JP6010244B1 - 自動縫合器誘導用チューブ - Google Patents

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【課題】自動縫合器のアンビル部の先端部から滑脱しにくく、かつ取り外し容易に取り付けられて、自動縫合器を確実に目的の部位まで誘導することができる自動縫合器誘導用チューブを提供する。【解決手段】誘導用チューブは所定長さからなるチューブ本体3を具え、本体の後端側に後端開口縁より所定長さの一対の切り込み7a,7bが円周方向の相対向する位置に形成されている。切り込みの長さを超える長さにわたりチューブ本体よりも肉薄で弾性を有する接続チューブ10がチューブ本体の切り込みを被覆して設けられている。接続チューブの内径は先端側がアンビル部の両側縁間の最幅広部よりも小径になっており、チューブ本体3の後端開口に向けてアンビル部を挿入すると接続チューブが伸張してアンビル部Cに密着するとともに、切り込みがアンビル部の両側縁を受け入れて接続を可能とする。【選択図】図9

Description

この発明は、自動縫合器誘導用チューブに関し、さらに詳しくは内視鏡手術等において生体組織の切離及び縫合を同時に行う自動縫合器の先端部に装着して用いられ、自動縫合器を体内の目的部位に誘導するためのチューブに係るものである。
近年の内視鏡外科手術における生体組織の切離及び縫合においては、例えば体壁に取り付けている筒状のトロカーから体腔内へ挿入する自動縫合器が使用されている。この自動縫合器は、片側数列のステープルと中央部のカッティングナイフが同時に作動し、組織の切離及び縫合を同時に行う器具で、例えば臓器をステープルで縫合し、該縫合部をカッティングナイフで切離するものであり、外科手術の重篤な合併症である縫合不全を大幅に低減させている。自動縫合器の先端側は二又形状をしており、一方はステープルが収納されているステープル収納部、もう一方がステープルを組織へ打針する際の受け皿となるアンビル部となっており、この二又部に切離する組織を挟み込み、自動縫合器を作動させて組織の切離及び縫合を簡単に行うことができるようになっている。
ところで、内視鏡手術では限られた術野の中で自動縫合器を臓器や血管などの目的部位に誘導しなければならず、特に切離する組織や管の背側にアンビル部を誘導する場合の操作に難渋することがあり、無理な操作を行うと自動縫合器の先端で他の組織や管を傷付けてしまうこともある。
その対応策として、従来は、特許文献1に開示しているようにアンビル部の先端部にロッド状のイントロデューサ部材を装着し、該イントロデューサ部材の前端部分を鉗子で把持して自動縫合器を誘導しているのが実情である。このイントロデューサ部材の接続側となる後端部分は扁平状に形成され、かつ開口もアンビル部の先端部の形状に合って挿し込み易いように扁平形状に形成されている。
しかしながら、特許文献1のイントロデューサ部材は、硬さの異なる原料を使用しアンビル部の先端部への着脱を挿し込み嵌合により容易にし、しかもその取り付け構造をアンビル部のエンドフェスタの先端上に形成される係合構造と係合させるものであるから、嵌合や係合の具合によっては、鉗子で操作する際や、イントロデューサ部材でアンビル部を左右に誘導する際に、嵌合や係合が外れてしまい、アンビル部の先端部から簡単に滑脱してしまうことがある。また、滑脱しないようにアンビル部の先端部にイントロデューサ部材を強固に固定する(例えば、糸で縛る、アンビル部の太さに対して小さな内径のチューブを無理やり装着するなど)と、アンビル部の先端部からイントロデューサ部材をリリースする際に、操作に手間取って余計な力がかかってしまい、自動縫合器が動いて適正な部位での切離、縫合操作をスムーズに行うことができなくなってしまうことがある。つまり、前記イントロデューサ部材はその後端開口部をアンビル部の先端部に挿し込んで装着しているだけであるため、自動縫合器の誘導に際して左右に振ると抜け易く、抜けにくくするために装着を強くするとアンビル部の先端部から取り外せないという問題があった。また、取り付け構造を設けたイントロデューサ部材を係合構造の無いアンビル部に装着した場合、イントロデューサ部材の嵌合部がアンビル部に干渉し、イントロデューサ部材がアンビル部に密着せず、互いに取り付け構造や係合構造の無いものより脱落しやすいという問題がある。
