JP6000402B1 - 触媒吸引装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸引ブロアまで到達する触媒の量を最小限に抑え、酸性度の高い触媒を吸引する際でも、吸引ブロアのシャフト部及び羽根状部の腐食を抑制する触媒吸引装置を提供する。【解決手段】筒状タンク25内の第1貯溜室11の底部に水が貯められ、端末吸引ホース15の流通口部16の下部が水中に浸かっているので、端末吸引ホース15の流通口部16からの触媒の大部分を水中に浸漬させることができ、第1貯溜室11内の水面から上方への触媒の粉塵の拡散を抑制でき、吸引ブロア10まで到達する触媒の量を最小限に抑えることができる。これにより、酸性度の高い触媒を吸引する際でも、吸引ブロア10のシャフト部36及び羽根状部37の腐食を抑制することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、石油精製プラント等において使用される反応器内から触媒を吸引する触媒吸引装置に関するものである。
一般に、石油精製プラントや化学プラントでは、触媒が充填された反応器が使用され、原料流体を反応器内に流入させることにより、化学反応を促進させている。そこで、反応器内に充填された触媒は、活性が劣化したり、機器の修繕又は検査のため等に反応器から抜き出す必要がある。
図1に示すように、触媒を反応器100から抜き取るための触媒抜取装置50は、反応器100内の触媒を吸引すべく、該反応器100内に連通する複数の吸引ホース51〜53と、該各吸引ホース51〜53に連通される触媒吸引車両55とが備えられている。そして、触媒吸引車両55内の吸引ブロアを駆動させることにより、容積の大きい触媒は、各吸引ホース51、52を経由して中間捕集機54に落下して捕集される。一方、エア内に混入した容積の小さい触媒の粉塵は、各吸引ホース51〜53からエアと共に触媒吸引車両55内に導かれて、触媒吸引車両55内に捕集される(特許文献1参照)。
また、触媒吸引車両内には、吸引ブロアと、吸引ブロアからの吸引により触媒を貯溜する複数の貯溜室とが備えられており、最初に触媒が貯溜される貯溜室の天井には弾性部材からなる緩衝板材が設けられ、該緩衝板材に吸引ホースの先端を対向させている。そして、吸引ホースからの触媒の粉塵を含むエアを貯溜室の天井に設けた緩衝板材に衝突させることで、触媒の大部分をその貯溜室の底部に落下させて貯溜している。
特開2007−90215号公報
しかしながら、従来技術では、吸引ホースからの触媒の粉塵を含むエアを貯溜室の緩衝板材に衝突させて、粉塵を落下させて捕集しようとしているが、多くの触媒が粉塵として舞い上がり、当該貯溜室にて十分に貯溜することが困難であった。そのために、吸引ブロアまで到達する(吸引される)触媒の量が多く、特に、酸性度の高い触媒を吸引する場合、吸引ブロアのシャフト部や羽根状部(金属製)が、触媒により腐食して使用不可能になり、問題となっていた。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、吸引ブロアまで到達する触媒の量を最小限に抑え、酸性度の高い触媒を吸引する場合であっても、吸引ブロアのシャフト部及び羽根状部の腐食を抑制する触媒吸引装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明は、反応器から触媒を吸引する触媒吸引装置であって、該触媒吸引装置は、該触媒吸引装置内へ触媒を含むエアを吸引する吸引ブロアと、該吸引ブロアにより吸引した触媒を貯溜させ、互いに吸引経路により連通する複数の貯溜室と、前記各貯溜室うち最初に触媒が貯溜される第1貯溜室に、先端の流通口部が配置される吸引ホースと、を備え、前記第1貯溜室の底部には水が貯められ、前記吸引ホースにより吸引される、エアに含まれる触媒を水中に浸漬させるように、前記吸引ホースは、その前記流通口部の下部が水中に浸かった状態に設置されることを特徴とするものである。
請求項1の発明では、吸引ブロアが駆動されると、反応器から触媒を含むエアが吸引ホースの流通口部を経て第1貯溜室内に吸引されるが、吸引ホースの流通口部の下部が水中に浸かっているので、吸引ホースの流通口部からの触媒の大部分が水中に浸漬して、第1貯溜室内の水面から上方への触媒の粉塵の拡散(舞い上がり)を抑制でき、吸引ブロアまで到達する(吸引される)触媒を最小限に抑えることができる。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、前記第1貯溜室は、筒状タンク内に形成されており、前記流通口部は、前記吸引ホースに接続される主流通口部と、該主流通口部と一体的に連通して、該主流通口部の先端から径方向にそれぞれ延びる二つの分岐流通口部とから構成され、前記各分岐流通口部は、水面に対して略平行で、且つ前記筒状タンクの軸方向と直交する方向に延びて、前記筒状タンクの内周面に向かってそれぞれ配置されることを特徴とするものである。
請求項2の発明では、吸引ホースの流通口部の各分岐流通口部からの触媒が水中に浸漬する量を増加させることができる。
請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した発明において、前記筒状タンクの周壁には、前記吸引経路に連通する吸引口が形成され、前記吸引口は、前記筒状タンクの長手方向一端側に配置され、前記吸引ホースの流通口部は、前記筒状タンク内の長手方向他端側に配置されることを特徴とするものである。
請求項3の発明では、第1貯溜室を形成する筒状タンクの周壁に設けた吸引口と、吸引ホースの流通口部とが、筒状タンクの軸方向両端に配置され、互いの間の距離(筒状タンクの軸方向の距離)を大きく設定しているので、流通口部からの触媒の粉塵が短時間で直接的に吸引口に吸引されるのを抑制することができる。言い換えれば、触媒の粉塵を、吸引ホースの流通口部から筒状タンクの周壁に設けた吸引口に向かって短時間で吸引させるのではなく、時間をかけて浮遊させながら吸引することができるので、その間、触媒の粉塵の水中内への落下を促進することができる。
請求項4に記載した発明は、請求項3に記載した発明において、前記吸引口は、前記筒状タンクの上部に形成されることを特徴とするものである。
請求項4の発明では、筒状タンクの上部に設けた吸引口と、吸引ホースの流通口部との間の距離(筒状タンクの軸方向及び上下方向の距離相当)を最大限大きくなるように設定しているので、筒状タンクの底部に配置された吸引ホースの流通口部からの触媒の粉塵が、短時間で直接的に吸引口に吸引されるのをさらに抑制することができる。
請求項5に記載した発明は、請求項4に記載した発明において、前記水面の高さは、前記筒状タンクの底面と前記吸引口との間の距離に対して、20〜25%に設定されることを特徴とするものである。
請求項5の発明では、筒状タンク(第1貯溜室)内で、最適な、水領域及び水面から上方の空間領域の大きさを得ることができ、吸引ホースの流通口部からの触媒の大部分を水中に浸漬させることができ、加えて、水面から上方へ拡散した触媒の粉塵が短時間で直接的に吸引口に吸引されるのを抑制することができる。
本発明の触媒吸引装置によれば、吸引ブロアまで到達する(吸引される)触媒の量を最小限に抑制できるので、吸引対象の触媒が酸性度の高いものであっても、吸引ブロアのシャフト部及び羽根状部の腐食を抑制することができる。
図1は、本触媒吸引装置が採用された触媒抜取装置全体を示す概略図である。 図2は、本触媒吸引装置を示す概略図である。 図3は、本触媒吸引装置に採用した筒状タンク(第1貯溜室)内を後方から見た斜視図である。 図4は、筒状タンク(第1貯溜室)内の端末吸引ホースの状態を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態に係る触媒吸引装置1を図1〜図4に基づいて説明する。
上述したように、反応器100から触媒を抜き取る際には、触媒抜取装置50が採用される。図1に示すように、該触媒抜取装置50は、先端の吸引口部51aが反応器100内に配置される屈曲自在の第1吸引ホース51と、該第1吸引ホース51と接続され、上下方向に延びる第2吸引ホース52と、該第2吸引ホース52に接続される中間捕集機54(サイクロンホッパー)と、第2吸引ホース52から分岐される第3吸引ホース53と、第3吸引ホース53に接続される触媒吸引車両55とを備えている。そして、図2も参照して、触媒吸引車両55(触媒吸引装置1)内の吸引ブロア10を駆動させることにより、反応器100内の触媒が、第1吸引ホース51から第2吸引ホース52に導かれ、容積の大きい触媒は第2吸引ホース52からそのまま中間捕集機54に落下して捕集される。一方、触媒の粉塵を含むエアが第3吸引ホース53から触媒吸引車両55内に吸引される。
当該触媒吸引車両55に本触媒吸引装置1が搭載されている。図2に示すように、本触媒吸引装置1は、本触媒吸引装置1内に配置され、触媒を吸引する吸引ブロア10と、該吸引ブロア10により吸引した触媒を貯溜して、第1〜第4吸引経路21〜24により互いに連通する第1〜第4貯溜室11〜14と、吸引された触媒が最初に貯溜される第1貯溜室11に、先端の流通口部16が配置される端末吸引ホース15と、を備えている。なお、以下に、本触媒吸引装置1を詳しく説明するが、説明の便宜上、図2の左方を前方として、右方を後方として説明する。
図3及び図4に示すように、端末吸引ホース15は屈曲自在に構成される。端末吸引ホース15の基端に第3吸引ホース53が接続される。一方、端末吸引ホース15の先端に流通口部16が接続される。流通口部16は、端末吸引ホース15に接続される円筒状の主流通口部17と、該主流通口部17と一体的に連通して、該主流通口部17の先端から径方向にそれぞれ延びる円筒状の二つの分岐流通口部18、18とからなるT字状に形成される。なお、端末吸引ホース15が特許請求の範囲に記載した吸引ホースに相当する。
図2に示すように、第1貯溜室11は、前端面及び後端面が閉塞される筒状タンク25内に形成される。本実施形態では、第1貯溜室11は、内径1700mmの円筒状タンク25内に形成される。筒状タンク25(第1貯溜室11)は、最も後側に位置して、その内部に、吸引された触媒が最初に貯溜される。筒状タンク25の前部の上壁部には、吸引筒状体26が垂設される。吸引筒状体26の内部に吸引口27が形成される。吸引筒状体26の底部は多数の流通孔(図示略)を有する板状部28により閉塞される。吸引筒状体26内で吸引口27から上方の部位に第1吸引経路21が連通される。筒状タンク25の底部には、所定の水面高さで水が貯溜される(水領域41)。筒状タンク25内の水面より上方が空間領域40となる。なお、本実施形態では、吸引口27と筒状タンク25の底面との間の距離H1は1300mm〜1400mmに設定される。水面の高さH2は、筒状タンク25の底面から300mmとなる。要するに、水面の高さH2は、吸引口27と筒状タンク25の底面との間の距離H1に対して、20%〜25%の範囲の適宜値に設定される。
吸引筒状体26の吸引口27と板状部28との間に、吸引口27を開閉可能なボール状バルブ29が上下動自在に配置される。ボール状バルブ29は、通常の吸引動作の際には板状部28上に乗っており、吸引口27を塞ぐことはない。このボール状バルブ29は、触媒抜取装置50が中間捕集機54を備えていない場合に作動する。すなわち、中間捕集機54が備えられていないと、第1貯溜室11内に貯溜される触媒が増加することになり、第1貯溜室11内に蓄積した触媒が直接ボール状バルブ29を押し上げることで、ボール状バルブ29が吸引口27を塞ぎ、その時点で吸引作業が終了することになる。しかしながら、本実施形態に係る本触媒吸引装置1は、中間捕集機54を備えた触媒抜取装置50に採用されているために、このボール状バルブ29が作動することはない。
また、図2〜図4に示すように、第3吸引ホース53の先端が筒状タンク25の後端面の上部から内部に挿入され、第3吸引ホース53の先端と端末吸引ホース15の基端とが接続される。端末吸引ホース15は、第3吸引ホース53と筒状タンク25の後端で接続され、その接続部位から下方に延びて、筒状タンク25の底部に沿って前部に向かって延び、さらに吸引筒状体26の下方の位置で平面視U字状に(折り返すように)屈曲して後部に向かって延び、その先端の流通口部16が筒状タンク25の後部に位置する。この時、端末吸引ホース15先端の流通口部16に設けた各分岐流通口部18、18は、水面に対して略平行で、且つ筒状タンク25の軸方向と直交する方向に延びて、筒状タンク25の内周面に向かって配置される。端末吸引ホース15の流通口部16の下部が水に浸かっている。詳しくは、端末吸引ホース15の流通口部16は、その上下方向の略中間部位まで水に浸かっている。また、端末吸引ホース15の流通口部16は、筒状タンク25内を上下方向に延びる高さ調整シャフト30に接続される。これにより、第1貯溜室11内の水面の高さに応じて、流通口部16の、筒状タンク25の底面からの高さを高さ調整シャフト30に沿って変更することが可能になる。
