JP6003065B2 - 液体輸送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体輸送装置に関する。

液体を低速で輸送する装置として、マイクロポンプが知られている(特許文献1参照)。マイクロポンプには、チューブに沿って複数のフィンガーが配置されており、カムがフィンガーを順次押すことによって、チューブが圧搾されて液体が輸送される。
特開2010−77947号公報
カムが複数のフィンガーを順次押す際に、カムと各フィンガーとの位置関係に応じて、カムにかかる負荷が変動する。この結果、仮に一定の駆動信号でカムを駆動しても、カムは定速で回転せず、この結果、液体を一定速度で輸送することができなくなってしまう。
本願発明は、カムを定速で回転させ、液体を一定速度で輸送することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、液体を輸送方向に輸送するためのチューブと、前記輸送方向に沿って設けられ、前記チューブを押して閉塞させる複数のフィンガーと、突起部を有し、前記チューブを圧搾して前記液体を輸送するように前記突起部にて前記フィンガーを順に押すためのカムと、前記カムを駆動する駆動機構と、前記駆動機構を制御する制御部とを備え、前記制御部は、或るフィンガーと前記突起部とが所定の位置関係になってから、前記或るフィンガーの前記輸送方向の下流側に隣接するフィンガーと前記突起部とが前記所定の位置関係になるまでの間の前記カムの回転位置に対応付けた補正値を少なくとも記憶し、前記カムの回転位置に応じた前記補正値にて補正された駆動信号に基づいて、前記駆動機構に前記カムを駆動させることを特徴とする液体輸送装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
図1は、液体輸送装置1の概略構成を説明するための平面図である。 図2は、図1のA−A断面の概略図である。 図3は、液体輸送装置1の検出部40及び制御部50を説明するためのブロック図である。 図4は、カム歯車24に形成された第1マーカーの説明図である。 図5は、第2マーカーの説明図である。 図6は、カムが1回転(360度回転)する間のカム2の負荷(カム2にかかるトルク)を示すグラフである。 図7A〜図7Dは、カム2の負荷を説明するための説明図である。 図8は、第1実施形態のトルク補正テーブルABの説明図である。 図9は、トルク補正テーブルABの適用範囲の説明図である。 図10A〜図10Gは、カム2が12.75度ずつ回転したときの状態をそれぞれ示している。 図11は、第2実施形態のトルク補正テーブルCの説明図である。 図12は、トルク補正テーブルCの適用範囲の説明図である。 図13は、カム2が3回転する間のカム2の負荷を示すグラフである。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
液体を輸送方向に輸送するためのチューブと、前記輸送方向に沿って設けられ、前記チューブを押して閉塞させる複数のフィンガーと、突起部を有し、前記チューブを圧搾して前記液体を輸送するように前記突起部にて前記フィンガーを順に押すためのカムと、前記カムを駆動する駆動機構と、前記駆動機構を制御する制御部とを備え、前記制御部は、或るフィンガーと前記突起部とが所定の位置関係になってから、前記或るフィンガーの前記輸送方向の下流側に隣接するフィンガーと前記突起部とが前記所定の位置関係になるまでの間の前記カムの回転位置に対応付けた補正値を少なくとも記憶し、前記カムの回転位置に応じた前記補正値にて補正された駆動信号に基づいて、前記駆動機構に前記カムを駆動させることを特徴とする液体輸送装置が明らかとなる。
このような液体輸送装置によれば、カムを定速で回転させ、液体を一定速度で輸送することが可能になる。
前記カムの回転位置が、前記或るフィンガーとは別のフィンガーと前記突起部とが前記所定の位置関係になってから、前記別のフィンガーの前記輸送方向の下流側に隣接するフィンガーと前記突起部とが前記所定の位置関係になるまでの間にあるときに、前記補正値にて補正された前記駆動信号に基づいて前記カムが駆動されることが望ましい。これにより、記憶すべき補正値の数を少なくできる。
