JP6013117B2 - ワイヤハーネスの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤハーネスの製造方法及びワイヤハーネスの製造装置に関する。
自動車等には、搭載される種々の電子機器にバッテリなどからの電力や、制御装置からの制御信号を伝えるためのワイヤハーネスが配索されている。一般的なワイヤハーネスは、メインハーネスと、このメインハーネスから分岐されたサブハーネスとを有する。ワイヤハーネスは、工場内において、図10に示すワイヤハーネスの製造装置501によって組み立てられている(例えば、特許文献1参照)。
この製造装置501は、連続的に周回する走行ベルトを有したベルトコンベア503と、このベルトコンベア503により運搬される作業台505と、を備える。
ワイヤハーネスの製造装置501は、その近傍に、メインハーネスやサブハーネスに取り付けられるコネクタや、プロテクタ、固定用クランプ等のハーネス外装部品を保管する部品箱507が設けられている。部品箱507に保管された在庫により、ハーネス外装部品の不足による製造装置501の作業停止を防止している。
特開平9−141529号公報
しかしながら、上記従来のワイヤハーネスの製造装置501は、メインハーネスやサブハーネスに取り付けられるハーネス外装部品が不足すると、ワイヤハーネスの製造ができない。そのため、ハーネス外装部品を多く在庫する必要があり、製造装置501の近傍に、ハーネス外装部品を多数保管する部品箱507を設置しなければならない。
また、ハーネス外装部品は、ワイヤハーネスの仕様が異なる毎に異種のものを揃えなければならない場合があり、部品供給元に対し部品組付場所が遠隔地であると、部品受け渡しの都度、品番確認等が必要となり、部品管理が煩雑となる。
更に、近年、市場は多品種少量生産の傾向にあり、多品種のハーネス外装部品を少量生産しながら遠隔地への供給を管理することは、多品種少量生産の障害となった。このため、ハーネス外装部品を容易に少量多品種化したい要請がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、ハーネス外装部品の在庫量が低減されるとともに、部品管理が容易となり、しかも、ハーネス外装部品の少量多品種化が容易に行えるワイヤハーネスの製造方法及びワイヤハーネスの製造装置を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) ワイヤハーネスの種類に応じたハーネス外装部品を電線に取り付けるワイヤハーネスの製造方法であって、
所定間隔で移送される前記電線をワイヤハーネスの製造ラインに順次供給する工程と、
前記製造ラインにおいて、一次樹脂成形によって大量に成形された前記ハーネス外装部品の外装部品本体を前記電線に取り付ける工程と、
前記製造ラインにおいて、前記ワイヤハーネスの種類に応じて選択された所望形状の補助機能部を前記外装部品本体に二次樹脂成形により付設して前記ハーネス外装部品を完成させる工程と、を含むことを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
上記(1)の構成のワイヤハーネスの製造方法によれば、ワイヤハーネスの製造ラインにおいて、製造するワイヤハーネスの仕様に応じた所望形状の補助機能部が外装部品本体に二次樹脂成形されて、所望の種類のハーネス外装部品となる。これにより、補助機能部を二次樹脂成形により外装部品本体に付設する工程までは、外装部品本体のみ一種の部品管理となる。そして、異なる種類のハーネス外装部品の共通部分である一種の外装部品本体を供給しながら、製造ラインに流される製造ロットごとに、外装部品本体に所望形状の補助機能部を二次樹脂成形して、その製造ロットに適合した異なる種類のハーネス外装部品を完成させることができる。
また、補助機能部と外装部品本体とを別部品として成形し、所望形状の補助機能部品と外装部品本体とを組み合わせて異なる種類のハーネス外装部品を構成する場合のように、形状の異なる補助機能部品の在庫管理が必要になることもない。
(2) 上記(1)の構成のワイヤハーネスの製造方法であって、前記補助機能部を前記外装部品本体に二次樹脂成形する工程が、前記外装部品本体を前記電線に取り付ける工程の前の前記製造ラインのライン上流部で行われることを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
