JP6003689B2 - 診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、システムに備えられているセンサの出力値から、システムの異常を診断する診断装置に関する。
従来、この種の技術として、例えば特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1に記載の診断装置は故障パターンデータベースを備えており、この故障パターンデータベースには、車両制御系が故障するまでの過程において車両制御系の各種センサが検出した値(センサ値)を時系列に表した故障パターンが格納されている。診断時には、各種センサが出力したセンサ値の履歴と、故障パターンデータベースが格納している故障パターンとを比較することで、車両制御系の故障原因を特定することや故障が発生する時期を予測することができる。
特許第4369825号公報
しかしながら特許文献1に開示の技術では、センサ値の履歴に対して、故障パターンデータベースに登録されている故障パターンの中に一致するものが無ければ、故障していないとみなされてしまう。すなわち、故障パターンデータベースに登録されていない異常(未知の異常)が生じている場合には、車両制御系のシステムは正常であると判定される。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、故障のパターンを記憶しているデータベースに登録されていない、未知の異常が生じている場合でも、システムが正常ではないことを検出できる診断装置を提供することにある。
その目的を達成するための本発明は、システムが備える複数のセンサがそれぞれ出力するセンサ値のデータであるセンサデータから前記システムの動作を診断する診断装置(100)であって、システム正常時における前記複数のセンサのセンサ値間の関係性を、前記複数のセンサの組み合わせについてそれぞれモデリングした複数の正常モデルが登録されている正常モデルデータベース(40)と、前記複数の正常モデルのそれぞれに対応するセンサの組み合わせごとに前記センサデータから生成されるセンサ値間の関係性と、前記正常モデルデータベースが記憶する前記複数の正常モデルとを比較することで、前記センサデータのセンサ値間の関係性が正常車両モデルから逸脱している度合いである逸脱度を前記複数のセンサの組み合わせごとに算出する逸脱度算出部(22)と、前記逸脱度算出部が算出した前記逸脱度が許容閾値以上となるセンサの組み合わせが少なくとも1つあった場合には、前記システムが正常ではないと判定し、前記許容閾値以上となるセンサの組み合わせが無かった場合には、前記システムは正常であると判定する正常動作判定部(24)と、センサの組み合わせごとに逸脱度算出部が算出した逸脱度を行列の各要素とする診断用行列を生成する行列生成部(21)と、原因が判明している故障時におけるセンサデータからセンサの組み合わせごとに生成される正常モデルからの逸脱度を、診断用行列と対応するように行列の各要素として備える故障パターン行列を、その故障の原因と対応付けて記憶している故障パターンデータベース(50)と、行列生成部で生成した診断用行列と故障パターンデータベースに記憶されている故障パターン行列とを比較してデータ同士の類似性を示す類似度を算出する類似度算出部(25)と、類似度算出部で算出した類似度が第1閾値以上となる故障パターン行列があった場合に、その故障パターン行列に対応する故障が起きていると判定する故障判定部(26)と、を備えることを特徴とする。
以上の構成によれば、システムが正常な状態を表す正常モデルから逸脱している度合いによってシステムが正常であるか否かを判定する。このため、未知の異常が生じている場合でもシステムが正常ではないことを検出することができる。
本実施形態にかかる診断システム100の構成を示すブロック図である。 本実施形態を説明するための概念図である。 データ記憶部12で実施される処理の流れを示すフローチャートである。 正常モデルを説明するための概念図である。 正常モデルを算出する処理の流れを示すフローチャートである。 逸脱度を説明するための概念図である。 マトリクスを生成する処理の流れを示すフローチャートである。 マトリクスを説明するための概念図である。 故障パターンデータベースを説明するための概念図である。 故障パターンデータベースを構築および更新する処理の流れを示すフローチャートである。 診断装置20で実施される診断処理の流れを示すフローチャートである。 その他の形態を説明するための概念図である。
