該赤外線センサモジュールの検知視野の配置設計に支障をきたすおそれを低減できる点で多大な利点だといえる。
なお、図に示される例では、突出端子161の先端部161aが、端子61の接触部63の下端よりも下方に突出して該接触部63の下端と下面開口部15bとの間に位置しているが、突出端子161の長さは任意に設定することができ、例えば、先端部161aが下面開口部15bよりも下方に位置するようにしてもよいし、また、接触部63の下端よりも上方に位置するようにしてもよい。
次に、前記端子61の構成について詳細に説明する。
図5は本発明の実施の形態における端子を示す斜視図、図6は本発明の実施の形態における端子を示す二面図である。なお、図6において、(a)は上面図、(b)は側面図である。
端子61は、金属板に打抜き加工、曲げ加工等の加工を施して製造されたものであり、本体部64と、該本体部64の後端に接続された結線部62と、前記本体部64の先端に接続された接触部63と、該接触部63の先端に接続された先端部65とを有し、電線91の終端、すなわち、先端に接続される。
なお、図5及び6に示される例では、結線部62の後端にキャリア68が一体的に接続されている。該キャリア68は、ソケット10又は端子61を製造する過程において、端子61の予備成形体の搬送、位置決め等の作業を容易に行うために、搬送機械、工作機械、工具、ジグ、オペレータの手指等によって把持される部材であり、製造の最終段階において切除される。また、図に示される例では、キャリア68に接続されている端子61の数が単数であるが、一般的に、キャリア68は、長い帯状の部材であり、複数の端子61が並列に配列されて接続されている。
そして、前記結線部62は、電線91の絶縁被覆の上から電線91に圧着されて該電線91を保持する被覆保持部62aと、電線91の先端部分において絶縁被覆が除去されたことによって露出している導電芯(しん)線に直接圧着されて電線91を保持するとともに、導電芯線と電気的に接続される芯線保持部62bとを備える。前記被覆保持部62a及び芯線保持部62bは、結線部62の左右両側縁から上方に延出し、その先端が折曲げられて電線91及び導電芯線に圧着される。なお、図5及び6において、前記被覆保持部62a及び芯線保持部62bの形状は、曲げ加工が施される前の形状である。
また、前記本体部64は、その上部に形成された抜止め部64aを備える。ハウジング本体12の後面12dに開口する後面開口部18aから端子収容孔18に挿入された端子61が、図2に示されるように、端子収容孔18の奥にまで到達し、端子61の挿入が完了すると、すなわち、端子61が端子収容孔18内の所定位置に適切に収容され、ハウジング11に完全に装填された状態になると、前記抜止め部64aは、端子収容孔18の内部の上面に形成された下方に向けて突出する係合突起16と係合する。これにより、ハウジング本体12の端子収容孔18内に収容された端子61が端子収容孔18から抜出ることが防止される。
前記接触部63は、左右一対の接触腕部63aを備え、各接触腕部63aは、その上端に形成された絞り部である接触凸部としての挟持凸部63bと、更に各挟持凸部63bの上端に形成されたテーパ部としての誘導片部63cとを含んでいる。そして、左右の接触腕部63a同士の間は、接触部63の上端から下端まで連通し、突出端子161が挿通可能な空間である突出端子挿通空間66となっている。該突出端子挿通空間66は、接触部63の上端及び下端に開口する上端開口66a及び下端開口66bを備える。
図6(a)に示されるように、前記突出端子挿通空間66は、ハウジング11の前後方向、すなわち、端子61の長手方向の寸法が大きく、端子61の短手方向、すなわち、幅方向の寸法が小さな略矩(く)形の断面形状を備える。そして、突出端子挿通空間66の幅方向の寸法は、上端開口66aにおいて大きく、誘導片部63cに沿って下方向に進行すると漸減し、挟持凸部63bにおいて最小となり、該挟持凸部63bより下方ではやや大きくなるように設定されている。