上記(2)の構成のワイヤハーネスの製造方法によれば、補助機能部を外装部品本体に二次樹脂成形するまで、品番等の部品管理が不要となる。製造ラインを流れる特定の製造ロットのワイヤハーネスに対し、対応する補助機能部が外装部品本体に二次樹脂成形され、対応するハーネス外装部品に成形される。このため、部品管理ミスにより、誤ったハーネス外装部品を電線に取り付けてしまう取付ミスが生じない。また、ハーネス外装部品の組付作業者による二次樹脂成形が可能となる。
(3) 上記(1)の構成のワイヤハーネスの製造方法であって、前記補助機能部を前記外装部品本体に二次樹脂成形する工程が、前記ワイヤハーネスがほぼ完成した前記製造ラインのライン最下流部で行われることを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
上記(3)の構成のワイヤハーネスの製造方法によれば、ワイヤハーネスがほぼ完成した状態で、そのワイヤハーネスに応じた補助機能部が外装部品本体に二次樹脂成形される。これにより、ハーネス外装部品の取付ミスが生じ難くなる。ワイヤハーネスの完成段階まで、ハーネス外装部品の品番等の部品管理が不要となる。複数種の二次樹脂成形が必要な場合に、まとめて対応することができる。これにより、二次樹脂成形の効率化が可能となり、二次樹脂成形時間が短縮できる。ワイヤハーネスの完成の検査と兼ねて二次樹脂成形を行うことも可能となる。
(4) ワイヤハーネスを構成するために順次供給される電線を所定間隔で移送する製造ラインと、前記製造ラインに設置され、前記ワイヤハーネスの種類に応じた所望形状の補助機能部を合成樹脂製の外装部品本体に二次樹脂成形により一体成形してハーネス外装部品を完成させる二次樹脂成形機と、を備えることを特徴とするワイヤハーネスの製造装置。
上記(4)の構成のワイヤハーネスの製造装置によれば、異なる形状の補助機能部に応じた複数種の金型を用意すると共に、共通の外装部品本体に所望形状の補助機能部を二次樹脂成形することで、製造ラインに供給される電線の製造ロットごとに、所望形状の補助機能部が外装部品本体に二次樹脂成形され、その製造ロットに適合した異なる種類のハーネス外装部品が形成される。そこで、その製造ロットに適合した異なる種類のハーネス外装部品が電線に取り付けられたワイヤハーネスを容易に製造することができる。
即ち、補助機能部と外装部品本体とを別部品として成形し、所望形状の補助機能部品と外装部品本体とを組み合わせて異なる種類のハーネス外装部品を構成する場合のように、複数種の補助機能部品の在庫管理が必要になることもない。
本発明に係るワイヤハーネスの製造方法及びワイヤハーネスの製造装置によれば、ハーネス外装部品の在庫量を低減できるとともに、部品管理を容易にすることができ、しかも、ハーネス外装部品の少量多品種化に容易に対応できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネスの製造装置を概念的に表した構成図である。 ワイヤハーネスの概略斜視図である。 (a)は図2に示したハーネス外装部品の全体斜視図、(b)はハーネス外装部品の分解斜視図である。 図1に示した二次樹脂成形機の全体斜視図である。 (a)は図4に示した二次樹脂成形機の下型に外装部品本体がセットされる前の概略斜視図、(b)は外装部品本体がセットされた下型と上型を示す概略斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネスの製造装置を概念的に表した構成図である。 本発明に係るハーネス外装部品の変形例を示す斜視図である。 本発明に係るハーネス外装部品の他の変形例を示す斜視図である。 本発明に係るハーネス外装部品の他の変形例を示す斜視図である。 従来のワイヤハーネスの製造装置を概念的に表した構成図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1に示すように、本第1実施形態に係るワイヤハーネスの製造装置13は、ワイヤハーネス11(図2参照)を構成するために順次供給される電線15を所定間隔で移送する製造ライン17と、製造ライン17に設置され、ワイヤハーネス11の種類に応じた所望形状の補助機能部を合成樹脂製の外装部品本体に二次樹脂成形により一体成形してハーネス外装部品を完成させる二次樹脂成形機21と、を備える。更に、製造ライン17は、複数の電線15を布線する布線板25と、布線板25を走行経路27に沿って周回させる走行ベルトを有するベルトコンベア29と、を備えている。
