JP6005501B2 - 自動誘導車両制御方法および自動誘導車両制御システム - Google Patents

自動誘導車両制御方法および自動誘導車両制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP6005501B2
JP6005501B2 JP2012275519A JP2012275519A JP6005501B2 JP 6005501 B2 JP6005501 B2 JP 6005501B2 JP 2012275519 A JP2012275519 A JP 2012275519A JP 2012275519 A JP2012275519 A JP 2012275519A JP 6005501 B2 JP6005501 B2 JP 6005501B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mark
control
horizontal stripe
pattern
guided vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012275519A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014117498A (ja
Inventor
芳紀 倉貫
芳紀 倉貫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2012275519A priority Critical patent/JP6005501B2/ja
Publication of JP2014117498A publication Critical patent/JP2014117498A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6005501B2 publication Critical patent/JP6005501B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

本発明は、車両に設置された画像センサにより制御マークを検出し、検出された制御マークに応じて車両の車速を制御する自動誘導車両制御方法および自動誘導車両制御システムに関する。
従来、ゴルフ場内の走路を走行するゴルフカートには自動走行機能を有しているものがある。自動走行は電磁誘導線から発生する磁界を検出することで行われる。また、走路に敷設された磁石パターンをマグネットセンサで検出することで、減速および停止等の車速制御を実施している。
特許文献1の技術
特許文献1に記載のゴルフカートには自動走行装置が搭載されている。これにより、走路上に設けられた誘導線に沿って走路を自動走行することができる。走路に埋設された永久磁石の磁極配列パターンをマグネットセンサにより検出することで速度制御を行うことが記載されている。
特開2010−68834号公報
しかしながら、走路に車速制御用の磁石を敷設することは手間であり、また、1つの磁極配列パターンには車速制御に関する情報が1つしか含まれていないので、複雑な車速制御を実施するには数多くの磁石を敷設しなければならない。例えば、減速指示に1つの磁極配列パターンを必要とし、停止指示にさらに別の磁極配列パターンを必要とする。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、1つの制御マークから複数の制御情報を検出する自動誘導車両制御方法および自動誘導車両制御システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成をとる。すなわち、本発明の第1の発明は、横縞パターンを有する制御マークを撮影する撮影ステップと、前記制御マークが撮影された画像を基に前記制御マークの前記横縞パターンを抽出する抽出ステップと、誘導車両と前記制御マークとの距離によって変化する画像上の横縞の幅および前記横縞パターンの種類に応じて、前記誘導車両の車速制御量を決定する制御量決定ステップとを備える自動誘導車両制御方法である。
第1の発明によれば、撮影ステップにより、横縞パターンを有する制御マークを撮影する。次に、抽出ステップは、制御マークが撮影された画像を基に制御マークの横縞パターンを抽出する。撮影された画像上の制御マークの大きさは、誘導車両と制御マークとの距離によって変化する。そこで、制御量決定ステップは、画像上の変化する横縞の幅および横縞パターンの種類に応じて、誘導車両の車速制御量を決定する。
撮影された画像上の横縞の幅および横縞パターンの種類に応じて、同一の制御マークから複数の制御情報を検出することができる。これにより、1つの制御マークから複雑な誘導車両の車速制御をすることができる。また、制御マークの設置数を減らすことができるので、制御マーク設置の労力を低減することができる。さらに、制御マークが撮影された画像を基に車速制御を実施するので、誘導車両と制御マークとが離れていても車速制御を実施することができる。