以下、本発明の実施形態を図1〜11に基づいて説明する。図1は本発明の診断装置20を車両の状態を診断する車両用診断装置として適用した場合の、診断装置20を備える診断システム100全体の構成を表すブロック図である。図1に示すように診断システム100は、データ取得部10と、診断装置20とを備えている。また、図2に示すように、データ取得部10は、車両Vに搭載されており、診断装置20は、例えば、車両Vの点検サービスを取り扱う販売店などに備えられている外部サーバSの機能である。データ取得部10、診断装置20は、それぞれデータを入出力するためのインターフェースを備えており、各インターフェースを用いてデータを外部に出力したり、データを入力したりすることが出来る。
これらの動作の概要は次の通りである。診断を受ける車両Vは販売店などに持ち込まれ、整備スタッフは種々の点検を実施する。その際、データ取得部10は、車両Vに備えられている各種センサが検出している値(センサ値)を一定間隔でサンプリングし、センサデータとしてメモリ(後述するデータ記憶部12)に記憶する。センサデータには、同時刻における種々のセンサのセンサ値が記録されている。よって、センサデータを参照することで、あるセンサのセンサ値に対応する他のセンサのセンサ値を知ることができる。データ記憶部12に記憶されている複数の時点におけるセンサデータは、点検用の携帯端末Tを用いることによって吸い出され、診断装置20に入力される。診断装置20では、入力された複数時点のセンサデータから、車両Vの機能を損なうような制御系システムの故障の有無を診断する。その診断結果は、診断結果提示部30に表示され、ユーザーおよび販売店の店員は、車両Vの状態を把握することができる。以降では、データ取得部10、診断装置20、および診断結果提示部30について、より詳細に説明する。
データ取得部10は、マイクロコンピュータを主として構成され、いずれも周知のCPU、ROM・RAM・EEPROM等のメモリ、I/O、及びこれらを接続するバスを備えている。また、データ取得部10は、センサ入力部11およびデータ記憶部12を機能として備えている。このデータ取得部10が請求項に記載のセンサデータ取得部に相当する。
センサ入力部11は、車両Vに備えられている各種センサと、例えばCAN(Controller Area Network)などの通信プロトコルに準拠した車内LANでそれぞれ接続されている。各種センサが検出したセンサ値は逐次センサ入力部に入力される。なお、センサ入力部11と、各種センサとの通信は、有線に限らず、公知の無線通信技術によって実施される構成としてもよい。ここで、センサ入力部11が取得するセンサ値の種類としては、エンジンの回転速度、走行速度、アクセル開度率、水温、ブレーキ油圧などがある。
センサ入力部11は、ある時点においてセンサ入力部11に入力された各種センサのセンサ値を、そのときの時点を示すタイムスタンプを付してセンサデータとしてまとめ、データ記憶部12に逐次出力する。
データ記憶部12は、不揮発性のメモリであって、センサ入力部11より入力されるセンサデータを記憶する。なお、本実施形態では、販売店などでの試験時に取得されるセンサデータを用いて診断をする構成を想定しているため、データ記憶部12は、センサデータを記憶するためのデータ記憶命令が入力されている場合のみ、センサデータの記憶を行うものとする。もちろん、他の実施形態として、走行中のセンサデータを常に蓄積する構成としてもよい。
ここで、データ取得部10で実施される処理の流れを図3のフローチャートを用いて説明する。このフローチャートは、たとえば点検開始時に実施される。ステップS10では、上述したデータ記憶命令が入力されているか否かを判定する。データ記憶命令が入力されている場合は、ステップS10がYESとなってステップS11に進み、センサデータを記憶する。また、データ記憶命令が入力されていない場合(ステップS10 NO)は、センサ入力部11より入力されたセンサデータは、一時的にバッファリングされた後に、記憶されずに破棄されることとなる。
ステップS12では、データ記憶部12が記憶しているデータを外部に出力させるデータ出力命令がデータ取得部10に入力されているか否かを判定する。データ出力命令を受けた場合には、ステップS12がYESとなってステップS13に進み、外部端末(すなわち診断装置20)へセンサデータを出力してステップS14に進む。また、ステップS12において一定時間(たとえば30分)経過しても、データ出力命令が入力されなかった場合は、ステップS13を実施せずにステップS14に進む。