図2に示すように、第1貯溜室11(筒状タンク25)の前側に第2貯溜室12が備えられる。第2貯溜室12は第1吸引経路21を介して第1貯溜室11と連通する。第2貯溜室12の上方には、該第2貯溜室12と連通する円筒状集塵体32が形成される。該円筒状集塵体32の周壁には、触媒の粉塵を含むエアを円筒状集塵体32内において周方向に向かって流動させる(周方向に沿って渦巻き状に流動させる)サイクロン用吸引口33が形成される。該サイクロン用吸引口33は第1吸引経路21と連通する。そして、第1貯溜室11からの触媒の粉塵を含むエアが第1吸引経路21から円筒状集塵体32のサイクロン用吸引口33に吸引されると、触媒の粉塵を含むエアは円筒状集塵体32の内周面に沿って渦巻き状に流れて、触媒の粉塵が円筒状集塵体32の内壁面に衝突してエアから分離し、第2貯溜室12の底部に落下して貯溜されるようになる。ここでは、いわゆるサイクロン方式にて、エアから触媒の粉塵を分離させて、その粉塵を第2貯溜室12の底部に落下させて貯溜させるようにしている。なお、本実施形態では、円筒状集塵体32を含む第2貯溜室12が1箇所備えられているが、円筒状集塵体32を含む第2貯溜室12を互いに連通させるように複数備えてもよい。
第2貯溜室12の前側に第3貯溜室13が備えられる。第3貯溜室13は第2吸引経路22を介して第2貯溜室12と連通する。第3貯溜室13には所定の水面高さで水が貯溜されている。第3貯溜室13の前側に吸引ブロア用のハウジング34が配置される。吸引ブロア用のハウジング34は第3吸引経路23を介して第3貯溜室13と連通している。ハウジング34内に吸引ブロア10が配置される。吸引ブロア10は、回転駆動するシャフト部36と、該回転シャフト部36に連結される複数の羽根状部37とからなるブロア本体が一対備えられるルーツブロアにて構成される。本実施形態では、吸引ブロア10の吸引量は70m/minである。この吸引量は、触媒の種類等により適宜変更可能である。なお、本実施形態では、吸引ブロア10が1箇所備えられているが、吸引ブロア10を、経路を介して連続させるように複数備えてもよい。
吸引ブロア用のハウジング34の前側に第4貯溜室14が備えられる。第4貯溜室14は第4吸引経路24を介して吸引ブロア用のハウジング34と連通する。第4貯溜室14には、所定の水面高さで水が貯溜されている。第4貯溜室14の上部には、エアを外部に開放する開放口部20が形成される。なお、該第4貯溜室14とハウジング34との間は、第4吸引経路24を含む循環経路に沿って水が循環しており、ハウジング34内の水は吸引ブロア10を冷却するための冷却水として作用する。
次に、本発明の実施の形態に係る触媒吸引装置1の作用を説明する。
吸引ブロア10が駆動すると、反応器100内の触媒がエアと共に端末吸引ホース15を経由して第1貯溜室11内に吸引される。この時、端末吸引ホース15からの触媒を含むエアは、端末吸引ホース15の各分岐流通口部18、18から第1貯溜室11を形成する筒状タンク25の後側の内周面に向かうようにそれぞれ吸引されて、触媒の大部分は第1貯溜室11内の水中に浸漬する。そこで、このタイミングで水中(水領域41)に浸漬しなかった触媒の粉塵は、端末吸引ホース15の各分岐流通口部18、18から水面上の空間領域40を筒状タンク25の前端上部に設けた吸引口27に向かって浮遊しながら吸引される。この間に、触媒の粉塵が降下して第1貯溜室11の水中に浸漬するようになる。
続いて、触媒の粉塵を含むエアは、第1貯溜室11から第1吸引経路21を経て、第2貯溜室12の上方に備えた円筒状集塵体32のサイクロン用吸引口33に吸引される。すると、触媒の粉塵を含むエアは、円筒状集塵体32の内周面に沿って渦巻き状に流れて、触媒の粉塵が円筒状集塵体32の内壁面に衝突することでエアから分離して、第2貯溜室12の底部に落下して貯溜される。
続いて、触媒の粉塵を含むエアは第2吸引経路22内に吸引された後、第3貯溜室13の水面上を浮遊しつつ第3吸引経路23に向かって吸引される。この浮遊している間も、触媒の粉塵が降下して第3貯溜室13の水中に浸漬するようになる。この段階までに、エアに含まれる触媒の粉塵の略全ては、第1〜第3貯溜室13内に貯溜される。そして、最終的に、吸引ブロア10から下流側に流動するエアは、第4吸引経路24及び第4貯溜室14を経由して、その開放口部20から外部に開放される。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る触媒吸引装置1では、筒状タンク25内の第1貯溜室11の底部に水が貯められ、端末吸引ホース15の流通口部16がその上下方向略中間部位まで水中に浸かっているので、端末吸引ホース15の流通口部16からの触媒の大部分を水中に浸漬させることができ、第1貯溜室11内の水面から上方への触媒の粉塵の拡散(舞い上がり)を抑制することができる。
