JP6006157B2 - 高圧鋳造における離型剤塗布方法および装置 - Google Patents

高圧鋳造における離型剤塗布方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、高圧鋳造時に行われる金型に対する離型剤の塗布方法及び塗布装置に係り、特に、回収して再処理した離型剤を効率的に再利用できるようにしたものに関する。
金属の高圧鋳造、例えばアルミダイカスト鋳造を行う場合、一般に固定及び可動金型面へ離型剤を塗布して成形後の製品を取り出し易くすることが行われている。
ところで、近年は環境保護の観点より工場廃液の廃棄処分量を削減することが求められている。この離型剤の再利用に関する処理技術として、金型へ塗布された離型剤を回収・再処理して再処理離型剤(以下、再処理液という)とし、これを循環再利用するものがある。
また、離型剤を回収する初期の段階で作動油や潤滑油の混入を最小限にして再処理し、高度な再処理液として離型剤の再使用率を高めるようにした、高度離型剤再生システムもある(特許文献1参照)。
図4は上記従来例においても採用されている離型剤の循環再使用システムのフロー図である。この図中1、2は固定型と可動型であり、スプレーされた離型剤は落下してドレンパン3に集まり、配管を通って使用済み離型剤の回収沈静タンク4に溜まり、バリや不純物を除去し、さらに、表層油分分離槽5で除去可能な油分が分離され、再処理液タンク8で離型剤原液7を適宜加え濃度調整される。一方、上水6と離型剤原液7を混合した離型剤の新液が作成され、新液タンク9に保管されている。
再処理液タンク8の再処理液又は新液タンク9の新液は、コントロール装置10によってバルブ11を切り替えるとともにポンプ(図示省略)を駆動制御することにより、いずれか一方又は両方が選択されて再処理液配管12へ送られる。バルブ11は、再処理液分岐管8aを介して再処理液タンク8と接続され、新液分岐管9aを介して新液タンク9と接続されている。
選択された離型剤(新液又は再処理液もしくは双方の混合液)は、再処理液配管12を通してホースノズル装置13へ送られ、ここから固定型1及び可動型2の各成形面へ塗布される。
塗布後の両金型から落下した離型剤は、ドレンパン3に集められて回収され、以後再処理される。
また、離型剤が塗布された両金型は型閉めされ、金型のキャビティに鋳物材料を注入することにより高圧鋳造される。
この離型剤の塗布に際して、コントロール装置10は、固定型1の成形面1a及び可動型2の成形面2aにおいて要求される離型剤の品質に応じてバルブ11を切り替える。
すなわち一般に、新液は製品表面を形成する固定型1の成形面1aに対して塗布することが必要であり、再処理液は製品裏面を形成する可動型2の成形面2aに対して塗布することが適している。
そこで、固定型1の成形面1aが、高い外観品質を求められる製品表面を形成する場合は、高純度の離型剤が必要になるため、コントロール装置10によってバルブ11を調節し、新液のみが新液タンク9から新液分岐管9aを通してホースノズル装置13へ供給されて金型の成形面1a及び2aへ塗布される。
一方、固定型1の成形面1aがあまり高い外観品質を求められない製品表面を形成する場合には、コントロール装置10によってバルブ11を調節することにより、再処理液のみ又は混合液がホースノズル装置13へ供給されて金型の成形面1a及び2aへ塗布される。この再処理液のみ又は混合液の選択は、製品表面において要求される外観品質の程度による。
このとき、再処理液のみを供給する場合は、再処理液タンク8から再処理液分岐管8aを通してホースノズル装置13へ再処理液のみが供給される。混合液の場合は、再処理液タンク8と新液タンク9から、それぞれ再処理液分岐管8a及び新液分岐管9aを通して再処理液と新液がバルブ11にて所定割合で混合され、ホースノズル装置13へ供給される。
特許第4202834号公報
上記従来例における再処理液の循環再使用フローにおいては、新液と再処理液を選択使用できるようになっているが、実情はどうしても新液の使用が多くなり、再処理液の使用機会が少なくなる傾向にある。すなわち、既存の再生装置で処理された再処理液は水溶性の作動油(水グリコール系の作動油)などの不純物を完全には除去することが困難である。
このため、仮に、再処理液に対して離型剤原液を加えて濃度調整することにより純度を高めても、残留している水溶性の作動油などの不純物が鋳造鋳肌の色味や外観を低下させる場合があり、高い外観品質が求められる部分に対しては使用しにくいものであった。