なお、突出端子挿通空間66の挟持凸部63bにおける幅方向の寸法は、突出端子161の外径寸法よりも小さく設定される。これにより、突出端子161が突出端子挿通空間66に挿入されると、左右の挟持凸部63b同士の間隔が押広げられるので、その反作用として、弾性的に変形した接触腕部63aが発生するばね力によって、突出端子161が左右から挟持される。その結果、突出端子161と接触部63との導通状態が確実に維持されるとともに、突出端子161が突出端子挿通空間66から抜出ることが防止され、ソケット10とモジュール110との接続状態が確実に維持される。
次に、前記挿通孔15の構成について詳細に説明する。
図7は本発明の実施の形態におけるソケットの要部を示す拡大図である。なお、図において、(a)は図4(a)におけるA部拡大図、(b)は図4(c)におけるB部拡大図である。
図7(b)に示されるように、挿通孔15における上面開口部15a側の部分は、下方向に進行すると径が漸減するようなテーパ形状を備えることが望ましい。これにより、モジュール110をソケット10に接続する際に、突出端子161を容易に挿通孔15に進入させることが可能となる。
本実施の形態において、前記挿通孔15の内周面には、相手方端子挟持凸部としての膨出部15cが内周面から膨出するように一体的に形成されている。該膨出部15cは、図7に示されるように、一対であって、挿通孔15の内周面におけるハウジング11の前後方向両側、すなわち、端子61の長手方向両側の位置に、それぞれ、形成される。したがって、一対の膨出部15cは、ハウジング11の前後方向、すなわち、端子61の長手方向において互いに対向する。図7(a)に示される例において、前記膨出部15cの互いに対向する面は、円柱側面状の凹面であるが、必ずしも円柱側面状の凹面に限定されるものでなく、いかなる形状の面であってもよい。
前記挿通孔15の内径寸法は、上下方向の全範囲において、突出端子161の外径寸法よりも大きく設定されているが、対向する膨出部15c同士の間隔は、少なくとも膨出部15cの一部において、突出端子161の外径寸法よりも小さく設定される。これにより、突出端子161が挿通孔15に挿入されると、一対の膨出部15c同士の間隔が押広げられるので、その反作用として、弾性的に変形した膨出部15cが発生するばね力によって、突出端子161が前後から挟持される。その結果、突出端子161が挿通孔15から抜出ることが防止され、ソケット10とモジュール110との接続状態が確実に維持される。
また、端子61の挟持凸部63bが端子61の幅方向両側から突出端子161を挟持するのに対し、膨出部15cは、端子61の長手方向両側から突出端子161を挟持する。つまり、一対の膨出部15cが突出端子161を挟持する方向は、挟持凸部63bが突出端子161を挟持する方向に対して交差している。したがって、突出端子161の姿勢が安定し、突出端子161が挿通孔15から抜出ることがより効果的に防止され、ソケット10とモジュール110との接続状態がより確実に維持される。
なお、突出端子161が金属製の部材であるのに対して、膨出部15cは、ハウジング11と一体であるから、合成樹脂等の絶縁性材料によって形成された部材である。そのため、突出端子161が挿通孔15に挿入される際に、膨出部15cが突出端子161によって削られ、削り屑(くず)が発生することがある。しかし、図7(a)に示されるように、前記膨出部15cは、平面視において、すなわち、突出端子161の挿通方向から観て、突出端子挿通空間66に対応する箇所に突出し、望ましくは、左右の挟持凸部63b同士の間隙(げき)に突出する。そのため、削り屑が発生したとしても、該削り屑は、端子61やハウジング本体12内に異物として付着したり残留したりすることがなく、突出端子挿通空間66及び挿通孔15を通過し、該挿通孔15の下面開口部15bから外部へ落下する。したがって、膨出部15cの削り屑が発生したとしても、端子61、ハウジング本体12等が異物によって汚染されてしまうことがないので、異物に起因する接触不良、短絡等が発生することがない。
次に、前記モジュール110をソケット10に接続する動作について説明する。
