JP6008668B2 - 電力変換装置及び蓄電システム並びに蓄電方法 - Google Patents

電力変換装置及び蓄電システム並びに蓄電方法 Download PDF

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Description

本発明は、発電電源からの発電電力を蓄電部へ充電する電力変換装置及び蓄電システム並びに蓄電方法に関する。
発電電源(例えば、光発電などの自然エネルギーによる太陽電池等の発電電源)からの発電電力を電力変換して取り出す電力変換装置は、従来から知られており(例えば特許文献1参照)、特に取り出された電力を蓄電部(例えば蓄電池)へ充電する電力変換装置についても、従来から知られている(例えば特許文献2参照)。
かかる電力変換装置においては、発電電源からの発電電力を蓄電部へ効率よく充電することが重要な課題となっている。例えば、特許文献3には、充電効率の悪化を防止できる電力変換装置が提案されている。
図8は、特許文献3の電力変換装置Aを説明するための回路図である。図8(a)は、特許文献3の蓄電システムC全体の回路構成を示しており、図8(b)は、蓄電システムCにおける電力変換装置Aの制御部A1及びDCDCコンバータ部A2部分の回路構成を示している。
図8に示す特許文献3の電力変換装置Aは、発電電源B1からの発電電力Egを蓄電部B2へ充電するものであり、制御部A1と、スイッチング素子A3及びショットキーダイオードA4(図8(b)参照)を含むDCDCコンバータ部A2と、ショットキーダイオードA5とを備えている。電力変換装置Aは、発電電力Egをパルス状昇圧電力に変換して第1の整流手段として作用するショットキーダイオードA4(図8(b)参照)で整流することで、第1の昇圧電力を発生させ、さらにパルス状昇圧電力を第2の整流手段として作用するショットキーダイオードA5(図8(a)参照)で整流して得られた第2の昇圧電力で動作を維持する構成とされている。
特開平9−135575号公報 特開2004−120950号公報 特開2007−104810号公報
しかしながら、特許文献3に記載の電力変換装置Aでは、第1の昇圧電力をショットキーダイオードA5で整流して得られた第2の昇圧電力で動作を維持する構成とすることで、蓄電部B2が充電されない場合に、蓄電部B2に充電されているエネルギー量を消費することを防止しているが、DCDCコンバータ部A2の電力変換動作に必要な電力が発電電源B1側からしか供給できない回路構成となっているため、たとえ発電電源B1が蓄電部B2への蓄電可能な発電電力(DCDCコンバータ部A2の電力変換動作に必要な電力以上の発電電力)Egを発電していても、発電電圧VgがDCDCコンバータ部A2の電力変換動作に必要な制御部A1への電圧に達していなければ、制御部A1によりDCDCコンバータ部A2を動作させることができず、従って、蓄電部B2への蓄電可能な発電電力Egを発電しているにも拘わらず、蓄電部B2への充電を行うことができず、発電電力Egが無駄となり、それだけ効率よく充電することができないといった不都合を招く。
そこで、本発明は、発電電源が蓄電部への蓄電可能な発電電力を発電している状態において、たとえ発電電圧がDCDCコンバータ部の電力変換動作に必要な制御部への電圧に達していなくても、制御部によりDCDCコンバータ部を動作させることができ、従って、蓄電部へ充電することができ、これにより、発電電力の無駄を低減させ、それだけ効率よく充電することができる電力変換装置及び蓄電システム並びに蓄電方法を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、次の電力変換装置及び蓄電システム並びに蓄電方法を提供する。
(1)電力変換装置
発電電源からの発電電力を蓄電部へ充電する電力変換装置であって、電力が入力される電力入力部を有する制御部と、入力側が前記発電電源に接続され、かつ、出力側が前記蓄電部に接続されて前記制御部によって作動制御されるDCDCコンバータ部と、前記制御部の前記電力入力部及び前記DCDCコンバータ部の入力側の間に接続されて前記DCDCコンバータ部の入力側から前記制御部の前記電力入力部への通電を許容する一方、前記制御部の前記電力入力部から前記DCDCコンバータ部の入力側への通電を遮断する整流部と、前記制御部の前記電力入力部及び前記DCDCコンバータ部の出力側の間に接続されて前記制御部によって作動制御される第1スイッチ部とを備え、前記蓄電部は、前記DCDCコンバータ部の電力変換動作に必要な前記制御部への第1制御電圧以上の蓄電電圧となる構成とされており、前記制御部は、前記発電電源の発電電圧が前記第1制御電圧よりも小さい第2制御電圧に達すると、自身が動作して前記第1スイッチ部をオン状態にして前記制御部の前記電力入力部と前記DCDCコンバータ部の出力側とを導通させ、前記DCDCコンバータ部の電力変換動作を開始させることを特徴とする電力変換装置。
(2)蓄電システム
前記本発明に係る電力変換装置と、前記発電電源と、前記蓄電部とを備えることを特徴とする蓄電システム。
(3)蓄電方法
発電電源からの発電電力を蓄電部へ充電する蓄電方法であって、入力側が前記発電電源に接続され、かつ、出力側が前記蓄電部に接続されたDCDCコンバータ部を電力が入力される電力入力部を有する制御部によって作動制御し、前記制御部の前記電力入力部及び前記DCDCコンバータ部の入力側の間に接続された整流部によって、前記DCDCコンバータ部の入力側から前記制御部の前記電力入力部への通電を許容する一方、前記制御部の前記電力入力部から前記DCDCコンバータ部の入力側への通電を遮断し、前記制御部の前記電力入力部及び前記DCDCコンバータ部の出力側の間に接続された第1スイッチ部を前記制御部によって作動制御する電力変換装置において、前記発電電源の発電電圧が前記DCDCコンバータ部の電力変換動作に必要な前記制御部への第1制御電圧よりも小さい第2制御電圧に達すると、前記制御部を動作させて前記第1スイッチ部をオン状態にして前記制御部の前記電力入力部と前記DCDCコンバータ部の出力側とを導通させ、前記DCDCコンバータ部の電力変換動作を開始させることで、前記第1制御電圧以上の前記蓄電電圧となっている前記蓄電部から前記蓄電電圧を前記制御部に供給することを特徴とする蓄電方法。
本発明によれば、前記電力入力部を有する前記制御部の前記電力入力部及び前記DCDCコンバータ部の入力側(すなわち前記発電電源)の間に接続された前記整流部は、前記DCDCコンバータ部の入力側(すなわち前記発電電源)から前記制御部の前記電力入力部への通電を許容し、前記制御部は、前記発電電圧が前記第1制御電圧よりも小さい前記第2制御電圧に達すると、自身が動作して前記第1スイッチ部を作動制御する。これにより、前記制御部は、入力側が前記発電電源に接続され、かつ、出力側が前記蓄電部に接続された前記DCDCコンバータ部を作動制御するにあたり、前記制御部の前記電力入力部及び前記DCDCコンバータ部の出力側(すなわち前記蓄電部)の間に接続された前記第1スイッチ部を作動制御することができ、ひいては、前記DCDCコンバータ部の電力変換動作に必要な前記制御部への前記第1制御電圧以上の前記蓄電電圧となっている前記蓄電部から前記蓄電電圧を前記制御部に供給することが可能となる。従って、前記発電電源が前記蓄電部への蓄電可能な(前記DCDCコンバータ部の電力変換動作に必要な電力以上の)前記発電電力を発電している状態において、たとえ前記発電電圧が前記DCDCコンバータ部の電力変換動作に必要な電圧に達していなくても、前記DCDCコンバータ部を動作させることができ、従って、前記蓄電部へ充電することができるので、前記発電電力の無駄を低減させ、それだけ効率よく充電することが可能となる。しかも、前記整流部は、前記制御部の前記電力入力部から前記DCDCコンバータ部の入力側(すなわち前記発電電源)への通電を遮断することで、前記制御部の前記電力入力部と前記DCDCコンバータ部の入力側(すなわち前記発電電源)との間で前記DCDCコンバータ部によって電力変換されない電流経路を遮断することができる。
さらに、前記制御部は、前記発電電圧が前記第2制御電圧に達すると、前記第1スイッチ部をオン状態にして前記制御部の前記電力入力部と前記DCDCコンバータ部の出力側とを導通させ、前記DCDCコンバータ部の電力変換動作を開始させる。
このように、前記制御部は、前記発電電圧が前記第2制御電圧に達すると、前記第1スイッチ部をオン状態にして前記制御部の前記電力入力部と前記DCDCコンバータ部の出力側(すなわち前記蓄電部)とを導通させ、前記DCDCコンバータ部の電力変換動作を開始させることで、前記蓄電部から前記DCDCコンバータ部の電力変換動作に必要な前記制御部への前記第1制御電圧を前記制御部に確実に供給することができ、それだけ安定して前記DCDCコンバータ部を動作させることが可能となる。
ところで、前記発電電源の発電状態によっては、前記発電電力が前記DCDCコンバータ部の電力変換動作に必要な電力を下回ることがある。例えば、前記発電電源を太陽電池とする場合に、前記発電電源からの前記発電電力を前記蓄電部へ充電する際には、常に安定した光照射が得られないために、十分な前記発電電力が得られないことがある。このように、前記発電電力が前記DCDCコンバータ部の電力変換動作に必要な電力を下回ったまま前記DCDCコンバータ部の動作を続けると、かえって前記蓄電部の蓄電電力、すなわち、前記蓄電部に充電されているエネルギー量(電力量)を消費してしまうという不都合がある。
そこで、本発明において、前記制御部は、前記DCDCコンバータ部が動作しているときに前記発電電力が前記DCDCコンバータ部の電力変換動作に必要な電力を下回ったことを検出したときには、前記第1スイッチ部をオフ状態にする態様を例示できる。
