JP6001106B2 - 装飾板材及びその加工装置 - Google Patents

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本願発明は、建具材の技術分野に属し、特に、所定寸法の板材の端部どうしを当接させて板面を形成する板材であって、その表面に独自模様を施した装飾板材、及びその装飾模様の加工装置に関する。
建具材、特に床板用板材は長尺状であって、その表面に木目、溝、等が施されており、複数の床板用板材を相互に当接させて床面を形成する。また、床板用板材は長手側の側面の一方に凸部を他方に凹部を形成し、これら凹凸を係合して床面形成時の相互連結や位置合わせを行っている。
かかる床板用板材としては、例えば、特許文献1に示す床板があった。この床板は、単板を相互接合して幅広板を形成すると共に、単板相互の接合部分に形成した溝を板面とは異なる色彩に着色したものである。
また、特許文献2には、板材の表面に木目を横切る方向で多数のU字状溝を設け、このU字状溝の間の陵面上に不規則な長さ及び方向で非連続の多数のU字状の溝を形成し、この2方向のU字状溝をもって独自の意匠性を発揮する建築用板材が開示されている。
さらに、特許文献3には、これらの板材表面に溝を形成する装置が開示されている。具体的には、板材表面に対して溝を削る回転切削体を支持し、この回転切削体を溝形成方向に往復移動させる支持バーを備えると共に、この支持バーを適宜に溝形成と直交する方向に移動自在、かつ固定自在とする縦溝付き合板パネルの横溝削成装置が開示されている。
実開平04−39231号公報 実用新案登録第3119337号公報 実開昭62−189104号公報
しかしながら、上記開示された特許文献1、2の床板及び建築用板材には、以下の問題点があった。
まず、特許文献1の床板では溝内を単板の板面と異なる色彩に着色したため、単板相互の色彩の相違が目立たなくなり、見た目の仕上がりが良い床面を得ることができる。その一方、当該文献1の床板による縦溝や横溝を単純に形成したような床面は、その大部分に引っ掛かりが無いために、専用の室内履き(例えば、滑止め付スリッパ等)を履かない場合は、素足を除き滑り易くて歩き難いものであった。このような床面は、一般住宅であれば居住者や訪問者に室内履きを用意すれば事足りるものである。しかし、例えば、訪問者が極めて多数となる寺社仏閣の室内床面であれば、全ての訪問者に室内履きを用意できない場合も想定され、訪問者が床面で滑り易くなり、時には転倒することもあった。
一方、特許文献2に示すような表面の凹凸が大きな建築用板材を床面に使用した場合は、逆にこの凹凸に訪問者が引っ掛かり、却って歩き難くなってしまうことが想定され、当該板材の床面への利用は不向きであった。
また、寺社仏閣の床面であれば、上述の歩き易さに加えて単純な縦横の溝から成る床面ではなく、寺社仏閣に適応した荘厳な意匠性も求められるものであった。
そこで、本願発明は上記の課題に着目してなされたものであって、室内履きを履かずとも歩き易く、かつ寺社仏閣に適応した意匠性を有する床面を構築可能な装飾板材を提供すると共に、併せてその装飾を得るための板材表面の加工装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本願発明に係る装飾板材は、以下のように構成している。
すなわち、本願発明に係る装飾板材は、所定の幅と長さから成る矩形状の板材であって、該板材の幅より長い曲率半径をもって、かつ幅方向に横断する円弧状の溝を、前記板材の長さ方向に所定間隔で多数個に亘って形成して成り、前記各溝はV字状に切削すると共に、対向する切削溝壁の円弧内側の傾斜角を対向側より小さくなるように切削して前記板材の非切削面と一連と成るように形成したことを特徴としている。
また、上記の円弧状の溝の前記曲率半径の中心点は、前記板材の面上、又は板材側面の近傍であることを特徴としている。
上述のように溝の曲率半径が板材の幅よりも長く、その中心点も板材の面上、又は板材側面の近傍としているため、円弧状の溝の中心角は少なくとも180度を超えることはない。
また、上記溝の溝幅を適宜に変更して、例えば、板材の長さ方向の溝間隔の半分ほどまでに拡げたり、溝底部に傾斜を付加して溝壁面の一方を減少させたりし、さらに意匠性を向上させるようにしても良い。
さらに、本願発明に係る装飾板材は、床板用板材に利用可能であることを特徴としている。床板用板材として利用する場合は、長さ方向の側端面の一方に凸部を形成すると共に他方の側端面に凹部を形成し、複数の装飾板材どうしの連結を容易とすることが好適である。
