JP6007148B2 - ダブルベルトプレス装置及びプレス成形品の製造装置 - Google Patents

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本発明は、上側のエンドレスベルトと下側のエンドレスベルトとの間隙に供給されたプレス成形材料を、両エンドレスベルト間に挟んで押圧しながら搬送して該プレス成形材料にプレス成形を施すダブルベルトプレス装置と、該ダブルベルトプレス装置を備えたプレス成形品の製造装置とに関するものである。
上下に互いに対向するように配置された上側のエンドレスベルトと下側のエンドレスベルトとの間に連続的に供給されるプレス成形材料を両エンドレスベルトで挟んで押圧しながら搬送し、該プレス成形材料にプレス成形を施す連続式のダブルベルトプレス装置は、例えば、繊維強化複合材、フィルム、プラスチックシート、プリント基板等の製造に広く用いられている(例えば、特許文献1〜3参照)。そして、この種のダブルベルトプレス装置には、各エンドレスベルトを介してプレス成形材料に押圧力を加えるベルト押圧装置が設けられる。
このようなベルト押圧装置としては、プレス成形品又はプレス成形材料の物性ないしは性状、例えば積層物であるか否かあるいは含浸を必要とするか否か等に応じて、固定ローラー式、サーキュレーションローラー式、スライディングシュー式又はアイソバリック式などの各種のベルト押圧装置が用いられる。なお、特許文献1に開示された電子機器等に用いられる金属箔付き積層板を製造するためのダブルベルトプレス装置、特許文献2に開示されたラミネート板等を製造するためのダブルベルトプレス装置、又は特許文献3に開示されたエポキシ樹脂銅張積層板等のラミネート材料を製造するためのダブルベルトプレス装置では、アイソバリック式のベルト押圧装置が用いられている。
特開平5−116165号公報 特開平5−212593号公報 特開平8−108416号公報
ところで、近年、ダブルベルトプレス装置を用いて製造されるプレス成形品が多様化し、押圧形態が異なる多種多様のプレス成形品が製造されている。しかしながら、押圧形態が異なる多種多様のプレス成形品を製造するには、通常、製造すべきプレス成形品ごとに各別のダブルベルトプレス装置を設置する必要がある。また、プレス成形材料ないしはプレス成形品の性状によっては、異なる複数の押圧形態を併用してプレス成形材料を押圧するのが好ましい場合があるが、この場合、複数のベルト押圧装置を備えた特別な仕様のダブルベルトプレス装置を新たに設置する必要がある。このため、プレス成形品の多様化に対応するための設備投資が高額となり、プレス成形品の製造コストが高くつくといった問題がある。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであって、好ましい押圧形態が互いに異なる多種多様なプレス成形品を、その物性又は性状に応じて最適なプロセスで製造することを可能にし、かつ設備投資を抑制して低コストで製造することを可能にする手段を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明に係るダブルベルトプレス装置は、第1ベルト機構と、第2ベルト機構と、第1ベルト押圧装置と、第2ベルト押圧装置と、押圧ユニットグループとを備えている。第1ベルト機構は、複数のローラーに巻き掛けられて周回走行する第1エンドレスベルトを有する。第2ベルト機構は、第1ベルト機構の下側に対向配置され、複数のローラーに巻き掛けられて周回走行する第2エンドレスベルトを有する。第1ベルト押圧装置は、第1エンドレスベルトと第2エンドレスベルトとが所定の間隙を隔てて対向して併走する部位において第1エンドレスベルトの上側に配置され、第1エンドレスベルトを下向きに押圧する。第2ベルト押圧装置は、第1ベルト押圧装置と対向する位置において第2エンドレスベルトの下側に配置され、第2エンドレスベルトを上向きに押圧する。押圧ユニットグループは、第1ベルト押圧装置及び第2ベルト押圧装置に対して取り付け及び取り外しが可能な複数種のモジュール化された押圧ユニットで構成される。
そして、このダブルベルトプレス装置は、第1エンドレスベルトと第2エンドレスベルトとの間隙に供給されたプレス成形材料を、第1、第2エンドレスベルト間に挟んで押圧しながら第1、第2エンドレスベルトの併走方向に搬送してプレス成形品を製造する。ここで、第1、第2ベルト押圧装置は、それぞれ、押圧ユニットグループの中から選択される複数の押圧ユニットを取り付けるように構成されている。
本発明に係るダブルベルトプレス装置においては、押圧ユニットグループは、固定ローラー式の押圧ユニット、サーキュレーションローラー式の押圧ユニット、スライディングシュー式の押圧ユニット及びアイソバリック式の押圧ユニットを含むのが好ましい


本発明に係るプレス成形品の製造装置は、本発明に係る前記ダブルベルトプレス装置と、押圧ユニット収納装置と、第1押圧ユニット装着装置と、第2押圧ユニット装着装置とを備えている。ここで、押圧ユニット収納装置は、第1ベルト押圧装置又は第2ベルト押圧装置から取り外された(又は予備の)押圧ユニットを収納する。第1押圧ユニット装着装置は、第1ベルト押圧装置に取り付けられる押圧ユニットをダブルベルトプレス装置と押圧ユニット収納装置との間で移動させる一方、第1エンドレスベルトの上面に対して接近又は離反する方向(上下方向)に移動することができる。第2押圧ユニット装着装置は、第2ベルト押圧装置に取り付けられる押圧ユニットをダブルベルトプレス装置と押圧ユニット収納装置との間で移動させる一方、第2エンドレスベルトの下面に対して接近又は離反する方向(上下方向)に移動することができる。
このプレス成形品の製造装置においては、第1、第2押圧ユニット装着装置は、それぞれ、ダブルベルトプレス装置側に設けられたラックと、押圧ユニット側に設けられラックと噛み合う(嵌合する)ピニオンとを備えたラック・ピニオン機構を有しているのが好ましい。この場合、押圧ユニット収納装置は、押圧ユニットを第1押圧ユニット装着装置又は第2押圧ユニット装着装置と係合する位置に水平移動させ、又は押圧ユニットを第1押圧ユニット装着装置又は第2押圧ユニット装着装置から離間した位置に水平移動させるローラーコンベアを備えていてもよい。
押圧ユニット収納装置は、ローラーコンベアに代えて、押圧ユニットを第1押圧ユニット装着装置又は第2押圧ユニット装着装置と係合する位置に周回移動させ、又は押圧ユニットを第1押圧ユニット装着装置又は第2押圧ユニット装着装置から離間した位置に周回移動させる周回式コンベアを備えていてもよい。
また、押圧ユニット収納装置は、ローラーコンベアに代えて、第1、第2エンドレスベルトが伸びる方向と平行な方向に移動することができる台車と、台車に取り付けられ、押圧ユニットを第1押圧ユニット装着装置又は第2押圧ユニット装着装置と係合する位置に上昇させ、又は押圧ユニットを第1押圧ユニット装着装置又は第2押圧ユニット装着装置から離間した位置に下降させるリフトテーブル装置とを備えていてもよい。
本発明に係るダブルベルトプレス装置又は該ダブルベルトプレス装置を備えたプレス成形品の製造装置によれば、製造すべきプレス成形品又はプレス成形材料の物性又は性状に応じて、押圧ユニットを自在に付け替えることができるので、1台のダブルベルトプレス装置又はプレス成形品の製造装置で、押圧形態が異なる多種多様なプレス成形品を製造することができる。このため、設備投資を抑制しつつ低コストで多種多様なプレス成形品を製造することができる。