この特定事項では、前記制御部は、前記DCDCコンバータ部が動作しているときに前記発電電力が前記DCDCコンバータ部の電力変換動作に必要な電力を下回ったことを検出したときに前記第1スイッチ部をオフ状態にすることで、前記発電電力が前記DCDCコンバータ部の電力変換動作に必要な電力を下回っている場合での前記蓄電部の蓄電電力の消費を防止することが可能となる。
本発明において、前記DCDCコンバータ部は、前記入力側の電圧を昇圧する構成とされた昇圧型DCDCコンバータ部とされており、前記制御部は、前記発電電源の前記発電電圧が前記蓄電部の前記蓄電電圧よりも小さいことを検出したときには、前記発電電圧を昇圧する態様を例示できる。
この特定事項では、前記制御部は、前記発電電圧が前記蓄電電圧よりも小さいことを検出したときに前記昇圧型DCDCコンバータ部により前記発電電圧を昇圧することで、前記発電電源の前記発電電圧が前記蓄電部の前記蓄電電圧よりも小さくても前記発電電源からの前記発電電力を前記蓄電部へ確実に充電することが可能となる。
本発明において、前記DCDCコンバータ部は、前記入力側の電圧を昇圧及び降圧する構成とされた昇降圧型DCDCコンバータ部とされており、前記制御部は、前記発電電源の前記発電電圧が前記蓄電部の前記蓄電電圧よりも小さいことを検出したときには、前記発電電圧を昇圧する一方、前記発電電源の前記発電電圧が前記蓄電部の前記蓄電電圧よりも大きいことを検出したときには、前記発電電圧を降圧する態様を例示できる。
この特定事項では、前記制御部は、前記発電電圧が前記蓄電電圧よりも小さいことを検出したときに前記昇降圧型DCDCコンバータ部により前記発電電圧を昇圧することで、前記発電電源の前記発電電圧が前記蓄電部の前記蓄電電圧よりも小さくても前記発電電源からの前記発電電力を前記蓄電部へ確実に充電することができるだけでなく、前記制御部は、前記発電電圧が前記蓄電電圧よりも大きいことを検出したときに前記昇降圧型DCDCコンバータ部により前記発電電圧を降圧することで、前記発電電源の前記発電電圧が前記蓄電部の前記蓄電電圧よりも大きくても前記発電電源からの前記発電電力を前記蓄電部へ確実に充電することが可能となる。
本発明において、前記整流部は、整流素子を備える態様を例示できる。
この特定事項では、簡単な構成でありながら、前記制御部の前記電力入力部と前記発電電源との間で前記DCDCコンバータ部によって電力変換されない電流経路を遮断することができる。
ところで、前記発電電源の前記発電電圧が前記蓄電部の前記蓄電電圧よりも大きいと、前記発電電源から前記制御部の前記電力入力部を通じて前記蓄電部への前記DCDCコンバータ部によって電力変換されない電流経路が発生し、電力変換効率が低下する。
そこで、本発明において、前記整流部は、前記整流素子と直列に接続されて前記制御部によって作動制御される一方、前記制御部が動作していないときにオン状態となる第2スイッチ部をさらに備える態様を例示できる。
この特定事項では、前記第2スイッチ部は前記制御部が動作していないときにオン状態となるので、前記制御部が動作していない場合でも、前記整流素子と前記制御部の前記電力入力部との間で通電させることができ、これにより、前記発電電源から前記制御部の前記電力入力部に前記第2制御電圧を供給して、前記制御部を動作させることができる。そして、たとえ前記発電電源の前記発電電圧が前記蓄電部の前記蓄電電圧よりも大きくなっても、前記第2スイッチ部により、前記発電電源から前記制御部の前記電力入力部を通じて前記蓄電部への前記DCDCコンバータ部によって電力変換されない電流経路を遮断することができ、これにより、電力変換効率の低下を防止することが可能となる。
以上説明したように、本発明によると、前記発電電源が前記蓄電部への蓄電可能な発電電力を発電している状態において、たとえ前記発電電圧が前記DCDCコンバータ部の電力変換動作に必要な電圧に達していなくても、前記制御部により前記DCDCコンバータ部を動作させることができ、従って、前記蓄電部へ充電することができ、これにより、前記発電電力の無駄を低減させ、それだけ効率よく充電することが可能となる。
電力変換装置を備えた蓄電システムの回路構成を概略的に示す回路図である。 第1実施形態の電力変換装置の詳細な回路構成を概略的に示す回路図である。 第1実施形態の電力変換装置における第1スイッチ部の詳細を示す回路図である。 ソーラーパネルの内部構造を模式的に示す概略平面図である。 第2実施形態の電力変換装置の詳細な回路構成を概略的に示す回路図である。 第2実施形態の電力変換装置の整流部における第2スイッチ部の詳細を示す回路図である。 第1実施形態及び第2実施形態におけるDCDCコンバータ部に対する制御例の処理の流れを示すフローチャートである。 特許文献3の電力変換装置を説明するための回路図であって、(a)は、特許文献3の蓄電システム全体の回路構成を示す図であり、(b)は、蓄電システムにおける電力変換装置の制御部及びDCDCコンバータ部部分の回路構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1は、電力変換装置100を備えた蓄電システム1の回路構成を概略的に示す回路図である。
図1に示す電力変換装置100は、発電電源200からの発電電力Egを蓄電部300へ充電するものであり、制御部110と、DCDCコンバータ部(具体的にはチョッパ回路)120と、整流部130と、第1スイッチ部140とを備えている。なお、発電電源200は、直流を出力する発電電源であれば何れのものでもよく、例えば、太陽電池や、風力発電機と整流器とを組み合わせたものなどを挙げることができ、ここでは、太陽電池とされている。また、蓄電部300は、充電を行うことにより電気を蓄えて電池として使用することができるものであれば何れのものでもよく、例えば、鉛等を使用した充電バッテリといった蓄電池や、キャパシタタイプのものなどを挙げることができ、ここでは、蓄電池とされている。発電電源200は、複数の発電要素を含んでいてもよい。この場合には、複数の発電要素を直列及び/又は並列に接続することができる。また、蓄電部300は、複数の蓄電要素を含んでいてもよい。この場合には、複数の蓄電要素を直列及び/又は並列に接続することができる。
制御部110は、電力入力部111を有し、電力入力部111から電力が入力される構成とされている。制御部110は、出力制御系が第1スイッチ制御信号ラインS1を介して第1スイッチ部140に接続されており、第1スイッチ部140を作動制御して第1スイッチ部140のオンオフ制御を行うようになっている。また、制御部110は、出力制御系がゲート駆動信号ラインS2を介してDCDCコンバータ部120に接続されており、DCDCコンバータ部120を作動制御して入力側120aの直流電力を出力側120bの直流電力に変換する電力変換制御を行うようになっている。
DCDCコンバータ部120は、入力側120aの一端子120cが電力ラインLN1を介して発電電源200の正極側に接続される一方、入力側120aの他端子120dが電力ラインLN2を介して発電電源200の負極側(グランド)に接続されている。また、DCDCコンバータ部120は、出力側120bの一端子120eが電力ラインLN3を介して蓄電部300の正極側に接続される一方、出力側120bの他端子120fが電力ラインLN4を介して蓄電部300の負極側(グランド)に接続されている。DCDCコンバータ部120は、ゲート駆動信号ラインS2を介して制御部110からのゲート駆動信号によって作動制御されるようになっている。
整流部130は、制御部110の電力入力部111及びDCDCコンバータ部120の入力側120aの一端子120c(すなわち発電電源200の正極側)の間に電力ラインLN5,LN6を介して接続されている。整流部130は、DCDCコンバータ部120の入力側120aの一端子120c(すなわち発電電源200の正極側)から制御部110の電力入力部111への通電を許容する一方、制御部110の電力入力部111からDCDCコンバータ部120の入力側120aの一端子120c(すなわち発電電源200の正極側)への通電を遮断するようになっている。
第1スイッチ部140は、制御部110の電力入力部111及びDCDCコンバータ部120の出力側120bの一端子120e(すなわち蓄電部300の正極側)の間に電力ラインLN7,LN8を介して接続されている。第1スイッチ部140は、第1スイッチ制御信号ラインS1を介して制御部110からの第1スイッチ制御信号によって作動制御されるようになっている。なお、第1スイッチ部140は、制御部110が動作していないときにオフ状態となる構成とされていてもよいし、制御部110が動作していないときにオン状態となる構成とされていてもよい。
蓄電部300は、DCDCコンバータ部120の電力変換動作に必要な制御部110への予め定めた所定の第1制御電圧Vc1以上の蓄電電圧Vc(≧Vc1)となる構成とされている。
そして、制御部110は、発電電源200の発電電圧Vgが第1制御電圧Vc1よりも小さい予め定めた所定の第2制御電圧Vc2(<Vc1)に達すると、自身が動作して第1スイッチ制御信号ラインS1を介して第1スイッチ制御信号を第1スイッチ部140に送信することにより、第1スイッチ部140を作動制御するようになっている。
[第1実施形態]
次に、図1に示す電力変換装置100の第1実施形態の詳細な回路構成について図2及び図3を参照しながら以下に説明する。
第1実施形態の電力変換装置100(100A)は、ここでは、発電電源200の出力を、昇圧して蓄電部300へ充電を行う昇圧型DCDCコンバータを構成している。
図2は、第1実施形態の電力変換装置100(100A)の詳細な回路構成を概略的に示す回路図である。
図2に示すように、制御部110は、制御用電力供給部112と、コントロール部113と、ゲート駆動部(具体的にはゲートドライバ)114とを備えている。
制御用電力供給部112は、整流部130或いは第1スイッチ部140からの電力が供給される制御用電力入力部112a(電力入力部111)と、コントロール部113に電力を供給する第1電力出力部112bと、ゲート駆動部114に電力を供給する第2電力出力部112cとを有している。
