JP6008584B2 - マットの製造方法 - Google Patents

マットの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6008584B2
JP6008584B2 JP2012121822A JP2012121822A JP6008584B2 JP 6008584 B2 JP6008584 B2 JP 6008584B2 JP 2012121822 A JP2012121822 A JP 2012121822A JP 2012121822 A JP2012121822 A JP 2012121822A JP 6008584 B2 JP6008584 B2 JP 6008584B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mat
fabric
shrinkage
degree
original fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012121822A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013244326A (ja
Inventor
前田 浩
浩 前田
光洋 杉本
光洋 杉本
滋之 西川
滋之 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KLEEN-TEX, JAPAN, INC.
Original Assignee
KLEEN-TEX, JAPAN, INC.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KLEEN-TEX, JAPAN, INC. filed Critical KLEEN-TEX, JAPAN, INC.
Priority to JP2012121822A priority Critical patent/JP6008584B2/ja
Publication of JP2013244326A publication Critical patent/JP2013244326A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6008584B2 publication Critical patent/JP6008584B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Carpets (AREA)

Description

本発明は、マットの製造方法に係り、特に、繰り返しクリーニングが施されるレンタル等の用途に好適なマットの製造方法に関する。
パイル糸群を有するマット部と床面等に敷かれるベース部とを有するマットにおいて、例えば、レンタル用マットは、汚れを洗浄するクリーニングを施して繰り返し使用される。
クリーニングには、一般的に業務用洗濯機が利用される。この業務用洗濯機による洗濯に良好に耐え得るレンタル用タイルカーペットについて、本願の出願人らは特許文献1に係る出願を行っている。
特許文献1に記載されたタイルカーペットは、パイル糸が植毛された基布に対するバッキング材を特定することで、洗濯による収縮をごく僅かにしたものである。
一方、レンタル用マットにおいては、パイル糸群を有するマットをゴム材等で形成されたマットベースの上面に着脱自在とし、マットをマットベースに取り付けた状態で使用するセパレートマットも知られている。
セパレートマットは、マットのみをマットベースから取り外しクリーニングできるため、特に大型のマットの場合に、クリーニングのための取り扱いが大変容易になる。
セパレートマットにおいて、マットとマットベースとの着脱には、一般的に面ファスナーが利用される。
例えば、面ファスナーのフック側(以下、A側とも称する)をマットベースの上面に備え、ループ側(以下、B側とも称する)をマットのパイルが設けられた面とは反対側の面に設ける。
このようなセパレートマットの内の、靴拭き用マットの例が特許文献2に記載されている。
特許文献2に記載された靴拭きマットは、マットベースと、パイル糸が植設されたマットと、を面ファスナーにより一体的に組み合わせて使用する。
この靴拭きマットにおいて、面ファスナーは、組み合わされた際のマットとマットベースとの対向面に、互いに対応する複数の組として部分的に取り付けられている。
それぞれの面ファスナーは、例えば、マットの四隅に取り付けられる(特許文献2の第1図参照)。また、マットにおいて糸条による縫製で取り付けられる(特許文献2の第3図参照)。
特許第4818180号公報 特許第2657231号公報
上述のように、レンタル用のマットの場合、業務用洗濯機による洗濯工程とその後の乾燥工程とを含むクリーニングが繰り返し施される。そのため、クリーニング回数が増えても不具合が生じることなく長期にわたり繰り返し使用できることが重要である。
特許文献2に記載されたセパレートマットは、部分的に面ファスナーが取り付けられていること、面ファスナーの取り付けが縫製によること、に起因して、繰り返しのクリーニングによって長期使用を妨げる現象が生じるため、改善が望まれている。
具体的には、マットの基布の収縮と面ファスナーの基布の収縮との程度の違いから皺や波打ちが生じて実用上支障が出ること、面ファスナーを固定するための縫製の糸条が浮き出して外観品位が低下すること、などである。