また、抽出された前記横縞パターンの横縞の欠損部分を補間するマーク補正ステップを備え、前記制御量決定ステップで用いられる横縞の幅および横縞パターンは、前記マーク補正ステップにより補間された横縞の幅および横縞パターンであることが好ましい。
マーク補正ステップにより、抽出された制御マークの横縞パターンの横縞の欠損部分が補間される。制御量決定ステップは、補間された横縞の幅および横縞パターンの種類に応じて車速制御量を決定する。これにより、制御マークを正確に撮影できない場合でも、抽出された制御マークの横縞パターンの横縞を補正することができるので、車速制御の精度を維持することができる。
また、前記制御マークが撮影された画像を2値化する2値化ステップを備え、前記抽出ステップは2値化された画像から前記制御マークの前記横縞パターンを抽出することが好ましい。制御マークの横縞パターンの抽出を2値化された画像から実施することで、制御マークの横縞パターンの抽出精度を向上させることができる。
また、本発明の第2の発明は、制御マークと誘導車両とによる自動誘導車両制御システムにおいて、前記制御マークは横縞パターンを有し、前記誘導車両は、前記制御マークを撮影する画像センサと、前記画像センサによって撮影された画像を基に前記制御マークの前記横縞パターンを抽出するマーク抽出部と、前記誘導車両と前記制御マークとの距離によって変化する画像上の横縞の幅および横縞パターンの種類に応じて前記誘導車両の車速制御量を決定する制御量決定部とを備える。
第2の発明によれば、画像センサにより、横縞パターンを有する制御マークを撮影する。マーク抽出部は、制御マークが撮影された画像を基に制御マークの前記横縞パターンを抽出する。撮影された画像上の制御マークの大きさは、誘導車両と制御マークとの距離によって変化する。そこで、制御量決定部は、画像上の変化する横縞の幅および横縞パターンの種類に応じて、誘導車両の車速制御量を決定する。
撮影された画像上の横縞の幅および横縞パターンの種類に応じて、同一の制御マークから複数の制御情報を検出することができる。すなわち、1つの制御マークにより複雑な誘導車両の車速制御をすることができる。また、制御マークの設置数を減らすことができるので、制御マーク設置の労力を低減することができる。さらに、制御マークが撮影された画像を基に車速制御を実施するので、誘導車両と制御マークとが離れていても車速制御を実施することができる。
また、抽出された前記横縞パターンの横縞の欠損部分を補間するマーク補正部を備え、前記制御量決定部において用いられる横縞の幅および横縞パターンは、前記マーク補正部により補間された横縞の幅および横縞パターンであることが好ましい。
マーク補正部により抽出された制御マークの横縞パターンの横縞の欠損部分が補間される。制御量決定ステップは、補間された横縞の幅および横縞パターンの種類に応じて車速制御量を決定する。これにより、制御マークを正確に撮影できない場合でも、抽出された制御マークの横縞パターンの横縞を補正することができるので、車速制御の精度を維持することができる。
また、前記制御量決定部は、横縞パターンの種類から走行パターンを決定し、横縞の幅から車速の大きさを決定することが好ましい。横縞パターンの種類から走行パターンが決定され、決定された走行パターンにおける車速の大きさを、誘導車両と制御マークとの距離によって変化する横縞の幅から決定される。これにより、制御マークと誘導車両との距離に応じて、滑らかに車速の変動制御を実施することができる。
また、前記制御マークは、それぞれ2種類の幅を持つ黒と白の筋から構成される横縞であることが好ましい。制御マークが黒色および白色の筋からなる横縞であるので、コントラストが強い横縞であり、制御マークを精度良く抽出できる。また、黒色および白色の筋はそれぞれ2種類の幅を持つので、横縞パターンの種類を増加させることができ、誘導車両の走行パターンを増やすことができる。また、各色の筋が2種類の幅を持つことで制御マークの誤検出を抑制することができる。
また、前記制御マークが撮影された画像を2値化する2値化部を備えることが好ましい。制御マークの横縞パターンの抽出を2値化された画像から実施することで、制御マークの横縞パターンの抽出精度を向上させることができる。
また、前記制御マークは水平方向の全周囲から認識可能であることが好ましい。水平方向の全周囲から認識可能であるので、誘導車両に備えられている画像センサによる撮影が容易である。また、制御マークの抽出が容易となるので、抽出精度を向上することができる。