本発明に係るダブルベルトプレス装置の模式的な側面図である。 (a)は固定ローラー式の押圧ユニットの押圧特性を示すグラフであり、(b)はサーキュレーションローラー式の押圧ユニットの押圧特性を示すグラフであり、(c)はスライディングシュー式の押圧ユニットの押圧特性を示すグラフであり、(d)はアイソバリック式の押圧ユニットの押圧特性を示すグラフである。 本発明の1つの実施形態に係るプレス成形品の製造装置の模式的な平面図である。 (a)、(b)は図3に示すプレス成形品の製造装置の模式的な正面図であり、(a)は押圧ユニットがエンドレスベルトと当接する所定の装着位置に装着される前における状態を示し、(b)は押圧ユニットが所定の装着位置に装着された状態を示している。 (a)は上側の押圧ユニットを押圧ユニット収納装置とダブルベルトプレス装置(第1ベルト押圧装置)との間で移動させるための押圧ユニット装着装置の模式的な立面図であり、(b)は下側の押圧ユニットを押圧ユニット収納装置とダブルベルトプレス装置(第2ベルト押圧装置)との間で移動させるための押圧ユニット装着装置の模式的な立面図である。 本発明のもう1つの実施形態に係るプレス成形品の製造装置の模式的な平面図である。 図6に示すプレス成形品の模式的な正面図である。 本発明のさらにもう1つの実施形態に係るプレス成形品の模式的な平面図である。 図8に示すプレス成形品の製造装置の模式的な正面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態を具体的に説明する。
まず、図1及び図2(a)〜(d)を参照しつつ、本発明に係るダブルベルトプレス装置の構成及び機能を説明する。本発明に係るダブルベルトプレス装置D(以下、略して「プレス装置D」という。)は、例えば、複数の層状材料が積層されてなる積層物(ラミネート)、例えば、プリント配線が設けられたベースフイルムとカバーフィルムとが圧着されてなるフレキシブルプリント基板や、金属箔とプラスチックフィルムとが接着されてなる複合材や、複数種のプラスチックフィルムが接着されてなる多層フィルムなどを製造することができる。また、プレス装置Dは、強化繊維が熱可塑性プラスチック等の樹脂で含浸されてなる繊維強化複合材等も連続的に製造することができる。
図1に示すように、本発明に係るプレス装置Dは、第1ベルト機構B1と、該第1ベルト機構B1の下側にこれと上下に対向するように配置された第2ベルト機構B2とを備えている。第1ベルト機構B1は、第1駆動ローラー1と第1従動ローラー2とを備えている。第1駆動ローラー1は、モータ(図示せず)によって、矢印A1で示す方向に所定の回転速度で回転駆動される。そして、第1駆動ローラー1と第1従動ローラー2とにわたって、スチール製の第1エンドレスベルト3(以下、略して「第1ベルト3」という。)が巻き掛けられている。ここで、第1ベルト3は、第1駆動ローラー1と第1従動ローラー2との間の周回軌道を周回走行する。
他方、第2ベルト機構B2は、第2駆動ローラー4と第2従動ローラー5とを備えている。第2駆動ローラー4は、モータ(図示せず)によって、矢印A2で示す方向、すなわち第1駆動ローラー1とは逆回転方向に、第1駆動ローラー1と同一の周速で回転駆動される。そして、第2駆動ローラー4と第2従動ローラー5とにわたって、スチール製の第2エンドレスベルト6(以下、略して「第2ベルト6」という。)が巻き掛けられている。ここで、第2ベルト6は、第2駆動ローラー4と第2従動ローラー5との間の周回軌道を周回走行する。
そして、第1ベルト機構B1に対して、周回軌道の下側の直線状の部分を走行している第1ベルト3を下向きに押圧又は付勢する第1ベルト押圧装置7が設けられている。他方、第2ベルト機構B2に対して、基本的には第1ベルト押圧装置7と同様(ただし、水平面に対して対称)の構造を有する、周回軌道の上側の直線状の部分を走行している第2ベルト6を上向きに押圧又は付勢する第2ベルト押圧装置8が設けられている。
ここで、第1ベルト押圧装置7及び第2ベルト押圧装置8は、それぞれ、製造すべきプレス成形品又はプレス成形材料の物性ないしは性状に応じて、固定ローラー式の押圧ユニット、サーキュレーションローラー式の押圧ユニット、スライディングシュー式の押圧ユニット及びアイソバリック式の押圧ユニットで構成されるグループの中から選択される1つ又は複数(例えば、2つ、3つ、4つ……)のモジュール化又はユニット化された押圧ユニットを装着することができる。なお、これらの4種の押圧ユニットと異なる押圧形態の押圧ユニットを装着してもよい。また、第1ベルト押圧装置7又は第2ベルト押圧装置8に装着された各押圧ユニットは、容易かつ迅速に取り外すことができる。したがって、製造すべきプレス成形品が変更されたときには、第1ベルト押圧装置7及び第2ベルト押圧装置8に装着すべき押圧ユニットを自在に交換することができる。なお、各押圧ユニットの具体的な構成及び機能は後で説明する。
プレス装置Dの運転時には、第1駆動ローラー1が矢印A1で示す方向に所定の回転速度で回転する一方、第2駆動ローラー4が矢印A2で示す方向に同一の周速で回転する。なお、両駆動ローラー1、4の直径が同一であれば、両駆動ローラー1、4は同一の回転速度で互いに逆方向に回転することになる。その結果、図1に示す位置関係において、第1ベルト3は反時計回り方向に周回走行し、第2ベルト6は時計回り方向に周回走行する。
したがって、両ベルト3、6が上下に互いに近接して対向している部位、すなわちプレス成形材料を押圧しつつ搬送する部位では、第1ベルト3と第2ベルト6とは、互いに所定の間隔を保持して同一方向に直線状に走行する。なお、以下では、便宜上、プレス成形材料を搬送する方向(図1に示す位置関係では左右方向)に関して、プレス成形材料が供給される側(図1中では左側)を「前」といい、製品であるプレス成形品が取り出される側(図1中では右側)を「後」という。
図示していないが、プレス装置Dの前方には、第1ベルト3と第2ベルト6の間隙にプレス成形材料を供給するための材料供給装置が設けられている。他方、プレス装置Dの後方には、製品であるプレス成形品を取り出すための製品取出装置が設けられている。例えば、プレス成形品が薄層材料積層物である場合は、プレス装置Dの前方にそれぞれ薄層材料を供給する複数の材料供給ローラーが設けられる一方、プレス装置Dの後方に製品である薄層材料積層物を巻き取る製品ローラーが設けられる。
以下、各押圧ユニットの構成及び機能を明確にするために、便宜上、図1に示されているような、第1ベルト押圧装置7及び第2ベルト押圧装置8に、それぞれ、固定ローラー式の押圧ユニットと、サーキュレーションローラー式の押圧ユニットと、スライディングシュー式の押圧ユニットと、アイソバリック式の押圧ユニットとが装着されている場合を例にとって説明を行う。しかしながら、前記のとおり、実際の製造場面では、製造すべきプレス成形品又はプレス成形材料の物性ないしは性状に応じて、装着される押圧ユニットが変更ないしは交換されることになる。
図1に示す例では、第1ベルト押圧装置7には、前側から後側に向って順に、固定ローラー式の第1上側押圧ユニット10と、サーキュレーションローラー式の第2上側押圧ユニット11と、スライディングシュー式の第3上側押圧ユニット12と、アイソバリック式の第4上側押圧ユニット13とが装着されている。他方、第2ベルト押圧装置8には、前側から後側に向って順に、固定ローラー式の第1下側押圧ユニット15と、サーキュレーションローラー式の第2下側押圧ユニット16と、スライディングシュー式の第3下側押圧ユニット17と、アイソバリック式の第4下側押圧ユニット18とが装着されている。