このような背景から、レンタル用マットは、マットとマットベースとが着脱自在であり、かつマットが繰り返しのクリーニングに良好に耐えて長期使用が可能であることが望まれている。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、マットベースに対して着脱自在であって繰り返しのクリーニングが施されても長期使用が可能なマットの製造方法を提供することにある
上記の課題を解決するために、本発明は次の手順を有する。
1) 面ファスナを有するマットベースの前記面ファスナに離合可能な係止層を有し、前記係止層と前記面ファスナとの離合によって前記マットベースに着脱自在とされたマットを製造するための、マットの製造方法であって、
前記マットは、
パイル糸を植毛した基布の裏面にラテックスを塗布し、前記ラテックスを、予め調節された所定の条件で加熱硬化させて原反を形成する原反形成ステップと、
前記原反と、ゴムシートと、前記係止層となる生地と、を、前記パイル糸を前記ゴムシートの反対側としてこの順で重ね熱圧着により一体化する一体化ステップと、
を含み、
前記所定の条件を、
予めクリーニングに伴う前記原反の収縮度合いと前記生地の収縮度合いとを把握する収縮度合い把握ステップと、
温度、圧力、又は時間を、前記原反の収縮度合いと前記生地の収縮度合いとを一致させる方向に調節する条件調節ステップと、
を行って設定することを特徴とするマットの製造方法である。
2) 面ファスナを有するマットベースの前記面ファスナに離合可能な係止層を有し、前記係止層と前記面ファスナとの離合によって前記マットベースに着脱自在とされたマットを製造するための、マットの製造方法であって、
前記マットは、
任意数の単糸を寄り合わせて形成したパイル糸を予め調節された第1の条件で熱処理するパイル糸熱処理ステップと、
前記パイル糸熱処理ステップを経た前記パイル糸を植毛した基布の裏面にラテックスを塗布し、前記ラテックスを、予め調節された第2の条件で加熱硬化させて原反を形成する原反形成ステップと、
前記原反と、ゴムシートと、前記係止層となる生地と、を、前記パイル糸を前記ゴムシートの反対側としてこの順で重ね熱圧着により一体化する一体化ステップと、
を含み、
前記第1の条件及び前記第2の条件を、
予めクリーニングに伴う前記原反の収縮度合いと前記生地の収縮度合いとを把握する収縮度合い把握ステップと、
温度、圧力、又は時間を、前記原反の収縮度合いと前記生地の収縮度合いとを一致させる方向に調節する条件調節ステップと、
を行って設定することを特徴とするマットの製造方法である。
) 前記一体化ステップは、前記生地を、前記原反における前記パイル糸が植設された側とは反対側の概ね全面に対応させて一体化することを特徴とする1)又は2)に記載のマットの製造方法である。
) 前記生地をトリコット生地にしたことを特徴とする)〜)のいずれか一つに記載のマットの製造方法である。
本発明によれば、クリーニングが繰り返し施されても長期使用が可能である、という効果が得られる。
本発明の実施形態におけるセパレートマットを説明するための斜視図である。 本発明の実施形態におけるセパレートマットを説明するための断面図である。 本発明の実施形態におけるマットの部分断面図である。 本発明の実施形態におけるマットを製造する際の収縮調節条件の設定手順を説明するためのフロー図である。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図4を参照して説明する。
図1は、実施例のセパレートマットSを示す図である。
図2(a),(b)は、セパレートマットSのA1−A1位置での断面図であり、図2(a)はマットMTをマットベースMBに取り付ける直前の状態を示し、図2(b)は取り付けた状態を示している。
図3は、マットMTの模式的な部分断面図である。
図4は、マットMTの製造に際して行われる収縮調節条件Jの設定を説明するためのフロー図である。
セパレートマットSは、マットMTとマットベースMBとの組であって、マットMTがマットベースMBに対し着脱自在とされたものである。
マットベースMBは、例えばNBR(ニトリル−ブタジエンゴム)で形成され、枠状の突縁部1と、突縁部1で囲まれて突縁部1よりも凹んだ凹部2と、を有して形成されている。
突縁部1の外形形状及び凹部2の周縁形状(突縁部1の内縁形状)は、例えば矩形に形成されている。これらの形状は矩形に限らず、円形、楕円形、異形など種々の形状であってもよい。
凹部2には、その周縁近傍の所定範囲に所定形状となるように、複数の面ファスナー3が両面テープ4により貼付されている。所定形状の例は、図1に示されるような連続した枠状であり、この貼付形状は、取り付けたマットMTの表面が波のようにうねる所謂波打ち現象の発生防止に有効である。面ファスナー3は、フック側(A側)である。
面ファスナー3は、両面テープ4により貼付されていることにより、容易に交換可能である。何らかの理由で面ファスナー3の係止性能が劣化した際には、本来の性能を発揮する面ファスナーと交換することで、マットベースMBを継続して使用することができる。従って、マットベースMBの長期使用が可能となる。
一方、マットMTは、表面(図2及び図3の上方側の面)側から順に、パイル糸11が植設されて一面側にパイル糸群11Gが設けられた基布12と、基布12の裏面側に設けられパイル糸11と基布12とを強固に固着するラテックス層13と、ラテックス層13の裏面側に設けられたゴム層15と、ゴム層15の裏面側に設けられた係止層16と、を有している。