前記制御部は、前記補正値とは別に、前記輸送方向の最下流側のフィンガーと前記突起部とが前記所定の位置関係になってから、前記輸送方向の最上流側のフィンガーと前記突起部とが前記所定の位置関係になるまでの間の前記カムの回転位置に対応付けた補正値を記憶していることが望ましい。これにより、移行期間においてもカムを定速で回転させ、液体を一定速度で輸送することが可能になる。
前記カムは、複数の前記突起部を有しており、前記制御部は、或る突起部が特定の位置になってから、前記或る突起部とは別の突起部が前記特定の位置になるまでの間の前記カムの回転位置に対応付けた補正値を記憶していることが望ましい。これにより、カムを定速で回転させ、液体を一定速度で輸送することが可能になる。
前記カムが1回転する間の前記カムの回転位置に対応付けた補正値を記憶していることが望ましい。これにより、カムを定速で回転させ、液体を一定速度で輸送することが可能になる。
前記制御部は、前記補正値を用いて前記カムを駆動したときの前記カムの回転速度を複数回検出して、その補正値を適用したときの前記カムの平均速度を算出し、前記平均速度に基づいて、その補正値を変更することが望ましい。これにより、カムにかかる負荷が変動しても、カムを定速で回転させ、液体を一定速度で輸送することが可能になる。
===第1実施形態===
<液体輸送装置の構成>
図1は、液体輸送装置1の概略構成を説明するための平面図である。図2は、図1のA−A断面の概略図である。
液体輸送装置1は、液体を輸送するための装置である。液体輸送装置1は、リザーバー11と、チューブ12と、複数のフィンガー13と、カム2と、駆動機構20と、ケース30とを備えている。
リザーバー11は、輸送対象である液体を収容するための収容部である。例えば、リザーバー11は、薬液を収容している。但し、リザーバー11に収容される液体は、薬液に限られるものではなく、他の液体(例えば、水、食塩水、薬液、油類、芳香液、インク等)でも良い。
チューブ12は、リザーバー11から液体を輸送するための管である。チューブ12の一端はリザーバー11に連通しており、他端は液体の輸送先(不図示)に接続される。チューブ12は、フィンガー13から押されると閉塞し、フィンガー13からの力が解除されると元に戻る程度に弾性を有している。チューブ12は、ケース30に形成された円弧形状のチューブ案内壁33の内面に沿って、部分的に円弧形状に配置されている。チューブ12の円弧形状の部分は、チューブ案内壁33の内面と、複数のフィンガー13の外側との間に配置されている。チューブ12(及びチューブ案内壁33)の円弧の中心は、カム2の回転中心と一致している。
フィンガー13は、チューブ12を閉塞させるための部材である。フィンガー13は、カム2から力を受けて、従動的に動作する。フィンガー13は、棒状の軸部13Aと、鍔状の押圧部13Bとを有し、T字形状になっている。フィンガー13は、軸部13Aが軸方向に沿って可動になるように、ケース30から支持されている。軸部13Aのチューブ12側の一端に押圧部13Bが形成されており、押圧部13Bはチューブ12と接触している。軸部13Aのカム2側の一端は、半球形状になっており、カム2と接触している。フィンガー13は、金属材料又は高剛性の樹脂材料から構成されるが、他の材料で構成されても良い。
複数のフィンガー13は、同じ形状をしている。複数のフィンガー13は、カム2の回転中心から放射状に等間隔で配置されている。複数のフィンガー13は、カム2の外面と、チューブ12との間に配置されている。
ここでは、7本のフィンガー13が液体輸送装置1に設けられている。以下の説明では、液体の輸送方向の上流側から順に、第1フィンガー13−1、第2フィンガー13−2、・・・第7フィンガー13−7と呼ぶことがある。