本発明によれば、同一の制御マークから複数の制御情報を検出することができるので、1つの制御マークにより複雑な誘導車両の車速を制御することができる。また、制御マークの設置数を減らすことができるので、制御マーク設置の労力を低減することができる。さらに、制御マークが撮影された画像を基に車速制御を実施するので、誘導車両と制御マークとが離れていても車速制御を実施することができる。このように、1つの制御マークから複数の制御情報を検出する自動誘導車両制御方法および自動誘導車両制御システムを提供することができる。
実施例に係る誘導車両システムを示す全体図である。 実施例に係る制御マークを示す説明図である。 実施例に係る制御マークを示す説明図である。 実施例に係る車両の構成を示すブロック図である。 実施例に係るマーク検出装置の構成を示すブロック図である。 2値化画像を示す説明図である。 2値化画像の列方向の輝度変化を示す説明図である。 抽出された制御マークを示す説明図である。 欠損部分を含む抽出された制御マークを示す説明図である。 2値化画像の列方向の輝度変化を示す説明図である。 実施例に係る制御マーク検出の流れを示すフローチャートである。 実施例に係る車速制御の一例を示すグラフ図である。 実施例に係る車速制御の一例を示すグラフ図である。 実施例に係る車速制御の一例を示すグラフ図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。本発明における車両の実施形態として、自動走行するゴルフカートを挙げる。また、車両は4輪車に限られず、3輪車でもよいし、モノレール型でもよい。また、車両はゴルフカートに限られず、無人搬送車も含まれる。なお、以下の説明で、前後左右とは車両の前進する方向を基準としている。
1.制御マークの構成
図1から図3を参照する。図1は、実施例に係る誘導車両システムの全体図であり、図2および図3は制御マークを示す説明図である。誘導車両システムは、車両1と制御マーク3とから構成される。
制御マーク3は車両1が走行する走路5上または走路5脇に設置されている。制御マーク3は専用のポール7に表示されてもよいし、樹木の幹に表示されていてもよいし、その他の柱に表示されてもよい。制御マーク3は水平方向から認識可能であり、360°全周囲から見ても認識可能であることが望ましいが、走行する車両1から認識可能であればよい。例えば、車両1の走行方向に対向して180°の周囲方向から認識可能に表示してもよい。
図2および図3に示すように、制御マーク3は横縞模様である。制御マーク3は、横縞のマークパターンを複数種類有する。本実施例では第1パターンP1〜第3パターンP3の3種類のマークパターンが用意されている。図3(a)に第1パターンP1、図3(b)に第2パターンP2、図3(c)に第3パターンP3が図示されている。横縞は、大きい幅の筋3a、3cと、小さい幅の筋3b、3dとの2種類の幅の筋を有する。また、各筋は黒色または白色の2種類の色を有する。すなわち、大きい幅の筋3aと小さい幅の筋3bは黒色であり、大きい幅の筋3cと小さい幅の筋3dは白色である。各筋の色は黒色および白色に限定されないが、コントラストのある2色で構成されることが好ましい。本実施例では、各筋の大きい幅と小さい幅の比は2:1に設定されている。
横縞のマークパターンは車速制御の走行パターン情報として車両1に読み取られる。また、黒色の大きい幅の筋3aは車両1の車速制御の速度情報として読み取られる。なお、本明細書で横縞および筋の幅とは、制御マーク3の上下方向(鉛直方向)の幅のことを意味する。
2.誘導車両の概略構成
車両1は、走路5に埋め込まれた誘導線から発せられる電磁波に誘導されて自動走行する誘導車両である。車両1の前面中央部に画像センサ9が設けられている。画像センサ9の一例として可視光カメラが挙げられる。
図4を参照する。図4は車両1の一部構成を示すブロック図である。車両1には、車両1が走行する走路5上に設置された制御マーク3を検出するマーク検出装置11と、車両1が誘導線に沿って自動走行するのを制御する自動走行制御部13と、制御マーク3の検出により車両1の車速の制御をする車速制御部15と、車輪を駆動し、車速制御部15により回転数が制御されるモータ17とが設けられている。本実施例において、車両1はモータ17で駆動されるがこれに限らず、エンジンにより駆動されてもよい。
2.マーク検出装置の構成
次に図5を参照して車両1に備えられたマーク検出装置11の構成を説明する。図5は、マーク検出装置の構成を示すブロック図である。
マーク検出装置11は、車両1の前方の画像を撮影する画像センサ9と、画像センサ9により撮影された画像を2値化処理する2値化部19と、2値化された画像を基に制御マーク3を抽出するマーク抽出部21と、抽出された制御マーク3を基に車両1の車速の制御量を決定する制御量決定部29とを備える。2値化部19、マーク抽出部21、制御量決定部29はマイクロプロセッサまたはFPGAで構成される。次にそれぞれの構成部について順に説明する。
