<実施形態1>
以下、図1〜図9を参照して、本発明の一実施形態に係る家電管理システムについて説明する。
(家電管理システムの概要)
本実施形態に係る家電管理システム(以下、本実施形態の説明において、単に「家電管理システム」と呼称する)の概要について図1を参照しながら説明する。図1は、家電管理システムのシステム構成図である。
図1に示すように、家電管理システムは、電源タップ50、HEMS機器100、複数台の家電機器200(テレビ200−1、PC200−2、及び、電子レンジ200−3等)、管理サーバ300、メッセージ通知サーバ400、ルータ500、及び、情報提供サーバ600を含んでいる。
また、家電管理システムは、図1に示していない家電機器も含んでいる。
家電管理システムには、家電管理システムに含まれる家電機器の台数と同数の電源タップ50が含まれており、家電機器の電源プラグが差し込まれている電源タップ50は、その家電機器の瞬間消費電力を測定するようになっている。具体的には、各電源タップ50は、電力の供給先の家電機器の瞬間消費電力を逐次測定する。また、各電源タップ50は、通信機能を備えており、瞬間消費電力を測定する度に、測定結果を示す消費電力情報を当該電源タップ50のタップIDとともにHEMS機器100に送信する。
HEMS機器100は、電力の使用状況に関するデータ(各家電機器の瞬間消費電力の情報等)を表示する機能、及び、当該データをサーバに逐次アップロードする機能を備えたHEMSモニタである。
また、HEMS機器100及び家電機器200は、外部から通知された情報を提示する機能(当該情報を表示部に表示する機能、及び/又は、当該情報を音声により出力する機能)を備えている。
管理サーバ300、メッセージ通知サーバ400、及び、情報提供サーバ600は、HEMSに関連したクラウドサービスを各契約者に提供するために使用されるサーバである。
管理サーバ300は、各契約者の電力の使用状況に関するデータ(HEMS機器から通知される各家電機器の瞬間消費電力の情報や、管理サーバ300が当該情報を参照することで生成する、各家電機器の消費電力量の情報等を含むデータ)を管理するためのサーバである。
メッセージ通知サーバ400は、何らかのメッセージを契約者に通知すべき時になると、その契約者の自宅に設置されている各家電機器の現在の消費電力(実消費電力)を特定することで稼動中の家電機器を特定し、特定した家電機器にメッセージを通知する。
情報提供サーバ600は、メッセージ通知サーバ400に様々な情報(例えば、契約者が住んでいる地域の情報(スーパーの特売情報等や災害情報等)やHEMS機器のメーカからの情報(そのメーカの家電機器の新製品の情報等))を提供するサーバである。
ルータ500は、家庭内のLANと外部のネットワークとの境界に位置する無線LAN対応のルータである。
以上、家電管理システムの概要について説明した。
(家電管理システムに含まれる主要な装置の構成)
次に、家電管理システムに含まれる主要な装置の構成について図2〜図6を参照しながら説明する。図2は、家電機器200、HEMS機器100、及び、メッセージ通知サーバ400のハードウェア構成を示すブロック図である。図3は、HEMS機器100が保持している各家電機器に関するデータを例示した図である。図4は、メッセージ通知サーバ400が保持している、クラウドサービスの契約者に関するデータを例示した図である。
図5は、メッセージ通知サーバ400が管理サーバ300から取得する、契約者の自宅の消費電力に関するデータを模式的に例示した図である。また、図6は、メッセージ通知サーバ400の主要な機能を示す機能ブロック図と家電機器200の主要な機能を示す機能ブロック図とを含む図である。
まず、主要な各装置のハードウェア構成について、図2〜図4を参照しながら説明する。
(家電機器200)
図2の(a)に示すように、家電機器200は、制御部210、記憶部220、表示部230、及び、通信部240を備えている。
制御部210は、家電機器200全体を制御するCPUである。
記憶部220は、各種プログラムが記録されている記録媒体である。記憶部220は、には、ルータ500に接続するための各種情報(パスワード等)も記録されている。本実施形態において記憶部220はフラッシュメモリであるが、記憶部220は他の種類のデバイスであってもよい。
表示部230は、家電機器200に関する様々な情報が表示される表示画面である。家電機器200の外部からメッセージが通知された場合に、表示部230に、そのメッセージが表示される。
通信部240は、他の装置とのIP通信を可能にするために設けられた無線LANインタフェースである。
(HEMS機器100)
図2の(b)に示すように、HEMS機器100は、制御部110、記憶部120、タッチパネル式表示部130、及び、通信部140を備えている。
制御部110は、HEMS機器100全体を制御するCPUである。
記憶部120は、各種プログラムが記録されている記録媒体である。記憶部120は、には、ルータ500に接続するための各種情報(パスワード等)も記録されている。また、記憶部120は、図3に示すデータを保持している。本実施形態において記憶部120はフラッシュメモリであるが、記憶部120は他の種類のデバイスであってもよい。
タッチパネル式表示部130は、操作デバイスとしても機能する表示デバイスである。タッチパネル式表示部130がタッチ操作を受け付けると、タッチパネル式表示部130には、タッチ操作の内容に応じた情報が表示される。
通信部140は、他の装置とのIP通信を可能にするために設けられた無線LANインタフェースである。
(メッセージ通知サーバ400)
図2の(c)に示すように、メッセージ通知サーバ400(情報通知装置)は、制御部410、記憶部420、及び、通信部430を備えている。
制御部410は、メッセージ通知サーバ400全体を制御するCPUである。
記憶部420は、各種プログラムが記録されている記録媒体である。記憶部420は、図4に示すデータを保持している。本実施形態において記憶部420はハードディスクドライブであるが、記憶部420は他の種類のデバイス(例えば、フラッシュメモリ)であってもよい。
通信部430は、他の装置とのIP通信を可能にするために設けられたイーサネット(登録商標)インタフェースである。
以上、主要な各装置のハードウェア構成について説明した。
次に、メッセージ通知サーバ400及び家電機器200がCPUによって実現する機能について説明する。
(メッセージ通知サーバ400がCPUによって実現する機能について)
メッセージ通知サーバ400の制御部410は、各種プログラムを読み出すことによって、図6の(a)に示すように、稼動状況特定部411、及び、メッセージ通知処理部412として機能する。
