JP6002022B2 - 金属ガスケット - Google Patents

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本発明は、内燃機関を構成するシリンダーブロックとシリンダーヘッドとの接合面に装着して、燃焼ガスや、冷却水、潤滑油等の流体のリークを防止する金属ガスケットに関し、特に、シリンダーボア周辺からの燃焼ガスの漏れを防止する技術に関する。
通常、内燃機関のシリンダーブロックとシリンダーヘッドとの相互間に装着され、ボルトによって締め付けられる内燃機関用の金属ガスケットは、ボルトの締め付け力によって、金属ガスケットに設けたフルビードやハーフビードが圧縮されて弾性変形する結果、それらビードの復元力によってデッキ面上にシール線が形成され、燃焼ガスや流体をシールしている。
例えば、図12、図13に示す従来の金属ガスケット60では、燃焼ガスや流体のリークを防ぐために、金属基板61に燃焼室孔62a、冷却水孔62b、オイル孔62c、チャンバー孔部分62dをそれぞれ設け、それらをシールするために、燃焼ガスシール用のフルビード63aで燃焼室孔62aを囲繞し、流体シール用のハーフビード63bで冷却水孔62b、オイル孔62c、チャンバー孔部分62dを囲繞している。そして、図12に示すように、例えば2枚の金属基板61を積層するに当たっては、シリンダーブロック及びシリンダーヘッドに挟み込んだ時に、その締付を阻害しないように設定されたハトメ孔62eに、ブラスや銅グロメット等の筒状部を挿入し、それをかしめることによって多積層の金属ガスケット60としている。
しかしながら、前述の金属ガスケット60を高出力エンジン用のガスケットとして用いた場合、特に高出力エンジンでは、高圧化した燃焼ガスによってシリンダーヘッドが持ち上げられるヘッドリフト現象が発生しやすくなるため、シリンダーヘッドとシリンダーブロック間の隙間が大きくなる結果、金属ガスケット60のフルビード63aの締付圧が低下し、燃焼ガスの漏れにつながることがあった。
このような問題に対応した金属ガスケットとしては、例えば特許文献1に示された金属ガスケット70が知られている。この金属ガスケット70は、図14に示すように、シム板74bと副板74aをレーザー溶接によって接合することで、総板厚の厚い部分T1と薄い部分T2(段差=T1−T2)を備える段差調整板74を形成し、これを、前述の金属基板61と同様の構成となる金属基板71のフルビード73aの間に、総板厚の厚い部分T1が基板のフルビード73aの幅Wの全域に亘るように配置して積層したものである。このような金属ガスケット70を用いることで、金属基板71に設けられたフルビード73aの締付圧が大きくなるので、シール性能を向上させることができる。
ところで、金属ガスケット70の改善として、段差T1部を形成する金属基板71より板厚が薄いシム板74bを金属基板71に固定するに当り、前述のブラスや銅グロメット等によるかしめの他、リベット、折り返し、剪断加工、溶接等の手法が用いられているが、何れの方法でも、結合部の板厚が結合部周辺の他の部位よりも厚くなる。このため、シリンダーヘッドとシリンダーブロックとの間に取り付けられた時、シリンダーヘッドとシリンダーブロックのデッキ面を損傷させないように、また、フルビードでの締付を阻害しないように、結合部を、シリンダーヘッド及びシリンダーブロックのウォータージャケットに対応する領域内に設ける必要がある。
一方、内燃機関エンジンの設計において、冷却水の通路となるウォータージャケットは、冷却水の必要流量に対し、それ以上流せることができる開口面積にしておき、エンジンの冷却に必要な流量は、シリンダーヘッドとシリンダーブロックの間に取り付けられる金属ガスケットの冷却水孔の孔径を変えることによって調節することが一般的である。また、エンジン全体を、均一且つ効率的に冷却することができるように、冷却水孔の位置を変更する場合もある。しかし、従来の金属ガスケット70では、結合部もウォータージャケットに対応する領域内に設ける必要があることから、冷却水孔の位置が制約されてしまうという不具合があった。