JP6005567B2 - 蒸気タービン - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、蒸気タービンに関する。
蒸気タービンにおいて、作動流体である蒸気は、一般に、高真空まで膨張するため、最終段のタービン段落付近では、飽和蒸気線を越えて水滴を含む湿り蒸気となる。
蒸気タービンが湿り蒸気で作動される場合、乾き蒸気で作動されるときには生じない、信頼性および性能に関する問題が生じる。信頼性に関する問題としては、水滴が高速で回転する動翼に衝突して生じる浸食などがあり、性能に関する問題としては、水滴の発生、成長、挙動に起因する湿り損失などがある。
湿り損失は、過飽和損失、凝縮損失、加速損失、制動損失、捕捉損失、ポンプ損失などに分類することができる。ここで、過飽和損失は、蒸気が過飽和状態から水滴核が急激に発生して飽和状態に戻る過程で発生する損失である。凝縮損失は、水滴の周りの蒸気が凝縮する際に発生する損失である。加速損失は、水滴と蒸気との速度差によって発生する損失である。制動損失は、水滴が動翼の背側に衝突する際に発生する損失である。捕捉損失は、静翼(ノズル)および動翼の翼面に水滴が衝突する際に発生する損失である。ポンプ損失は、動翼の翼面に水滴が付着した際に発生する損失である。
従来の湿り損失を低減する方法としては、主に水分を除去する方法が検討されている。例えば、動翼の遠心力によって外周壁面に飛ばされた水滴を効果的に分離して除去するドレンキャッチャを備えることで湿り損失を低減することが検討されている。また、静翼の内部を中空とし、静翼の翼面に形成される水膜を吸引して粗大水滴の発生を抑制するスリットやドレンセパレータを備えることで、湿り損失を低減することが検討されている。
川岸、小野田、渋川、新関、「蒸気タービンの湿り損失評価法の開発」、日本機械学会論文集(B編)、77巻775号、2011、p.882−893
しかしながら、従来の湿り損失を低減する方法では、水分を分離して除去するため、湿り損失の中の制動損失や加速損失の低減に効果はあるものの、水滴が発生する際に生じる過飽和損失を抑制する効果はない。また、従来、過飽和損失を抑制する有効な対策がなされていない。
本発明が解決しようとする課題は、過飽和損失を低減して、タービン効率の向上を図ることができる蒸気タービンを提供するものである。
実施形態の蒸気タービンは、タービンロータが貫設されたケーシングと、前記タービンロータに植設された動翼と、前記動翼とタービン段落を形成し、前記ケーシングの内側に配設された前記ダイアフラム外輪と前記ダイアフラム内輪との間に支持された静翼とを備える。
また、蒸気タービンは、前記ケーシング内の蒸気が流れる蒸気通路の半径方向に設けられた微小粒子を噴出する複数の噴出部からなる噴出部群と、前記噴出部群に微小粒子を供給する微小粒子供給部と、前記微小粒子供給部を制御して、各前記噴出部ごとに前記微小粒子の噴出を制御する制御部とを備える。さらに、蒸気タービンは、前記蒸気タービンの入口における蒸気の圧力を検知する入口圧力計測部と、前記蒸気タービンの入口における蒸気の温度を検知する入口温度計測部と、前記蒸気タービンの出口における蒸気の圧力を検知する出口圧力計測部と、前記蒸気タービンの出力を検知する出力計測部とを備え、前記制御部が、前記入口圧力計測部、前記入口温度計測部、前記出口圧力計測部および前記出力計測部からの出力信号を入力し、入力した前記出力信号に基づいて、蒸気の流れの過飽和域分布を算出し、算出した前記過飽和域分布に基づいて前記微小粒子供給部を制御して、過飽和域の上流に位置する前記噴出部から蒸気の流れの下流方向に前記微小粒子を噴出させる。
蒸気タービンの膨張過程を示すエンタルピ−エントロピ線図である。 蒸気タービンにおける蒸気の湿り度と湿り損失の関係を示す図である。 蒸気タービンの蒸気通路における蒸気の流れの過飽和域分布を説明するための、蒸気タービンの上半側の断面を示した図である。 蒸気タービンの蒸気通路における蒸気の流れの過飽和域分布を説明するための、蒸気タービンの上半側の断面を示した図である。 第1の実施の形態の蒸気タービンの鉛直方向の子午断面を示す図である。 第1の実施の形態の蒸気タービンにおける最終2段のタービン段落の上半側の断面を示した図である。 第1の実施の形態の蒸気タービンにおける最終2段のタービン段落の上半側の断面を示した図である。 第2の実施の形態の蒸気タービンにおける最終2段のタービン段落の上半側の断面を示した図である。 第2の実施の形態の蒸気タービンにおける最終3段のタービン段落の上半側の断面を示した図である。 第3の実施の形態の蒸気タービンにおける最終段のタービン段落の上半側の断面を示した図である。 図10のA−A断面を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、蒸気タービンの膨張過程について説明する。図1は、蒸気タービンの膨張過程を示すエンタルピ−エントロピ線図(以下、h−s線図という)である。図2は、蒸気タービンにおける蒸気の湿り度と湿り損失の関係を示す図である。なお、図2に示された関係は、前述した非特許文献1(891頁)の記載に基づいて得られたものである。