そこで、本発明者等は、このような状況に鑑み、誘導時には滑脱しにくく、かつアンビル部の先端部からの離脱も容易であり、自動縫合器の適正な部位での切離、縫合操作をスムーズに行うことができる、自動縫合器誘導用チューブの技術の開発に取りかかり、この発明を完成させるに至った。
特許第5562788号公報
すなわち、この発明は、前記のような従来の問題点に鑑み、自動縫合器のアンビル部の先端部から滑脱しにくく、かつ取り外し容易に取り付けられて、自動縫合器を確実に目的の部位まで誘導することができる自動縫合器誘導用チューブを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、生体組織の切離及び縫合を同時に行う自動縫合器のアンビル部の先端部に、その後端開口部を挿入して装着し、該自動縫合器を体内の目的の部位まで誘導するためのチューブであって、所定長さからなるチューブ本体を具え、該本体の後端側に後端開口縁より所定長さの一対の切り込みが円周方向の相対向する位置に形成され、この切り込みの長さを超える長さにわたり前記チューブ本体よりも肉薄で弾性を有する接続チューブが前記チューブ本体の切り込みを被覆して設けられ、前記接続チューブの内径は先端側がアンビル部の両側縁間の最幅広部よりも小径になっており、チューブ本体の後端開口に向けてアンビル部を挿入すると接続チューブが伸張して該アンビル部に密着するとともに、切り込みがアンビル部の両側縁を受け入れて接続を可能とし、前記チューブ本体は、接続チューブが設けられた後端側以外の部分の外周面であって、円周方向の相対向する位置に軸方向凹部がほぼ全長にわたり一対、形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、チューブ本体は、切り込みの軸方向開口側が内向きに斜めに切り欠かれている。請求項に記載の発明は、請求項1又は2において、軸方向凹部は、チューブ本体の軸心に向けて凹状に湾曲した面によって形成されている。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかにおいて、接続チューブは、後端側が斜めに切り欠かれている。
この発明は、前記のようであって、請求項1に記載の発明によれば、所定長さからなるチューブ本体を具え、該本体の後端側に後端開口縁より所定長さの一対の切り込みが円周方向の相対向する位置に形成され、この切り込みの長さを超える長さにわたり前記チューブ本体よりも肉薄で弾性を有する接続チューブが前記チューブ本体の切り込みを被覆して設けられ、前記接続チューブの内径は先端側がアンビル部の両側縁間の最幅広部よりも小径になっており、チューブ本体の後端開口に向けてアンビル部を挿入すると接続チューブが伸張して該アンビル部に密着するとともに、切り込みがアンビル部の両側縁を受け入れて接続を可能とするようになっているので、この誘導用チューブを用いれば、接続チューブの弾性力を利用して自動縫合器のアンビル部の先端部に容易に取り付けたり、取り外すことが可能となる。したがって、従来のように簡単に自動縫合器のアンビル部の先端部から抜けて外れるということがない。また、自動縫合器を確実に目的の部位まで誘導することができる。さらに、チューブ本体の接続チューブが設けられた後端側以外の部分の外周面であって、円周方向の相対向する位置に軸方向凹部がほぼ全長にわたり一対、形成されているので、鉗子の二又となった先端で誘導用チューブのチューブ本体の先端部を挟み把持する際、該両先端を軸方向凹部に差し込み挟むようにして把持することが可能となり、把持した後の誘導用チューブの誘導が確実なものとなるという優れた効果がある。
請求項2に記載の発明によれば、チューブ本体の切り込みの軸方向開口側が内向きに斜めに切り欠かれているので、アンビル部の挿入がし易く、アンビル部を切り込みへスムーズに誘導することができる。
請求項に記載の発明によれば、軸方向凹部の形成が容易に行える。
請求項に記載の発明によれば、接続チューブの後端側が斜めに切り欠かれているので、チューブ本体の切り込みでアンビル部の最幅広部を受け入れ易く、かつアンビル部の底面との接触面積を多くして誘導チューブを抜けにくくすることができる。