また、オープンデッキ構造のウォータージャケットを持つエンジンのみでなく、シリンダーヘッド側のクローズド構造をシリンダーブロック側にも採用したクローズドデッキ構造のエンジンの存在もあり、結合部がウォータージャケットに対応する領域内に限られる金属ガスケットでは、クローズドデッキ構造のエンジンには対応し辛いという課題もあった。更に、段差調整板74の大きさは、ばらつき等を加味した上でフルビード73aの幅Wの全域に及んでいれば十分であるところ、結合部を設ける場合は、段差調整板74をウォータージャケットまで広げる必要があることから、外径サイズが大きくなってコスト高の一因となっていた。
特開平07−243531号公報
本発明は、このような従来の問題点を解決することを課題とするものであり、冷却水孔を設ける位置を妨げることなく、またクローズドデッキ構造のエンジンにも対応でき、更に小さい外形の段差調整板を用いることができるのでコスト削減を図ることが可能となる金属ガスケットを提供することを目的とするものである。
本発明は、金属基板と、該金属基板に重ね合わされてかしめによって固着される段差調整板とを備え、シリンダーボアを形成する環状体を設けたシリンダーブロック及び該シリンダーブロックに適合するシリンダーヘッドの相互間に装着する金属ガスケットにおいて、
かしめを施した結合部は、前記環状体に対応する環状領域内に位置し、
該結合部の厚みを、前記金属基板と前記段差調整板とを重ね合わせた総厚み以下とした金属ガスケットである。
前記段差調整板は、前記環状領域内に筒状部を有し、前記金属基板は、該筒状部に対応する係合孔を備え、該筒状部を該係合孔に挿入して該段差調整板と該金属基板とを重ね合わせた状態で、該係合孔の縁部とともに該筒状部の先端を径方向外側へ傾斜させてかしめることが好ましい。
また、本発明に従う金属ガスケットの製造方法は、
前記環状領域に対応する位置に下孔を形成した段差調整板素材を準備し、次いで、該下孔にポンチを挿入して前記金属基板の厚みよりも僅かに大きな突出高さとなる筒状部を設けて前記段差調整板を形成し、その後、該筒状部に対応する位置に係合孔を形成した前記金属基板を、該筒状部を該係合孔に挿入しつつ該段差調整板と重ね合わせ、しかる後、該筒状部へ挿入する突起部を有するとともに該突起部の根元にテーパー又はアールを設けた第1金型を、該段差調整板側に配置した第2金型に対して該筒状部の先端側から押し付けて、該係合孔の縁部とともに該筒状部の先端を径方向外側へ傾斜させてかしめるものである。
本発明の金属ガスケットにあっては、金属基板と段差調整板とをかしめによって固着する結合部の厚みが、金属基板と段差調整板とを重ね合わせた総厚み以下となっているので、結合部をウォータージャケットに対応する領域以外の部位に設けることができ、これにより、冷却水孔を設ける位置の自由度を増すことが可能となり、更に、面積が狭い段差調整板を用いることもできる。また、クローズドデッキ構造のエンジンへの適用も容易となる。
本発明に従う金属ガスケットの平面図である。 図1に示すB部の拡大図である。 図1中のA−Aに沿う断面図、及びその一部の拡大断面図である。 図1の金属ガスケットが載置されるシリンダーブロックの部分平面図である。 図3に示す金属ガスケットを、図4に示すシリンダーブロックと、このシリンダーブロックに適合するシリンダーヘッドとの間に装着した状態を示す断面図である。 段差調整板素材の部分平面図である。 図6に示す段差調整板素材に筒状部を形成する状態を示す断面図である。 段差調整板に金属基板を重ね合わせた状態を示す断面図である。 図8に示す段差調整板と金属基板とをかしめる状態を示す断面図である。 本発明に従う金属ガスケットの変形例を示す断面図である。 本発明に従う金属ガスケットにつき、他の変形例を示す断面図である。 従来の金属ガスケットを示す平面図である。 図12中のY−Yに沿う断面図である。 従来の他の金属ガスケットを示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1、図2に示す金属ガスケット1は、図3に示すように、例えば板厚が0.20〜0.25mm程度のステンレス鋼板を素材とする金属基板2と、例えば板厚が0.05〜0.07mm程度のステンレス鋼板を素材とする、通常、金属基板2よりも薄い厚さとなる段差調整板3とを積層させた2層構造となる金属ガスケットである。