カム2は、外周の4箇所に突起部2Aを有している。4つの突起部2Aは、同じ形状である。カム2の外周に複数のフィンガー13が配置されており、そのフィンガー13の外側にチューブ12が配置されている。カム2の突起部2Aによってフィンガー13が押されることによって、チューブ12が閉塞する。フィンガー13が突起部2Aから外れると、チューブ12の弾性力によってチューブ12が元の形状に戻る。カム2が回転すると、7本のフィンガー13が順に突起部2Aから押されて、輸送方向上流側から順にチューブ12が閉塞する。これにより、チューブが蠕動運動させられて、液体がチューブ12に圧搾されて輸送される。液体の逆流を防止するため、少なくとも1つ、好ましくは2つのフィンガー13がチューブ12を閉塞させるように、4つの突起部2Aが形成されている。
駆動機構20は、カム2を回転駆動するための機構である。駆動機構20は、圧電アクチュエーター21と、ローター22と、減速伝達機構23とを有する。
圧電アクチュエーター21は、圧電素子の振動を利用してローター22を回転させるためのものである。圧電アクチュエーター21は、矩形状の振動体の両面に接着された圧電素子に駆動信号を印加することによって、振動体を振動させる。振動体にはローター22と接触する凸部21Aが設けられており、振動体が振動すると、凸部21Aが所定の軌道を描いて振動する。例えば、振動体が長手方向に沿って伸縮する縦一次振動モードと、振動体が長手方向と直交する方向に屈曲する屈曲二次振動モードとを励起するように圧電素子に駆動信号を印加すると、凸部21Aが楕円軌道を描いて振動する。若しくは、長手方向に沿って伸縮する一次振動モードと、短辺方向に沿って伸縮する一次振動モードとを組み合わせて、凸部21Aを8の字の軌道を描くように振動させても良い。そして、凸部21Aの振動軌道の一部において凸部21Aがローター22と接触することによって、ローター22が回転駆動する。
ローター22は、圧電アクチュエーター21によって回転させられる被駆動体である。ローター22は、不図示の板バネによって、圧電アクチュエーター21側に付勢されている。これにより、圧電アクチュエーター21の凸部21Aとローター22の側面との間に適切な摩擦力が発生し、圧電アクチュエーター21の駆動力の伝達効率が良好になる。
減速伝達機構23は、ローター22の回転を所定の減速比でカム2に伝達する機構である。減速伝達機構23は、カム歯車24と、伝達車25と、ローターピニオン26とから構成されている。カム歯車24は、カム2に一体的に取り付けられており、カム軸を中心にして、カム2と共に回転可能に支持されている。カム歯車24は、カムやカム軸とともに2番車(カム車)を構成している。伝達車25は、カム歯車24と噛合するピニオンと、ローターピニオン26と噛合する大歯車とを有し、3番車を構成している。ローターピニオン26は、ローター22に一体的に取り付けられた小歯車であり、ローター22とともに4番車(ローター車)を構成している。
なお、ここでは減速伝達機構23の減速比を40としている。つまり、ローター22が1回転すると、カム2が1/40回転することになる。
ケース30は、液体輸送装置1を構成する上記の構成要素を収容するための容器である。ケース30は、カバー31及びベース32から構成されている。ケース30には、電池3が内蔵されている。この電池3は、圧電アクチュエーター21の圧電素子を駆動するための電力を供給する。また、電池3は、圧電素子以外の部材(例えば制御部50など)にも、電力を供給する。
図3は、液体輸送装置1の検出部40及び制御部50を説明するためのブロック図である。
検出部40は、カム2の回転角度(回転位置)を検出するための第1検出部41と、ローター22の回転角度(回転位置)を検出するための第2検出部とを有する。
第1検出部41は、発光部と受光部を備えたロータリー式エンコーダーである。カム歯車24に第1マーカーが形成されており、第1マーカーが発光部からの光を反射して、その反射光を受光部で受光する。受光部は、受光量に応じた出力信号を制御部50に出力する。