稼動状況特定部411は、契約者にメッセージを通知すべき時になると、図5に例示されるデータ(当該契約者のHEMS機器から管理サーバ300に最後にアップロードされたデータ)を参照することにより、当該契約者の自宅にある複数台の家電機器の各々について現在の消費電力を特定する。これにより、稼動状況特定部411は、当該契約者の自宅にある複数台の家電機器のうちの稼動中の家電機器を特定する。
メッセージ通知処理部412は、稼動状況特定部411が稼動中の家電機器を特定したことをトリガとして、当該家電機器に向けて、当該契約者(複数台の家電機器のユーザ)に知らせるべきメッセージを通知する。
(家電機器200がCPUによって実現する機能について)
家電機器200の制御部210は、各種プログラムを読み出すことによって、図6の(b)に示すように、メッセージ取得処理部211、及び、メッセージ出力処理部212として機能する。
メッセージ取得処理部211は、メッセージ通知処理部412によって通知されたメッセージを取得する。
メッセージ出力処理部212は、メッセージ取得処理部211が取得したメッセージを表示部230に表示する。
(図3及び図4のデータについて)
図3及び図4のデータについて簡単に触れておく。
図3のデータは、家電管理システムによって管理される各家電機器の情報を含んでいる。具体的には、図3のデータは、データベーステーブル形式のデータであり、家電機器の機器IDと、当該家電機器の機器種別と、当該家電機器に電力を供給している電源タップ50のタップIDとを含むレコードを、各家電機器について保持している。
HEMS機器100は、図3のデータを参照することにより、各家電機器200について、当該家電機器200に電力を供給している電源タップ50のタップIDを特定することができる。そして、HEMS機器100は、ある機器IDが割り当てられた家電機器200に電力を供給している電源タップのタップIDと消費電力情報とのペアを取得した場合に、「当該消費電力情報が、当該ある機器IDが割り当てられた家電機器200の瞬間消費電力を示していること」を把握することができる。
また、図4のデータは、各契約者の情報を含むデータである。具体的には、図4のデータは、データベーステーブル形式のデータであり、契約者の契約ID、当該契約者の名前、当該契約者が使用している携帯メールアドレス、及び、当該契約者の住所の情報を含むレコードを、各契約者について保持している。
(家電管理システムの動作)
次に、家電管理システム(特に、メッセージ通知サーバ400)の特徴的な動作について、更に図7〜図9を参照しつつ説明する。
図7は、メッセージ通知サーバ400の動作を示すフローチャートである。図8は、家電管理システムに含まれる、ユーザAの家電機器200の瞬間消費電力の推移を例示した図である。図9は、家電機器200がメッセージ通知サーバから通知されたメッセージを表示する様子を例示した図である。
なお、メッセージ通知サーバ400は、情報提供サーバ600から情報が提供される度に、当該情報を知らせるべき各契約者について図7のフローチャートに従った動作を行うようになっている。例えば、メッセージ通知サーバ400は、「〇〇スーパー藤沢店」の特売日の情報が提供されると、図4のデータを参照することにより神奈川県藤沢市に住んでいる契約者を特定し、特定した各契約者について図7のフローチャートに従った動作を行う。
S1において、稼動状況特定部411は、図5に例示されるデータを参照し、契約者の家に設置されている各家電機器の消費電力情報を確認する。家電機器の消費電力情報は、その家電機器の現在の消費電力(瞬間消費電力)を示す情報である。
S2において、稼動状況特定部411は、各家電機器の消費電力から、稼動中の家電機器であってユーザがその傍に居る可能性が低くない家電機器(即ち、ユーザが取り扱っている可能性のある家電機器)の特定を試みる。
例えば、稼動状況特定部411は、家電機器(例えば、テレビ200−1)の消費電力がその家電機器について定められた閾値(例えば、図5に示されている“3W”の値)よりも大きい場合には、その家電機器が稼動している(ユーザがその家電機器の傍に居る可能性が低くない)と判定する。
一方、稼動状況特定部411は、家電機器の消費電力がその家電機器について定められた閾値以下である場合には、「その家電機器が稼動していないか、又は、ユーザがその傍らに居る可能性が低い」と判定する。例えば、稼動状況特定部411は、洗濯機の消費電力が定められた閾値以下である場合には、「その家電機器が稼動していないか、又は、ユーザがその傍らに居る可能性が低い」と判定する。
そして、稼動状況特定部411は、各家電機器についての判定結果に基づいて、稼動中の家電機器であってユーザがその傍に居る可能性がある家電機器の特定を試みる。
メッセージ通知サーバ400は、S2において稼動中の家電機器であってユーザがその傍に居る可能性が低くない家電機器を特定できた場合にはS3に進み、S2において稼動中の家電機器であってユーザがその傍に居る可能性が低くない家電機器を特定できなかった場合にはS4に進む。
S3において、メッセージ通知処理部412は、S2で特定された家電機器の中から、メッセージ(情報提供サーバ600から提供された情報を含むメッセージ)の通知先となる機器を決定する。
具体的には、メッセージ通知処理部412は、S2で特定された家電機器が1台である場合には、その家電機器にメッセージを通知することを決定する。例えば、メッセージ通知処理部412は、図8の時刻t1にユーザAにメッセージを通知する場合にはテレビ200−1にメッセージを通知することを決定し、時刻t2にユーザAにメッセージを通知する場合にはPCにメッセージを通知することを決定する。
また、メッセージ通知処理部412は、S2で特定された家電機器が2台以上である場合には、S2で特定された全ての家電機器にメッセージを通知してもよいが、所定のランク値(家電機器の種類毎に予め付与されたランク値)が最も大きい家電機器にメッセージを通知してもよい。
なお、稼動している間、その傍らにユーザが居る可能性が相対的に高いと考えられる家電機器には、高いランク値が付与される。例えば、PC、テレビ、電子レンジ、及び、洗濯機のランク値に関して言えば、「PCのランク値>テレビのランク値>電子レンジのランク値>洗濯機のランク値」としてもよい。また、S2で特定された2台以上の家電機器の中に、ランク値が最も大きい家電機器が2台以上含まれている場合には、メッセージ通知処理部412は、次のように処理してもよい。即ち、メッセージ通知処理部412は、ランク値が最も大きい全ての家電機器にメッセージを通知してもよいし、ランク値が最も大きい2台以上の家電機器の中から無作為に選択した1台の家電機器にメッセージを通知してもよい。
メッセージ通知サーバ400は、S3の後、S5に進む。
S4において、メッセージ通知処理部412は、HEMS機器にメッセージを通知することを決定する。メッセージ通知サーバ400は、S4の後、S5に進む。