また、本発明の実施の形態に係る触媒吸引装置1では、端末吸引ホース15の流通口部16は、端末吸引ホース15に接続される主流通口部17と、該主流通口部17と一体的に連通して、該主流通口部17の先端から径方向にそれぞれ延びる二つの分岐流通口部18、18とから構成され、各分岐流通口部18、18は、水面に対して略平行で、且つ筒状タンク25の軸方向と直交する方向に延びて、筒状タンク25の内周面に向かってそれぞれ配置される。これにより、端末吸引ホース15の各分岐流通口部18、18からの触媒が水中に浸漬する量を増加させることができる。
さらに、本発明の実施の形態に係る触媒吸引装置1では、筒状タンク25の周壁に設けた吸引口27と端末吸引ホース15の流通口部16とが筒状タンク25の軸方向両端に配置され、しかも、吸引口27を筒状タンク25の上部に設けて、吸引口27と各分岐流通口部18、18との間の距離を最大限大きく設定しているので、第1貯溜室11内で水面から上方へ拡散した触媒の粉塵が、端末吸引ホース15の各分岐流通口部18、18から筒状タンク25の吸引口27に向かって浮遊しつつ吸引される時間を長くとることができるので、その間、触媒の粉塵の水中内への落下を促進することができる。
さらにまた、第1貯溜室11の水面の高さH2を、筒状タンク25の底面と吸引口27との間の距離H1の20%〜25%に設定しているので、第1貯溜室11において、最適な大きさの、水領域41及び水面から上方の空間領域40を得ることができ、端末吸引ホース15の流通口部16からの触媒の大部分を水中に浸漬させることができ、その上で、水面から上方へ拡散した触媒の粉塵が短時間で直接的に吸引口27に吸引されるのを抑制することができる。
これにより、本発明の実施の形態に係る触媒吸引装置1では、吸引された触媒の粉塵の略全てを第1〜第3貯溜室11〜13に貯溜させて、吸引ブロア10に到達する(吸引される)触媒の量を最小限に抑制できるので、触媒が酸性度の高いものであっても、吸引ブロア10のシャフト部36及び羽根状部37の腐食を抑制することができる。
1 触媒吸引装置,10 吸引ブロア,11 第1貯溜室,12 第2貯溜室,13 第3貯溜室,14 第4貯溜室,15 端末吸引ホース(吸引ホース),16 流通口部,17 主流通口部,18 分岐流通口部,21 第1吸引経路,22 第2吸引経路,23 第3吸引経路,24 第4吸引経路,25 筒状タンク,27 吸引口,100 反応器

Claims (5)

  1. 反応器から触媒を吸引する触媒吸引装置であって、
    該触媒吸引装置は、
    該触媒吸引装置内へ触媒を含むエアを吸引する吸引ブロアと、
    該吸引ブロアにより吸引した触媒を貯溜させ、互いに吸引経路により連通する複数の貯溜室と、
    前記各貯溜室うち最初に触媒が貯溜される第1貯溜室に、先端の流通口部が配置される吸引ホースと、を備え、
    前記第1貯溜室の底部には水が貯められ、前記吸引ホースにより吸引される、エアに含まれる触媒を水中に浸漬させるように、前記吸引ホースは、その前記流通口部の下部が水中に浸かった状態に設置されることを特徴とする触媒吸引装置。
  2. 前記第1貯溜室は、筒状タンク内に形成されており、
    前記流通口部は、前記吸引ホースに接続される主流通口部と、該主流通口部と一体的に連通して、該主流通口部の先端から径方向にそれぞれ延びる二つの分岐流通口部とから構成され、
    前記各分岐流通口部は、水面に対して略平行で、且つ前記筒状タンクの軸方向と直交する方向に延びて、前記筒状タンクの内周面に向かってそれぞれ配置されることを特徴とする請求項1に記載の触媒吸引装置。
  3. 前記筒状タンクの周壁には、前記吸引経路に連通する吸引口が形成され、
    前記吸引口は、前記筒状タンクの長手方向一端側に配置され、
    前記吸引ホースの流通口部は、前記筒状タンク内の長手方向他端側に配置されることを特徴とする請求項2に記載の触媒吸引装置。
  4. 前記吸引口は、前記筒状タンクの上部に形成されることを特徴とする請求項3に記載の触媒吸引装置。
  5. 前記水面の高さは、前記筒状タンクの底面と前記吸引口との間の距離に対して、20〜25%に設定されることを特徴とする請求項4に記載の触媒吸引装置。
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