JP6005737B2 - フッ化ビニリデンを重合させる方法 - Google Patents

フッ化ビニリデンを重合させる方法 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2011年6月21日に出願された米国仮出願第61/499341号明細書および2011年8月2日に出願された欧州出願第11176240.7号明細書の優先権を主張し、これらの出願のそれぞれの全内容は、参照によりあらゆる目的で本明細書に組み込まれる。
本発明は、増加した熱安定性を有するフッ化ビニリデン(VDF)ポリマーを得るためにVDFを重合させる方法に関する。
フッ化ビニリデンポリマーは、それらの部分的にフッ素化された主鎖によって、長く知られており、かついくつかの望ましい特性、例えば、機械的特性、耐化学薬品性、耐熱性などのために様々な用途で使用されてきた。
VDFポリマーを製造するためにしばしば使用される方法は、一般にフッ素化界面活性剤の使用を含む、任意選択により1種または複数種のフッ素化モノマーと一緒の、VDFの水性エマルション重合を含む。しばしば使用されるフッ素化界面活性剤としては、パーフルオロアルキルカルボン酸およびその塩が挙げられる。それにもかかわらず、ある種の環境問題のために、このような化合物を徐々に廃止することに努力が現在捧げられており、VDFポリマー生成物がより有利な毒性プロファイルを有する代替の界面活性剤を用いて製造される方法は、ますます注目されている。
当該技術分野で知られた重合法のうちで、一般式R−C−SOM(式中、Rは、4〜10個の炭素原子を有するパーフッ素化基であり、Mは、アルカリ金属、例えば、リチウム、ナトリウムもしくはカリウム、またはアンモニウム基である)のある種の部分フッ素化界面活性剤が使用される、熱可塑性VDFポリマーを製造する方法が、米国特許第4025709号明細書(UGINE KUHLMANN)1977年5月24日から知られている。この公報では、前記界面活性剤が、水の重量に基づいて0.2〜0.5%(2〜5g/l)の量で使用されなければならないことが教示されている。
それにもかかわらず、このような重合法から得られるVDFポリマーは、熱劣化問題の証拠として、特に260℃以上の温度に曝露される場合、相当の黄変/黒変現象を起こす。
他方で、同様のフルオロ界面活性剤が、過去にフルオロエラストマーの製造のために使用されてきた。
従って、米国特許第4524197号明細書(DUPONT DE NEMOURS)1985年6月18日には、式:F−(CFCF−CHCHOSOM(式中、n=2〜8であり、Mは、アルカリ金属カチオン、水素またはアンモニウムである)の界面活性剤の存在下でVDFベースのフルオロエラストマーを製造する方法が開示されている。それにもかかわらず、これらのサルフェート界面活性剤は、対応するスルホン酸対応物に対してあまり有利でない活性張力特性が与えられている。
最後に、米国特許第6774164号明細書(DUPONT DOW ELASTOMERS L.L.C)2004年8月10日には、過硫酸水素のアンモニウム、ナトリウムまたはカリウム塩を含む水溶性過酸化物で開始される、式−(CFCF−CHCH−SOM(式中、nは2〜9であり、Mは1価のカチオンである)の存在下でフルオロエラストマーを製造するエマルション重合法が開示されている。
それにもかかわらず、フルオロエラストマーに適した重合法は、異なるコロイド挙動および完全に異なる特性を有する熱可塑性VDFポリマーの製造に直接適用されていない。
それに加えてさらに、従来技術の方法では、成長鎖上のイオン末端基の形成のために格子のコロイド安定性にプラスに影響することが知られているが、それにもかかわらず、これらの同じ末端基のために、中程度の熱安定性を有する生成物をもたらし、かつ変色現象を起こしがちである無機開始剤が使用されてきた。
したがって、高い転化率をもち、反応器の蓄積も凝固損失も実質的にない、傑出した熱安定性および高い分子量を有する熱可塑性VDFポリマーを提供することができる、VDFポリマーをエマルション重合させる方法が、当該技術分野で依然として不足している。
本出願人は、今回驚くべきことに、以下に詳述される特定の界面活性剤の明確なかつ限定された量の存在下で、ある種の有機酸化剤により開始されるエマルション重合によって熱可塑性VDFポリマーを得ることが可能であり得ることを見出した。