モジュール110をソケット10に接続する場合には、モジュール110をオペレータが手指等によって操作して、モジュール本体111の下面111aがハウジング本体12の上面12aに向合うように位置させる。また、モジュール本体111の下面111aから突出する突出端子161の各々がハウジング本体12の上面12aに開口する挿通孔15の上面開口部15aの各々に対応するように、モジュール110の向きが調整される。そして、モジュール110をハウジング本体12の上面12aに対して垂直に移動させ、各突出端子161の先端部161aを対応する挿通孔15に上方から挿入し、図1及び2に示されるように、モジュール110をソケット10に接続する。
この際、突出端子161がソケット10に対して相対的に下降し、上面開口部15aを通って挿通孔15内に進入し、挿通孔15の内周面から膨出する膨出部15c同士の間を通過する。対向する膨出部15c同士の間隔は、少なくとも膨出部15cの一部において、突出端子161の外径寸法よりも小さく設定されているので、突出端子161によって押広げられる。したがって、突出端子161は、ハウジング11の前後方向両側から膨出部15cによって挟持される。
また、突出端子161は、前記挿通孔15によって案内され、膨出部15c同士の間を通過した後、端子61の接触部63に形成された突出端子挿通空間66内に進入し、左右の挟持凸部63b同士の間を通過する。対向する挟持凸部63b同士の間隔は、突出端子161の外径寸法よりも小さく設定されているので、突出端子161によって押広げられる。したがって、突出端子161は、ハウジング11の左右方向両側から挟持凸部63bによって挟持され、端子61と電気的に接続される、すなわち、導通状態となる。
これにより、モジュール110の各突出端子161がソケット10の対応する端子61と電気的に確実に接続される。また、各突出端子161が、ハウジング本体12の膨出部15c及び端子61の挟持凸部63bによって、二カ所で挟持されるので、確実に保持され、その結果、各突出端子161と対応する端子61との導通状態が確実に維持されるとともに、モジュール110のソケット10への接続状態が確実に維持される。さらに、各突出端子161が、ハウジング本体12の膨出部15c及び端子61の挟持凸部63bを押広げるので、モジュール110をソケット10に接続する際に受ける抵抗が大きく、オペレータは、クリック感を感じることができ、モジュール110とソケット10との接続が完了したことを正確に認識することができる。
なお、本実施の形態においては、膨出部15cが一対のものである場合について説明したが、膨出部15cは二対以上形成されていてもよい。また、膨出部15cが端子61の長手方向(ハウジング11の左右方向)両側から突出端子161を挟持する場合について説明したが、膨出部15cが突出端子161を挟持する方向は、必ずしも端子61の長手方向に限定されるものでなく、端子61の幅方向以外であれば、いかなる方向であってもよい。すなわち、一対の膨出部15cが突出端子161を挟持する方向は、挟持凸部63bが突出端子161を挟持する方向と交差していれば、いかなる方向であってもよい。
このように、本実施の形態において、ソケット10は、モジュール110の突出端子161と接触する端子61と、端子61が装填されるハウジング11とを備え、モジュール110が接続される。そして、端子61は、突出端子161を挟持する接触腕部63aを含み、ハウジング11は、突出端子161を挿通可能な挿通孔15であって突出端子161を端子61の接触腕部63aに案内する挿通孔15と、突出端子161を挟持する挿通孔15の内周面に形成された膨出部15cとを含む。
これにより、突出端子161と端子61との導通状態を確実に維持することができ、かつ、ソケット10とモジュール110との接続状態を確実に維持することができる。
また、膨出部15cが突出端子161を挟持する方向は、接触腕部63aが突出端子161を挟持する方向と交差する。これにより、挟持される突出端子161の姿勢が安定し、突出端子161が挿通孔15から抜出ることがより効果的に防止され、ソケット10とモジュール110との接続状態がより確実に維持される。
さらに、接触腕部63aは、両側から突出端子161を挟持する一対の部材であり、膨出部15cは、接触腕部63aが突出端子161を挟持する方向と直交する方向両側から突出端子161を挟持する一対の部材である。これにより、突出端子161と端子61との導通状態をより確実に維持することができるとともに、挟持される突出端子161の姿勢がより安定する。