2値化部19は、画像センサ9から送られる画像から、予め定められた閾値を用いて2値化画像を作成する。図6は、作成された2値化画像を示す説明図である。2値化画像Biにおいて、走路5、制御マーク3、および、樹木35が黒画素で表示されている。なお、2値化画像Biにおいて、左上の頂点を原点Oとして、右にx軸、下にy軸を設定する。
マーク抽出部21は、入力された画像内の制御マーク3のマークパターンを抽出するパターン抽出部23と、抽出されたマークパターンを補正するマーク補正部25と、補正されたマークパターンから制御マーク3の種類を判定するマーク判定部27とを有する。
パターン抽出部23は、2値化部19から入力された2値化画像内の制御マーク3のマークパターンを抽出する。抽出方法として、例えば、テンプレートマッチングにより抽出する。車両1と制御マーク3との距離によって、2値化画像上の制御マーク3の大きさが異なるので、各マークパターンの種類に応じた様々な大きさのテンプレートが用意されている。また、2値化画像の周波数特性からマークパターンを抽出してもよい。
マークパターンの抽出は、2値化画像の画素の列ごとに行われる。これにより、2値化画像の列ごとにマークパターンが抽出される。図6に示される制御マーク3上に点線A〜Dが示されている。この点線A〜Dは2値化画像Biにおいて列方向の画素列の一部を示している。図7は、2値化画像の列方向の輝度変化を示す図である。図7は、点線A上の原点Oからy方向への画素の輝度変化を示している。点線A上において、原点O側の画素は、例えば、空が撮影された部分であるので輝度が高く、2値化画像Bi上において、輝度値1を有する。
点線A上をy方向に進むと、輝度値0と輝度値1との交互の規則的なパターンが存在する。この交互の規則的なパターンをテンプレートマッチング等によりマークパターンとして抽出する。この抽出は2値化画像Biの全ての列において実施される。制御マーク3が常に車両1の左側に設置されている等の制限がある場合には、列ごとのマークパターンの抽出を2値化画像の左半分の領域に限定してもよい。マークパターンが抽出された2値化画像Bjを図8に示す。
マーク補正部25は、抽出されたマークパターンの欠損部分を補正する。画像センサ9は、完全な制御マーク3を常に撮影できるとは限らない。ポール7に表示されている制御マーク3が、周りの環境により、例えば落葉やつる植物、蔦などの草木により隠れている場合がある。また、光の反射等で正確に撮影できない場合がある。そこで、部分的に確認できる制御マーク3の情報から欠損部分を補正する。例えば、抽出されたマークパターンの一部分がテンプレートと合致しない場合、その合致しない部分を、合致した部分のマークパターンで補間する。
図9は、欠損部分を含む抽出されたマークパターンを示す説明図である。図10は、図9の2値化画像BkのA列における列方向の輝度変化を示す説明図である。抽出されたマークパターンの一部に欠損部分35が存在する場合、制御マーク3の識別精度を向上するために、欠損部分35を他の部分で補間する。図9の点線A上の輝度変化が図10に示されている。y方向の輝度パターンを見ると、同じ信号パターンで振動する部分がパターンPa、Pbと2箇所存在する。パターンPc、Pdは、パターンPa、Pbとそれぞれ異なる輝度変化パターンである。
パターンPcは欠損部35を有するためにパターンPa、Pbと異なるパターンである。パターンPdは、ポール7の下部の端部が明確でないので、大きい幅の筋3cの端部が不明確となったためにパターンPa、Pbと異なるパターンである。欠損部分35が存在する場合、y方向において、最も多い前後の輝度変化パターンで補間する。すなわち、パターンPc、Pdを、パターンPaおよびPbで補間することで、図7に示される輝度パターンを得ることができる。このようにして、欠損部分35の補正を実施することができる。
補正されたマークパターンはマーク判定部27に出力される。なお、抽出されたマークパターンに欠損部分がない場合、パターン抽出部23により抽出された制御マーク3のマークパターンをマーク判定部27にそのまま出力する。
マーク判定部27は、抽出されたマークパターンまたは補正されたマークパターンの縦ライン、すなわち、列方向の輝度値のパターンの最も多く検出されたパターンをその制御マーク3のパターンと判定する。例えば、点線A〜Dにおいて、点線A、C、Dでは、第1パターンP1が抽出され、直線Bで第2パターンP2が抽出された場合、最も多く抽出された第1パターンP1を撮影された制御マーク3のマークパターンであると判定する。
制御量決定部29は、制御マーク3のマーク幅を検出するマーク幅検出部31と検出されたマーク幅を予め定められた閾値と比較する比較部33とを有する。マーク幅検出部31は、抽出された制御マーク3の黒色の大きい幅の筋3aの画像上の大きさを検出する。すなわち、黒色の大きい幅の筋3aの縦方向の画素数を検出する。検出したマーク幅は比較部33へ出力する。