S5において、メッセージ通知処理部412は、メッセージの通知先として決定された機器にメッセージを通知する。
具体的には、メッセージ通知処理部412は、図5のデータを参照することで、メッセージの通知先として決定された機器と通信を行うために必要な情報(接続先アドレスと接続先ポート番号とからなる接続先情報)を確認する。メッセージ通知処理部412は、確認したアドレス及びポート番号(ルータ500のアドレス及びポート番号)にアクセスすることで機器との通信を確立し、当該機器にメッセージを通知する。
メッセージ通知サーバ400が図7のフローチャートに従った以上の動作を完了すると、メッセージが通知された機器(HEMS機器100又は家電機器200)は、そのメッセージを表示する。例えば、本日の特売情報に関するメッセージをテレビ200−1のメッセージ取得処理部211が取得した場合には、メッセージ出力処理部212が、図9の(a)に示すように、そのメッセージを表示部230に表示する。あるいは、本日の特売情報に関するメッセージをPCのメッセージ取得処理部211が取得した場合には、PCのメッセージ出力処理部212が、図9の(b)に示すように、そのメッセージを表示部230に表示する。
以上、家電管理システムの特徴的な動作について説明した。
(メッセージ通知サーバ400の利点)
上述のように、メッセージ通知サーバ400は、稼動状況特定部411、及び、メッセージ通知処理部412を備えている。
上述のように、稼動状況特定部411は、契約者の自宅に設置されている複数の家電機器(外部から通知されたメッセージを提示する機能を備えた家電機器)の各々について当該家電機器の現在の消費電力を特定することで、当該複数の家電機器のうちの稼動中の家電機器(その傍らにユーザが居る可能性が低くない家電機器)を特定する。
上述のように、メッセージ通知処理部412は、稼動状況特定部411によって稼動中の家電機器が特定された場合に、特定された家電機器に向けて、当該契約者(当該複数の家電機器のユーザ)に知らせるべきメッセージを通知する。
上記の構成によれば、メッセージ通知サーバ400は、HEMSに対応した住宅の居住者が逸早く気付くことができるような方法でメッセージを通知できる、と言える。
(家電機器200の利点)
上述のように、家電機器200は、メッセージ通知サーバ400から通知されたメッセージを提示する機能を備えている。
即ち、家電機器200は、メッセージ出力処理部212を備えている。メッセージ出力処理部212は、メッセージ通知サーバ400によって、当該家電機器200の現在の消費電力を特定することで当該家電機器200が稼動中であると判定したことをトリガとして当該メッセージが通知された場合に、当該メッセージを提示する。
上記の構成によれば、家電機器200は、メッセージ通知サーバ400によって通知された情報を提示できる、という効果を奏する。
(実施形態1の付記事項)
HEMS機器100には、電源タップ50から電力が供給されていてもよい。
この場合、HEMS機器100は、自機の現在の消費電力を示す消費電力情報を当該電源タップ50から取得してもよい。そして、HEMS機器100の制御部110(送信処理手段)は、電力の使用状況に関するデータとして、各家電機器200の消費電力情報とHEMS機器100の消費電力情報とを含むデータを、管理サーバ300に逐次アップロードしてもよい。
<実施形態2>
以下、更に図10〜図13を参照して、本発明の別の一実施形態に係る家電管理システムについて説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と全く同じ機能又は略同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、基本的にその説明を省略する。
(家電管理システムの概要)
本実施形態に係る家電管理システムの概要について図10を参照しながら説明する。図10は、本実施形態に係る家電管理システムのシステム構成図である。
本実施形態に係る家電管理システムは、実施形態1に係る家電管理システムとは異なり、図10に示すように、報知機器(例えば、インターホン700)を含んでいる。この報知機器は、通知されたメッセージを音声により周囲に知らせる機能を備えている。
本実施形態に係る家電管理システム(以下、本実施形態の説明において、単に「家電管理システム」と呼称する)では、HEMS機器100Aは、電力の使用状況に関するデータとして、報知機器と通信するためにサーバが参照すべき接続先情報を含むデータを管理サーバ300にアップするようになっている。
また、家電管理システムでは、メッセージ通知サーバ400Aが、緊急度の高いメッセージを契約者に通知する場合であってその契約者の自宅にある稼動中の家電機器(ユーザが傍に居る可能性が低くない家電機器)を特定できない場合、その契約者の報知機器にそのメッセージを通知するようになっている。
(インターホン700の構成)
次に、家電管理システムに含まれるインターホン700の構成について図11を参照しながら説明する。図11は、インターホン700のハードウェア構成を示すブロック図である。
図11に示すように、インターホン700は、制御部710、記憶部720、タッチパネル式表示部730、スピーカ740、マイク750、通信部760、及び、LED部770を備えている。
制御部710は、インターホン700全体を制御するCPUである。
記憶部720は、各種プログラムが記録されている記録媒体である。記憶部720には、ルータ500に接続するための各種情報(パスワード等)も記録されている。本実施形態において記憶部720はフラッシュメモリであるが、記憶部720は他の種類のデバイスであってもよい。
タッチパネル式表示部730は、操作デバイスとしても機能する表示デバイスである。
タッチパネル式表示部730には、来訪者の撮像画像が表示される。また、タッチパネル式表示部730が所定の操作を受け付けた場合、タッチパネル式表示部730には、インターホン700の設定画面が表示される。
スピーカ740は、インターホン700の外部から通知されたメッセージの音声を出力する。
マイク750は、居住者の声を来訪者に伝えるための機器である。
通信部760は、他の装置とのIP通信を可能にするために設けられた無線LANインタフェースである。
LED部770は、所定のイベント(例えば、メッセージ通知サーバ400Aからのメッセージの取得、来訪者の呼び鈴等)が発生すると、イベントの発生を周囲に知らせるための所定の発光動作を行う。
以上、インターホン700の構成について説明した。
(家電管理システムの動作)
次に、家電管理システム(特に、メッセージ通知サーバ400A)の特徴的な動作について、更に図12及び図13を参照しつつ説明する。