この発明の一実施の形態に係る自動縫合器誘導用チューブが自動縫合器に装着された状態を示す全体の概略図である。 同上の誘導用チューブの長さ方向の一部を省略した正面図である。 同上の誘導用チューブの長さ方向の一部を省略した平面図である。 同上の誘導用チューブの長さ方向の一部を省略した断面図である。 図4のV部の拡大断面図である。 同上の誘導用チューブの拡大左側面図である。 同上の誘導用チューブの拡大右側面図である。 同上の誘導用チューブの長さ方向中間部の拡大断面図である。 同上の誘導用チューブの接続部が自動縫合器のアンビル部に装着された状態を示す部分概略正断面図である。 同上の誘導用チューブの接続部が自動縫合器のアンビル部に装着された状態を示す部分概略平断面図である。 同上の誘導用チューブの作用説明図である。 同上の誘導用チューブの作用説明図である。 同上の誘導用チューブの作用説明図である。 同上の誘導用チューブの作用説明図である。 同上の誘導用チューブの作用説明図である。 同上の誘導用チューブの作用説明図である。
以下、図面を参照しながら、この発明の一実施の形態に係る自動縫合器誘導用チューブについて説明する。
図1において、1は自動縫合器誘導用チューブで、生体組織の切離及び縫合を同時に行う自動縫合器Aに取り付けられ、自動縫合器Aを目的の部位である切離及び縫合したい管腔(腸管など)まで誘導する(以下、この管腔を「目的の管腔」という)。自動縫合器Aは、前記した特許文献1や特表2006−525090号等で既に公知技術になっているものであり、先端側が二又形状に形成され、図においてその上部となる一方はステープルが収納されているステープル収納部B、下部となるもう一方がステープルを組織へ打針する際の受け皿となるアンビル部Cとなっていて、片側数列のステープルと中央部のカッティングナイフが同時に作動する。自動縫合器誘導用チューブ1は、その後端部がアンビル部Cの先端部に装着される。アンビル部Cの先端部の形状は先窄まりの扁平形状に形成されている。
図2〜図8に詳示するように、自動縫合器誘導用チューブ1は、シリコーンゴムなど生体に適する材質からなり、前後端が開口した内腔2を有し、所定長さからなるチューブ本体3を具えている。チューブ本体3の前端部は斜めに切り欠かれ、該部の開口部には詰め物としてのロッド状の目止め5が充填されて閉塞されている。チューブ本体3の前端部を斜めに切り欠いているのは目的の管腔や臓器等の下を通過する際の抵抗を低減させるためである。また、目止め5を充填したのはチューブ本体3の内腔2に体液等が入るのを防止するためである。なお、必要によっては目止め5に造影剤を混合させて透視下での確認も可能とすることもできる。そして目止め5のあるチューブ本体3の前端には把持用糸6が輪状に取り付けられている。
チューブ本体3の後端側には図5に詳示するように、後端開口縁より所定長さの一対の切り込み7a,7bが円周方向の相対向する位置に形成されている。切り込み7a,7bの互いの長さは等長である。切り込み7a,7bの軸方向開口側は内向きに斜めに切り欠かれている。8はその切欠部を示す。切欠部8により斜めに切り欠いているのはアンビル部Cの挿入がし易いようにするためである。
10はチューブ本体3よりも肉薄で弾性を有する接続チューブで、切り込み7a,7bの長さより長くチューブ本体3の後端部に被さる所定長さを有し、チューブ本体3の切り込み7a,7bを被覆して接着剤11によって取り付けられている。接続チューブ10の内径は先端側がアンビル部Cの両側縁間の最幅広部よりも小径になっている。接続チューブ10を肉薄で弾性を有するようにしたのは接続チューブ10の内径より大きいアンビル部Cの最幅広部を挿入した後に密着させるためである。したがって、チューブ本体3の後端開口に向けてアンビル部Cを挿入すると接続チューブ10が伸展して該アンビル部Cに密着するとともに、切り込み7a,7bがアンビル部Cの両側縁を受け入れて接続をするようになる。