なお、本第1実施形態では、ワイヤハーネスの製造装置13の布線板25がベルトコンベア29によって周回させられるものについて説明しているが、布線板25が一方向に移動させられるものであってもよい。或いは、一台の布線板25に対して作業者が一人または少人数でワイヤハーネス11を組み立てていく所謂セル生産などであってもよい。
布線板25は、図示しない架台を備え、工場内のフロア上に設けられている。架台は、フロア上を走行可能に車輪が設けられている。布線板25は、上流側の工程から下流側の工程までのそれぞれに対応して複数配置されており、複数の布線板25は、ベルトコンベア29(正確には走行ベルト)に運搬されて所定の走行経路27を走行する。
布線板25は、上面が平坦なテーブル状に形成され、ハーネス外装部品を示す模様や、電線15の布線パターンなどが描かれている。布線板25は、布線パターンに沿って図示しない結き具が植設されている。結き具は、U字状に形成されており、電線15を結くことができる。
ベルトコンベア29は、輪状及び無端状になった走行ベルトと、一対のプーリ31と、を備えており、工場内のフロア上に設けられた走行経路27に沿って配されている。一方のプーリ31は駆動モータの駆動軸が直結されており、他方のプーリ31は回転自在である。走行ベルトが駆動モータの回転駆動力によって周回し、布線板25を運搬する。但し、駆動モータは、所定のタクトに基づき走行及び停止を繰り返しながら、布線板25を運搬する。布線板25は、作業の進捗具合に応じて、ベルトコンベア29を停止させたり作動させたりするボタン類が設けられている。
フロアには、二次樹脂成形機21などで用いられる原材料や各種の部品などを保管するための保管部33と、製造ライン17によって製造されたワイヤハーネス11を検査するための検査ライン35と、図示しない附帯設備などが設けられている。
図2に示すように、ワイヤハーネス11は、メインハーネス37と、製造ライン17でメインハーネス37に取り付けられる配線用クリップ39やワイヤハーネス用プロテクタ41やワイヤハーネス用グロメット43やワイヤハーネス用チューブ45等のハーネス外装部品と、を有している。
メインハーネス37は、複数のサブハーネス47をテープ49で巻回して固定している。サブハーネス47は、電線束51をテープ49で巻回して固定している。電線束51は、複数本の電線15から構成されている。電線15の端末には、ハーネス外装部品であるコネクタ53が設けられている。
電線15は、導電性の芯線と、絶縁性の被覆部とを備えている。芯線は、複数の導線が撚られて形成されている。芯線を構成する導線は、導電性の金属からなる。また、芯線は、一本の導線から構成されてもよい。被覆部は、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂などの合成樹脂からなる。被覆部は、芯線を被覆している。
図3(a)に示すように、コネクタ53は、電線15の芯線と電気的に接続した端子金具(図示せず)を収容する外装部品本体であるコネクタハウジング55と、補助機能部であるクランプ部57とを備えている。端子金具は、導電性の板金などからなり電線15の端部に取り付けられて電線15の芯線と電気的に接続される。コネクタハウジング55は、絶縁性の合成樹脂材料で箱状に一体成形されている。
このコネクタハウジング55には、補助機能部であるクランプ部57が二次樹脂成形されて付設される。この二次樹脂成形は、後述する二次樹脂成形機21(図4参照)によって製造ライン17において行われる。コネクタ53は、コネクタハウジング55が共通部分となり、クランプ部57の形状、位置、大きさ等が異なることで、別種となる(勿論、クランプ部57を備えないコネクタハウジング55のみの場合も、別種のコネクタ53とする)。従って、全ての種類に共通のコネクタハウジング55は、従来同様の一次樹脂成形機(図示せず)によって大量に成形される。
図3(b)に示すように、コネクタハウジング55には、クランプ固着溝59が形成されている。一方、二次樹脂成形によってコネクタハウジング55に一体成形されるクランプ部57には、固着溝係合片61が形成される。クランプ部57は、コネクタハウジング55に二次樹脂成形によって一体成形される際、この固着溝係合片61が、コネクタハウジング55のクランプ固着溝59にインサートされた状態に成形される。これにより、クランプ部57が高い強度でコネクタハウジング55に一体化されて固定される。