図12は、メッセージ通知サーバ400Aが管理サーバ300から取得する、契約者の自宅の消費電力に関するデータを模式的に例示した図である。図13は、メッセージ通知サーバ400Aの動作を示すフローチャートである。実施形態1と同様、メッセージ通知サーバ400Aは、情報提供サーバ600から情報が提供される度に、当該情報を知らせるべき各契約者について図13のフローチャートに従った動作を行うようになっている。
情報提供サーバ600から情報が提供されると、メッセージ通知サーバ400Aは、S11及びS12の処理を行う。S11の処理、及び、S12の処理は、それぞれ、実施形態1で説明したS1の処理、及び、S2の処理と同じ処理である。
メッセージ通知サーバ400Aは、S12において稼動中の家電機器であってユーザがその傍に居る可能性が低くない家電機器を特定できた場合にはS13に進み、S12において稼動中の家電機器であってユーザがその傍に居る可能性が低くない家電機器を特定できなかった場合にはS14に進む。例えば、メッセージ通知サーバ400Aは、図8の時刻t3にS11及びS12の処理を行った場合には、S14に進む。
S13において、メッセージ通知処理部412は、実施形態1で説明したS3の処理と同様の処理を行う。メッセージ通知サーバ400Aは、S13の後、S16に進む。
S14において、メッセージ通知処理部412は、情報提供サーバ600から提供された情報の緊急度(その情報をどの程度早くユーザに知らせるべきかを示す指標)を特定し、特定した緊急度が所定の閾値以上であるか否かを判定する。
メッセージ通知サーバ400Aは、S14にて緊急度が所定の閾値未満であると判定した場合、図13のフローチャートに従った動作を終了する。一方、メッセージ通知サーバ400Aは、S14にて緊急度が所定の閾値以上であると判定した場合、S15に進む。
S15において、メッセージ通知処理部412は、メッセージを報知機器に通知することを決定する。メッセージ通知サーバ400Aは、S15の後、S16に進む。
S16において、メッセージ通知処理部412は、実施形態1で説明したS6と同様に、メッセージの通知先として決定された機器にメッセージを通知する。例えば、S15においてメッセージを報知機器に通知することを決定した場合、メッセージ通知処理部412は、図12のデータを参照することで、報知機器と通信を行うために必要な情報(接続先アドレス、及び、接続先ポート番号)を確認する。メッセージ通知処理部412は、確認したアドレス及びポート番号(ルータ500のアドレス及びポート番号)にアクセスすることで報知機器との通信を確立し、報知機器にメッセージを通知する。
メッセージ通知サーバ400AがS16を終えると、メッセージが通知された機器は、そのメッセージを出力する。例えば、インターホン700にメッセージが通知された場合、制御部710は、そのメッセージの音声をスピーカ740から出力する。
以上、家電管理システムの特徴的な動作について説明した。
(メッセージ通知サーバ400Aの利点)
上述の説明から明らかなように、メッセージ通知サーバ400Aには、メッセージ通知サーバ400と同様の利点がある。
また、メッセージ通知サーバ400Aは、重要なメッセージを通知する場合であって、ユーザがその傍らに居る可能性が低くない家電機器を特定できない場合には、そのメッセージを報知機器に通知する。その結果、ユーザの自宅に設置されている報知機器の周囲にはそのメッセージの音声が伝わるので、ユーザは、自宅の何処に居る場合であっても、メッセージの内容を把握することができる。
従って、メッセージ通知サーバ400Aには、ユーザに対して、重要なメッセージをメッセージ通知サーバ400よりも早く知らせることができる、という利点がある。
(実施形態2の付記事項)
報知機器には、電源タップ50から電力が供給されていてもよい。
この場合、HEMS機器100Aは、報知機器の現在の消費電力を示す消費電力情報を当該電源タップ50から取得してもよい。そして、HEMS機器100Aは、電力の使用状況に関するデータとして、各家電機器200の消費電力情報および接続先情報と、報知機器の消費電力情報および接続先情報と、を含むデータを、管理サーバ300に逐次アップロードしてもよい。
<実施形態3>
以下、更に図14〜図17を参照して、本発明の更に別の一実施形態に係る家電管理システムについて説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1又は2にて説明した部材と全く同じ機能又は略同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、基本的にその説明を省略する。
(家電管理システムの概要)
本実施形態に係る家電管理システムの概要について図14を参照しながら説明する。図14は、本実施形態に係る家電管理システムのシステム構成図である。
本実施形態に係る家電管理システムでは、実施形態2に係る家電管理システムとは異なり、HEMS機器100Bが、定期的に、電力の使用状況を解析し、解析結果を示すメッセージ(例えば、節電アドバイスに関するメッセージ)を管理サーバ300に通知するようになっている。
また、HEMS機器100Bは、居住者が在宅中であるか否かを判定する機能を備えており、契約者の電力の使用状況に関するデータとして、当該機能による判定の結果を示す情報を含むデータを管理サーバ300に通知するようになっている。なお、当該機能に関し、HEMS機器100Bは、例えば、玄関のドアが施錠された時にドアが施錠された旨を示す信号を受信し、玄関のドアが開錠された時にドアが開錠された旨を示す信号を受信するようになっていてもよい。そして、HEMS機器100Bは、直近で受信した信号がいずれの信号であるかに基づいて、居住者が在宅中であるか否かを判定してもよい。
また、本実施形態に係る家電管理システム(以下、本実施形態の説明において、単に「家電管理システム」と呼称する)では、メッセージ通知サーバ400Bが、メッセージを知らせるべき相手が在宅である場合に限り、メッセージを通知するようになっている。メッセージ通知サーバ400Bは、メッセージの通知先となる機器を、そのメッセージの緊急度の高さに基づいて決定するようになっている。
(家電管理システムの動作)
次に、家電管理システム(特に、メッセージ通知サーバ400B)の特徴的な動作について、更に図15〜17を参照しつつ説明する。
図15は、メッセージ通知サーバ400Bが契約者に通知するメッセージの緊急度(そのメッセージをどの程度早く契約者に知らせるべきかを示す指標)をメッセージの種類毎に示した図である。図16は、メッセージ通知サーバ400Bが管理サーバ300から取得する、契約者の自宅の消費電力に関するデータを模式的に例示した図である。図17は、メッセージ通知サーバ400Bの動作を示すフローチャートである。メッセージ通知サーバ400Bは、情報提供サーバ600から情報を取得するか、又は、HEMS機器100Bが送信したメッセージを管理サーバ300から取得する度に、当該情報又は当該メッセージを知らせるべき各契約者について図17のフローチャートに従った動作を行うようになっている。