比較部33は、検出されたマーク幅を予め定められた閾値と比較する。マーク幅と比較される閾値は、判定された各マークパターンの種類によって異なり、各マークパターンに対応する閾値が保管されている。比較部33は、黒色の大きい幅の筋3aの縦方向の画素数をこれら閾値と比較して車速の制御量を決定する。決定された車速制御量は車速制御部15へ出力される。
車速制御部15は、比較部33から送られる車速制御量に応じて、モータ17の回転速度を制御する。これにより、車両1の車速が制御される。
次に、実施例における制御マーク検出の動作を図11を用いて説明する。図11は制御マーク検出の処理手順を示すフローチャートである。
車両1の前面に設けられた画像センサ9により車両前方の画像を撮影する(ステップS01)。次に、2値化部19は撮影された画像を2値化処理して2値化画像を作成する(ステップS02)。次に、パターン抽出部23は、2値化画像から制御マーク3のマークパターンを抽出する(ステップS03)。2値化画像内に制御マーク3のマークパターンが無い場合(ステップS04のNo)、次フレームの撮影タイミングで、ステップS01からの処理を再び実施する。
2値化画像内に制御マーク3のマークパターンが有る場合(ステップS04のYes)、抽出されたマークパターン内の欠損部分35の判定を実施する。欠損部分35が有る場合(ステップS05のYes)、マーク補正部25が抽出されたマークパターンの欠損部分35を補間処理して補正する(ステップS06)。マークパターンを補正した後、また、抽出されたマークパターン内に欠損部分35が無い場合(ステップS05のNo)、マーク判定部27がマークパターンの種類を判定する(ステップS07)。
マークパターンの種類が特定されると、2値化画像での制御マーク3の横縞の幅を検出する(ステップS08)。本実施例では、横縞の幅として特に、黒筋の最大幅である筋3aの幅を検出する。比較部33は、検出された最も幅の大きい黒筋の画素数と、特定されたマークパターンの種類に応じて予め定められている閾値とを比較する。この比較結果に応じて車速制御量が決定される(ステップS09)。マークパターンの種類およびマークパターンの幅に応じて車速制御を実施することができる。
このように決定された車速制御量により、車速制御部15がモータ11の回転速度を制御し、車速を制御する(ステップS10)。これにより、車両1の車速が制御され、減速、徐行、停止、加速等の制御が実施される。その後、次フレームの撮影タイミングでステップS01からの処理を再び実施する。
制御マーク3のパターンおよび幅の大きさに応じて車速制御量を決定する方法をさらに説明する。図1に示すように、制御マーク3が表示されているポール7に、車両1が近づくにつれ、撮影画像および2値化画像内における制御マーク3は大きくなる。ここで、車両1の走行方向と逆方向に、ポール7から、例えば、区間Z1、Z2、Z3を設定する。各区間の距離は予め設定されている。ポール7に表示される制御マーク3がマーク抽出部21により2値化画像から検出されると、マーク幅検出部31により横縞の幅が何画素の大きさであるかを検出する。この横縞の幅と区間Z1〜Z3とは関連性がある。
図12は、車速制御のパターンおよび制御量を示すグラフ図である。図12では、第1パターンP1が図示されている。第1パターンP1は、車両1が制御マーク3に近づくにつれて減速し、やがて停止する走行パターンである。検出された黒色の大きい幅の筋3aの幅の画素数が3ピクセル以下の場合、車両1と制御マーク3との距離は十分離れているので、予め定められた速度V1で走行する。次に、検出された筋3aの幅の画素数が4〜6ピクセルの場合、制御マーク3に接近しているので、速度V1よりも小さい速度V2に減速する。車両1の車速が速度V2まで減速されると、速度V2を維持する。これにより、車両1が区間Z3を走行時に車速が速度V2まで減速する制御が実施される。すなわち、区間Z1は減速区間となる。
次に、検出された筋3aの幅の画素数が7〜9ピクセルの場合、制御マーク3により接近しているので、速度V2よりも小さい速度V3に減速する。車両1の車速が速度V3まで減速されると、速度V3を維持する。これにより、車両1が区間Z2を走行時に車速が速度V3まで減速する制御が実施される。すなわち、区間Z2は減速区間となる。
次に、検出された筋3aの幅の画素数が10ピクセル以上の場合、車両1は表示マーク3の直前に近づいているので、停止する。すなわち、車両1が区間Z1を走行時に車両1が停止する制御が実施される。区間Z1は停止区間となる。言い換えると、制御量決定部29は、第1パターンP1において、筋3aの画素数が3画素までなら車両1は制御マーク3と遠距離状態と判定する。画素の数が4画素〜6画素であるなら中距離状態と判定する。画素の数が7〜9画素であるなら近距離状態と判定する。また、画素の数が10画素以上であるなら至近距離状態と判定する。これら車両1と制御マーク3との距離状態に応じて車速制御を実施することができる。