制御用電力供給部112は、第1電力出力部112bがコントロール部113のコントロール部用電力入力部113aに接続されており、制御用電力入力部112aからの電力をコントロール部113に供給するようになっている。また、制御用電力供給部112は、第2電力出力部112cがゲート駆動部114の第2ゲート駆動部用電力入力部114bに接続されており、制御用電力入力部112aからの電力をゲート駆動部114に供給するようになっている。そして、制御用電力供給部112は、安定した制御電圧を生成する制御電圧生成部を構成しており、ここでは、レギュレータ等の定電圧回路を含んでいる。
コントロール部113は、マイクロコンピュータ等の処理装置(CPU)を含み、制御用電力供給部112の第1電力出力部112bからの電力が供給されるコントロール部用電力入力部113aと、第1スイッチ制御信号を出力する第1スイッチ制御信号出力部113bと、ゲート制御信号を出力するゲート制御信号出力部113cとを有している。
コントロール部113は、第1スイッチ制御信号出力部113bが第1スイッチ制御信号ラインS1の一端側に接続されており、他端側が第1スイッチ部140の第1スイッチ制御信号入力部140aに接続された第1スイッチ制御信号ラインS1を介して第1スイッチ制御信号出力部113bからの第1スイッチ制御信号を第1スイッチ部140の第1スイッチ制御信号入力部140aに送信するようになっている。
そして、コントロール部113は、制御用電力供給部112から、DCDCコンバータ部120の電力変換動作に必要な第1制御電圧Vc1よりも小さい第2制御電圧Vc2が供給されると(すなわち第2制御電圧Vc2が供給されるだけで)、動作するようになっている。これにより、コントロール部113は、第1スイッチ制御信号ラインS1を介して第1スイッチ制御信号出力部113bからの第1スイッチ制御信号を第1スイッチ部140の第1スイッチ制御信号入力部140aに送信し、第1スイッチ部140を作動制御することで第1スイッチ部140のオンオフ制御を行うことができる。
また、コントロール部113は、DCDCコンバータ部120におけるスイッチング素子121の数量(ここでは2個)に応じた本数のゲート制御信号出力部113c(ここでは2つのゲート制御信号出力部113c1,113c2)がゲート制御信号ラインS3(S31,S32)の一端側に接続されており、他端側がゲート駆動部114のゲート制御信号入力部114c(ここでは2つのゲート制御信号入力部114c1,114c2)に接続されたゲート制御信号ラインS3(S31,S32)を介してゲート制御信号出力部113c(113c1,113c2)からのゲート制御信号(具体的にはゲートPWM制御信号)をゲート駆動部114のゲート制御信号入力部114c(114c1,114c2)に送信するようになっている。
そして、コントロール部113は、制御用電力供給部112から、DCDCコンバータ部120の電力変換動作に必要な第1制御電圧Vc1よりも小さい第2制御電圧Vc2が供給されると(すなわち第2制御電圧Vc2が供給されるだけで)、ゲート制御信号ラインS3(S31,S32)を介してゲート制御信号出力部113c(113c1,113c2)からのゲート制御信号をゲート駆動部114のゲート制御信号入力部114c(114c1,114c2)に送信することができるようになっている。
ゲート駆動部114は、整流部130或いは第1スイッチ部140からの電力が供給される第1ゲート駆動部用電力入力部114a(電力入力部111)と、制御用電力供給部112の第2電力出力部112cからの電力が供給される第2ゲート駆動部用電力入力部114bと、コントロール部113のゲート制御信号出力部113c(113c1,113c2)からのゲート制御信号が供給されるゲート制御信号入力部114c(114c1,114c2)と、ゲート駆動信号を出力するゲート駆動信号出力部114d(ここでは2つのゲート駆動信号出力部114d1,114d2)とを有している。
ゲート駆動部114は、DCDCコンバータ部120のスイッチング素子121の数量(ここでは2個)に応じた本数のゲート駆動信号出力部114d(114d1,114d2)がゲート駆動信号ラインS2(S21,S22)の一端側に接続されており、他端側がDCDCコンバータ部120のスイッチング素子121(1211,1212)のゲート(G)に接続されたゲート駆動信号ラインS2(S21,S22)を介してゲート駆動信号出力部114d(114d1,114d2)からのゲート駆動信号をDCDCコンバータ部120のスイッチング素子121(1211,1212)のゲート(G)に送信するようになっている。
そして、ゲート駆動部114は、第1ゲート駆動部用電力入力部114a及び制御用電力入力部112a(電力入力部111)から、DCDCコンバータ部120の電力変換動作に必要な第1制御電圧Vc1が供給されることによって、ゲート駆動信号ラインS2(S21,S22)を介してゲート駆動信号出力部114d(114d1,114d2)からのゲート駆動信号をDCDCコンバータ部120のスイッチング素子121(1211,1212)のゲート(G)に送信し、これによりDCDCコンバータ部120を作動制御してオンオフ制御することで電力変換制御を行うことができるようになっている。
本第1実施形態では、DCDCコンバータ部120は、入力側120aの電圧(発電電圧Vg)を出力側120bの電圧(蓄電電圧Vc)に昇圧して出力側120bに出力する昇圧型DCDCコンバータ部(具体的には昇圧チョッパ回路)を構成している。DCDCコンバータ部120は、発電電源200の発電電圧Vg及び蓄電部300の蓄電電圧Vcをモニタ(検知)する検知手段をさらに備えている。制御部110は、この検知手段により、発電電源200の発電電圧Vgが蓄電部300の蓄電電圧Vcよりも小さいことを検出したときには、発電電圧Vgを昇圧するようになっている。
詳しくは、コントロール部113は、ここでは、DCDCコンバータ部120の入力側120aの電流(例えば、DCDCコンバータ部120の入力側120aに設けられた図示しない電流センサの出力電圧)、及び、DCDCコンバータ部120の入力側120aの電圧をモニタしており、必要に応じて、抵抗分割による電圧変換、ローパスフィルタによるノイズ除去、オペアンプによる増幅を行って、マイクロコンピュータにおけるADC(アナログデジタルコンバータ)機能を使用するためのADC端子へ入力することができる。こうすることで、発電電源200の出力電流及び出力電圧をモニタすることができる。さらに必要に応じて、電源電圧(Vcc)をDCDCコンバータ部120の出力側120bの電圧としてモニタすることができる。こうすることで、コントロール部113が蓄電部300の過充電を監視し、過充電の発生を検出した場合には、DCDCコンバータ部120でのコンバータ動作(電力変換動作)を停止させるといった措置を行うことが可能となる。
そして、コントロール部113は、マイクロコンピュータ内部の演算により、発電電源200からモニタした出力電流と出力電圧とを掛け合わせた出力電力(ここではソーラー出力電力)が、最大となるように、PWM制御信号を与えることで、いわゆるMPPT(Maximum Power Point Tracking:最大電力追随)制御を行うことができ、これにより、高効率な発電を行うことができる。
なお、本第1実施形態では、MPPT制御を行うために、DCDCコンバータ部120の入力側120aの電圧及び電流をモニタし、さらに必要に応じて電源電圧(Vcc)をDCDCコンバータ部120の出力側120bの電圧としてモニタするが、例えば、電流センサをDCDCコンバータ部120の出力側120bに設けて、DCDCコンバータ部120の出力電流及び出力電圧をモニタしながら、DCDCコンバータ部120からの出力電力が最大になるようにMPPT制御を行ってもよい。この場合、発電電源200の発電電力EgからDCDCコンバータ部120の電力変換動作に必要な電力や電力変換動作時のコンバータ損失(スイッチング損失)を差し引いた充電電力を最大とするように制御することができ、より高い電力変換効率で蓄電部300への充電を行うことが可能となる。ここで、電流センサとしては、ホール素子を用いて出力電圧を出力するものや、電流センス抵抗による電圧低下を増幅して出力電圧を出力するものを例示できる。また、DCDCコンバータ部120の入力側120aの電圧モニタリングを省略してもよい。
本第1実施形態では、DCDCコンバータ部120は、1又は複数(ここでは2つ)のスイッチング素子121(1211,1212)と、インダクタL1(具体的にはチョークコイル)とを備えている。
2つのスイッチング素子1211,1212は、半導体スイッチSa,SbとダイオードDa,Dbとからなっている。半導体スイッチSa,Sbは、一方向にのみ電流をオンオフ制御可能な半導体デバイスとされている。ダイオードDa,Dbは、半導体スイッチSa,Sbが電流を流すことができる方向とは逆方向に電流を流せるように半導体スイッチSa,Sbに並列に接続されている。
スイッチング素子121(1211,1212)としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、GTO(Gate Turn-Off thyristor)等の半導体スイッチに対して電流を流すことができる方向を逆にしてダイオードを並列接続した半導体素子、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)等のように半導体の構造的に寄生ダイオード(ボディダイオード)が存在する半導体素子を例示できる。このことは、後述する第2実施形態のスイッチング素子121(1213,1214)についても同様である。