メッセージ通知処理部412は、上記情報又は上記メッセージを取得すると、その情報又はメッセージを知らせるべき契約者(又はその同居人)が在宅中であるか否かを判定する(S21)。例えば、メッセージ通知処理部412は、HEMS機器100Bが管理サーバ300に送信した図16のデータを管理サーバ300から取得し、当該データを参照することにより、ユーザA(又はその同居人)が在宅中であるか否かを判定してもよい。
S21にて契約者(及びその同居人)が在宅中でないと判定された場合、メッセージ通知サーバ400Bは、図17のフローチャートに従った動作を終了する。一方、S21にて契約者(又はその同居人)が在宅中であると判定された場合、メッセージ通知サーバ400Bは、S22に進む。
S22において、メッセージ通知処理部412は、メッセージの緊急度を判定する。例えば、メッセージ通知処理部412は、図15に示されている基準に基づいて、メッセージの緊急度を判定してもよい。即ち、メッセージ通知処理部412は、本日の特売情報とその特売情報の緊急度が「中」であることを示す情報とを情報提供サーバ600から取得した場合、当該情報に基づいて、メッセージの緊急度が「中」であると判定してもよい。
また、例えば、メッセージ通知処理部412は、HEMS機器のメーカからの新製品情報とその新製品情報の緊急度が「低」であることを示す情報とを情報提供サーバ600から取得した場合、当該情報に基づいて、メッセージの緊急度が「低」であると判定してもよい。
メッセージ通知サーバ400Bは、緊急度が「低」であると判定した場合にはS23に進み、緊急度が「中」であると判定した場合にはS26に進み、緊急度が「高」(即ち、最大)であると判定した場合にはS27に進む。
S23において、稼動状況特定部411は、図16に例示されるデータを参照し、契約者の家に設置されている各家電機器の消費電力情報を確認する。
S24において、稼動状況特定部411は、各家電機器の消費電力から、稼動中の家電機器であってユーザがその傍に居る可能性が低くない家電機器(即ち、ユーザが取り扱っている可能性のある家電機器)の特定を試みる。
メッセージ通知サーバ400Bは、S24にてそのような家電機器の特定できた場合にはS25に進み、S24にてそのような家電機器の特定できなかった場合には図17のフローチャートに従った動作を終了する。
S25において、メッセージ通知処理部412は、S24で特定された家電機器の中から、メッセージ(HEMS機器100Bが管理サーバ300に通知したメッセージ、又は、情報提供サーバ600から提供された情報を含むメッセージ)の通知先となる機器を決定する。メッセージ通知サーバ400Bは、S25の後、S28に進む。
S26において、メッセージ通知処理部412は、家電管理システムに含まれている、契約者の自宅の全機器(即ち、図16に例示されるデータに接続先情報が示されている全機器)にメッセージを通知することを決定する。メッセージ通知サーバ400Bは、S26の後、S28に進む。
S27において、メッセージ通知処理部412は、報知機器にメッセージを通知することを決定する。メッセージ通知サーバ400Bは、S27の後、S28に進む。
S28において、メッセージ通知処理部412は、S25、S26、又は、S27にてメッセージの通知先として決定した機器に、メッセージを通知し、図17のフローチャートに従った動作を終了する。
メッセージ通知サーバ400BがS28を終えると、メッセージが通知された機器は、そのメッセージを出力する。例えば、メッセージ通知サーバ400Bは、ユーザAが在宅中である図18の時刻t4に、ユーザAに災害情報を知らせるために図17のフローチャートに従った動作を行った場合、家電管理システムに含まれているユーザAの自宅の全機器が、災害情報を知らせるためのメッセージを出力する。
以上、家電管理システムの特徴的な動作について説明した。
(メッセージ通知サーバ400Bの利点)
上述の説明から明らかなように、メッセージ通知サーバ400Bには、メッセージ通知サーバ400と同様の利点がある。
また、メッセージ通知サーバ400Bは、契約者(又はその居住者)が自宅に居る時に非常に重要なメッセージを通知する場合には、そのメッセージを当該契約者の自宅の全機器に通知する。その結果、契約者(又はその居住者)は、自宅の何処に居る場合であっても、メッセージの内容を把握することができる。
従って、メッセージ通知サーバ400Bには、ユーザに対して、非常に重要なメッセージをメッセージ通知サーバ400よりも早く知らせることができる、という利点がある。
(実施形態3の付記事項)
メッセージ通知処理部412は、S21にて契約者(及びその同居人)が在宅中でないと判定された場合に、図4のデータを参照し、メッセージを知らせるべき契約者の携帯メールアドレス宛(即ち、契約者の携帯端末)に、そのメッセージが記載されたメールを送信してもよい。
同様に、メッセージ通知処理部412は、S24にて稼動中の家電機器であってユーザがその傍に居る可能性が低くない家電機器を特定できなかった場合に、図4のデータを参照し、メッセージを知らせるべき契約者の携帯メールアドレス宛(即ち、契約者の携帯端末)に、そのメッセージが記載されたメールを送信してもよい。
<実施形態4>
以下、更に図19〜図21を参照して、本発明の更に別の一実施形態に係る家電管理システムについて説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と全く同じ機能又は略同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、基本的にその説明を省略する。
(家電管理システムの概要)
本実施形態に係る家電管理システムの概要について図19を参照しながら説明する。図19は、本実施形態に係る家電管理システムのシステム構成図である。
実施形態1〜3と同様に、本実施形態に係る家電管理システムには、クラウドサービスを提供するサーバが含まれている。一方、実施形態1〜3と異なり、本実施形態に係る家電管理システムには、電気自動車である自動車900が含まれている。
自動車900には車載機器が搭載されている。車載機器は、ユーザの自宅のルータ500に接続できるようになっており、充電状態にある間、ルータ500に接続するようになっている。
また、電気自動車充電用の屋外コンセント50’は、電源タップ50と同様に通信機能を備えており、自動車900の充電による瞬間消費電力を測定する度に、測定結果を示す消費電力情報を当該屋外コンセント50’のIDと共にHEMS機器100Cに送信する。