このように、第1パターンP1の1つの制御マーク3により、区間Z3において速度V2に減速し、区間Z2において速度V3に減速し、区間Z1において停止するという複数の速度制御を実施することができる。比較部33にて、第1パターンP1に対応する閾値として、例えば、3ピクセル、6ピクセル、9ピクセルと用意され、これらの閾値と筋3aの画素数とを比較することで、車速制御量V1〜V3、停止のいずれかが決定される。
また、走行パターンとして第1パターンP1以外にも、第2パターンP2、第3パターンP3が用意されている。図13に示されている第2パターンP2は、制御マーク3が表示されているポール7の手前で車両1は減速し、その後徐行し、ポール7を通過後、規定の車速に戻って走行するパターンである。第2パターンP2においては、検出された筋3aの幅の画素数が6ピクセル以下の場合、車両1は予め定められた速度V1で走行する。
次に、検出された筋3aの幅の画素数が7~9ピクセルの場合、制御マーク3に接近しているので、速度V1よりも小さい速度V2に減速する。速度V2まで減速すると、速度V2を維持する。すなわち、区間Z2は減速区間となる。検出された筋3aの幅の画素数が10ピクセル以上の場合、車速V2を維持する。すなわち、区間Z1は徐行区間となる。表示マーク3が検出されなくなると、元の車速V1へ加速して維持する。第2パターンP2において比較部33に用意されている閾値は、例えば、6ピクセルと9ピクセルであり、これらの閾値と筋3aの画素数とを比較することで、車速制御量V1またはV2のいずれかが決定される。
また、図14に示されている第3パターンP3は、制御マーク3の手前で減速し、制御マーク3を通過後に一定の区間を徐行して走行するパターンである。徐行区間走行後は、規定の車速まで加速して走行する。
第3パターンP3においては、検出された筋3aの幅の画素数が9ピクセル以下の場合、予め定められた速度V1で走行する。次に、検出された筋3aの幅の画素数が10ピクセル以上の場合、制御マーク3に接近しているので、速度V1よりも小さい速度V2に減速する。速度V2まで減速すると、速度V2を維持する。すなわち、区間Z1は減速区間となる。制御マーク3を通過後、制御マーク3が検出されなくなると、一定時間速度V2を維持する。制御マーク3を通過後、速度V2を維持する時間は、例えば、5秒間または10秒間と予め設定されている。一定時間速度V2を維持した後は、元の車速V1へ加速して維持する。第3パターンP3において比較部33に用意されている閾値は、例えば、9ピクセルであり、この閾値と筋3aの画素数とを比較することで、車速制御量V1またはV2のいずれかが決定される。
このように、車速を制御する区間Z1〜Z3は横縞のパターンの種類に応じて任意に設定することができる。また、制御される車速の大きさと筋3aの幅の画素数との関係も、横縞のパターンに応じて任意に設定することができる。
本実施例によれば、同一の制御マーク3から、撮影された画像上の横縞の幅および横縞パターンに応じて、複数の制御情報を検出することができる。これにより、1つの制御マーク3から複数の制御情報を検出することができるので、1つの制御マーク3により複雑な誘導車両の車速を制御することができる。また、制御マーク3の設置数を減らすことができるので、制御マーク3の設置の労力を低減することができる。さらに、制御マーク3が撮影された画像を基に車速制御を実施するので、車両1と制御マーク3とが離れた状態からも車速制御を実施することができる。
また、抽出された制御マーク3の横縞の欠損部分が補間され、補間された横縞の幅およびパターンに応じて車速制御量を決定する。これにより、制御マーク3を正確に撮影できない場合でも、抽出された制御マーク3の横縞を補正することができるので、車速制御の精度を維持することができる。また、横縞パターンから走行パターンが決定され、決定された走行パターンにおける車速の大きさを、車両1と制御マーク3との距離によって変化する横縞の幅から決定される。これにより、制御マーク3と車両1との距離に応じて、滑らかに車速の変動制御を実施することができる。
また、制御マーク3が黒色および白色の筋からなる横縞であるので、コントラストが強い横縞であり、制御マーク3を精度良く抽出できる。また、黒色および白色の筋はそれぞれ2種類の幅を持つので、横縞パターンの種類を増加させることができ、車両1の走行パターンを増やすことができる。また、各色の筋が2種類の幅を持つことで制御マークの誤検出を抑制することができる。
また、制御マーク3の抽出を2値化された画像から実施することで、制御マーク3の抽出精度を向上させることができる。また、制御マーク3は、水平方向の全周囲から認識可能であるので、車両3に備えられている画像センサ9による撮影が容易である。また、制御マーク3の抽出が容易となるので、抽出精度を向上することができる。
本発明は、上記実施例のものに限らず、次のように変形実施することができる。