二次樹脂成形機21は、製造ライン17において特定の布線板25に対応して設置されている。本第1実施形態では、コネクタハウジング55を電線15に取り付ける工程の前の製造ライン17のライン上流部63に設置されている(図1参照)。
図4に示すように、二次樹脂成形機21は、電動機等の外部動力なしに作業員一人で操作できるマイクロ成形機であって、金型65と、図示しない型締め装置と、金型65に溶融樹脂を加圧注入する射出成形機67と、から構成されている。
射出成形機67は、ポリプロピレン等の合成樹脂等を加熱して溶融するヒータが設けられた加熱筒69と、加熱筒69内の溶融樹脂を図示しないノズルから射出するプランジャ71と、プランジャ71を前進させる射出シリンダ73と、射出シリンダ73を駆動するハンドル75と、加熱筒69の加熱温度を所望の温度に保持する温調器77と、を有し、これらが台座79に立設する支柱81に支持されている。
なお、本実施形態におけるマイクロ成形機とは、一回の射出成形で成形できる樹脂の量が最大で10g程度のものであって、且つ、金型65の型締め時に、エアシリンダまたはリンク等を用いて手動で行うことができるものをいう。従って、マイクロ成形機としての射出成形機67は、電動機やエア等の外部動力によって射出シリンダ73を駆動するものであってもよい。
金型65は下型83と上型87を備えた水平割金型であって、図5(a)に示すように、上向きの下型83の金型分割面には、コネクタハウジング55の一部分が収容される外装部品本体用キャビティ85aと、クランプ部57の一部分を二次樹脂成形するためのクランプ部用キャビティ89aとが設けられている。この下型83の金型分割面の対面には、コネクタハウジング55の残り部分が収容される外装部品本体用キャビティ85bと、クランプ部57の残り部分を二次樹脂成形するためのクランプ部用キャビティ89bとを備えた上型87が配置されている。
図5(b)に示すように、下型83と上型87の金型分割面には、クランプ部用キャビティ89a及び89bと射出成形機67のノズルとを連通させるゲート90が設けられている。
即ち、金型65は、下型83と上型87が合わせられることで、外装部品本体用キャビティ85a及び85bにセットしたコネクタハウジング55と、クランプ部用キャビティ89a及び89bとでクランプ部57を成形する成形空間を形成することができる。そして、この成形空間にゲート90から溶融樹脂を射出することで、クランプ部57がコネクタハウジング55に一体化されたコネクタ53を一体成形できる。
金型65を型締めした際のクランプ部用キャビティ89a及び89bの容量(成形空間の容量)は、数cm3となっている。なお、本第1実施形態では、金型65が水平割金型のものについて説明したが、垂直割金型であってもよい。
次に、上記構成を有するワイヤハーネスの製造装置13の作用を説明する。
ワイヤハーネスの製造装置13では、異なる形状のクランプ部57に応じた複数種の金型65を用意すると共に、共通のコネクタハウジング55に所望形状のクランプ部57を二次樹脂成形することで、製造ライン17に供給される電線15の製造ロットごとに、所望形状のクランプ部57がコネクタハウジング55に二次樹脂成形され、その製造ロットに適合した異なる種類のコネクタ53が形成される。そこで、その製造ロットに適合した異なる種類のコネクタ53が電線15に取り付けられたワイヤハーネス11を容易に製造することができる。
即ち、クランプとコネクタハウジングとを別部品として成形し、所望形状のクランプ(補助機能部品)とコネクタハウジング本体とを組み合わせて異なる種類のコネクタを構成する場合のように、複数種のクランプの在庫管理が必要になることもない。
次に、上記第1実施形態に係るワイヤハーネスの製造装置13を用いたワイヤハーネス11の製造方法を説明する。
ワイヤハーネス11を製造するには、所定間隔で移送される電線15をワイヤハーネス11の製造ライン17の上流側に順次供給する。ワイヤハーネスの製造装置13は、上流側から下流側までの各作業工程に対応して作業員(図示せず)が複数配置される。複数の作業員は、同時にそれぞれに割り当てられた作業を行う。
ベルトコンベア29の走行ベルトは図1において左回転しており、上流側の作業員によって配索作業が行われ、続いて下流側の作業員によってテープ巻き作業が行われる。