一方、金型に対しては、固定型1及び可動型2の各成形面1a及び2aへ共通のホースノズル装置13により一様に塗布するため、一つの製品の製品表面に高い外観品質が求められる部分(成形面1aで形成される部分)とそれ程の高品質が求められていない部分(成形面2aで形成される部分)が混在する場合、最も要求の高い外観品質を形成する部分である成形面1aに合わせて新液だけを使用することにならざるをえない。
その結果、再処理液の利用機会が限られ、結果的に長期間使用しない再処理液については使用せずに廃棄処分することもあり、環境的にはマイナスになった。したがって、再処理液の使用機会を多くして使用効率を高くすることが望まれている。
このための一つの方法として、特許文献1に開示されているような高度離型剤再生システムの導入がある。このシステムは金型から滴下する離型剤を回収するために、図4におけるドレンパン3に代わる特殊な専用の回収装置を設けており、離型剤が金型へ塗布されてから落下して回収される初期の段階で作動油や潤滑油の混入を最小限にするための効果的な手段であり、再利用しやすい高純度の再処理液を作成することができる。したがって、このシステムによれば、不純物を可及的に除去して高純度の再処理液を得ることにより、使用機会を増大できる。
しかし、このシステム導入に際して専用の回収装置を設けなければならないので、既存の設備を移設して工事することが必要であり、多額の費用がかかってしまう。その結果、このような高価なシステムの導入を回避することも望まれている。
そこで本発明は、高価な高度離型剤再生システムを導入しなくても、再処理液を効率的に利用できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本願の高圧鋳造における離型剤塗布方法に係る請求項1の発明は、高圧鋳造に用いる金型に離型剤を塗布するに際して、未使用である離型剤の新液とともに、既に塗布された離型剤を回収して再処理した再処理液を使用する方法において、
金型(1・2)の離型剤塗布部分について、新液のみを塗布する新液限定部分と、新液に限定されず再処理液の使用可能な非限定部分とに区分し、
これらの新液限定部分と非限定部分とに応じて、新液と再処理液の使用を使い分けることを特徴とする。
請求項2の発明は上記請求項1において、前記新液限定部分は製品表面の少なくとも一部で高い外観品質が求められる部分を形成する高品質部(A)であり、
前記非限定部分は、通常時において前記新液限定部分ほどの高い外観品質を求められない部分を形成する非高品質部(B)であることを特徴とする。
請求項3の発明は上記請求項2において、前記高品質部(A)には前記新液のみを塗布し、
前記非高品質部(B)には、前記新液、再処理液又は新液と再処理液の混合液からなる3種類の離型剤のいずれかを使い分けて塗布することを特徴とする。
請求項4の発明は上記請求項2又は3において、前記高品質部(A)には前記新液を霧状に塗布し、
前記非高品質部(B)には、霧よりも大きな液滴の離型剤を塗布することを特徴とする。
本願の高圧鋳造における離型剤塗布装置に係る請求項5の発明は、高圧鋳造に用いる金型(1・2)に離型剤を塗布するに際して、未使用である離型剤の新液とともに、既に塗布された離型剤を再処理した再処理液を使用する装置において、
前記金型(1・2)は、製品表面の少なくとも一部で高い外観品質が求められる部分を形成する高品質部(A)と、
通常時において前記高品質部(A)ほどの高い外観品質を求められない部分を形成する非高品質部(B)とを備え、
前記高品質部(A)には、前記新液のみを供給する新液専用配管(15)を介して新液のみを塗布し、
前記非高品質部(B)には、前記再処理液を供給可能に構成された再処理液配管(12)を介して離型剤を塗布するとともに、
これら新液専用配管(15)と再処理液配管(12)とを独立に設けてあることを特徴とする。
請求項6の発明は上記請求項5において、前記再処理液配管(12)は、バルブ(11)を介して再処理液タンク(8)と新液タンク(9)に接続しており、このバルブ(11)を切り替えることにより、前記再処理液配管(12)へ送られる離型剤を、新液又は再処理液もしくはこれらの混合液のいずれかを選択できるようにしたことを特徴とする。
請求項7の発明は上記請求項6において、前記バルブ(11)は前記混合液の調整に際して、前記新液と再処理液の混合比を調整自在であることを特徴とする。
請求項8の発明は上記請求項6又は7において、前記新液タンク(9)に接続する新液用の配管は、この新液タンク(9)と前記バルブ(11)を接続する新液分岐管(9a)と、前記新液専用配管(15)とを備え、一つの新液タンク(9)に対して、これら新液分岐管(9a)と新液専用配管(15)とが2本設置されていることを特徴とする。