2つのスイッチング素子1211,1212のうち、片方のスイッチング素子1211は、ドレイン(D)が電力ラインLN3に、かつ、ソース(S)がインダクタL1を介して電力ラインLN1に接続されており、もう片方のスイッチング素子1212は、ドレイン(D)が片方のスイッチング素子1211のソース(S)に、かつ、ソース(S)が電力ラインLN2,LN4(グランド)に接続されている。
DCDCコンバータ部120は、必要に応じて、入力側120aで電力ラインLN1と電力ラインLN2との間にスイッチング素子1212に対して並列に接続された第1キャパシタC1(具体的には平滑化用コンデンサ)と、出力側120bで電力ラインLN3と電力ラインLN4との間にスイッチング素子1212に対して並列に接続された第2キャパシタC2(具体的には平滑化用コンデンサ)とをさらに備えていてもよい。
詳しくは、DCDCコンバータ部120は、インダクタL1の一端が発電電源200の正極側に接続され、インダクタL1の他端がスイッチング素子1211のドレイン(D)及びスイッチング素子1212のドレイン(D)に接続されている。必要に応じて、第1キャパシタC1の一端が発電電源200の正極側に接続され、第1キャパシタC1の他端がグランドに接続(接地)される。また、スイッチング素子1212のソース(S)がグランドに接続(接地)され、スイッチング素子1211のドレイン(D)が蓄電部300の正極側に接続されている。必要に応じて、第2キャパシタC2の一端が蓄電部300の正極側に接続され、第2キャパシタC2の他端がグランドに接続(接地)される。なお、スイッチング素子1211に代えて、ソース(S)側をアノード側とし、ドレイン(D)側をカソード側としたダイオードを設けてもよいが、好ましくは、スイッチング素子1211により、スイッチング素子1212に対してスイッチング素子1211を相補的にオンさせる同期整流を行う。これにより、ダイオード損を抑制し、高効率な昇圧動作を行うことができる。
そして、スイッチング素子1211,1212は、ゲート駆動部114がコントロール部113よりゲート制御信号(具体的にはゲートPWM制御信号)を受け取ると、ゲート制御信号を受け取ったゲート駆動部114からゲート駆動信号がゲート(G)に送信されることによって、作動制御(具体的にはPWM制御)されるようになっている。
整流部130は、整流素子として作用するダイオード131を備えている。ダイオード131は、カソード側が電力ラインLN5を介して制御用電力供給部112の制御用電力入力部112a及びゲート駆動部114の第1ゲート駆動部用電力入力部114aに接続され、かつ、アノード側が電力ラインLN6を介してDCDCコンバータ部120の入力側120aの一端子120c(すなわち発電電源200の正極側)に接続されている。
第1スイッチ部140は、一端側が電力ラインLN7を介して制御用電力供給部112の制御用電力入力部112a及びゲート駆動部114の第1ゲート駆動部用電力入力部114aに接続され、かつ、他端側が電力ラインLN8を介してDCDCコンバータ部120の出力側120bの一端子120e(すなわち蓄電部300の正極側)に接続されている。
第1スイッチ部140は、第1スイッチ制御信号入力部140aに入力された第1スイッチ制御信号によりオンオフ制御できるものであれば、何れのものでもよく、ここでは、DCDCコンバータ部120の出力側120bの電圧印加時に、コントロール部113からの第1スイッチ制御信号が「High」のときにオンし、「Low」のときにオフするように構成されており、PMOS(Positive channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタSW1(図3参照)と、NMOS(Negative channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタSW2(図3参照)とを組み合わせたものとされている。
図3は、第1実施形態の電力変換装置100(100A)における第1スイッチ部140の詳細を示す回路図である。
図3に示すように、PMOSトランジスタSW1は、DCDCコンバータ部120の出力側120b(図2参照)をソース(S)側とし、制御用電力供給部112の制御用電力入力部112a(図2参照)をドレイン(D)側とするスイッチング素子とされている。
NMOSトランジスタSW2は、ドレイン(D)が抵抗器R1を介してPMOSトランジスタSW1のゲート(G)に接続され、ソース(S)がグランドに接続(接地)され、第1スイッチ制御信号入力部140aに接続されたゲート(G)が第1スイッチ制御信号ラインS1を介してコントロール部113(図2参照)の第1スイッチ制御信号出力部113bに接続されている。こうすることで、第1スイッチ部140は、コントロール部113の第1スイッチ制御信号出力部113bからの第1スイッチ制御信号がNMOSトランジスタSW2のゲート(G)に送信されてNMOSトランジスタSW2がオンオフ制御されることにより、PMOSトランジスタSW1がオンオフ制御される一方、制御部110が動作していないときにオフ状態となるようになっている。具体的には、第1スイッチ部140は、NMOSトランジスタSW2に対して第1スイッチ制御信号として「High」が与えられてPMOSトランジスタSW1のゲート閾値を超えると、PMOSトランジスタSW1が導通し、NMOSトランジスタSW2に対して第1スイッチ制御信号として「Low」が与えられると、PMOSトランジスタSW1の導通が遮断される。
なお、ゲート電位が不定となることを防止するという観点、さらに言えば、コントロール部113の非起動時に、PMOSトランジスタSW1及びNMOSトランジスタSW2がオフとなるようにするという観点から、PMOSトランジスタSW1及びNMOSトランジスタSW2のゲート(G)とソース(S)との間にそれぞれ抵抗器R2,R3を接続することが好ましい。また、PMOSトランジスタSW1及びNMOSトランジスタSW2のソース(S)電位が急に変化したときに、PMOSトランジスタSW1及びNMOSトランジスタSW2が誤ってオンすることを防ぐという観点から、PMOSトランジスタSW1及びNMOSトランジスタSW2のゲート(G)とソース(S)との間にそれぞれコンデンサC3,C4(図3の破線参照)を接続してもよい。
ところで、図8に示すような、特許文献3に記載の電力変換装置Aでは、DCDCコンバータ部A2の電力変換動作に必要な電力が発電電源B1側からしか供給できない回路構成となっているため、たとえ発電電源B1が蓄電部B2への蓄電可能な(DCDCコンバータ部A2の電力変換動作に必要な電力以上の発電電力)Egを発電していても、発電電圧VgがDCDCコンバータ部A2の電力変換動作に必要な制御部A1への電圧に達していなければ、制御部A1によりDCDCコンバータ部A2を動作させることができず、従って、蓄電部B2への蓄電可能な発電電力Egを発電しているにも拘わらず、蓄電部B2への充電を行うことができず、発電電力Egが無駄となり、それだけ効率よく充電することができないといった不都合を招く。
この点、本第1実施形態の蓄電システム1(1A)では、制御部110に付与する第1制御電圧Vc1及び第2制御電圧Vc2を生成するにあたり、制御部110への電力の供給を、DCDCコンバータ部120の入力側120aと出力側120bとの両方より行うようにしている。すなわち、レギュレータ等の定電圧回路を含む制御用電力供給部112への電力入力部111に対し、DCDCコンバータ部120の入力側120a(すなわち発電電源200の正極側)より、電力ラインLN5,LN6を介して整流部130を設けるとともに、DCDCコンバータ部120の出力側120b(すなわち蓄電部300の正極側)より、電力ラインLN7,LN8を介して第1スイッチ部140を設けている。具体的には、電力変換装置100(100A)は、アノード側をDCDCコンバータ部120の入力側(入力ノード)120aに、かつ、カソード側を制御部110の電力入力部111にしてダイオード131を接続するとともに、DCDCコンバータ部120の出力側(出力ノード)120bと制御部110の電力入力部111との間に第1スイッチ部140を接続したものとされている。
そして、発電電源200が発電を開始すると、発電電源200からの発電電力Egが発電電源200の正電極側から整流部130を通じて制御部110の電力入力部111(制御電力供給ノード)へ供給される。制御部110は、発電電源200から制御部110の動作(起動)に必要な電力が供給された状態において、発電電圧VgがDCDCコンバータ部120を駆動制御(すなわちDCDCコンバータ部120のゲート(G)を駆動)するには不十分な電圧(第1制御電圧Vc1よりも低い電圧)であっても、制御部110のみ動作(起動)させるに十分な第2制御電圧Vc2が供給されることで(具体的には、制御用電力供給部112よりコントロール部113に第2制御電圧Vc2が供給されることで)、制御部110が動作を開始することができる。これにより、制御部110は、発電電源200が蓄電部300への蓄電可能な(DCDCコンバータ部120の電力変換動作に必要な電力以上の)発電電力Egを発電している状態において、たとえ発電電圧VgがDCDCコンバータ部120の電力変換動作に必要な第1制御電圧Vc1に達していなくても、第1スイッチ部140がオンになるように第1スイッチ部140を作動制御してDCDCコンバータ部120の出力側120b(すなわち蓄電部300の正極側)と制御部110の電力入力部111とを導通させることで、第1制御電圧Vc1以上の蓄電電圧Vcとなっている蓄電部300からの蓄電電圧Vcを制御部110に供給する。