したがって、本発明の目的は、フッ化ビニリデン(VDF)熱可塑性ポリマー[ポリマー(F)]の分散液を製造する方法であって、式F−(CFCF−CHCH−SO(式中、Xは、H、アルカリ金属またはNR 基であり、Rは、HまたはC〜C炭化水素基である)の0.5〜1.5g/lの少なくとも1種の界面活性剤[界面活性剤(T)]および重合開始剤として有機酸化剤[剤(O)]を含む水相中でVDFを重合させる工程を含む方法である。
本出願人は驚くべきことに、上述の方法において、前記界面活性剤(T)のこのように限定された量の使用にもかかわらず、無機開始剤の非存在下であっても、ポリマー(F)の分散液の効率的な核形成およびコロイド安定化が、反応器中に実質的にポリマー蓄積も付着物もなしに、かつ実質的に凝固損失なしに達成されることを見出した。
それに加えてさらに、重合開始剤として有機酸化剤の使用と組み合せた界面活性剤(T)のこのような少量の使用は、驚くべきことにポリマー(F)の熱安定性および抗黄変挙動のかなりの改善を可能にする。
「熱可塑性」という表現は、有利には融液中で加工することができ、かつASTM D3418に準拠して測定される場合、通常は5J/g超、好ましくは7J/g超、さらにより好ましくは10J/g超の融解熱を有する半結晶VDFポリマーを意味するために本明細書で使用される。
フッ化ビニリデン熱可塑性ポリマー[ポリマー(F)]は、好ましくは、
(a’)少なくとも60モル%、好ましくは少なくとも75モル%、より好ましくは85モル%のフッ化ビニリデン(VDF);
(b’)任意選択により、VDFとは異なる0.1〜15モル%、好ましくは0.1〜12モル%、より好ましくは0.1〜10モル%のフッ素化モノマー(前記フッ素化モノマーは、好ましくはフッ化ビニル(VF)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、ヘキサフルオロプロペン(HFP)、テトラフルオロエチレン(TFE)、パーフルオロメチルビニルエーテル(MVE)、トリフルオロエチレン(TrFE)およびそれらからの混合物からなる群の中で選択される);ならびに
(c’)任意選択により、モノマー(a’)およびモノマー(b’)の合計量に基づいて、0.1〜5モル%、好ましくは0.1〜3モル%、より好ましくは0.1〜1モル%の1種または複数種の水素化コモノマー
を含むポリマーである。
フッ化ビニリデンポリマー[ポリマー(F)]は、より好ましくは、
(a’)少なくとも60モル%、好ましくは少なくとも75モル%、より好ましくは85モル%のフッ化ビニリデン(VDF);
(b’)任意選択により、VDFとは異なる0.1〜15モル%、好ましくは0.1〜12モル%、より好ましくは0.1〜10モル%のフッ素化モノマー(前記フッ素化モノマーは、好ましくはフッ化ビニル(VF)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、ヘキサフルオロプロペン(HFP)、テトラフルオロエチレン(TFE)、パーフルオロメチルビニルエーテル(MVE)、トリフルオロエチレン(TrFE)およびそれらからの混合物からなる群の中で選択される)
からなるポリマーである。
本発明のVDFポリマーの非限定例としては、特にVDFのホモポリマー、VDF/TFEコポリマー、VDF/TFE/HFPコポリマー、VDF/TFE/CTFEコポリマー、VDF/TFE/TrFEコポリマー、VDF/CTFEコポリマー、VDF/HFPコポリマー、VDF/TFE/HFP/CTFEコポリマーなどを挙げることができる。
本発明の方法は、VDFホモポリマーの製造に特に適する。
232℃および剪断速度100sec−1でASTM D3835に準拠して測定されたポリマー(F)の溶融粘度は、有利には少なくとも3キロポイズ、好ましくは少なくとも5キロポイズである。
232℃および剪断速度100sec−1で測定されたポリマー(F)の溶融粘度は、有利には最大でも60キロポイズ、好ましくは最大でも40キロポイズ、より好ましくは最大でも35キロポイズである。
VDFポリマーの溶融粘度は、232℃で、100sec−1の剪断速度下で行って、ASTM試験番号D3835に準拠して測定される。