請求項9の発明は上記請求項5〜8のいずれか1項において、前記新液専用配管(15)は噴霧ノズル装置(16)へ接続され、この噴霧ノズル装置(16)は前記高品質部(A)へ向かって前記新液を霧状に塗布し、
前記再処理液配管(12)は、前記噴霧ノズル装置(16)よりも吐出量の大きなホースノズル(13)へ接続され、このホースノズル(13)は前記非高品質部(B)へ向かって前記再処理液、新液もしくはこれらの混合液からなる離型剤を塗布することを特徴とする。
請求項10の発明は上記請求項9において、前記高品質部(A)は固定型(1)の成形面(1a)に形成され、前記非高品質部(B)は可動型(2)の成形面(2a)に形成されていることを特徴とする。
請求項11の発明は上記請求項10において、前記固定型(1)の成形面(1a)には、前記高品質部(A)と前記非高品質部(B)とが設けられ、この非高品質部(B)には前記再処理液、新液もしくはこれらの混合液からなる離型剤が塗布されることを特徴とする。
請求項12の発明は上記請求項11において、前記ホースノズル(13)は少なくとも一部に塗布方向を変える可動部(20)を備え、この可動部(20)を前記固定型(1)の前記非高品質部(B)へ向けて離型剤を塗布することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、金型に要求される離型剤の純度は部分毎に相異があることに着目し、金型の離型剤塗布部分を、新液限定部分と非限定部分とに区分して、この新液限定部分と非限定部分に応じて、新液と再処理液とを使い分けるようにしたので、これまで再処理液の使用ができなかった製品を鋳造する際にも、金型の一部である新液限定部分のみに新液を塗布し、それ以外の部分である非限定部分には再処理液を使用することが可能になった。このため、1回の鋳造作業(1ショット)において新液と再処理液を同時に使用することが可能になり、再処理液を効率よくリサイクル使用できるようになった。
また、高度な離型剤再利用システムを導入しなくても、再処理液を効率よく使用できるようになったので、高価な高度離型剤再利用システムの導入を回避でき、コストを抑えることができる。
その結果、廃液処理量を抑えて環境負荷を少なくすることができ、環境対策としても効果を上げることができる。
請求項2の発明によれば、金型のうち、製品表面の少なくとも一部である高い外観品質が求められる部分を形成する高品質部を新液限定部分とし、通常時にはそれほど高い外観品質が求められない部分を形成する非高品質部を非限定部分としたので、高品質部にのみ新液を塗布し、それ以外の部分には再処理液を使用することが可能になる。
このため、製品の外観品質に応じて、新液と再処理液を適切に使い分けることができる。
請求項3の発明によれば、高品質部には新液のみを塗布するとともに、非高品質部には、新液、再処理液又は新液と再処理液の混合液からなる3種類の離型剤のいずれかを使い分けて塗布するようにしたので、非高品質部に対しても、実際に要求される離型剤の純度に応じてきめ細かく適切に対応することができる。
請求項4の発明によれば、高品質部には新液を霧状に塗布し、非高品質部には、霧よりも大きな液滴の離型剤を塗布するようにしたので、新液の使用量を必要最小限に抑えることができ、コストの削減を可能にした。
請求項5の発明によれば、高い外観品質が求められる部分を形成する高品質部に新液のみを供給する新液専用配管と、非高品質部に離型剤を供給する再処理液配管とを独立に設けたので、上記方法における効果を享受するとともに、再処理液配管を含む既設部分に対して、新液専用配管を追加するだけで、新液専用配管と再処理液配管からなる2系統の離型剤塗布部を有する離型剤塗布装置を簡単に構成することができる。
しかも、高価な高度離型剤再利用システムの導入を回避できるので、コストを抑制できる。
請求項6の発明によれば、バルブを切り替えることにより、再処理液配管へ送られる離型剤を、新液又は再処理液もしくはこれらの混合液の3種類からなるいずれかに選択できるようにしたので、非高品質部に対しても、実際に要求される離型剤の純度に応じてきめ細かく適切に対応することができる。
請求項7の発明によれば、バルブが、新液と再処理液の混合比を調整自在にできるので、さらに、非高品質部に対する離型剤の純度をよりきめ細かく適切に対応することができる。
請求項8の発明によれば、一つの新液タンクに対して、再処理液配管に接続する新液分岐管と新液専用配管とを2本設置したので、新液配管を2本設けても新液タンクは一つのままで済ませることができ、装置の構造を簡単にできるとともに、コストアップを抑えることができる。