HEMS機器100Cは、電力の使用状況に関するデータ(各家電機器の瞬間消費電力情報、および、自動車の充電による瞬間消費電力を示す情報等)を表示する機能、及び、当該データをサーバに逐次アップロードする機能を備えている。
(自動車900)
以下、自動車900の構成について、更に図20を参照しながら説明する。図20は、自動車900の構成の一部を示した図である。
自動車900の車載機器は、カーナビゲーション機器であり、図20に示すように、制御部910、記憶部920、表示部930、GPS部940、及び、通信部950を備えている。また、図20に示すように、自動車900は、蓄電池960、及び、充電ポート970を備えた電気自動車である。なお、車載機器は、カーナビゲーション機器ではなく、他の種類の機器であってもよい。
制御部910は、車載機器全体を制御するCPUであり、メッセージ取得処理部911、及び、メッセージ出力処理部912として機能する。
メッセージ取得処理部911は、メッセージ通知処理部412によって通知されたメッセージを取得する。
メッセージ出力処理部912は、メッセージ取得処理部911が取得したメッセージを表示部930に表示する。
記憶部920は、各種プログラムが記録されている記録媒体である。記憶部920は、には、ルータ500に接続するための各種情報(パスワード等)も記録されている。本実施形態において記憶部920はフラッシュメモリであるが、記憶部920は他の種類のデバイスであってもよい。
表示部930は、自動車900の現在の状況を示す情報(例えば、自動車900の現在位置が示された電子地図)が表示される表示デバイスである。
GPS部940は、人工衛星から受信したGPS信号に基づいて、自動車900の現在位置を特定する。
通信部950は、無線LAN対応のルータに接続可能な無線LANインタフェースである。
蓄電池960は、自動車900に動力を与えるための電力を保持している。
充電ポート970は、蓄電池960に電力を供給するためのポートである。
(家電管理システムの動作)
家電管理システムは、基本的に、実施形態1に係る家電管理システムと同様の動作を行う。
即ち、メッセージ通知サーバ400は、情報提供サーバ600から情報が提供される度に、当該情報を知らせるべき各契約者について図7のフローチャートに従った動作を行う。
ただし、メッセージ通知サーバ400は、S1において、契約者の家に設置されている各家電機器の消費電力情報だけでなく、契約者の電気自動車(例えば、自動車900)の充電による消費電力を示す情報を確認する。そして、メッセージ通知サーバ400は、確認の結果「自動車900が充電中の状態にある」と判定した場合には、S3又はS4の処理と共に(或いは、S3又はS4の処理に代えて)、自動車900の車載機器にメッセージを送信する。
そして、メッセージ取得処理部911は、メッセージ通知サーバ400が自動車900の車載機器に送信したメッセージを取得し、メッセージ出力処理部912は、当該メッセージを表示部930に表示する。なお、メッセージ出力処理部912が当該メッセージを表示するタイミングに特段の制限はない。例えば、メッセージ出力処理部912は、メッセージ取得処理部911がメッセージを取得した直後にメッセージを表示してもよいし、充電が終了した自動車900の始動ボタンが押された直後に(例えば、図21の(a)に示すように)メッセージを表示してもよい。
(実施形態4に関する付記事項)
自動車900の車載機器は、自動車900において所定のイベントが発生した時に、イベントの内容を示す情報と自動車900を所有する契約者(ユーザA)の契約IDとをメッセージ通知サーバ400に送信してもよい。例えば、当該契約IDが記載された設定ファイルと当該設定ファイルを参照することで上記の送信処理を行うプログラムとが記憶部920に記録され、制御部910は、当該プログラムを実行することにより、イベントの内容を示す情報と当該契約IDとをメッセージ通知サーバ400に送信してもよい。
そして、メッセージ通知サーバ400は、イベントの内容を示す情報を自動車900から受信する度に、自動車900を所有する契約者(ユーザA)について図7のフローチャートに従った動作を行ってもよい。
例えば、自動車900において「充電完了」というイベントが発生した場合、メッセージ通知サーバ400は、図7のフローチャートに従った動作を行ってもよい。そして、メッセージ通知サーバ400は、S3においてテレビ200−1をメッセージの通知先となる機器として決定した場合(例えば、テレビ200−1を用いて番組を視聴している者がいる場合)、テレビ200−1に「自動車の充電が完了しました」というメッセージを送信してもよい。このメッセージを受信したテレビ200−1は、例えば、図21の(b)に示すように、そのメッセージを表示してもよい。
(その他の付記事項1)
実施形態1〜4に関し、HEMS機器100(100A、100B、100C)は、同じ無線LANネットワークに属する各機器について、当該機器へのメッセージの通知を許可するか否かの設定、及び、当該機器への通知を許可するメッセージの緊急度の設定が可能なように構成されていてもよい。例えば、HEMS機器は、図22に示すような設定画面を通じてユーザが設定をできるように構成されていてもよい。
ユーザは、各機器について、図22の設定画面内における当該機器のアイコンをタップすることによって当該機器へのメッセージの通知の許可/不許可を切り替えることができる。図22において、背景にハッチングが施されていないアイコンはそのアイコンに対応する機器へのメッセージの通知が許可されていることを示しており、背景にハッチングが施されたアイコンは、そのアイコンに対応する機器へのメッセージの通知が許可されていないことを示している。
また、ユーザは、各機器について、図22の設定画面内における当該機器のアイコンに隣接する所定の領域(「緊急度」と表記された領域)をタップすることによって当該機器への通知を許可するメッセージの緊急度を、“低”、“中”および“高”の中から選択することができる。
図22の設置画面を通じた設定が完了すると、設定内容が記憶部120に記録される。
HEMS機器は、電力の使用状況に関するデータとして、上記設定内容を含むデータ(例えば、図23のデータ)を管理サーバ300に逐次送信してもよい。
そして、メッセージ通知サーバ400(400A、400B)のメッセージ通知処理部412は、S3(S13、S25)において、電力の使用状況に関するデータを参照し、上記設定内容に従ってメッセージの通知先を決定してもよい。
(その他の付記事項2)
実施形態2、3に関し、インターホン700は、メッセージ通知サーバからメッセージが通知された時のスピーカ740及びLED部770の動作の設定が可能なように構成されていてもよい。即ち、スピーカ740にメッセージ音声を出力させるか、及び、LED部770にメッセージの通知を知らせる発光動作を行わせるか、についての設定が可能なように構成されていてもよい。
