JP6002564B2 - 鋼材における炭化物の球状化率測定装置および球状化率測定方法、並びにプログラム - Google Patents

鋼材における炭化物の球状化率測定装置および球状化率測定方法、並びにプログラム Download PDF

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本発明は、鋼材における炭化物の球状化率を測定するための装置および方法、並びにプログラムに関する。
鋼材において局部延性や打ち抜き性を向上させるためには、鋼材に含まれる炭化物の球状化率を高めればよいことが知られている。例えば特許文献1には、含まれる炭化物の球状化率が80%以上の高炭素鋼鋼板が打ち抜き性に優れていることが記載されている。
炭化物の球状化率は、全ての炭化物における球状化炭化物の占める割合を示す。ここで、球状化炭化物とは、鋼材の断面に表れた炭化物の最大長さpと、この最大長さの方向と直交する方向の最大長さqとの比であるp/qが所定値未満となるものと定義することができる。なお、特許文献1では、p/qが3未満となるものを「球状化炭化物」と定義している。
炭化物の球状化率を測定するにあたっては、鋼材の切断面を鏡面研磨した後、炭化物を顕出するために、ピクリン酸を用いてエッチング処理を施し、顕出した炭化物における球状化炭化物の占める割合(炭化物の球状化率)を求めればよい。しかし、エッチング処理を施した測定対象面には、多数の炭化物が存在しており、全ての炭化物について、最大長さpとそれに直交する方向の最大長さqを測定するには、多くの時間と労力が必要であり、そのような作業は現実的ではない。
このため、実際には、上記長さp,qの測定を行わずに、以下の方法により炭化物の球状化率をグレードとして判定している。すなわち、球状化率の異なる写真見本を複数用意しておき、各写真見本と、エッチング処理後の鋼材の測定対象面とを対比することで、炭化物の球状化率のグレード判定を行っている。例えば、5種類の球状化率(例えば97%、90%、75%、45%、25%の球状化率)の写真見本を用意しておき、各写真見本と鋼材の測定対象面との比較(以下「比較法」という。)により、当該測定対象面における炭化物の球状化率が、グレードA(球状化率97%以上)、グレードB(球状化率90%以上97%未満)、グレードC(球状化率75%以上90%未満)、グレードD(球状化率45%以上75%未満)、グレードE(球状化率25%以上45%未満)、グレードF(球状化率25%未満)の何れかに属するかを判定する。
ところが、比較法によるグレード判定で得られる結果は、ある一定の幅を持った球状化率(例えば45%以上75%未満など)であり、具体的数値(例えば51%など)として球状化率を定量的に求めることはできないという問題がある。また、比較法によるグレード判定の結果は、作業者によってバラツキが生じるため、鋼材の特性(局部延性、打ち抜き性等)を正確に把握しにくいという問題がある。
これらの問題を解決するために、本願発明者は、鋼材の測定対象面を撮影して得られる画像データに対してコンピュータ上で所定の画像処理を施すことで、球状化率を定量的に求め、グレードの判定結果のバラツキを無くすことに成功した。
従来、このように、鋼材の測定対象面を撮影して得られる画像データに対してコンピュータ上で所定の画像処理を施し、鋼材のある特性値を自動的に測定する技術は特許文献2に開示されている。
特開2000−265239号公報 特開2010−139378号公報
しかしながら、特許文献2に開示された技術は、デンドライトの傾角を自動的に測定するためのものであり、炭化物の球状化率を自動的に測定するための技術は開示されていない。このため、同文献に開示された技術では、炭化物の球状化率を自動的に測定する際に直面する以下の問題を解決することはできなかった。
すなわち、炭化物の球状化率をコンピュータを用いて自動的に測定するに際して、撮影した画像データ上で球状化炭化物(p/qが所定値未満(例えば3未満)となるもの)の粒子同士が隣接している場合、コンピュータが隣接している複数の球状化炭化物の粒子を1粒の非球状化炭化物の粒子と誤って認識してしまうことがある。これは、互いに隣接している複数の粒子同士を切り分けて認識させる画像処理技術が十分に開発されていないためであり、その結果、球状化炭化物が非球状化炭化物として認識され、算出される球状化率の精度が悪化してしまっていたと考えられる。
本発明は、かかる課題を解決するために創案されたものであり、鋼材における炭化物の球状化率をコンピュータを用いて自動的に測定する際に、互いに隣接している複数の炭化物粒子を1つの炭化物粒子と誤認識してしまうことを抑制し、球状化率の測定結果の精度を向上させることができる装置、方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る鋼材における炭化物の球状化率測定装置は、エッチング処理された測定対象面の画像データに含まれる各画素を白画素又は黒画素に変換する2値化処理手段と、前記2値化処理手段により2値化処理された画像データ上で、白画素を包囲して環を形成した黒画素群を1の炭化物粒子の輪郭として検出する炭化物粒子検出手段と、前記炭化物粒子検出手段により検出された炭化物粒子の輪郭の円さ度を算出する円さ度算出手段と、前記円さ度算出手段により算出された円さ度が所定値以上の炭化物粒子の輪郭が包囲する領域の面積の総和と、前記円さ度算出手段により算出された円さ度が所定値未満の炭化物粒子の輪郭が包囲する領域の面積の総和とをそれぞれ算出し、それらの総和を用いて球状化率を算出する球状化率算出手段と、を備えるものである。
また、上記構成を備える炭化物の球状化率測定装置において、前記炭化物粒子検出手段は、前記2値化処理手段により2値化処理された画像データ上で、隣接する所定数以上の白画素からなる白画素群を包囲して環を形成した黒画素群のみを1の炭化物粒子の輪郭として検出するものとしてもよい。
既述の構成を備える鋼材における炭化物の球状化率測定装置は、白画素(又は隣接する所定数以上の白画素からなる白画素群)を包囲して環を形成した黒画素群を1の炭化物粒子の輪郭として検出する。一般に、2値化処理後の画像データにおける多くの炭化物粒子は、各粒子毎に、輪郭のみが黒画素によって環状に形成され、輪郭の内部が白画素によって形成されるため、本発明によれば、炭化物粒子が隣接していても、それらの炭化物粒子を1つの炭化物粒子として誤検出してしまうことが少なくなる。
本発明の鋼材における球状化率測定方法は、エッチング処理された測定対象面の画像データに含まれる各画素を白画素又は黒画素に変換する2値化処理を行うステップと、前記2値化処理された画像データ上で、白画素を包囲して環を形成した黒画素群を1の炭化物粒子の輪郭として検出するステップと、前記検出された前記炭化物粒子の輪郭の円さ度を算出するステップと、前記算出された円さ度が所定値以上の炭化物粒子の輪郭が包囲する領域の面積の総和と、前記算出された円さ度が所定値未満の炭化物粒子の輪郭が包囲する領域の面積の総和とをそれぞれ算出し、それらの総和を用いて球状化率を算出するステップと、を含むものである。
また、本発明の鋼材における球状化率測定方法は、上記構成を含むものにおいて、前記1の炭化物粒子の輪郭として検出するステップでは、前記2値化処理された画像データ上で、隣接する所定数以上の白画素からなる白画素群を包囲して環を形成したもののみを、前記1の炭化物粒子の輪郭として検出する、ものとしてもよい。
既述の鋼材における球状化率測定方法によっても既述の鋼材における炭化物の球状化率測定装置と同様に、2値化処理された画像データ上で、炭化物粒子が隣接していても、それらの炭化物粒子を1つの炭化物粒子として誤検出してしまうことが少なくなる。
本発明のプログラムは、上記本発明の鋼材における炭化物の球状化率測定装置が備える各種手段として、コンピュータを機能させるためのものである。
本発明によれば、鋼材における炭化物の球状化率をコンピュータを用いて自動的に測定する際に、2値化処理された画像データ上で、球状化炭化物粒子が隣接していても、それらの炭化物粒子を1つの非球状化炭化物粒子(層状炭化物粒子)として誤検出(誤判定)してしまうことが抑制され、その結果、炭化物の球状化率の測定結果の精度を向上させることができる。
鋼材における炭化物の球状化率測定装置の概略構成例を示す図である。 鋼材における炭化物の球状化率測定装置を用いて実施する、鋼材における炭化物の球状化率測定方法の手順例を示したフローチャートである。 2値化処理された後の測定用画像データの一例を示す図である。 2値化処理された後の測定用画像データにおける炭化物の輪郭を示す模式図の一例を示す図である。なお、白画素は白色にて、黒画素は灰色にて示している。 図4において環(炭化物の輪郭)の内周縁を図面上特定し易くするために黒色にて示した図である。
