JP6004797B2 - 欠陥マーキング方法、光学フィルムの製造方法および欠陥マーキング装置 - Google Patents
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また該マーキング方法を用いて、欠陥の位置を示すマーキングが施された光学フィルムを製造する方法に関する。
更には、該マーキング方法に用いられる欠陥マーキング装置に関する。
しかしながら市販のマーキングペンは、気密性を確保するために、キャップがペンにタイトにフィットするよう設計されている。その為、人手ではキャップを被せることができるが、機械的にはキャップをかぶせることができない。機械的にキャップをかぶせるタイプのマーキングペンは、市販のものより、キャップのサイズが一回り大きく設計されている。そのためキャップを被せても気密性が低く、ペン先の乾燥を十分に抑制することはできない。
尚、ペン先が乾燥しにくい特殊なペンも販売されているが、特殊なインキを使用するため高価なものであった。
ペン先の乾燥を防止し、インキがなくなるまでマーキングペンを利用できる欠陥マーキング方法の提供と、該方法を用いた光学フィルムの製造方法の提供、更にはこれらに用いられる欠陥マーキング装置の提供を目的とする。
ロール状に巻かれた一定長のフィルムを撮像手段と画像処理装置とを備えた検出装置、マーキング手段と制御手段とからなるマーキング装置へと順次搬送し、
前記撮像手段を用いて撮像した前記フィルムの画像データを前記画像処理装置へ送り、前記画像処理装置にて前記フィルムの欠陥を検出し、検出された前記欠陥の情報を前記マーキング装置の前記制御手段に伝達し、該制御手段により前記マーキング手段が欠陥近傍まで移動させられ、マーキングペンにより前記欠陥の位置を示すマーキングが行われる欠陥マーキング方法において、
マーキングペンが最後に行ったマーキングから5〜60秒のいずれかの特定時間、欠陥が検出されなかった際に、欠陥の位置を示さないマーキングの指令が前記制御手段から出され、前記マーキングペンが欠陥の位置を示さないマーキングを行う乾燥防止ステップを備えることを特徴とする欠陥マーキング方法が提供される。
更に、前記乾燥防止ステップにおいて行われるマーキングの長さが、2〜100mmであることを特徴とする欠陥マーキング方法が提供される。
更に、前記乾燥防止ステップにおいて、前記マーキングペンは前記製品の側縁部にマーキングを行うことを特徴とする欠陥マーキング方法が提供される。
更に、前記乾燥防止ステップにおいて、前記マーキングペンはマーキング専用基材にマーキングを行うことを特徴とする欠陥マーキング方法が提供される。
更に、前記フィルムが、光学フィルムであることを特徴とする欠陥マーキング方法が提供される。
更に、前記欠陥マーキング方法を用いた、マーキングが施された光学フィルムの製造方法が提供される。
更にまた、マーキングペンを備えるマーキング手段と、検出装置により検出された製品の欠陥の情報に基づき、前記マーキング手段に前記欠陥の位置を示すマーキングを行なわせる制御手段と、を有する欠陥マーキング装置において、前記制御手段は、欠陥の位置を示さないマーキングを、前記マーキング手段に行わせることを特徴とする欠陥マーキング装置が提供される。
また本発明のフィルムの製造方法を用いて、欠陥の位置を示すマーキングが施された光学フィルムを製造した場合、マーキングペンを交換したり、ペン先をなじませたりする必要が激減する。そのため製造ラインを停止する回数も減り、光学フィルムの生産性が向上する。また製造ラインを停止する際に発生する恐れがある傷の問題、マーキングペンを再び取り付ける際に起こり得るマーキング位置ずれの問題なども、発生リスクが低減する。
本発明の欠陥マーキング方法は、フィルムの欠陥を検出するステップと、検出された欠陥の情報に基づき、欠陥の位置を示すマーキングを行うステップと、欠陥の位置を示さないマーキングを行う乾燥防止ステップと、を備える。以下、図1に基づき、本発明の欠陥マーキング方法について、更に詳細に説明する。
欠陥の検出は、撮像手段11と画像処理手段12とを備える検出装置1により行われる。
撮像手段11は、フィルムAの全領域の画像を撮像し、画像データを画像処理装置12へ送るものであり、例えばCCDセンサを備えるカメラを用いることができる。フィルムAの幅が広い場合、該撮像手段11は、図2に示すように、フィルムAの幅方向に並ぶ複数のカメラから構成されていてもよい。尚、撮像手段11による欠陥検出の精度を上げるために、図1に示すように、光源3を配すこともできる。
画像処理手段12は、撮像手段11から送られてきた画像データに対して画像処理を施し、フィルムに欠陥が存在するか判断する。欠陥ありと判断した場合は、該欠陥の位置に関する情報を後述するマーキング装置2の制御手段22へ伝達する。該画像処理手段12は、例えば産業用のパーソナルコンピュータを用いて行うとよい。
該マーキングステップは、マーキングペン21aを備えるマーキング手段21と、該マーキング手段21の駆動を制御する制御手段22とからなるマーキング装置2により行われる。検出装置1にて検出された欠陥の情報は、マーキング装置2の制御手段22に伝達され、該制御手段22によりマーキング手段21が欠陥近傍まで移動させられ、マーキングペン21aにより欠陥の位置を示すマーキング(以下、欠陥マーキングと略称する)が行われる。