図4は、カム歯車24に形成された第1マーカーの説明図である。カム歯車24に形成された第1マーカーの数は、カム2の突起部2Aの数と同じ4である。4つの第1マーカーは、カム軸を中心にして、等距離・等間隔で放射状に形成されている。このため、第1マーカー間の角度は、90度である。各マーカーの突起部2Aに対する位置関係は、同じになっている。
第2検出部42も、発光部と受光部を備えたロータリー式エンコーダーである。ローター22に固定された検出板に第2マーカーが形成されており、第2マーカーが発光部からの光を反射して、その反射光を受光部で受光する。受光部は、受光量に応じた出力信号を制御部50に出力する。
図5は、第2マーカーの説明図である。検出板に形成された第2マーカーの数は、12個である。12個の第2マーカーは、ローター22の回転軸を中心にして、等距離・等間隔で放射状に形成されている。このため、第2マーカー間の角度は、30度である。ローター22の回転分解能が30度であれば、減速伝達機構23の減速比が40であるため、カム2の回転分解能は0.75度(=30度/40)となる。
なお、第1検出部41及び第2検出部42は、反射型の光学式センサーに限られるものではなく、透過型の光学式センサーであっても良い。また、光学式センサーに限られず、磁気センサーなどの非接触センサーや、接触式センサーであっても良い。
制御部50(図3参照)は、カウンター51と、記憶部52と、演算部53と、ドライバー54とを有する。カウンター51は、第1検出部41が検出した第1マーカーの検出数と、第2検出部42が検出した第2マーカーの検出数をそれぞれ計数する。カウンター51の計数値は、カム2及びローター22の回転位置を示すことになる。記憶部52は、演算部53がドライバー54を駆動するためのプログラムが記憶されている。演算部53は、記憶部52に記憶されているプログラムを実行し、カウンター51の計数値(カム2やローター22の回転位置)に基づいて、ドライバー54を駆動する。ドライバー54は、演算部53からの指示に従って、駆動機構20の圧電アクチュエーター21に駆動信号を印加する。
本実施形態の記憶部52には、カム2のトルクを補正するためのトルク補正テーブルが記憶されている。演算部53は、ドライバー54への出力値(カウンター51の計数値に応じた値)にトルク補正テーブルの補正値を加算することによって、駆動機構20の圧電アクチュエーター21に印加する駆動信号を補正値の分だけ補正することになる。このとき、駆動信号の電圧(振幅)、周波数などが補正されて、カム2のトルクが補正されることになる。トルク補正テーブルについては後述する。
<カムの負荷トルク変動について>
図6は、カムが1回転(360度回転)する間のカム2の負荷(カム2にかかるトルク)を示すグラフである。
グラフに示されるように、カム2にかかる負荷は、一定ではなく、変動している。このため、一定のトルクでカム2を回転させても(制御部50が駆動機構20の圧電アクチュエーター21に一定の駆動信号を印加しても)、カム2は定速で回転せず、カム2の回転速度は変動してしまう。この結果、液体を一定速度で輸送することができなくなってしまう。
図7A〜図7Dは、カム2の負荷を説明するための説明図である。本来であればチューブ12は円弧形状に配置され、フィンガー13は放射状に配置され、カム2及びカム2の突起部2Aは回転移動しているが、ここでは便宜上、チューブ12やフィンガー13を直線状に配置し、カム2の突起部2Aは直線移動することとする。
図7Aに示す状態では、図中の中央のフィンガー13(或るフィンガー)が突起部2Aによって押し下げられた状態である。図7Aから図7Bの間では、図中の中央のフィンガー13とその左側のフィンガーとを押し下げた状態(2つのフィンガーを押し下げた状態)でカム2が回転することになる。
図7Bに示す状態では、突起部2Aが次のフィンガー13(輸送方向下流側に隣接するフィンガー)に接触し、そのフィンガー13を押し下げ始めている。図7Bの状態でのカム2の負荷は、図7Aの状態と比べると大きいと考えられる。また、図7Bでのカム2の負荷の変化も大きいと考えられる。