パイル糸11が植設された基布12及びラテックス層13を原反14と称する。
係止層16は、原反14に対し部分的ではなくその全面に対応し、ゴム層15を介して原反14と一体的に設けられている。
マットMTの原反14は、周知の構成のものを適用することができる。
例えば、パイル糸として、ポリエステル繊維、アクリル繊維等を用い、パイル糸が植設される基布としてポリエステル繊維等を用いる。パイル糸は単糸でも撚り合わせたものでもよい。
係止層16は、面ファスナー3と係合するループ側(B側)として係止機能を有する生地シートであれば限定されない。例えば、ループ状又はコイル状の起毛部を有するように編まれたトリコットは好適に用いることができる。
また,生地素材についても限定されないが、耐久性の観点からポリエステル素材のものが良好である。
以下、係止層16として、ポリエステル製の起毛トリコットを用いた場合を説明する。
この係止層16は、起毛側(B側として機能する側)が外表面側(図3の下方側)となる向きで原反14と一体化されている。
ゴム層15は、熱架橋性合成ゴム材である。例えば、耐候性や耐薬品製等の観点からNBRゴムが好適である。後述する製造工程での架橋を経て、ゴム層15を介して原反14と係止層16とが一体化される。
この構成を有するマットMTは、係止層16をマットベースMB側とした姿勢でその凹部2に収めることで、係止層16における起毛トリコットのループが、凹部2に取り付けられたフック側の面ファスナー3と係合してマットベースMBに一体的に取り付けることができる〔図2(b)参照〕。
マットベースMBに対して面ファスナー3を固着している両面テープ4は、その貼着力が、面ファスナー3と係止層16との係合を解除して分離できる最小の力よりも大きいものを選定使用している。
従って、マットMTをマットベースMBから引き剥がす際に面ファスナー3がマットベースMBから剥がれることはない。面ファスナー3と係止層16との係合力は、人手により無理なく分離できる程度とされている。
マットMTは、例えば以下の工程で製造することができる。
この工程前に、基布12,ゴム層15となる架橋前ゴムシート,及び係止層16となる生地Kは、製品として得るマットMTの外形よりも大きい形状に予めカットしておく。
<パイル糸11の熱処理>
ポリエステルの単糸を任意数撚り合わせてパイル糸11を形成する。形成したパイル糸11に対して、その撚り合わせが戻らないように、また、基布12への植設後の寸法を安定させるために、熱圧処理を所定の温度tp1及び時間tm1で施す。例えば、tp1=200℃、tm1=1分である。
このパイル糸11への熱圧処理における所定の温度tp1と所定の時間tm1とは、それぞれ後述する係止層16に応じて調整する収縮調節条件Jに含めて管理する。
<原反14の作成>
ポリエステル繊維からなる不織布を基布12とし、ポリエステル繊維からなる熱処理後のパイル糸11を周知条件の内の任意の植毛条件で植毛する。そして、パイル糸11と基布12との強固な固着のために、必要最小限のラテックスを塗布した後、熱圧処理を所定の温度tp2及び時間tm2で施しラテックスを硬化させる。例えば、tp2=180℃、tm2=4分である。このラテックス硬化処理を施してラテックス層13を備えた原反14を得る。ラテックス層13は、基布12の全面に塗布されてなくてもよく、例えば格子状、平行線状、等のパターンで塗布されていてもよい。すなわち、基布12の裏面が部分的に露出していてもよい。
この原反14への熱圧処理における所定の温度tp2と所定の時間tm2とは、それぞれ後述する係止層16に応じて調整する収縮調節条件Jに含めて管理する。
<係止層16の一体化>
一般的な熱圧着装置の受け部材と押圧部材間に、係止層16となる生地K(例えばトリコット),ゴム層15となる架橋前のゴムシート,及び原反14をこの順で重ねて配置し、所定の温度tp3,圧力pr3,及び時間tm3で熱圧着し架橋により一体化する。
その際、係止層16となる生地Kは、ループとなるB側をゴムシートの反対側とし、原反14は、植設されたパイル糸11側をゴムシートの反対側とする。
生地Kの例としては、ポリエステル100%製の12本撚りで110dt(デシテックス)と33dtとの糸により編まれ、例えば生地目付が450g/mのものを使用できる。
この熱圧着により、ゴム層15は、係止層16の編み目の凹凸と原反14のラテックス層13及び基布12の凹凸に食い込んで原反14と係止層16とが良好に一体化される。
この一体化の後、周縁を所定のサイズにカットして商品としてのマットMTが形成される。
ここで、係止層16は、マットMTに対して洗濯工程及び乾燥工程を含むクリーニングを施した場合、その生地Kに応じた収縮が生じる。1回のクリーニングにおける収縮量は、クリーニング回数の増加に伴って小さくなり、有る程度収縮するとクリーニングによる収縮は生じなくなる。原反14も同様である。
マットMTは、係止層16と原反14との収縮度合いが、収縮調節条件Jを最適に設定することでほぼ一致している、あるいは実用上支障が生じない程度内に収まるようになっている。
例えば、ある条件のクリーニングを同じ回数実施したときの、生地Kの寸法収縮率がK%、原反14の寸法収縮率がM%であった場合、少なくとも原反14に対して一体化前に付与する熱圧処理の条件を調節して、両寸法収縮率が概ね同じ、すなわちK≒M となるようにする。