(1)上記実施例において、制御マーク3のマークパターンの種類は3種類であったが、これに限られず、2種類でもよいし、4種類以上でもよい。また、車速制御以外の制御情報を含ませてもよい。例えば、車両1にモニタを設けて、モニタに表示させる画像情報をマークパターン含ませてもよい。また、制御マーク3と車両1との距離情報を制御マーク3の横縞の幅から検出することもできるので、制御マーク3と車両1との距離に応じた制御を実施することもできる。
(2)上記実施例において、制御マーク3の横縞の幅の大きさとして、黒色の大きい幅の筋3aの幅を読み取っていたがこれに限られない。白色の大きい幅の筋3cの幅を読み取ってもよいし、1パターン分の横縞の幅を読み取ってもよい。
(3)上記実施例において、2値化画像を基に制御マーク3を抽出していたが、これに限られない。制御マーク3の抽出精度が低下するものの、撮影された画像から直接制御マーク3を抽出してもよい。
1 … 車両
3 … 制御マーク
9 … 画像センサ
19 … 2値化部
21 … マーク抽出部
25 … マーク補正部
29 … 制御量決定部

Claims (9)

  1. 横縞パターンを有する制御マークを撮影する撮影ステップと、
    前記制御マークが撮影された画像を基に前記制御マークの前記横縞パターンを抽出する抽出ステップと、
    誘導車両と前記制御マークとの距離によって変化する画像上の横縞の幅および前記横縞パターンの種類に応じて、前記誘導車両の車速制御量を決定する制御量決定ステップと
    を備える自動誘導車両制御方法。
  2. 請求項1に記載の自動誘導車両制御方法において、
    抽出された前記横縞パターンの横縞の欠損部分を補間するマーク補正ステップを備え、
    前記制御量決定ステップで用いられる横縞の幅および横縞パターンは、前記マーク補正ステップにより補間された横縞の幅および横縞パターンである
    自動誘導車両制御方法。
  3. 請求項1または2に記載の自動誘導車両制御方法において、
    前記制御マークが撮影された画像を2値化する2値化ステップを備え、
    前記抽出ステップは2値化された画像から前記制御マークの前記横縞パターンを抽出する
    自動誘導車両制御方法。
  4. 制御マークと誘導車両とによる自動誘導車両制御システムにおいて、
    前記制御マークは横縞パターンを有し、
    前記誘導車両は、
    前記制御マークを撮影する画像センサと、
    前記画像センサによって撮影された画像を基に前記制御マークの前記横縞パターンを抽出するマーク抽出部と、
    前記誘導車両と前記制御マークとの距離によって変化する画像上の横縞の幅および横縞パターンの種類に応じて前記誘導車両の車速制御量を決定する制御量決定部と
    を備える自動誘導車両制御システム。
  5. 請求項4に記載の自動誘導車両制御システムにおいて、
    抽出された前記横縞パターンの横縞の欠損部分を補間するマーク補正部を備え、
    前記制御量決定部において用いられる横縞の幅および横縞パターンは、前記マーク補正部により補間された横縞の幅および横縞パターンである
    自動誘導車両制御システム。
  6. 請求項4または5に記載の自動誘導車両制御システムにおいて、
    前記制御量決定部は、横縞パターンの種類から走行パターンを決定し、横縞の幅から車速の大きさを決定する自動誘導車両制御システム。
  7. 請求項4から6のいずれか1つに記載の自動誘導車両制御システムにおいて、
    前記制御マークは、それぞれ2種類の幅を持つ黒と白の筋から構成される横縞であることを特徴とする自動誘導車両制御システム。
  8. 請求項4から7のいずれか1つに記載の自動誘導車両制御システムにおいて、
    前記制御マークが撮影された画像を2値化する2値化部を備え、
    前記マーク抽出部は2値化された画像から前記制御マークの前記横縞パターンを抽出する
    自動誘導車両制御システム。
  9. 請求項4から8のいずれか1つに記載の自動誘導車両制御システムにおいて、
    前記制御マークは水平方向の全周囲から認識可能である
    自動誘導車両制御システム。
JP2012275519A 2012-12-18 2012-12-18 自動誘導車両制御方法および自動誘導車両制御システム Expired - Fee Related JP6005501B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012275519A JP6005501B2 (ja) 2012-12-18 2012-12-18 自動誘導車両制御方法および自動誘導車両制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012275519A JP6005501B2 (ja) 2012-12-18 2012-12-18 自動誘導車両制御方法および自動誘導車両制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014117498A JP2014117498A (ja) 2014-06-30
