JP6006671B2 - 耐圧防爆機器 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスセンサを含むガス用機器が耐圧防爆構造の筐体の内部に収容されてなる耐圧防爆機器に関する。
可燃性ガスや有害ガス等が発生したり漏洩したり可能性のある環境雰囲気において、ガスセンサを含むガス用機器を使用する場合、ガス用機器において生じた火花の引火による爆発事故を防止するため、ガス用機器を収納する耐圧防爆構造の筐体(以下、「耐圧防爆容器」ともいう。)が用いられる。ガス用機器を耐圧防爆容器内に収納することにより、ガス用機器において生じた火花の引火による爆発は耐圧防爆容器の内部に止められ(火炎逸走防止効果)、外部において大規模な爆発事故が生じることを防止することができる。
このような耐圧防爆機器においては、電力供給用または信号伝送用のケーブルを耐圧防爆容器内に引き込むに際して、所定の防爆基準に適合する、例えば耐圧パッキン式のケーブルグランドが好適に用いられている。耐圧パッキンは例えばゴム製であって、ケーブルの外周面に密着されることにより防爆性を確保するものである。
このような耐圧パッキン式のケーブルグランドによるケーブル引き込み構造に対する要求の一として、例えば、使用されるケーブル径の20倍の力で、6時間の間引っ張られ続けたときに、ケーブルが6mm以上抜けてはいけない(滑り量が6mm以下である)といった引き留め性能がある。
而して、耐圧パッキンのみによってケーブルを保持固定する構造のものでは、所期の引き留め性能を得ることが困難であることから、例えば板バネをネジで締め付けてケーブルを挟み込むなどの機械的なクランプ機構を具えた構造のものが提案されている(例えば特許文献1参照。)。
特開2003−289611号公報
しかしながら、例えば特許文献1に記載のケーブルグランドにおいては、ケーブル引き込み構造自体が複雑化すると共に装置が大型化するといった問題や、ケーブル引き込み構造を形成するために工数が増えるため、所定の耐圧防爆機器をコスト的にも有利に製造することができないといった問題がある。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、極めて簡単な構造で、ケーブルを確実に保持することができるケーブル引き込み構造を具えた耐圧防爆機器を提供することにある。
本発明の耐圧防爆機器は、内部にガスセンサを含むガス用機器が収容された耐圧防爆構造の筐体を具えており、当該筐体に形成された円筒状のケーブルグランド装着部にケーブルグランドが螺合装着されることによりケーブル引き込み構造が形成されてなる耐圧防爆機器において、
前記ケーブルグランド装着部内において、電力供給用または信号伝送用のケーブルが挿通された状態で配置された、弾性体よりなるスリーブ状のパッキンと、当該パッキンと前記ケーブルグランドとの間に介挿されて配置された偏心座金とを具えており、
前記ケーブルの引き込み構造が、前記ケーブルグランドが前記ケーブルグランド装着部に螺合されることに伴って、前記ケーブルグランド装着部の中心軸上に位置されるよう径方向内方に変位された前記偏心座金によって前記ケーブルがクランプされると共に軸方向に弾性的に圧縮変形された前記パッキンにより当該ケーブルが保持固定されて、形成されていることを特徴とする。
本発明の耐圧防爆機器においては、前記偏心座金は、外周縁部に一面から他面に向かって拡がる傾斜部が形成されてなるものであり、
前記ケーブルグランドの当該偏心座金の一面に対接される一端部には、当該偏心座金を受容するテーパ状の凹所が形成された構成とすることができる。
また、本発明の耐圧防爆機器においては、前記偏心座金におけるケーブル挿通孔の中心の、当該偏心座金の形状中心に対する偏心量が1〜2mmであることが好ましい。
さらにまた、前記偏心座金の傾斜部におけるテーパ面の傾斜角度が45°〜60°であることが好ましい。
本発明の耐圧防爆機器においては、ガス用機器としての、熱量測定対象ガスについての密度換算熱量を測定するための密度換算熱量測定機構と、当該熱量測定対象ガスについての屈折率換算熱量を測定するための屈折率換算熱量測定機構とが前記パネル型ガス流路機構に接続された構成とされ、ガスパイプライン内を流通するガスの熱量を測定するために用いられるものとして構成することができる。