ステップS14では、データ記憶部12が記憶しているデータを消去するデータリセット命令がデータ取得部10に入力されているか否かを判定する。データリセット命令を受けたときには、ステップS14がYESとなってステップS15に進み、記憶したセンサデータを消去(リセット処理)する。また、ステップS14において一定時間(たとえば30分)経過しても、データリセット命令が入力されなかった場合は、ステップS15を実施しない。なお、このときデータ記憶部12には、ステップS11で記憶したデータが記憶されたままになるが、該データは点検スタッフまたはユーザーによって任意に削除やコピーなどの操作ができるものとする。
診断装置20は、公知のコンピュータであって、いずれも周知のCPU、ROM・RAM・EEPROM等のメモリ、I/O、及びこれらを接続するバスを備えている。診断装置20は、データ取得部10より取得したセンサデータに基づいて車両を診断するために、正常モデルデータベース40、故障パターンデータベース50、マトリクス生成部21、および故障検出処理部23を備えている。なお、以降ではデータベースをDBと略して表記する。
診断結果提示部30は、画像やテキストを表示する表示装置であって、後述する故障検出処理部23より診断結果のデータを取得し、その診断結果を提示する。診断結果提示部30は、フルカラー表示が可能なものであり、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いて構成することができる。
正常モデルDB40には、車両Vと同一モデルの車両において、予め車両メーカーなどで正常であることが確認されている各種センサの取りうるセンサ値の、各センサ間の関係性が定義された正常モデルが格納されている。
一例として、正常車両におけるセンサAとセンサBのセンサデータに基づいて定まる正常モデルを図4に示す。図4の(A)および(B)は、ともにセンサAのセンサ値とセンサBのセンサ値の関係性(センサAのセンサ値に対応するセンサBのセンサ値を一組とする複数組のデータ群)を示した散布図である。各点Xは、ある時点におけるセンサAのセンサ値に対するセンサBのセンサ値を示すデータ点であって、ある時点におけるセンサデータから1つのデータ点Xが得られる。センサAとセンサBの正常モデルは、複数のデータ点を、例えば、サポートベクターマシン(SVM:Support Vector Machine)などの公知の学習モデルに入力することで定義される。
このような正常モデルを正常モデルDB40に構築する際の手順を図5に示すフローチャートを用いて説明する。図5に示すフローチャートは、車両メーカーなどで正常モデルDB40に正常モデルを構築する際に開始される。まず、ステップS20では正常な車両においてサンプリングされた複数のセンサデータが、前述した公知の学習モデルを備えるコンピュータに入力される。次に、ステップS21で、その学習モデルは入力されたセンサデータから、各センサ間の関係性をモデル化したデータを生成する。そして、モデル化された各センサ間の関係性のデータ(すなわち、正常モデル)を正常モデルDB40に保存することで、正常モデルDB40を構築する。なお、学習モデルを備えるコンピュータは、正常モデルDB40を備えるコンピュータ(すなわち診断装置20)であってもよいし、別途モデル化の計算を実施するコンピュータを用いてもよい。
各センサ間の正常モデルは、図4(A)に示すR(A,B)のように範囲を表すモデルであってもよいし、図4(B)に示すF(A,B)な回帰直線または回帰曲線でもよい。たとえば、F(A,B)は、複数のデータ点に対して最小二乗法などの公知の近似方法を用いて決定される近似式である。なお、図4(B)では線形モデルを描いているが、非線形モデルであってもよい。本実施形態では、各センサ間の正常モデルを回帰直線で定義するものとする。
また、正常モデルDB40が格納している正常モデルは、正常な車両におけるセンサデータであることが確認されているデータが追加される毎に、上述した手順によって更新される。また、車両のモデルチェンジがあった場合には、そのモデルチェンジ後の車両に対応するように新たなセンサデータを入力データとして、正常モデルを更新する。