蒸気タービンに流入した高温高圧の蒸気は、複数のタービン段落を通過するに伴い、その熱的エネルギをタービンの機械エネルギに変換して低温低圧の蒸気となる。この蒸気は、h−s線図上の飽和蒸気線L1を通過して湿り域に到達しても直ぐには凝縮しない。そして、湿り度が2〜4%程度の状態まで膨張した後に蒸気中に水滴が発生する。
これは、不純物を含まない蒸気が急激に膨張する場合、湿り域に達しても蒸気の核化過程が起こらない過飽和状態となるために生じる。このような状態の蒸気を過飽和蒸気という。過飽和蒸気の状態から水滴核が発生する点をウィルソン点と呼び、このウィルソン点をh−s線図上で結んだ線をウィルソン線L2と呼ぶ。また、飽和蒸気線L1とウィルソン線L2との間の領域を過飽和域という。
図1の一点鎖線は、過飽和現象が無い場合(a)の膨張線であり、実線は、過飽和現象がある場合(b)の膨張線である。図1に示すように、(b)の場合の膨張線は、過飽和蒸気から水滴核が急激に発生して飽和蒸気に戻る過程でエントロピが増加するため、(a)の場合の膨張線よりも熱落差がΔhだけ減少する。
図2の一点鎖線は、過飽和現象が無い場合(a)であり、実線は、過飽和現象がある場合(b)である。図2に示すように、(b)の場合は、過飽和現象に伴う過飽和損失が発生するため、(a)の場合よりも湿り損失が増加している。
図3および図4は、蒸気タービンの蒸気通路における蒸気の流れの過飽和域分布を説明するための、蒸気タービンの上半側の断面を示した図である。なお、図3および図4には、説明の便宜上、飽和蒸気線L1、ウィルソン線L2を示し、過飽和域Sを斜線で示している。
図3および図4には、ダイアフラム外輪310とダイアフラム内輪311との間に支持された静翼312と、タービンロータのロータディスク313に支持された動翼314が示されている。
一般に、静翼312および動翼314の半径方向の損失分布において、静翼312および動翼314の根元部や先端部などのダイアフラム外輪310またはダイアフラム内輪311に近い位置では、プロファイル損失の他に、二次流れ損失や漏洩損失が生じる。一方、ダイアフラム外輪310とダイアフラム内輪311の翼高さ方向の中央部では、プロファイル損失のみが生じるため、根元部および先端部よりも、優れた性能を有する。
この特性が複数のタービン段落で継続することにより、図3および図4に示すように、蒸気状態は、性能が優れる中央部から飽和蒸気線L1を越えて過飽和損失が発生する過飽和域Sとなる。一方、性能が劣る根元部付近および先端部付近は、中央部よりも下流側で過飽和域Sを有する。
過飽和域Sは、蒸気条件によって変化し、例えば、図4の方が図3よりも蒸気タービンの入口における蒸気温度が高い場合のため、図4の方が図3よりも下流側で過飽和域Sが発生している。この過飽和域Sの継続範囲が大きいほど、過飽和蒸気から飽和蒸気に戻る過程のエントロピが増加するため、過飽和損失は大きくなる。
そこで、本実施の形態の蒸気タービンにおいては、半径方向に分布する過飽和域Sの継続範囲を縮小することに着目して、過飽和損失を低減することが図られている。
(第1の実施の形態)
図5は、第1の実施の形態の蒸気タービン10の鉛直方向の子午断面を示す図である。なお、蒸気タービン10としては、下流側のタービン段落において、蒸気条件が湿り蒸気となる、例えば、低圧タービンなどが挙げられる。そこで、ここでは、低圧タービンを例示して説明する。
図5に示すように、蒸気タービン10は、ケーシング20を備え、このケーシング20内には、動翼21が植設されたタービンロータ22が貫設されている。タービンロータ22には、ロータディスク22aが形成され、このロータディスク22aに、複数の動翼21が周方向に植設されている。複数の動翼21を周方向に備えた動翼翼列は、タービンロータ22の軸方向に複数段構成されている。なお、タービンロータ22は、図示しないロータ軸受によって回転可能に支持されている。