上下1対の固定ローラー式の第1上側押圧ユニット10及び第1下側押圧ユニット15(以下、適宜「第1押圧ユニットセット10、15」と総称する。)は、両ベルト3、6が所定の間隙を保って併走する部位(以下「ベルト併走部位」という。)において所定の位置に、両ベルト3、6を上下方向に挟むようにして互いに対向配置されている。そして、第1上側押圧ユニット10は第1ベルト3の上面(内周面)に回転しつつ当接する複数の上側固定ローラー20を有する一方、第1下側押圧ユニット15は第2ベルト6の下面(内周面)に回転しつつ当接する複数の下側固定ローラー21を有している。
図示していないが、第1上側押圧ユニット10及び第1下側押圧ユニット15には、それぞれ、第1ベルト3の上面及び第2ベルト6の下面に高温(例えば、100〜450℃)の空気を吹き付けて両ベルト3、6間に挟まれたプレス成形材料を加熱する加熱装置が設けられている。なお、必要に応じてプレス成形材料を冷却するために、第1上側押圧ユニット10及び第1下側押圧ユニット15に、それぞれ、各ベルト3、6に常温又は低温の空気又は水を吹き付けてプレス成形材料を冷却する冷却装置を設けてもよい。
上側固定ローラー20及び下側固定ローラー21は、それぞれ、固定された回転軸のまわりに回転する。このため、上側固定ローラー20と下側固定ローラー21の間の距離(ギャップ)、ひいては両ベルト3、6の間隔は一定であり、したがって第1押圧ユニットセット10、15に対応する部位では、プレス成形材料の厚さは一定となる。第1押圧ユニットセット10、15によってプレス成形材料に加えられる押圧力は線圧(例えば、1〜70kN/m)であり、プレス成形材料に対する押圧特性は例えば図2(a)に示すようなものとなる。
上下1対のサーキュレーションローラー式の第2上側押圧ユニット11及び第2下側押圧ユニット16(以下、適宜「第2押圧ユニットセット11、16」と総称する。)は、ベルト併走部位において所定の位置に、両ベルト3、6を上下方向に挟むようにして互いに対向配置されている。そして、第2上側押圧ユニット11は、第1ベルト3の上面(内周面)と係合する部位では該上面に回転しながら当接する多数の小径ローラーを備えた上側サーキュレーションローラー22を有する。他方、第2下側押圧ユニット16は、第2ベルト6の下面(内周面)と係合する部位では該下面に回転しながら当接する多数の小径ローラーを備えた下側サーキュレーションローラー23を有する。ここで、各小径ローラーは、対応するローラー支持体のまわりを回転しながら循環する。
詳しくは図示していないが、ローラー支持体の内部には、両ベルト3、6間に挟まれたプレス成形材料を加熱するために高温の熱媒(例えば、100〜450℃)を通す熱媒通路が設けられている。なお、必要に応じてプレス成形材料を冷却するために、第2上側押圧ユニット11及び第2下側押圧ユニット15のローラー支持体の内部に、それぞれ、常温又は低温の水を通す冷却水通路を設けてもよい。
上側サーキュレーションローラー22及び下側サーキュレーションローラー23は、それぞれ、その小径ローラーの循環経路が固定されている。このため、各サーキュレーションローラー22、23が各ベルト3、6と当接する部位では、上側サーキュレーションローラー22と下側サーキュレーションローラー23の間の距離(ギャップ)、ひいては両ベルト3、6の間隔は一定であり、したがって第2押圧ユニットセット11、16に対応する部位では、プレス成形材料の厚さは一定となる。第2押圧ユニットセット11、16によってプレス成形材料に加えられる押圧力は、多数の線圧が集合したものである。しかしながら、各小径ローラーは互いに近接しているので、プレス成形材料に加えられる全体としての押圧力は、脈動を伴うが面圧(例えば、0.5〜10bar)に近い状態となり、プレス成形材料に対する押圧特性は例えば図2(b)に示すようなものとなる。
上下1対のスライディングシュー式の第3上側押圧ユニット12及び第3下側押圧ユニット17(以下、適宜「第3押圧ユニットセット12、17」と総称する。)は、ベルト併走部位において所定の位置に、両ベルト3、6を上下方向に挟むようにして互いに対向配置されている。そして、第3上側押圧ユニット12は、第1ベルト3の上面(内周面)と摺接する上側スライディングシュー24を有する。他方、第3下側押圧ユニット17は、第2ベルト6の下面(内周面)と摺接する下側スライディングシュー25を有する。
詳しくは図示していないが、各スライディングシュー24、25の内部には、両ベルト3、6間に挟まれた材料を加熱するために高温の熱媒(例えば、100〜450℃)を通す熱媒通路が設けられている。なお、必要に応じてプレス成形材料を冷却するために、各スライディングシュー24、25の内部に、それぞれ、常温又は低温の水を通す冷却水通路を設けてもよい。
上側スライディングシュー24及び下側スライディングシュー25は、それぞれ、その位置が固定されている。このため、上側スライディングシュー24と下側スライディングシュー25の間の距離(ギャップ)、ひいては両ベルト3、6の間隔は一定であり、したがって第3押圧ユニットセット12、17に対応する部位では、プレス成形材料の厚さは一定となる。第3押圧ユニットセット12、17によってプレス成形材料に加えられる押圧力は、比較的低いが面圧(例えば、0.05〜1bar)であり、その押圧特性は例えば図2(c)に示すようなものとなる。
上下1対のアイソバリック式の第4上側押圧ユニット13及び第4下側押圧ユニット18(以下、適宜「第4押圧ユニットセット13、18」と総称する。)は、ベルト併走部位において所定の位置に、両ベルト3、6を上下方向に挟むようにして互いに対向配置されている。そして、第4上側押圧ユニット13は、第1ベルト3の上面(内周面)に油圧をかけて該上面を下方に押圧する上側油圧室26を有する。他方、第4下側押圧ユニット18は、第2ベルト6の下面(内周面)に油圧をかけて該下面を上向きに押圧する下側油圧室27を有する。なお、両油圧室26、27に供給される作動油の温度は、両ベルト3、6間に挟まれたプレス成形材料を加熱するために、調整又は制御することができる(例えば、100〜450℃)。
上側油圧室26に供給された作動油は、その圧力に応じて一定の押圧力で第1ベルト3を下向きに押圧する。他方、下側油圧室27に供給された作動油は、その圧力に応じて一定の押圧力で第2ベルト6を上向きに押圧する。このため、両ベルト3、6間に挟まれたプレス成形材料は、作動油の油圧に対応する一定の押圧力(例えば、1〜70bar)で押圧される。この場合、両ベルト3、6間の距離(ギャップ)、ひいてはプレス成形材料の厚さは、前記押圧力とプレス成形材料の性状とに応じて決定される。第4押圧ユニットセット13、18によってプレス成形材料に加えられる押圧力は面圧であり、プレス成形材料に対する押圧特性は例えば図2(d)に示すようなものとなる。
前記のとおり、第1〜第4押圧ユニットセット10〜13、15〜18は、両ベルト3、6間に挟まれた材料に対する押圧形態(例えば、線圧力、面圧力、最大押圧力等)が互いに異なる。具体的には、第1〜第3押圧ユニットセット10〜12、15〜17では、両ベルト3、6の間隔、ひいては両ベルト3、6間のプレス成形材料の厚さないしは体積は一定であり、プレス成形材料にかかる押圧力は、該プレス成形材料の物性ないしは性状又は供給量によって決定される。なお、両ベルト3、6の間隔は調整ないしは制御することができる。また、第1〜第3押圧ユニットセット10〜12、15〜17は、その構造は比較的簡素であり安価に製作することができるが、厚さが薄い(例えば、1mm未満)プレス成形品の製造には十分に対応することができない場合がある。
これに対して、第4押圧ユニットセット13、18では、両ベルト3、6間のプレス材料にかかる押圧力は一定であり、両ベルト3、6の間隔、ひいては両ベルト3、6間のプレス成形材料の厚さないしは体積は、押圧力と、プレス成形材料の物性ないしは性状又は供給量とのバランスによって決定される。なお、プレス成形材料の供給量が一定であれば、プレス成形品の厚さは均一となる。また、第4押圧ユニットセット13、18は、比較的構造が複雑であり高価であるが、プレス成形材料に高い押圧力を加えることができ、かつ厚さが薄い(例えば、1mm未満)プレス成形品の製造にも対応することができる。ただし、その運転には、ノウハウが必要である。
プレス装置Dは、種々のプレス成形品のプレス成形ないしは製造に用いられるが、一般に、各種プレス成形品にとって適切な押圧形態又は加熱・冷却形態はプレス成形品の種類ごとに異なる。例えば、繊維強化複合材、フィルム、プラスチックシート、プリント基板、粉・粒体、ラバー複合材等のプレス成形品は、線圧力のみの押圧でプレス成形が可能である。他方、線圧力と面圧力の両方を必要とするプレス成形品もあり、また高温下又は低温下での積層(ラミネート)及び含浸が必要なプレス成形品もある。したがって、プレス成形品を製造する場合は、その押圧形態を、場合によってはその加熱冷却形態も適切に決定する必要がある。
かくして、本発明に係るプレスDでは、プレス成形品の製造に先立って、第1、第2ベルト押圧装置7、8に、プレス成形品又はプレス成形材料の物性又は性状等に応じて最も適切な1種又は複数種の押圧ユニット10〜13、15〜18が装着されることになる。以下、このような装着形態の具体例を説明する。なお、以下で説明する各装着形態は単なる例示であり、これら以外に種々の装着形態を用いることができるのはもちろんである。
(具体例1)
第1、第2ベルト押圧装置7、8に、固定ローラー式の第1押圧ユニットセット10、15のみを装着した場合は、例えば図2(a)に示すような線圧力の形態の押圧力(例えば、1〜70kN/m)でプレス成形材料にプレス成形を施すことになる。この装着形態は、例えば複数のシート状のプレス成形材料を積層してラミネートを連続的に製造する場合において、プレス成形品の厚さが比較的大きく(例えば、1mm以上)、また押圧(圧縮)されたプレス成形材料又はプレス成形品のバックラッシュないしは再膨張が生じにくい場合などに用いられる。この場合、両固定ローラー20、21のロール径を変えることにより、種々の態様の線圧力を得ることができる。また、プレス成形材料の加熱温度を、例えば常温ないしは低温から450℃までの範囲で調整することが可能である。なお、本明細書において「バックラッシュ」は、押圧後のプレス成形材料の厚さの戻りによる厚さの偏差の発生を意味する。
(具体例2)
第1、第2ベルト押圧装置7、8に、サーキュレーションローラー式の第2押圧ユニットセット11、16のみを装着した場合は、例えば図2(b)に示すような形態の押圧力でプレス成形材料にプレス成形を施すことになる。この装着形態は、例えば複数のシート状の材料を積層してラミネートを連続的に製造する場合において、プレス成形品の厚さが比較的厚く(例えば、1mm以上)、またさほど高い押圧力を必要としない場合などに用いられる。この場合、プレス成形材料に加えられる押圧力(例えば、0.5〜10bar)は、前記のとおり多数の線圧が集合したものであり、全体としては脈動を伴うが面圧に近いものであるので、プレス成形材料又はプレス成形品のバックラッシュの発生は抑制される。
(具体例3)
第1、第2ベルト押圧装置7、8に、スライディングシュー式の第3押圧ユニットセット12、17のみを装着した場合は、例えば図2(c)に示すような面圧力の形態の押圧力でプレス成形材料にプレス成形を施すことになる。この装着形態は、例えば複数のシート状の材料を積層してラミネートを連続的に製造する場合において、プレス成形品の厚さが比較的厚く(例えば、1mm以上)、また比較的低い押圧力(例えば、1bar以下)でプレス成形を施すことができる場合などに用いられる。この場合、プレス成形材料に加えられる押圧力(例えば、0.05〜1bar)は面圧力であるので、プレス成形材料又はプレス成形品のバックラッシュの発生は抑制される。
(具体例4)
第1、第2ベルト押圧装置7、8に、アイソバリック式の第4押圧ユニットセット13、18のみを装着した場合は、低圧から高圧(例えば、70bar)までの非常に広い範囲において所望の面圧力でプレス成形材料にプレス成形を施すことができる。この装着形態は、例えば複数のシート状の材料を積層してラミネートを連続的に製造する場合、あるいは強化繊維に熱可塑性の樹脂を含浸させて繊維強化プラスチック製品を連続的に製造する場合において、プレス成形品の厚さが非常に薄い場合(例えば1mm未満、より具体的には数十〜数百ミクロン)、あるいは非常に高い押圧力(例えば、70bar)が必要とされる場合でも、支障なくプレス成形材料にプレス成形を施すことができる。また、両油圧室26、27に循環供給される作動油の温度を制御することにより、プレス成形材料を任意の態様で加熱又は冷却することができる。
なお、循環する作動油の温度を制御するのではなく、第4押圧ユニットセット13、18内に設けられた誘導加熱又はシーズヒーターなどによりプレス成形材料を加熱(例えば、常温〜450℃)するようにしてもよい。また、プレス成形材料の冷却に冷却水を用いてもよい。この装着形態によれば、プレス成形材料に高い面圧力をかけることができるので、厚さ及び密度が均一な非常に薄い(例えば、0.02〜1mm)プレス成形品を製造することができる。
(具体例5)
第1、第2ベルト押圧装置7、8に、固定ローラー式の第1押圧ユニットセット10、15とサーキュレーションローラー式の第2押圧ユニットセット11、16とを組み合わせて装着した場合は、まず第1押圧ユニットセット10、15が線圧力でプレス成形材料にプレス成形を施し、この後第2押圧ユニットセット11、16が面圧力(例えば、0.5〜10bar)に近い状態の押圧力でプレス成形材料にプレス成形を施す。この押圧形態は、例えば複数のシート状の材料を積層してラミネートを連続的に製造するのに用いられる。この場合、シート状の材料は、第1押圧ユニットセット10、15により強い線圧力でほぼ圧着させられた後、さらに第2押圧ユニットセット11、16により面圧力に近い状態の押圧力で押圧されるので、より良質なプレス成形品が得られる。
(具体例6)
第1、第2ベルト押圧装置7、8に、固定ローラー式の第1押圧ユニットセット10、15とスライディングシュー式の第3押圧ユニットセット12、17とを組み合わせて装着した場合は、まず第1押圧ユニットセット10、15が線圧力でプレス成形材料にプレス成形を施し、この後第3押圧ユニットセット12、17が比較的低い面圧力(例えば、0.05〜1bar)でプレス成形材料にプレス成形を施す。この押圧形態は、例えば、複数のシート状の材料を積層してラミネートを連続的に製造する場合において、固定ローラー式の第1押圧ユニットセット10、15による押圧のみでは、押圧(圧縮)されたプレス成形材料又はプレス成形品のバックラッシュにより、プレス成形品の厚さが不均一となるような場合に用いられる。この場合、第3押圧ユニットセット12、17による比較的低い面圧力でバックラッシュの発生が防止又は抑制され、その結果プレス成形品の厚さが均一化される。