接続チューブ10は、後端開口縁が後端側に所定長さにわたり斜めに切り欠かれている。13はその切欠部を示す。切欠部13により斜めに切り欠いているのはチューブ本体3の切り込み7a,7bでアンビル部Cの両側縁を受け入れ易くするためと、アンビル部Cの底面との接触面積を多くして抜けにくくするためである。また、アンビル部Cを接続チューブ10に挿入した際にアンビル部Cの打針部分に接続チューブ10が被さるのを防止するためでもある。すなわち、一般的にアンビル部Cと接続チューブ10との接触面積が多い方が抜けにくいが、接続チューブ10の先端の斜めの切り欠きが無いと、アンビル部Cの打針受け部にチューブが被さってしまい、打針に支障が生じることになる。そこで、接続チューブ10の後端を斜めの切り欠き、打針部に接続チューブ10が被さるのを防止している。
接続部チューブ10は、薄肉であることもあり、半透明となっていて、アンビル部Cに挿入すると、該アンビル部がわずかに見られる状態となるので、装着具合を容易に確認することが可能である。
チューブ本体3の、接続チューブ10が設けられた後端側以外の部分の外周面であって、円周方向の相対向する位置には軸方向凹部15a,15bがほぼ全長にわたり一対、形成されている。軸方向凹部15a,15bは、図6〜8に示すように、チューブ本体3の軸心に向けて凹状に湾曲した面によって形成されている。このような凹状に湾曲した面によって形成された軸方向凹部15a,15bを有するため、術中において鉗子の二又となった先端で挟み把持するときに鉗子の両先端を両凹部に差し込むようにして挟むことで滑りにくく把持を確実なものにすることが可能である。チューブ本体3の接続チューブ10が設けられる後端側以外の部分が前記のような形状となっているので、チューブ本体3の内腔2は長円形状となっている。図7,8において17は造影ラインである。
誘導用チューブ1の構成各部の寸法を参考に記すと次の通りである。チューブ本体3の前端から後端までの長さは400mm程度、チューブ本体3の外径は4.5mm程度、接続チューブ10の長さは20mm程度、接続チューブ10の外径は6.0mm程度、切り込み7a,7bの長さは10mm程度となっている。また、接続チューブ10の外径と内径の差は1.5mm程度と、チューブ本体3の外径と内径の差に比べ、0.5mm程度薄くなっている。
前記した誘導用チューブ1の使用例及び作用について、図9以下を参照して内視鏡手術下で自動縫合器Aを体腔内の目的の管腔Eに誘導して挿入するまでの過程を説明する。
まず、自動縫合器AをトロカーT1から体腔内に挿入する前に誘導用チューブ1の取り付けを行う。取り付けには誘導用チューブ1のチューブ本体3の後端開口部を鉗子Dで引き込んでアンビル部Cの先端部に挿し込むが、この際に両側にある切り込み7a,7bがアンビル部Cの扁平状となった両側縁に対応した位置となるようにする。そして挿し込みを進めると、図9,10に示すようにアンビル部C先端部側の両側縁が切り込み7a,7bに食い込むようになり、この切り込み7a,7bがアンビル部の両側縁を受け入れた状態で誘導用チューブ1の引き込みを止めると誘導用チューブ1が全体としてアンビル部Cの先端部に密着して装着された状態となる。これで準備が整う。
次に、このアンビル部Cの先端部に挿し込んで装着した誘導用チューブ1のチューブ本体3の先端側から自動縫合器Aを、体壁に取り付けたトロカーT1に入れ、該トロカーの内腔を通し体腔内に挿入する(図11)。
次に、同様にして体壁に取り付けた別のトロカーT2から体腔内に鉗子Dを挿入し、目的の管腔Eの下をくぐり抜けるように挿入を進めながら、その二又となった先端で誘導用チューブ1のチューブ本体3の先端部を挟み把持する(図12)。この際に、前記したように鉗子Dの両先端がチューブ本体3の軸方向凹部15a,15bに差し込んで挟むため、滑ることなく把持が確実である。その後、鉗子Dで把持した誘導用チューブ1を体腔内の目的の管腔Eのある方向へ引き出し、目的の管腔Eの下をくぐり抜けるまで、鉗子Dで誘導用チューブ1を引き込む(図13)。このようにして自動縫合器Aの先端部を該管腔Eへ誘導し、ステープル収納部Bとアンビル部Cで挟むようにする(図14)。
前記した自動縫合器Aの誘導に際し、目的の管腔Eの位置如何によっては自動縫合器Aの向きを変える必要が生じるが、そのときは鉗子Dで挟んでいる誘導用チューブ1のチューブ本体3を自動縫合器Aの先端部を誘導したい方向となる左右いずれかに振るようにする。そして、いずれかに振っても、図15に示すように振った側、あるいはそれと反対側のアンビル部Cの先端部とも弾性伸長力のある接続チューブ10によって密着して覆われているので外に突出することなく吸収される。そのため、従来のようにアンビル部Cの先端部から簡単に外れてしまうことがなく、自動縫合器Aの先端部を目的の管腔Eへ誘導することができる。図15では切り込み7aの側について示したが、振る方向が反対方向でも同様である。
