JP6000374B2 - 設備機器運用装置、設備機器運用システム、設備機器運用方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機、照明機器などの設備機器を運用するための装置、システム、方法及びプログラムに関する。
店舗、オフィスなどの建物内において、間仕切りなどがない広い空間の空気を調和するために、複数の空気調和機が設置されることがある。空気調和機には、自動で制御するための制御ルールを空気調和機ごとにユーザが設定可能なものや、ユーザがリモコンを用いて操作するものも多い。
ユーザが制御ルールの設定を誤ったり、リモコンの操作を誤ったりすると、複数の空気調和機が効果を阻害し合う不整合な運転状態となることがある。不整合な運転状態とは、例えば、共通の空間に影響を及ぼす2台の空気調和機の一方が冷房運転をし、他方が暖房運転をするような動作状態である。
不整合な動作状態では、混合損失が発生しエネルギー効率が悪くなる。また、冷暖房の両方の効果が及ぶ空間に居るユーザの快適性が損なわれる。そのため、不整合な動作状態の発生を抑制する技術が種々提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
例えば、特許文献1に記載の技術は、第1ゾーンに隣接する第2ゾーン用のファンコイルの運転モードを切り替えるための運転指令が第1ゾーン用の空調機の現在の運転モードと異なる場合に、ファンコイルの運転モードの切り替えを禁止する。
また、特許文献2に記載の技術は、第1グループ個別空調機の冷暖モードに対して第2グループ個別空調機の所定台数以上が反転した冷暖モードで運転をしている場合に第2グループ個別空調機が第1グループ個別空調機の冷暖モードになる方向に第2グループ個別空調機の設定温度をシフトさせる。
特開平6−159762号公報 特開平5−280785号公報
特許文献1及び特許文献2に記載の技術では、複数の空気調和機を固定グループに分類しグループごとに運転モードが制御される。その結果、快適性やエネルギー効率が悪くなることがある。
本発明は、上述の事情を鑑みてなされたもので、個別に制御される複数の設備機器の不整合な運転を検知することができる設備機器運用装置などを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る設備機器運用装置は、
対象空間における設備機器の設置位置と、当該設備機器が影響を及ぼす範囲に関する性能とを含むデータを参照することによって、制御パラメータが変更された制御対象機器が影響を及ぼす区画である影響区画を求める影響区画決定手段と、
前記制御対象機器が前記変更後の制御パラメータに応じて動作する場合に当該制御対象機器が前記影響区画に及ぼす効果と動作中の設備機器が当該影響区画に及ぼす効果とが予め定められた関係であるか否かに基づいて、不整合な状態を検知する不整合検知手段とを備える。
本発明によれば、設備機器が影響を及ぼす区画ごとに不整合な状態を検知することができる。従って、個別に制御される設備機器の不整合な運転を検知することが可能になる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和機運用システムの構成を示す図である。 実施の形態1に係る空気調和機運用装置の機能的な構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る配置データを示す図である。 実施の形態1に係る空気調和の対象空間を分割した区画と、区画に関連付けられた空気調和機の設置位置及び影響区画とを示す図である。 機器性能データの一例を示す図である。 実施の形態1に係る動作状態データを示す図である。 効果判定ルールデータの一例を示す図である。 実施の形態1に係る運用処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態1に係る影響区画決定処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態1において、制御対象機器が変更後の制御パラメータに応じて動作する場合に制御対象機器及びそれ以外の室内機が及ぼす効果と、その効果を及ぼす室内機の機器アドレスとを区画ごとに示す図である。 不整合運用処理の流れを示すフローチャートである。 整合運用処理の流れを示すフローチャートである。 不整合な状態がないために更新される動作状態データの一例を示す図である。 空気調和の対象空間を分割した区画の他の例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る空気調和機運用システムの構成を示す図である。 実施の形態2に係る空気調和機運用装置の機能的な構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る空気調和の対象空間を分割した区画と、区画に関連付けられた空気調和機の設置位置及び影響区画とを示す図である。 実施の形態2に係る配置データを示す図である。 実施の形態2に係る動作状態データを示す図である。 波及効果区画決定部が備える機能的な構成の一例を示す図である。 実施の形態2に係る運用処理の流れを示すフローチャートである。 波及効果区画決定処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態2において、制御対象機器が変更後の制御パラメータに応じて動作する場合に制御対象機器及びそれ以外の室内機が及ぼす効果と、その効果を及ぼす元となる室内機の機器アドレスとを区画ごとに示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。全図を通じて同一の要素には同一の符号を付す。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る設備機器システムとしての空気調和システム100は、図1に示すように、複数の室内機102a,102bと、室外機103と、空気調和機運用装置104とを備える。これらは通信回線106を介して相互に通信可能に接続される。通信回線106は、例えば、汎用のネットワーク、空気調和システム用のネットワークなどであり、有線回線、無線回線などから構成されてよい。