具体的には、制御部110は、コントロール部113(具体的にはマイクロコンピュータ)の動作(起動)が可能な電力と第1制御電圧Vc1よりも小さい第2制御電圧Vc2とが供給された段階で、コントロール部113より第1スイッチ部140へ第1スイッチ制御信号としてオン「High」信号を送って第1スイッチ部140をオンさせることで、DCDCコンバータ部120の出力側120bの蓄電部300より制御部110の電力入力部111に、ゲート駆動部114へのゲート駆動等のコンバータ全動作を含む全制御系の動作に必要な第1制御電圧Vc1を供給する。
こうすることで、蓄電システム1(1A)は、DCDCコンバータ部120を動作させることができ、従って、発電電源200からの発電電力Egを蓄電部300へ充電することができ、これにより、発電電力Egの無駄を低減させることができる。
これについて、自然エネルギーによる発電を行う発電電源200として、ソーラーパネル(太陽電池モジュール)210を含む太陽電池を例にとって図4を参照しながらさらに説明する。
図4は、ソーラーパネル210の内部構造を模式的に示す概略平面図である。なお、図4において、符号Iは発電電流を示している。
ソーラーパネル210は、出力が安定せず、光の照射量、温度によっても出力電圧が変化するが、特に、受光面210aの一部が影αになった時、出力電圧が大きく低下する恐れがある。
すなわち、ソーラーパネル210では、図4に示すように、それぞれが直列に接続された複数(この例では8個)のソーラーセル211a〜211aからなる複数(この例では2列)のセル列211,211と、各セル列211,211の両端においてカソード側が正極側に、かつ、アノード側が負極側に接続されたバイパスダイオード212,212を設けた場合、受光面210aの全面に光が当たっていると、全てのセル列(この例では2列分)のセル数(この例では16個分のセル)の出力が得られるが、例えば、受光面210aの左半分が落ち葉等で覆われたりするなどして影αにより光が遮られ、右半分だけが出力に寄与する(左半分はバイパスダイオード212によってバイパスされる)場合、半分のセル列(この例では1列分)のセル数(この例では8個分のセル)の出力しか得られない。その上、バイパスダイオード212による電圧降下の分だけ、電圧がさらに低下する。この場合において、右半分は日照を受け、発電を行っているので、発電電流は大きいが、出力に寄与するセル直列数が少ないためにソーラーパネル210の発電電圧は低いものとなっている。従来の蓄電システムでは、このように低い電圧で大電流の発電エネルギーを蓄電部へ高効率に充電することができなかった。
しかしながら、本第1実施形態の蓄電システム1(1A)では、このように低い電圧の発電エネルギーであっても高効率に蓄電部300への充電を行うことができる。
詳しくは、図4に示すように、半分のセル列(この例では1列分)のセル数(この例では8個分のセル)のみ出力している場合、各セルの出力を0.6V、バイパスダイオード212の1個に加え、制御部110の電力入力部111に入る経路でさらに整流部130におけるダイオード131(図2参照)を通過するため、バイパスダイオード212及びダイオード131の電圧降下を何れも0.5Vとすると、制御部110の電力入力部111に入る発電電圧Vgは、[各セルの出力]×[セル数]−[電圧降下]×[ダイオード数](この例では0.6V×8個−0.5V×2個=3.8V)となる。
ここで、DCDCコンバータ部120におけるスイッチング素子121(1211,1212)としてIR(International Rectifier)社製のパワーMOSFET(IRF3205:ゲート閾値は最大4V)を使用する場合、ゲート駆動のための第1制御電圧Vc1としては不十分な電圧である。また、ゲートスイッチングを高速に行うために、ゲート駆動部114として例えば、アンペア級のゲート駆動電流機能を有するIR社製ゲートドライバIR2113を用いる場合、推奨供給電圧Vccは10V以上であり、これよりも著しく低い上記電圧ではゲート駆動動作できない。
しかし、汎用マイクロコンピュータを動作させる電圧としては、一般に、上記電圧は十分な値である。コントロール部113のマイクロコンピュータとして、例えば、マイクロチップ社製dsPIC33Fを用いる場合、動作電圧は3.3Vであり、あるいは例えばルネサス エレクトロニクス社製のL78/G14を用いる場合、動作電圧は1.6Vである。このようにCPUが動作(起動)するための第2制御電圧Vc2としては十分な電圧であり、CPUを動作させることは可能である。
従って、日照開始により、DCDCコンバータ部120の入力側120a(すなわち発電電源200の正極側)より制御部110の電力入力部111へコントロール部113(CPU)の動作(起動)が可能な電力が供給された状態でコントロール部113(CPU)が動作(起動)するための第2制御電圧Vc2が付与されたとき、第1スイッチ部140に第1スイッチ制御信号としてオン信号を送ることにより、DCDCコンバータ部120の出力側120b(すなわち蓄電部300の正極側)から制御部110の電力入力部111へゲート駆動のために十分な電圧(第1制御電圧Vc1以上の電圧)が供給され、DCDCコンバータ部120の動作を開始することができる。
ところで、電力変換装置100(100A)が降圧型DCDCコンバータとされる場合には、電力変換動作中において、電圧は、DCDCコンバータ部120の出力側120b(すなわち蓄電部300の正極側)よりも制御部110の電力入力部111及びDCDCコンバータ部120の入力側120a(すなわち発電電源200の正極側)の方が高くなり、整流部130によりDCDCコンバータ部120の入力側120aから制御部110の電力入力部111へ導通され、さらに電力入力部111のノードから第1スイッチ部140のPMOSトランジスタSW1の内蔵ダイオードを通じてDCDCコンバータ部120の出力側120bへ導通するので、DCDCコンバータ部120の入力側120aから制御部110の電力入力部111を通じてDCDCコンバータ部120の出力側120bへ、この経路を通じてDCDCコンバータ部120で電力変換されない電流経路が発生し、そうすると、変換効率を低下させるといった不都合を招く。
この点、本第1実施形態では、電力変換装置100(100A)は昇圧型DCDCコンバータとされているため、発電電源200の発電電力Egが低下し、例えば、ソーラーパネル210の一部が影α(図4参照)となって、発電電力Egがバイパスダイオード212経由で発電電圧Vgが低下し、蓄電電圧Vcよりも低下してしまった場合であっても、昇圧機能を有するため、発電電圧Vgを昇圧して蓄電部300へ充電することができる。そして、電力変換動作中において、電圧は、DCDCコンバータ部120の入力側120a(すなわち発電電源200の正極側)よりも制御部110の電力入力部111及びDCDCコンバータ部120の出力側120b(すなわち蓄電部300の正極側)の方が高くなり、整流部130によりDCDCコンバータ部120の入力側120aと制御部110の電力入力部111との導通は遮断されるので、この経路を通じてDCDCコンバータ部120の入力側120aからDCDCコンバータ部120の出力側120bへ電流が直接流れることはない。
また、発電状態(例えば日照が無くなる等)により、発電電源200が発電を停止した場合にも、DCDCコンバータ部120の電力変換動作に必要な電力として、第1スイッチ部140のオン動作によるDCDCコンバータ部120の出力側120b(すなわち蓄電部300の正極側)から制御部110の電力入力部111への導通により蓄電部300の電力を利用できるので、突然の発電停止の際にも、すぐに全制御系が停止してしまうことがない。すなわち、コントロール部113は、引き続き動作を行うことができるので、DCDCコンバータ部120へゲート駆動信号として駆動停止信号を送ることで(具体的にはDCDCコンバータ部120のゲート(G)へゲートオフ信号を送ることで)、DCDCコンバータ部(チョッパ回路)120の動作を確実に停止させることができ、しかも、既述したように、電圧や電流の監視により、電力変換動作系が支障なく停止したことを確認することができる。特に、同期整流による高効率昇圧を行う場合、同期整流トランジスタが確実にオフしない状態で動作停止すると、蓄電部300から発電電源200への大きな逆流電流が発生する可能性があるが、本第1実施形態では、突然の発電停止の際にも、すぐに全制御系が停止してしまうことがないので、DCDCコンバータ部120へゲート駆動信号として駆動停止信号(具体的にはゲートオフ信号)を確実に送ることができ、電力変換装置100(100A)として信頼性が高く高効率な昇圧型DCDCコンバータを提供することが可能となる。
本第1実施形態において、DCDCコンバータ部120に図示しない報知手段(例えば表示部)を設けるか、或いは、外部報知手段(例えば外部表示装置)を設けて外部報知手段との通信機能を持たせておいてもよい。こうすることで、発電中や発電停止処理中などに異常を検知した際、異常状態を使用者に報知(例えば表示)することができ、発電電源200が発電していないか或いは発電していても報知手段や外部報知手段の動作(例えば表示動作)に必要な電力を下回った発電電力Egしか発電していないときでも、蓄電部300の電力を利用して報知手段や外部報知手段の動作を続け、異常状態をユーザーに報知(例えば表示)することができる。
なお、制御部110は、発電電源200が蓄電部300への蓄電可能な(DCDCコンバータ部120の電力変換動作に必要な電力以上の)発電電力Egを発電している状態において、発電電圧VgがDCDCコンバータ部120の電力変換動作に必要な第1制御電圧Vc1に達していれば、第1スイッチ部140のオンオフに拘わらず、発電電源200からの発電電力Egの蓄電部300への充電が可能であることは言うまでもない。
[第2実施形態]
次に、図1に示す電力変換装置100の第2実施形態の詳細な回路構成について図5及び図6を参照しながら以下に説明する。
図5は、第2実施形態の電力変換装置100(100B)の詳細な回路構成を概略的に示す回路図である。