これにより、クリーニングで収縮が生じても、マットMT全体が表裏含めて同じ程度で一様に縮まり、皺及び波打ちが極めて生じ難くなっている。
この収縮調節条件Jの設定手順について、図4のフロー図を参照して説明する。
マットMTの製造において、係止層16となる生地Kを市販品から選定したら(Step1)、その生地Kの洗濯による収縮度合いSDKを予め測定して把握する(Step2)。ここで、収縮度合いは、例えば収縮寸法の絶対値又は比率で把握するとよい。
その生地Kの収縮度合いSDKと、別途予め把握済みの原反14のクリーニングによる収縮度合いSDGとを比較する(Step3)。
この比較に基づき、生地Kと同じ度合いで原反14がクリーニングにより収縮するように、係止層16と一体化する前の原反14に対する熱圧処理等の条件である収縮調節条件Jを設定する。
例えば、生地Kの収縮度合いSDKが、ある収縮調節条件で前処理した原反14の収縮度合いSDGよりも大きい場合(Step4のYes)、収縮調節条件Jにおける温度,圧力,又は時間を増加させて収縮が大きくなる方向に仮設定する(Step5)。
この仮設定で再度Step4の比較へ戻る。
(Step4のNo)の場合、収縮度合いSDKと収縮度合いSDGとがほぼ同じであるか否かを判定する(Step6)。
(Step6のNo)の場合、収縮調節条件Jにおける温度,圧力,又は時間を減少させて原反14の収縮が小さくなる方向に仮設定する(Step7)。
この仮設定で再度Step4の比較へ戻る。
ほぼ同じであれば(Step6のYes)、収縮調節条件を設定(決定)する(Step8)。
この手順により、マットMTの製造における収縮調節条件Jを設定する。
すなわち、係止層16となる生地Kの収縮度合いSDKと、原反14の収縮度合いSDGの概ねの合致は、<パイル糸11の熱処理>及び<原反14の作成>において調節可能な収縮調節条件Jにおけるのいずれか一つあるいは組み合わせを調節することで行うことができる。
例えば、温度若しくは圧力を高く、又は時間を長くすると、クリーニングによる収縮が生じ難くなる。逆に、温度若しくは圧力を低く、又は時間を短くすると、クリーニングによる収縮が生じ易くなる。
この調節は、例えば温度を低く、圧力を高く、と相反する増減を組み合わせてもよい。結果として、収縮が望む方向に増加又は減少する設定であれば、自由に設定することができる。
係止層16の生地Kの種類が異なる、あるいは原反の種類が異なるマットを製造する場合は、収縮調節条件Jをその異なる生地の収縮度合いSDKあるいは異なる原反の収縮度合いSDGに応じて調節すればよい。
上述のように、マットMTは、マットベースMB側の面ファスナー3に対してB側の面ファスナーとして係合する係止層16が、原反14に対し縫製を用いることなく一体化されている。
従って、マットMTを繰り返しクリーニングしても、糸条はもちろん縫製に起因する浮き出しが生じることはないので、マットMT及びセパレートマットSは長期間使用することができる。
また、マットMTは、クリーニングに伴う、原反14の収縮度合いSDKと係止層16の収縮度合いSDGとがほぼ同じになっているので、繰り返しクリーニングしても皺及び波打ちが極めて生じ難い。従って、マットMT及びセパレートマットSは、長期間使用することができる。
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
マットMTは、用途としてゴム製のマットベースMBに対してのみ取り付けられるものでなくてもよい。貼着相手が面ファスナーのA側に相当する部位を有する被貼付け部材であれば、その貼着相手の種類や用途等は限定されない。
例えば、A側のフック状部が形成された、床に敷かれたカーペット状部材や壁面等に設けられた貼付台などの被貼着部材に着脱自在とされるものでもよい。
マットMT及びセパレートマットSはレンタル用に限定されない。
係止層16となる生地Kは、汎用の市販品に限定されず、カスタム品であってももちろんよい。また、生地Kに対して前処理(熱処理)して収縮度合いSDKを調節してもよい。
実施例では、マットベースMB側にA側(フック側)の面ファスナーを、マットMT側にB側(ループ側)の面ファスナーに相当する係止層16を配置した例を説明したが、マットベースMB側がB側で、マット側がA側であってもよい。
係止層16は、原反14の裏面側を一枚の生地で覆うものに限らない。複数枚で原反14の裏面側のほぼ全面を覆うように設けられていてもよい。この場合、隣接する生地間に生じるある程度の隙間は許容され得る。また、一枚の生地であっても、細い切れ込みや僅かな開口は許容される。すなわち、原反14の裏面側の概ね全面を覆うものであればよい。
また、係止層16と原反14とを一体化する際に、一体化後に製品サイズとするためにカットする周縁部分には、係止層16を設けてなくてもよい。カットした後の製品となる範囲に係止層16が設けられていれば、係止層16により原反14の一方の面のほぼ全面が覆われているとされる。
1 突縁部
2 凹部
3 面ファスナー
4 両面テープ
11 パイル糸、 11G パイル糸群
12 基布
13 ラテックス層
14 原反
15 ゴム層
16 係止層
J 収縮調節条件
MB マットベース、 MT マット
S セパレートマット
SDK,SDG 収縮度合い
tm1〜tm3 時間、 tp1〜tp3 温度、 pr3 圧力