ケーシング20の内周には、ダイアフラム外輪23が設置され、このダイアフラム外輪23の内側には、ダイアフラム内輪24が設置されている。また、ダイアフラム外輪23とダイアフラム内輪24との間には、周方向に複数の静翼25が配置され、静翼翼列を構成している。この静翼翼列は、タービンロータ22の軸方向に動翼翼列と交互に複数段備えられている。そして、静翼翼列と、その直下流側に位置する動翼翼列とで一つのタービン段落を構成している。
ケーシング20内には、蒸気が流れる環状の蒸気通路29が形成されている。蒸気通路29は、ダイアフラム外輪23とダイアフラム内輪24の間、およびダイアフラム外輪23とロータディスク22aの間に形成されている。
タービンロータ22とケーシング20との間には、蒸気の外部への漏洩を防止するために、グランドシール部26が設けられている。また、タービンロータ22とダイアフラム内輪24との間には、この間を蒸気が下流側へ通過するのを防止するために、シール部27が設けられている。
また、蒸気タービン10には、クロスオーバ管28からの蒸気を蒸気タービン10の内部に蒸気を導入するための蒸気入口管(図示しない)がケーシング20を貫通して設けられている。最終段のタービン段落の下流側には、タービン段落において膨張仕事をした蒸気を排気するための排気通路(図示しない)が設けられている。この排気通路は、復水器(図示しない)に連通されている。
蒸気条件が湿り蒸気となるタービン段落(ここでは、最終2段)よりも上流のタービン段落から最終段のタービン段落には、蒸気通路29の半径方向に、微小粒子を噴出する3つの噴出部31を有する噴出部群30が備えられている。このように、噴出部群30は、蒸気条件が湿り蒸気となるタービン段落よりも、少なくとも1段上流のタービン段落から備えられる。
なお、図5では、3つの噴出部31を備えた噴出部群30を例示したが、これに限らず、一つの噴出部群30に複数の噴出部31が備えられていればよい。噴出部31の半径方向の配置構成は、特に限定されないが、例えば、等間隔に配置される。
また、噴出部群30は、例えば、蒸気通路29の周方向に等間隔に複数備えられている。そのため、蒸気通路の周方向には、例えば下流側から見たときに、放射状に複数の噴出部群30が備えられる。これによって、蒸気通路の周方向に均一に微小粒子を噴出することができる。
次に、噴出部群30および噴出部群30に微小粒子を供給するための構成などについて詳しく説明する。
図6および図7は、第1の実施の形態の蒸気タービン10における最終2段のタービン段落の上半側の断面を示した図である。なお、ここでは、最終2段のタービン段落を示しているが、噴出部群30が備えられる、最終段から3段上流のタービン段落においても同じ構成を備える。図6および図7には、説明の便宜上、飽和蒸気線L1、ウィルソン線L2を示し、過飽和域Sを斜線で示している。また、図7には、図6よりも蒸気タービン10の入口における蒸気温度が高い場合の過飽和域Sを示している。
蒸気タービン10は、図6および図7に示すように、各噴出部31に微小粒子を供給する微小粒子供給部40が備えている。微小粒子供給部40は、微小粒子供給源41、この微小粒子供給源41と各噴出部31を連結する供給配管42、各供給配管42に介在するバルブ43を備える。
供給配管42は、ケーシング20およびダイアフラム外輪23を貫通し、例えば、タービン段落を構成する静翼25の直上流側に設けられる。各供給配管42の、例えば先端には、噴出部31が接続されている。各噴出部31は、ダイアフラム外輪23とダイアフラム内輪24との間に、例えば等間隔に備えられている。
供給配管42は、例えば、図6および図7に示すように、ダイアフラム外輪23とダイアフラム内輪24との間に設けられた保護管44の内部に配管されている。なお、保護管44は、例えば、供給配管42とともに、ケーシング20およびダイアフラム外輪23を貫通するように半径方向外側に延設されてもよい。供給配管42と接続された噴出部31は、蒸気の流れの下流方向に向けて微小粒子を噴出できるように、保護管44に固定されている。
ここで、微小粒子としては、例えば、水や樹脂の微粒子などが使用される。微小粒子として水の微粒子を使用する場合、例えば、水を噴出部31から噴霧してもよいし、水の微粒子を含む湿り蒸気を噴出部31から噴出してもよい。
湿り蒸気を使用する場合、湿り蒸気に含まれる水滴の平均粒径は、蒸気の流れに追従させる観点から、1μm以下であることが好ましい。ここでいう平均粒径は、相対粒子量の50%径で定義されるメディアン径である。また、水滴の平均粒径は、例えば、水滴にレーザ光を照射し、水滴からの散乱光の強度や角度の情報に基づいて測定される。