図2に示す第1実施形態の電力変換装置100(100A)は、昇圧型DCDCコンバータを構成したが、図5に示す第2実施形態の電力変換装置100(100B)は、昇降圧型DCDCコンバータを構成している。
図5に示す第2実施形態の電力変換装置100(100B)は、整流部130に第2スイッチ部132を設け、DCDCコンバータ部120に2つのスイッチング素子121(1213,1214)を設け、コントロール部113及びゲート駆動部114のゲート駆動の制御構成を変更した以外は図2に示す第1実施形態の電力変換装置100(100A)と同様の構成とされている。
第2実施形態の電力変換装置100(100B)において、第1実施形態の電力変換装置100(100A)と同一箇所には同一符号を付し、ここでは、第1実施形態の電力変換装置100(100A)とは異なる点を中心に説明する。
コントロール部113は、DCDCコンバータ部120におけるスイッチング素子121の数量(ここでは4個)に応じた本数のゲート制御信号出力部113c(ここでは4つのゲート制御信号出力部113c1,113c2,113c3,113c4)がゲート制御信号ラインS3(S31,S32,S33,S34)の一端側に接続されており、他端側がゲート駆動部114のゲート制御信号入力部114c(ここでは4つのゲート制御信号入力部114c1,114c2,114c3,114c4)に接続されたゲート制御信号ラインS3(S31,S32,S33,S34)を介してゲート制御信号出力部113c(113c1,113c2,113c3,113c4)からのゲート制御信号(具体的にはゲートPWM制御信号)をゲート駆動部114のゲート制御信号入力部114c(114c1,114c2,114c3,114c4)に送信するようになっている。
そして、コントロール部113は、制御用電力供給部112から、DCDCコンバータ部120の電力変換動作に必要な第1制御電圧Vc1よりも小さい第2制御電圧Vc2が供給されることによって、ゲート制御信号ラインS3(S31,S32,S33,S34)を介してゲート制御信号出力部113c(113c1,113c2,113c3,113c4)からのゲート制御信号をゲート駆動部114のゲート制御信号入力部114c(114c1,114c2,114c3,114c4)に送信することができるようになっている。
ゲート制御信号入力部114cは、2つのゲート制御信号入力部114c1,114c2に、もう2つのゲート制御信号入力部114c3,114c4を加えた4つのゲート制御信号入力部とされている。ゲート駆動信号出力部114dは、2つのゲート駆動信号出力部114d1,114d2に、もう2つのゲート駆動信号出力部114d3,114d4を加えた4つのゲート駆動信号出力部とされている。
ゲート駆動部114は、DCDCコンバータ部120のスイッチング素子121の数量(ここでは4個)に応じた本数のゲート駆動信号出力部114d(114d1,114d2,114d3,114d4)がゲート駆動信号ラインS2(S21,S22,S23,S24)の一端側に接続されており、他端側がDCDCコンバータ部120のスイッチング素子121(1211,1212,1213,1214)のゲート(G)に接続されたゲート駆動信号ラインS2(S21,S22,S23,S24)を介してゲート駆動信号出力部114d(114d1,114d2,114d3,114d4)からのゲート駆動信号をDCDCコンバータ部120のスイッチング素子121(1211,1212,1213,1214)のゲート(G)に送信するようになっている。
そして、ゲート駆動部114は、第1ゲート駆動部用電力入力部114a及び制御用電力入力部112a(電力入力部111)から、DCDCコンバータ部120の電力変換動作に必要な第1制御電圧Vc1が供給されることによって、ゲート駆動信号ラインS2(S21,S22,S23,S24)を介してゲート駆動信号出力部114d(114d1,114d2,114d3,144d4)からのゲート駆動信号をDCDCコンバータ部120のスイッチング素子121(1211,1212,1213,1214)のゲート(G)に送信し、これによりDCDCコンバータ部120を作動制御してオンオフ制御することで電力変換制御を行うことができるようになっている。
本第2実施形態では、DCDCコンバータ部120は、入力側120aの電圧(発電電圧Vg)を出力側120bの電圧(蓄電電圧Vc)に昇圧或いは降圧して出力側120bに出力する昇降圧型DCDCコンバータ部(具体的には昇降圧チョッパ回路)を構成している。制御部110は、発電電源200の及び蓄電部300の蓄電電圧Vcをモニタする検出手段により、発電電源200の発電電圧Vgが蓄電部300の蓄電電圧Vcよりも小さいことを検出したときには、発電電圧Vgを昇圧する一方、発電電源200の発電電圧Vgが蓄電部300の蓄電電圧Vcよりも大きいことを検出したときには、発電電圧Vgを降圧するようになっている。
本第2実施形態では、DCDCコンバータ部120は、2つのスイッチング素子1211,1212に加えて、もう2つのスイッチング素子1213,1214を備えている。
もう2つのスイッチング素子1213,1214は、半導体スイッチSc,SdとダイオードDc,Ddとからなっている。半導体スイッチSc,Sdは、一方向にのみ電流をオンオフ制御可能な半導体デバイスとされている。ダイオードDc,Ddは、半導体スイッチSc,Sdが電流を流すことができる方向とは逆方向に電流を流せるように半導体スイッチSc,Sdに並列に接続されている。
もう2つのスイッチング素子1213,1214のうち、片方のスイッチング素子1213は、ドレイン(D)が電力ラインLN1に、かつ、ソース(S)がインダクタL1の一端に接続されており、もう片方のスイッチング素子1214は、ドレイン(D)が片方のスイッチング素子1213のソース(S)及びインダクタL1の一端に、かつ、ソース(S)が電力ラインLN2,LN4(グランド)に接続されている。
そして、スイッチング素子1211,1212,1213,1214は、ゲート駆動部114がコントロール部113よりゲート制御信号(具体的にはゲートPWM制御信号)を受け取ると、ゲート制御信号を受け取ったゲート駆動部114からゲート駆動信号がゲート(G)に送信されることによって、作動制御(具体的にはPWM制御)されるようになっている。
整流部130は、ダイオード131に加えて、第2スイッチ部132を備えている。制御部110は、出力制御系が第2スイッチ制御信号ラインS4を介して第2スイッチ部132に接続されており、第2スイッチ部132を作動制御して第2スイッチ部132のオンオフ制御を行うようになっている。
第2スイッチ部132は、制御部110の電力入力部111及びDCDCコンバータ部120の入力側120aの一端子120c(すなわち発電電源200の正極側)の間にダイオード131に対して直列に接続されている。
詳しくは、第2スイッチ部132は、一端側が電力ラインLN5を介して制御用電力供給部112の制御用電力入力部112a及びゲート駆動部114の第1ゲート駆動部用電力入力部114aに接続され、かつ、他端側がダイオード131のカソード側に接続されている。
また、第2スイッチ部132は、第2スイッチ制御信号ラインS4を介して制御部110からの第2スイッチ制御信号によって作動制御される一方、制御部110が動作していないときにオン状態となる構成とされている。
詳しくは、コントロール部113は、第2スイッチ制御信号出力部113dが第2スイッチ制御信号ラインS4の一端側に接続されており、他端側が第2スイッチ部132の第2スイッチ制御信号入力部132aに接続された第2スイッチ制御信号ラインS4を介して第2スイッチ制御信号出力部113dからの第2スイッチ制御信号を第2スイッチ部132の第2スイッチ制御信号入力部132aに送信するようになっている。これにより、コントロール部113は、第2スイッチ制御信号ラインS4を介して第2スイッチ制御信号出力部113dからの第2スイッチ制御信号を第2スイッチ部132の第2スイッチ制御信号入力部132aに送信し、第2スイッチ部132を作動制御することで第2スイッチ部132のオンオフ制御を行うことができる。
すなわち、図2に示す第1実施形態の電力変換装置100(100A)では、DCDCコンバータ部120の入力側120aと制御部110の電力入力部111とをダイオード131によって接続していたが、本第2実施形態の電力変換装置100(100B)では、ダイオード131のカソード側と制御部110の電力入力部111との間に、コントロール部113によって制御可能な第2スイッチ部132を接続している。
第2スイッチ部132は、第2スイッチ制御信号入力部132aに入力された第2スイッチ制御信号によりオンオフ制御でき、コントロール部113が動作していないときにオン状態となるものであれば、何れのものでもよく、ここでは、DCDCコンバータ部120の入力側120aの電圧印加時に、コントロール部113からの第2スイッチ制御信号が「Low」のときにオンし、「High」のときにオフするように構成されており、NMOSトランジスタSW3(図6参照)と、NMOSトランジスタSW2(図6参照)とを組み合わせたものとされている。
なお、本第2実施形態では、第2スイッチ部132は、DCDCコンバータ部120の入力側120aをアノード側とし、制御部110の電力入力部111側をカソードとするようなダイオード特性をもたない構成とされている。
図6は、第2実施形態の電力変換装置100(100B)の整流部130における第2スイッチ部132の詳細を示す回路図である。
図6に示すように、第2スイッチ部132は、図3に示す第1スイッチ部140においてPMOSトランジスタSW1に代えてNMOSトランジスタSW3を設けた構成とされている。