請求項9の発明によれば、新液専用配管を噴霧ノズル装置へ接続したので、新液は噴霧ノズル装置から高品質部へ向かって霧状に少量塗布することができる。このため高品質部における液ダレを防ぐとともに、コストが比較的高い新液の使用量を少なくしてコストを抑えることができる。
また、再処理液配管をホースノズルへ接続したので、このホースノズルから非高品質部へ向かって比較的安価な再処理液を大量に塗布することができ、コストを抑えるとともに、離型剤によるクーラント効果を期待することができる。
請求項10の発明によれば、高品質部を固定型の成形面に形成し、非高品質部を可動型の成形面に形成したので、新液専用配管を固定型側に配置し、再処理液配管を可動型側に配置して分離でき、配管構造を簡単にできる。
請求項11の発明によれば、固定型の成形面には、高品質部と非高品質部とを設け、この非高品質部には、再処理液もしくは再処理液と新液の混合液を塗布するようにしたので、固定型の成形面にも、離型剤の要求純度が異なる部分を設定し、要求純度に応じて適切な離型剤を塗布できる。このため、新液の使用量をさらに抑制でき、しかも、再処理液の使用効率をより高くすることができる。
請求項12の発明によれば、ホースノズルの少なくとも一部を可動式とし、この可動部を固定型の非高品質部へ向けて離型剤を塗布するようにしたので、固定型の非高品質部に対する新たな離型剤の配管を増やさず済ませることができ、装置を簡単にすることができる。

実施形態に係る循環再使用システムのフロー図 別実施形態に係る可動型の成形面を示す図 上記実施形態における可動型の非高品質部を可動部で塗布する状態を示す図 従来例における循環再使用システムのフロー図
以下、本発明を適用した一実施形態を図1に基づいて説明する。なお、図1は図4の従来例と同様の離型剤の循環再使用システムに関するフロー図であり、図4における符号1〜13までの既設部分に対して新液専用配管及びその関連部分を追加的に設けたものである。したがって、図4との共通部分は共通符号を用い、かつ相違部分を主体に説明し、重複説明は原則として省略する。
この離型剤の循環再使用システムは、高圧鋳造であるアルミダイカスト成形により、例えば、オートバイ用エンジンの鋳造に用いられるものである。
固定型1の成形面1aは、製品の外観面すなわち製品表面を形成する部分であり、比較的凹凸が少なく平滑な面をなす。この製品表面は高い外観品質が求められる部分であり、この部分を形成する成形面1aは高品質部Aをなし、この部分に用いられる離型剤は高純度のもの、すなわち新液が要求され、本願における新液限定部分にも相当する。
また、この離型剤は液ダレによる製品表面の外観品質低下を防ぐため、少量塗布が求められる。但し、この部分に使用する離型剤には、クーラント効果(冷却効果)はあまり要求されていない。
可動型2の成形面2aは、製品裏面を形成する部分であり、通常は、固定型1側ほどは高い外観品質を求められない部分を形成する非高品質部Bをなす。また、この部分は、通常の場合、再処理液もしくは再処理液と新液の混合液を使用する部分であり、新液のみの使用を要求されないため、本願における非限定部にも相当する。
さらに、可動型2側は、金型の特性上、比較的凹凸が大きく複雑な金型面を有するため、大量に離型剤を塗布することで離型剤により金型側を直接冷却するクーラント効果が要求される部分である。
すなわち、一般的に金型面を冷却するため金型内部に冷却管路等からなる冷却構造が設けられているが、金型面に大きな凹凸がある場合、冷却管等を凸部の先端まで設置できないから、凸部は冷却されにくくなる。その結果、この凸部に対しては大量の離型剤塗布により冷却することが必要になる。また、冷却構造を設けることにより、金型が複雑化することを回避したり、金型面が薄肉化することによる強度低下を防ぐ場合にも、冷却構造による冷却に代わり、もしくは冷却性能を補完するために、大量の離型剤塗布により冷却することが必要になる。
この例では、再処理液配管12及びホースノズル装置13は可動型2専用に設けられている。なお、再処理液配管12は再処理液専用ではなく、新液のみ、もしくは混合液を通すことができる。すなわち、バルブ11を切り替えて、再処理液のみもしくは新液のみ又は混合液からなる3種の離型剤のうちいずれかを再処理液配管12へ送ることができる。