図7Cに示す状態では、突起部2Aがフィンガー13を押し下げ続けている。このときのカム2の負荷も、図7Aの状態と比べると大きいと考えられる。但し、図7Cでのカム2の負荷の変化(負荷の傾き)は、図7Bでのカム2の負荷の変化と比べると小さいと考えられる。
図7Dに示す状態では、突起部2Aによって押し下げられた状態である。図7Aの中央のフィンガー13と比べると、図7Dのその隣のフィンガー13はほぼ同じ状態になっている。このため、図7Dの状態でのカム2の負荷は、図7Bや図7Cの状態と比べると小さく、図7Aの状態でのカム2の負荷とほぼ同等であると考えられる。
このように、カム2にかかる負荷は、カム2の突起部2Aとフィンガー13との位置関係に応じて変動するとともに、所定の周期で再現性を持っていると考えられる。
なお、ここでは、図7Aから図7Dまでの間のカム2の回転量を12.75度とする。つまり、或るフィンガー13とカム2の突起部2Aとが所定の位置関係(例えば図7Aに示す状態)になってから、その隣のフィンガー13とカム2の突起部2Aとが同じ位置関係(例えば図7Dに示す状態)になるまでの間のカム2の回転量は、12.75度になる。言い換えると、隣り合うフィンガー13の動作には、12.75度の位相差がある。
<トルク補正テーブル(位相差分+移行期間分)>
図8は、第1実施形態のトルク補正テーブルABの説明図である。トルク補正テーブルは、カム2の角度と、その角度でのカム2の負荷の変動分を補正するための補正値とを対応付けたテーブルである。カム2の回転分解能が0.75度であるため、トルク補正テーブルは、0.75度ごとに補正値が対応付けられることになる。第1実施形態では、12.75度分のトルク補正テーブルAと、13.5度分のトルク補正テーブルBとを備えている。トルク補正テーブルABは、制御部50の記憶部52に記憶されている。
12.75度分のトルク補正テーブルAは、或るフィンガー13と突起部2Aとが所定の位置関係になってから、その隣のフィンガー13と突起部2Aとが同じ位置関係になるまでの間のカム2の回転位置に対応付けた補正値から構成されている。つまり、12.75度分のトルク補正テーブルAは、隣り合うフィンガー13の動作の位相差分の補正値を有している。後述するように、12.75度分のトルク補正テーブルAは、カム2が1/4回転(90度回転)する間に、6回繰り返して用いられることになる。
13.5度分のトルク補正テーブルBは、第7フィンガー13−7(輸送方向最下流側のフィンガー)と突起部2Aとが所定の位置関係になってから、第1フィンガー13−7(輸送方向最上流側のフィンガー)と突起部2Aとが所定の位置関係になるまでの間のカム2の回転位置に対応付けた補正値から構成されている。後述するように、13.5度分のトルク補正テーブルBは、カム2が1/4回転する間に、1度だけ用いられることになる。
図9は、トルク補正テーブルABの適用範囲の説明図である。図10A〜図10Gは、カム2が12.75度ずつ回転したときの状態をそれぞれ示している。
制御部50は、カム2が或る基準位置(以下、このときのカム2の回転位置を0度とする)から12.75度回転するまでの間、トルク補正テーブルAの補正値を用いて駆動信号を補正し、補正された駆動信号に基づいて駆動機構20にカム2を駆動させる。例えば、制御部50は、図10Aに示す状態から図10Bに示す状態になるまでの間、トルク補正テーブルAの補正値であってカム2の回転位置に対応する補正値により、駆動信号を補正する。
具体的には、制御部50は、カム2が基準位置である0度(例えば図10Aに示す状態)にあるとき、図8に示すトルク補正テーブルAの最初の補正値AAA1に相当する分だけ駆動信号を補正し、補正された駆動信号を駆動機構20の圧電アクチュエーター21に印加して駆動機構20にカム2を駆動させる。そして、制御部50は、カム2が0度(例えば図10Aに示す状態)から0.75度回転するまでの間、図8に示すトルク補正テーブルAの最初の補正値AAA1を用いて駆動信号を補正する。また、制御部50は、カム2の回転位置が0.75度〜1.50度のとき、次の補正値AAA2を用いて駆動信号を補正する。このようにして、制御部50は、第1フィンガー13−1と突起部2Aが所定の位置関係になってから、第2フィンガー13−2と突起部2Aが同じ位置関係になるまでの間、カム2が0.75度回転するごとにトルク補正テーブルAの補正値を順次切り替えて、駆動信号を補正する。