詳しくは、第2スイッチ部132は、第1スイッチ部140において、PMOSトランジスタSW1に代えて、ソース(S)側を制御部110の電力入力部111とし、かつ、ドレイン(D)側をDCDCコンバータ部120の入力側120aとしたNMOSトランジスタSW3を接続し、NMOSトランジスタSW3のドレイン(D)とゲート(G)との間に抵抗器R2を接続している。また、NMOSトランジスタSW2は、第2スイッチ制御信号入力部132aに接続されたゲート(G)が第2スイッチ制御信号ラインS4を介してコントロール部113(図5参照)の第2スイッチ制御信号出力部113dに接続されている。こうすることで、第2スイッチ部132は、コントロール部113の第2スイッチ制御信号出力部113dからの第2スイッチ制御信号がNMOSトランジスタSW2のゲート(G)に送信されてNMOSトランジスタSW2がオンオフ制御されることにより、NMOSトランジスタSW3がオンオフ制御される一方、制御部110が動作していないときにオン状態となるようになっている。具体的には、第2スイッチ部132は、NMOSトランジスタSW2に対して第2スイッチ制御信号として「Low」が与えられてNMOSトランジスタSW3のゲート閾値を超えると、NMOSトランジスタSW3が導通し、NMOSトランジスタSW2に対して第2スイッチ制御信号として「High」が与えられると、NMOSトランジスタSW3の導通が遮断される。
本第2実施形態の蓄電システム1(1B)では、発電電源200が発電を開始したとき、発電電源200からの発電電力Egが発電電源200の正電極側から整流部130におけるダイオード131及びオン状態の第2スイッチ部132を通じて制御部110の電力入力部111(制御電力供給ノード)へ供給される。
なお、必要に応じ、ダイオード131及びNMOSトランジスタSW3と直列に、電流制限用の抵抗器を接続してもよい。この抵抗器を設けることにより、発電電源200の発電開始時に発電電源200の発電電圧が蓄電部300の電圧よりも高い場合にも、発電電源200から第2スイッチ部132、第1スイッチ部140を通じて蓄電部300へ大電流が発生することを抑制するので、第2スイッチ部132や第1スイッチ部140の素子の損傷を防ぐことができる。
制御部110は、コントロール部113(具体的にはマイクロコンピュータ)の動作(起動)が可能な電力と第1制御電圧Vc1よりも小さい第2制御電圧Vc2が供給された段階で、コントロール部113より第1スイッチ部140及び第2スイッチ部132へ第1スイッチ制御信号及び第2スイッチ制御信号として「High」信号をそれぞれ送って第1スイッチ部140をオンさせ、第2スイッチ部132をオフさせることで、DCDCコンバータ部120の出力側120bの蓄電部300より制御部110の電力入力部111に、ゲート駆動部114へのゲート駆動等のコンバータ全動作を含む全制御系の動作に必要な第1制御電圧Vc1を供給する。
こうすることで、DCDCコンバータ部120を動作させることができ、従って、発電電源200からの発電電力Egを蓄電部300へ充電することができ、これにより、発電電力Egの無駄を低減させることができる。
また、コントロール部113は、DCDCコンバータ部120の入力側120aの電圧(発電電源200の発電電圧Vg)がDCDCコンバータ部120の出力側120bの電圧(蓄電部300の蓄電電圧Vc)より低い時には昇圧動作を行う一方、高い時には降圧動作を行うように、ゲート制御信号をゲート駆動部114へ送り、ゲート駆動部114は、ゲート駆動信号をDCDCコンバータ部120に送って、DCDCコンバータ部120を駆動し、DCDCコンバータ部120を作動制御することができる。
そして、DCDCコンバータ部120の入力側120aの電圧よりDCDCコンバータ部120の出力側120bの電圧が高い場合及び低い場合に拘わらず、整流部130におけるダイオード131及びオフ状態の第2スイッチ部132によりDCDCコンバータ部120の入力側120aとDCDCコンバータ部120の出力側120bとの間の導通が遮断されているため、DCDCコンバータ部120の入力側120a⇒制御部110の電力入力部111⇒DCDCコンバータ部120の出力側120bの経路で昇降圧されない電力がDCDCコンバータ部120の出力側120bへ流れることを防ぐことができ、これにより高効率な昇降圧動作を行うことができる。
しかも、発電電源200として、例えば、全面に光を受けている時に蓄電電圧Vcよりも高い発電電圧Vgを出力するソーラーパネル210を使用することができ、同じ電力でも高電圧、小電流の方が寄生抵抗による発熱損失などが少なく、高効率な電力変換を行うことが可能となる。
その他の利点は、第1実施形態の蓄電システム1(1A)の場合と同様であり、ここでは説明を省略する。
[DCDCコンバータ部に対する制御例]
次に、第1実施形態及び第2実施形態におけるDCDCコンバータ部120に対する制御の一例について、図7を参照しながら以下に説明する。
第1実施形態及び第2実施形態において、制御部110は、発電電源200の発電電圧Vg及び発電電流Iをモニタすることにより、DCDCコンバータ部120が動作しているときに、発電電力EgがDCDCコンバータ部120の電力変換動作に必要な電力を下回ったことを検出したときには、第1スイッチ部140をオフ状態にするようになっている。
図7は、第1実施形態及び第2実施形態におけるDCDCコンバータ部120に対する制御例の処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、第1実施形態及び第2実施形態において、制御部110は、発電電源200が発電を開始すると、コントロール部113の動作(起動)に必要な第2制御電圧Vc2が供給されてコントロール部113が起動し(ステップST1)、そして、第1スイッチ部140をオンさせることで(ステップST2)、DCDCコンバータ部120の動作(ここではMPPT制御)を開始する(ステップST3)。
ここで、蓄電システム1(1A,1B)においては、発電電源200の発電状態により、例えば、ソーラーパネル210の部分的な影α(図4参照)などにより、発電電源200の発電電力Egが低下するものの、DCDCコンバータ部120の電力変換動作に必要な電力(以下、コンバータ部駆動電力という。)以上の電力を発電していれば、発電電圧Vgは低くても、発電電圧Vgを昇圧することにより蓄電部300への充電を行うことができるが、発電電力Egがさらに低下して、例えば、ソーラーパネル210への日照が弱いために発電電力Egが不十分な電力となって、コンバータ部駆動電力に達していない場合には、そのままDCDCコンバータ部120の駆動を続けると、かえって蓄電部300の蓄電電力Ecを消費してしまうことになる。
そこで、この例では、ステップST4以降の処理によってDCDCコンバータ部120を作動制御する。
すなわち、発電開始に伴い、第1スイッチ部140をオンさせてDCDCコンバータ部120の動作を開始した後(ステップST1〜ST3)、発電電力Egがコンバータ部駆動電力に達している否かをコントロール部113が判断し(ステップST4)、発電電力Egがコンバータ部駆動電力に達していると判断した場合には(ステップST4:Yes)、ステップST3に移行し、コントロール部113はDCDCコンバータ部120の動作を続ける。一方、発電電力Egがコンバータ部駆動電力に達していないと判断した場合には(ステップST4:No)、DCDCコンバータ部120のゲート駆動を停止させ(ステップST5)、第1スイッチ部140をオフする(ステップST6)。これにより、蓄電部300の蓄電電力Ecの消費を効果的に防止することができる。
そして、ステップST7では、発電電力Egがコントロール部113の動作(起動)に必要な電力(以下、制御部駆動電力という。)に達しているか否かを判断し、発電電力Egが制御部駆動電力に達していると判断した場合には(ステップST7:Yes)、予め定めた所定条件、例えば、発電電源200の発電電圧Vgを監視して、発電電圧Vgが上昇した場合や、タイマ動作により予め定めた所定時間が経過した場合といった条件が満足しているか否かを判断する(ステップST8)。
ステップST8で所定条件が満足した場合には(ステップST8:Yes)、ステップST2に移行して第1スイッチ部140をオンし、DCDCコンバータ部120を動作させ(ステップST3)、発電電力Egを確認して発電電力Egが十分(コンバータ部駆動電力以上の電力)であれば(ステップST4:Yes)、ステップST3に移行してDCDCコンバータ部120の動作を継続し、発電電力Egが不十分(コンバータ部駆動電力より小さい電力)であれば(ステップST4:No)、DCDCコンバータ部120の動作を停止させ(ステップST5)、第1スイッチ部140をオフし(ステップST6)、これら一連の動作を繰り返す。
一方、ステップST8で所定条件が満足しなかった場合には(ステップST8:No)、ステップST7に移行する。
ステップST7において、発電電力Egが低下し、発電電力Egが制御部駆動電力にも満たなければ(ステップST7:No)、コントロール部113の動作が停止し(ステップST9)、電力変換装置100(100A,100B)の全機能が停止し(ステップST10)、発電が終了する。
かかる構成を備えた第1実施形態及び第2実施形態の蓄電システム1(1A,1B)によると、発電電源200の発電電力Egが十分であるときに発電電源200の発電電圧Vgが低い場合でもDCDCコンバータ部120を起動させることで蓄電部300へ充電を行うだけでなく、制御部110は、DCDCコンバータ部120が動作しているときに発電電力EgがDCDCコンバータ部120の電力変換動作に必要な電力を下回ったことを検出したときに第1スイッチ部140をオフ状態にするので、発電電源200が発電していないか或いは発電していてもDCDCコンバータ部120の電力変換動作に必要な電力を下回った発電電力Egしか発電していないときに、蓄電部300の蓄電電力Ecの消費を抑えることができる。
すなわち、蓄電部300の蓄電電力Ecが消費されてしまうことを極力抑えつつ、発電電源200の発電電力Egが十分であるときには、発電電源200の発電電圧Vgが低い場合であっても、蓄電部300へ充電を行うことが可能となる。
詳しくは、蓄電システム1(1A,1B)では、発電電源200が発電を開始すると(例えば、日照が得られてソーラーパネル210が発電を開始すると)、発電電圧VgがDCDCコンバータ部120の電力変換動作に必要な第1制御電圧としては不十分なものであっても(例えば、ソーラーパネル210の一部が影αとなって低い発電電圧Vgしか出力されていないが、制御部110のみ動作(起動)させるに十分な第2制御電圧Vc2が出力されている場合には)、DCDCコンバータ部120の駆動を開始することができ、蓄電部300への蓄電を行うことができるだけでなく、発電停止後、異常なくDCDCコンバータ部120が停止したことをコントロール部113が確認した場合には、コントロール部113は第1スイッチ部140へ第1スイッチ制御信号としてオフ信号を送り、DCDCコンバータ部120の出力側120b(すなわち蓄電部300の正極側)と制御部110の電力入力部111との導通を遮断することができる。これにより、発電電源200が発電していないか或いは発電していてもDCDCコンバータ部120の電力変換動作に必要な電力を下回った発電電力Egしか発電していないときに(例えばソーラーパネル210が発電していないときに)、いわゆる待機電力の発生を実効的にゼロ(具体的にはPMOSトランジスタSW1や同期整流MOSであるスイッチング素子121の漏れ電流といった極めて少ない損失)とすることができ、蓄電部300の蓄電電力Ecが消費されてしまうことを効果的に防止することが可能となる。
また、発電電源200の発電電力Egがコントロール部113の起動のために十分な電力になっていれば、蓄電部300の蓄電電力Ecを使用することなく、DCDCコンバータ部120の状態監視を行う一方、発電電源200の発電電力Egが低下し、たとえコントロール部113を起動させることができなくなって、コントロール部113をそのまま停止させたとしても、支障なく終了させることができる。つまり、コントロール部113を停止させるときには、DCDCコンバータ部120は停止状態にあり、スイッチング素子121のゲート(G)は確実にオフされている。これにより、発電電源200の発電電力Egの低下に伴うコントロール部113の停止に拘わらず、電力変換装置100(100A,100B)の動作を支障なく終了させることができる。
すなわち、発電電源200の発電が突然停止したとても、DCDCコンバータ部120の出力側120bから制御部110の電力入力部111への電力供給により、コントロール部113の制御系はDCDCコンバータ部120の状態監視を続けながら支障なくDCDCコンバータ部120の停止動作を行うことができる。しかも、他の機器に対して発電停止を伝えるなどして周辺機能を動作させることも可能である。しかる後、第1スイッチ部140へ第1スイッチ制御信号としてオフ信号を送れば、DCDCコンバータ部120の出力側120bから制御部110の電力入力部111への導通は遮断されてコントロール部113の制御系を停止させることができる。これにより、蓄電部300の蓄電電力Ecの消費を効果的に防止することが可能となる。
1 蓄電システム
1A 蓄電システム
1B 蓄電システム
100 電力変換装置
100A 電力変換装置
100B 電力変換装置
110 制御部
111 電力入力部
112 制御用電力供給部
112a 制御用電力入力部
112b 第1電力出力部
112c 第2電力出力部
113 コントローラ部
113a コントロール部用電力入力部
113b 第1スイッチ制御信号出力部
113c ゲート制御信号出力部
113d 第2スイッチ制御信号出力部
114 ゲート駆動部
114a 第1ゲート駆動部用電力入力部
114b 第2ゲート駆動部用電力入力部
114c ゲート制御信号入力部
114d ゲート駆動信号出力部
120 DCDCコンバータ部
120a 入力側
120b 出力側
121 スイッチング素子
130 整流部
131 ダイオード(整流素子の一例)
132 第2スイッチ部
132a 第2スイッチ制御信号入力部
140 第1スイッチ部
140a 第1スイッチ制御信号入力部
200 発電電源
210 ソーラーパネル
210a 受光面
211 セル列
211a ソーラーセル
212 バイパスダイオード
300 蓄電部
1211 スイッチング素子
1212 スイッチング素子
1213 スイッチング素子
1214 スイッチング素子
Ec 蓄電電力
Eg 発電電力
I 発電電流
SW1 PMOSトランジスタ
SW2 NMOSトランジスタ
SW3 NMOSトランジスタ
Sa 半導体スイッチ
Sc 半導体スイッチ
Vc 蓄電電圧
Vc1 第1制御電圧
Vc2 第2制御電圧
Vg 発電電圧
α 影

Claims (9)

  1. 発電電源からの発電電力を蓄電部へ充電する電力変換装置であって、
    電力が入力される電力入力部を有する制御部と、
    入力側が前記発電電源に接続され、かつ、出力側が前記蓄電部に接続されて前記制御部によって作動制御されるDCDCコンバータ部と、
    前記制御部の前記電力入力部及び前記DCDCコンバータ部の入力側の間に接続されて前記DCDCコンバータ部の入力側から前記制御部の前記電力入力部への通電を許容する一方、前記制御部の前記電力入力部から前記DCDCコンバータ部の入力側への通電を遮断する整流部と、
    前記制御部の前記電力入力部及び前記DCDCコンバータ部の出力側の間に接続されて前記制御部によって作動制御される第1スイッチ部と
    を備え、
    前記蓄電部は、前記DCDCコンバータ部の電力変換動作に必要な前記制御部への第1制御電圧以上の蓄電電圧となる構成とされており、
    前記制御部は、前記発電電源の発電電圧が前記第1制御電圧よりも小さい第2制御電圧に達すると、自身が動作して前記第1スイッチ部をオン状態にして前記制御部の前記電力入力部と前記DCDCコンバータ部の出力側とを導通させ、前記DCDCコンバータ部の電力変換動作を開始させる構成とされていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置であって、
    前記第1スイッチ部のオン状態での前記DCDCコンバータ部の電力変換動作中において、前記制御部への入力電力は、前記DCDCコンバータ部の出力側より供給されることを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置であって、
    前記制御部は、前記DCDCコンバータ部が動作しているときに前記発電電力が前記DCDCコンバータ部の電力変換動作に必要な電力を下回ったことを検出したときには、前記第1スイッチ部をオフ状態にすることを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の電力変換装置であって、
    前記DCDCコンバータ部は、前記入力側の電圧を昇圧する構成とされた昇圧型DCDCコンバータ部とされており、
    前記制御部は、前記発電電源の前記発電電圧が前記蓄電部の前記蓄電電圧よりも小さいことを検出したときには、前記発電電圧を昇圧することを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の電力変換装置であって、
    前記DCDCコンバータ部は、前記入力側の電圧を昇圧及び降圧する構成とされた昇降圧型DCDCコンバータ部とされており、
    前記制御部は、前記発電電源の前記発電電圧が前記蓄電部の前記蓄電電圧よりも小さいことを検出したときには、前記発電電圧を昇圧する一方、前記発電電源の前記発電電圧が前記蓄電部の前記蓄電電圧よりも大きいことを検出したときには、前記発電電圧を降圧することを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の電力変換装置であって、
    前記整流部は、整流素子を備えることを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項6に記載の電力変換装置であって、
    前記整流部は、前記整流素子と直列に接続されて前記制御部によって作動制御される一方、前記制御部が動作していないときにオン状態となる第2スイッチ部をさらに備えることを特徴とする電力変換装置。
  8. 請求項1から請求項7までの何れか1項に記載の電力変換装置と、前記発電電源と、前記蓄電部とを備えることを特徴とする蓄電システム。
  9. 発電電源からの発電電力を蓄電部へ充電する蓄電方法であって、
    入力側が前記発電電源に接続され、かつ、出力側が前記蓄電部に接続されたDCDCコンバータ部を電力が入力される電力入力部を有する制御部によって作動制御し、
    前記制御部の前記電力入力部及び前記DCDCコンバータ部の入力側の間に接続された整流部によって、前記DCDCコンバータ部の入力側から前記制御部の前記電力入力部への通電を許容する一方、前記制御部の前記電力入力部から前記DCDCコンバータ部の入力側への通電を遮断し、
    前記制御部の前記電力入力部及び前記DCDCコンバータ部の出力側の間に接続された第1スイッチ部を前記制御部によって作動制御する電力変換装置において、
    前記発電電源の発電電圧が前記DCDCコンバータ部の電力変換動作に必要な前記制御部への第1制御電圧よりも小さい第2制御電圧に達すると、前記制御部を動作させて前記第1スイッチ部をオン状態にして前記制御部の前記電力入力部と前記DCDCコンバータ部の出力側とを導通させ、前記DCDCコンバータ部の電力変換動作を開始させることで、前記第1制御電圧以上の蓄電電圧となっている前記蓄電部から前記蓄電電圧を前記制御部に供給することを特徴とする蓄電方法。
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