(具体例7)
第1、第2ベルト押圧装置7、8に、固定ローラー式の第1押圧ユニットセット10、15とアイソバリック式の第4押圧ユニットセット13、18とを組み合わせて装着した場合は、まず第1押圧ユニットセット10、15が線圧力でプレス成形材料にプレス成形を施し、この後第4押圧ユニットセット13、18が比較的高い面圧力(例えば、例えば、1〜70bar)でプレス成形材料にプレス成形を施す。この押圧形態は、例えば、複数のシート状の材料を積層してラミネートを連続的に製造する場合において。固定ローラー式の第1押圧ユニットセット10、15のみでは、押圧(圧縮)されたプレス成形材料のバックラッシュにより、プレス成形品の厚さ及び密度が不均一となるような場合に用いられる。この場合、第4押圧ユニットセット13、18による比較的高い面圧力で、バックラッシュの発生が防止され、その結果プレス成形品の厚さ及び密度が均一化される。
本発明に係るプレス装置Dにおいては、プレス成形品を製造する従来のこの種のダブルベルトプレス装置と同様に、第1、第2ベルト機構B1、B2の両従動ローラー2、5の内部空間に加熱オイル又はスチームを供給することにより、該従動ローラー2、5、ひいてはプレス成形材料を加熱するようにしている。しかしながら、このようにせず、両従動ローラー2、5の内部に、誘導加熱装置、シーズヒーターなどの加熱装置を設け、設備費の低減、装置の小型化又は簡素化等を図るようにしてもよい。
以下、図3、図4(a)〜(b)及び図5(a)〜(b)を参照しつつ、図1に示すプレス装置Dを備えた、本発明の1つの実施形態に係るプレス成形品の製造装置を説明する。なお、以下では、第1〜第4上側押圧ユニット10〜13同士あるいは第1〜第4下側押圧ユニット15〜18同士をとくに区別する必要がないので、「第1〜第4」との記載は省略する。また、「上側」と「下側」とをとくに区別する必要がない場合は、「上側」又は「下側」との記載を適宜省略する。図3及び図4(a)、(b)に示すように、プレス成形品の製造装置PA1(以下、略して「製造装置PA1」という。)は、プレス成形品を製造するプレス装置Dと、プレス装置Dに装着されていない又は予備の押圧ユニット10〜13、15〜18を収納するローラーコンベア式の押圧ユニット収納装置R1(以下、略して「収納装置R1」という。)とを備えている。
なお、以下では、製造装置PA1内における位置関係を明瞭にするため、便宜上、プレス装置D又は収納装置R1の長手方向(図3では左右方向)を「縦方向」又は「前後方向」といい、縦方向に関してプレス成形材料が供給される側(図3では左側)を「前」といい、プレス成形品が取り出される側(図3では右側)を「後」という。また、水平面内において縦方向と垂直な方向を「横方向」又は「左右方向」といい、横方向に関してプレス装置Dが配置された側を「左」といい、収納装置R1が配置された側を「右」という。
収納装置R1は、上側押圧ユニット10〜13を保持し又は縦方向(前後方向)及び横方向(左右方向)に移動させるための上側ローラーコンベア機構31と、下側押圧ユニット15〜18を保持し又は縦方向及び横方向に移動させるための下側ローラーコンベア機構32とを備えている。上側ローラーコンベア機構31は、保持している上側押圧ユニット10〜13をプレス装置Dの第1ベルト押圧装置7に対応する位置に移動させ、又は第1ベルト押圧装置7から取り外された上側押圧ユニット10〜13を上側ローラーコンベア機構31内の任意の位置に移動させるためのものである。
また、下側ローラーコンベア機構32は、保持している下側押圧ユニット15〜18をプレス装置Dの第2ベルト押圧装置8に対応する位置に移動させ、又は第2ベルト押圧装置8から取り外された下側押圧ユニット15〜18を下側ローラーコンベア機構32内の任意の位置に移動させるためのものである。なお、図示していないが、各押圧ユニット10〜13、15〜18は、パレット又はトレーに収容ないしは載置されて、収納装置R1に収納されている。パレット又はトレーは、押圧ユニット10〜13、15〜18(とくにアイソバリック式の場合)の移動時の損傷を防止する。
上側ローラーコンベア機構31は、上側押圧ユニット10〜13を縦方向に水平移動させるための縦型ローラーコンベア33と、横方向に水平移動させるための横型ローラーコンベア34とを備えている。他方、下側ローラーコンベア機構32は、下側押圧ユニット15〜18を縦方向に水平移動させるための縦型ローラーコンベア35と、横方向に水平移動させるための横型ローラーコンベア36とを備えている。なお、各縦型ローラーコンベア33、35の縦方向の長さは、押圧ユニット10〜13、15〜18の移動ないしは入れ替え(並び替え)を容易かつ円滑にするために、第1、第2ベルト押圧装置7、8の縦方向の長さ、すなわち全加圧ゾーンの縦方向の長さよりも長くなっており、少なくとも1つ、好ましくは複数(2、3、4……)の押圧ユニット10〜13、15〜18の縦方向の長さ分だけ長くなっている。
かくして、製造装置PA1のオペレータは、製造すべきプレス成形品を変更する際には、ローラーコンベア機構31、32を用いて、プレス成形品の製造に必要な押圧ユニット10〜13、15〜18を第1、第2ベルト押圧装置7、8の所定のユニット装着位置に移動させ、又は第1、第2ベルト押圧装置7、8から取り外された押圧ユニット10〜13、15〜18を、ローラーコンベア機構31、32内の所望の位置に移動させることができる。
以下、収納装置R1に収納された押圧ユニット10〜13、15〜18を第1、第2ベルト押圧装置7、8に装着させるための押圧ユニット装着装置の構成及び機能を具体的に説明する。
上側ローラーコンベア機構31を用いて、第1ベルト押圧装置7の所定のユニット装着部位と対応する位置に移動させられた上側押圧ユニット10〜13は、図5(a)に示すようなラック・ピニオン式の上側押圧ユニット装着装置41により、第1ベルト押圧装置7の所定の押圧ユニット装着部位に装着される。
図5(a)に示すように、上側押圧ユニット装着装置41は、縦方向すなわち前後方向に伸びる一方、上下方向に移動することができる上側可動フレーム42を備えている。そして、上側可動フレーム42の下面には、所定の間隔を保ってそれぞれ横方向すなわち左右方向に伸び、略「コ」の字状の横断面を有する1対の上側ラック支持フレーム43が取り付けられている。これらの上側ラック支持フレーム43の底板の上面には、それぞれ、横方向に伸びる上側ラック44が取り付けられている。なお、上側ラック支持フレーム43は、上側ラック44に撓みが生じないように高い剛性を有している。
さらに、上側押圧ユニット装着装置41は、上側押圧ユニット10〜13の上面に取り付けられた2つの上側ブラケット45と、該上側ブラケット45によって回転自在に支持されたピニオンシャフト46とを備えている。各上側押圧ユニット10〜13には、このような2つの上側ブラケット45と1つのピニオンシャフト46とからなる組立体が、横方向に所定の間隔をあけて2組設けられている。そして、各ピニオンシャフト46の両端部にはそれぞれ、上側ラック44と噛み合うことができる上側ピニオン47が取り付けられている。
なお、上側ブラケット45は、上側押圧ユニット10〜13に対して着脱可能である。したがって、上側ブラケット45とピニオンシャフト46と上側ピニオン47とからなる組立体は、上側押圧ユニット10〜13をユニット収納装置R1に収納しているときには、上側押圧ユニット10〜13から取り外しておき、上側押圧ユニット10〜13を第1ベルト押圧装置7に装着する際に上側押圧ユニット10〜13に取り付けるようにしている(常時取り付けておくようにしてもよい)。上側ラック44と上側ピニオン47とが噛み合っているときには、上側ピニオン47ないしピニオンシャフト46は、上側ラック44上を回転しつつ横方向に移動することができる。これに伴って、上側押圧ユニット10〜13も横方向に移動することができる。