VDFポリマーは、有利には少なくとも120℃、好ましくは少なくとも125℃、より好ましくは少なくとも130℃の融点を有する。
VDFポリマーは、有利には、最高でも190℃、好ましくは最高でも185℃、より好ましくは最高でも170℃の融点を有する。
融点(Tm2)は、ASTM D3418に準拠して、10℃/分の加熱速度でDSCにより測定され得る。
上述のように、界面活性剤(T)が、0.3〜1.5g/lの濃度で水相に存在することが必須である。
界面活性剤(T)の量が、0.3g/l未満である場合、効率的な安定化が確保されず、その結果、ポリマー蓄積または凝固損失が生じる場合があり、結果として、転化も損なわれる。
界面活性剤(T)の量が、1.5g/lを超える場合、重合反応速度は、マイナスに影響され(より長い期間が、モノマーすべての転化を達成するのに必要とされる);さらに、その得られたVDFポリマーの熱安定性は、非常に大きな影響を受け、その結果、実質的な黄変現象が、ポリマー(F)について低温と高温の両方で観察される。
水媒体は、少なくとも0.3g/l、好ましくは少なくとも0.5g/l、より好ましくは少なくとも0.7g/lの界面活性剤(T)を含み;前記水性媒体は、最大で1.5g/l、好ましくは最大で1.4g/l、より好ましくは最大で1.3g/lの界面活性剤(T)をさらに含む。
特に、水性媒体が、0.8〜1.2g/lの量の界面活性剤(T)を含む場合、良好な結果が得られた。
ある種の実施形態によれば、本発明の重合方法は、界面活性剤(T)とは異なる追加の界面活性剤の存在下で行われてもよく、それに組み合わせて使用されてもよい。したがって、これらの実施形態による方法では、VDFは、界面活性剤(T)とは異なる追加の界面活性剤をさらに含む水相中で重合される。
特に、前記水相は、式:
F−(CFCF−CHCH−SOX’{式中、nは、2に等しいかまたは範囲4〜7であり、X’は、H、アルカリ金属またはNRH’ 基(RH’は、HまたはC〜C炭化水素基である)である}
の少なくとも1種の界面活性剤[界面活性剤(Q)]を含んでもよい。
それにもかかわらず、界面活性剤(T)の重量パーセントは、本発明の重合方法で使用される界面活性剤(T)および界面活性剤(Q)の全重量に対して、一般に少なくとも90重量%、好ましくは少なくとも95重量%、より好ましくは少なくとも99重量%であることが理解される。
それにもかかわらず、界面活性剤(T)が上記に詳述した界面活性剤(Q)を実質的に含まない実施形態が、特に環境の観点では好ましい。実際、n=4の界面活性剤(Q)は、分解して、その環境問題が近年非常に多くの注目を集めているパーフルオロオクタン酸誘導体に擬した化合物を生成することがよく知られている。
ある種の実施形態によれば、水相は、少なくとも1つの(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖[鎖(R’)]と少なくとも1つの官能基とを含む少なくとも1種の官能性(パー)フルオロポリエーテル(官能性PFPE)をさらに含み、前記官能性PFPEは、少なくとも1000の数平均分子量および25℃で1重量%未満の水中溶解度を有する。
一般に非常に限られた量で使用される、前記高分子量官能性パーフルオロポリエーテルの添加は、効率的な核形成、およびポリマー(F)の平均粒径の調整を可能にするために有利であり得る。この目的に対して、前記官能性PFPEは、有利には水相中に0.001〜0.3g/l、好ましくは0.001〜0.15g/l、好ましくは0.001〜0.1g/lの量で存在する。
官能性PFPEは、より好ましくは、以下の式(I):
−(CFWp1−O−R−(CFWp2−T(I)
{式中:
− Rは、官能性PFPEの数平均分子量が、少なくとも1000、好ましくは少なくとも1300、より好ましくは少なくとも1500であるような、上記で定義した(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖[鎖(R’)]であり;
− TおよびTは、互いに等しいかまたは異なり、
i)カルボン酸、リン酸およびスルホン酸基から、それらの酸形態または塩形態で選択される官能性末端基、および
ii)フッ素原子、塩素原子および任意選択により1個以上の塩素原子を含む、C〜C(パー)フルオロアルキル基から選択される非官能性末端基
