JP6002630B2 - 空温式蒸発器 - Google Patents

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Description

この発明は、空温式蒸発器に関する。
この明細書および特許請求の範囲において、図1の上下、左右を上下、左右といい、図1の紙面表側(図2の下側)を前、これと反対側を後というものとする。
たとえば天然ガス、酸素、窒素、アルゴン、ヘリウム、水素、炭酸ガス、メタン、プロパン、エチレンなどのガスは、輸送時や貯蔵時には、タンクの容量を小さくするために液化した状態で蓄えられている。そして、需要に応じて空温式蒸発器により再気化されて使用されるようになっている。
従来、このような空温式蒸発器としては、たとえば蒸発部および加温部を備えており、蒸発部が、長手方向を左右方向に向けた状態で上下方向に間隔をおいて互いに平行に配された1対の水平状マニホールド管と、外周面にフィンが設けられており、かつ両マニホールド管間に長手方向を上下方向に向けて配置されて上下両端部がそれぞれ両マニホールド管に接続されたフィン付き蒸発管とよりなる蒸発ユニットを、マニホールド管およびフィン付き蒸発管と直交する方向に間隔をおいて複数配置することにより構成されており、各蒸発ユニットの下マニホールド管の一端が、長手方向を前後方向に向けて配された水平状の入口ヘッダ管に接続されるとともに入口ヘッダ管の前後方向の中央部に液化ガス入口が設けられ、下マニホールド管の他端部が閉鎖され、上マニホールド管における下マニホールド管の入口ヘッダ管への接続端部と同一端部が閉鎖され、加温部が、外周面にフィンが設けられた蛇行状のフィン付き加温管を、蒸発部の蒸発ユニットが並んだ方向に間隔をおいて複数配置することにより構成されており、各フィン付き加温管の一端部が各蒸発ユニットの上マニホールド管の他端部に接続され、各フィン付き加温管の他端部が、長手方向を前後方向に向けて配された水平状の出口ヘッダ管に接続され、出口ヘッダ管の前後方向の中央部に気化ガス出口が設けられ、液化ガス入口から入口ヘッダ管を経て下マニホールド管内に流入した液化ガスが、全てのフィン付き蒸発管に分流し、フィン付き蒸発管を上昇する間に気化して上マニホールド管内に流入し、気化ガスが加温部のフィン付き加温管に流入するとともに、フィン付き加温管内を流れる間に所定温度に加温され、加温された気化ガスが出口ヘッダ管を経て気化ガス出口から流出するようになされた、所謂自然空温式蒸発器が知られている。
しかしながら、従来の自然空温式蒸発器では、液化ガス入口から入口ヘッダ管を経て下マニホールド管内に流入する液化ガスの温度が極低温(たとえば、液化酸素=−183℃)であるから、フィン付き蒸発管の外表面の下部に霜が付着するとともに付着した霜が比較的短時間で径方向外側および上方に成長し、伝熱効率が低下して熱交換を阻害することになる。しかも、自然空温式蒸発器の稼働中の外気温の変動や、気化させるガス量の変動に起因して、フィン付き蒸発管のアウターフィンの上部に付着した霜が溶解して下方に流れるとともに再凝固し、フィン付き蒸発管のアウターフィンの下部に氷塊が生成するので、当該氷塊によっても伝熱効率が低下して熱交換を阻害する。また、各フィン付き蒸発管のアウターフィンへの着霜量および着氷量にはばらつきがあるので、フィン付き蒸発管毎に蒸発性能に差が生じ、その結果各フィン付き蒸発管内の液面の高さが異なったものとなって各フィン付き蒸発管の温度が異なることになる。したがって、各フィン付き蒸発管の熱収縮量が異なることになって、一部のフィン付き蒸発管に比較的大きな熱応力が発生し、自然空温式蒸発器の損傷の原因となることがある。その結果、フィン付き蒸発管のアウターフィンに付着した霜や氷塊を除去する解霜・解氷作業を、自然空温式蒸発器の運転を停止して定期的に行う必要がある。
