JP6013469B2 - 組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、固体化粧品生成物、前記生成物を生成するためのプロセス、及びその方法により調製された生成物に関する。
本発明は、生成物、特に、ヒト身体と接触させて使用するための生成物に関する。
人気がますます高まっている化粧品生成物が、マッサージバーである。これらの生成物は、凝固した油又は脂肪を含有し、手の中に容易に保持することができる生成物に成型されている。それに代わって、より大きなサイズの生成物を作製してもよく、そこから、小片を割り、次いで、使用することができる。使用時に、マッサージバーを、完全なバーとしてか、又は生成物の小片を割り取り、次いで、皮膚に適用することによって、レシピエントの皮膚に適用する。これらの固体生成物は、家庭で使用する場合及びプロのマッサージ師が適用する場合の両方において人気がある。
家庭で使用する場合、何回も適用することができる単一の固体生成物がしばしば、許容されるとみなされる。しかし、プロによる使用、例えば、マッサージ師が使用する場合又はスパにおける使用の場合、単一の生成物の複数回の使用は許容されない。衛生上の理由により、1つの生成物を、1人のレシピエントに使用し、次いで後に、異なるレシピエントに使用することは許容されない。この問題には、より大きな小片から割った生成物の小片を使用することによってか又は単回使用の小さなサイズの試料として提供することによって対処することができる。しかししばしば、小片によっては、より大きなバーの生成物を用いてマッサージされる場合と同じ身体的感覚がレシピエントにもたらされない。さらに、切片を、より大きな生成物から割り、マッサージのために使用する場合、割った切片が、粗い又はより鋭い端部を有して、あまり心地よくないマッサージになる恐れもある。
本発明は、マッサージバーとして使用することができ、バーを顕著に拡大し、かつ生成物を不必要に浪費することを回避することを可能にする、固体化粧品生成物の提供を探求する。
第1の態様では、植物性バターを含む固体化粧品組成物を提供し、固体組成物は、その中に気泡を分散させており、気泡は、固体化粧品組成物の体積の少なくとも20%を形成する。
第2の態様では、固体組成物、すなわち、植物性バターを含む固体化粧品組成物を生成するためのプロセスを提供し、固体組成物は、その中に気泡を分散させており、気泡は、固体化粧品組成物の体積の少なくとも20%を形成し、
プロセスは、
i)1又は2以上の植物性バターを融解させるステップと、
ii)融解させた1又は2以上の植物性バター内に気泡が形成されるように、融解させたバターに減圧をかけるステップと、
iii)ステップii)の混合物を凝固させるステップと
を含む。
第3の態様では、固体組成物、すなわち、植物性バターを含む固体化粧品組成物を生成するためのプロセスにより得られる又は得ることができる生成物を提供し、固体組成物は、その中に気泡を分散させており、気泡は、固体化粧品組成物の体積の少なくとも20%を形成し、
プロセスは、
i)1又は2以上の植物性バターを融解させるステップと、
ii)融解させた1又は2以上の植物性バター内に気泡が形成されるように、融解させたバターに減圧をかけるステップと、
iii)ステップii)の混合物を凝固させるステップと
を含む。
ここに、論及を簡便にするために、適切なセクションの見出しの下で、本発明のこれらの及びさらなる態様を論じる。しかし、各セクション下の教示が、必ずしも各特定のセクションに限定されるとは限らない。
利点
その中に気泡が捕捉された、化粧品固体生成物を形成することによって、含気させた固体生成物を提供する。含気させた生成物は、含気させない生成物よりも顕著に低い密度を有する。換言すると、所与の体積に対してより少ない質量を有する、又は換言すると顕著により少ない化粧品材料を含有する化粧品生成物を提供する。したがって、本発明により、使用者が、適切なサイズの生成物を保持することが可能になり、また、この生成物は、楽しめるマッサージを提供し、かつより少ない化粧品成分を含有し、それにより、廃棄に関する浪費を最小限に留めるか、又は個人に単回のマッサージを提供する場合には、生成物の全てを適用することも可能になる。