Claims (4)

  1. 面ファスナを有するマットベースの前記面ファスナに離合可能な係止層を有し、前記係止層と前記面ファスナとの離合によって前記マットベースに着脱自在とされたマットを製造するための、マットの製造方法であって、
    前記マットは、
    パイル糸を植毛した基布の裏面にラテックスを塗布し、前記ラテックスを、予め調節された所定の条件で加熱硬化させて原反を形成する原反形成ステップと、
    前記原反と、ゴムシートと、前記係止層となる生地と、を、前記パイル糸を前記ゴムシートの反対側としてこの順で重ね熱圧着により一体化する一体化ステップと、
    を含み、
    前記所定の条件を、
    予めクリーニングに伴う前記原反の収縮度合いと前記生地の収縮度合いとを把握する収縮度合い把握ステップと、
    温度、圧力、又は時間を、前記原反の収縮度合いと前記生地の収縮度合いとを一致させる方向に調節する条件調節ステップと、
    を行って設定することを特徴とするマットの製造方法。
  2. 面ファスナを有するマットベースの前記面ファスナに離合可能な係止層を有し、前記係止層と前記面ファスナとの離合によって前記マットベースに着脱自在とされたマットを製造するための、マットの製造方法であって、
    前記マットは、
    任意数の単糸を寄り合わせて形成したパイル糸を予め調節された第1の条件で熱処理するパイル糸熱処理ステップと、
    前記パイル糸熱処理ステップを経た前記パイル糸を植毛した基布の裏面にラテックスを塗布し、前記ラテックスを、予め調節された第2の条件で加熱硬化させて原反を形成する原反形成ステップと、
    前記原反と、ゴムシートと、前記係止層となる生地と、を、前記パイル糸を前記ゴムシートの反対側としてこの順で重ね熱圧着により一体化する一体化ステップと、
    を含み、
    前記第1の条件及び前記第2の条件を、
    予めクリーニングに伴う前記原反の収縮度合いと前記生地の収縮度合いとを把握する収縮度合い把握ステップと、
    温度、圧力、又は時間を、前記原反の収縮度合いと前記生地の収縮度合いとを一致させる方向に調節する条件調節ステップと、
    を行って設定することを特徴とするマットの製造方法。
  3. 前記一体化ステップは、前記生地を、前記原反における前記パイル糸が植設された側とは反対側の概ね全面に対応させて一体化することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のマットの製造方法。
  4. 前記生地をトリコット生地にしたことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載のマットの製造方法。
JP2012121822A 2012-05-29 2012-05-29 マットの製造方法 Active JP6008584B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012121822A JP6008584B2 (ja) 2012-05-29 2012-05-29 マットの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012121822A JP6008584B2 (ja) 2012-05-29 2012-05-29 マットの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013244326A JP2013244326A (ja) 2013-12-09
JP6008584B2 true JP6008584B2 (ja) 2016-10-19