樹脂の微粒子としては、例えば、ポリスチレンやポリプロピレンなどのプラスチック系の微粒子を使用することができる。このような樹脂の微粒子を使用する場合、例えば、樹脂の微粒子を含んだ乾き飽和蒸気または過熱蒸気などを噴出部31から噴出する。樹脂の微粒子の平均粒径は、蒸気の流れに追従させる観点から、1μm以下であることが好ましい。ここでいう平均粒径は、相対粒子量の50%径で定義されるメディアン径である。なお、樹脂の微粒子の平均粒径も、水滴の平均粒径と同様の方法で測定される。
微小粒子として水の微粒子を使用する場合には、微小粒子供給源41から、例えば、水または湿り蒸気などが供給配管42を介して各噴出部31に供給される。微小粒子として樹脂の微粒子を使用する場合には、微小粒子供給源41から、樹脂の微粒子を含んだ乾き飽和蒸気または過熱蒸気などが供給配管42を介して各噴出部31に供給される。
バルブ43は、微小粒子の噴出部31への供給を調整するもので、バルブ43を開くことで噴出部31へ微小粒子が供給され、バルブ43を閉じることで噴出部31への微小粒子の供給が遮断される。なお、バルブ43は、後述する制御部50からの出力信号によって開閉が制御される。
蒸気タービン10は、制御部50を備えている。この制御部50は、例えば、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)やランダムアクセスメモリ(RAM)などの記憶手段、出入力手段などを主に備えている。CPUでは、例えば、記憶手段に格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。出入力手段は、外部機器から電気信号を入力したり、外部機器に電気信号を出力する。具体的には、出入力手段は、バルブ43、入口圧力計測部60、入口温度計測部61、出口圧力計測部62、出力計測部63などと各種信号の出入力が可能に接続されている。この制御部50が実行する処理は、例えばコンピュータ装置などで実現される。
入口圧力計測部60は、蒸気タービン10の入口における蒸気の圧力を検知するものである。ここで、蒸気タービン10の入口とは、初段のタービン段落の入口をいう。入口圧力計測部60は、例えば、圧力導管、圧力センサなどを備える。圧力センサは、圧力を計測する流れ場に設置された圧力導管からの圧力を検知し、検知した圧力に係る出力信号を制御部50に出力する。
入口温度計測部61は、蒸気タービン10の入口における蒸気の温度を検知するものである。入口温度計測部61として、例えば、熱電対などが使用される。温度を計測する流れ場に熱電対の温接点からの熱起電流を、例えば補償導線などを介して制御部50に出力する。
出口圧力計測部62は、蒸気タービン10の出口における蒸気の圧力を検知するものである。ここで、蒸気タービン10の出口とは、最終段のタービン段落の出口をいう。出口圧力計測部62は、入口圧力計測部60と同様の構成である。
出力計測部63は、蒸気タービン10の出力を検知するものである。蒸気タービン10の出力として、例えば、蒸気タービン10によって駆動される発電機(図示しない)の出力を使用する。そのため、出力計測部63として、例えば、発電機の出力を検知する電力計などが使用される。出力計測部63は、検知した発電機の出力に係る出力信号を制御部50に出力する。
次に、蒸気タービン10の動作について説明する。
クロスオーバ管28を経て、蒸気タービン10内に流入した蒸気は、各タービン段落の静翼25と動翼21との間の蒸気通路を通り、タービンロータ22を回転させる。
蒸気タービン10が運転されると、制御部50は、入口圧力計測部60、入口温度計測部61、出口圧力計測部62および出力計測部63からの出力信号を出入力手段を介して入力する。入力した出力信号に基づいて、記憶手段に格納されたプログラムやデータなどを用いて演算装置において流体解析を実行して、蒸気の流れの過飽和域分布を算出する。
ここで、流体解析の結果、図6に示すような過飽和域分布が算出されると、制御部50は、予め記憶手段に記憶された各噴出部31の設置位置情報に基づいて、過飽和域の直上流に位置する噴出部31を特定する。図6においては、微小粒子を噴射している状態が示されている噴出部31が特定される。
続いて、制御部50は、特定した噴出部31の供給配管42に備えられているバルブ43を開くための出力信号を出入力手段からバルブ43に出力する。なお、バルブ43は、通常は閉状態となっている。
バルブ43が開かれた噴出部31からは、図6に示すように、蒸気の流れの下流方向に微小粒子が噴射される。噴出された微小粒子は、蒸気の流れに追従して下流に向かって流れる。微小粒子が過飽和域Sに到達すると、過飽和状態の蒸気は、微小粒子の周りに復水する。これによって、過飽和域Sの継続範囲を縮小し、過飽和損失が低減される。