本発明の耐圧防爆機器によれば、ケーブルグランドを筐体のケーブルグランド装着部に螺合装着することのみによって、パッキンによるケーブル引き留め機能および偏心座金によるケーブル引き留め機能が得られるので、電力供給用または信号伝送用のケーブルを確実に保持することができ、防爆基準を満足する所期のケーブル引き込み構造を確実にかつ極めて容易に形成することができる。
しかも、偏心座金をパッキンとケーブルグランドとの間に介挿するだけでクランプ機構を構成することができるので、ケーブル引き込み構造自体が複雑化することがなく、また、装置が大型化することを回避することができる。
本発明のガス特性測定装置に係る熱量測定装置の一構成例を示す分解斜視図である。 図1に示す熱量測定装置の一部を示す拡大正面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 図3の一部を示す拡大断面図である。 図2におけるB−B線断面図である。 センサユニットの構成を示す分解斜視図である。 パネル型ガス流路機構におけるガスチャンネルの構成を概略的に示す拡大断面図である。 図1に示す熱量測定装置におけるケーブル引き込み構造を示す拡大断面図である。 ケーブルグランド本体の一構成例を示す、(A)正面図、(B)端面図、(C)(A)におけるC−C線断面図である。 偏心座金の一構成例を示す、(A)平面図、(B)(A)におけるD−D線断面図、(C)正面図である。 ケーブルのクランプ機構を説明するための一部を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明のガス特性測定装置に係る熱量測定装置の一構成例を示す分解斜視図である。図2は、図1に示す熱量測定装置の一部を示す拡大正面図である。図3は、図2におけるA−A線断面図である。図4は、図3の一部を示す拡大断面図である。図5は、図2におけるB−B線断面図である。
この熱量測定装置は、例えば背面が壁面に取り付けられて固定される筐体10の内部に、ガスセンサを含む複数のガス用機器と当該ガス用機器が接続されたパネル型ガス流路機構50とを具えたセンサユニット40が収容されて構成されており、例えばガスパイプライン(図示せず)に配管接続されて当該ガスパイプライン内を流通するガスの熱量を測定するために用いられるものである。ここに、熱量測定対象ガスは、パラフィン系炭化水素ガスおよび水素ガスの少なくも1種のみを含有するガス、およびパラフィン系炭化水素ガスおよび水素ガスの少なくも1種よりなる主成分と共に、他の成分として、二酸化炭素ガス、一酸化炭素ガス、窒素ガスおよび酸素ガスのうちの少なくとも一種を雑ガスとして含有してなるものである。
筐体10は、正面に開口する略直方体状の筐体本体11と、筐体本体11の開口を塞ぐパネル状の筐体蓋体15とが、筐体蓋体15がその背面における周縁部が筐体本体11の開口端面に矩形枠状のパッキング(図示せず)を介して対接された状態で、複数の固定用ネジ18によって連結固定されてなる耐圧防爆容器により構成されている。
筐体本体11および筐体蓋体15を構成する材料としては、いずれも、例えばアルミニウムまたはその合金を用いることができる。
筐体本体11には、各々略円柱状の内部空間を形成する複数(この例では3つの)円筒状のガス配管接続部材装着部12a〜12cが上壁の背面側における幅方向に並んだ位置において、上方に突出するよう形成されている。各々のガス配管接続部材装着部12a〜12cの内部空間は、上壁に形成されたガス流通口を介して筐体本体11内部に連通している。
また、筐体本体11の下壁には、各々略円柱状の内部空間を形成する複数(この例では4つ)の円筒状のケーブルグランド装着部13が、下方に突出するよう形成されている。
筐体蓋体15には、表示部16および操作部17が上下方向に並んだ位置に形成されている。
筐体10におけるガス配管接続部材装着部12a〜12cの各々には、ガス配管接続部材20a〜20cがガス配管接続部材装着部12a〜12cに螺合されて着脱可能に装着されている。この例においては、図2における右側に位置されるガス配管接続部材20aが熱量測定対象ガス導入用のもの、中央に位置されるガス配管接続部材20bが、後述する光波干渉計(光学センサ)47による測定を行うに際しての参照ガス導入用のもの、左側に位置されるガス配管接続部材20cがガス排出用のものとされている。