なお、本願発明に係る装飾板材は、上述のように床板用板材に限定するものでなく、他の建築材、例えば、壁板材、天井板材、扉や引戸等に利用することが可能であることはもちろんである。
次に、上記の構成の装飾板材の加工装置は、以下のように構成したことを特徴としている。
すなわち、当該加工装置は板材の長手方向への水平移動を可能としたテーブルと、該テーブルに配置されて、板材を所定距離毎に長さ方向への送り移動と一時固定を繰り返して行う順次送り固定手段と、該テーブルに配置されて、板材の幅より長い曲率半径をもって板面上を円弧状にかつ板材の両側間を横断移動する切削刃を備えた切削手段と、から成ることを特徴としている。
上記のテーブルとしては、長尺な装飾板材を保持して水平移動を可能とすると共に、順次送り固定手段、切削手段を配設可能な基礎部材として機能する硬質材でフレームを構築する形態が好適である。例えば、複数の長尺状の装飾板材をその長さ方向に保持及び搬送可能な、矩形枠状のフレームから成るローラコンベアやベルトコンベア等がより好適である。
また、上記切削手段は、前記円弧状溝の曲率中心を板材の幅内に設定して切削移動することを特徴としている。したがって、曲率中心位置は幅方向の端部上でも良い。
次に、板材表面を削る切削刃としては、下向保持された回転切削刃(例えば、フェイスミル、エンドミル)を採用し、この切削刃の回転にて板材表面を所定幅の溝状に切削しつつ、上記の所定曲率で円弧状に移動させる構成が好適である。
さらに、前記円弧状溝の板材側端部の角部を加工する溝端加工手段を備えたことを特徴としている。
この溝端加工手段は、切削手段での切削後に板材の幅方向の切削終端部に形成されるいわゆる「バリ」の除去を目的としているものである。このため、溝端加工手段の配置位置は、テーブルを基準とすれば切削手段よりも板材長手方向への移動側となる。また、その具体的な構成としては、例えば、ノミ状の刃物を板材端部に対して上下動させる構成がある。他にも回転刃物、例えば、いわゆるグラインダーをバリに当接させて除去するような構成でも良い。
さらにまた、当該加工装置には、溝加工及び溝端加工後の板材の加工面上を研磨する研磨手段を備えたことを特徴としている。
この研磨手段は、板材表面の平滑的な仕上げを担うため、テーブルを基準にして上記溝端加工手段のさらに板材長手方向への移動側に配設することが好適である。その具体的な構成としては、板材の表面研磨が可能なバフ、ヤスリ、又はブラシ体等を下向保持し、回転状態で板材表面に当接させて研磨する構成が好適である。また、研磨自体は加工後の溝に沿って行うのが好適であり、切削手段と同等に円弧状にかつ板材の幅方向を横断移動する回動手段を備える構成がより好適である。
上記構成の加工装置は、以下のように作用する。
まず、テーブル上に加工前の板材を載置し、長さ方向側の端部を切削手段の切削刃による切削開始位置まで送る。この場合、作業者が手動でセッティングしても、順次送り固定手段を起動させて移動させても良い。
次に、順次送り固定手段によって、切削箇所の近傍を固定する。固定方法としては、加工面に上方からの負荷を加えてテーブル側に押さえつけて固定する形態の他、側面部両側から峡持する形態でも良い。
上述した板材のテーブル上の位置決めが完了したら、切削手段の切削刃を起動させて加工を開始すると共に、切削刃を円弧移動させて表面に円弧状の溝を形成する加工を行う。
この切削加工後は、固定手段を解放して順次送り固定手段を起動し、板材をその長さ方向に所定間隔の順次送りを行う。
この順次送り後、再度、固定、切削加工、固定開放の工程を繰り返して板材表面の溝加工を実施し、等間隔を成す円弧状の溝模様の装飾板材を得ることができる。
また、溝端加工手段及び研磨手段を備える場合は、これら手段のテーブルへの配設領域に溝加工後の板材が位置すれば、板材固定のタイミングで各手段を起動させる。特に、研磨手段であれば、溝に沿った研磨が望ましいため、切削手段の円弧移動と連動する形態がより好適である。
上記のように構成した装飾板材は、板材表面に円弧状の溝が等間隔で複数形成されているため、溝深さを歩行時の障害とならない程度とすれば、歩行者が転倒しない程度の適度な引っ掛かりとなり、素足はもちろんのこと靴下や足袋でも歩き易くなる。本願発明に係る装飾板材は、前記機能を発揮するため、寺社仏閣の床板用板材として用いれば、多くの訪問者に室内履き等を用意せずとも、その歩行の安全性を向上させることができる。