から選択され(但し、TおよびTの少なくとも一方は、上記で定義した官能性末端基であることを条件とする);
− WおよびWは、互いに等しいかまたは異なり、独立して、フッ素原子または−CF基を表し;
− pおよびpは、互いに等しいかまたは異なり、独立して、1〜3に含まれる、好ましくは、Wおよび/またはWが−CF基である場合、1に等しい整数である}
に適合する。
この実施形態の水相は、好ましくは、TとTの両方が、上で定義した官能性末端基である、上記した式(I)に適合する少なくとも1種の官能性PFPE(二官能性PFPE)を含む。
好適な二官能性PFPEの非限定例としては、特に以下の式(II):
OOC−CFW−O−R−CFW−COOX(II)
{式中:
− Rは、二官能性PFPEの数平均分子量が、少なくとも1000、好ましくは少なくとも1300、より好ましくは少なくとも1500であるような、上記で定義した(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖[鎖(R’)]であり;
− WおよびWは、互いに等しいかまたは異なり、上記で定義したのと同じ意味を有し;
− Xは、互いに等しいかまたは異なり、水素原子、一価の金属、好ましくはアルカリ金属、または式−N(R’(式中、R’は、出現ごとに等しいかまたは異なり、水素原子、またはC〜C炭化水素基、好ましくはアルキル基である)のアンモニウム基である}
に適合するものが挙げられる。
より好ましい水相は、以下の式(III):
OOC−CF−O−(CFn’(CFCFO)m’−CF−COOX(III)
(式中、n’およびm’は、独立して、二官能性PFPEの数平均分子量が、少なくとも1000、好ましくは少なくとも1300、より好ましくは少なくとも1500であるような>0の整数であり、該繰り返し単位は、一般にパーフルオロポリオキシアルキレン鎖に沿って統計的に分布しており、Xは、上記で定義した意味を有する)
に適合する少なくとも1種の二官能性PFPEを含む。
前述のように、本発明の重合方法は、有機酸化剤[剤(O)]である重合開始剤により開始される。
フッ化ビニリデンの重合を開始することが知られている有機開始剤のいずれも、剤(O)として使用され得る。したがって、剤(O)は、一般に、
− ジアシルパーオキシド(ジアセチルパーオキシド、ジスクシニルパーオキシド、ジプロピオニルパーオキシド、ジブチリルパーオキシド、ジベンゾイルパーオキシド、ベンゾイルアセチルパーオキシド、ジグルタル酸パーオキシドおよびジラウリルパーオキシドなど);
− ジアルキルパーオキシド(特に、ジtertブチルパーオキシド(DTBP)、ジクミルパーオキシド、tert−ブチルクミルパーオキシド、1,3−1,4−ビス(tert−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5ジメチル2.5ジ(tert−ブチルパーオキシル)ヘキシン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシル)ヘキサンを含む);
− ヒドロアルキルパーオキシド(特に、t−ブチルヒドロパーオキシド(TBHP)、クメンヒドロパーオキシド、ターシャリーアミルヒドロパーオキシドを含む);
− 過カルボン酸エステルおよびその塩(例えば、アンモニウム、ナトリウムまたはカリウム塩);過酸の例としては、過酢酸が挙げられる;過酸のエステルは、同様に使用することができ、その例としては、アルキルパーオキシアセテート、アルキルパーオキシベンゾエート、アルキルパーオキシピバレート(特に、tert−ブチルパーオキシアセテートおよびtert−ブチルパーオキシピバレートのような)が挙げられる;
− パーオキシジカーボネート(特に、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネートを含む)
からなる群から選択される。
上記で詳述した、ジアルキルパーオキシドおよびヒドロアルキルパーオキシドが、一般に好ましい。それらの化合物の中で、DTBPが特に有利である。
開始剤の量は、通常、生成されるポリマー(F)の重量に対して、0.01重量%〜1重量%、好ましくは0.01重量%〜0.5重量%の範囲である。