マトリクス生成部21は、データ記憶部12よりセンサデータを取得するとともに、正常モデルDB40にアクセスして正常モデルを参照できる。そして、データ記憶部12より取得するセンサデータと正常モデルとから、車両Vが正常か否かの診断に用いる診断用マトリクスを生成する。この診断用マトリクスを生成するための機能として、マトリクス生成部21は逸脱度算出部22を備えている。このマトリクス生成部が請求項に記載の行列生成部に相当する。
逸脱度算出部22は、データ記憶部12より取得した複数のセンサデータを用いて、各センサ間の関係性を表すデータ(関係性データ)を生成し、その関係性データと正常モデルとを比較する。そして、車両Vに備えられている各センサ間の関係性が、正常モデルとどれくらい逸脱しているかを示す逸脱度を算出する。この逸脱度について図6を用いて説明する。
図6中の点Xは図4と同様に、あるセンサAのセンサ値に対するセンサBのセンサ値を示しており、複数のセンサデータを用いることで、複数の点Xを得ることができる。図6の(A)は、センサAとセンサBのセンサ値の関係性が正常な(または、許容出来る)状態を表しており、図6の(B)は、正常な状態から許容できない程度に逸脱している関係性を表している。
本実施形態において逸脱度は、正常モデルに対する誤差の大きさの平均値として算出する。すなわち、図6(A)に示すように、診断されている車両Vの、例えばセンサAとセンサBの関係性が正常モデルに近ければ、センサA−センサB間の逸脱度は0に近くなる。一方、図6(B)に示すように、関係性が正常モデルから離れているほど逸脱度は大きな値となる。もちろん、逸脱度は、平均値の他に、正常モデルに対する誤差の分散や標準偏差など、分析に用いられる公知の方法によって評価してもよい。
また、本実施形態では回帰直線で正常モデルを定義するとしたが、前述したように、正常モデルは所定の範囲(たとえば図4のR(A,B))によって定義しても良い。このように所定の範囲によって正常モデルを定義する場合には、たとえば、正常モデルの範囲の重心と、入力したデータの分布の重心とのユークリッド距離で求めれば良い。あるいは、入力したデータの数のうち、正常モデルの範囲から外れているデータの数の比率によって求めてもよい。さらには、入力した各データと、正常モデルの範囲との最短距離の平均値を用いても良い。ただし、この場合、正常モデルの範囲内に収まっているデータと、正常モデルの範囲との最短距離は0として扱う。
ここで、図7に示すフローチャートを用いて、マトリクス生成部21が診断用マトリクスを生成する流れを説明する。このフローチャートは、データ記憶部12に記憶されていたセンサデータがマトリクス生成部21に入力されたときに開始する(ステップS30)。ステップS31では、センサの組み合わせごとにセンサ間関係性算出処理を実施し、ステップS32に進む。このセンサ間関係性算出処理では、センサの組み合わせごとに、上述した関係性データを生成する。
ステップS32では、逸脱度算出処理を実施してステップS33に進む。このステップS32の逸脱度算出処理では、前ステップS31で算出された関係性データから、逸脱度算出部22でセンサの組み合わせごとに逸脱度を算出する。そしてステップS33では、逸脱度算出部2221で算出された逸脱度を、マトリクス生成部21は、図8の(A)および(B)に示すように、センサの組み合わせごとにマトリクス状に配置する。たとえば、センサごとに識別番号を割り振っており、センサAの識別番号が1、センサBの識別番号が2とすると、センサAに対するセンサBの逸脱度は、診断用マトリクスの2行1列に格納される。なお、図8の(A)は図6の(A)に対応し、また、図8の(B)は図6の(B)に対応している。最後にステップS34で、マトリクス生成部21で生成された診断用マトリクスは故障検出処理部23へと出力される。
なお、マトリクス生成部21は、後述する故障パターンDB50の学習プロセスにも用いられる。故障パターンDB50の学習プロセス時には、同様の手順によって、故障のパターンごとのセンサ間の逸脱度を表すマトリクス(故障マトリクス)を生成する。
故障パターンDB50には、図9の概念図に示すように、原因が判明している故障時の各センサ間の逸脱度を行列の要素として備える故障マトリクスが、その故障原因に対応づけられて格納されている(P1〜P3)。なお、この故障マトリクスが請求項に記載の故障パターン行列に相当する。