他方、下側ローラーコンベア機構32を用いて、第2ベルト押圧装置8の所定のユニット装着部位と対応する位置に移動させられた下側押圧ユニット15〜18は、図5(b)に示すようなラック・ピニオン式の下側押圧ユニット装着装置51により、第2ベルト押圧装置8の所定の押圧ユニット装着部位に装着される。図5(b)に示すように、下側押圧ユニット装着装置51は、縦方向に伸びる一方、上下方向に移動することができる下側可動フレーム52を備えている。そして、下側可動フレーム52の上面には、所定の間隔を保ってそれぞれ横方向に伸びる1対の下側ラック支持フレーム53が取り付けられている。これらの下側ラック支持フレーム53の上面には、それぞれ横方向に伸びる下側ラック54が取り付けられている。なお、下側ラック支持フレーム53は、下側ラック54に撓みが生じないように高い剛性を有している。
さらに、下側押圧ユニット装着装置51は、下側押圧ユニット15〜18の下面に取り付けられた2つの下側ブラケット55と、該下側ブラケット55の軸部56によって回転自在に支持される一方下側ラック54と噛み合うことができる下側ピニオン57とを備えている。各下側押圧ユニット15〜18には、このような2つの下側ブラケット55と2つの下側ピニオン57とからなる組立体が、横方向に所定の間隔をあけて2組設けられている。
なお、下側ブラケット55は、下側押圧ユニット15〜18に対して着脱可能である。したがって、下側ブラケット55(軸部56を含む)と下側ピニオン57とからなる組立体は、下側押圧ユニット15〜18をユニット収納装置R1に収納しているときには、下側押圧ユニット15〜18から取り外しておき、下側押圧ユニット15〜18を第2ベルト押圧装置8に装着する際に下側押圧ユニット15〜18に取り付けるようにしている(常時取り付けておくようにしてもよい)。下側ラック54と下側ピニオン57とが噛み合っているときには、下側ピニオン57は、下側ラック54上を回転しつつ横方向に移動することができる。これに伴って、下側押圧ユニット15〜18も横方向に移動することができる。
収納装置R1に収納された押圧ユニット10〜13、15〜18を第1、第2ベルト押圧装置7、8に装着させる際には、まず、上側可動フレーム42を上下移動させることにより、上側押圧ユニット装着装置41が上側ローラーコンベア機構31ないしはその上の上側押圧ユニット10〜13と係合する所定の上側位置に移動させられる。他方、下側可動フレーム52を上下移動させることにより、下側押圧ユニット装着装置51が下側ローラーコンベア機構32ないしはその上の下側押圧ユニット15〜18と係合する所定の下側位置に移動させられる。なお、図4(a)は、押圧ユニット装着装置41、51が、それぞれこのような所定の上側位置及び下側位置に移動させられた状態を示している。
次に、第1ベルト押圧装置7に装着すべき上側押圧ユニット10〜13が、上側押圧ユニット装着装置41と係合する位置に移動させられる。そして、上側押圧ユニット10〜13側の上側ピニオン47と上側押圧ユニット装着装置41側の上側ラック44とが噛み合うように上側押圧ユニット10〜13を位置決めした上で、上側押圧ユニット10〜13を左向きに(プレス装置D側)に移動させてプレス装置D内に配置する。なお、図4(a)は、上側押圧ユニット10〜13が、このようにしてプレス装置D内に配置された状態を示している。
さらに、第2ベルト押圧装置8に装着すべき下側押圧ユニット15〜18が、下側押圧ユニット装着装置51と係合する位置に移動させられる。そして、下側押圧ユニット15〜18側の下側ピニオン57と下側押圧ユニット装着装置51側の下側ラック54とが噛み合うように下側押圧ユニット15〜18を位置決めした上で、下側押圧ユニット15〜18を左向き(プレス装置D側)に移動させてプレス装置D内に配置する。なお、図4(a)は、下側押圧ユニット15〜18が、このようにしてプレス装置D内に配置された状態を示している。
この後、上側可動フレーム42を下向きに移動させることにより、上側押圧ユニット10〜13を保持している上側押圧ユニット装着装置41を、上側押圧ユニット10〜13の下面が第1ベルト3の上面に当接するまで下降させ、上側押圧ユニット10〜13を第1ベルト押圧装置7の所定に押圧ユニット装着部位に装着させる。他方、下側可動フレーム52を上向きに移動させることにより、下側押圧ユニット15〜18を保持している下側押圧ユニット装着装置51を、下側押圧ユニット15〜18の上面が第2ベルト6の下面に当接するまで上昇させ、下側押圧ユニット15〜18を第2ベルト押圧装置8の所定に押圧ユニット装着部位に装着させる。なお、図4(b)は、両押圧ユニット10〜13、15〜18が所定の押圧ユニット装着部位に配置された状態を示している。
第1、第2ベルト押圧装置7、8に装着すべき押圧ユニットセット10〜13、15〜18が1組である場合は、以上により装着作業は終了する。また、第1、第2ベルト押圧装置7、8に装着すべき押圧ユニットセット10〜13、15〜18が2組以上である場合は、以上の手順が必要な回数だけ繰り返され、製造すべきプレス成形品の製造に適した押圧ユニットセット10〜13、15〜18が第1、第2ベルト押圧装置7、8に装着される。
本発明の実施形態1に係るプレス装置Dないしは製造装置PA1によれば、製造すべきプレス成形品又はプレス成形材料の物性又は性状に応じて、押圧ユニット10〜13、15〜18を自在に付け替えることができるので、1台のプレス装置Dないしは製造装置PA1で、押圧形態が異なる多種多様なプレス成形品を製造することができる。このため、設備投資を抑制しつつ低コストで多種多様なプレス成形品、例えば、繊維強化複合材、フィルム、プラスチックシート、プリント基板、粉・粒体、ラバー複合材等のプレス成形品を製造することができる。
このプレス装置Dないしは製造装置PA1は、各種押圧ユニット10〜13、15〜18を適宜に組み合わせて用いることにより、線圧力のみで成形可能なプレス成形品、線圧力と面圧力とが同時に必要なプレス成形品等に自在に対応することができ、また高温下(例えば100〜450℃)でラミネート及び含浸が必要な高耐熱性樹脂を用いる連続的なプレス成形品にも対応することができる。
以下、図6及び図7を参照しつつ、図1に示すプレス装置Dを備えた、本発明のもう1つの実施形態に係るプレス成形品の製造装置を説明する。ただし、図6及び図7に示すプレス成形品の製造装置PA2(以下「製造装置PA2」という。)は、図1〜図5に示す製造装置PA1と多くの共通点を有するので、説明の重複を避けるため、以下では主として製造装置PA1と異なる点を説明する。なお、製造装置PA2において、製造装置PA1の構成要素と共通な構成要素には、製造装置PA1の場合と同一の参照番号を付している。また、製造装置PA2における位置関係を示す「縦方向」、「横方向」、「前」、「後」、「左」、「右」等の語句の意味は、製造装置PA1の場合と同様である。
図6及び図7に示すように、この製造装置PA2では、製造装置PA1におけるローラーコンベア式の収納装置R1に代えて、チェーン駆動回転コンベア式の押圧ユニット収納装置R2(以下、略して「収納装置R2」という。)が設けられている。この収納装置R2の前部には、それぞれ外周面にギヤ(図示せず)が形成され、縦方向に伸びる回転軸のまわりに回転することができる上側フロントスプロケット60と下側フロントスプロケット61とが、上下方向に離間して配設されている。そして、両フロントスプロケット60、61にわたって、フロントチェーン62が巻き掛けられている。ここで、上側フロントスプロケット60は、モータ(図示せず)によってその回転軸のまわりに回転駆動されるようになっている。なお、下側フロントスプロケット61は、上側フロントスプロケット60によって回転駆動される従動スプロケットである。
他方、押圧ユニット収納装置R2の後部には、それぞれ外周面にギヤ(図示せず)が形成され、縦方向に伸びる回転軸のまわりに回転することができる上側リヤスプロケット63と下側リヤスプロケット64とが、上下方向に離間して配設されている。そして、両リヤスプロケット63、64にわたって、リヤチェーン65が巻き掛けられている。ここで、上側リヤスプロケット63は、モータ(図示せず)によってその回転軸のまわりに回転駆動されるようになっている。下側リヤスプロケット64は、上側リヤスプロケット63によって回転駆動される従動スプロケットである。なお、各スプロケット60、61、63、64の径は同一であり、また上側の両スプロケット60、63はそれぞれのモータによって同一回転数で同期して回転駆動される。
フロントチェーン62とリヤチェーン65とにわたって、複数(例えば、4本、6本、8本…)の押圧ユニット支持ロッド66が取り付けられている。各押圧ユニット支持ロッド66の両端は、それぞれ、フロントチェーン62及びリヤチェーン65の外周部に配設されたロッド取付具67によって支持されている。そして、各押圧ユニット支持ロッド66の所定の位置には、複数の上側押圧ユニット10〜13及び下側押圧ユニット15〜18が、懸下具69を介してつりさげられている。なお、図示していないが、各押圧ユニット10〜13、15〜18はパレット又はトレーに保持又は収容された状態で各押圧ユニット支持ロッド66につりさげられている。
ここで、上側の両スプロケット60、63がそれぞれのモータによって回転駆動されると、両チェーン62、65は所定の周回軌道を周回走行し、したがって各押圧ユニット支持ロッド66もこの周回軌道を周回走行する。これに伴って、各押圧ユニット支持ロッド66によって懸下されている押圧ユニット10〜13、15〜18が前記周回軌道に沿って周回移動する。したがって、両チェーン62、65ひいては各押圧ユニット支持ロッド66を前記周回駆動に沿って適宜に周回走行させることにより、任意の押圧ユニット10〜13、15〜18を、所定の上側位置に配置された上側押圧ユニット装着装置41又は所定の下側位置に配置された下側押圧ユニット装着装置51と係合する位置に移動させることができる。
このように、上側押圧ユニット装着装置41又は下側押圧ユニット装着装置51と係合する位置に配置された押圧ユニット10〜13、15〜18を、上側押圧ユニット装着装置41又は下側押圧ユニット装着装置51により第1、第2ベルト押圧装置7、8に装着させる手順は、製造装置PA1の場合と同様である。ただし、図6及び図7に示す製造装置PA2の収納装置R2は、図1〜図5に示す製造装置PA1の場合とは異なり、押圧ユニット10〜13、15〜18を、収納装置R2とプレス装置Dとの間で横方向に移動させる機構(横型ローラーコンベア)を備えていない。このため、図6及び図7に示す製造装置PA2では、各押圧ユニット装着装置41、51は、収納装置R2の左端部まで、右方向に延設されている。これにより、押圧ユニット10〜13、15〜18を収納装置R2側からプレス装置D側に支障なく移動させることができる。
図6及び図7に示す製造装置PA2のその他の構成は、基本的には、図1〜図5に示す製造装置PA1の場合と同様である。そして、製造装置PA2によっても、製造装置PA1の場合と同様に、製造すべきプレス成形品又はプレス成形材料の物性又は性状に応じて、押圧ユニット10〜13、15〜18を自在に付け替えることができるので、1台のプレス装置Dないしは製造装置PA2で、押圧形態が異なる多種多様なプレス成形品を製造することができる。このため、設備投資を抑制しつつ低コストで多種多様なプレス成形品を製造することができる。
以下、図8及び図9を参照しつつ、図1に示すプレス装置Dを備えた、本発明のさらにもう1つの実施形態に係るプレス成形品の製造装置を説明する。ただし、図8及び図9に示すプレス成形品の製造装置PA3(以下「製造装置PA3」という。)は、図1〜図5に示す製造装置PA1と多くの共通点を有するので、説明の重複を避けるため、以下では主として製造装置PA1と異なる点を説明する。なお、製造装置PA3において、製造装置PA1の構成要素と共通な構成要素には、製造装置PA1の場合と同一の参照番号を付している。また、製造装置PA3における位置関係を示す「縦方向」、「横方向」、「前」、「後」、「左」、「右」等の語句の意味は、製造装置PA1の場合と同様である。
図8及び図9に示すように、この製造装置PA3では、製造装置PA1におけるローラーコンベア式の押圧ユニット収納装置R1に代えて、リフトテーブル式(テーブル昇降式)の押圧ユニット収納装置R3(以下、略して「収納装置R3」という。)が設けられている。この収納装置R3には、プレス装置Dの右側において床面の上に敷設されプレス装置Dのほぼ全長にわたって縦方向に伸びる2本のレール70と、このレール70と係合する車輪71を有し該レール70に沿って前方又は後方に走行することができる台車72とを備えている。
そして、台車72の上面には、リフトテーブル73が取り付けられている。このリフトテーブル73は、1つ又は複数の押圧ユニット10〜13、15〜18を載せることができる載置台74と、該載置台74を昇降させるパンタグラフ式の昇降機構75とを備えている。昇降機構75は、載置台74を、該載置台74上の押圧ユニット10〜13、15〜18を、所定の上側位置に配置された上側押圧ユニット装着装置41又は所定の下側位置に配置された下側押圧ユニット装着装置51と係合させることができる位置に上下移動させることができる。なお、昇降機構75は、油圧ピストン式であってもよい。
さらに、収納装置R3の後端部近傍には、押圧ユニット保管場所(図示せず)に収納されている種々の予備の押圧ユニット10〜13、15〜18を搬送して、レール70の後端部近傍に位置している台車72上の載置台74の上面に載せ、又は載置台74の上面に載っている押圧ユニット10〜13、15〜18を押圧ユニット保管場所に搬送する天井クレーン76が設けられている。
押圧ユニット10〜13、15〜18を上側押圧ユニット装着装置41又は下側押圧ユニット装着装置51に装着させる際には、まず台車72がレール70の後端部近傍において、天井クレーン76と対応する位置に移動させられる。そして、押圧ユニット保管場所から所望の押圧ユニット10〜13、15〜18が天井クレーン76によって搬送され、台車72上の載置台74の上面に載せられる。次に、台車72が、平面視において該押圧ユニット10〜13、15〜18を装着すべき上側押圧ユニット装着装置41又は下側押圧ユニット装着装置51と対応する位置まで、前方に移動させられる。
この後、リフトテーブル73によって、載置台74が、該押圧ユニット10〜13、15〜18、上側押圧ユニット装着装置41又は下側押圧ユニット装着装置51と係合する位置まで上昇させられる。このように、上側押圧ユニット装着装置41又は下側押圧ユニット装着装置51と係合する位置に配置された押圧ユニット10〜13、15〜18を、上側押圧ユニット装着装置41又は下側押圧ユニット装着装置51により第1、第2ベルト押圧装置7、8に装着させる手順は、製造装置PA1の場合と同様である。
ただし、図8及び図9に示す製造装置PA3の収納装置R3は、図1〜図5に示す製造装置PA1の場合とは異なり、押圧ユニット10〜13、15〜18を、収納装置R3とプレス装置Dとの間で横方向に移動させる機構(横型ローラーコンベア)を備えていない。このため、図8及び図9に示す製造装置PA3では、各押圧ユニット装着装置41、51は、押圧ユニット収納装置R3の左端部まで、右方向に延設されている。これにより、押圧ユニット10〜13、15〜18を収納装置R3側からプレス装置D側に支障なく移動させることができる。
図8及び図9に示す製造装置PA3のその他の構成は、基本的には、図1〜図5に示す製造装置PA1の場合と同様である。そして、この製造装置PA3によっても、製造装置PA1の場合と同様に、製造すべきプレス成形品又はプレス成形材料の物性又は性状に応じて、押圧ユニット10〜13、15〜18を自在に付け替えることができるので、1台のプレス装置Dないしは製造装置PA3で、押圧形態が異なる多種多様なプレス成形品を製造することができる。このため、設備投資を抑制しつつ低コストで多種多様なプレス成形品を製造することができる。
PA1〜PA3 プレス成形品の製造装置、D ダブルベルトプレス装置(プレス装置)、R1〜R3 押圧ユニット収納装置、B1 第1ベルト機構、B2 第2ベルト機構、1 第1駆動ローラー、2 第1従動ローラー、3 第1エンドレスベルト(第1ベルト)、4 第2駆動ローラー、5 第2従動ローラー、6 第2エンドレスベルト(第2ベルト)、7 第1ベルト押圧装置、8 第2ベルト押圧装置、10 第1上側押圧ユニット、11 第2上側押圧ユニット、12 第3上側押圧ユニット、13 第4上側押圧ユニット、15 第1下側押圧ユニット、16 第2下側押圧ユニット、17 第3下側押圧ユニット、18 第4下側押圧ユニット、20 上側固定ローラー、21 下側固定ローラー、22 上側サーキュレーションローラー、23 下側サーキュレーションローラー、24 上側スライディングシュー、25 下側スライディングシュー、26 上側油圧室、27 下側油圧室、31 上側ローラーコンベア機構、32 下側ローラーコンベア機構、33 縦型ローラーコンベア、34 横型ローラーコンベア、35 縦型ローラーコンベア、36 横型ローラーコンベア、41 上側押圧ユニット装着装置、42 上側可動フレーム、43 上側支持フレーム、44 上側ラック、45 上側ブラケット、46 ピニオンシャフト、47 上側ピニオン、51 下側押圧ユニット装着装置、52 下側可動フレーム、53 下側支持フレーム、54 下側ラック、55 下側ブラケット、56 軸部、57 下側ピニオン、60 上側フロントスプロケット、61 下側フロントスプロケット、62 フロントチェーン、63 上側リヤスプロケット、64 下側リヤスプロケット、65 リヤチェーン、66 押圧ユニット支持ロッド、67 ロッド取付具、69 懸下具、70 レール、71 車輪、72 台車、73 リフトテーブル、74 載置台、75 昇降機構、76 天井クレーン。

Claims (7)

  1. 複数のローラーに巻き掛けられて周回走行する第1エンドレスベルトを有する第1ベルト機構と、
    前記第1ベルト機構の下側に対向配置され、複数のローラーに巻き掛けられて周回走行する第2エンドレスベルトを有する第2ベルト機構と、
    前記第1エンドレスベルトと前記第2エンドレスベルトとが間隙を隔てて対向して併走する部位において前記第1エンドレスベルトの上側に配置され、前記第1エンドレスベルトを下向きに押圧する第1ベルト押圧装置と、
    前記第1ベルト押圧装置と対向する位置において前記第2エンドレスベルトの下側に配置され、前記第2エンドレスベルトを上向きに押圧する第2ベルト押圧装置と
    前記第1ベルト押圧装置及び前記第2ベルト押圧装置に対して取り付け及び取り外しが可能な複数種のモジュール化された押圧ユニットで構成される押圧ユニットグループとを備えていて、
    前記第1エンドレスベルトと前記第2エンドレスベルトとの間隙に供給された材料を、該第1、第2エンドレスベルト間に挟んで押圧しながら前記第1、第2エンドレスベルトの併走方向に搬送してプレス成形品を製造するダブルベルトプレス装置であって、
    前記第1ベルト押圧装置及び前記第2ベルト押圧装置は、それぞれ、前記押圧ユニットグループの中から選択される複数の押圧ユニットを取り付けるように構成されていることを特徴とするダブルベルトプレス装置。
  2. 前記押圧ユニットグループは、固定ローラー式の押圧ユニット、サーキュレーションローラー式の押圧ユニット、スライディングシュー式の押圧ユニット及びアイソバリック式の押圧ユニットを含むことを特徴とする、請求項1に記載のダブルベルトプレス装置。
  3. 請求項1又は2に記載のダブルベルトプレス装置と、
    前記第1ベルト押圧装置又は前記第2ベルト押圧装置から取り外された押圧ユニットを収納する押圧ユニット収納装置と、
    前記第1ベルト押圧装置に取り付けられる押圧ユニットを、前記ダブルベルトプレス装置と前記押圧ユニット収納装置との間で移動させる一方、前記第1エンドレスベルトの上面に対して接近又は離反する方向に移動することができる第1押圧ユニット装着装置と、
    前記第2ベルト押圧装置に取り付けられる押圧ユニットを、前記ダブルベルトプレス装置と前記押圧ユニット収納装置との間で移動させる一方、前記第2エンドレスベルトの下面に対して接近又は離反する方向に移動することができる第2押圧ユニット装着装置とを備えていることを特徴とするプレス成形品の製造装置。
  4. 前記第1、第2押圧ユニット装着装置は、それぞれ、前記ダブルベルトプレス装置側に設けられたラックと、前記押圧ユニット側に設けられ前記ラックと噛み合うピニオンとを備えたラック・ピニオン機構を有することを特徴とする、請求項に記載のプレス成形品の製造装置。
  5. 前記押圧ユニット収納装置は、前記押圧ユニットを前記第1押圧ユニット装着装置又は前記第2押圧ユニット装着装置と係合する位置に水平移動させ、又は前記押圧ユニットを前記第1押圧ユニット装着装置又は前記第2押圧ユニット装着装置から離間した位置に水平移動させるローラーコンベアを備えていることを特徴とする、請求項に記載のプレス成形品の製造装置。
  6. 前記押圧ユニット収納装置は、前記押圧ユニットを前記第1押圧ユニット装着装置又は前記第2押圧ユニット装着装置と係合する位置に周回移動させ、又は前記押圧ユニットを前記第1押圧ユニット装着装置又は前記第2押圧ユニット装着装置から離間した位置に周回移動させる周回式コンベアを備えていることを特徴とする、請求項に記載のプレス成形品の製造装置。
  7. 前記押圧ユニット収納装置は、前記第1、第2エンドレスベルトが伸びる方向と平行な方向に移動することができる台車と、
    前記台車に取り付けられ、前記押圧ユニットを前記第1押圧ユニット装着装置又は前記第2押圧ユニット装着装置と係合する位置に上昇させ、又は前記押圧ユニットを前記第1押圧ユニット装着装置又は前記第2押圧ユニット装着装置から離間した位置に下降させるリフトテーブル装置とを備えていることを特徴とする、請求項に記載のプレス成形品の製造装置。
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