JP6010057B2 - グリル扉の連結装置 - Google Patents

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Description

本発明は、グリル庫の前面開口を開閉するグリル扉をグリル庫に収納されるグリル皿に連結するグリル扉の連結装置に関する。
従来、この種の連結装置として、グリル扉に、グリル扉の後方に突出する上片部と下片部とを有する連結金具が固定され、連結金具の上片部と下片部との間にグリル皿に固定の係止片が挟持されて、グリル皿に係止片と連結金具とを介してグリル扉が連結されるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、コストダウンを図るには、連結金具を横方向長さの短い小型のものにすることが望まれる。然し、連結金具の横方向長さを短くすると、グリル扉が横方向に傾きやすくなってしまう。
特開2001−317746号公報
本発明は、以上の点に鑑み、横方向長さの短い連結金具を用いてコストダウンを図ると共に、グリル扉が横方向に傾くことも防止できるようにしたグリル扉の連結装置を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、グリル庫の前面開口を開閉するグリル扉をグリル庫に収納されるグリル皿に連結するグリル扉の連結装置であって、グリル扉に、グリル扉の後方に突出する上片部と下片部とを有する連結金具が固定され、連結金具の上片部と下片部との間にグリル皿に固定の係止片が挟持されて、グリル皿に係止片と連結金具とを介してグリル扉が連結されるものにおいて、係止片の横方向長さよりも連結金具の横方向長さを短くし、連結金具から横方向両側に張り出す係止片の張り出し部と張り出し部に対向するグリル扉の裏面部分とに、前後方向に嵌り合う雄型と雌型の係合部が形成され、雄型と雌型の係合部の嵌り合いによりグリル扉が横方向に傾くことが防止されることを特徴とする。
本発明によれば、横方向長さの短い連結金具を用いてコストダウンを図ることができる。更に、係止片の張り出し部に形成した雄型又は雌型の係合部にグリル扉の裏面部分に形成した雌型又は雄型の係合部が前後方向に嵌り合うように係合するため、横方向長さの短い連結金具を用いても、グリル扉が横方向に傾くことを防止できる。
本発明の実施形態の連結装置を具備するグリルの切断側面図。 図1のグリルの要部の拡大切断側面図。 図1のグリルに設けられたグリル扉とグリル皿の斜視図。 図1のグリルに設けられたグリル扉の分解斜視図。
図1を参照して、1はコンロ、2はコンロ1に組み込んだグリルを示している。このグリル2は、グリル庫3と、グリル庫3の前面開口を開閉するグリル扉4と、グリル庫3に収納されるグリル皿5とを備えている。グリル皿5上には焼き網6が支持されており、焼き網6に載せた被調理物がグリル庫3の天井部に装着された上火バーナ31で焼成されるようにしている。
グリル扉4は、本発明の実施形態の連結装置によってグリル皿5に連結され、グリル扉4の開閉操作によってグリル皿5がグリル庫3に出し入れされる。図2乃至図4も参照して、グリル扉4は、扉本体41と裏板42とで構成される。扉本体41の裏面下部には、後方にのびる横方向中央のボス部411と横方向両側部のボス部412とが突設され、裏板42をこれらボス部411,412に螺入するネジ43で扉本体41の裏面に取付けている。
連結装置は、グリル扉4に固定された連結金具7と、グリル皿5に固定された係止片8とを備えている。連結金具7は、板バネ製であって、上下両端に後方に屈曲する上片部71と下片部72とを有する側面視コ字状に形成されている。連結金具7の上下方向にのびる中間片部73は、グリル扉4の扉本体41と裏板42との間に装着され、上片部71が裏板42に形成した孔421を通してグリル扉4の後方に突出し、下片部72が裏板42の下方からグリル扉4の後方に突出する。
中間片部73には、ボス部411に対する逃げ孔731が形成されている。そして、中間片部73の逃げ孔731の上縁に、ボス部411の上面に形成した後向きの段部413に当接する当て部732を設け、更に、扉本体41の裏面に、ボス部411の下方近傍に位置させて、中間片部73の下部前面に当接する当て部414を設け、中間片部73が扉本体41と裏板42との間に挟持されるようにしている。また、上片部71が前方に押されることで中間片部73が前方に撓むことを防止するため、中間片部73の上部を裏板42の孔421から突出させて、孔421の上方の裏板42の部分の後面に中間片部73の上部を当接させている。
係止片8は、グリル皿5の前端から前方に張り出すフランジ部81と、フランジ部81の前縁から下方に屈曲する垂下板部82とで構成されている。フランジ部81の横方向中央部には孔811が形成され、この孔811に、連結金具7の上片部71の後端部に形成した下方に屈曲する爪部711が挿入される。また、連結金具7の下片部72の前後方向中間部には、前向きの段部721が形成される。そして、垂下板部82の下端が段部721に係合した状態で、係止片8が上片部71と下片部72との間に挟持されて、グリル皿5に係止片8と連結金具7とを介してグリル扉4が連結されるようにしている。尚、下片部72の後部を押し下げて、段部721を垂下板部82の下端から離脱させることにより、グリル扉4とグリル皿5との連結を解除することができる。
ところで、本実施形態では、連結金具7を小型化してコストダウンを図るため、係止片8の横方向長さよりも連結金具7の横方向長さを大幅に短くし、グリル皿5の全幅に亘って延在する係止片8の横方向中央部のみを連結金具7で挟持するようにしている。然し、このままでは、グリル扉4が横方向に傾きやすくなってしまう。
そこで、本実施形態では、連結金具7から横方向両側に張り出す係止片8の張り出し部である垂下板部82の横方向両側部とこれに対向するグリル扉4の裏板42の部分とに、前後方向に嵌り合う雄型と雌型の係合部91、92を形成している。これによれば、連結金具7から横方向に離れた部分において、グリル扉4が係止片8に、雄型と雌型の係合部91、92で前後方向に嵌り合うように係合することになり、連結金具7の横方向長さが短くても、グリル扉4が横方向に傾くことを防止できる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態では、グリル扉4の裏板42に後方に突出する凸部から成る雄型係合部91を形成し、垂下板部82に孔から成る雌型係合部92を形成しているが、裏板42に雌型係合部92、垂下板部82に雄型係合部91を形成してもよい。また、雌型係合部92を、雄型係合部91が嵌る窪みで構成してもよい。
また、上記実施形態は、コンロ1に組み込むグリル2用のグリル扉連結装置に本発明を適用したものであるが、コンロから分離独立して設けるグリル用のグリル扉連結装置にも同様に本発明を適用できる。
2…グリル、3…グリル庫、4…グリル扉、5…グリル皿、7…連結金具、71…上片部、72…下片部、8…係止片、91…雄型係合部、92…雌型係合部。

Claims (1)

  1. グリル庫の前面開口を開閉するグリル扉をグリル庫に収納されるグリル皿に連結するグリル扉の連結装置であって、
    グリル扉に、グリル扉の後方に突出する上片部と下片部とを有する連結金具が固定され、連結金具の上片部と下片部との間にグリル皿に固定の係止片が挟持されて、グリル皿に係止片と連結金具とを介してグリル扉が連結されるものにおいて、
    係止片の横方向長さよりも連結金具の横方向長さを短くし、
    連結金具から横方向両側に張り出す係止片の張り出し部と張り出し部に対向するグリル扉の裏面部分とに、前後方向に嵌り合う雄型と雌型の係合部が形成され、雄型と雌型の係合部の嵌り合いによりグリル扉が横方向に傾くことが防止されることを特徴とするグリル扉の連結装置。
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