重合方法は、他の材料、例えば、特に連鎖移動剤の存在下で行われてもよい。本発明の方法の目的に適した連鎖移動剤の非限定例としては、特に、式R(I)(Br){式中、Rは、C〜C(パー)フルオロ(クロロ)アルキル基であり、xおよびyは、独立して0〜2の整数であり、(x+y)の合計は、1〜2に含まれる}の化合物、例えば、1,4−ジヨードパーフルオロブタンなどが挙げられる。使用されてもよいさらなる連鎖移動剤としては、特に、C〜Cアルカン類(例えば、エタン、プロパンおよびn−ペンタンなど)、ハロゲン化炭化水素(例えば、CCl、CHCl、CHClなど)、ヒドロフルオロカーボン化合物[例えば、CHF−CF(R134a)など]、エーテル類(例えば、ジメチルエーテルおよびメチルtert−ブチルエーテルなど)およびエステル類(例えば、酢酸エチルおよびマロン酸エステルなど)が挙げられる。
本発明の方法は、一般に以下の工程:
a)場合により脱イオン水と組み合わせて、界面活性剤(T)の水溶液を重合反応器に供給し、その結果、水相中界面活性剤(T)の必要濃度を達成する工程;
b)任意選択により、水相媒体中に連鎖移動剤、安定剤および/または他の重合添加剤を添加する工程;
d)必要に応じて、場合により他の共重合性モノマーと組み合わせて、フッ化ビニリデン(VDF)を添加する工程;
d)重合開始剤を添加し、ならびに任意選択により、重合の間に、VDFモノマーおよび/またはコモノマー、開始剤、移動剤の追加量をさらに添加する工程;
f)反応器からポリマー(F)分散液を回収する工程
を含む。
重合は、一般に少なくとも350psi、好ましくは少なくとも400psi、より好ましくは少なくとも500psiの圧力で行われる。
重合は、少なくとも50℃、好ましくは少なくとも60℃、より好ましくは少なくとも80℃の温度で行われ得る。
上部温度は、特に限定されないが、但し、水相が、重合条件で維持されることを条件とする。一般に、温度は、130℃、好ましくは125℃を超えない。
参照により本明細書に組み込まれる特許、特許出願、および刊行物の開示はいずれも、用語を不明瞭にさせ得る程度まで本出願の記載と矛盾する場合、本記載が優先されるものとする。
本発明は、これから以下の実施例を参照して説明されるが、その目的は、単に例証的なものに過ぎず、本発明の範囲を限定することは意図されない。
黄色度指数測定
5グラムの粉末をアルミニウム製カップ(直径6cm、高さ2cm)内に一様に分布させ、オーブン中270℃で1時間維持した。冷却後、携帯比色計(Minolta CR−400)を用いてASTM E313規格に準拠して黄色度指数を測定した。アルミニウム製カップの直径は、カップの中に約1cm挿入した比色計の測定プローブに適合するように選択した。比色計を回転して得た5回の測定値を平均して、報告値を得た。
比較例1
撹拌機を備えた7.5リットルのステンレススチール製水平反応器に、5375gの脱塩水および反応器の水相中のその濃度が2.4g/lであるような量の、式F−(CFCF−CHCH−SOHの界面活性剤の水溶液を投入した。次いで、50℃〜60℃の融点を有する4gのパラフィン系ワックスを添加した。反応器を密閉し、撹拌下で100℃に加熱し、約2分間脱気した。反応器を122.5℃まで加熱し、次いで、フッ化ビニルを反応器に供給して、内部圧力を45barに到達させた。24.4mlのジ−tertブチルパーオキシド(DTBP)開始剤の添加を用いて、重合を開始させた。フッ化ビニリデンを連続的に添加して、反応器圧力を45barの設定値の値に維持した。約239分間(合計量で2298gのモノマーの導入に必要な時間に必要な時間)で、VDF供給を停止した。収率を最適化するために、反応器圧力が約11barに低下するまで重合を続けさせた。この時点で、反応器を冷却し、未反応フッ化ビニリデンを排気し、次いで、ラテックスを反応器から排出し、80メッシュでろ過して、ありうる凝塊を除去した。ラテックスは、ポリマーを29.4重量%含むことがわかった。反応器を洗浄して、重合までの間に形成されたありうる凝塊を除去した。凝塊による2.4%の損失を評価した(フッ化ビニリデンの初期重量2298gに対する凝固粒子のパーセントとして定義した)。ろ過したラテックスをレーザ光散乱法により分析し、粒子直径の平均サイズ0.239μmを有することがわかった。次いで、ラテックスを機械式撹拌により凝固させ;凝固させたポリマーを、洗浄水の導電率が2μohm/cm未満に低下するまで脱塩水で数回洗浄した。湿ったポリマーを、含水率が0.15重量%より低くなるまで、対流ストーブ中60℃で乾燥させた。Kayeness Galaxy細管レオメータ(L/D=15/1)を用いて232℃および剪断速度100s−1で測定した、ポリマー溶融粘度は、18.9kPであることがわかった。