例えば、インターホン700は、図24に示すようなインターホン設定画面を通じてユーザが上記設定を行うことができるように、構成されていてもよい。ユーザは、「音声通知」と表記された所定の領域をタップすることで、スピーカ740によるメッセージ音声の出力のオン/オフを切り替えることができ、「光通知」と表記された所定の領域をタップすることにより、LED部770の発光動作のオン/オフを切り替えることができる。
(その他の付記事項3)
実施形態1〜4に関し、HEMS機器は、図25に示すような、自宅の間取りが示された通知設定画面を表示する機能を備えていてもよい。ユーザは、この通知設定画面を通じて、家電管理システムに含まれている自宅の各機器について、当該機器が設置されている部屋に対応する、通知設定画面内の領域に、当該機器を示すアイコンを移動(ドラッグ)させることができる。
そして、HEMS機器は、各機器について、通知設定画面内のある領域に当該機器を示すアイコンが移動された場合に当該機器はその領域に対応する部屋に設置されていると認識し、当該機器のグループIDをその領域に対応するグループIDに設定してもよい。HEMS機器は、図26に示すような記録形式で、各機器のグループIDを記録してもよい。
また、HEMS機器は、各グループ(各部屋)について、当該グループに属する機器(当該部屋に設置されている機器)に対するメッセージの通知を許可するか否かの設定(通知可否設定)を受け付けるようになっていてもよい。HEMS機器は、通知設定画面を通じて、この設定を受け付けることができるようになっていてもよい。ユーザは、通知設定画面内の複数の上記領域の各々について、当該領域に表示されているN(図25では、N=1)個のアイコンに対応するN台の機器へのメッセージの通知の許可/不許可を、当該領域をタップすることによって切り替えることができる。
そして、HEMS機器は、電力の使用状況に関するデータとして、通知設定画面での設定内容を含むデータ(例えば、図27のデータ)を管理サーバ300に逐次送信してもよい。
メッセージ通知サーバ400(400A、400B)のメッセージ通知処理部412(参照手段)は、S3(S13、S25)においてメッセージの通知先となる機器を決定する際に、電力の使用状況に関するデータ(例えば、図27のデータ)を参照してもよい。そして、メッセージ通知処理部412は、通知設定画面での設定内容に基づき、メッセージの通知が許可されているグループに属する稼動中の機器にメッセージを通知し、メッセージの通知が許可されていないグループに属する稼動中の機器にはメッセージを通知しないことを決定してもよい。
(その他の付記事項4)
実施形態2、3に関し、報知機器として、インターホン700と共に、又は、インターホン700の代わりに、図28に示すようなロボット掃除機を用いてもよい。
ロボット掃除機には、人感センサが設けられていてもよい。ロボット掃除機の制御部は、メッセージが通知された時に人感センサが周囲に人が居ることを検出した場合に、メッセージ音声をスピーカから出力してもよい。
(その他の付記事項5)
実施形態2、3に関し、メッセージ通知サーバは、メッセージと共に、そのメッセージの緊急度を示す情報を、メッセージの通知先となる機器(例えば、報知機器)に通知してもよい。この場合、報知機器のLEDは、メッセージの緊急度に応じた発光動作を行ってもよい。例えば、インターホン700のLED部770は、緊急度“高”のメッセージが通知された場合には赤く発光し、緊急度“中”のメッセージが通知された場合には黄色く発光し、緊急度“低”のメッセージが通知された場合には青く発光してもよい。
(その他の付記事項6)
実施形態1〜3に関し、HEMS機器は、ユーザがメッセージ通知サーバに対して携帯端末にメッセージを通知させるか否かの設定をできるように構成されていてもよい。HEMS機器は、電力の使用状況に関するデータとして、当該設定の内容を含むデータを管理サーバ300に逐次送信してもよい。
メッセージ通知サーバ400(400A、400B)のメッセージ通知処理部412(参照手段)は、メッセージを知らせるべき契約者のHEMS機器によって管理サーバ300に送信された電力の使用状況に関するデータを参照し、携帯端末にメッセージを通知させる設定がされている場合には、当該契約者の携帯メールアドレス宛に、メッセージが記載されたメールを送信してもよい。
(その他の付記事項7)
実施形態1〜3では、複数台のサーバを使用したが、当該複数台のサーバはすべて1つの事業者によって提供されてもよいし、当該複数台のサーバのうちの一部のサーバ(例えば、管理サーバ300及びメッセージ通知サーバ400)はある事業者によって提供され、当該複数台のサーバのうちの残りのサーバ(例えば、情報提供サーバ600)は別の事業者によって提供されてもよい。
また、実施形態1〜3で使用するサーバは1台であってもよい。即ち、当該複数台のサーバの各々が備える機能を兼ね備えた1台のサーバを使用してもよい。
<実施形態5>
実施形態1〜3の各装置の制御ブロック(特に、稼動状況特定部、メッセージ通知処理部、メッセージ取得処理部、及び、メッセージ出力処理部)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、各装置は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラム及び各種データがコンピュータ(又はCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)又は記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(又はCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る情報通知装置(メッセージ通知サーバ400、400A、400B)は、通知された情報(メッセージ)を提示する機能を備えた複数の機器(家電機器200)の各々について当該機器の実消費電力を特定することで、上記複数の機器のうちの稼動中の機器を特定する特定手段(稼動状況特定部411)と、上記特定手段により特定された機器に向けて、上記複数の機器のユーザに知らせるべき情報を通知する第1情報通知手段(メッセージ通知処理部412)と、を備えている。
上記の構成によれば、上記メッセージ通知装置は、上記ユーザに知らせるべき情報を稼動中の機器(即ち、上記ユーザがその傍に居る可能性のある機器)に通知し、稼動中の機器は通知された情報を提示する。
従って、上記メッセージ通知装置は、情報の受け手である上記ユーザが上記情報に逸早く気付くことができるような方法で上記情報を通知できる、という効果を奏する。