故障パターンDB50に故障マトリクスを学習させる際には、故障原因ごとに(すなわち故障のパターンごとに)、その故障が発生している車両のセンサデータを、上述したマトリクス生成部21に入力する(図10 ステップS40)。マトリクス生成部21では、入力データから各センサ間の関係性を算出する(ステップS41)。そして、各センサ間の関係性を正常モデルDB40が記憶している正常モデルと比較することにより、センサの組み合わせごとに正常時からの逸脱度を算出し、マトリクス状に配置する(ステップS42)。故障パターンDB50には、このように生成されたマトリクスを故障マトリクスとして故障原因(車両のどこが故障しているか)と紐付けて保存される(ステップS43)。
故障パターンDB50には、新たな故障のパターンが確認される毎に、その故障時のセンサデータを入力データとして生成した故障マトリクスを随時追加していく。また、車両のモデルチェンジがあった場合には、そのモデルチェンジ後の車両に対応するように新たなセンサデータを入力データとして、各故障のパターンに対応する故障マトリクスを更新する。
故障検出処理部23は、マトリクス生成部21で生成された診断用マトリクスを取得すると共に、故障パターンDB50へアクセスして故障パターンDB50が記憶している故障マトリクスを参照することができる。そして、診断用マトリクスと故障パターンDB50が記憶している故障マトリクスとを比較することで、車両Vの故障や、故障が発生しそうな状態を検出する。そのための機能として、故障検出処理部23は正常動作判定部24、類似度算出部25、故障判定部26、故障予見部27、および未知異常判定部28を備えている。
正常動作判定部24は、車両Vの診断時にマトリクス生成部21より取得した診断用マトリクスに格納されている各要素を参照し、車両Vが正常な状態であるか否かを判定する。より具体的には、診断用マトリクスのいずれかの要素がひとつでも所定の閾値(以降、許容閾値D)以上であった場合に、車両Vに異常が発生していると判定する。また、診断用マトリクスのいずれの要素も許容閾値D未満であった場合には正常な状態であると判定する。この許容閾値Dは、車両Vの動作として正常モデルから許容出来る範囲となるように適宜設定されればよい。また、この許容閾値Dはセンサの組み合わせごとに(すなわち、診断用マトリクスの要素ごとに)異なる値に設定しても良い。
類似度算出部25は、マトリクス生成部21で生成された診断用マトリクスと、故障パターンDB50が記憶している故障マトリクスとの、パターンマッチングによる比較を実施し、マトリクス間の類似度を算出する。この時のパターンマッチングによる類似度算出には、SAD(Sum of Absolute Differences)などといった画像データ間の類似度を求める公知の手法を利用すれば良い。もちろん、その他の公知の手法であるSSD(Sum of Squared Differences)やNCC(Normalized Cross Correlation)などを利用してもよい。なお、類似度算出部25は、故障パターンDB50が記憶している全ての故障マトリクスとパターンマッチングを行い、それぞれの故障マトリクスとの類似度を算出する。
故障判定部26は、類似度算出部25が算出した類似度が所定の閾値a(第1閾値)以上となる故障マトリクスがあった場合に、診断されている車両Vには、その故障マトリクスに対応付けられている要因による故障が生じていると判定する。なお、本実施形態において、完全に一致している時の類似度を1とすると、たとえば本実施形態では第1閾値aは、0.9とする。もちろん、その他の形態として、完全に一致している時の類似度を0として、第1閾値aを0.1などとしてもよい。
故障予見部27は、類似度算出部25が算出した類似度が所定の閾値b(第2閾値:b<a)以上、かつ、a未満となる故障マトリクスがあった場合、その故障マトリクスに対応付けられている要因による故障が車両Vに発生しそうな状態であると判定する。このときの第2閾値は、第1閾値よりも類似度が小さい値であればよく、たとえば本実施形態では0.7とする。もちろん、第1閾値aおよび第2閾値bは適宜設計されればよく、その他の値であってもよい。
未知異常判定部28は、正常動作判定部24において、正常な状態ではないと判定されたが、類似度がb以上となる故障マトリクスが故障パターンDB50中に無かった場合に、未知の異常が生じていると判定する。
正常動作判定部24、故障判定部26、故障予見部27、および未知異常判定部28で為された各種判定結果(これらをまとめて診断結果とする)のデータは、診断結果提示部30に出力される。なお、診断結果に含まれる故障原因や発生しそうな故障は、複数種類あってもよい。