前記のようにして誘導が完了すると、図13に示したように自動縫合器Aのステープルとアンビル部との間に縫合切離したい目的の管腔Eが挟まれてセットされた状態となるので、その後誘導用チューブ1の取り外しを行う。
誘導用チューブ1の取り外しに際しては、鉗子Dでチューブ本体3の接続チューブ10付近を挟み、チューブ本体3が自動縫合器Aのアンビル部Cと真っ直ぐになるようにしたうえで、誘導用チューブ1を強く引き込む。この引き込みによって誘導用チューブ1はアンビル部Cの先端部より離脱され、取り外される(図16)。
誘導用チューブ1が取り外されたら、目的の管腔Eを挟んでセットされた状態の自動縫合器Aを作動させて、目的の管腔Eを切離ステープルで縫合し、該縫合部をカッティングナイフで切離する。
以上のようにして、内視鏡手術等において誘導用チューブ1により自動縫合器Aを体腔内の目的の管腔Eに確実に誘導することができ、自動縫合器Aによる生体組織の切離及び縫合を同時に行うことを可能とするものである。
前記のような誘導用チューブ1を用いれば、最近になって研究開発された、自動縫合器のアンビル部の先端形状を先窄まり形状にした製品にも対応可能である。すなわち、このような先端形状が先窄まり形状なった製品においては出願人が先に提案した特願2015−252775のようにチューブ本体の接続部に単にスリットを形成しただけではスリットからアンビルの先窄まり形状の先端が突出してしまい組織を損傷する可能性があるが、この誘導用チューブ1の場合はアンビルの先窄まり形状の先端部が覆われたままであるため突出するようなことがない。そのため組織を損傷するようなことがない。
なお、前記実施の形態は、あくまでも好ましい一例であり、この発明は特許請求の範囲に記載した範囲内であれば細部の設計等は任意に変更、修正が可能であることは言うまでもない。例えば、接続チューブ10や切り込み7a,7bの具体的な構成は図示したもの以外の構成を採用してもよい。また、術例としても目的の管腔Eとして体腔内の管腔を例示したが、そのほかに体腔内の臓器や血管などでもよい。
1 自動縫合器誘導用チューブ
2 内腔
3 チューブ本体
5 目止め
7a,7b 切り込み
10 接続チューブ
A 自動縫合器
B ステープル収納部
C アンビル部
T1,T2 トロカー
D 鉗子
E 切離及び縫合したい管腔(目的の管腔)

Claims (4)

  1. 生体組織の切離及び縫合を同時に行う自動縫合器のアンビル部の先端部に、その後端開口部を挿入して装着し、該自動縫合器を体内の目的の部位まで誘導するためのチューブであって、
    所定長さからなるチューブ本体を具え、該本体の後端側に後端開口縁より所定長さの一対の切り込みが円周方向の相対向する位置に形成され、この切り込みの長さを超える長さにわたり前記チューブ本体よりも肉薄で弾性を有する接続チューブが前記チューブ本体の切り込みを被覆して設けられ、前記接続チューブの内径は先端側がアンビル部の両側縁間の最幅広部よりも小径になっており、チューブ本体の後端開口に向けてアンビル部を挿入すると接続チューブが伸張して該アンビル部に密着するとともに、切り込みがアンビル部の両側縁を受け入れて接続を可能とし、前記チューブ本体は、接続チューブが設けられた後端側以外の部分の外周面であって、円周方向の相対向する位置に軸方向凹部がほぼ全長にわたり一対、形成されていることを特徴とする自動縫合器誘導用チューブ。
  2. チューブ本体は、切り込みの軸方向開口側が内向きに斜めに切り欠かれている請求項1に記載の自動縫合器誘導用チューブ。
  3. 軸方向凹部は、チューブ本体の軸心に向けて凹状に湾曲した面によって形成されている請求項1又は2に記載の自動縫合器誘導用チューブ。
  4. 接続チューブは、後端側が斜めに切り欠かれている請求項1ないしのいずれかに記載の自動縫合器誘導用チューブ。
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