この際、図6に示すように、半径方向に分布を持つ過飽和域Sの直上流に位置する噴出部31のみから微小粒子を噴出するため、比較的少量の噴出量で過飽和損失を効果的に低減できる。
膨張仕事をした蒸気は、微小粒子とともに排気され、復水器(図示しない)に導かれる。ここで、微小粒子として樹脂の微粒子を使用した場合、例えば、蒸気が復水器で復水した後に、復水中に含まれる微粒子を遠心力を利用した遠心分離槽などによって回収することができる。
なお、流体解析の結果、図7に示すような過飽和域分布が算出された場合には、過飽和域の直上流に位置する噴出部31(図7において微小粒子を噴射している状態が示されている噴出部31)から微小粒子が噴射される。
上記したように、第1の実施の形態の蒸気タービン10によれば、過飽和域Sの半径方向の分布に対応して、過飽和域Sの直上流に位置する噴出部31のみから微小粒子を噴出することができる。これによって、過飽和域Sの継続範囲が縮小され、過飽和損失を低減することができる。そのため、タービン効率の向上を図ることができる。
(第2の実施の形態)
図8は、第2の実施の形態の蒸気タービン11における最終2段のタービン段落の上半側の断面を示した図である。第1の実施の形態の蒸気タービン10の構成と同一の構成部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略または簡略する。
なお、ここでは、最終2段のタービン段落を示しているが、噴出部群30は、前述したように、蒸気条件が湿り蒸気となるタービン段落よりも、少なくとも1段上流のタービン段落から備えられる。図8には、説明の便宜上、飽和蒸気線L1、ウィルソン線L2を示し、過飽和域Sを斜線で示している。
第2の実施の形態の蒸気タービン11において、各計測部の構成以外は、第1の実施の形態の蒸気タービン10の構成と同じである。そのため、ここでは、この異なる構成について主に説明する。
蒸気タービン11は、図8に示すように、第1の実施の形態の蒸気タービン10と同様に、各噴出部31に微小粒子を供給する微小粒子供給部40が備えている。微小粒子供給部40は、微小粒子供給源41、この微小粒子供給源41と各噴出部31を連結する供給配管42、各供給配管42に介在するバルブ43を備える。
また、蒸気タービン11は、蒸気条件が湿り蒸気となるタービン段落よりも、少なくとも1段上流のタービン段落から最終段のタービン段落の半径方向の圧力分布および温度分布を得るために、通路圧力計測部70および通路温度計測部80を備えている。
通路圧力計測部70は、半径方向位置の蒸気の圧力(全圧)を検知するものである。通路圧力計測部70は、例えば、圧力検知部71、圧力センサ72などを備える。圧力検知部71は、例えば、圧力導管などで構成される。各圧力検知部71は、それぞれ個々に圧力センサ72に接続されている。圧力センサ72は、圧力を計測する流れ場に設置された圧力導管からの圧力を検知し、検知した圧力に係る出力信号を制御部50に出力する。すなわち、圧力センサ72は、各圧力検知部71の設置位置ごとの圧力を検知し、検知した設置位置ごとの圧力に係る出力信号を制御部50に出力する。
通路温度計測部80は、半径方向位置の蒸気の温度を検知するものである。通路温度計測部80は、例えば、温度検知部81などを備える。温度検知部81として、例えば、熱電対などが使用される。温度を計測する流れ場に設置された熱電対の温接点からの熱起電流を、例えば補償導線82などを介して制御部50に出力する。各温度検知部81は、それぞれ個々に補償導線82を介して制御部50に熱起電流を出力する。すなわち、通路温度計測部80は、各温度検知部81の設置位置ごとの温度を検知し、検知した設置位置ごとの温度に係る出力信号を制御部50に出力する。
第1の実施の形態と同様に、供給配管42と接続された噴出部31は、蒸気の流れの下流方向に向けて微小粒子を噴出できるように、保護管44に固定されている。保護管44の噴出部31が設けられた側とは異なる側(ここでは、上流側)には、圧力検知部71および温度検知部81が設けられている。圧力検知部71は、半径方向に複数設けられ圧力検知部群を構成している。温度検知部81も、半径方向に複数設けられ、温度検知部群を構成している。
また、圧力検知部群および温度検知部群は、例えば、蒸気通路29の周方向に等間隔に複数備えられている。そのため、蒸気通路の周方向には、例えば上流側から見たときに、放射状に複数の圧力検知部群および温度検知部群が備えられる。これによって、蒸気通路の周方向の圧力分布および温度分布を得ることができる。
ここで、圧力検知部71および温度検知部81は、例えば、図8に示すように、一対として構成され、ほぼ同じ位置に設置される。そのため、流れ場のほぼ同じ位置における局所的な圧力や温度を検知できる。