特に、自然空温式蒸発器の蒸発部のフィン付き蒸発管の数が多くなると、内側に配置されたフィン付き蒸発管においては、外周部に配置されたフィン付き蒸発管に比べて、外側に存在する大気の熱の影響を受けにくくなるので、内側に配置されたフィン付き蒸発管の周囲の大気温度は、外側に配置されたフィン付き蒸発管の周囲の大気温度に比べて著しく低下し、上述した着霜や霜の成長が顕著になって、各フィン付き蒸発管への着霜量にばらつきが発生してフィン付き蒸発管毎に蒸発性能に差が生じる。そして、上述した解霜・解氷作業を実施する時期は、多量の着霜が生じる内側のフィン付き蒸発管を基準にして決める必要があるので、自然空温式蒸発器の連続運転時間が、着霜量の多い蒸発部の内側のフィン付き蒸発管に基づいて決められることになり、著しく短くなるおそれがある。
上記問題を解決するために、本出願人は、先に、上述した自然空温式蒸発器において、フィン付き蒸発管の近傍に、フィン付き蒸発管の周囲の空気の温度よりも高温の気体を各蒸発管の少なくとも下部に向かって吹き出す吹き出し管が配置されている空温式蒸発器を提案した(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1記載の空温式蒸発器によれば、蒸発管の周囲の空気の温度よりも高温の気体を、吹き出し管を通して各蒸発管の少なくとも下部に向かって吹き出すのに必要とするエネルギに対して、高温気体の吹き出し量が少なく、費用対効果が低くなるという問題がある。
特開2011−52744号公報
この発明の目的は、上記問題を解決し、連続稼働時間を延長しうる費用対効果を向上した空温式蒸発器を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)長手方向を上下方向に向けて配置された複数の液化ガス蒸発管を有する蒸発部と、蒸発部で液化ガスを蒸発させることにより得られた気化ガスを加温する複数の加温管を有する加温部とを備え、蒸発部における加温部とは反対側の端部に液化ガス入口が設けられるとともに、加温部における蒸発部とは反対側の端部に気化ガス出口が設けられており、液化ガス入口から流入した液化ガスが分流して全液化ガス蒸発管内に下端から流入し、液化ガス蒸発管内を上昇する間に大気から熱を奪って蒸発して気化ガスとなり、ついで気化ガスが加温管内に流入してその内部を流れる間に大気により加温され、気化ガス出口から流出するようになっている空温式蒸発器において、
蒸発部の上方に、下方を向いた吐出口が形成されたケーシングおよびケーシング内に配置された羽根車を有し、かつ一部の複数の蒸発管に向かって大気を送る送風機が設けられており、送風機の羽根車の水平投影面積が、蒸発部および加温部を含む全体の水平投影面積の1/16〜1/9の範囲内にあり、送風機の羽根車の水平投影図の中心が、蒸発部および加温部を含む全体の水平投影図の中心よりも液化ガス入口側に位置し、蒸発部および加温部を含む全体の水平投影図の左右方向の直線距離および前後方向の直線距離をそれぞれL1およびL2、送風機の羽根車の水平投影図の中心と、蒸発部および加温部を含む全体の水平投影図の中心との左右方向の直線距離および前後方向の直線距離をそれぞれL3およびL4とした場合、L3≦1/3×L1、L4≦1/6×L2という関係を満たしている空温式蒸発器。
2)長手方向を上下方向に向けて配置された複数の液化ガス蒸発管を有する蒸発部を備え、蒸発部の一端部に液化ガス入口が設けられるとともに、他端部に気化ガス出口が設けられており、液化ガス入口から流入した液化ガスが分流して全液化ガス蒸発管内に下端から流入し、液化ガス蒸発管内を上昇する間に大気から熱を奪って蒸発して気化ガスとなり、気化ガスが気化ガス出口から流出するようになっている空温式蒸発器において、
蒸発部の上方に、下方を向いた吐出口が形成されたケーシングおよびケーシング内に配置された羽根車を有し、かつ一部の複数の蒸発管に向かって大気を送る送風機が設けられており、送風機の羽根車の水平投影面積が、蒸発部の水平投影面積の1/16〜1/9の範囲内にあり、送風機の羽根車の水平投影図の中心が、蒸発部の水平投影図の中心よりも液化ガス入口側に位置し、蒸発部の水平投影図の左右方向の直線距離および前後方向の直線距離をそれぞれL1およびL2、送風機の羽根車の水平投影図の中心と、蒸発部の水平投影図の中心との左右方向の直線距離および前後方向の直線距離をそれぞれL3およびL4とした場合、L3≦1/6×L1、L4≦1/6×L2という関係を満たしている空温式蒸発器。