ホースノズル装置13は、分配管とこれに取付けられた複数のホースノズルで構成され、固定型1と可動型2の間へ進退自在に設けられている。また、可動型2専用として、可動型2の成形面2aに対面して配置され、クーラント効果を生じるように、比較的大量の離型剤(例えば、750cc/秒程度)を可動型2の成形面へ塗布できるようになっている。
バルブ11はボリューム式バルブであって、混合液における新液と再処理液の混合比を調整自在にしている。
なお、バルブ11をボリューム式とせず、一定割合の混合液のみを作成するようにしてもよい。また、混合液を作成せず、再処理液のみもしくは新液のみのいずれかを再処理液配管12へ送るようにしてもよい。
以下、固定型1に対する新液塗布構造について説明する。新液タンク9からは、ポンプ14を介して既設の新液配管である新液分岐管9aと別に、新液専用配管15が固定型1の噴霧ノズル装置16へ向かって独立して設けられる。新液専用配管15は再処理液配管12と独立して設けられ、新液のみを固定型1側へのみ供給する。
ポンプ14は新液専用コントロール装置17により駆動制御され、所定の吐出量で新液タンク9の新液が噴霧ノズル装置16へ圧送される。
噴霧ノズル装置16は、分配管とこれに取付けられた複数の噴霧ノズルで構成され、固定型1専用に設けられ、固定型1と可動型2の間へ進退自在に設けられている。また、固定型1の成形面1aに対面するように配置され、固定型1の成形面1aのみに向かって新液を噴霧する。
このとき、固定型1の成形面1aがクーラント効果を要求せず、比較的少量(例えば、20〜30cc/秒)の離型剤を塗布すれば足りるので、液ダレの生じない程度に薄く噴霧により塗布される。この比較的少量の離型剤噴霧により、離型剤の液ダレが生じないため、成形後の製品表面の品質を良好にすることができる。
なお、噴霧ノズル装置16はホースノズル装置13に対して吐出量が異なり、噴射される粒子も微細になっている。例えば、吐出圧0.4MPa、流量30cc/秒、の条件で、5〜300μm程度の霧状粒子を形成する。
これに対してホースノズル装置13は、例えば、霧状粒子よりも大きな液滴、もしくはホースから吐出される液滴化しない連続した液流で、金型面を塗布された液が流れる程に大量の離型剤を塗布するものであり、噴霧に対して塗布液量が桁違いに大きくなる。以下、噴霧ノズル装置16による霧状塗布(噴霧)に対して、ホースノズル装置13による塗布を液状塗布ということにする。
金型面に対する塗布後の現象においては、噴霧による液ダレはほとんど生じないが、液状塗布の場合は明確な液ダレを生じるという相違がある。
次に、本実施形態における作用を説明する。型開きした固定型1と可動型2の間へ、ホースノズル装置13及び噴霧ノズル装置16を進出させて配置する。ホースノズル装置13には再処理液配管12より離型剤を圧送し、ホースノズル装置13から可動型2の成形面へ液状塗布して、クーラント効果を生じさせる。
このとき、再処理液配管12へ送られる離型剤は、コントロール装置10によりバルブ11を切り替えることにより、新液のみ、再処理液のみ又は新液と再処理液との混合液からなる3種類のうちいずれかに選択される。通常時は、再処理液のみ又は混合液が選択される。特別に製品の裏側を高品質に仕上げたい事情があるときのみ新液のみが選択される。
原則として、可動型2の成形面2a側は非高品質部Bであり、通常時は再処理液のみで足りる。但し、可動型2側においても、固定型1の成形面1a側における高品質部Aに塗布する新液と同様に高純度の離型剤を要求される場合がある。また、高品質部Aに塗布する新液ほどには純度が高くないが、比較的高い純度の離型剤が要求される場合がある。
したがって、高純度を要求された場合は、バルブ11を新液側に切り替えて、新液タンク9及び新液分岐管9aより新液のみを供給する。また、比較的高い純度の離型剤が要求された場合は、バルブ11を混合液側に切り替えて、再処理液タンク8から再処理液分岐管8aを通して供給される所定量の再処理液と、新液タンク9から新液分岐管9aを通して供給される所定量の新液とを混合して混合液を作成し、これを供給する。このとき、本実施形態では、バルブ11をボリューム式としたので、要求される離型剤の純度に応じて混合比を自由に調整できる。このため、塗布面の状況に即した純度となる最適混合比の混合液からなる離型剤を供給できる。
このとき、高品質部Aには、新液専用配管15を介して噴霧ノズル装置16へ新液のみが送られ、噴霧ノズル装置16から固定型1の成形面1aへ薄く必要量のみ塗布される。この塗布量は新液専用コントロール装置17によりポンプ14を駆動制御することにより、最適化されて行われる。