ここで、故障検出処理部23において実施される、車両Vの状態を診断する処理(診断処理)の流れを、図11を用いて説明する。図11に示すフローチャートは、マトリクス生成部21より診断用マトリクスが入力されたときに開始され、ステップS50に進む。ステップS50では、正常動作判定部24が正常動作判定処理を実施する。このステップS50の正常動作判定処理では、上述したようにマトリクス生成部21が生成した診断用マトリクスの各要素に格納されている値と許容閾値Dとを順次比較する。すべての要素が許容閾値未満であった場合は、ステップS52がNOとなってステップS90に進む。一方、許容閾値以上となっている要素があった場合、ステップS52がYESとなってステップS54に進む。前述の通り、許容閾値以上となっている要素があった場合は、車両Vが正常な状態ではないことを意味している。
ステップS54では、類似度算出部25がパターンマッチング処理を実施してステップS56に進む。このステップS54のパターンマッチング処理では、診断用マトリクスと故障パターンDB50が記憶している故障マトリクスとのパターンマッチングを順次実施し、各故障マトリクスとの類似度を算出する。ステップS56では、故障マトリクスごとの類似度と、第1閾値a、第2閾値bとを比較する。類似度が第1閾値a以上となる故障マトリクスがある場合には、ステップS58がYESとなってステップS60に進み、その故障マトリクスに対応付けられている原因による故障が生じていると判定する。また、所定の閾値a未満である故障マトリクスに対しては、ステップS58がNOとなって、ステップS64に進む。
ステップS64において類似度が第2閾値b以上(すなわち、第1閾値a未満かつ第2閾値b以上)となる故障マトリクスがある場合には、ステップS64がYESとなってステップS66に進む。ステップS66では故障予見部27が、その故障マトリクスに対応付けられている要因による故障が発生しそうな状態(準故障)であると判定する。故障パターンDB50に格納されている故障マトリクスの中に、診断用マトリクスとの類似度が第2閾値b以上となるものがない場合には、ステップS64がNOとなってステップS68に進む。ステップS68では、未知異常判定部28で未知の異常が生じていると判定する。ステップS90では、車両Vに備えられているセンサが正常モデルに対して許容出来る範囲内で動作しており、車両Vは正常な状態であると判定する。ステップS100では、以上の診断結果のデータを診断結果提示部30に出力する。
診断結果提示部30は、正常動作判定部24で正常動作であると判定されている場合(S90)は「異常なし」と提示する。また、類似度が第1閾値a以上となる故障マトリクスがあった場合(S60)は、その故障マトリクスに対応付けられている要因をXとすると、「Xによる故障が発生しています」と提示する。類似度がb以上かつa未満となる故障マトリクスがあった場合(S66)は、その故障マトリクスに対応付けられている要因をYとすると、「Yによる故障が発生しそうな状態です」と提示する。さらに、正常動作判定部24において異常が起きていると判定されたが、類似度がb以上となる故障マトリクスがなかった場合(S68)には、「未知の異常が発生しています」と提示する。
以上の構成によれば、システムが正常な状態を表す正常モデルに対する逸脱度をもってシステムが正常であるか否かを判定する。このため、故障パターンDB50に格納されていない、未知の異常が生じている場合でも車両Vが正常ではないことを検出することができる。
なお、本実施形態では、販売店などで点検のための試験を実施し、その試験中に蓄積されるセンサデータを用いて診断をする構成としたが、これに限らない。通常走行中などにもセンサデータを蓄積しておき、販売店などで蓄積しておいたセンサデータに対して診断を実施する構成でもよい。また、データ取得部10がインターネットなどの通信網に接続している場合には、走行中のセンサデータを、通信網を介して診断装置20の機能を有するサーバに逐次送信し、診断を実施する構成としても良い。
また、前述した実施形態では、診断装置20が車両Vに搭載されていない、いわゆるオフボード形式の構成を説明したが、これに限定しない。変形例として図12に示すように診断装置20は車両Vに搭載されていても良い(すなわち、オンボード形式)。オンボード形式の場合は、診断装置20が車両V内にあるため、診断のために外部にセンサデータを転送する必要がない。また診断結果提示部30には、たとえば車両Vに備えられているカーナビゲーション装置のディスプレイや、インストゥルメンタルパネル等に設けたディスプレイを用いればよい。なお、車両Vに搭載されている正常モデルDB40を更新する際には、携帯端末Tやインターネットなどの通信網を介して更新に必要なデータを取得する。