マーキングペン21aは、フィルムにマーキングを行うために油性インキのものを用いることが好ましく、例えば油性染料インキを用いたもの、油性顔料インキを用いたもの等を利用することができる。
該乾燥防止ステップは、欠陥の位置を示さないマーキング(以下、乾燥防止マーキングと略称する)の指令が、制御手段22から出され、該指令に基づきマーキング手段21が作動して行われる。尚、乾燥防止マーキングの指令は、マーキング装置2の制御手段22から出力してもよいが、画像処理手段12から出力し、制御手段22を介してマーキング手段21を作動させてもよい。
乾燥防止マーキングを行う場所は特に限定されないが、例えば後工程で耳部として切断されるフィルムの側縁部、或いはフィルムAとは別のマーキング専用基材へ行うことが好ましい。
マーキングペン21aが、少なくとも5〜60秒に1回筆記を行うためには、
(1)マーキングペンが最後に行ったマーキングから5〜60秒間、欠陥が検出されなかった際に、乾燥防止マーキング指令が出力されるように設定する、もしくは
(2)欠陥の情報に基づくことなく、5〜60秒の特定時間毎に乾燥防止マーキング指令が出力されるように設定する、とよい。
(1)の方法は、(2)の方法と比較すると、マーキングの回数を減らすことができる為、マーキングペン21aを有効活用することができる。また(2)の方法では、乾燥防止マーキング指令が欠陥マーキングの指令と重なる恐れがある。このような場合は、欠陥マーキングの指令が優先されるよう設定しておく必要がある。
また、図1に示すように、複数のマーキング手段21を設ける場合は、各マーキング手段21のマーキングペン21aそれぞれのペン先が乾燥しないように、乾燥防止ステップは行われる。
実施例1
ロール状に巻かれた一定長の光学フィルムを、一定速度で、検出装置、マーキング装置へと順次搬送し、欠陥の位置を示すマーキングを行った。尚、撮像手段としてはカメラを用い、フィルムの背面側に光源を配した。またマーキング手段は、図3に示す、ペンマーカーユニットと単軸ロボットとからなるものを用い、マーキングペンは市販の事務用油性マーキングペンを用いた。画像処理手段、制御手段は、ひとつの産業用パーソナルコンピュータにて兼用した。
そして25秒間欠陥が検出されなかった際に、制御手段よりマーキング手段に、乾燥防止マーキング指令が伝達されるように設定し、フィルム側縁部へ20mmの長さの乾燥防止マーキングを行った。
実施例1と同じ長さの光学フィルムに欠陥の位置を示すマーキングを行った。但し、長時間欠陥が検出されなくても、乾燥防止マーキングは行わなかった。
一方、比較例1ではマーキングペンの可使時間が平均12分であった。またロール巻にされた一定長の光学フィルムに欠陥の位置を示すマーキングを行う間に、マーキングペンの交換は29回必要であり、所要時間は457分であった。
11 撮像手段
12 画像処理手段
2 欠陥マーキング装置
21 マーキング手段
21a マーキングペン
21A ペンマーカーユニット
21B 単軸ロボット
22 制御手段
3 光源
4 バックアップロール
A フィルム
a フィルムの搬送方向
Claims (6)
- ロール状に巻かれた一定長のフィルムを撮像手段と画像処理装置とを備えた検出装置、マーキング手段と制御手段とからなるマーキング装置へと順次搬送し、
前記撮像手段を用いて撮像した前記フィルムの画像データを前記画像処理装置へ送り、前記画像処理装置にて前記フィルムの欠陥を検出し、検出された前記欠陥の情報を前記マーキング装置の前記制御手段に伝達し、該制御手段により前記マーキング手段が欠陥近傍まで移動させられ、マーキングペンにより前記欠陥の位置を示すマーキングが行われる欠陥マーキング方法において、
マーキングペンが最後に行ったマーキングから5〜60秒のいずれかの特定時間、欠陥が検出されなかった際に、欠陥の位置を示さないマーキングの指令が前記制御手段から出され、前記マーキングペンが欠陥の位置を示さないマーキングを行う乾燥防止ステップを備えることを特徴とする欠陥マーキング方法。 - 前記乾燥防止ステップにおいて行われるマーキングの長さが、2〜100mmであることを特徴とする請求項1記載の欠陥マーキング方法。
- 前記乾燥防止ステップにおいて、前記マーキングペンは前記製品の側縁部にマーキングを行うことを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の欠陥マーキング方法。
- 前記乾燥防止ステップにおいて、前記マーキングペンはマーキング専用基材にマーキングを行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の欠陥マーキング方法。
- 前記フィルムが、光学フィルムであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の欠陥マーキング方法。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載の欠陥マーキング方法を用いた、マーキングが施された光学フィルムの製造方法。
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