固定型1の成形面1aに対する噴霧ノズル装置16から新液噴霧、及び可動型2の成形面2aに対するホースノズル装置13からの離型剤塗布が終了すると、ホースノズル装置13及び噴霧ノズル装置16は後退して、固定型1及び可動型2の間から出る。続いて、固定型1及び可動型2が型閉めされ、キャビティ内へ鋳造材料が高圧注入されて鋳造され、その後、型開きして製品が取り出される。
このとき、固定型1の成形面1a及び可動型2の成形面2aに塗布された離型剤により、製品は容易に取り出される。
また、固定型1の成形面1aにおける高品質部Aには、高純度の新液のみが少量噴霧されているだけなので、液ダレがなく、製品表面は高い外観品質を形成できる。
しかも、可動型2の成形面2aに対しては、再処理液をホースノズル装置13で大量に塗布することにより、離型剤のクーラント効果で焼き付きを効果的に防ぐことができると同時に再処理液の使用量を増大させ、廃液量を減少させ、環境負荷を少なくすることができる。
そのうえ、ホースノズル装置13により塗布する離型剤は、新液のみ、再処理液のみ又は新液と再処理液との混合液からなる3種類のうちいずれかを選択できるので、可動型2の成形面2aが形成する製品裏面に要求される外観品質に応じて、適切な純度の離型剤を選択できる。
このように、本実施形態によれば、離型剤の純度が金型の部分毎に相異することに着目し、金型の離型剤塗布部分を、新液限定部分(高品質部A)と非限定部分(非高品質部B)とに区分して、この新液限定部分と非限定部分に応じて、新液と再処理液とを使い分けるようにしたので、これまで再処理液の使用ができなかった製品を鋳造する際にも、金型の一部である新液限定部分(高品質部A)のみに新液を塗布し、それ以外の部分である非限定部分(非高品質部B)には再処理液を使用することが可能になった。このため、1回の鋳造作業において新液と再処理液を同時に使用することが可能になり、再処理液を効率よくリサイクル使用できるようになった。
また、高度な離型剤再利用システムを導入しなくても、再処理液を効率よく使用できるようになったので、高価な高度離型剤再利用システムの導入を回避でき、コストを抑えることができる。
その結果、廃液処理量を抑えて環境負荷を少なくすることができ、環境対策としても効果を上げることができる。
さらに、製品表面に求められる外観品質の高さに応じて、金型の成形面を、固定型1の成形面1aである高品質部A(新液限定部分)と、可動型2の成形面2aである非高品質部B(非限定部分)とに分け、非高品質部Bは通常時にそれほど高い外観品質が求められない部分を形成する部分とした。
したがって、高品質部Aにのみ新液を塗布し、それ以外の部分である非高品質部Bには、通常時は再処理液もしくは混合液を使用することが可能になった。
このため、製品の外観品質に応じて、新液と再処理液を適切に使い分けることができる。
また、固定型1の成形面1a(高品質部A)には新液のみを塗布するとともに、可動型2の成形面2a(非高品質部B)には、新液、再処理液又は新液と再処理液の混合液からなる3種類の離型剤のいずれかを使い分けて塗布するようにすると、可動型2の成形面2a(非高品質部B)に対しても、実際に要求される離型剤の純度に応じてきめ細かく適切に対応することができる。
さらに、固定型1の成形面1a(高品質部A)には新液を霧状に塗布し、可動型2の成形面2a(非高品質部B)には、霧よりも大きな液滴の離型剤を塗布するようにしたので、新液の使用量を必要最小限に抑えることができ、コストの削減を可能にした。
また、高い外観品質が求められる部分を形成する固定型1の成形面1a(高品質部A)に新液のみを供給する新液専用配管15と、可動型2の成形面2a(非高品質部B)に離型剤を供給する再処理液配管12とを独立に設けたので、再処理液配管12を含む既設部分に対して、新液専用配管15を追加するだけで、新液専用配管15と再処理液配管12からなる2系統の離型剤塗布部を有する離型剤塗布装置を簡単に構成することができる。
しかも、高価な高度離型剤再利用システムの導入を回避できるので、コストを抑制できる。
さらに、バルブ11を切り替えることにより、再処理液配管12へ送られる離型剤を、新液又は再処理液もしくはこれらの混合液の3種類からなるいずれかに選択できるようにしたので、可動型2の成形面2a(非高品質部B)に対しても、実際に要求される離型剤の純度に応じてきめ細かく適切に対応することができる。
そのうえ、バルブ11が、新液と再処理液の混合比を調整自在にできるので、さらに、可動型2の成形面2a(非高品質部B)に対する離型剤の純度をよりきめ細かく適切に対応することができる。