次に、制御部50は、カムの回転位置が12.75度〜15.5度にあるとき、再びトルク補正テーブルAの補正値を用いて駆動信号を補正し、補正された駆動信号に基づいて駆動機構20にカム2を駆動させる。つまり、制御部50は、図10Bに示す状態から図10Cに示す状態になるまでの間も、図10Aに示す状態から図10Bに示す状態になるまでの間と同様に、トルク補正テーブルAの補正値を用いて駆動信号を補正する。図10Bから図10Cまでの間でのカム2にかかる負荷の変動は、図10Aから図10Bまでの間でのカム2にかかる負荷の変動とほぼ同等であるため、制御部は、カム2の負荷に応じた駆動信号を圧電アクチュエーター21に印加することができる。この結果、カム2にかかる負荷が変動しても、カム2を定速で回転させることができ、液体を一定速度で輸送することができる。
同様に、このように、制御部50は、カム2が12.75度回転するごとに、トルク補正テーブルAの補正値を繰り返し用いて駆動信号を補正する。つまり、制御部50は、図10Cから図10Dまでの間、図10Dから図10Eまでの間、図10Eから図10Fまでの間、及び、図10Fから図10Gまでの間、トルク補正テーブルAの補正値をそれぞれ繰り返し用いて駆動信号を補正する。
但し、制御部50は、図10Gに示す状態から図10Aに示す状態になるまでの間では、トルク補正テーブルAの補正値は用いずに、トルク補正テーブルBの補正値を用いて、駆動信号を補正する。図9に示すように、移行期間にカム2にかかる負荷の変動は、繰り返し期間のような再現性が無いからである。トルク補正テーブルBをトルク補正テーブルAとは別に用意することによって、移行期間においてもカム2を定速で回転させることができ、液体を一定速度で輸送することができる。
以上説明したように、第1実施形態では、カム2が1/4回転する間に、トルク補正テーブルAを6回繰り返して適用し、その後にトルク補正テーブルBを適用することによって、カム2にかかる負荷の変動に応じた駆動信号を生成できる。また、第1実施形態では、記憶部52に記憶すべき補正値の数を少なくできる。
なお、カム2が更に1/4回転する際には、同様に、トルク補正テーブルAを6回繰り返して適用し、その後にトルク補正テーブルBを適用することになる。
===第2実施形態===
<トルク補正テーブル(1/4回転分)>
前述の第1実施形態では、12.75度分のトルク補正テーブルAを6回繰り返して適用している。但し、図9に示すように、繰り返し期間の6区間でのカム2にかかる負荷の変動は、完全には一致していない。このため、同じ補正値を繰り返して適用した場合、液体の輸送速度の変動を抑制することはできても、液体の輸送速度を正確に一定に保つことはできない。
そこで、第2実施形態では、90度分のトルク補正テーブルCを用いている。
図11は、第2実施形態のトルク補正テーブルCの説明図である。図12は、トルク補正テーブルCの適用範囲の説明図である。
第2実施形態では、90度分(カム2の1/4回転分)のトルク補正テーブルが制御部50の記憶部52に記憶されている。カム2は4個の突起部2Aを有しているので(図1参照)、カム2が90度回転すると、或る突起部2Aが特定の位置になる状態から、その隣の突起部2Aが同じ位置になる状態になる。例えば、図10Aに示す状態からカム2が90度回転すると、再び図10Aに示す状態になる。
カム2が90度回転する間にカム2にかかる負荷の変動は、ほぼ同じであると考えられる。これは、カム2の4個の突起部2Aが同じ形状であるためである。そこで、第2実施形態では、制御部は、カム2が90度回転するごとに、トルク補正テーブルCの補正値を繰り返し用いて駆動信号を補正する。この結果、カム2にかかる負荷が変動しても、カム2を定速で回転させることができ、液体を一定速度で輸送することができる。