また、板材の幅より長い曲率半径をもって、かつ幅方向に横断する円弧状の溝を等間隔で複数形成した板材表面は、従来の直線的な溝が交差する単純な床板模様とは異なって荘厳的であり、寺社仏閣により適応した意匠性も有するものである。
かかる意匠性を有する装飾板材の加工装置は、上記の溝加工に特化した切削手段を含め溝端加工手段及び研磨手段を備えるため、連続した円弧状の溝を等間隔で容易にかつ適正に形成可能である。
また、円弧状の溝を幅広に設定すると共にその深さに傾斜を付与すれば、等間隔の溝の連続が逆に緩やかな凸部の連続を成すことになる。この緩やかな凸部の加工は、いわゆる蛤(はまぐり)加工に相当し、独自な形状を簡易な構成で実現可能となる。
本実施例に係る装飾板材の斜視図(A)とその要部Qの拡大図(B)である。 本実施例に係る装飾板材の複数の連結状態を示す斜視図(A)と平面図(B)である。 本実施例に係る装飾板材の加工装置の外観を示す斜視図である。 図3の要部Rの拡大図である。 図3のS方向からの一部切欠き矢視図(A)と、同T方向からの矢視図(B)である。 図3のU方向からの矢視図(A)と、同V方向からの一部切欠き矢視図(B)である。 本実施例に係る装飾板材の加工装置の加工工程を説明するフローチャートである。
以下に、本実施例に係る装飾板材(以下、「本板材」と称する。)、及びその加工装置(以下、「本装置」と称する。)構成について、図面を基に詳細に説明する。また、本板材は、床板用板材(以下、「床板」と称する。)に用いる場合として説明するが、その用途を床板に限定するものではなく、他の建築材、例えば、壁板、天井板、等に利用できるものである。
図1において示す本板材1は、所定の幅と長さから成る長尺矩形状の木製板材である。本板材1は、加工面に相当する図面上の上側の面(以下、「上面」と称する)に、本板材1の幅寸法より長い曲率半径であって、かつ幅方向に横断する円弧状の溝11を、その長さ方向に所定間隔で多数個を形成している。
この溝11は、溝間隔より若干短めの寸法の溝幅11aを有し、切削深さに差を設けて傾斜面11bを形成している。この傾斜面11bは円弧側の外側が深く、内側は殆ど上面に自然と連続するように切削代がない形態としている。かかる形態の溝11と未加工部の連続的な連なり、逆に見れば上面に一方がなだらかな山部12を連続的に形成したこととなり、この山部12や傾斜面11bが相まって、いわゆる蛤(はまぐり)加工の呈を成すこととなる。
また、本板材1の長さ方向の側端面の一方側には、その側端面を縦断する凹部13を形成し、他方側には同様に凸部14を形成している。この凹部13と凸部14は、図2に示すように、本板材1の複数をその長さ方向(長手方向)どうし係合させる連結時に用い、位置合わせと結合性の向上に資する。
次に、本装置2について説明する。本装置2は上記構成の本板材1の加工に言わば特化した装置であり、主に、テーブル3、順次送り固定手段4、切削手段5、溝端加工手段7、研磨手段8とから構成している。
まず、図3の図符号3はテーブルである。このテーブル3は金属管体から所定寸法の矩形枠状を成し、上面側に長尺状の本板材1の複数枚を長さ方向に載置可能としている。本板材1の保持は矩形枠体の上面側に複数の保持ローラ31から成る所謂ローラコンベアを形成して行っている。
また、テーブル3はローラコンベア部を避けた部位に、本装置2の順次送り固定手段4、切削手段5、溝端加工手段7、研磨手段8の配設する基礎部材として機能する。
なお、以下の説明においては、テーブル3を基準として図3の図面右上側を便宜上、上流と定義すると共に図面左下側を下流と定義して説明に用いる。
順次送り固定手段4は、本板材1の順次送りと固定を担う要素に分離すると共に、これら要素をさらに後に詳述する切削手段5を挟み込むようにテーブル3の上流側と下流側に分離配設して構成している。
まず、順次送り手段は、本板材1の上面に当接して回動しつつ下流に搬送する(矢印a)2つの送りローラ41から構成している。送りローラ41は、本板材1の上面に当接して破損しない程度の硬度を有する樹脂材から成り、ギアボックス41bを介して接続した送りモータ41aによって回動する(矢印b)。下流側の送りローラ41は上流側とタイミングベルト、チェーン(何れも、図示省略)によって連動する構成としているが、かかる連動構成とせずに下流側の送りローラ41は本板材1の搬送移動に従動する形態としても良い。