凝固生成物を溶融させたとき、非常に暗色の試験片が得られた。270℃で乾燥粉末の熱老化1時間後に測定した黄色度指数は、83.3であることがわかった。
実施例2
水相中1.2g/lの濃度を生じるように式F−(CFCF−CHCH−SOHの界面活性剤の量を用いる以外は、実施例1におけるものと同じ手順に従った。
重合208分後、ラテックスは、粒径の平均サイズ0.297μmを有するポリマーを29.7重量%含有することがわかり、凝塊による損失は4.3重量%であった。
上記のように測定したポリマー溶融粘度は、23.9kPであった。
270℃で乾燥粉末の熱老化1時間後に測定した黄色度指数は、66.0であることがわかった。
実施例3
水相中1.2g/lの濃度を生じるように式F−(CFCF−CHCH−SOHの界面活性剤の量を用い、およびその濃度が0.07g/lになるような量で水酸化アンモニウムを添加した以外は、実施例1におけるものと同じ手順に従った。
重合187分後、ラテックスは、粒径の平均サイズ0.274μmを有するポリマーを29.9重量%含有することがわかり、凝塊による損失は3.0重量%であった。
上記のように測定したポリマー溶融粘度は、32.7kPであった。
270℃で乾燥粉末の熱老化1時間後に測定した黄色度指数は、49.5であることがわかった。
実施例4
水相中1.2g/lの濃度を生じるように式F−(CFCF−CHCH−SOHの界面活性剤の量を用い、およびその濃度が0.17g/lになるような量で水酸化ナトリウムを添加した以外は、実施例1におけるものと同じ手順に従った。
重合199分後、ラテックスは、粒径の平均サイズ0.282μmを有するポリマーを29.7重量%含有することがわかり、凝塊による損失は3.9重量%であった。
上記のように測定したポリマー溶融粘度は、30.1kPであった。
270℃で乾燥粉末の熱老化1時間後に測定した黄色度指数は、40.0であることがわかった。
実施例5
水相中0.8g/lの濃度に対応する式F−(CFCF−CHCH−SOHの界面活性剤の量、0.10g/lの濃度の水酸化ナトリウムを用い、1.0mg/lの濃度を生じるように式HOOC−CF−O−(CFn’(CFCFO)m’−CF−COOH(式中、n’およびm’は、数平均分子量が1500であるようである)の二官能性フッ素化界面活性剤を添加した以外は、実施例1におけるものと同じ手順に従った。
重合186分後、ラテックスは、粒径の平均サイズ0.306μmを有するポリマーを29.8重量%含有することがわかり、凝塊による損失は4.6重量%であった。
上記のように測定したポリマー溶融粘度は、29.3kPであった。
270℃で乾燥粉末の熱老化1時間後に測定した黄色度指数は、41.6であることがわかった。
実施例6
0.71重量%(反応器中に供給したVDFの合計重量に基づいて)の酢酸エチルの量、5mg/lの二官能性フッ素化界面活性剤の量を用い、反応器を125℃および50barの設定値圧力で初期に開始することにより、およびモノマー転化率1.0%後に115℃に温度を低下させる以外は、実施例5におけるものと同じ手順に従った。供給したVDFの合計量は、1950gであり、これを286分後に反応させた。
前記重合286分後、ラテックスは、粒径の平均サイズ0.291μmを有するポリマーを27.2重量%含有することがわかり、凝塊による損失は4.8重量%であった。
上記のように測定したポリマー溶融粘度は、7.3kPであった。
270℃で乾燥粉末の熱老化1時間後に測定した黄色度指数は、57.0であることがわかった。
実施例7
水酸化ナトリウムの代わりに水酸化アンモニウム(0.05g/l)、および5mg/lの二官能性フッ素化界面活性剤の量を用いる以外は、実施例5におけるものと同じ手順に従った。
重合170分後、ラテックスは、粒径の平均サイズ0.192μmを有するポリマーを29.7重量%含有することがわかり、凝塊による損失は2.9重量%であった。