圧力検知部71として圧力導管を使用した場合は、流れ場に設置される圧力検知部71の先端は、上流から下流に向かって流れる蒸気の流れに対向するように、上流側に向けて設置される。温度検知部81として熱電対を使用した場合は、流れ場に設置される温度検知部81の温接点は、上流から下流に向かって流れる蒸気の流れに対向するように、上流側に向けて設置される。
圧力検知部71および温度検知部81は、噴出部31に対応して、例えば、半径方向の3箇所に設けられている。さらに、圧力検知部71および温度検知部81は、噴出部31が設けられた同じ半径方向位置に設けられている。このように、噴出部31、圧力検知部71および温度検知部81は、同じ半径方向位置に保護管44に一体として固定された一体構造を有している。
なお、ここでは、圧力検知部71および温度検知部81が、噴出部31と一体構造で構成された一例を示したが、圧力検知部71および温度検知部81は、噴出部31と別の保護管(保持体)に固定されてもよい。
制御部50の出入力手段は、バルブ43、通路圧力計測部70(圧力センサ72)、各通路温度計測部80などと各種信号の出入力が可能に接続されている。
次に、蒸気タービン11の動作について説明する。
蒸気タービン10が運転されると、制御部50は、通路圧力計測部70(圧力センサ72)および通路温度計測部80からの出力信号を出入力手段を介して入力する。ここで、制御部50は、通路圧力計測部70(圧力センサ72)からの、各圧力検知部71によって検知された設置位置ごとの圧力に係る出力信号を入力する。さらに、制御部50は、通路温度計測部80からの、各温度検知部81によって検知された設置位置ごとの温度に係る出力信号を入力する。
入力した出力信号に基づいて、記憶手段に格納されたプログラムやデータなどを用いて演算装置において流体解析を実行して、蒸気の流れの過飽和域分布を算出する。
ここで、流体解析の結果、図8に示すような過飽和域分布が算出されると、制御部50は、予め記憶手段に記憶された各噴出部31の設置位置情報に基づいて、過飽和域の直上流に位置する噴出部31を特定する。図8においては、微小粒子を噴射している状態が示されている噴出部31が特定される。
続いて、制御部50は、特定した噴出部31の供給配管42に備えられているバルブ43を開くための出力信号を出入力手段からバルブ43に出力する。
バルブ43が開かれた噴出部31からは、図8に示すように、蒸気の流れの下流方向に微小粒子が噴射される。噴出された微小粒子は、蒸気の流れに追従して下流に向かって流れる。微小粒子が過飽和域Sに到達すると、過飽和状態の蒸気は、微小粒子の周りに復水する。これによって、過飽和域Sの継続範囲を縮小し、過飽和損失が低減される。
この際、図8に示すように、半径方向に分布を持つ過飽和域Sの直上流に位置する噴出部31のみから微小粒子を噴出するため、比較的少量の噴出量で過飽和損失を効果的に低減できる。
上記したように、第2の実施の形態の蒸気タービン11によれば、過飽和域Sの半径方向の分布に対応して、過飽和域Sの直上流に位置する噴出部31のみから微小粒子を噴出することができる。これによって、過飽和域Sの継続範囲が縮小され、過飽和損失を低減することができる。そのため、タービン効率の向上を図ることができる。
ここで、流体解析の結果、図8に示すような過飽和域分布が算出された場合、過飽和域の直上流に位置する噴出部31から微小粒子を噴出する一例を示したが、これに限られるものではない。
図9は、第2の実施の形態の蒸気タービン11における最終3段のタービン段落の上半側の断面を示した図である。流体解析の結果、図9に示すような過飽和域分布が算出された場合、過飽和域Sの直上流に位置する動翼21の直上流に位置する噴出部31から微小粒子を噴出してもよい。
このように微小粒子を噴出することで、微小粒子は、過飽和域Sに到達する前に動翼21を通過する。そのため、微小粒子の周方向の分散をより均一にした状態で、微小粒子を過飽和域Sに流入させることができる。
なお、上記した、過飽和域Sの直上流に位置する動翼21の直上流に位置する噴出部31から微小粒子を噴出させる制御は、第1の実施の形態の蒸気タービン10や後述する第3の実施の形態の蒸気タービン12にも適用することができる。
(第3の実施の形態)
図10は、第3の実施の形態の蒸気タービン12における最終段のタービン段落の上半側の断面を示した図である。なお、ここでは、最終段のタービン段落を示しているが、噴出部群30は、前述したように、蒸気条件が湿り蒸気となるタービン段落よりも、少なくとも1段上流のタービン段落から備えられる。図11は、図10のA−A断面を示す図である。なお、図11では、蒸気の流れを矢印で示している。