3)蒸発部と送風機の羽根車との上下方向の距離が、送風機の羽根車のファン径の1/3〜1の範囲内にある上記1)または2)記載の空温式蒸発器。
4)送風機のケーシングに、吐出口に向かって徐々に絞られた絞り部が設けられている上記1)〜3)のうちのいずれかに記載の空温式蒸発器。
5)送風機が、送風機用架構に前後方向に移動自在に設けられている上記1)〜4)のうちのいずれかに記載の空温式蒸発器。
6)送風機用架構に、前後方向にのびる1対のレールが設けられており、送風機に、両レールに沿って転動する車輪が設けられている上記5)記載の空温式蒸発器。
7)送風機用架構の上部に点検歩廊が設けられている上記1)〜6)のうちのいずれかに記載の空温式蒸発器。
上記1)、3)〜7)の空温式蒸発器によれば、蒸発部の上方に、下方を向いた吐出口が形成されたケーシングおよびケーシング内に配置された羽根車を有し、かつ一部の複数の蒸発管に向かって大気を送る送風機が設けられており、送風機の羽根車の水平投影面積が、蒸発部および加温部を含む全体の水平投影面積の1/16〜1/9の範囲内にあり、送風機の羽根車の水平投影図の中心が、蒸発部および加温部を含む全体の水平投影図の中心よりも液化ガス入口側に位置し、蒸発部および加温部を含む全体の水平投影図の左右方向の直線距離および前後方向の直線距離をそれぞれL1およびL2、送風機の羽根車の水平投影図の中心と、蒸発部および加温部を含む全体の水平投影図の中心との左右方向の直線距離および前後方向の直線距離をそれぞれL3およびL4とした場合、L3≦1/3×L1、L4≦1/6×L2という関係を満たしているので、送風機によって下方に比較的温度の高い大気を送ることができ、蒸発部の内側に存在する蒸発管の表面が暖められる。したがって、蒸発管の外表面への着霜が抑制され、比較的短時間での伝熱効率の低下が防止されることになって、空温式蒸発器の連続稼働時間を長くすることが可能になる。また、空温式蒸発器の連続稼働時間を長くすることができるので、液化ガスを再気化させる際に、複数の空温式蒸発器が組み合わされて用いられ、かつ複数の空温式蒸発器のうちの少なくとも1台の空温式蒸発器が順次選択的に稼働させられるとともに、残りの空温式蒸発器が順次停止させられる場合であっても、停止している空温式蒸発器の停止時間も長くすることが可能となり、自然解氷が可能になって強制解氷が不要になったり、強制解氷に要する時間を短縮することができて、解氷作業が簡単になる。さらに、送風機により送られる大気によって、蒸発管の周囲の空気も暖められるので、空温式蒸発器の稼働時の大量の霧の発生を防止することができる。したがって、別途消霧装置を設置する必要がなくなり、コストが安くなる。
上記2)、3)〜7)の空温式蒸発器によれば、蒸発部の上方に、下方を向いた吐出口が形成されたケーシングおよびケーシング内に配置された羽根車を有し、かつ一部の複数の蒸発管に向かって大気を送る送風機が設けられており、送風機の羽根車の水平投影面積が、蒸発部の水平投影面積の1/16〜1/9の範囲内にあり、送風機の羽根車の水平投影図の中心が、蒸発部の水平投影図の中心よりも液化ガス入口側に位置し、蒸発部の水平投影図の左右方向の直線距離および前後方向の直線距離をそれぞれL1およびL2、送風機の羽根車の水平投影図の中心と、蒸発部の水平投影図の中心との左右方向の直線距離および前後方向の直線距離をそれぞれL3およびL4とした場合、L3≦1/3×L1、L4≦1/6×L2という関係を満たしているので、送風機によって下方に比較的温度の高い大気を送ることができ、蒸発部の内側に存在する蒸発管の表面が暖められる。したがって、蒸発管の外表面への着霜が抑制され、比較的短時間での伝熱効率の低下が防止されることになって、空温式蒸発器の連続稼働時間を長くすることが可能になる。