さらに、端子61は、接触腕部63aの間に突出端子161を挿通可能な突出端子挿通空間66を含み、膨出部15cは、突出端子161の挿通方向から観て、突出端子挿通空間66に突出する。これにより、膨出部15cが突出端子161によって削られ、削り屑が発生したとしても、削り屑が突出端子挿通空間66を通過して落下するので、端子61等に異物として付着したり残留したりすることがなく、異物に起因する接触不良、短絡等が発生することがない。
さらに、挿通孔15は、ハウジング11における上面12aから下面12bまで貫通する。これにより、挿通孔15内に進入した異物や挿通孔15内で発生した異物が挿通孔15から外部へ落下するので、異物による挿通孔15内の汚染が防止される。
さらに、ハウジング11は、端子61を収容する端子収容孔18であって挿通孔15と直交する方向に延在する端子収容孔18を含み、挿通孔15は対応する端子収容孔18と交差する。これにより、突出端子161は、挿通孔15に挿通されることによって案内され、端子収容孔18内に収容された端子61と接触することができる。
さらに、突出端子161はモジュール110のモジュール本体111の下面111aから突出する棒状又は針状の部材であり、端子61は電線91の終端に接続される。これにより、モジュール110の突出端子161は、ソケット10を介して、対応する電線91と電気的に接続される。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明は、ソケットに適用することができる。
10 ソケット
11 ハウジング
12 ハウジング本体
12a 上面
12b、111a 下面
12c 前面
12d 後面
14 鍔部
15 挿通孔
15a 上面開口部
15b 下面開口部
15c 膨出部
16 係合突起
17 補助孔
18 端子収容孔
18a 後面開口部
61 端子
62、862 結線部
62a 被覆保持部
62b 芯線保持部
63、863e 接触部
63a 接触腕部
63b 挟持凸部
63c 誘導片部
64、861 本体部
64a 抜止め部
65、161a、863j 先端部
66 突出端子挿通空間
66a 上端開口
66b 下端開口
68 キャリア
91 電線
110 モジュール
111 モジュール本体
115 モジュールケース
161 突出端子
863 接続部
863a 立上げ部
863c 開口部
863d 案内部
863f 舌片

Claims (4)

  1. (a)接続対象部材の相手方端子と接触する端子と、該端子が装填されるハウジングとを備え、前記接続対象部材が接続されるソケットであって、
    (b)前記端子は、前記相手方端子を挟持する接触腕部を含み、
    (c)前記ハウジングは、前記相手方端子を挿通可能な挿通孔であって前記相手方端子を前記端子の接触腕部に案内する挿通孔と、前記相手方端子を挟持する前記挿通孔の内周面に形成された膨出部と、前記端子の長手方向に延在して該端子を収容する端子収容孔であって前記挿通孔と直交する方向に延在する端子収容孔とを含み、前記挿通孔は対応する端子収容孔と交差し、
    (d)前記接触腕部は、両側から前記相手方端子を挟持する一対の部材であり、前記膨出部は、前記接触腕部が前記相手方端子を挟持する方向と直交する方向両側から前記相手方端子を挟持する一対の部材であることを特徴とするソケット。
  2. 前記端子は、前記接触腕部の間に前記相手方端子を挿通可能な空間を含み、前記膨出部は、前記相手方端子の挿通方向から観て、前記空間に突出する請求項1に記載のソケット。
  3. 前記挿通孔は、前記ハウジングにおける接続対象部材に対向する面から反対側の面まで貫通する請求項1又は2に記載のソケット。
  4. 前記接続対象部材はモジュールであり、前記相手方端子は前記モジュールの一面から突出する棒状又は針状の突出端子であり、前記端子は電線の終端に接続される請求項1〜のいずれか1項に記載のソケット。
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