上記のように測定したポリマー溶融粘度は、31.7kPであった。
270℃で乾燥粉末の熱老化1時間後に測定した黄色度指数は、48.3であることがわかった。
実施例8
F−(CFCF−CHCH−SOHを0.8g/lの量、および水酸化アンモニウムを0.05g/lの量で用いる以外は、実施例3におけるものと同じ手順に従った。
重合203分後、ラテックスは、粒径の平均サイズ0.302μmを有するポリマーを29.2重量%含有することがわかり、凝塊による損失は2.5重量%であった。
上記のように測定したポリマー溶融粘度は、33.9kPであった。
270℃で乾燥粉末の熱老化1時間後に測定した黄色度指数は、38.2であることがわかった。
比較例9
撹拌機を備えた21リットルのステンレススチール製水平反応器、14.1Lの脱塩水、反応器の水相中その濃度が1.0g/lであるような量の式F−(CFCF−CHCH−SOHの水溶液を用い、および反応器の水相中その濃度が50mg/lであるような量で実施例5の同じ二官能性フッ素化界面活性剤を添加する以外は、実施例5におけるものと同じ手順に従った。重合温度を85℃に設定し、30barの設定値圧力をVDF72.5モル%とHFP27.5モル%の混合物を供給することによって初期に達成した。次いで、20g/lの濃度を有する過硫酸アンモニウムの水溶液285mlを導入して、即時に重合を開始させた。次いで、設定値圧力(30bar)を、VDF87.5モル%とHFP12.5モル%の混合物を供給することにより維持した。120分後、過硫酸アンモニウムの同じ水溶液70mlを反応器にさらに添加した。187分(気体混合物6000gの合計量の導入に必要な時間)後、モノマーの供給を中断した。重合187分後、ラテックスは、粒径の平均サイズ0.141μmを有するポリマーを30.5重量%含有することがわかった。
上記のように測定したポリマー溶融粘度は、21.6kPであった。
270℃で乾燥粉末の熱老化1時間後に測定した黄色度指数は、72であることがわかった。

Claims (10)

  1. フッ化ビニリデン(VDF)熱可塑性ポリマー[ポリマー(F)]の分散液を製造する方法であって、式F−(CFCF−CHCH−SO{式中、Xは、H、アルカリ金属またはNR 基(Rは、H、またはC〜C炭化水素基である)である}の0.5〜1.5g/lの少なくとも1種の界面活性剤[界面活性剤(T)]、および重合開始剤として有機酸化剤[剤(O)]を含む水相中でVDFを重合させる工程を含み、前記ポリマー(F)が、
    (a’)少なくとも60モル%のフッ化ビニリデン(VDF);
    (b’)任意選択により、VDFとは異なる0.1〜15モル%のフッ素化モノマー{前記フッ素化モノマーは、フッ化ビニル(VF )、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、ヘキサフルオロプロペン(HFP)、テトラフルオロエチレン(TFE)、パーフルオロメチルビニルエーテル(MVE)、トリフルオロエチレン(TrFE)およびそれらからの混合物からなる群の中で選択される};および
    (c’)任意選択により、モノマー(a’)およびモノマー(b’)の合計量に基づいて、0.1〜5モル%の1種または複数種の水素化コモノマー
    を含むポリマーである、方法。
  2. 前記ポリマー(F)が、
    (a’)少なくとも75モル%のフッ化ビニリデン(VDF);
    (b’)任意選択により、VDFとは異なる0.1〜12モル%のフッ素化モノマー{前記フッ素化モノマーは、フッ化ビニル(VF)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、ヘキサフルオロプロペン(HFP)、テトラフルオロエチレン(TFE)、パーフルオロメチルビニルエーテル(MVE)、トリフルオロエチレン(TrFE)およびそれらからの混合物からなる群の中で選択される};および
    (c’)任意選択により、モノマー(a’)およびモノマー(b’)の合計量に基づいて、0.1〜3モル%の1種または複数種の水素化コモノマー