金属基板2は、当該金属ガスケット1が組み込まれる内燃機関において、その内燃機関のシリンダーブロックに形成した各シリンダーボアに対応して設けられる燃焼室孔2a(本実施形態では3個)と、各燃焼室孔2aをそれぞれ囲繞し山形断面形状となるフルビード2bを備えている。また、フルビード2bの外側には、シリンダーブロックのウォータージャケット(オープンデッキ型の場合)又は冷却水孔(クローズドデッキ型の場合)、及びこのシリンダーブロックに適合するシリンダーヘッドに設けた冷却水孔に対応して形成される、複数の冷却水孔2cを備えていて、更にこれらの冷却水孔2cを全て一括りに囲繞する位置に、片斜面断面形状となるハーフビード2dを備えている。また、ハーフビード2dの外側には、複数のオイル孔2eを設けるとともに、シリンダーヘッドをシリンダーブロックに締め付け固定するヘッドボルトが挿通される複数のボルト孔2fを備えている。また、各オイル孔2eは、前述のハーフビード2dと同様の形状となるハーフビード2gで囲繞されている。
段差調整板3は、金属基板2の燃焼室孔2aと同径となる燃焼室孔3aを、本実施形態では3個備えていて、これらの燃焼室孔3aを全て一括りに囲繞する形状をなしている。なお、段差調整板3の外縁3bは、後述するシリンダーブロックの環状体の外縁と略同形状となるように形成されている。
そして、金属基板2と段差調整板3とは、後述する方法に従うかしめを施した複数の結合部4で固着されている。図3の拡大図に示すように結合部4は、金属基板2と段差調整板3とを重ね合わせるとともに、段差調整板3から起立する筒状部3cを、金属基板2に設けた係合孔2hに挿入し、更に、係合孔2hの縁部とともに筒状部3cの先端を径方向外側へ傾斜させてかしめたものである。また、結合部4の厚みt4は、金属基板2(板厚t2)と段差調整板3(板厚t3)とを重ね合わせた総厚みt1以下に設定されている。
ところで、金属ガスケット1を取り付けるシリンダーブロックには、シリンダーボアを形成する環状体が設けられている。本実施形態では図4及び図5に示すように、シリンダーブロック10とは別部品となる円筒状のシリンダースリーブ12にてシリンダーボア11を形成し、シリンダースリーブ12は、シリンダーブロック10に設けた環状嵌合部13にて嵌合保持されている(シリンダースリーブ12及び環状嵌合部13の両方で前述の環状体を形成している)。また、環状嵌合部13の径方向外側には、前述のウォータージャケット又は冷却水孔(以下、ウォータージャケット14と称す)が設けられていて、前述のシリンダーヘッド(以下、シリンダーヘッド20と称す)には、前述の冷却水孔(以下、冷却水孔21と称す)を設けている。なお、環状嵌合部13を設けずに、シリンダーブロック10の基部に凹部を設け、この凹部でシリンダースリーブ12を嵌合保持するようにしてもよい(シリンダースリーブ12が前述の環状体となる)。また環状体は、別部品となるシリンダースリーブ12を用いることなく、シリンダーブロック10に一体連結するものであってもよい。
このようなシリンダーブロック10及びシリンダーヘッド20に対し、金属ガスケット1の結合部4は、図5及び図2に示すように、シリンダースリーブ12及び環状嵌合部13に対応する部位となる環状領域4a内に設けられる。
次に、前述の金属ガスケット1を製造する方法について説明する。まず、図6に示す段差調整板素材30を準備する。段差調整板素材30は、段差調整板3と同形状の外形に形成され、筒状部3cに相当する部位に下孔30cを設けている。
続いて、図7に示すように、下孔30cと対応する位置に円筒状のポンチ40を備える下型41と、ポンチ40に適合する開口42を有する上型43との間に、段差調整板素材30を載置し、プレス加工によって、下孔30cの周辺部に筒状部3cを設けた段差調整板3を形成する。ここで、筒状部3cの突出高さh1(上型43が接する段差調整板3の面から筒状部3cの先端までの高さ)は、前述の金属基板2の板厚t2よりも僅かに大きくなっている(突出高さh1と板厚t2との差をh2とする)。