また、一つの新液タンク9に対して、再処理液配管12に接続する新液分岐管9aと新液専用配管15とを2本設置したので、新液配管を2本設けても新液タンク9は一つのままで済ませることができ、装置の構造を簡単にできるとともに、コストアップを抑えることができる。
さらに、新液専用配管15を噴霧ノズル装置16へ接続したので、新液は噴霧ノズル装置16から固定型1の成形面1a(高品質部A)へ向かって霧状に少量塗布することができる。このため高品質部における液ダレを防ぐとともに、コストが比較的高い新液の使用量を少なくしてコストを抑えることができる。
そのうえ、再処理液配管12をホースノズル装置13へ接続したので、このホースノズル装置13から可動型2の成形面2a(非高品質部B)へ向かって比較的安価な再処理液を大量に塗布することができ、コストを抑えるとともに、離型剤によるクーラント効果を期待することができる。
また、高品質部Aを固定型1の成形面1aに形成し、非高品質部Bを可動型2の成形面2aに形成したので、新液専用配管15を固定型1側に配置し、再処理液配管12を可動型2側に配置して分離でき、配管構造を簡単にできる。
次に、別実施形態を図2及び3に基づいて説明する。この実施形態も、図1の実施形態の一部のみを変更したものであるから、共通部分は共通符号を用い、相違部分の説明を主体とし、重複部分の説明を省略する。
図2は、固定型1の成形面1aを示す。この成形面1aには、高品質部A及び非高品質部Bが混在する。
図3は、ホースノズル装置13部分を示し、ホースノズル装置13は、非高品質部Bに対応する部分を含む少なくとも一部が可動部20になっている。なお、可動部20を除く部分は本体部とする。この例では、ホースノズル装置13の本体部における各ノズルへ離型剤を分配する本体部分配管21がその軸線方向を図の上下方向にして設けられ、この本体部分配管21に対して、連結部22にて可動部20の可動部分配管23が回動可能に連結されている。可動部20は本体部分配管21の軸線回りに少なくとも略180°程度回動可能になっており、可動部20の各ノズルには本体部分配管21へ接続した可動部分配管23から離型剤が供給される。
したがって、可動部20の各ノズルが可動型2の成形面2aに向かっている状態で、可動部20を略180°程度回動させると、可動部20の各ノズルを固定型1の成形面1aにおける非高品質部Bへ向かせることができる。
そこで、可動部20を固定型1の非高品質部Bへ向けた状態にして、可動部20より非高品質部Bへ向けて、再処理液又は混合液を塗布できる。さらに、新液を塗布することもできる。
このようにすると、製品表面を形成する成形面1aにおいて、離型剤の要求純度に異なる部分が存在することがある場合に着目して、高品質部Aには噴霧ノズル装置16から新液を噴霧し、非高品質部Bにはホースノズル装置13の可動部20から再処理液又は混合液を塗布できるから、再処理液の使用率をより向上させることができる。
しかも、非高品質部Bに対するホースノズル装置13の可動部20からの塗布は吐出量の大きな液状であるから、同一の成形面1a上においても、非高品質部Bに対して部分的にクーラント効果も期待できる。
また、成形面1aに対する新液の塗布は、高品質部Aに限定される霧状塗布であるから、新液の使用量をさらに抑制でき、しかも、再処理液の使用効率をより高くすることができる。
なお、ホースノズル装置13の可動部20から再処理液又は混合液ではなく新液を塗布することもできる。この場合でも、非高品質部Bに対するクーラント効果も期待でき、しかも成形後の製品面を新液使用により高品質にすることができる。すなわち、同一の成形面1aに対して新液を使用する場合でも、各部の要求品質に応じて霧状塗布と液状塗布を使い分けることができる。
また、ホースノズル装置13の少なくとも一部を可動部20としたので、共通のホースノズル装置13により、固定型1と可動型2の各非高品質部Bに対して同時に再処理液等の離型剤を塗布できるから、固定型1の非高品質部Bに対して新たに再処理液の配管をしないで済む。このため、新たな離型剤の配管を増やさずに済ませることができ、しかも固定型1側の一部に対する液状塗布を、新たな塗布装置を設けずに実現することができるから、装置を簡単にすることができる。
1:固定型、2:可動型、8:再処理液タンク、9:新液タンク、10:新液/再処理液コントロール装置、11:調整バルブ、12:既存配管、13:ホースノズル装置、15:新液専用配管、16:噴霧ノズル装置、17:新液専用コントロール装置
20:可動部

Claims (12)

  1. 高圧鋳造に用いる金型に離型剤を塗布するに際して、未使用である離型剤の新液とともに、既に塗布された離型剤を回収して再処理した再処理液を使用する方法において、
    金型(1・2)の離型剤塗布部分について、新液のみを塗布する新液限定部分と、新液に限定されず再処理液の使用可能な非限定部分とに区分し、
    これらの新液限定部分と非限定部分とに応じて、新液と再処理液の使用を使い分けることを特徴とする高圧鋳造における離型剤塗布方法。
  2. 前記新液限定部分は、製品表面の少なくとも一部で高い外観品質が求められる部分を形成する高品質部(A)であり、
    前記非限定部分は、通常時において前記新液限定部分ほどの高い外観品質を求められない部分を形成する非高品質部(B)であることを特徴とする請求項1に記載した高圧鋳造における離型剤塗布方法。
  3. 前記高品質部(A)には前記新液のみを塗布し、
    前記非高品質部(B)には、前記新液、再処理液又は新液と再処理液の混合液からなる3種類の離型剤のいずれかを使い分けて塗布することを特徴とする請求項2に記載した高圧鋳造における離型剤塗布方法。
  4. 前記高品質部(A)には前記新液を霧状に塗布し、
    前記非高品質部(B)には、霧よりも大きな液滴の離型剤を塗布することを特徴とする請求項2又は3に記載した高圧鋳造における離型剤塗布方法。
  5. 高圧鋳造に用いる金型(1・2)に離型剤を塗布するに際して、未使用である離型剤の新液とともに、既に塗布された離型剤を再処理した再処理液を使用する装置において、
    前記金型(1・2)は、製品表面の少なくとも一部で高い外観品質が求められる部分を形成する高品質部(A)と、
    通常時において前記高品質部(A)ほどの高い外観品質を求められない部分を形成する非高品質部(B)とを備え、
    前記高品質部(A)には、前記新液のみを供給する新液専用配管(15)を介して新液のみを塗布し、
    前記非高品質部(B)には、前記再処理液を供給可能に構成された再処理液配管(12)を介して離型剤を塗布するとともに、
    これら新液専用配管(15)と再処理液配管(12)とを独立に設けてあることを特徴とする高圧鋳造における離型剤塗布装置。
  6. 前記再処理液配管(12)は、バルブ(11)を介して再処理液タンク(8)と新液タンク(9)に接続しており、このバルブ(11)を切り替えることにより、前記再処理液配管(12)へ送られる離型剤を、新液又は再処理液もしくはこれらの混合液のいずれかを選択できるようにしたことを特徴とする請求項5に記載した高圧鋳造における離型剤塗布装置。
  7. 前記バルブ(11)は前記混合液の調整に際して、前記新液と再処理液の混合比を調整自在であることを特徴とする請求項6に記載した高圧鋳造における離型剤塗布装置。
  8. 前記新液タンク(9)に接続する新液用の配管は、前記新液タンク(9)と前記バルブ(11)を接続する新液分岐管(9a)と、前記新液専用配管(15)とを備え、一つの新液タンク(9)に対して、これら新液分岐管(9a)と新液専用配管(15)とが2本設置されていることを特徴とする請求項6又は7に記載した高圧鋳造における離型剤塗布装置。
  9. 前記新液専用配管(15)は噴霧ノズル装置(16)へ接続され、この噴霧ノズル装置(16)は前記高品質部(A)へ向かって前記新液を霧状に塗布し、
    前記再処理液配管(12)は、前記噴霧ノズル装置(16)よりも吐出量の大きなホースノズル(13)へ接続され、このホースノズル(13)は前記非高品質部(B)へ向かって前記再処理液、新液もしくはこれらの混合液からなる離型剤を塗布することを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載した高圧鋳造における離型剤塗布装置。
  10. 前記高品質部(A)は固定型(1)の成形面(1a)に形成され、前記非高品質部(B)は可動型(2)の成形面(2a)に形成されていることを特徴とする請求項9に記載した高圧鋳造における離型剤塗布装置。
  11. 前記固定型(1)の成形面(1a)には、前記高品質部(A)と前記非高品質部(B)とが設けられ、この非高品質部(B)には前記再処理液、新液もしくはこれらの混合液からなる離型剤が塗布されることを特徴とする請求項10に記載した高圧鋳造における離型剤塗布装置。
  12. 前記ホースノズル(13)は少なくとも一部に塗布方向を変える可動部(20)を備え、この可動部(20)を前記固定型(1)の前記非高品質部(B)へ向けて離型剤を塗布することを特徴とする請求項11に記載した高圧鋳造における離型剤塗布装置。
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