次に、固定手段は、上流と下流に分離して配設した送りローラ41のさらに内側から切削手段5を峡持する位置に配設している。固定手段は本板材1の上面に上下動(矢印c)して当接する固定ロッド42と、固定ロッド42を保持すると共にローラコンベアを跨ぐ形状の保持ベース42aとから構成している。固定ロッド42の先端は送りローラ41と同様の樹脂材から成り、ロッド部よりも拡径した形状としている。
また、上記の順次送り手段と固定手段の間の2箇所には、本板材1を挟み込むように対向させて送りガイド44を配設している。この送りガイド44は、本板材側に弾性体により付勢(矢印d)されつつ回転する円盤形状を成し、ローラコンベア上に位置する本板材側面に当接している。送りガイド44は、搬送時に本板材1を長さ方向に案内し、本板材1のテーブル3からの逸脱を防止している。
切削手段5は、上述したようにテーブル3において、上流と下流に分離して配設した順次送り固定手段4の間に配設している。切削手段5は、切削ユニット51と回動ユニット52から構成している。
切削ユニット51は本板材1の上面を回転しつつ加工する切削刃51a、及びこれを下向保持する側面視クランク状のブラケット51cから成る。ブラケット51cは切削刃51aを保持する逆側端部付近を回動ユニット52の回動ベース52aに上下動自在(矢印e)に軸支持すると共に、切削刃51aをその回動中心から遠ざかる方向へ所定傾斜角θにて保持している。この傾斜角θの付与は、溝11の傾斜面11bの形成用であり、予め適合形成した傾斜ブロック51bを介在させて設定している。切削刃51aは、上述の傾斜する溝幅11aを得るため、いわゆるフェイスミルやエンドミルから適宜のものを選択している。
回動ユニット52は、上記ブラケット51cを上下動自在(矢印e)に軸支持すると共に、本板材1の幅方向の一方側端部上を回動中心として往復回動(矢印α)する構成である。その回動角は本板材1の幅を横断する角度、少なくとも90度を超えた範囲を設定している。
また、回動ユニット52は、その全体をテーブル3への配設基礎となる回動ベース52a、ブラケット51cの本板材1に対して円弧移動させる駆動源となる回動モータ52b、回動モータ52bの駆動力を伝達する回動ギア52c、この回動ギア52cと一体化した駆動プーリー52d、とから構成している。駆動プーリー52dにはタイミングベルト6が巻回されており、後述する研磨手段8の従動プーリー82bに回動力を伝達している。上記構成の回動ユニット52の中心軸と傾斜させた切削刃51aの回転中心の曲率半径53は、少なくとも本板材1の幅寸法よりも長く設定している。
上記構成の切削手段5を起動させると、本板材1の上面には幅方向の一方側端部上を曲率中心とすると共に、幅より長い曲率半径を有し、かつ幅方向に横断する円弧状の溝11が形成されることとなる。
テーブル3における切削手段5及び順次送り固定手段4の一方の送りローラ41の下流側には、溝端加工手段7を配置している。この溝端加工手段7は切削手段5の加工で発生したいわゆる「バリ」の除去を目的としているため、切削手段5の回動後の終端側となるテーブル上に配設している。つまり、切削手段5の回動ベース52aとは本板材1を挟んで対向したテーブル側に配設している。
溝端加工手段7のバリ取り除去の具体的構成としては、板材端部を目がけて上下動(矢印f)するノミ状の刃物71を配置した構成である。刃物71はテーブル3に配設した保持板72に立設状態にて保持されている。本実施例では、2つの刃物71を並列配置すると共に一方を所定角度で傾斜させ、バリ除去の正確性を向上させている。
テーブル3における溝端加工手段7のさらに下流側には研磨手段8を配置している。研磨手段8は切削手段5と同構成の回動ユニット82を有し、その回動ベース82aに上下動(矢印g)及び回動するブラケット81bを配置すると共に、ブラケット81bの先端側に研磨ユニット81を配置している。
研磨ユニット81は先端に所定厚さを有するバフ81aを配置し、これを軸回転させる構成である。バフ81aは、加工後の溝11の隅だけでなく傾斜面11bの仕上げ状態を向上させるため、ある程度厚さのあるブラシ状やスポンジ状のバフを選択している。
回動ユニット82は、上述のように切削手段5からの回動力がタイミングベルト6及び従動プーリー82bを介して伝達されている。したがって、切削手段5の切削ユニット51と言わば連動して研磨ユニット81を同様に回動させて板材上面の研磨を行っている。
なお、本実施例では研磨手段8の回動ユニット82の回動のための駆動力は、上記構成に限定するものではなく、専用の回動モータを独自に配設するようにしても良い。