次いで、二次樹脂成形機21の金型65が型締めされ、溶融樹脂がゲート90から金型65のクランプ部用キャビティ89a及び89bに加圧注入され、ワイヤハーネス11が配索される自動車等のパネルの孔に係止可能なクランプ部57を一体化されたコネクタ53が形成される。
次いで、クランプ部57を二次樹脂成形されたコネクタ53がワイヤハーネス11に取り付けられる。続いて、布線板25では、作業員により、所要形態に布線され且つ配線用クリップ39のバンド部により結束された複数本の電線15の周囲がテープ49で巻回され、サブハーネス47が形成される。次いで、配線用クリップ39や、ワイヤハーネス用チューブ45や、ワイヤハーネス用グロメット43や、ワイヤハーネス用プロテクタ41等のハーネス外装部品がメインハーネス37の所定の位置に取り付けられ、ワイヤハーネス11が形成される。ワイヤハーネス11は、作業員により布線板25から取り外され、外観検査や回路検査等の次工程に送られる。
このように、本第1実施形態に係るワイヤハーネス11の製造方法は、製造ライン17において、ワイヤハーネス11の種類に応じた所望形状のクランプ部57をコネクタハウジング55に二次樹脂成形により付設してコネクタ53を完成させる。そして、製造ライン17の外装部品組付工程23において、完成したコネクタ53を電線15に取り付ける。つまり、クランプ部57を二次樹脂成形する工程は、コネクタ53を電線15に取り付ける工程の前のライン上流部63で行う。
このワイヤハーネス11の製造方法では、ワイヤハーネス11の製造ライン17において、製造するワイヤハーネス11の仕様に応じた所望形状のクランプ部57がコネクタハウジング55に二次樹脂成形されて、所望の種類のコネクタ53となる。これにより、クランプ部57を二次樹脂成形によりコネクタハウジング55に付設する工程までは、コネクタハウジング55のみ一種の部品管理となる。そして、異なる種類のコネクタ53の共通部分である一種のコネクタハウジング55を供給しながら、製造ライン17に流される製造ロットごとに、コネクタハウジング55に所望形状のクランプ部57を二次樹脂成形して、その製造ロットに適合した異なる種類のコネクタ53を完成させることができる。
そして、クランプ部57をコネクタハウジング55に二次樹脂成形する工程が、コネクタ53を電線15に組み付ける外装部品組付工程23の前の製造ライン17のライン上流64で行われる本第1実施形態のワイヤハーネス11の製造方法では、クランプ部57をコネクタハウジング55に二次樹脂成形するまで、品番等の部品管理が不要となる。製造ライン17を流れる特定の製造ロットのワイヤハーネス11に対し、対応するクランプ部57がコネクタハウジング55に二次樹脂成形され、対応するコネクタ53が成形される。このため、部品管理ミスにより、誤ったコネクタ53を電線15に取り付けてしまう取付ミスが生じない。また、コネクタ53の組付作業者による二次樹脂成形が可能となる。
次に、本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネス11の製造方法について説明する。
図1に示した上記第1実施形態に係るワイヤハーネス11の製造方法では、二次樹脂成形機21が、コネクタ53を電線15に取り付ける外装部品組付工程23の前の製造ライン17のライン上流部63に設置されていた。これに対し、図6に示した本第2実施形態に係るワイヤハーネス11の製造方法では、二次樹脂成形機21が、製造ライン17のライン最下流部91に設置されている。即ち、クランプ部57をコネクタハウジング55に二次樹脂成形する工程が、ワイヤハーネス11がほぼ完成した製造ライン17のライン最下流部91で行われる。
本第2実施形態に係るワイヤハーネス11の製造方法では、ワイヤハーネス11の製造最終段階で、ワイヤハーネス11がほぼ完成した状態で、そのワイヤハーネス11に応じたクランプ部57がコネクタハウジング55に二次樹脂成形される。これにより、コネクタ53の取付ミスが生じ難くなる。ワイヤハーネス11の完成段階まで、コネクタ53の品番等の部品管理が不要となる。複数種の二次樹脂成形が必要な場合に、まとめて対応することができる。これにより、二次樹脂成形の効率化が可能となり、二次樹脂成形時間が短縮できる。ワイヤハーネス11の完成の検査と兼ねて二次樹脂成形を行うことも可能となる。