ガス配管接続部材20a〜20cは、内部に円柱状空間を形成する本体21と、この本体21の内部空間に対して遊嵌状態で挿入配置された狭隙棒25とにより構成されている。
本体21は、一端にフランジ部22aを有する有底円筒状の本体胴部22と、この本体胴部22の底壁に連続して軸方向に延びる小径円筒状の本体先端部23とを有する。
狭隙棒25は、本体胴部22内に遊嵌状態で挿入配置される円柱状の軸部26と、軸部26の一端に形成されたフランジ部26aとを有し、フランジ部26aの内面が本体胴部22のフランジ部22aの外面に対接状態で本体に螺合装着される。狭隙棒25の内部には、狭隙棒25の一端面および外周面にガス流通口が開口するガス流路R1が、軸方向に延びると共に径方向に屈曲して延びるよう形成されている。
これらのガス配管接続部材20a〜20cは、本体胴部22におけるフランジ部22aの内面がガス配管接続部材装着部12a〜12cの開口端面に対接されると共に本体先端部23が筐体本体11におけるガス流通口内に挿通されて筐体本体11の内部に突出する状態で筐体本体11に螺合装着される。
筐体本体11の後壁の内面には、上壁に形成されたガス流通口の各々に対応する位置に、正面方向に開口する凹所よりなるガス流路部材装着部14が形成されている。各々のガス流路部材装着部14の内部空間は対応するガス流通口を介してガス配管接続部材装着部12a〜12cの内部空間と連通している。
各々のガス流路部材装着部14には、鉛直方向から水平方向に屈曲して延びる略L字型のガス流路を具えたガス流路部材(ジョイント)30a〜30cが、共通の位置規制用固定板38によって、それぞれ一方のガス流通口34aがガス配管接続用部材20a〜20cにおける一方のガス流通口に対して位置決めされた状態で、筐体本体11に対して正面方向から着脱可能に装着されている。
ガス流路部材30a(30b,30c)は、上方に一方のガス流通口34aが開口し、軸方向の一端に他方のガス流通口34bが開口する屈曲ガス流路R2を有する。
ガス流路部材30a〜30cを構成する材料としては、例えばステンレス鋼などの金属材料を用いることができる。
ガス流路部材30(30b,30c)は、一方のガス流通口34aが上方を向くと共に他方のガス流通口34bが正面方向を向く姿勢で、筐体本体11のガス流路部材装着部14内に挿入されて配置されている。そして、ガス配管接続部材20a(20b,20c)における本体先端部23の一端面がガス流路部材30a(30b,30c)の外面に対接されてガス流路部材30a(30b,30c)における一方のガス流通口34aがガス配管接続部材20a(20b,20c)における本体先端部23に開口する一方のガス流通口にシール部材36を介して気密に接続されている。
上述したように、この熱量測定装置においては、筐体10の内部においてセンサユニット40が筐体本体11に対して着脱可能に装着されている。
センサユニット40は、図6に示すように、互いに面方向に独立した複数のガスチャンネルがユニット化されて形成されてなるパネル型ガス流路機構50と、パネル型ガス流路機構50の一面(背面)側に配設された、熱量測定対象ガスの密度換算熱量を測定するための密度換算熱量測定機構を構成する密度計(音速センサ)46と、パネル型ガス流路機構50の他面(正面)側に配設された、熱量測定対象ガスの屈折率換算熱量を測定するための屈折率換算熱量測定機構を構成する光波干渉計(光学センサ)47と、光波干渉計(光学センサ)47の前方位置に配設された動作制御基板48と、パネル型ガス流路機構50と互いにネジ止めされて固定された端子台49とが一の構造体としてユニット化されて構成されており、筐体本体11にネジ止めされて固定されている。
このパネル型ガス流路機構50は、図7に示すように、一面に所定領域を囲んで凹部55を形成するよう連続する面方向に延びる突条(リブ)52が形成された、弾性を有するガス流路パターンシート51と、ガス流路パターンシート51を挟圧保持する一対の保持板41,45とにより構成されており、ガス流路パターンシート51の一面に対接する一方の保持板41の他面と、ガス流路パターンシート51の突条52により形成される凹部55とによって、ガスチャンネルGcが形成されている。
ガス流路パターンシート51を構成する材料としては、例えばクロロプレンゴムなどのゴム材を用いることができる。
ガス流路パターンシート51の突条52に対接される一方の保持板41を構成する材料としては、例えばステンレス鋼(SUS303)を用いることができる。
また、他方の保持板45を構成する材料としては、例えばアルミニウム(A2017)を用いることができる。
このセンサユニット40は、筐体本体11に正面方向から装着されることにより、背面側保持板41に形成された複数のガス流通口(図示せず)の各々が、シール部材37を介して対応するガス流路部材30a〜30cの他方のガス流通口34bに気密に接続され(図4参照)、この状態で、ネジ止めされて固定される。
上述したように、筐体本体11には、複数のケーブルグランド装着部13が形成されている。各々のケーブルグランド装着部13は、図8に示すように、筐体本体11の下壁に形成された貫通孔13aを介して筐体本体11内部に連通している。
そして、ケーブルグランド装着部13の各々には、ケーブルグランド70が螺合されて着脱可能に装着されている。
ケーブルグランド70は、図9にも示すように、円筒状の胴部72およびこの胴部72の一端に連続して軸方向外方に延びる当該胴部72より外径の大きい円筒状の頭部73を有する。胴部72の開口部には、軸方向外方に向かうに従って拡径するテーパ状の凹所72aが形成されている。また、胴部72の周面には、ケーブルグランド装着部13に対する螺合装着部72bが形成されている。
図8における符号75は、例えばゴム材などの弾性体よりなるスリーブ状のパッキンであって、電力供給用または信号伝送用のケーブル(以下、単に「ケーブル」という。)90が挿通された状態で、ケーブルグランド装着部13の内部に収容されて配置されている。また、76a,76bは平座金である。このパッキン75の硬度は、例えば55〜70°(例えば老化試験において硬度の変化量が20%以下であるもの)であることが好ましい。これにより、ケーブルグランド70が筐体10に螺合装着されることによって軸方向に弾性的に圧縮変形されることによる十分な大きさのケーブル保持力を得ることができる。なお、このパッキン75においては、軸方向に例えば40〔N〕の荷重(力)を作用させたときの、長さ方向の変形量(圧縮量)が例えば4〜6mm程度である。
また、図8における符号80は、例えば真鍮、ステンレス鋼などの金属材料よりなる偏心座金であって、後述するように、ケーブル90のクランプ機構を構成する。
偏心座金80は、図10に示すように、円板状の基材における当該基材の形状中心より変位した位置にケーブル挿通孔81が形成されてなり、基材の外周縁部に、一面(装着時に外方側に位置される面)から他面(装着時に内方側に位置される面)に向かって拡がる傾斜部82が例えば全周にわたって形成されている。
偏心座金80の、ケーブル挿通孔81の中心C2の形状中心C1に対する偏心量dは、例えば1〜2mmの範囲、例えば1.5mmであることが好ましい。偏心量dが過大であると、ケーブル90が損傷するおそれがある。一方、偏心量dが過小であると、ケーブル90に対する十分な大きさのクランプ力を得ることができない。
偏心座金80の傾斜部82におけるテーパ面82aの、基材の他面に対する傾斜角度αは、偏心座金80の一面における端部位置と他面における端部位置との面方向の離間距離の大きさZが、偏心量dの大きさ以上となるよう設定されていることが好ましい。具体的には、傾斜角度αは、例えば45°〜60°の角度範囲内とされていることが好ましい。傾斜角度αが過小である場合には、軸方向の移動量が大きくなって十分な大きさのクランプ力を得ることができない。過大である場合には、軸方向の移動量が小さくなってケーブル90に対するクランプ力が過大に作用することになる。
また、偏心座金80の厚みは、基材の最大外径および傾斜部82におけるテーパ面82aの傾斜角度αに基づいて設定することができ、例えば3〜5mmとされることが好ましい。
偏心座金80におけるケーブル挿通孔81の孔径は、使用されるケーブル90の外径をD〔mm〕とするとき、例えば1.0×D〜1.1×D〔mm〕の範囲内の大きさとされていることが好ましい。一例を示すと、ケーブル90の外径がφ9.5mmである場合には、ケーブル挿通孔81の孔径は、例えばφ9.8mmとされる。
この偏心座金80は、その一面とパッキン75の外面との間に例えば平座金76bが介在された状態で、パッキン75の外面に対接されて、ケーブルグランド70の凹所72a内に受容されている。
ケーブル90の一端部は、センサユニット40における端子台49に電気的に接続されている。
ケーブル90としては、例えばCVVケーブル、CVVSケーブルなどを用いることができる。
次に、ケーブルグランド70の装着方法(偏心座金80によるケーブル90のクランプ機構)について説明する。
先ず、一端部が端子台49に接続されたケーブル90の他端部が筐体10の下壁に形成された貫通孔13aを介してケーブルグランド装着部13より外部に導出された状態において、図11(A)に示すように、各々例えばケーブル90が挿通された状態で、平座金76a、パッキン75、平座金76bおよび偏心座金80がこの順でケーブルグランド装着部13内に収容されると共に、ケーブルグランド70が、ケーブル90が挿通された状態で、その胴部72の先端部がケーブルグランド装着部13内に挿入されて螺合される。そして、図11(B)に示すように、偏心座金80の一面がケーブルグランド70の胴部72における開口端面に対接された状態で、さらにケーブグランド本体71がねじ込まれることにより、図11(C)に示すように、偏心座金80の傾斜部82のテーパ面82aがケーブルグランド70の凹所72aのテーパ面によるカム作用を受けて当該偏心座金80の形状中心C1がケーブルグランド70の中心軸C3上に位置されるよう径方向内方側に向かっていわば強制的に変位される。その後、ケーブルグランド70が筐体10に対する適正位置に螺合されて装着されると、偏心座金80がケーブルグランド70の凹所72a内に受容された状態とされ、ケーブル90がその外周面が偏心座金80によってクランプされると共に(偏心座金80によるケーブル引き留め機能)軸方向に圧縮されてケーブル挿通孔75aの孔径が縮径されたパッキン75によりケーブル90が保持される(パッキン75によるケーブル引き留め機能)。
一方、ケーブルグランド70を筐体10から取り外すことにより、パッキン75自体のゴム弾性によって形状復元されることに伴ってパッキン75によるケーブル90の保持が解除されると共に偏心座金80によるケーブル90のクランプが解除される。
上記の熱量測定装置においては、熱量測定対象ガス導入部に係るガス配管接続部材20aより導入される熱量測定対象ガス、および、参照ガス導入部に係るガス配管接続部材20bより導入される参照ガスが、対応するガス流路部材30aを介してパネル型ガス流路機構50を介して音速センサ46および光学センサ47に供給される。
そして、音速センサ46より得られる検出出力に基づいて熱量測定対象ガスについての密度換算熱量が算出されると共に、光学センサ47より得られる検出出力に基づいて当該熱量測定対象ガスについての屈折率換算熱量が算出され、当該密度換算熱量および当該屈折率換算熱量に基づいて、熱量測定対象ガスの熱量が算出される。
音速センサ46および光学センサ47に供給された熱量測定対象ガスおよび参照ガスは、パネル型ガス流路機構50およびガス排出部に係るガス流路部材30cを介して、ガス配管接続部材20cより装置外部に排出される。
而して、上記構成の熱量測定装置においては、ケーブルグランド70がケーブルグランド装着部13に螺合装着されることに伴って、偏心座金80の傾斜部82におけるテーパ面82aがケーブルグランド70の凹所72aのテーパ面によるカム作用を受けてケーブルグランド装着部13の中心軸上に位置されるよう径方向内方に強制的に変位される偏心座金80によってケーブル90がクランプされると共に軸方向に弾性的に圧縮変形されるパッキン75により当該ケーブル90が保持固定され、これによりケーブル引き込み構造が形成された構成とされている。従って、上記構成の熱量測定装置によれば、ケーブルグランド70をケーブルグランド装着部13に螺合装着することのみによって、パッキン75によるケーブル引き留め機能および偏心座金80によるケーブル引き留め機能が得られるので、ケーブル90を確実に保持することができ、従って、防爆上の規定を満足する所期のケーブル引き込み構造を確実に形成することができると共に、偏心座金を使用しない従来のケーブル引き込み構造のものと組配手順は同一であり、余分な手順を踏む必要のないことから、極めて容易な組配性を得ることができる。
しかも、偏心座金80をパッキン75とケーブルグランド70との間に介挿するだけでクランプ機構を構成することができるので、ケーブル引き込み構造自体が複雑化することがなく、また、装置が大型化することを回避することができる。
また、上記構成の熱量測定装置によれば、次のような効果が得られる。すなわち、複数のガス用機器とパネル型ガス流路機構50とをユニット化して一の構造体として構成することができ、しかも、熱量測定対象ガスについてのガス導入部、参照ガスについてのガス導入部およびガス排出部が、ガス配管接続部材20a〜20c、ガス流路部材30a〜30c、複数のガス用機器が接続されたパネル型ガス流路機構50が筐体10に装着されて各々の構成部材のガス流通路が相互に接続されることによって構成されているため、例えばチューブ等の配管部材を用いることなく、所定のガス配管構造を容易に形成することができ、しかも、これらの構成部材を正面方向から容易に着脱することができるので、高いメンテナンス性を得ることができる。
また、この熱量測定装置において形成されるガス配管構造においては、熱量測定装置に導入される熱量測定対象ガスが筐体10に接触することがないので、筐体10の構成材料それ自体の耐食性によって導入可能なガスの種類が制限されるといった問題が生ずることがなく、高い利便性を得ることができる。
以下、本発明の効果を確認するために行った実験例について説明する。
<実験例1>
図8に示す構成を参照してケーブル引き込み構造を形成した。各構成部材の仕様は次に示す通りである。
〔偏心座金(80)〕
最大外径:φ20mm、ケーブル挿通孔の孔径:φ9.8mm、厚み:3mm、偏心量(d):1.5mm、傾斜部のテーパ面の傾斜角度(α):45°、材質:SUS
〔パッキン(75)〕
軸方向長さ:27mm、外径:φ23mm、ケーブル挿通孔の孔径:φ9.8mm、硬度:65°、材質:クロロプレンゴム(CR)
〔ケーブル(90)〕
外径:φ9.5mm、CVVSケーブル
〔ケーブルグランド装着部(13)〕
内径:φ15mmの円筒状
ケーブルグランド(70)の締め付けトルクを40〔N・m〕とし、ケーブルを200〔N〕(ケーブル径×20〔N〕)の力で、6時間の間、引っ張り続けたときの、ケーブルの引き抜き距離(滑り量)を測定した。また、試験後に、偏心座金によりクランプされたケーブルの外周面部分を目視で確認して傷の有無を調べた。結果を下記表1に示す。ここに、ケーブルの傷の有無の評価は、目視で確認される傷が存在しない場合を「○」、目視で傷の存在が確認されるものの、実際上問題のない場合を「△」、目視で傷の存在が確認され、実際上問題がある場合を「×」とした。
<実験例2〜実験例4>
上記実験例1において形成したケーブル引き込み構造において、下記表1に記載の偏心量または傾斜角度を有する偏心座金を用いたことの他は、実験例1のものと同一の構成を有するケーブル引き込み構造を形成し、実験例1と同様の方法により、ケーブルの引き抜き距離(滑り量)を測定すると共に、ケーブルの傷の有無を調べた。結果を下記表1に示す。
<参考実験例1〜参考実験例4>
上記実験例1において形成したケーブル引き込み構造において、下記表1に記載の偏心量または傾斜角度を有する偏心座金を用いたことの他は、実験例1のものと同一の構成を有するケーブル引き込み構造を形成し、実験例1と同様の方法により、ケーブルの引き抜き距離(滑り量)を測定すると共に、ケーブルの傷の有無を調べた。結果を下記表1に示す。
<比較実験例1>
上記実験例1において形成したケーブル引き込み構造において、偏心座金を有さないことの他は、実験例1のものと同一の構成を有するケーブル引き込み構造を形成し、実験例1と同様の方法により、ケーブルの引き抜き距離(滑り量)を測定した。結果を下記表1に示す。
Figure 0006006671
以上の結果より、本発明に係るケーブル引き込み構造においては、ケーブルを損傷させることなく確実に保持することができ、防爆上の規定を満足する所期のケーブル引き込み構造を形成することができることが確認された。これに対して、比較実験例1のケーブル引き込み構造においては、試験開始から数分間が経過した時点でケーブルが抜けてしまうことが確認された。また、ケーブルグランドの締め付けトルクを140〔N・m〕とした場合であっても、結果的に、ケーブルが抜けてしまうことが確認された。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、偏心座金によるクランプ機構は、ケーブルグランドの螺合装着に伴って偏心座金に対して径方向に力が作用させる構成とされていれば、上記実施例の構造(ケーブルグランドにおける凹所のテーパ面によるカム作用)のものに限定されない。