上記構成の本装置2は、作業員が加工前の本板材1を適宜に配置すると共に、テーブル側面に配置した制御盤9を操作して順次送り固定手段4、切削手段5、溝端加工手段7、研磨手段8の起動や停止及び搬送調整を行う半自動装置である。
しかし、適宜に位置センサ、視覚センサ、制御ソフトを配置して上記各手段の制御を自動で行うようにしても良い。
次に、上記構成の本装置2による本板材1の加工工程を説明する。
まず、本板材1の板材載置工程である。この工程は、テーブル上に加工前の本板材1を載置し、長さ方向側の端部を切削手段5の切削刃51aによる切削開始位置に適合させるものである。なお、本板材1の幅方向については、送りガイド44によって位置決めされている。この工程は、主に作業者が手動で行っている。
次に、順次送り固定手段4の固定ロッド42を起動し、切削手段5を挟む上流と下流の両側上面を上方から抑え付けて本板材1を固定する。
本板材1のテーブル上への固定が完了したら、切削手段5の切削刃51aを回転起動させて加工を開始すると共に、回動ユニット52を起動させて円弧状に横断移動させて上面側の溝11の形成加工を行う。
溝加工後は、固定ロッド42を上昇させて本板材1の固定を解放し、その後に順次送り固定手段4の送りローラ41を起動させて所定間隔の順次送りを行う。
この順次送り後に固定、切削加工、固定開放を繰り返して本板材1の上面側の溝形成の切削加工を行う。
また、上記の切削加工が進み、本板材1が溝端加工手段7及び研磨手段8の加工領域に到達した場合には、刃物71や研磨ユニット81を適宜に起動させる。また、本板材1の上面の溝数が十分なものであれば、加工工程を終了する。
上記の全工程をフローチャートにまとめると図7となる。なお、このフローチャートにおける分岐での判断は、作業員の目視判断によるものである。
かかる加工工程により、本板材1の上面には等間隔で連続した円弧状の溝11の模様が形成され所望の装飾がなされた本板材1を得ることができる。
1 本板材
11 溝
11a 溝幅
11b 傾斜面
12 山部
13 凹部
14 凸部
2 本装置
3 テーブル
31 保持ローラ
4 順次送り固定手段
41 送りローラ
41a 送りモータ
41b ギアボックス
42 固定ロッド
42a 保持ベース
44 送りガイド
5 切削手段
51 切削ユニット
51a 切削刃
51b 傾斜ブロック
51c ブラケット
52 回動ユニット
52a 回動ベース
52b 回動モータ
52c 回動ギア
52d 駆動プーリー
53 曲率半径
6 タイミングベルト
7 溝端加工手段
71 刃物
72 保持板
8 研磨手段
81 研磨ユニット
81a バフ
81b ブラケット
82 回動ユニット
82a 回動ベース
82b 従動プーリー
9 制御盤

Claims (7)

  1. 所定の幅と長さから成る矩形状の板材であって、
    該板材の幅より長い曲率半径をもって、かつ幅方向に横断する円弧状の溝を、前記板材の長さ方向に所定間隔で多数個を形成して成り、
    前記各溝はV字状に切削すると共に、対向する切削溝壁の円弧内側の傾斜角を対向側より小さくなるように切削して前記板材の非切削面と一連と成るように形成したことを特徴とする装飾板材。
  2. 前記曲率半径の中心点が、
    前記板材の面上、又は板材側面の近傍であることを特徴とする請求項1記載の装飾板材。
  3. 前記板材が、
    床板用板材であることを特徴とする請求項1、又は2記載の装飾板材。
  4. 請求項1、2、又は請求項3記載の装飾板材の加工装置であって、
    前記板材の長手方向への水平移動を可能としたテーブルと、
    該テーブルに配置されて、前記板材を所定距離毎に長さ方向への送り移動と一時固定を繰り返して行う順次送り固定手段と、
    該テーブルに配置されて、前記板材の幅より長い曲率半径をもって板面上を円弧状にかつ板材の両側間を横断移動する切削刃を備えた切削手段と、
    から成ることを特徴とする加工装置。
  5. 切削手段が、
    前記円弧状溝の曲率中心を板材の幅内に設定して切削移動することを特徴とする請求項記載の加工装置。
  6. 前記円弧状溝の板材側端部の角部を加工する溝端加工手段を備えたことを特徴とする請求項4、又は5記載の加工装置。
  7. 板材の加工面上を研磨する研磨手段を備えたことを特徴とする請求項4、5又は6記載の加工装置。
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