以下、本発明の実施の形態に係る鋼材における炭化物の球状化率測定装置について図面を参照しながら説明する。図1に示すように、本発明の実施の形態に係る鋼材における炭化物の球状化率測定装置1は、画像データ取込部2、画像データ処理部3、操作部4、表示部5、記憶装置9等を備えている。この鋼材における炭化物の球状化率測定装置1は、例えば、OS、所定の画像処理プログラム等が組み込まれたパーソナルコンピュータ6によって構築される。
画像データ取込部2は、光学顕微鏡8によって撮影された画像データを取り込むためのものである。この画像データ取込部2は、例えば、画像データを記録した記録媒体のデータ読取装置、画像データ受信用インターフェース等で構成される。
画像データ処理部3は、取り込まれた画像データに対して後述する各種の画像処理を実施する。この画像データ処理部3は、例えば、上記パーソナルコンピュータ6において、画像処理プログラムが実行されることにより構築される。
操作部4は、上記パーソナルコンピュータ6を操作するための入力装置であり、キーボード、マウス等により構成される。表示部5は、上記パーソナルコンピュータ6から出力される画像情報を表示させるモニタ装置等で構成される。記憶装置9は、画像データ取込部2より取り込まれた画像データを記憶する。7は、プリンタであり、パーソナルコンピュータ6から出力される画像情報を記録紙上にプリントアウトする。
以下、本発明の実施の形態に係る鋼材における炭化物の球状化率測定装置1(以下単に「球状化率測定装置1」ともいう。)を用いて実施する鋼材における炭化物の球状化率測定方法の手順について図2のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、鋼材から採取された所定サイズの測定用資料の測定対象面に鏡面研磨処理を施し、ピクリン酸によるエッチング処理を施す(ステップS1)。なお、このとき用いる測定用資料として、樹脂包埋したものを採用してもよい。
次に、鏡面研磨処理およびエッチング処理を施した測定用資料の測定対象面を光学顕微鏡8にて撮影し、測定用画像データを取得する(ステップS2)。なお、光学顕微鏡8による撮影には、例えば200万画素のCCDカメラが用いられる。
次に、取得した測定用画像データを球状化率測定装置1の画像データ取込部2から取り込む(ステップS3)。
次に、球状化率測定装置1に取り込まれた測定用画像データは、球状化率測定装置1の画像データ処理部3によってノイズ除去フィルタ処理、照明斑・色斑除去フィルタ処理が施される(ステップS4)。これらのフィルタ処理は、光学顕微鏡8の光源に起因して発生した画像データ上のノイズを除去するものであり、フィルタ処理としては、メディアンフィルタなどの周知のフィルタ処理が実施される。測定用画像データのノイズをこのタイミングで除去しておくことで、後記ステップS7において当該ノイズを誤って炭化物粒子の輪郭として検出してしまうことが防止される。
次に、球状化率測定装置1の画像データ処理部3は、測定用画像データに対して2値化処理を実施する(ステップS5)。この2値化処理では、明暗レベルが所定しきい値以上の画素の画素値を「1(白画素)」とし、明暗レベルが所定しきい値未満の画素の画素値を「0(黒画素)」とする。エッチング処理された測定用資料では、炭化物粒子の輪郭の画像が周囲に比べて暗くなるため、この2値化処理を施すことで、炭化物粒子の輪郭が黒画素によって明確に顕出される。なお、2値化処理に用いるしきい値は、できるだけ多くの炭化物粒子が、輪郭が黒画素により表され、輪郭内部が白画素により表されるような値に調整されることが望ましい。図3に、そのようなしきい値を用いて2値化処理された後の測定用画像データの参考例を示す。
次に、球状化率測定装置1の画像データ処理部3は、測定用画像データに対して前記ステップS1における研磨に起因して発生した疵等の画像を除去するフィルタ処理を実施する(ステップS6)。このフィルタ処理は、例えば、隣接する黒画素のみで形成される領域の面積が所定の面積より大きい場合に、その領域にある黒画素を研磨起因の疵等によるものとみなして白画素に置き換えるものとすることができる。この研磨起因の疵等を除去するフィルタ処理を行うことにより、後記ステップS7においてそのような疵等を誤って炭化物粒子の輪郭として検出してしまうことが防止される。
次に、球状化率測定装置1の画像データ処理部3は、測定用画像データに対して各炭化物粒子の輪郭を検出するための画像処理を実施する(ステップS7)。具体的には、2値化処理された画像データ上で、白画素を包囲して環を形成した黒画素群を1の炭化物粒子の輪郭として検出する。図4は、2値化処理された画像データ上で、白画素群11を包囲して環を形成した黒画素群12の一例を示している。
次に、球状化率測定装置1の画像データ処理部3は、検出した各炭化物粒子の輪郭(環)について、輪郭の円さ度を算出する(ステップS8)。円さ度は、面積が同一の場合、真円に近くなるほど周囲長が小さくなり、扁平するほど大きくものであるが、例えば以下の式(1)に従って算出される。ここで、Aは白画素群11(図5参照)が占める領域の面積である。この白画素群11の面積は、当該白画素群に含まれる白画素の個数と各画素に対応する面積との積から求められる。また、Pは各炭化物粒子の輪郭(環)の内周縁13(図5において黒色にて示す部分)の周囲長を示し、この内周縁13上の黒画素同士の距離(例えば隣接する黒画素の中心同士間の距離)の総和から求められる。なお、図5では、環の内周縁13を形成する黒画素を黒色で示し、その他の黒画素を灰色で示している。
円さ度c=4π(A/P2)・・・(1)
次に、球状化率測定装置1の画像データ処理部3は、算出した円さ度に基づいて各炭化物粒子の輪郭の円さ度をクラス1〜クラス5にクラス分けし(ステップS9)、クラス毎に互いに異なる色で環(炭化物粒子の輪郭)の内部の白画素群11を着色する。上記クラス分けは、例えば、円さ度が0.9以上のものをクラス[1]、円さ度が0.7以上0.9未満のものをクラス[2]、円さ度が0.5以上0.7未満のものをクラス[3]、円さ度が0.15以上0.5未満のものをクラス[4]、円さ度が0.15未満のものをクラス[5]とすることができる。
次に、球状化率測定装置1の画像データ処理部3は、炭化物の球状化率を算出する(ステップS10)。球状化率の算出は以下の式(2)によって算出される。
例えば、前記ステップS9において着色された画素のうち同じ色の画素が占める領域の総面積(各クラスの総面積)をそれぞれ求め、次いで、クラス[1]〜[3]の総面積、クラス[1]〜[5]の総面積をそれぞれ求めて、以下の式(2)にあてはめることにより球状化率が算出される。
球状化率=(クラス[1]〜[3]の総面積/クラス[1]〜[5]の総面積)×100・・・(2)
最後に、球状化率測定装置1の画像データ処理部3は、炭化物の球状化率の算出結果を表示部5、プリンタ7に出力する(ステップS11)。このとき、球状化率測定装置1は、球状化率の算出結果と併せて、前記S9で各クラス毎に色分けして着色された測定対象面の画像データも表示部5、プリンタ7等に出力する。
以上に説明した本発明の実施の形態に係る鋼材における炭化物の球状化率測定装置1および方法では、前記ステップS7において、測定用画像データに対して各炭化物粒子の輪郭を検出するための画像処理として、2値化処理された画像データ上で、白画素を包囲して環を形成した黒画素群を1の炭化物粒子の輪郭として検出する。しきい値が適値であれば、2値化処理後の画像データにおいて多くの炭化物粒子が、輪郭のみが黒画素によって表され、輪郭の内部が白画素によって表される。このため、2値化処理後の画像データ上で球状化炭化物の粒子同士が隣接していても、それが1つの非球状化炭化物の粒子と誤って検出されてしまうことが少なくなり、その結果、算出される炭化物の球状化率の測定精度の向上が図られる。
<他の実施形態>
上記実施形態においては、ステップS7において、測定用画像データに対して各炭化物粒子の輪郭を検出するための画像処理として、2値化処理された画像データ上で、白画素を包囲して環を形成した黒画素群を1の炭化物粒子の輪郭として検出するようにしたが、このステップS7において、2値化処理された画像データ上で、互いに隣接する所定数以上の白画素(例えば10箇所以上の白画素)からなる白画素群を包囲して環を形成した黒画素群のみを1の炭化物粒子の輪郭として検出するようにしてもよい。