JP6005501B2 true JP6005501B2 (ja) 2016-10-12

Family

ID=51172881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012275519A Expired - Fee Related JP6005501B2 (ja) 2012-12-18 2012-12-18 自動誘導車両制御方法および自動誘導車両制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6005501B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104125284B (zh) * 2014-07-30 2018-02-06 杭州电子科技大学 基于物联网的agv车载控制器
JP6719183B2 (ja) * 2015-08-21 2020-07-08 シャープ株式会社 自律走行装置
JP7259685B2 (ja) * 2019-09-30 2023-04-18 トヨタ自動車株式会社 自動運転車両用の運転制御装置、停車用物標、運転制御システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01211006A (ja) * 1988-02-18 1989-08-24 Toyota Autom Loom Works Ltd 画像式無人車における運行情報の認識位置決定方法
JPH03129409A (ja) * 1990-07-06 1991-06-03 Daifuku Co Ltd 光学誘導式移動車制御設備

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014117498A (ja) 2014-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5827508B2 (ja) 車両用障害物検出装置及びそれを用いた車両
CN106909876B (zh) 车道检测系统及方法
KR100886605B1 (ko) 표시선 검출기
US8184859B2 (en) Road marking recognition apparatus and method
US9591274B2 (en) Three-dimensional object detection device, and three-dimensional object detection method
JP6005501B2 (ja) 自動誘導車両制御方法および自動誘導車両制御システム
CN104834889A (zh) 标志线检测系统和标志线检测方法
TWI704437B (zh) 自動行駛車輛
WO2014132729A1 (ja) ステレオカメラ装置
BR112014001837B1 (pt) dispositivos e métodos de detecção de corpo em movimento
WO2018092590A1 (ja) 車両制御装置、車両制御方法
KR101224027B1 (ko) 영상의 장면 정보를 이용한 전방 차량 검출 방법
JP2015175598A (ja) 画像処理装置
US20220105931A1 (en) Vehicle drive assist apparatus
JP2015064752A (ja) 車両監視装置、および車両監視方法
JP2017147629A (ja) 駐車位置検出システム及びそれを用いた自動駐車システム
EP2813973A1 (en) Method and system for processing video image
JP6034396B2 (ja) 車速制御装置およびそれを備えた車両
KR101405085B1 (ko) 차량녹화영상분석 방법 및 장치
CN115147587A (zh) 一种障碍物检测方法、装置及电子设备
JP2010250743A (ja) 自動走行車両及び道路形状認識装置
JP6206036B2 (ja) 駐車場判定装置、駐車場判定方法
JP6690904B2 (ja) 自動走行車両
JP6177632B2 (ja) 車両位置検出装置および車両後側方警報装置
JP6826871B2 (ja) 列車情報判別装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150714

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6005501

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees