JP6012097B2 - 殺菌冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、食品などの対象物を殺菌・冷却するための殺菌冷却装置に関する。
従来の殺菌冷却装置は、対象物を所定の温度で加熱して殺菌するための加熱室と、加熱室で加熱された対象物を所定の温度まで冷却する冷却室と、を有している。対象物は、バケットに載せられた状態で、加熱室に搬送され、そこで加熱殺菌される。その後、対象物は、同じバケットに載せられた状態で、冷却室に搬送され、そこで所定の温度まで冷却される。
冷却された対象物は、バケットから取り出されて、後工程に搬送される。
空になったバケットは、再度、未殺菌の対象物を載せ、加熱室に搬送される。
特開昭60−220251号(公開特許公報)
ところで、上記した殺菌冷却装置では、加熱室でバケットが加熱された後、冷却室で冷却される。以後、バケットの加熱、冷却、加熱、冷却…が繰り返される。このため、本来、加熱や冷却を必要としないバケットに対しても、加熱・冷却が繰り返され、その分だけ電気代などの設備ランニングコストが増大する問題がある。
すなわち、バケット単体は、対象物よりも質量及び体積が大きいため、バケットの加熱・冷却に要する分の熱量が余計に増大することが判明している。この結果、本来、不要であったバケットの加熱・冷却のために、多額の設備ランニングコストを要する結果になっていた。
特に、環境保護の要請や節電の要請の観点からみると、殺菌冷却装置の多額の設備ランニングコストは是非とも改善すべき課題である。
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、設備ランニングコストを低減することができる殺菌冷却装置を提供することを目的とする。
本発明は、筐体を有し対象物を蒸気で加熱し殺菌を行う加熱室と、前記加熱室の前記筐体とは分離した筐体を有し殺菌した前記対象物を冷却する冷却室と、前記対象物を載せて前記加熱室の内部を搬送するとともに前記冷却室で冷却されない加熱用搬送部と、前記加熱用搬送部とは別に設けられ前記対象物を載せて前記冷却室の内部を搬送するとともに前記加熱室で加熱されない冷却用搬送部と、前記加熱室と前記冷却室との間に設けられた移載部と、を有する殺菌冷却装置であって、前記移載部で、前記加熱室の前記筐体から送り出された前記加熱用搬送部と前記冷却室の前記筐体から送り出された前記冷却用搬送部とが連絡し合い、当該加熱用搬送部により搬送されてきた前記対象物が当該加熱用搬送部から当該冷却用搬送部に移載され、前記移載部は、前記加熱用搬送部により搬送された前記対象物を所定の停止位置で一時的に支持する第1支持部と、前記第1支持部から進入した前記対象物を搬送させながら反転させる反転部と、前記反転部により反転された前記対象物を所定の停止位置で一時的に支持する第2支持部と、を備え、前記反転部は、前記対象物が搬送される湾曲状の搬送路と、前記搬送路を搬送する前記対象物に対して駆動力を付与する圧力部と、を有し、複数の前記対象物に対して前記圧力部から駆動力を作用させ、前記対象物が一列に整列された状態を維持しながら、前記搬送路を搬送させるとともに、前記第2支持部に到達したときに前記対象物の反転を完了させることを特徴とする。
この場合、前記移載部は、前記加熱用搬送部により搬送された前記対象物を所定の停止位置で一時的に支持する第1支持部と、前記第1支持部から進入した前記対象物を搬送させながら反転させる反転部と、前記反転部により反転された前記対象物を所定の停止位置で一時的に支持する第2支持部と、を備えたことが好ましい。
この場合、前記反転部は、前記対象物が搬送される湾曲状の搬送路と、前記搬送路を搬送する前記対象物に対して駆動力を付与する圧力部と、を有し、複数の前記対象物に対して前記圧力部から駆動力を作用させ、前記対象物が一列に整列された状態を維持しながら、前記搬送路を搬送させるとともに、前記第2支持部に到達したときに前記対象物の反転を完了させることが好ましい。
この場合、前記第1支持部は、前記加熱用搬送部から落下した前記対象物が載置する載置部と、前記載置部に載置された前記対象物を下方から支持して保持するとともに、前記対象物に対する支持を解除することにより前記対象物を前記搬送路へ導く係止部と、を有することが好ましい。
この場合、前記第2支持部は、前記搬送路を経た前記対象物を下方から支持して保持するとともに、前記対象物に対する支持を解除することにより前記対象物を前記冷却用搬送部へ導く蓋部を有することが好ましい。
本発明によれば、設備ランニングコストを低減することができる。
本発明の殺菌冷却装置の平面図である。 本発明の殺菌冷却装置の構成図である。 本発明の殺菌冷却装置に設けられた移載部の構成図である。 本発明の殺菌冷却装置に設けられた移載部の第1支持部で対象物が支持された状態を示した構成図である。 本発明の殺菌冷却装置に設けられた移載部の搬送路を対象物が搬送している状態を示した構成図である。 本発明の殺菌冷却装置に設けられた移載部の第2支持部で対象物が支持された状態を示した構成図である。 本発明の殺菌冷却装置に設けられた移載部の第2支持部から対象物が搬送部(冷却用)に供給された状態を示した構成図である。
本発明の一実施形態に係る殺菌冷却装置及び殺菌冷却方法について、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、殺菌冷却装置10は、主として、対象物Tを加熱し殺菌を行う蒸気加熱室12(以下、単に「加熱室12」という)と、殺菌した対象物Tを冷却するシャワー冷却室14(以下、単に「冷却室14」という)と、加熱室12から冷却室14へ対象物Tを搬送する搬送部16と、搬送部16に対して駆動力を伝達する動力伝達部と、動力伝達部に対して駆動力を付与する駆動源20と、を有している。
対象物Tとは、例えば、食物一般、飲料、果物類、肉類、加工食品など殺菌及び冷却を必要とするものが該当する。これらは、通常、容器やパッケージなどに収容されている。
加熱室12は、60℃以上100℃以下(さらに好ましくは90℃以上95℃以下)となるように温度制御されており、対象物Tを蒸気によって加熱殺菌するための独立した部屋である。なお、加熱室12での加熱方式は、蒸気を用いることに限られるものではなく、例えば、温水により対象物Tを加熱殺菌してもよい。
冷却室14は、上部のパンチングシャワー升より散水して、対象物Tを冷却するための独立した部屋である。なお、冷却室14での冷却方式は、冷却水を用いることに限られるものではなく、例えば、風により対象物Tを冷却してもよい。
搬送部16は、いわゆるバケットといわれるものが使用される。バケットは、金属で構成されており、対象物Tを収容する収容部材である。搬送部16の長手方向に沿って、複数の対象物Tが横一列に並んで収容されている。
ここで、搬送部16は、対象物Tを載せて加熱室12の内部を移動する加熱用搬送部16Aと、対象物Tを載せて冷却室14の内部を移動する冷却用搬送部16Bと、に分けられて構成されている。このため、加熱用搬送部16Aは冷却室14の内部に進入することがなく、冷却用搬送部16Bは加熱室12の内部に進入することがない。
加熱用搬送部16Aは、対象物Tを収容して、加熱室12の内部を所定のルートで搬送させるためのものであり、最終的に加熱殺菌された対象物Tを移載部18に供給する。加熱殺菌された対象物Tを移載部18に供給した後は、加熱室12の入口に戻り、再び、未殺菌の対象物Tを載せて加熱室12の内部に進入する。以後、加熱用搬送部16Aは、この工程を繰り返す。
冷却用搬送部16Bは、加熱殺菌された対象物Tを移載部18から受け取り、対象物Tを収容して、冷却室14の内部を所定のルートで搬送させるためのものである。冷却室14の内部を通過した後は、対象物Tが冷却用搬送部16Bから取り出される。対象物Tが取り出された冷却用搬送部16Bは、冷却室14の入口に戻り、再び、移載部18から供給された殺菌後の対象物Tを載せて冷却室14の内部に進入する。以後、冷却用搬送部16Bは、この工程を繰り返す。
ここで、前記動力伝達部は、加熱室用の動力伝達部と、冷却室用の動力伝達部と、に区分けされている。以下、両者を分けて詳細に説明する。
(加熱室用の動力伝達部の構成)
加熱室用の動力伝達部は、モータなどの駆動源20に直結した動力軸22と、動力軸22から動力(モータの駆動力)が伝達されて回転する第1駆動軸24と、第1駆動軸24から動力(クラッチ力)が伝達されて回転する第2駆動軸26と、第2駆動軸26から動力(クラッチ力)が伝達されて回転する第3駆動軸28と、各駆動軸24、26、28の回転に従動する複数の従動軸30と、を有している。
動力軸22には、動力用スプロケット(図示省略)が取り付けられている。第1〜第3駆動軸24、26、28には、駆動用スプロケット(図示省略)がそれぞれ取り付けられている。また、第2駆動軸26及び第3駆動軸28には、クラッチ部材32、34が取り付けられている。各駆動軸24、26、28及び従動軸30には、搬送用スプロケット36(図2参照)がそれぞれ取り付けられている。
動力用スプロケットと駆動用スプロケットとの間には、駆動用チェーン(図示省略)が掛け渡されている。また、相互に隣接する駆動用スプロケット間には、伝達用チェーン(図示省略)が掛け渡されている。また、搬送用スプロケット36間には、加熱用搬送部16Aを保持した搬送用チェーン38が掛け渡されている。
このため、駆動源20の駆動力(モータ力)が動力軸22を介して第1駆動軸24に伝達される。その後、第1駆動軸24から第2駆動軸26に対してクラッチ力が伝達され、さらに、第2駆動軸26から第3駆動軸28に対してクラッチ力が伝達される。このため、駆動源20の駆動力を受けて各駆動軸24、26、28が回転駆動する。
また、各駆動軸24、26、28及び従動軸30の各搬送用スプロケット36には、搬送用チェーン38が掛け渡されているため、これらの軸の回転に伴い、加熱用搬送部16Aが搬送上流側から搬送下流側へ搬送されていく。
加熱室12の下方側に進入した加熱用搬送部16A及び対象物Tは、加熱室12内部を上方向へ移動した後、下方向へ移動する。このように、対象物Tは、加熱室12の内部において上下方向への移動を繰り返しながら、加熱殺菌される。最終的には、加熱殺菌された対象物Tを載せた加熱用搬送部16Aは、加熱室12の下方側から外部(移載部側)へ搬出される。
(冷却室用の動力伝達部の構成)
冷却室用の駆動機構は、第3駆動軸28から動力が伝達されて回転する第4駆動軸40と、第4駆動軸40から動力(クラッチ力)が伝達されて回転する第5駆動軸42と、第5駆動軸42から動力(クラッチ力)が伝達されて回転する第6駆動軸44と、各駆動軸40、42、44の回転に連動する複数の従動軸46と、を有している。
第4〜第6駆動軸40、42、44には、駆動用スプロケット(図示省略)がそれぞれ取り付けられている。また、第5駆動軸42及び第6駆動軸44には、クラッチ部材48が取り付けられている。各駆動軸40、42、44及び従動軸46には、搬送用スプロケット50(図2参照)が取り付けられている。
また、相互に隣接する駆動用スプロケット間には、伝達用チェーン(図示省略)が掛け渡されている。また、搬送用スプロケット50間には、冷却用搬送部16Bを保持した搬送用チェーン52(図2参照)が掛け渡されている。
このため、加熱室側の第3駆動軸28から冷却室側の第4駆動軸40に対して駆動力が伝達される。そして、第4駆動軸40から第5駆動軸42に対してクラッチ力が伝達され、第5駆動軸42から第6駆動軸44に対してクラッチ力が伝達される。このため、冷却室14の各駆動軸40、42、44は、加熱室側の駆動軸からの駆動力を受けて回転駆動する。
また、各駆動軸40、42、44及び従動軸46の各搬送用スプロケット50には、搬送用チェーン52が掛け渡されているため、これらの軸の回転に伴い、冷却用搬送部16Bが搬送上流側から搬送下流側へ搬送されていく。
このように、冷却室14の下方側に進入した冷却用搬送部16B及び対象物Tは、冷却室14の内部を左右方向へ移動しつつ、徐々に下方向から上方向へ移動する。このように、対象物Tは、左右方向と上下方向の移動を繰り返しながら、冷却される。最終的には、冷却した対象物Tを載せた冷却用搬送部16Bは、冷却室14の上方側から外部(後工程側)に搬出される。
ここで、加熱室用の動力伝達部と冷却室用の動力伝達部とは、単一の駆動源20により駆動されている。すなわち、加熱室用の動力伝達部と冷却室用の動力伝達部とは、単一の駆動源を共有している。これは、両者で別々の駆動源を用いると、加熱室用搬送部16Aと冷却室用搬送部16Bとの間で伝達速度が異なるため、同期制御が困難になるからである。この結果、加熱殺菌した対象物Tを、移載部18を介して冷却用搬送部16Bに供給するときのタイミングにズレが生じ、対象物Tの円滑な搬送が困難になるおそれがある。この問題を事前に解決するために、加熱室用の動力伝達部と冷却室用の動力伝達部とは、単一の駆動源20により駆動制御している。
(移載部の構成)
次に、本発明の要部である移載部18について説明する。
図3乃至図5に示すように、移載部18は、加熱用搬送部16Aにより搬送された対象物Tを所定の停止位置で一時的に(所定の時間だけ)支持する第1支持部54と、第1支持部54から進入した対象物Tを搬送しながら反転させる反転部56と、反転部56により反転された対象物Tを所定の停止位置で一時的に(所定の時間だけ)支持する第2支持部58と、を備えている。
第1支持部54は、加熱用搬送部16Aから落下した対象物Tが載置する傾斜湾曲した載置部60と、載置部60に載置された対象物Tを下方から支持して保持するとともに、対象物Tに対する支持を解除することにより対象物Tを搬送路64へ導く係止部62と、を有している。
載置部60は、加熱用搬送部16Aによって搬送されてきた対象物Tが落下する載置面60Aを有している。
係止部62は、対象物Tを支持する場合には載置部60の載置面上から突出し、対象物Tを搬送路64へ供給する場合には載置部60の載置面上から退避するものである。係止部62は、駆動源により突出・退避動作が可能になる。係止部62の駆動源として、油圧システム(例えば、油圧シリンダ)や空気圧システム(例えば、エアーシリンダ)などが用いられる。
図6及び図7に示すように、第2支持部58は、搬送路64を通過した対象物Tを下方から支持して保持するとともに、対象物Tに対する支持を解除することにより対象物Tを冷却用搬送部16Bへ導く蓋部66を有している。
蓋部66は、反転部56の出口を閉塞する位置にあるときに対象物Tを支持することができ、反転部56の出口を開放する位置に退避することにより対象物Tを冷却用搬送部16Bに落下させる。蓋部66は、駆動源により閉塞又は開放動作が可能になる。蓋部66の駆動源として、油圧システム(例えば、油圧シリンダ)や空気圧システム(例えば、エアーシリンダ)などが用いられる。
反転部56は、対象物Tが搬送される湾曲状の搬送路64と、搬送路64を搬送する対象物Tに対して所定の駆動力を付与する圧力部68と、を有している。
図4乃至図6に示すように、搬送路64は、第1支持部54から進入した対象物Tが第2支持部58に到達したときに、第1支持部54で支持されていたときの対象物Tの向きと、第2支持部58で支持されたときの対象物Tの向きと、が逆になる程度に湾曲して形成されている。詳細には、複数の対象物Tが搬送路64の搬送過程において次第に向き(姿勢)を変化させていき、最終的に複数の対象物Tが第2支持部58に到達したときに、複数の対象物Tの反転が完了するように構成されている。
本実施例では、第1支持部54上において、対象物Tの頭部が鉛直上方側に位置しており、尻部が鉛直下方側に位置して係止部62で支持されているが、第2支持部58上では、対象物Tの尻部が前方側(冷却室側)に位置しており、頭部が後方側(加熱室側)に位置した状態で支持されている。このように、対象物Tは、「反転」した状態になる。
圧力部68は、ローラ部材70と、ローラ部材70の外周面に取り付けられた弾性部材72と、を有している。
ローラ部材70は、駆動力伝達機構76を介してモータなどの駆動源74と機械的に接続されている。このため、ローラ部材70は、駆動源74からの駆動力を受けて回転駆動する。
弾性部材72の厚み寸法は、対象物Tの大きさ(厚み寸法)と、弾性部材72の表面から搬送路64の搬送面までの離間距離と、によって適宜調整される。弾性部材72の厚み寸法は、例えば、対象物Tが搬送路64を搬送しているときに弾性部材72が対象物Tを所定の圧力で押圧する程度の寸法に設定される。
図3及び図4に示すように、移載部18の搬送上流側には、加熱用搬送部16Aを移載部18の第1支持部54側に供給するための上流側搬送軸78が設けられている。加熱室12を通過した加熱用搬送部16Aは、対象物Tを第1支持部54上に落下させた後、上流側搬送軸78を経て加熱室12の入口に戻される。なお、複数の対象物Tは、加熱室12を通過した加熱用搬送部16Aから第1支持部54の載置部60に自由落下して一時的に(所定の時間だけ)支持される。
ここで、複数の対象物Tが第1支持部54で支持される「所定の時間」とは、横一列に並ぶ複数の対象物Tが整列するまでに要する時間を考慮して決定される。
図6及び図7に示すように、移載部18の搬送下流側には、第2支持部58から自由落下した対象物Tを載せた冷却用搬送部16Bを冷却室14の内部に導くための複数の下流側搬送軸80が設けられている。これにより、加熱殺菌された対象物Tが冷却用搬送部16Bと共に冷却室14の内部に進入する。