また、空温式蒸発器の連続稼働時間を長くすることができるので、液化ガスを再気化させる際に、複数の空温式蒸発器が組み合わされて用いられ、かつ複数の空温式蒸発器のうちの少なくとも1台の空温式蒸発器が順次選択的に稼働させられるとともに、残りの空温式蒸発器が順次停止させられる場合であっても、停止している空温式蒸発器の停止時間も長くすることが可能となり、自然解氷が可能になって強制解氷が不要になったり、強制解氷に要する時間を短縮することができて、解氷作業が簡単になる。また、送風機により送られる大気によって、蒸発管の周囲の空気も暖められるので、空温式蒸発器の稼働時の大量の霧の発生を防止することができる。したがって、別途消霧装置を設置する必要がなくなり、コストが安くなる。
上記3)の空温式蒸発器によれば、送風機によって蒸発部の内側に配置された蒸発管に向かって効率良く大気を送ることができる。
上記4)の空温式蒸発器によれば、羽根車の中心部に対応する位置に生じる風が送られない部分の範囲を低減することができる。
上記5)および6)の空温式蒸発器によれば、送風機のメンテナンス時に、送風機を前方または後方に移動させることによって、蒸発部の外側寄りに位置させることができるので、メンテナンス作業が比較的簡単になる。
上記7)の空温式蒸発器によれば、送風機のメンテナンス時の作業性を向上させることができる。
この発明による空温式蒸発器の全体構成を示す正面図である。 図1に示す空温式蒸発器を若干拡大して示す平面図である。 図1の要部を示す部分拡大図である。 図1の空温式蒸発器の蒸発部および加温部を含む全体および送風機の羽根車の水平投影図である。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1および図2は空温式蒸発器の全体構成を示し、図3はその要部の構成を示す。また、図4は図1の空温式蒸発器の蒸発部および加温部を含む全体および送風機の羽根車の水平投影図を示す。
図1および図2において、空温式蒸発器(1)は、複数の蒸発ユニット(3)を前後方向に間隔をおいて並列状に配置することにより構成された蒸発部(2)と、複数の蛇行状フィン付き加温管(5)を前後方向に間隔をおいて並列状に配置することにより構成された加温部(4)とを備えている。
各蒸発ユニット(3)は、長手方向を左右方向に向けた状態で上下方向に間隔をおいて互いに平行に配された1対の水平状マニホールド管(6)(7)と、両マニホールド管(6)(7)間に長手方向を上下方向に向けた状態で左右方向に間隔をおいて配されかつ上下両端部がそれぞれ上下マニホールド管(6)(7)に接続された複数の複数の垂直状フィン付き蒸発管(8)とよりなる。したがって、蒸発部(2)は、複数の蒸発ユニット(3)を、マニホールド管(6)(7)およびフィン付き蒸発管(8)と直交する方向に並列状に配置することにより構成されている。
すべての蒸発ユニット(3)の上マニホールド管(6)の左右両端はそれぞれ閉鎖されている。すべての蒸発ユニット(3)の下マニホールド管(7)の左端は、前後方向にのびかつ両端が閉鎖された入口ヘッダ管(9)に接続されている。入口ヘッダ管(9)の長さ方向の中央部には液化ガス入口(10)が設けられている。また、すべての蒸発ユニット(3)の下マニホールド管(7)の右端はそれぞれ閉鎖されている。
各蒸発ユニット(3)のフィン付き蒸発管(8)は、たとえばアルミニウム押出形材からなる横断面円形のものであり、外周面全体に上下方向にのびる複数のアウターフィンが周方向に間隔をおいて放射状に一体に形成されたものである。アウターフィンの上下両端の所定長さ部分は、フィン付き蒸発管(8)の上下両端を上下マニホールド管(6)(7)に接続する際の作業性を考慮して所定長さにわたって切除されている。なお、図示は省略したが、蒸発部(2)において、前後方向および左右方向に隣接するフィン付き蒸発管(8)のアウターフィンは、上下両端寄りの部分において連結部材により連結されていてもよい。
加温部(4)は、各フィン付き加温管(5)を、前後方向に関して蒸発ユニット(3)と対応する位置に来るように、蒸発部(2)の右側において前後方向に間隔をおいて配置することにより構成されている。各フィン付き加温管(5)は、たとえば長手方向を上下方向に向けた複数の直管状フィン付き加温管(11)をUベンド(12)を介して連通状に接続することにより形成されている。直管状フィン付き加温管(11)は、蒸発ユニット(3)のフィン付き蒸発管(8)と同様な構成である。各フィン付き加温管(5)の一端は、各蒸発ユニット(3)の上マニホールド管(6)の右端寄りの位置に接続され、同じく他端は、加温部(4)の下方に配され、かつ長手方向を前後方向に向けて配されるとともに両端が閉鎖された出口ヘッダ管(13)にそれぞれ接続されている。出口ヘッダ管(13)の長さ方向の中央部には気化ガス出口(14)が設けられている。気化ガス出口(14)は、液化ガス入口(10)と前後方向の同一位置に設けられている。
空温式蒸発器(1)は、蒸発部(2)および加温部(4)にそれぞれ設けられた前後1対の支持脚(15)により支持されている。蒸発部(2)の前後1対の支持脚(15)の上端部は、それぞれ前後に隣接するフィン付き蒸発管(8)の下端部に溶接されている。また、加温部(4)の前後1対の支持脚(15)の上端部は、それぞれ前後に隣接するフィン付き加温管(5)の直管状フィン付き加温管(11)の下端部に溶接されている。
空温式蒸発器(1)の蒸発部(2)の上方に、下端に吐出口(21a)(図3参照)が形成されたケーシング(21)、およびケーシング(21)内に配置されるとともに大気を下方に送る羽根車(22)を有し、かつ一部の複数のフィン付き蒸発管(8)に向かって大気を送る送風機(20)が設けられている。送風機(20)のケーシング(21)に、吐出口(21a)に向かって徐々に絞られた絞り部(29)が設けられている。なお、ケーシング(21)の吐出口(21a)は円形であり、吐出口(21a)の中心と羽根車(22)の中心とは一致している。
送風機(20)は、送風機用架構(23)に前後方向に移動自在に設けられている。送風機用架構(23)は、蒸発部(2)の前側および後側においてそれぞれ左右方向に間隔をおいて設けられた柱(24)と、I形鋼からなりかつ左側および右側の前後両柱(24)の上端間にそれぞれに渡し止められた左右1対の梁(25)と、前側および後側の左右両柱(24)の高さの中間部間に固定された前後1対の中桟(26)とを備えている。梁(25)が、送風機(20)を前後方向に案内する前後方向にのびる左右1対のレールとなっている。図3に示すように、送風機(20)のケーシング(21)は水平取付板(27)に取り付けられており、水平取付板(27)下面の左右両側縁寄りの部分に前後方向に間隔をおいて取り付けられた複数の車輪(28)が、左右1対の梁(25)の上フランジ部(25a)上を転動することによって、送風機(20)が送風機用架構(23)に前後方向に移動自在に設けられている。
ここで、図4に示すように、送風機(20)の羽根車(22)の水平投影図(P1)の面積である水平投影面積は、蒸発部(2)および加温部(4)を含む全体の水平投影図(P2)の面積である水平投影面積の1/16〜1/9の範囲内にある。また、送風機(20)の羽根車(22)の水平投影図(P1)の中心(O1)は、蒸発部(2)および加温部(4)を含む全体の水平投影図(P2)の中心(O2)よりも液化ガス入口(10)側に位置している。さらに、蒸発部(2)および加温部(4)を含む全体の水平投影図(P2)の左右方向の直線距離および前後方向の直線距離をそれぞれL1およびL2、送風機(20)の羽根車(22)の水平投影図(P1)における羽根車(22)の中心(O1)と、蒸発部(2)および加温部(4)を含む全体の水平投影図(P2)の中心(O2)との左右方向の直線距離および前後方向の直線距離をそれぞれL3およびL4とした場合、L3≦1/3×L1、L4≦1/6×L2という関係を満たしている。さらに、蒸発部(2)の上端と送風機(20)の羽根車(22)との上下方向の距離は、送風機(20)の羽根車(22)のファン径(D)の1/3〜1の範囲内にあることが好ましい。
上記構成の空温式蒸発器(1)の稼働時には、貯蔵タンクに貯蔵されていた液化ガスは、液化ガス入口(10)を通って入口ヘッダ管(9)内に送り込まれ、入口ヘッダ管(9)から各蒸発ユニット(3)の下マニホールド管(7)内に流入する。下マニホールド管(7)内に流入した液化ガスは全てのフィン付き蒸発管(8)に分流し、フィン付き蒸発管(8)内を上方に流れる間に大気と熱交換することにより気化して上マニホールド管(6)内に流入する。上マニホールド管(6)内に流入した気化ガスは、加温部(4)のフィン付き加温管(5)内に流入し、フィン付き加温管(5)内を流れる間に大気と熱交換して所定温度、たとえば0℃以上に加温される。加温された気化ガスは出口ヘッダ管(13)内に流入し、気化ガス出口(14)から送り出される。
上述した空温式蒸発器(1)の稼働時には、送風機(20)が作動させられることにより、フィン付き蒸発管(8)の周囲の空気の温度よりも高温である大気が、蒸発部(2)の内側に存在するフィン付き蒸発管(8)に送られ、その表面が暖められる。したがって、フィン付き蒸発管(8)の外表面への着霜が抑制され、比較的短時間での伝熱効率の低下が防止されることになって、空温式蒸発器(1)の連続稼働時間を長くすることが可能になる。また、空温式蒸発器(1)の連続稼働時間を長くすることができるので、液化ガスを再気化させる際に、複数の空温式蒸発器(1)が組み合わされて用いられ、かつ複数の空温式蒸発器(1)のうちの少なくとも1台の空温式蒸発器(1)が順次選択的に稼働させられるとともに、残りの空温式蒸発器(1)が順次停止させられる場合であっても、停止している空温式蒸発器(1)の停止時間も長くすることが可能となり、自然解氷が可能になって強制解氷が不要になったり、強制解氷に要する時間を短縮することができて、解氷作業が簡単になる。さらに、送風機(20)により送られる大気によって、フィン付き蒸発管(8)の周囲の空気も暖められるので、空温式蒸発器(1)の稼働時の大量の霧の発生を防止することができる。したがって、別途消霧装置を設置する必要がなくなり、コストが安くなる。
送風機(20)のメンテナンスが必要になった場合には、車輪(28)を梁(25)の上フランジ部(25a)に沿って転動させるすることによって、送風機(20)を前方または後方に移動させることにより、比較的簡単にメンテナンスを行うことができる。
なお、上記実施形態においては、この発明による空温式蒸発器が、蒸発部(2)の下流側に加温部(4)が設けられた空温式蒸発器(1)に適用されているが、これに限定されるものではなく、この発明による空温式蒸発器は、蒸発部(2)のみからなりかつ加温部(4)を備えていない加圧式の空温式蒸発器にも適用可能である。この場合にも、蒸発部の上方に、下方を向いた吐出口が形成されたケーシング、および大気を下方に送る羽根車を有し、かつ一部の複数の蒸発管に向かって大気を下方に送る送風機が設けられ、送風機の水平投影面積が、蒸発部の水平投影面積の1/16〜1/9の範囲内にあり、送風機の羽根車の水平投影図の中心が、蒸発部の水平投影図の中心よりも液化ガス入口側に位置し、蒸発部の水平投影図の左右方向の直線距離および前後方向の直線距離をそれぞれL1およびL2、送風機の水平投影図におけるケーシングの吐出口の中心と、蒸発部の水平投影図の中心との左右方向の直線距離および前後方向の直線距離をそれぞれL3およびL4とした場合、L3≦1/6×L1、L4≦1/6×L2という関係を満たしている。また、蒸発部と送風機の羽根車との上下方向の距離が、送風機の羽根車のファン径の1/3〜1の範囲内にあることが好ましい。
この発明による空温式蒸発器は、天然ガス、酸素、窒素、アルゴン、ヘリウム、水素、炭酸ガス、メタン、プロパン、エチレンなどの液化ガスを再気化するのに好適に用いられる。
(1):空温式蒸発器
(2):蒸発部
(3):蒸発ユニット
(4):加温部
(5):フィン付き加温管
(8):フィン付き蒸発管(液化ガス蒸発管)
(10):液化ガス入口
(14):気化ガス出口
(20):送風機
(21):ケーシング
(21a):吐出口
(22):羽根車
(23):送風機用架構
(25):梁(レール)
(28):車輪
(29):絞り部

Claims (7)

  1. 長手方向を上下方向に向けて配置された複数の液化ガス蒸発管を有する蒸発部と、蒸発部で液化ガスを蒸発させることにより得られた気化ガスを加温する複数の加温管を有する加温部とを備え、蒸発部における加温部とは反対側の端部に液化ガス入口が設けられるとともに、加温部における蒸発部とは反対側の端部に気化ガス出口が設けられており、液化ガス入口から流入した液化ガスが分流して全液化ガス蒸発管内に下端から流入し、液化ガス蒸発管内を上昇する間に大気から熱を奪って蒸発して気化ガスとなり、ついで気化ガスが加温管内に流入してその内部を流れる間に大気により加温され、気化ガス出口から流出するようになっている空温式蒸発器において、
    蒸発部の上方に、下方を向いた吐出口が形成されたケーシングおよびケーシング内に配置された羽根車を有し、かつ一部の複数の蒸発管に向かって大気を送る送風機が設けられており、送風機の羽根車の水平投影面積が、蒸発部および加温部を含む全体の水平投影面積の1/16〜1/9の範囲内にあり、送風機の羽根車の水平投影図の中心が、蒸発部および加温部を含む全体の水平投影図の中心よりも液化ガス入口側に位置し、蒸発部および加温部を含む全体の水平投影図の左右方向の直線距離および前後方向の直線距離をそれぞれL1およびL2、送風機の羽根車の水平投影図の中心と、蒸発部および加温部を含む全体の水平投影図の中心との左右方向の直線距離および前後方向の直線距離をそれぞれL3およびL4とした場合、L3≦1/3×L1、L4≦1/6×L2という関係を満たしている空温式蒸発器。
  2. 長手方向を上下方向に向けて配置された複数の液化ガス蒸発管を有する蒸発部を備え、蒸発部の一端部に液化ガス入口が設けられるとともに、他端部に気化ガス出口が設けられており、液化ガス入口から流入した液化ガスが分流して全液化ガス蒸発管内に下端から流入し、液化ガス蒸発管内を上昇する間に大気から熱を奪って蒸発して気化ガスとなり、気化ガスが気化ガス出口から流出するようになっている空温式蒸発器において、
    蒸発部の上方に、下方を向いた吐出口が形成されたケーシングおよびケーシング内に配置された羽根車を有し、かつ一部の複数の蒸発管に向かって大気を送る送風機が設けられており、送風機の羽根車の水平投影面積が、蒸発部の水平投影面積の1/16〜1/9の範囲内にあり、送風機の羽根車の水平投影図の中心が、蒸発部の水平投影図の中心よりも液化ガス入口側に位置し、蒸発部の水平投影図の左右方向の直線距離および前後方向の直線距離をそれぞれL1およびL2、送風機の羽根車の水平投影図の中心と、蒸発部の水平投影図の中心との左右方向の直線距離および前後方向の直線距離をそれぞれL3およびL4とした場合、L3≦1/6×L1、L4≦1/6×L2という関係を満たしている空温式蒸発器。
  3. 蒸発部と送風機の羽根車との上下方向の距離が、送風機の羽根車のファン径の1/3〜1の範囲内にある請求項1または2記載の空温式蒸発器。
  4. 送風機のケーシングに、吐出口に向かって徐々に絞られた絞り部が設けられている請求項1〜3のうちのいずれかに記載の空温式蒸発器。
  5. 送風機が、送風機用架構に前後方向に移動自在に設けられている請求項1〜4のうちのいずれかに記載の空温式蒸発器。
  6. 送風機用架構に、前後方向にのびる1対のレールが設けられており、送風機に、両レールに沿って転動する車輪が設けられている請求項5記載の空温式蒸発器。
  7. 送風機用架構の上部に点検歩廊が設けられている請求項1〜6のうちのいずれかに記載の空温式蒸発器。
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