なお、本発明のワイヤハーネスの製造方法及びワイヤハーネスの製造装置に係るハーネス外装部品は、上記コネクタ53に限定されるものではなく、種々のハーネス外装部品に適用できることは勿論である。
次に、本発明のワイヤハーネスの製造方法及びワイヤハーネスの製造装置に適用されるハーネス外装部品の変形例について説明する。
図7に示したハーネス外装部品は、外装部品本体がリブ付コネクタ本体93(図7(a)参照)とされ、補助機能部が端側リブ95(図7(b)参照)や、中央側リブ99(図7(c)参照)であるリブ付コネクタ97である。この様な端側リブ95や中央側リブ99は、相手コネクタ(図示せず)との結合時の嵌合用ガイドや、結合方向の規制(誤嵌合防止)、がたつき防止として機能するものであり、相手コネクタによって成形位置や形状が異なる場合がある。
即ち、図7に示したリブ付コネクタ97の場合は、相手コネクタに応じた所望形状の端側リブ95や中央側リブ99がリブ付コネクタ本体93に二次樹脂成形されて、所望の種類のリブ付コネクタ97となる。これにより、端側リブ95や中央側リブ99を二次樹脂成形によりリブ付コネクタ本体93に付設する工程までは、リブ付コネクタ本体93のみ一種の部品管理となる。そして、異なる種類のリブ付コネクタ97の共通部分である一種のリブ付コネクタ本体93を供給しながら、製造ライン17に流される製造ロットごとに、リブ付コネクタ本体93に所望の端側リブ95や中央側リブ99を二次樹脂成形して、その製造ロットに適合した異なる種類のリブ付コネクタ97を完成させることができる。
従って、上述したコネクタ53の場合と同様に、リブ付コネクタ本体93を電線15に組み付ける外装部品組付工程23の前に端側リブ95や中央側リブ99をリブ付コネクタ本体93に二次樹脂成形により付設してリブ付コネクタ97を完成させるワイヤハーネス11の製造方法では、端側リブ95や中央側リブ99を二次樹脂成形するまで、品番等の部品管理が不要となる。製造ライン17を流れる特定の製造ロットのワイヤハーネス11に対し、対応する端側リブ95や中央側リブ99がリブ付コネクタ本体93に二次樹脂成形され、対応するリブ付コネクタ97が成形される。このため、部品管理ミスにより、誤ったリブ付コネクタ97を電線15に取り付けてしまう取付ミスが生じない。
図8(a)に示したハーネス外装部品は、外装部品本体がプロテクタ本体110、補助機能部が固定用クランプ112であるクランプ付プロテクタ108である。例えば、図8(b)に示す従来のクランプ付プロテクタ105では、固定用クランプ101がワイヤハーネス11の仕様に応じた位置や向き、大きさや形状のものとされ、結束バンド103によってプロテクタ109に取り付けられていた。
即ち、図8(a)に示したクランプ付プロテクタ108の場合は、ワイヤハーネス11の仕様に応じた所望形状の固定用クランプ112がプロテクタ本体110に二次樹脂成形されて、所望の種類のクランプ付プロテクタ108となる。これにより、固定用クランプ112を二次樹脂成形によりプロテクタ本体110に付設する工程までは、プロテクタ本体110のみ一種の部品管理となる。そして、異なる種類のクランプ付プロテクタ108の共通部分である一種のプロテクタ本体110を供給しながら、製造ライン17に流される製造ロットごとに、プロテクタ本体110に所望の固定用クランプ112を二次樹脂成形して、その製造ロットに適合した異なる種類のクランプ付プロテクタ108を完成させることができる。
従って、クランプ付プロテクタ108を電線15に組み付ける外装部品組付工程23の前に固定用クランプ112をプロテクタ本体110に二次樹脂成形により付設してクランプ付プロテクタ108を完成させるワイヤハーネス11の製造方法では、固定用クランプ112を二次樹脂成形するまで、品番等の部品管理が不要となる。製造ライン17を流れる特定の製造ロットのワイヤハーネス11に対し、対応する固定用クランプ112がプロテクタ本体110に二次樹脂成形され、対応するクランプ付プロテクタ108が成形される。このため、部品管理ミスにより、誤ったクランプ付プロテクタ108を電線15に取り付けてしまう取付ミスが生じない。
図9に示したハーネス外装部品は、外装部品本体が防水コネクタハウジング117(図9(a)参照)とされ、補助機能部がダミー防水栓115(図9(a),(b)参照)である防水コネクタ113である。この様なダミー防水栓115は、相手コネクタ(図示せず)との結合時に不要となる電線導出孔111に挿入されて防水性を高めるもので、相手コネクタによって挿入位置が異なる場合がある。例えば、従来の防水コネクタでは、結合時に不要となる電線導出孔111にゴム栓を挿入して対応していた。