また、本発明のパネル型ガス流路機構は、可燃性ガスや有害ガス等が発生したり漏洩したりする可能性のある環境雰囲気(監視対象空間)に設置されて用いられるガス検出装置あるいはガス濃度測定装置に適用することができる。
10 筐体
11 筐体本体
12a〜12c ガス配管接続部材装着部
13 ケーブルグランド装着部
13a 貫通孔
14 ガス流路部材装着部
15 筐体蓋体
16 表示部
17 操作部
18 固定用ネジ
20a〜20c ガス配管接続部材
21 本体
22 本体胴部
22a フランジ部
23 本体先端部
25 狭隙棒
26 軸部
26a フランジ部
R1 ガス流路
30a〜30c ガス流路部材(ジョイント)
34a 一方のガス流通口
34b 他方のガス流通口
R2 屈曲ガス流路
36,37 シール部材
38 位置規制用固定板
40 センサユニット
41 一方の保持板(背面側保持板)
41a 凹所
45 他方の保持板(正面側保持板)
Gc ガスチャンネル
46 密度計(音速センサ)
46a センサケース
47 光波干渉計(光学センサ)
48 動作制御基板
49 端子台
50 パネル型ガス流路機構
51 ガス流路パターンシート
52 突条(リブ)
55 凹部
70 ケーブルグランド
72 胴部
72a 凹所
72b 螺合装着部
73 頭部
75 パッキン
75a ケーブル挿通孔
76a,76b 平座金
80 偏心座金
81 ケーブル挿通孔
82 傾斜部
82a テーパ面
90 ケーブル

Claims (5)

  1. 内部にガスセンサを含むガス用機器が収容された耐圧防爆構造の筐体を具えており、当該筐体に形成された円筒状のケーブルグランド装着部にケーブルグランドが螺合装着されることによりケーブル引き込み構造が形成されてなる耐圧防爆機器において、
    前記ケーブルグランド装着部内において、電力供給用または信号伝送用のケーブルが挿通された状態で配置された、弾性体よりなるスリーブ状のパッキンと、当該パッキンと前記ケーブルグランドとの間に介挿されて配置された偏心座金とを具えており、
    前記ケーブルの引き込み構造が、前記ケーブルグランドが前記ケーブルグランド装着部に螺合されることに伴って、前記ケーブルグランド装着部の中心軸上に位置されるよう径方向内方に変位された前記偏心座金によって前記ケーブルがクランプされると共に軸方向に弾性的に圧縮変形された前記パッキンにより当該ケーブルが保持固定されて、形成されていることを特徴とする耐圧防爆機器。
  2. 前記偏心座金は、外周縁部に一面から他面に向かって拡がる傾斜部が形成されてなるものであり、
    前記ケーブルグランドの当該偏心座金の一面に対接される一端部には、当該偏心座金を受容するテーパ状の凹所が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の耐圧防爆機器。
  3. 前記偏心座金におけるケーブル挿通孔の中心の、当該偏心座金の形状中心に対する偏心量が1〜2mmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の耐圧防爆機器。
  4. 前記偏心座金の傾斜部におけるテーパ面の傾斜角度が45°〜60°であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の耐圧防爆機器。
  5. ガスパイプライン内を流通するガスの熱量を測定するために用いられるものであって、
    前記ガス用機器として、熱量測定対象ガスについての密度換算熱量を測定するための密度換算熱量測定機構および当該熱量測定対象ガスについての屈折率換算熱量を測定するための屈折率換算熱量測定機構を具えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の耐圧防爆機器。
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