そして、図8に示すように、筒状部3cに対応する位置に係合孔2hを設けた金属基板2を、係合孔2hに筒状部3cを挿入させつつ段差調整板3と重ね合わせる。その後、図9に示すように、重ね合わせた金属基板2及び段差調整板3を、筒状部3cの内径よりも僅かに小さい外径となる円筒状の突起部50を有するとともに、突起部50の根元にテーパー51(角度は突起部50の中心軸線に対して略45度)を設けた第1金型52と、突起部50に適合する開口53を有する第2金型54との間に、段差調整板3が第2金型54に接触するようにして配置し、突起部50を筒状部3cに挿入させつつ、第1金型52を第2金型54に対して所要のストロークで移動させて、テーパー51を筒状部3cの先端に押し付ける。これにより、図3の拡大図に示すように、係合孔2hの縁部とともに筒状部3cの先端を径方向外側へ傾斜させてかしめることができる。なお、テーパー51に代えて、突起部50の根元にアール(R)を設け、このアールにてかしめることも可能である。
まず、金属基板2としてSUS301−H(板厚t2=0.20mm)を用い、段差調整板3としてSUS301−H(板厚t3=0.05mm)を用いて、前述の方法にて図1に示す金属ガスケット1を製造した。この場合の突出高さh1と板厚t2との差h2は、0.05mmに設定した。そして、製造後の金属ガスケット1の総厚みt1と結合部4の厚みt4とを測定したところ、t1とt4は同じ値であった。また、金属基板2に対して段差調整板3を相対的に抉じる、抉じり試験を行ったが、金属基板2と段差調整板3との外れは生じなかった。更に、感圧紙(富士フイルム製)を用いて結合部4とその周辺での面圧測定を行ったところ、結合部4とその周辺での差異はほとんど認められず、結合部4とその周辺で厚みの差が生じていないことが確認された。
更に、引き続いて蒸気冷熱試験を行った。内燃機関エンジンは周知にように、エンジンの運転と停止が頻繁に繰り変えされるために温度変化が大きく、且つその頻度も多く、その冷間熱間時の間でエンジン本体は膨張収縮を繰り返している。特に金属ガスケットは、シリンダーヘッドとシリンダーブロック間に介挿して使用されていることから、上記の冷熱サイクルによるエンジンの膨張収縮を直接受けるため、燃焼ガスリーク防止の他に、金属基板の変形防止に加えて、段差調整板の脱落、変形防止も長期的な補償の一つである。そこで、シリンダーヘッドとシリンダーブロックとの間に金属ガスケット1を装着し、蒸気と冷水とを交互にウォータージャケットに流入して、金属基板2からの段差調整板3の外れの有無と、金属基板2及び段差調整板3の変形の有無について調査を行った。
具体的には、熱間は高圧蒸気によって行われ、高圧蒸気をシリンダーヘッド側のインテークポートに設置された蒸気流入孔より燃焼室内に流入させるとともに、更にその一部の蒸気を冷却水孔に出入りさせてエンジン全域を一定時間加圧加熱する。また、冷間は冷水によって行われ、蒸気加圧を停止させると同時に、冷水をシリンダーブロック側のウォータージャケット流入孔より流入させるとともに、更に金属ガスケット1の冷却水孔を通してシリンダーヘッドへ流入させてエンジン全域を一定時間冷却する。そして、この熱間、及び冷間を1サイクルとして、これを所定のサイクル数繰り返したところ、金属基板2から段差調整板3が外れることはなく、また、結合部4の損傷や金属基板2及び段差調整板3の変形等も認められなかった。
更に、金属基板2と段差調整板3の材質、板厚の諸元は前述のものと同様の同じままで、突出高さh1と板厚t2との差h2を変化させた、他の金属ガスケットでも調査を行った。差h2の値とともに調査の結果を表1に示す。
Figure 0006002022
抉じり試験:
○=金属基板と段差調整板の外れ無し
×=金属基板から段差調整板が外れ
面圧試験:
○=結合部と周辺部とで差異が認められない
×=結合部と周辺部とで差異が認められる
蒸気冷熱試験:
○=段差調整板の外れ、及び金属基板、段差調整板の変形無し
×=段差調整板の外れ、又は金属基板、段差調整板の変形有り