Family

ID=49844562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012121822A Active JP6008584B2 (ja) 2012-05-29 2012-05-29 マットの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6008584B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200488923Y1 (ko) * 2018-06-25 2019-04-04 변장수 패드 교체형 매트

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015154797A (ja) * 2014-02-20 2015-08-27 ユニット株式会社 カーペット用表示具

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4822658B1 (en) * 1987-12-23 1997-06-10 Joseph R Pacione Carpet backing and installation system
JPH0413425U (ja) * 1990-05-25 1992-02-03
JPH057545A (ja) * 1991-07-01 1993-01-19 Tookai:Kk 靴拭いセパレートマツト
JP2558229Y2 (ja) * 1991-11-01 1997-12-24 東リ株式会社 スポーツ用床材
CA2205283A1 (en) * 1997-05-14 1998-11-14 Tac-Fast Systems Canada Limited Hooked tape with adhesive for fastening carpet seams
JP3161374B2 (ja) * 1997-07-23 2001-04-25 コクヨ株式会社 椅 子
JP4502100B2 (ja) * 2001-03-05 2010-07-14 信越化学工業株式会社 ダスト捕集部材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200488923Y1 (ko) * 2018-06-25 2019-04-04 변장수 패드 교체형 매트

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013244326A (ja) 2013-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2019116674A1 (ja) 傾斜シート材、傾斜シート材の製造方法、及び、エンボス型材
CN107847102B (zh) 多部件地板垫的安装
US8679285B2 (en) Breathable fabric lamination
US7255761B2 (en) Stitch-bonded and gathered composites and methods for making same
JP4234583B2 (ja) タッチ締結用ループ材
TW201348545A (zh) 使用分岔碟盤製造機械式緊固件之方法
JP6008584B2 (ja) マットの製造方法
WO2021031491A1 (zh) 一种可拆卸式地毯
US9380839B2 (en) Loop surface fastener having excellent positioning function
US20090035509A1 (en) Touch Fasteners With Embedded Fibers
TWI667972B (zh) Wig bottom net
JP2005537401A (ja) 柔らかで、耐滑り性の裏地構成を有するフローリング製品及び製造方法
KR101937460B1 (ko) 더블라셀 편물에 이종의 원단기능을 일체 형성한 복합 기능성 원단의 제조방법 및 이를 이용한 복합 기능성 원단
JP5300229B2 (ja) カーペット、及びカーペットの製造方法
JP2015150203A (ja) 滑止マットの製造方法及び滑止マット
KR20100137808A (ko) 폴리프로필렌사 직물층을 중간층으로 포함하고 상부 표면에 파일층을 형성한 인테리어 카페트 및 그 제조방법
KR101926118B1 (ko) 이종 직물지를 이용한 침구 및 그 제조 방법
JP6792695B2 (ja) カーペット基布用不織布の製造方法
JP4356082B1 (ja) ダストコントロールマット
KR101547426B1 (ko) 이탈력의 힘을 최소화한 일방향성 찍찍이가 결합된 신축성찍찍이밴드와 헤드폰 스피커 커버
JP2004129865A (ja) カーペット類の製造方法
KR20160049402A (ko) 친환경 매트 구조체 및 그의 제조방법
JP3059145U (ja) 人工ムートン
JP4356042B2 (ja) 縁取りマット製造法
JP4908574B2 (ja) ずれ止め層

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6008584

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250