図4に示すように、加熱用搬送部16Aに載せられて搬送されてきた殺菌後の対象物Tは、移載部18の第1支持部54で一時的に(所定の時間だけ)支持される。このとき、対象物Tが第1支持部54の係止部62により支持されているため、対象物Tが搬送路64に進入することがない。
ここで、第1支持部54で一時的に(所定の時間だけ)支持される対象物Tは、その頭部が鉛直上側に位置し、尻部が鉛直下側に位置している。これは、頭部が尻部よりも細く剛性がないため、頭部側を係止部62で支持すると、頭部が変形してしまい、横一列に並んだ複数の対象物Tが相互に位置ずれが生じるおそれがあるからである。対象物Tが相互に位置ずれすると、冷却用搬送部16Bの内部に正確に収容されないばかりか、冷却室14における冷却工程の後工程において対象物Tを整列させる手間が生じる。そこで、対象物Tの位置ずれを防止するため、第1支持部54上の対象物Tの向きが決められている。
図5に示すように、第1支持部54で一時的に(所定の時間だけ)支持される対象物Tは、その後、所定のタイミングで、第1支持部54の係止部62が退避して、対象物Tに対する支持が解除される。これにより、対象物Tが重力を受けて、反転部56の搬送路64に進入する。このとき、対象物Tは、圧力部68の弾性部材72から押圧されて駆動力を受けることにより、複数の対象物Tが横一列に並んだ整列状態を維持しながら、搬送路64を移動する。
ここで、搬送中の対象物Tに対して弾性部材72を介して押圧するため、対象物Tに対する理想の押圧力を実現させることができる。なお、搬送路64を取り替えて、搬送路64大きさや体積を適宜変更することにより、対象物Tに対して適正な駆動力を付与することができる。
やがて、図6に示すように、対象物Tは、第2支持部58の蓋部66上に到達する。ここで、第2支持部58で一時的に(所定の時間だけ)支持される対象物Tは、その頭部が後側(加熱室側)に位置し、尻部が前側(冷却室側)に位置している。これは、冷却後、対象物Tを冷却用搬送部16Bから取り出すときに、対象物Tを適正な向きで取り出すことができるようにするためである。
ここで、複数の対象物Tが第2支持部58で支持される「所定の時間」とは、横一列に並ぶ複数の対象物Tが載せられた蓋部66の下方の適正位置に、冷却用搬送部16Bが位置するまでの待ち時間となるように決定される。これにより、第2支持部58の蓋部66の開動作のタイミングを冷却用搬送部16Bの駆動制御に同期させることができ、対象物Tを確実に冷却用搬送部16Bの内部に収容することができる。
その後、図7に示すように、所定のタイミングで、蓋部66が退避して搬送路64の出口が開放される。これにより、対象物Tが自由落下し、下方で待機していた冷却用搬送部16Bに収容される。その後、対象物T及び冷却用搬送部16Bは、冷却室14に進入し、所定の温度まで冷却される。
なお、冷却室14から搬出された対象物Tは、冷却用搬送部16Bから取り出され、後工程に流される。そして、対象物Tを載せていた冷却用搬送部16Bは、再度、移載部18側に供給され、殺菌された対象物Tを載せた状態で冷却室14へ進入する。
以上のように、本実施形態の殺菌冷却装置10によれば、対象物Tを搬送するための搬送部16を、加熱室12で用いる加熱用搬送部16Aと、冷却室14で用いる冷却用搬送部16Bと、に完全に分離(区分け)されている。このため、加熱用搬送部16Aは、加熱されることはあっても、冷却されることはない。また、冷却用搬送部16Bは、冷却されることはあっても、加熱されることはない。
これにより、搬送部16に対して加熱・冷却・加熱・冷却、…、を繰り返す場合と比較して、電気代などの設備ランニングコストを格段に低減することができる。特に、搬送部16は金属で構成されており、食品である対象物Tよりも質量が大きい。このため、対象物Tの加熱・冷却に要するエネルギーの他に、搬送部16の加熱・冷却に要する分のエネルギーが余計に必要になる。そこで、搬送部16の加熱・冷却の繰り返しを削除することにより、エネルギーを大きく低減することができる。このような理由から、本実施形態の殺菌冷却装置10では、加熱室12で用いる加熱用搬送部16Aと、冷却室14で用いる冷却用搬送部16Bと、に完全に分離・区分けするように設計されている。
また、移載部18では、反転部56を用いているため、対象物Tを搬送させる過程で容易に反転させることができる。これにより、対象物Tの姿勢・向きを所定の姿勢・向きに揃えることができる。このとき、対象物Tが圧力部56により所定の圧力を受けて駆動されるため、複数の対象物Tが横一列に並んで搬送路64を搬送している場合でも、対象物T間の相互の位置ズレを防止でき、対象物Tの搬送動作を同期させることができる。
特に、反転部56は、湾曲状の搬送路64と、圧力部68と、で構成されているため、簡易な構成で実現することができる。ひいては、移載部18の小型化を実現することができる。
第1支持部54は、加熱用搬送部16Aから落下した対象物Tが載置する載置部60と、載置部60に載置された対象物Tを下方から支持して保持するとともに、対象物Tに対する支持を解除することにより対象物Tを搬送路64へ導く係止部62と、で構成されている。これにより、第1支持部54を簡易な構成で実現することができる。また、第1支持部54により対象物Tを位置決めすることができるため、複数の対象物Tを搬送させた場合でも、第2支持部58上に到達する対象物Tを容易に位置決め・整列させることができる。
第2支持部58は、搬送路64を経た対象物Tを下方から支持して保持するとともに、対象物Tに対する支持を解除することにより対象物Tを冷却用搬送部16Bへ導く蓋部66で構成されている。このため、蓋部66の直線開閉運動を実行することにより、対象物Tを冷却用搬送部16Bへ容易に供給することができる。
10 殺菌冷却装置
12 蒸気加熱室(加熱室)
14 シャワー冷却室(冷却室)
16 搬送部
16A 加熱用搬送部(搬送部)
16B 冷却用搬送部(搬送部)
18 移載部
54 第1支持部
56 反転部
58 第2支持部
60 載置部
62 係止部
64 搬送路
66 蓋部
68 圧力部
T 対象物

Claims (3)

  1. 筐体を有し対象物を蒸気で加熱し殺菌を行う加熱室と、前記加熱室の前記筐体とは分離した筐体を有し殺菌した前記対象物を冷却する冷却室と、前記対象物を載せて前記加熱室の内部を搬送するとともに前記冷却室で冷却されない加熱用搬送部と、前記加熱用搬送部とは別に設けられ前記対象物を載せて前記冷却室の内部を搬送するとともに前記加熱室で加熱されない冷却用搬送部と、前記加熱室と前記冷却室との間に設けられた移載部と、を有する殺菌冷却装置であって、
    前記移載部で、前記加熱室の前記筐体から送り出された前記加熱用搬送部と前記冷却室の前記筐体から送り出された前記冷却用搬送部とが連絡し合い、当該加熱用搬送部により搬送されてきた前記対象物が当該加熱用搬送部から当該冷却用搬送部に移載され、
    前記移載部は、前記加熱用搬送部により搬送された前記対象物を所定の停止位置で一時的に支持する第1支持部と、前記第1支持部から進入した前記対象物を搬送させながら反転させる反転部と、前記反転部により反転された前記対象物を所定の停止位置で一時的に支持する第2支持部と、を備え、
    前記反転部は、前記対象物が搬送される湾曲状の搬送路と、前記搬送路を搬送する前記対象物に対して駆動力を付与する圧力部と、を有し、
    複数の前記対象物に対して前記圧力部から駆動力を作用させ、前記対象物が一列に整列された状態を維持しながら、前記搬送路を搬送させるとともに、前記第2支持部に到達したときに前記対象物の反転を完了させることを特徴とする殺菌冷却装置。
  2. 前記第1支持部は、
    前記加熱用搬送部から落下した前記対象物が載置する載置部と、
    前記載置部に載置された前記対象物を下方から支持して保持するとともに、前記対象物に対する支持を解除することにより前記対象物を前記搬送路へ導く係止部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の殺菌冷却装置。
  3. 前記第2支持部は、
    前記搬送路を経た前記対象物を下方から支持して保持するとともに、前記対象物に対する支持を解除することにより前記対象物を前記冷却用搬送部へ導く蓋部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の殺菌冷却装置。
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