なお、90度分のトルク補正テーブルCには、或るフィンガー13と突起部2Aとが所定の位置関係になってから、その隣のフィンガー13と突起部2Aとが同じ位置関係になるまでの間のカム2の回転位置に対応付けた補正値も含まれている。つまり、トルク補正テーブルCには、隣り合うフィンガー13の動作の位相差分(12.75度分)の補正値が含まれている。このため、第2実施形態においても、カム2が12.75度回転する間のカム2にかかる負荷の変動に応じた駆動信号を生成できることになる。
===第3実施形態===
<トルク補正テーブル(1回転分)>
前述の第2実施形態では、カム2が1回転する間にトルク補正テーブルCを4回繰り返して適用することになる。但し、図9に示すように、90度回転する間にカム2にかかる負荷の変動は、完全には一致していない。この理由は、4個の突起部2Aごとにフィンガー13との接触状況(摩擦係数など)が異なることや、カム2の偏心などが考えられる。
図13は、カム2が3回転する間のカム2の負荷を示すグラフである。1回転目の負荷のグラフに、2回転目及び3回転目の負荷のグラフをそれぞれ重ねている。図面からは3つのグラフが重なっていることを識別することが困難なほど、3つのグラフはほぼ完全に一致している。つまり、カム2が1回転するごとに、カム2にかかる負荷が再現されている。
そこで、第3実施形態では、カム2の1回転分のトルク補正テーブルを記憶部52に記憶している。そして、制御部は、カム2が1回転するごとに、トルク補正テーブルの補正値を繰り返し用いて駆動信号を補正する。これにより、それぞれの突起部2Aの摩擦係数や、カム2の偏心などがあっても、カム2にかかる負荷の変動に応じた駆動信号を生成できる。
なお、第3実施形態のトルク補正テーブルにも、或るフィンガー13と突起部2Aとが所定の位置関係になってから、その隣のフィンガー13と突起部2Aとが同じ位置関係になるまでの間のカム2の回転位置に対応付けた補正値が含まれている。つまり、第3実施形態のトルク補正テーブルには、隣り合うフィンガー13の動作の位相差分(12.75度分)の補正値が含まれている。このため、第3実施形態においても、カム2が12.75度回転する間のカム2にかかる負荷の変動に応じた駆動信号を生成できることになる。
===第4実施形態===
液体輸送装置1の経年変化や、カム2や突起部2Aの経年変化などの影響によって、記憶部52に記憶した補正値を適用しても、カム2にかかる負荷の変動に応じた駆動信号を生成できないことがある。この場合、補正後の駆動信号に基づいてカム2が駆動されても、カム2が目標速度よりも速く回転したり、目標速度よりも遅く回転したりすることになる。
そこで、制御部50は、検出部40の検出結果に基づいて、記憶部52に記憶した補正値を変更しても良い。例えば、或る補正値を適用したときにカム2が目標速度よりも速く回転したことを検出した場合、制御部50は、次にその補正値が適用されるときのアクチュエーター21の駆動力が小さくなるように、その補正値を現状よりも小さい値に変更する。また、或る補正値を適用したときにカム2が目標速度よりも遅く回転したことを検出した場合、制御部50は、次にその補正値が適用されるときのアクチュエーター21の駆動力が大きくなるように、その補正値を現状よりも大きい値に変更する。これにより、補正値にて補正された駆動信号に基づいてカム2を駆動したときに、カム2が目標速度にて回転するようになり、この結果、カム2を定速で回転させることができ、液体を一定速度で輸送することができる。
なお、制御部50は、或る補正値を複数回適用したときのカム2の速度をそれぞれ検出し、その補正値を適用したときのカム2の平均速度を算出し、平均速度に基づいてその補正値を変更しても良い。例えば、第2実施形態において、制御部50は、図10Aに示す状態のときのカム2の速度を100回検出し、図10Aに示す状態における平均速度を算出し、平均速度に基づいて図11のトルク補正テーブルCの補正値CCC1を変更しても良い。これにより、急激な外乱によって一時的にカム2の回転速度が変動した場合であっても、補正値の急激な変更が行われることを防止できる。