即ち、図9に示した防水コネクタ113の場合は、相手コネクタに応じた所定位置の電線導出孔111にダミー防水栓115が二次樹脂成形されて、所望の種類の防水コネクタ113となる。これにより、ダミー防水栓115を二次樹脂成形により防水コネクタハウジング117の電線導出孔111に付設する工程までは、防水コネクタハウジング117のみ一種の部品管理となる。そして、異なる種類の防水コネクタ113の共通部分である一種の防水コネクタハウジング117を供給しながら、製造ライン17に流される製造ロットごとに、防水コネクタハウジング117の所望の電線導出孔111にダミー防水栓115を二次樹脂成形して、その製造ロットに適合した異なる種類の防水コネクタ113を完成させることができる。
従って、防水コネクタ113を電線15に組み付ける外装部品組付工程23の前にダミー防水栓115を防水コネクタハウジング117の電線導出孔111に二次樹脂成形により付設して防水コネクタ113を完成させるワイヤハーネス11の製造方法では、ダミー防水栓115を二次樹脂成形するまで、品番等の部品管理が不要となる。製造ライン17を流れる特定の製造ロットのワイヤハーネス11に対し、ダミー防水栓115が防水コネクタハウジング117の対応する電線導出孔111に二次樹脂成形され、対応する防水コネクタ113が成形される。このため、部品管理ミスにより、誤った防水コネクタ113を電線15に取り付けてしまう取付ミスが生じない。
従って、本実施形態に係るワイヤハーネス11の製造方法及びワイヤハーネスの製造装置13によれば、ハーネス外装部品であるコネクタ53、リブ付コネクタ97、クランプ付プロテクタ108及び防水コネクタ113等の在庫量を低減できるとともに、部品管理を容易にすることができ、しかも、ハーネス外装部品の少量多品種化に容易に対応できる。
なお、本発明のワイヤハーネスの製造方法及びワイヤハーネスの製造装置は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態においては、ワイヤハーネスの製造装置13の製造ライン17に二次樹脂成形機21を設置した例を説明したが、図1に想像線で示したように、製造ライン17近傍のサイドライン19に二次樹脂成形機21を設置し、このサイドライン19において所望形状の補助機能部を外装部品本体に二次樹脂成形により付設してハーネス外装部品を完成させてもよい。
11…ワイヤハーネス
13…ワイヤハーネスの製造装置
15…電線
17…製造ライン
21…二次樹脂成形機
23…外装部品組付工程
53…コネクタ(ハーネス外装部品)
55…コネクタハウジング(外装部品本体)
57…クランプ部(補助機能部)
63…ライン上流部
91…ライン最下流部

Claims (3)

  1. ワイヤハーネスの種類に応じたハーネス外装部品を電線に取り付けるワイヤハーネスの製造方法であって、
    所定間隔で移送される前記電線をワイヤハーネスの製造ラインに順次供給する工程と、
    前記製造ラインにおいて、一次樹脂成形によって大量に成形された前記ハーネス外装部品の外装部品本体を前記電線に取り付ける工程と、
    前記製造ラインにおいて、前記ワイヤハーネスの種類に応じて選択された所望形状の補助機能部を前記外装部品本体に二次樹脂成形により付設して前記ハーネス外装部品を完成させる工程と、を含むことを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
  2. 前記補助機能部を前記外装部品本体に二次樹脂成形する工程が、前記外装部品本体を前記電線に取り付ける工程の前の前記製造ラインのライン上流部で行われることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネスの製造方法。
  3. 前記補助機能部を前記外装部品本体に二次樹脂成形する工程が、前記ワイヤハーネスがほぼ完成した前記製造ラインのライン最下流部で行われることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネスの製造方法。
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