    を含むポリマーである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記水相が、0.8〜1.2g/lの量の界面活性剤(T)を含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記水相が、界面活性剤(T)とは異なる追加の界面活性剤[界面活性剤(Q)]をさらに含み、前記追加の界面活性剤は、式:
    F−(CFCF−CHCH−SOX’{式中、nは、2に等しいかまたは範囲4〜7であり、X’は、H、アルカリ金属またはNRH’ 基(RH’は、HまたはC〜C炭化水素基である)}に適合する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 界面活性剤(T)の重量パーセントが、界面活性剤(T)および界面活性剤(Q)の全重量に対して、少なくとも90重量%である、請求項4に記載の方法。
  6. 前記水相が、少なくとも1つの(パー)フルオロポリオキシアルキレン鎖[鎖(R’)]と少なくとも1つの官能基とを含む少なくとも1種の官能性(パー)フルオロポリエーテル(官能性PFPE)をさらに含み、前記官能性PFPEは、少なくとも1000の数平均分子量および25℃で1重量%未満の水中溶解度を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 水相が、以下の式(III):
    OOC−CF−O−(CFn’(CFCFO)m’−CF−COOX(III)
    {式中、n’およびm’は、独立して、二官能性PFPEの数平均分子量が、少なくとも1000であるような>0の整数であり、繰り返し単位は、一般にパーフルオロポリオキシアルキレン鎖に沿って統計的に分布しており、Xはそれぞれ、互いに等しいかまたは異なり、水素原子、一価の金属、または式−N(R’(式中、R’は、出現ごとに等しいかまたは異なり、水素原子またはC〜C炭化水素基である)のアンモニウム基である}
    に適合する少なくとも1種の二官能性PFPEを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記剤(O)が、
    − ジアシルパーオキシド;
    − ジアルキルパーオキシド;
    − ヒドロアルキルパーオキシド;
    − 過カルボン酸エステルおよびその塩;
    − パーオキシジカーボネート
    からなる群から選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記剤(O)が、
    − ジアセチルパーオキシド、ジスクシニルパーオキシド、ジプロピオニルパーオキシド、ジブチリルパーオキシド、ジベンゾイルパーオキシド、ベンゾイルアセチルパーオキシド、ジグルタル酸パーオキシドおよびジラウリルパーオキシドからなる群から選択されるジアシルパーオキシド;
    − ジtertブチルパーオキシド(DTBP)、ジクミルパーオキシド、tert−ブチルクミルパーオキシド、1,3−1,4−ビス(tert−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5ジメチル2,5ジ(tert−ブチルパーオキシル)ヘキシン、および2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシル)ヘキサンからなる群から選択されるジアルキルパーオキシド;
    − t−ブチルヒドロパーオキシド(TBHP)、クメンヒドロパーオキシド、およびターシャリーアミルヒドロパーオキシドからなる群から選択されるヒドロアルキルパーオキシド;
    − 過酢酸の塩、およびアルキルパーオキシアセテート、アルキルパーオキシベンゾエート、アルキルパーオキシピバレートのエステルからなる群から選択される過カルボン酸エステルおよびその塩;
    − ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、およびジ−n−プロピルパーオキシジカーボネートからなる群から選択されるパーオキシジカーボネート
    からなる群から選択される、請求項8に記載の方法。
  10. 前記剤(O)が、ジアルキルパーオキシドおよびヒドロアルキルパーオキシドから選択される、請求項8または9に記載の方法。
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