また、上記の構成によれば、上記メッセージ通知装置は、上記機器として周囲に人が居ることを検知する機能を備えていない機器(人感センサを備えていない家電機器)を用いた場合であっても、上記の効果を奏する。
本発明の態様2に係る情報通知装置は、上記態様1において、上記特定手段が上記稼動中の機器を特定できなかった場合に、上記情報を上記ユーザの携帯端末に通知する第2情報通知手段(メッセージ通知処理部412)を備えていてもよい。
上記の構成によれば、上記メッセージ通知装置は、上記ユーザが上記情報により早く気付くことができるように上記情報を通知できる、という更なる効果を奏する。
本発明の態様3に係る情報通知装置(メッセージ通知サーバ400A、400B)は、上記態様1又は2において、上記情報の緊急度が一定以上である場合に、所定の報知機器に向けて上記情報を通知する第3情報通知手段(メッセージ通知処理部412)を備え、上記情報の緊急度は、当該情報をどの程度早く上記ユーザに知らせるべきかを示す指標であり、上記報知機器は、当該情報を音声により周囲に報知する機能を備えた機器であってもよい。
上記の構成によれば、上記メッセージ通知装置が緊急度の高い情報(上記ユーザに逸早く知らせるべき情報)を通知する場合には、上記報知機器が、当該情報を音声により周囲に報知する。
従って、上記メッセージ通知装置は、上記ユーザが緊急度の高い情報により早く気付くことができるように上記情報を通知できる、という更なる効果を奏する。
本発明の態様4に係る情報通知装置(メッセージ通知サーバ400B)は、上記態様3において、第3情報通知手段が、上記緊急度が最大である場合には、上記報知機器、及び、上記複数の機器の各々に上記情報を通知するように構成されていてもよい。
上記の構成によれば、上記メッセージ通知装置は、緊急度が最大の情報に上記ユーザがより一層早く気付くことができるように上記情報を通知できる、という更なる効果を奏する。
本発明の態様5に係る情報通知装置は、上記態様1から4のいずれかの態様において、上記複数の機器の各々が上記ユーザの自宅に設置されている家電機器であり、上記自宅の各部屋について、当該部屋に設置されている家電機器への上記情報の通知を許可するか否かの設定を参照する参照手段(メッセージ通知処理部412)を更に備え、第1情報通知手段は、上記特定手段により特定された家電機器であって上記情報の通知を許可する旨の設定がされている部屋の家電機器に向けて上記情報を通知してもよい。
上記の構成によれば、上記情報通知装置は、ユーザが不許可の設定を行った部屋(例えば、赤子が寝ている部屋)に設置されている家電機器が音声により上記情報を提示してしまう(例えば、寝ている赤子を意図せず起こしてしまう)ことを防ぐことができる、という更なる効果を奏する。
本発明の態様6に係る自動車(自動車900)は、通知された情報を提示する機能を備えた自動車であって、外部の装置(メッセージ通知サーバ400)によって、当該自動車の充電による消費電力を特定することで当該自動車が充電中であると判定したことをトリガとして当該情報が通知された場合に、当該情報を提示する情報提示手段(メッセージ出力処理部912)を備えている。
上記の構成によれば、上記自動車は、充電中または充電後に、当該自動車の車内に居る人(出掛けるために充電完了を待っている人、又は、出掛けるために充電完了を待っていた人)に当該情報を知らせることができる、という効果を奏する。
本発明の態様7に係る情報提示装置(家電機器200、HEMS機器100)は、通知された情報を提示する機能を備えた情報提示装置であって、外部の装置(メッセージ通知サーバ400)によって、当該情報提示装置の実消費電力を特定することで当該情報提示装置が稼動中であると判定したことをトリガとして当該情報が通知された場合に、当該情報を提示する情報提示手段(メッセージ出力処理部212、制御部110)を備えている。
上記の構成によれば、上記情報提示装置は、本発明の態様1に係る情報通知装置によって通知された情報を提示できる、という効果を奏する。
本発明の態様8に係る情報提示装置(HEMS機器100)は、上記態様7において、
自装置の実消費電力を示す情報を外部の装置に送信する送信処理手段(制御部110)を更に備えていてもよい。
上記の構成によれば、上記情報提示装置は、当該情報提示装置の実消費電力を外部の装置が特定することを可能にする、という更なる効果を奏する。
本発明の態様9に係る情報通知方法は、情報通知装置の情報通知方法であって、通知された情報を提示する機能を備えた複数の機器の各々について当該機器の実消費電力を特定することで、当該複数の機器のうちの稼動中の機器を特定する特定ステップ(図7のS2)と、上記特定ステップにて特定された機器に向けて、上記複数の機器のユーザに知らせるべき情報を通知する情報通知ステップ(図7のS5)と、を含んでいる。
上記の構成によれば、上記情報通知方法は、本発明の態様1に係る情報通知装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の態様10に係る情報提示システムは、情報を外部に通知する情報通知装置(メッセージ通知サーバ400)と、上記情報通知装置から通知された情報を提示する複数の情報提示装置(家電機器200)と、を含む情報提示システムであって、上記情報通知装置は、上記複数の情報提示装置の各々について当該情報提示装置の実消費電力を特定することで、上記複数の情報提示装置のうちの稼動中の装置を特定する特定手段(稼動状況特定部411)と、上記特定手段により特定された情報提示装置に向けて、上記複数の情報提示装置のユーザに知らせるべき情報を通知する情報通知手段(メッセージ通知処理部412)と、を備え、上記複数の情報提示装置の各々は、当該情報が通知された場合に、当該情報を提示する情報提示手段(メッセージ出力処理部212)を備えている。
上記の構成によれば、上記情報提示システムは、本発明の態様1に係る情報通知装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の態様1から5に係る情報通知装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記情報通知装置が備える各手段として動作させることにより上記各手段をコンピュータにて実現させるプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
また、本発明の態様7に係る情報提示装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記情報提示装置が備える情報提示手段として動作させることにより当該情報提示手段をコンピュータにて実現させるプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。