さらに、前述した実施形態では、2つのセンサ間(すなわち、2変量)の関係性によって正常モデルの決定および逸脱度を算出する構成としたが、たとえば3変量など、2以上の変量の関係性によって正常モデルの決定および逸脱度を算出する構成としてもよい。以上では、車両用診断装置として本発明を適用した例を述べたが、その他種々の装置の診断装置として用いてもよい。
100…診断装置、10…データ取得部、11…センサ入力部、12…データ記憶部、20…診断部、21…マトリクス生成部、22…逸脱度算出部、23…故障検出処理部、24…正常動作判定部、25…類似度算出部、26…故障判定部、27…故障予見部、28…未知異常判定部、30…診断結果提示部、40…正常モデルデータベース、50…故障パターンデータベース

Claims (5)

  1. システムが備える複数のセンサがそれぞれ出力するセンサ値のデータであるセンサデータから前記システムの動作を診断する診断装置(100)であって、
    ステム正常時における前記複数のセンサのセンサ値間の関係性を、前記複数のセンサの組み合わせについてそれぞれモデリングした複数の正常モデルが登録されている正常モデルデータベース(40)と、
    前記複数の正常モデルのそれぞれに対応するセンサの組み合わせごとに前記センサデータから生成されるセンサ値間の関係性と、前記正常モデルデータベースが記憶する前記複数の正常モデルとを比較することで、前記センサデータのセンサ値間の関係性が正常車両モデルから逸脱している度合いである逸脱度を前記複数のセンサの組み合わせごとに算出する逸脱度算出部(22)と、
    前記逸脱度算出部が算出した前記逸脱度が許容閾値以上となるセンサの組み合わせが少なくとも1つあった場合には、前記システムが正常ではないと判定し、前記許容閾値以上となるセンサの組み合わせが無かった場合には、前記システムは正常であると判定する正常動作判定部(24)と
    前記センサの組み合わせごとに前記逸脱度算出部が算出した逸脱度を行列の各要素とする診断用行列を生成する行列生成部(21)と、
    原因が判明している故障時におけるセンサデータから前記センサの組み合わせごとに生成される前記正常モデルからの逸脱度を、前記診断用行列と対応するように行列の各要素として備える故障パターン行列を、その故障の原因と対応付けて記憶している故障パターンデータベース(50)と、
    前記行列生成部で生成した前記診断用行列と前記故障パターンデータベースに記憶されている前記故障パターン行列とを比較してデータ同士の類似性を示す類似度を算出する類似度算出部(25)と、
    前記類似度算出部で算出した類似度が第1閾値以上となる故障パターン行列があった場合に、その故障パターン行列に対応する故障が起きていると判定する故障判定部(26)と、を備えることを特徴とする診断装置。
  2. 請求項において、
    前記正常動作判定部は、前記行列生成部が生成した前記診断用行列において前記許容閾値以上となる要素があった場合に前記システムが正常ではないと判定し、前記許容閾値以上となる要素が無かった場合に、前記システムは正常であると判定することを特徴とする診断装置。
  3. 請求項2において、
    前記類似度算出部で算出した類似度が、第1閾値未満で、かつ、第1閾値よりも小さい値である第2閾値以上となる故障パターン行列があった場合に、その故障パターン行列に対応する故障が発生しそうな状態であると判定する故障予見部(27)を備えることを特徴とする診断装置。
  4. 請求項において、
    前記正常動作判定部で正常ではないと判定され、かつ、第2閾値以上となる故障パターン行列が前記故障パターンデータベースに存在しなかった場合に、前記システムに未知の異常が生じていると判定する未知異常判定部(28)を備えることを特徴とする診断装置。
  5. 請求項2〜の何れか1項において、
    前記類似度算出部は、前記行列生成部で生成した前記診断用行列と前記故障パターンデータベースに記憶されている前記故障パターン行列とを、パターンマッチングすることによって類似度を算出することを特徴とする診断装置。
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