組成物
本明細書において論じるように、本発明の一態様では、植物性バターを含む固体化粧品組成物を提供し、固体組成物は、その中に気泡を分散させており、気泡は、固体化粧品組成物の体積の少なくとも20%を形成する。
化粧品生成物の性質上、生成物が食用でないことを意味することを当業者は理解するであろう。したがって、さらなる態様では、本発明は、植物性バターを含む非食用固体化粧品組成物を提供し、固体組成物は、その中に気泡を分散させており、気泡は、固体化粧品組成物の体積の少なくとも20%を形成する。
本発明の固体生成物は、外部手段、例えば、パッケージング等により支持されない場合にも、それらの物理的形状を実質的に維持することができる組成物である。したがって、それらは、室温で、固体、固体様、固体の形態、又は固体様の形態であるとみなされる。誤解(doubt)を避けるために、この固体生成物は、30℃まで実質的に固体の状態を維持しなければならない。
固体様により、一部の材料、例えば、ガラス等の非結晶性材料は、短期的には、固体であるとみなされ、にもかかわらず、極めて長い期間を経ると、形状を変化させる場合があることが理解される。しかし、それらは、固体様であるとみなされる。その理由は、それらが果たす目的では、それらは固体であるからである。
本発明の組成物は、固体の形態をとることから、組成物の形状を維持するために、外部パッケージングは必要でない。
植物性バターは、通常の使用温度で(上記で論じた固体様を含めて)固体であることが見出されるトリグリセリドである。誤解を避けるために、植物性バターは、30℃まで実質的に固体の状態を維持するトリグリセリドである。しかし、植物性バターが、通常の使用温度で100%の固形脂肪含有量を有する必要はないことを理解されたい。好ましい態様では、固形脂肪は、25℃で、少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、好ましくは少なくとも95%、好ましくは少なくとも98%、好ましくは少なくとも99%の固形脂肪含有量を有する。
本明細書において論じるように、固体生成物中に組み込まれ、固体生成物により捕捉される気泡は、固体化粧品組成物の体積の少なくとも20%を形成する。1つの好ましい態様では、気泡は、固体化粧品組成物の体積の少なくとも30%を形成する。1つの好ましい態様では、気泡は、固体化粧品組成物の体積の少なくとも40%を形成する。1つの好ましい態様では、気泡は、固体化粧品組成物の体積の少なくとも50%を形成する。さらに好ましい態様では、気泡は、固体化粧品組成物の体積の少なくとも60%を形成する。1つの好ましい態様では、気泡は、固体化粧品組成物の体積の20%〜90%を形成する。1つの好ましい態様では、気泡は、固体化粧品組成物の体積の30%〜90%を形成する。1つの好ましい態様では、気泡は、固体化粧品組成物の体積の40%〜90%を形成する。1つの好ましい態様では、気泡は、固体化粧品組成物の体積の50%〜90%を形成する。1つの好ましい態様では、気泡は、固体化粧品組成物の体積の20%〜80%を形成する。1つの好ましい態様では、気泡は、固体化粧品組成物の体積の30%〜80%を形成する。1つの好ましい態様では、気泡は、固体化粧品組成物の体積の40%〜80%を形成する。1つの好ましい態様では、気泡は、固体化粧品組成物の体積の50%〜80%を形成する。1つの好ましい態様では、気泡は、固体化粧品組成物の体積の20%〜70%を形成する。1つの好ましい態様では、気泡は、固体化粧品組成物の体積の30%〜70%を形成する。1つの好ましい態様では、気泡は、固体化粧品組成物の体積の40%〜70%を形成する。1つの好ましい態様では、気泡は、固体化粧品組成物の体積の50%〜70%を形成する。1つの好ましい態様では、気泡は、固体化粧品組成物の体積の60%〜70%を形成する。
気泡は、いかなる適切な気体の気泡であってもよい。一態様では、気泡は、空気、窒素、亜酸化窒素、二酸化炭素及びそれらの混合物から選択される気体の気泡である。
本発明は、固体である化粧品生成物を提供する。固体生成物中に組み込まれる植物性バターは典型的には、マッサージにおける作用物質として使用される。しかし、本発明の固体化粧品生成物は、最終使用者が適当と思ういかなる様式で使用してもよい。しかし、好ましい態様では、本発明の固体化粧品組成物は、マッサージバーである。
本発明の組成物は典型的には、含気させた生成物を成型することによって作製する。したがって、一態様では、本発明の生成物を、生成物の成分を融解し、次いで含気させ、融解し含気させた生成物を金型中に置き、含気させた生成物を固まらせることによって調製する。次いで、含気させた生成物は、固体になったら、金型から離す。このプロセスを、本明細書にさらに詳細に記載する。含気させた生成物を金型中で成形する場合、含気させた構造と金型自体との間の複数の接触点に起因して、金型から、含気させた生成物を取り出すのが困難である場合があることが見出されている。金型から離す、これらの問題を軽減するために、金型の内側を、少量のシェル材料を用いてコーティングし、次いで、この内で、凝固させた含気生成物を形成するのが望ましい。したがって、さらに好ましい態様では、本発明の組成物は、シェルコーティングを含む。このシェルコーティングは典型的には、含気させた生成物と同じ組成であるが、それ自体は含気されていない組成から作製される。したがって、好ましい態様では、シェルコーティングは、その中に気泡を分散させている固体組成物と同じ材料から形成される。含気させた生成物と同じ組成からなる。一態様では、シェルは、含気させた生成物とは異なる組成から作製される。一態様では、シェルを、少なくとも、生成物の含気させた部分と同じ成分から作製するが、異なる量又は生成物の含気させた部分中に存在する任意選択の成分の非存在下で作製する。したがって、さらなる態様では、
(a)植物性バターを含み、その中に気泡を分散させているコア材料、
(b)植物性バターを含み、コア材料を少なくとも部分的に包み込むシェル材料
を含み、
気泡が、固体化粧品組成物の体積の少なくとも20%を形成する
固体化粧品生成物を提供する。
植物性バター
本発明の固体化粧品生成物は、少なくとも1つの植物性バターを含有しなければならない。植物性バターという用語は、当業者により理解され、植物供給源から得ることができる、バターの粘稠度を有するトリグリセリドを意味する。植物性バターは、アロエバター、アボカドバター、ココアバター、コーヒー豆バター、クプアスバター、精製バター、麻実バター、イリッペバター、コクムバター、マカダミアナッツバター、マンゴーバター、モカチーノバター、ムルムルバター、オリーブバター、ピスタチオナッツバター、シアバター、ココナツバター、シェイローバター及びスイートアーモンドバターを含む。好ましい態様では、植物性バターは、ムルムルバター、イリッペバター、マンゴーバター、アボカドバター、クプアスバター、ココナツバター、ココアバター、シアバター及びそれらの混合物から選択される。好ましい態様では、植物性バターは、ココアバター、シアバター及びそれらの混合物から選択される。
好ましくは、植物性バターは、2又は3以上の植物性バターの混合物である。極めて好ましい態様では、植物性バターは、ココアバターとシアバターとの混合物である。
ココアバターを、本発明において使用する場合、場合により、ココアバターを、ココア固形物と組み合わせてもよい。ココアバターは、ココア固形物と組み合わせると、チョコレートタイプの生成物の外観をもたらすことができる。
植物性バターは、固体化粧品生成物の所望の物理学的特徴をもたらすために、いかなる量で存在してもよい。好ましくは、植物性バターは、全組成物の約10重量%〜約99重量%の量で存在する。好ましくは、植物性バターは、全組成物の約20重量%〜約99重量%の量で存在する。好ましくは、植物性バターは、全組成物の約30重量%〜約99重量%の量で存在する。好ましくは、植物性バターは、全組成物の約40重量%〜約99重量%の量で存在する。好ましくは、植物性バターは、全組成物の約50重量%〜約99重量%の量で存在する。好ましくは、植物性バターは、全組成物の約60重量%〜約99重量%の量で存在する。好ましくは、植物性バターは、全組成物の約70重量%〜約99重量%の量で存在する。好ましくは、植物性バターは、全組成物の約80重量%〜約99重量%の量で存在する。好ましくは、植物性バターは、全組成物の約85重量%〜約99重量%の量で存在する。好ましくは、植物性バターは、全組成物の約90重量%〜約99重量%の量で存在する。好ましくは、植物性バターは、全組成物の約95重量%〜約99重量%の量で存在する。好ましくは、植物性バターは、全組成物のおよそ97重量%の量で存在する。
固体化粧品生成物が、ココアバターを含有する場合、ココアバターは、いかなる適切な量で存在してもよい。典型的には、ココアバターは、全組成物の約5重量%〜約94重量%の量で存在する。好ましくは、ココアバターは、全組成物の約10重量%〜約94重量%の量で存在する。好ましくは、ココアバターは、全組成物の約20重量%〜約94重量%の量で存在する。好ましくは、ココアバターは、全組成物の約30重量%〜約94重量%の量で存在する。好ましくは、ココアバターは、全組成物の約40重量%〜約94重量%の量で存在する。好ましくは、ココアバターは、全組成物の約50重量%〜約94重量%の量で存在する。好ましくは、ココアバターは、全組成物の約60重量%〜約94重量%の量で存在する。好ましくは、ココアバターは、全組成物の約70重量%〜約94重量%の量で存在する。好ましくは、ココアバターは、全組成物の約70重量%〜約90重量%の量で存在する。好ましくは、ココアバターは、全組成物の約75重量%〜約85重量%の量で存在する。好ましくは、ココアバターは、全組成物のおよそ80重量%の量で存在する。
固体化粧品生成物が、シアバターを含有する場合、シアバターは、いかなる適切な量で存在してもよい。典型的には、シアバターは、全組成物の約5重量%〜約94重量%の量で存在する。好ましくは、シアバターは、全組成物の約5重量%〜約90重量%の量で存在する。好ましくは、シアバターは、全組成物の約5重量%〜約80重量%の量で存在する。好ましくは、シアバターは、全組成物の約5重量%〜約70重量%の量で存在する。好ましくは、シアバターは、全組成物の約5重量%〜約60重量%の量で存在する。好ましくは、シアバターは、全組成物の約5重量%〜約50重量%の量で存在する。好ましくは、シアバターは、全組成物の約5重量%〜約40重量%の量で存在する。好ましくは、シアバターは、全組成物の約5重量%〜約30重量%の量で存在する。好ましくは、シアバターは、全組成物の約5重量%〜約25重量%の量で存在する。好ましくは、シアバターは、全組成物の約10重量%〜約25重量%の量で存在する。好ましくは、シアバターは、全組成物の約10重量%〜約20重量%の量で存在する。好ましくは、シアバターは、全組成物の約15重量%〜約25重量%の量で存在する。好ましくは、シアバターは、全組成物の約15重量%〜約20重量%の量で存在する。好ましくは、シアバターは、全組成物のおよそ17重量%の量で存在する。
追加の構成成分
また、本発明の固体生成物は、1又は2以上の美容上許容される添加剤を含むこともできる。当業者であれば、そのような組成物中に組み込むのに適している、様々な美容上許容される添加剤を知っている。例えば、結合剤、充填剤、乳白剤、香料、芳香剤、装飾用アイテム及びそれらの混合物。
本発明の組成物が、芳香剤をさらに含むことは特に好ましい。好ましくは、芳香剤は、エッセンシャルオイルから選択される。好ましくは、芳香剤、より好ましくは、エッセンシャルオイルは、全組成物の約0.5重量%〜約4重量%の量で存在する。より好ましい量は、全組成物の約0.5重量%〜約3.5重量%、例として、全組成物の約0.5重量%〜約3重量%、例として、全組成物の約1重量%〜約3重量%、例として、全組成物の約1.5重量%〜約2.5重量%、例として、全組成物のおよそ2重量%である。
果実及びハーブのエキス及び搾汁、植物油、並びにエッセンシャルオイルは全て、組成物に適合する。色は、天然由来及び合成の両方を使用して、生成物を着色することができる。
一実施形態では、美容上許容される添加剤は、エッセンシャルオイル、ビタミン、芳香剤、着色剤、粘土、装飾用物品及びそれらの混合物からなる群から選択される。
エッセンシャルオイルを、所望の芳香、処置する皮膚のタイプ、及びエッセンシャルオイルの周知の特性に基づいて所望されるその他の効果に基づいて選択することができる。エッセンシャルオイルを添加して、鼻中に施用する場合、気分を変化させることが公知である。例えば、エッセンシャルオイルは、眠気を誘う作用又は感覚を刺激する作用を生み出すことが公知である。多くの、十分に裏付けられている作用を、エッセンシャルオイルの使用により達成することができる。
一実施形態では、固体生成物中に存在する1又は2以上のエッセンシャルオイルは、タラゴン、レモンマートル、ジャスミン、イランイラン、ラブダナム、レモングラス、ローズオットー、グレープフルーツ、パチョリ、ローズマリー、アルモワーズ、レモン、ネロリ、ニオイスミレ、ラベンダー、オレンジ50倍、バニラ、ハッカ、ベンゾイン、紫陽花、リトシークベブ、カルダモン、トンカ及びカモミールブルーから選択される。一実施形態では、固体生成物中に存在する1又は2以上のエッセンシャルオイルは、タラゴン、レモンマートル、ラブダナム及びレモンから選択される。
ビタミン、特に、B、C及びEは、皮膚に非常に有益である。また、コムギ胚芽油等のビタミンに富む成分を使用して、皮膚に対してビタミンを送達することもできる。一実施形態では、ビタミンは、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE及びそれらの混合物から選択される。ビタミンは、いかなる適切な供給源から得てもよいことを当業者は認識するであろう。例えば、ビタミン(複数可)を、合成の供給源から得てもよく、又は固体生成物中に、高いビタミン含有量を有する天然材料等の材料を組み込むことから得てもよい。
本発明における成分には、化粧品用保存剤は必要でない。化粧品用保存剤の使用は、皮膚を刺激する可能性を増加させる恐れがある。
固体生成物中に存在し得る装飾用アイテムは、グリッター、ライスペーパー等の紙、シークイン、ドライフラワー若しくは生花、ハーブ、植物等のアイテム、それらの部分又はそれらの混合物を含む。また、その他の増強材料も組み込むことができる。
さらに好ましい添加材料は、植物油、チョコレート、ハーブ及び香辛料、化粧品用着色剤(例えば、パプリカ、クチナシエキス、dmc赤色30号)、豆(例えば、アズキ)、新鮮な又は乾燥させた果実(例えば、バナナ)、蜂蜜、グリセリン、化粧用グリッター、その他の植物性バター(例えば、マンゴー、アボカド)、粘土(例えば、カオリン)、デンプン(例えば、コーンスターチ)、並びにそれらの混合物を含む。
上記の範囲は、それぞれの構成成分の好ましい量を提供する。これらの範囲のそれぞれを、単独で又は1若しくは2以上のその他の構成成分の範囲と組み合わせて用いて、本発明の好ましい態様を提供することができる。
本発明に従う、1つの極めて好ましい組成物は、
(i)全組成物の約70重量%〜約90重量%の量のココアバター
(ii)全組成物の約10重量%〜約25重量%の量のシアバター
(iii)全組成物の約2重量%〜約4重量%の量の芳香剤
を含む。
プロセス
本明細書において論じるように、本発明は、植物性バターを含む固体化粧品組成物を生成するためのプロセスを提供し、固体組成物は、その中に気泡を分散させており、気泡は、固体化粧品組成物の体積の少なくとも20%を形成し、
プロセスは、
i)1又は2以上の植物性バターを融解させるステップと、
ii)融解させた1又は2以上の植物性バター内に気泡が形成されるように、融解させたバターに減圧をかけるステップと、
iii)ステップii)の混合物を凝固させるステップと
を含む。
本発明の固体生成物の形状は、限定されない。固体生成物は、審美的に満足がいくであろう形状及び/又は生成物の使用を援助する形状にするとよい。例えば、固体生成物を、使用者にとって、人間工学的に許容される形状に凝固するような様式で生成するとよい。したがって、本発明のプロセスの一実施形態では、ステップi)及び/又はステップii)の混合物を、金型中でプレスし、凝固させ、次いで、型から出して、固体生成物を生成する。
本明細書に記載のように、固体生成物は、1又は2以上の美容上許容される添加剤をさらに含むこともできる。一実施形態では、プロセスは、本明細書に定義する、1若しくは2以上の美容上許容される添加剤及び/又は本明細書に定義する分散剤を、ステップi)及び/又はステップii)の混合物と組み合わせるステップをさらに含む。
本発明のプロセスは、融解させた1又は2以上の植物性バター内に気泡が形成されるように、融解させたバターに減圧をかけることを必要とする。この減圧は、いかなる開始圧力からかけてもよい。例えば、一態様では、融解させた植物性バターを、増加させた圧力、すなわち、1気圧を上回る圧力下に保つことができる。これは、空気圧を増加させるか又は別の気体、例として、窒素、亜酸化窒素若しくは二酸化炭素の圧力を増加させてかけることによって達成することができる。次いで、圧力を、依然として1気圧を上回る、より低い圧力;1気圧の圧力;又は1気圧よりも低い圧力のいずれかまで低減することができる。さらなる可能性として、融解させた植物性バターを、最初は1気圧に保ち、次いで、真空にすることもできる。真空とは、完全又は部分的な真空、すなわち、1気圧よりも低い圧力を意味する。
また、本発明は、固体組成物、すなわち、植物性バターを含む固体化粧品組成物を生成するためのプロセスにより得られる又は得ることができる生成物も提供し、固体組成物は、その中に気泡を分散させており、気泡は、固体化粧品組成物の体積の少なくとも20%を形成し、
プロセスは、
i)1又は2以上の植物性バターを融解させるステップと、
ii)融解させた1又は2以上の植物性バター内に気泡が形成されるように、融解させたバターに減圧をかけるステップと、
iii)ステップii)の混合物を凝固させるステップと
を含む。
方法
本発明の一態様では、その中に本明細書に定義する固体生成物が溶解しているか又はその中で本明細書に定義する固体生成物が溶解しつつある水と、使用者の皮膚を接触させることを含む方法を提供する。典型的な方法では、許容される温度の水を浴槽に入れる。使用者は、水中に身体を浸し、固体生成物を、水中に落とす。次いで、使用者は、水表面上に生成物の作用を認めるか、又は生成物が表面下で泡立つのを認める。次いで、使用者は水中に浴する。
[実施例]
ここに、本発明を、以下の非限定的な実施例を参照して記載する。
以下の組成を有する固体生成物を調製した。
処方を、以下に示す。
方法
ココアバターとシアバターとを穏やかに温めて、融解させた。芳香剤を添加し、混合物を30℃未満まで冷却した。
混合物を、ホイップクリームの調製に適している小型の缶中に注いだ。亜酸化窒素のボンベをつなぎ、亜酸化窒素を、混合物中に送り出し、振とうした。小型の缶の内容物を、金型中に分注した。金型を、冷やし、放置して、完全に固まらせた。
生成物が固まった後、生成物を金型から離し、生成物の重量を決定した。これを、4度繰り返した。
比較のために、上記の処方を、同じ金型中に充填したが、減圧にはさらさなかった。したがって、比較生成物は、含気させなかった。生成物が固まったら、生成物を金型から離し、また、比較生成物の重量も決定した。これを、2度繰り返した。
重量の平均から、含気させた生成物の体積のおよそ33%(24.575g/73.795g)が、製剤化によりもたらされたことを計算することが可能であった。残りの67%は、分散させた気体によりもたらされた。
代替の生成プロセスを、以下に示す。
方法2
ココアバターとシアバターとを穏やかに温めて、融解させる。芳香剤を添加し、30℃未満まで冷却する。混合物を、適切な槽中に注ぐ。機械的乳化機を使用して、混合物を含気させる。金型中に分注し、冷やし、放置して、完全に固まらせる。
方法3.
ココアバターとシアバターとを穏やかに温めて、融解させる。芳香剤を添加し、30℃未満まで冷却する。混合物を、適切な槽中に置く。真空を生み出すことによって、混合物から空気を取り出して、含気する。金型中に注ぎ、放置して、固まらせる。
本発明の種々の改変及び変更が、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、当業者に明らかになるであろう。本発明を、特定の好ましい実施形態と関連させて記載してきたが、特許請求に係る本発明を、そのような特定の実施形態に極度に限定してはならないことを理解すべきである。実際に、本発明を実施するために記載した形態の種々の改変は、化学、生物学又は関連の分野の当業者に明らかであり、こうした改変は、以下の特許請求の範囲内にあるものとする。

Claims (24)

  1. マッサージバーとして使用するための、植物性バターを含む非食用固体化粧品組成物であって、その中に気泡を分散させており、前記気泡が、前記非食用固体化粧品組成物の体積の少なくとも20%を形成前記植物性バターが、前記非食用固体化粧品組成物の60〜99重量%の量で存在する、非食用固体化粧品組成物。
  2. 植物性バターが、2又は3以上の植物性バターの混合物である、請求項1に記載の非食用固体化粧品組成物。
  3. 植物性バターが、アロエバター、アボカドバター、ココアバター、コーヒー豆バター、クプアスバター、精製バター、麻実バター、イリッペバター、コクムバター、マカダミアナッツバター、マンゴーバター、モカチーノバター、ムルムルバター、オリーブバター、ピスタチオナッツバター、シアバター、ココナツバター、シェイローバター、スイートアーモンドバター及びそれらの混合物から選択される、請求項1又は2に記載の非食用固体化粧品組成物。
  4. 植物性バターが、ココアバターとシアバターとの混合物である、請求項3に記載の非食用固体化粧品組成物。
  5. 植物性バターが、全組成物の80重量%〜99重量%の量で存在する、請求項1〜のいずれかに記載の非食用固体化粧品組成物。
  6. 全組成物の5重量%〜94重量%の量のココアバターを含む、請求項1〜のいずれかに記載の非食用固体化粧品組成物。
  7. 全組成物の70重量%〜90重量%の量のココアバターを含む、請求項に記載の非食用固体化粧品組成物。
  8. 全組成物の5重量%〜94重量%の量のシアバターを含む、請求項1〜のいずれかに記載の非食用固体化粧品組成物。
  9. 全組成物の10重量%〜20重量%の量のシアバターを含む、請求項に記載の非食用固体化粧品組成物。
  10. 芳香剤をさらに含む、請求項1〜のいずれかに記載の非食用固体化粧品組成物。
  11. 芳香剤が、エッセンシャルオイルから選択される、請求項10に記載の非食用固体化粧品組成物。
  12. 全組成物の0.5重量%〜4重量%の量の芳香剤を含む、請求項10又は11に記載の非食用固体化粧品組成物。
  13. (i)全組成物の70重量%〜85重量%の量のココアバター
    (ii)全組成物の10重量%〜25重量%の量のシアバター
    (iii)全組成物の2重量%〜4重量%の量の芳香剤
    を含む、請求項1に記載の非食用固体化粧品組成物。
  14. 結合剤、充填剤、乳白剤、香料、芳香剤、装飾用アイテム及びそれらの混合物から選択される少なくとも1つの追加の構成成分をさらに含む、請求項1〜13のいずれかに記載の非食用固体化粧品組成物。
  15. 気泡が、非食用固体化粧品組成物の体積の少なくとも40%を形成する、請求項1〜14のいずれかに記載の非食用固体化粧品組成物。
  16. 気泡が、非食用固体化粧品組成物の体積の40%〜80%を形成する、請求項1〜15のいずれかに記載の非食用固体化粧品組成物。
  17. ッサージバーである、請求項1〜16のいずれかに記載の非食用固体化粧品組成物。
  18. ェルコーティングを含む、請求項1〜17のいずれかに記載の非食用固体化粧品組成物。
  19. シェルコーティングが、その中に気泡を分散させている非食用固体化粧品組成物と同じ材料から形成される、請求項18に記載の非食用固体化粧品組成物。
  20. 請求項1〜19のいずれかで定義される非食用固体化粧品組成物を生成するためのプロセスであって、
    i)1又は2以上の植物性バターを融解させるステップと、
    ii)前記融解させた1又は2以上の植物性バター内に気泡が形成されるように、前記融解させたバターに減圧をかけるステップと、
    iii)ステップii)の混合物を凝固させるステップと
    を含むプロセス。
  21. ステップii)の混合物を、所定の形状に凝固させる、請求項20に記載のプロセス。
  22. 減圧が、融解させた生成物に1気圧を上回る圧力をかけ、次いで続いて前記圧力を低減することによってもたらされる、請求項20又は21に記載のプロセス。
  23. 減圧が、融解させた生成物に1気圧よりも低い圧力をかけることによってもたらされる、請求項20又は21に記載のプロセス。
  24. 使用者の皮膚を、請求項1〜19のいずれかで定義される非食用固体化粧品組成物と接触させることを含む化粧方法。
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