第3の実施の形態の蒸気タービン12において、噴出部31、圧力検知部71および温度検知部81の設置構成以外は、第2の実施の形態の蒸気タービン11の構成と同じである。そのため、ここでは、この異なる構成について主に説明する。
図10および図11に示すように、噴出部31は、ダイアフラム外輪23の内面23a、ダイアフラム内輪24の外面24aおよび静翼25の翼面に設けられている。ここでは、静翼25の腹側25aの翼面に噴出部31を設けた一例を示したが、噴出部31は、静翼25の背側25bの翼面に設けられてもよい。翼面に設けられた噴出部31は、例えば、静翼25の翼高さおよび翼弦長の中央部に設けられる。なお、翼面にさらに多くの噴出部31を設けてもよい。
例えば、静翼25の翼高さ方向にさらに噴出部31を設ける場合、新たに設けられた噴出部31と同じ半径方向位置の前縁に、後述する圧力検知部71および温度検知部81を備えることが好ましい。
静翼25の内部は、図11に示すように、中空部25cで構成されている。ケーシング20およびダイアフラム外輪23を貫通した供給配管42が、中空部25cに延設されている。
3つの噴出部31は、例えば、図10に示すように、タービンロータ軸方向の同じ位置に設けられる。微小粒子は、ダイアフラム外輪23の内面23aおよびダイアフラム内輪24の外面24aに設けられた噴出部31から静翼25間の蒸気通路29に向けて噴出される。また、微小粒子は、図11に示すように、静翼25の腹側25aから背側25bに向けて噴出される。
圧力検知部71および温度検知部81は、静翼25の前縁に設けられている。圧力検知部71および温度検知部81は、噴出部31に対応して、半径方向の、ダイアフラム外輪23側、静翼25の翼高さの中央部、ダイアフラム内輪24側の3箇所に設けられている。
ここで、噴出部31、圧力検知部71および温度検知部81を備えた静翼25は、周方向に等間隔に設けられる。噴出部31、圧力検知部71および温度検知部81を備えた静翼25は、例えば、周方向の静翼25の一つまたは二つ置きに設けてもよい。また、周方向のすべての静翼25に、噴出部31、圧力検知部71および温度検知部81を備えてもよい。これによって、静翼25の前縁には、例えば上流側から見たときに、放射状に複数の圧力検知部群および温度検知部群が備えられる。これによって、蒸気通路の周方向の圧力分布および温度分布を得ることができる。
蒸気タービン12の動作は、第2の実施の形態の蒸気タービン11の動作と同じである。
上記したように、第3の実施の形態の蒸気タービン12によれば、過飽和域Sの半径方向の分布に対応して、過飽和域Sの直上流に位置する噴出部31のみから微小粒子を噴出することができる。これによって、過飽和域Sの継続範囲が縮小され、過飽和損失を低減することができる。そのため、タービン効率の向上を図ることができる。
また、第3の実施の形態の蒸気タービン12によれば、蒸気通路29に、噴出部31、圧力検知部71および温度検知部81を保持すための保護管(保持体)などを設ける必要がない。そのため、保護管(保持体)を設けることで生じる圧力損失が発生しない。
以上説明した実施形態によれば、過飽和損失を低減して、タービン効率の向上を図ることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10,11,12…蒸気タービン、20…ケーシング、21,314…動翼、22…タービンロータ、22a,313…ロータディスク、23,310…ダイアフラム外輪、23a…内面、24,312…ダイアフラム内輪、24a…外面、25,312…静翼、25a…腹側、25b…背側、25c…中空部、26…グランドシール部、27…シール部、28…クロスオーバ管、29…蒸気通路、30…噴出部群、31…噴出部、40…微小粒子供給部、41…微小粒子供給源、42…供給配管、43…バルブ、44…保護管、50…制御部、60…入口圧力計測部、61…入口温度計測部、62…出口圧力計測部、63…出力計測部、70…通路圧力計測部、71…圧力検知部、72…圧力センサ、80…通路温度計測部、81…温度検知部、82…補償導線。

Claims (12)

  1. 蒸気で作動する蒸気タービンであって、
    タービンロータが貫設されたケーシングと、
    前記タービンロータに植設された動翼と、
    前記動翼とタービン段落を形成し、前記ケーシングの内側に配設された前記ダイアフラム外輪と前記ダイアフラム内輪との間に支持された静翼と、
    前記ケーシング内の蒸気が流れる蒸気通路の半径方向に設けられた微小粒子を噴出する複数の噴出部からなる噴出部群と、
    前記噴出部群に微小粒子を供給する微小粒子供給部と、
    前記微小粒子供給部を制御して、各前記噴出部ごとに前記微小粒子の噴出を制御する制御部と、
    前記蒸気タービンの入口における蒸気の圧力を検知する入口圧力計測部と、
    前記蒸気タービンの入口における蒸気の温度を検知する入口温度計測部と、
    前記蒸気タービンの出口における蒸気の圧力を検知する出口圧力計測部と、
    前記蒸気タービンの出力を検知する出力計測部と
    を備え、
    前記制御部が、
    前記入口圧力計測部、前記入口温度計測部、前記出口圧力計測部および前記出力計測部からの出力信号を入力し、入力した前記出力信号に基づいて、蒸気の流れの過飽和域分布を算出し、算出した前記過飽和域分布に基づいて前記微小粒子供給部を制御して、過飽和域の上流に位置する前記噴出部から蒸気の流れの下流方向に前記微小粒子を噴出させることを特徴とする蒸気タービン。
  2. タービンロータが貫設されたケーシングと、
    前記タービンロータに植設された動翼と、
    前記動翼とタービン段落を形成し、前記ケーシングの内側に配設された前記ダイアフラム外輪と前記ダイアフラム内輪との間に支持された静翼と、
    前記ケーシング内の蒸気が流れる蒸気通路の半径方向に設けられた微小粒子を噴出する複数の噴出部からなる噴出部群と、
    前記噴出部群に微小粒子を供給する微小粒子供給部と、
    前記微小粒子供給部を制御して、各前記噴出部ごとに前記微小粒子の噴出を制御する制御部と、
    前記蒸気通路の半径方向に設けられた蒸気の圧力を検知する複数の圧力検知部からなる圧力検知部群を備える通路圧力計測部と、
    前記蒸気通路の半径方向に設けられた蒸気の温度を検知する複数の温度検知部からなる温度検知部群を備える通路温度計測部と
    を備え、
    前記制御部が、
    各前記通路圧力計測部および各前記通路温度計測部からの出力信号を入力し、入力した前記出力信号に基づいて、蒸気の流れの過飽和域分布を算出し、算出した前記過飽和域分布に基づいて前記微小粒子供給部を制御して、過飽和域の上流に位置する前記噴出部から前記微小粒子を噴出させることを特徴とする蒸気タービン。
  3. 前記圧力検知部群および前記温度検知部群が、前記蒸気通路の周方向およびタービンロータ軸方向に複数備えられていることを特徴とする請求項2記載の蒸気タービン。
  4. 前記噴出部が、蒸気の流れの下流方向に前記微小粒子を噴出することを特徴とする請求項2または3記載の蒸気タービン。
  5. 前記噴出部が、前記ダイアフラム外輪の内面、前記ダイアフラム内輪の外面および前記静翼の翼面に設けられていることを特徴とする請求項2または3記載の蒸気タービン。
  6. 前記圧力検知部、前記温度検知部および前記噴出部が一体構造で構成されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項記載の蒸気タービン。
  7. 前記圧力検知部および前記温度検知部が、前記静翼の前縁に設けられていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項記載の蒸気タービン。
  8. 前記噴出部群が、前記蒸気通路の周方向およびタービンロータ軸方向に複数備えられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の蒸気タービン。
  9. 前記過飽和域の上流に位置する前記噴出部が、前記過飽和域の直上流に位置する前記噴出部であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の蒸気タービン。
  10. 前記過飽和域の上流に位置する前記噴出部が、前記過飽和域の直上流に位置する前記動翼の直上流に位置する前記噴出部であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の蒸気タービン。
  11. 前記噴出部群は、蒸気条件が湿り蒸気となるタービン段落よりも上流のタービン段落から最終段のタービン段落に備えられていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項記載の蒸気タービン。
  12. 前記微小粒子が、水または樹脂の微粒子であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項記載の蒸気タービン。
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