黒画素群が包囲する白画素が1つ若しくは極小数である場合に、その白画素がノイズに起因して形成されたもの(ステップS4で除去できなかったもの)である可能性が考えられる。この場合、本来1つの炭化物を誤って複数の炭化物として検出してしまうことが予想される。しかし、上記のように、1の炭化物粒子の輪郭として検出する黒画素群を、互いに隣接する所定数以上の白画素からなる白画素群を包囲して環を形成したものに限定することで、そのような不都合を解消することができる。
本発明は、例えば、特殊鋼に含まれる炭化物の球状化率を測定するための装置および方法、並びにプログラムに適用することができる。
1 鋼材における炭化物の球状化率測定装置
3 画像データ処理部
11 白画素群
12 黒画素群

Claims (6)

  1. エッチング処理された測定対象面の画像データに含まれる各画素を白画素又は黒画素に変換する2値化処理手段と、
    前記2値化処理手段により2値化処理された画像データ上で、白画素を包囲して環を形成した黒画素群を1の炭化物粒子の輪郭として検出する炭化物粒子検出手段と、
    前記炭化物粒子検出手段により検出された炭化物粒子の輪郭の円さ度を算出する円さ度算出手段と、
    前記円さ度算出手段により算出された円さ度が所定値以上の炭化物粒子の輪郭が包囲する領域の面積の総和と、前記円さ度算出手段により算出された円さ度が所定値未満の炭化物粒子の輪郭が包囲する領域の面積の総和とをそれぞれ算出し、それらの総和を用いて球状化率を算出する球状化率算出手段と、
    を備える、鋼材における炭化物の球状化率測定装置。
  2. 請求項1に記載の鋼材における炭化物の球状化率測定装置において、
    前記炭化物粒子検出手段は、前記2値化処理手段により2値化処理された画像データ上で、隣接する所定数以上の白画素からなる白画素群を包囲して環を形成した黒画素群のみを1の炭化物粒子の輪郭として検出するものである、鋼材における炭化物の球状化率測定装置。
  3. エッチング処理された測定対象面の画像データに含まれる各画素を白画素又は黒画素に変換する2値化処理を行うステップと、
    前記2値化処理された画像データ上で、白画素を包囲して環を形成した黒画素群を1の炭化物粒子の輪郭として検出するステップと、
    前記検出された前記炭化物粒子の輪郭の円さ度を算出するステップと、
    前記算出された円さ度が所定値以上の炭化物粒子の輪郭が包囲する領域の面積の総和と、前記算出された円さ度が所定値未満の炭化物粒子の輪郭が包囲する領域の面積の総和とをそれぞれ算出し、それらの総和を用いて球状化率を算出するステップと、
    を含む、鋼材における炭化物の球状化率測定方法。
  4. 請求項3に記載の鋼材における炭化物の球状化率測定方法において、
    前記1の炭化物粒子の輪郭として検出するステップでは、前記2値化処理された画像データ上で、隣接する所定数以上の白画素からなる白画素群を包囲して環を形成したもののみを、前記1の炭化物粒子の輪郭として検出する、鋼材における炭化物の球状化率測定方法。
  5. エッチング処理された測定対象面の画像データに含まれる各画素を白画素又は黒画素に変換する2値化処理手段と、
    前記2値化処理手段により2値化処理された画像データ上で、白画素を包囲して環を形成した黒画素群を1の炭化物粒子の輪郭として検出する炭化物粒子検出手段と、
    前記炭化物粒子検出手段により検出された炭化物粒子の輪郭の円さ度を算出する円さ度算出手段と、
    前記円さ度算出手段により算出された円さ度が所定値以上の炭化物粒子の輪郭が包囲する領域の面積の総和と、前記円さ度算出手段により算出された円さ度が所定値未満の炭化物粒子の輪郭が包囲する領域の面積の総和とをそれぞれ算出し、それらの総和を用いて球状化率を算出する球状化率算出手段として、
    コンピュータを機能させるためのプログラム。
  6. 請求項5に記載のプログラムにおいて、
    前記炭化物粒子検出手段は、前記2値化処理手段により2値化処理された画像データ上で、隣接する所定数以上の白画素からなる白画素群を包囲して環を形成した黒画素群のみを1の炭化物粒子の輪郭として検出するものである、プログラム。
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