JP6008513B2 - ターボ過給機 - Google Patents

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本願発明は、内燃機関に使用されるターボ過給機に関するものである。
内燃機関に使用されるターボ過給機は、排気ガスで回転するタービン翼と、吸気系の清浄空気(吸気)を加圧するコンプレッサ翼とを備えており、タービン翼とコンプレッサ翼とを回転軸に固定している。そして、回転軸の軸受け手段として、耐久性や回転の滑らかさ、発熱防止等の点から、ハウジングに設けた軸受け部にオイル層を介して配置されたフローティングメタル(浮動軸受け)が使用されていることが多い。
さて、コンプレッサ翼の回転によって吸気が軸方向から吸引されて半径外向きに排出されるが、吸気の流れにより、コンプレッサ翼の背面側(軸受け部に向いた側)は負圧状態になり、このため、潤滑のためのオイルが吸い出される現象が生じる。
そこで特許文献1では、オイルの吸い出しを防止するため、回転軸のうちコンプレッサ翼と軸受け部との間にスラストプレートを固定し、このスラストプレートのうち軸受け部に向いた面に、空気を半径外側から裏側に吸い込むスパイラル溝を形成することにより、スラストプレートと軸受け部との間の部位を正圧状態にすることが開示されている。
特開昭59−54816号公報
特許文献1では、オイルの封止のためにスラストプレートを付加する必要があるため、それだけ構造が複雑化するのみならず、スラストプレートの配置スペースの分だけターボ過給機が大型化するという問題がある。また、スラストプレートは回転軸に固定されてはいるが、スラストプレートの内周面と回転軸の外周面との間に部分的な隙間があると、この隙間からオイルが吸い出される可能性があり、従って、オイルの封止効果が万全とは言い難い。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明のターボ過給機は、オイルで潤滑されている軸受け部で回転自在に保持された回転軸と、前記回転軸のうち前記軸受け部の外側に露出した部位に固定されたコンプレッサ翼と、前記コンプレッサ翼と軸受け部との間に配置された背面部材とを有しており、前記コンプレッサ翼と背面部材との間に、前記回転軸のシール部と前記コンプレッサ翼で吸気を加圧する圧縮通路とに連通した背面空間を設けている構成であって、
前記回転軸は、前記軸受け部にオイル層を介して配置されたフローティングメタルに挿通されている一方、
前記コンプレッサ翼又は背面部材若しくは両方に、前記コンプレッサ翼の回転によって前記圧縮通路から吸気を吸引して前記背面空間を正圧状態に保持する加圧手段が形成されている。
本願発明では、特許文献1のようなスラストプレートは必要ないため、構造を簡単化してコストを抑制できると共に、ターボ過給機が大型化することも回避できる。また、オイルが回転軸の外周面を伝ってコンプレッサ翼に向けて流れ得る状態であっても、背面空間が正圧であることにより、オイルの流れを的確に阻止できる。従って、高いシール効果を発揮できる。
本願発明を適用した排気ターボ過給機の縦断正面図である。 (A)は図1の要部拡大図、(B)はコンプレッサ翼を(A)のB−B視方向から見た図である。
(1).全体構成
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、全体の構成を説明する。ターボ過給機は、排気ガスで駆動されるタービン翼1と、エアクリーナから送られた清浄空気(吸気)を加圧するコンプレッサ翼2とを有しており、両者は回転軸3の一端寄り部と他端寄り部とに固定されている。
ターボ過給機は、更に、タービン翼1を囲うタービンハウンジグ4と、コンプレッサ翼2を囲うコンプレッサハウジング5と、これらタービンハウンジグ4とコンプレッサハウジング5との間に介在したセンターハウジング6とを有している。タービンハウンジグ4には環状の駆動通路7とこれに連通した排気ガス出口通路8とが形成され、コンプレッサハウジング5には、清浄空気が入る入口通路9と、これに連通した環状の圧縮通路10とを形成している(正確には、圧縮通路10は、コンプレッサハウジング5とセンターハウジング6とで構成されている。)。
駆動通路7と圧縮通路10は周方向に向かって断面積が変化しており、駆動通路7にはその大径の流入口に排気ガスが流入し、図1に黒抜き矢印で示すように、仕事をした排気ガスは回転軸3と同心の地口通路8から排出される。他方、清浄空気は、回転軸3と同心の入口通路9から流入して、圧縮通路10における大径の流出口から排出される。なお、タービンハウンジグ4とセンターハウジング6とはかしめ方式のホルダー11で一体に締結されており、コンプレッサハウジング5とセンターハウジング6とはボルト12で締結されている。
センターハウジング6には、円筒形のフローティングメタル14を介して回転軸3を回転自在に保持するセンター軸受け部15と、回転軸3のうちタービン翼1が取り付けられている端部を回転自在に保持する第1サイド軸受け部16と、回転軸3のうちコンプレッサ翼2が取り付けられている側の部位を回転自在に保持する第2サイド軸受け部17とが形成されている。本実施形態では、センター軸受け部15が請求項に記載した軸受け部に相当する。
第1サイド軸受け部16では回転軸3を直接に支持しているが、第2サイド軸受け17では、回転軸3は、アウターブッシュ18及びその内側に嵌まったインナーブッシュ19を介して支持されている。