===その他===
上記の実施形態は、主として液体輸送装置について記載されているが、その中には、液体輸送方法、液体輸送装置の制御方法、液体輸送装置に液体を輸送させるためのプログラム等の開示が含まれていることは言うまでもない。
また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
1 液体輸送装置、2 カム、2A 突起部、
11 リザーバー、12 チューブ、
13 フィンガー、13A 軸部、13B 押圧部、
20 駆動機構、21 圧電アクチュエーター、21A 凸部、
22 ローター、23 減速伝達機構、
24 カム歯車、25 伝達車、26 ローターピニオン、
30 ケース、31 カバー、32 ベース、33 チューブ案内壁、
40 検出部、41 第1検出部、42 第2検出部、
50 制御部、51 カウンター、52 記憶部、
53 演算部、54 ドライバー

Claims (6)

  1. 液体を輸送方向に輸送するチューブと、
    前記輸送方向に沿って設けられ、前記チューブを押して閉塞させる複数のフィンガーと、
    前記チューブを圧搾して前記液体を輸送するように前記フィンガーを順に押す突起部を有するカムと、
    前記カムを駆動する駆動機構と、
    前記駆動機構を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、演算部と、記憶部と、ドライバーと、を含み、
    前記記憶部は、前記カムの回転のトルクを補正する補正テーブルを記憶し、
    前記演算部は、前記突起部が第Nのフィンガーを押す位置と前記第Nのフィンガーの前記輸送方向の下流側に隣り合う第N+1のフィンガーを押す位置と、の間の前記カムの回転位置に対応付けた補正値を、前記記憶部の補正テーブルから得て、前記ドライバーへの出力値を補正した駆動信号を提供し、
    前記ドライバーは、前記駆動信号に基づいて、前記駆動機構を駆動させることを特徴とする液体輸送装置。(Nは任意の1以上の整数)
  2. 請求項1に記載の液体輸送装置であって、
    前記突起部が前記第Nのフィンガーとは別の第Mのフィンガーを押す位置と、前記第Mのフィンガーの前記輸送方向の下流側に隣り合う第M+1のフィンガーを押す位置と、の間にあるときに、前記ドライバーは前記駆動信号に基づいて前記駆動機構を駆動させることを特徴とする液体輸送装置。(MはNとは異なる、任意の1以上の整数)
  3. 請求項2に記載の液体輸送装置であって、
    前記制御部は、前記補正値とは別に、前記輸送方向の最下流側のフィンガーと前記突起部とが前記所定の位置関係になってから、前記輸送方向の最上流側のフィンガーと前記突起部とが前記所定の位置関係になるまでの間の前記カムの回転位置に対応付けた補正値を記憶していることを特徴とする液体輸送装置。
  4. 請求項1に記載の液体輸送装置であって、
    前記カムは、複数の前記突起部を有しており、
    前記制御部は、突起部が特定の位置になってから、前記突起部とは別の突起部が前記特定の位置になるまでの間の前記カムの回転位置に対応付けた補正値を記憶していることを特徴とする液体輸送装置。
  5. 請求項1に記載の液体輸送装置であって、
    前記カムが1回転する間の前記カムの回転位置に対応付けた補正値を記憶していることを特徴とする液体輸送装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の液体輸送装置であって、
    前記制御部は、
    前記補正値を用いて前記カムを駆動したときの前記カムの回転速度を複数回検出して、前記カムの平均速度を算出し、
    前記平均速度に基づいて、前記補正値を変更することを特徴とする液体輸送装置。
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