表1に示すように、抉じり試験、面圧測定、蒸気冷熱試験の順で調査を行ったところ、比較例1、2では、抉じり試験にて段差調整板が外れてしまった。また、比較例3〜5では、抉じり試験は満足するものの、結合部での厚みが金属ガスケットの総厚みよりも大きくなっていた。一方、突出高さh1と板厚t2との差h2の値が0.05〜0.09mmの範囲となる実施例1〜3では、抉じり試験、面圧測定、蒸気冷熱試験とも結果が良好であることが確認された。そして、同材質で板厚t2を0.20〜0.25mmの範囲で変更した金属基板2を用いるとともに、同材質で板厚t3を0.05〜0.07mmの範囲で変更した段差調整板3を用いる場合も、結果は同様であった。
なお、本発明は、前述の2層構造となる金属ガスケット1に限られず、例えば図10に示すように、金属ガスケット1の金属基板2と対称形状となる金属基板2A用いて、金属基板2と金属基板2Aとの間に段差調整板3を挟み込んだ3層構造となる金属ガスケット1Aや、図11に示すように、金属基板2に対してフルビード2b及びハーフビード2dの突出する向きを逆にした金属基板2B、及びこの金属基板2Bと対称形状となる金属基板2Cを用いて、金属基板2Bと金属基板2Cとの間に段差調整板3Aを挟み込んだ、別の3層構造となる金属ガスケット1Bを用いることもできる。なお、図示の例で段差調整板3Aは金属基板2Cに沿って屈曲しているが、段差調整板3と同様に元々平板であるところ、金属基板2B、2Cに対して薄く剛性が低いことから、金属基板2Cに倣って屈曲したものである。
本発明によれば、冷却水孔を設ける位置を妨げることなく、またクローズドデッキ構造のエンジンにも対応でき、更に面積が狭い段差調整板を用いることができるのでコスト削減にも寄与する金属ガスケットを提供することができる。
1 金属ガスケット
2 金属基板
2a 燃焼室孔
2b フルビード
2c 冷却水孔
2d ハーフビード
2e オイル孔
2f ボルト孔
2g ハーフビード
2h 係合孔
3 段差調整板
3a 燃焼室孔
3b 外縁
3c 筒状部
4 結合部
4a 環状領域
10 シリンダーブロック
11 シリンダーボア
12 シリンダースリーブ(環状体)
13 環状嵌合部(環状体)
14 ウォータージャケット
20 シリンダーヘッド
21 冷却水孔
30 段差調整板素材
30c 下孔
40 ポンチ
41 下型
42 開口
43 上型
50 突起部
51 テーパー
52 第1金型
53 開口
54 第2金型

Claims (3)

  1. 金属基板と、該金属基板に重ね合わされてかしめによって固着される段差調整板とを備え、シリンダーボアを形成する環状体を設けたシリンダーブロック及び該シリンダーブロックに適合するシリンダーヘッドの相互間に装着する金属ガスケットにおいて、
    かしめを施した結合部は、前記環状体に対応する環状領域内に位置し、
    該結合部の厚みを、前記金属基板と前記段差調整板とを重ね合わせた総厚み以下とした金属ガスケット。
  2. 前記段差調整板は、前記環状領域内に筒状部を有し、前記金属基板は、該筒状部に対応する係合孔を備え、該筒状部を該係合孔に挿入して該段差調整板と該金属基板とを重ね合わせた状態で、該係合孔の縁部とともに該筒状部の先端を径方向外側へ傾斜させてかしめた請求項1に記載の金属ガスケット。
  3. 請求項1に記載した金属ガスケットの製造方法であって、
    前記環状領域に対応する位置に下孔を形成した段差調整板素材を準備し、次いで、該下孔にポンチを挿入して前記金属基板の厚みよりも僅かに大きな突出高さとなる筒状部を設けて前記段差調整板を形成し、その後、該筒状部に対応する位置に係合孔を形成した前記金属基板を、該筒状部を該係合孔に挿入しつつ該段差調整板と重ね合わせ、しかる後、該筒状部へ挿入する突起部を有するとともに該突起部の根元にテーパー又はアールを設けた第1金型を、該段差調整板側に配置した第2金型に対して該筒状部の先端側から押し付けて、該係合孔の縁部とともに該筒状部の先端を径方向外側へ傾斜させてかしめた、金属ガスケットの製造方法。
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