アウターブッシュ18は第2サイド軸受け17に固定されて、インナーブッシュ19は回転軸3に固定されており、インナーブッシュ19とアウターブッシュ18との間にはオイルシール20を設けている。オイルシール20はインナーブッシュ19とアウターブッシュ18とのいずれに固定してもよいが、アウターブッシュ18に固定するのが一般的である。本実施形態では、第2サイド軸受け17とアウターブッシュ18とが請求項に記載した背面部材を構成している。なお、回転軸3のうち第1サイド軸受け部16に嵌まっている箇所にも、オイルシール20を装着している。
センター軸受け部15とフローティングメタル14との間には若干の隙間が空いており、また、回転軸3とフローティングメタル14との間にはオイル溜まり部21を形成している。回転軸3のうちタービン翼1の側に位置した部位には、フローティングメタル14の一端面に当接し得るフランジ22が形成されている。
他方、インナーブッシュ19には、フローティングメタル14がコンプレッサ翼2の方向に移動することを規制するフランジ23を形成している。センターハウジング6には、センター軸受け部15を囲うようにオイル通路24が形成されている。従って、フローティングメタル14はオイルに漬かった状態になっている。図2では、オイルを点線のハッチングで表示している。
オイルは粘性があるため、フローティングメタル14は回転軸3と一緒に連れ回転しようとする。そこで、フローティングメタル14にその内外に貫通する回り止め穴25を空ける一方、センターハウジング6のセンター軸受け部15には、回り止め穴25に嵌まるストッパーピン26を装着している。
(2).加圧手段
図2に示すように、コンプレッサ翼2と第2サイド軸受け17及びアウターブッシュ18との間は背面空間28になっており、コンプレッサ翼2のうち背面空間28に向いた背面29に、請求項に記載した加圧手段の一例として、吸引羽根(突条)30の群を多数形成している。背面空間28は、圧縮通路10に連通している。
コンプレッサ翼2の背面29のうちアウターブッシュ18に対向した部位は、アウターブッシュ18に向いて凹に凹んだ凹曲面29aになっている一方、アウターブッシュ18のうちコンプレッサ翼2の内向き凹曲面29aに対向した面は若干角張った外向き凹面18aになっており、このため、背面空間28は、内向き凹曲面29aと外向き凹面18aとの間では膨れた状態になっている。
吸引羽根30は、コンプレッサ翼2の背面のうち内向き凹曲面29aの部位に設けており、アウターブッシュ18の外向き凹面18aとの間の間隔が概ね一定になるような高さに設定している。また、吸引羽根30は、軸心側の内端から放射方向外側の外端に向かって、コンプレッサ翼2の回転方向(矢印a方向)にずれるように湾曲している(単なる傾斜でもよい)。従って、図2(A)に矢印bで示すように、圧縮通路10の吸気が他コンプレッサ翼2の外周部から軸心方向に吸い込まれて、背面空間28は正圧状態に保持される。このため、オイルがオイルシール20の箇所から背面空間28に吸い出されたり、回転軸3とインナーブッシュ19との間から背面空間28に吸い出されたりすることはない。
上記の実施形態では加圧手段としてコンプレッサ翼2の背面29に多数の吸引羽根30を設けたが、吸引羽根30に代えて、1条又は複数条の渦巻き型突条を形成することも可能である。また、加圧手段としての吸引羽根30や渦巻き型突条はアウターブッシュ18の前面に形成したり、両方に形成したりすることも可能である。
実施形態では、背面部材の一部としてセンターハウジング6は別体のアウターブッシュ18を設けたが、アウターブッシュ18に相当する部分をセンターハウジング6に一体に設けることも可能である(この場合は、センター軸受け部17と背面部材とは一連に連続することになる。)。背面空間は空気層が存在する状態であれば足りる。従って、コンプレッサ翼と背面部材とはごく僅かの隙間を介して密接していてもよい(この場合は、コンプレッサ翼の背面又は背面部材の前面若しくは両方に螺旋状等の吸引溝を形成することで、背面空間を正圧状態に保持できる。)。
また、背面空間は回転軸のシール部を囲う状態であれば足りるのであり、従って、オイルシールの箇所のみに環状の背面空間を形成して、コンプレッサ翼と背面部材とを摺動自在に密着させることも可能である(この場合は、コンプレッサ翼の背面又は背面部材の前面若しくは両方に螺旋状等の吸引溝を形成することで、圧縮通路から吸気を吸引して背面空間を正圧状態に保持したらよい。)。
本願発明は、内燃機関のターボ過給機に適用できる。従って、産業上利用できる。
1 タービン翼
2 コンプレッサ翼
3 回転軸
4 タービンハウンジグ
5 コンプレッサハウジング
6 センターハウジング
10 圧縮通路
14 フローティングメタル
15 センター軸受け部(軸受け部)
18 アウターブッシュ
19 インナーブッシュ
20 オイルシール
28 背面空間
29 背面空間
30 加圧手段の一例として吸引羽根

Claims (1)

  1. オイルで潤滑されている軸受け部で回転自在に保持された回転軸と、前記回転軸のうち前記軸受け部の外側に露出した部位に固定されたコンプレッサ翼と、前記コンプレッサ翼と軸受け部との間に配置された背面部材とを有しており、前記コンプレッサ翼と背面部材との間に、前記回転軸のシール部と前記コンプレッサ翼で吸気を加圧する圧縮通路とに連通した背面空間を設けている構成であって、
    前記回転軸は、前記軸受け部にオイル層を介して配置されたフローティングメタルに挿通されている一方、
    前記コンプレッサ翼又は背面部材若しくは両方に、前記コンプレッサ翼の回転によって前記圧縮通路から吸気を吸引して前記背面空間を正圧状態に保持する加圧手段が形成されている、
    ターボ過給機。
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