複数の室内機102a,102bは、例えば建物内に設置され、図示しない冷媒管及び通信回線106で接続された室外機103とともに動作することによって対象空間108の空気を調和する。対象空間108は、例えば、連続した空間を有する一室であって、典型的にはその室内に間仕切りなどがないものである。
室内機102a,102bのそれぞれは、対象空間108を分割した区画のうち、室内機102a,102bのそれぞれに応じた区画の空気を調和する空気調和機である。室内機102a,102bのそれぞれは、リモコン110a,110bと、温度センサ111a,111bとを備える。
リモコン110a,110bのそれぞれは、ユーザが操作するボタン、タッチパネルなどを備え、操作に応じた制御命令を室内機102a,102bへ出力する。制御命令は、例えば、室内機102a,102bの各々を制御するためのパラメータである制御パラメータを示す命令であって、その種別とその値とを含む。制御命令に含まれる制御パラメータの種別には、例えば、「onoff」、「動作モード」、「設定温度」がある。制御パラメータは、例えば、その種別が「onoff」である場合は「起動」又は「停止」を表す値、文字列などである。制御パラメータの種別が「動作モード」である場合は、制御パラメータは、例えば、「冷房モード」、「暖房モード」又は「送風モード」を表す値、文字列などである。制御パラメータの種別が「設定温度」である場合は、制御パラメータの値は、例えば、設定温度を表す数値などである。
温度センサ111a,111bのそれぞれは、室温を測定し、測定した温度を示す温度情報を出力するセンサである。温度センサ111a,111bのそれぞれは、例えば室内機102a,102bの各々が空気を吸い込むための吸い込み口の温度を測定する。「室温」は制御パラメータの種別の1つであり、この制御パラメータは、例えば、温度センサ111a,111bの各々により測定された温度を表す数値などである。室内機102a,102bの各々は、これらの制御パラメータに応じて、個別に、冷房モード、暖房モード、送風モードのいずれかで動作することができる。
冷房モードでは、室内機102a,102bの各々は、取り込んだ空気を冷やして吹き出すことにより、設定温度を基準として予め定められた範囲となるように、予め定められた空間の室温を調整する。暖房モードでは、室内機102a,102bの各々は、取り込んだ空気を暖めて吹き出すことにより、設定温度を基準として予め定められた範囲となるように、予め定められた空間の室温を調整する。送風モードでは、室内機102a,102bの各々は、取り込んだ空気を吹き出すことにより、その吹き出し方向である下流側の予め定められた空間へ空気を流動させる。
なお、温度センサ111a,111bの各々が設けられる場所は、室内機102a,102bの吸い込み口に限られず、室温又は室温とみなし得る温度を測定できる場所であればよい。
空気調和機運用装置104は、複数の室内機102a,102bを運用するための装置であって、複数の室内機102a,102bを監視し制御する。空気調和機運用装置104は、機能的には図2に示すように、配置記憶部115と、機器性能記憶部116と、動作状態記憶部117と、効果判定ルール記憶部118と、通信部119と、機器制御情報取得部120と、効果決定部121と、影響区画決定部122と、不整合検知部123と、送信情報生成部124とを備える。
配置記憶部115、機器性能記憶部116、動作状態記憶部117及び効果判定ルール記憶部118のそれぞれには、同図に示すように、配置データ125、機器性能データ126、動作状態データ127及び効果判定ルールデータ128が格納される。
配置データ125は、対象空間108の空気を調和するために設置された室内機102a,102bの各々の設置状態を示すデータであって、図3に示すように、機器アドレスと、機器種別と、設置位置と、設置方向とを関連付けたものである。
機器アドレスは、室内機102a,102bの各々を識別するための識別情報として、通信回線106における室内機102a,102bの各々のアドレスを示す。
機器種別は、室内機102a,102bの各々が属するグループを識別するための機器識別情報である。
設置位置は、室内機102a,102bの各々が設置される対象空間108における位置を示す設置位置情報であり、対象空間108を分割したグリッド状の各区画の位置により表される。
本実施の形態では、対象空間108は、図4に示すように、上方から見て、長方形をなし、同じ大きさの正方形をなす区画に分割される。各区画の位置は(m,n)で表され、(m,n)は、同図の左上を(0,0)としてm行目、かつ、n列目であることを表す。
設置方向は、室内機102a,102bの各々が設置される方向を示す設置方向情報であり、室内機102a,102bの各々の吹き出し口が向く方向を特定するためのものである。本実施の形態では、設置方向は、対象空間108における特定の方向(鉛直方向)を法線とする基準面(水平面)において、室内機102a,102bの各々に予め定められる基準方向が向く方向であり、基準面に設定される座標系での単位ベクトルで表される。基準方向は、例えば、室内機102a,102bの各々の吹き出し口の1つが向く方向に定められる。本実施の形態において、設置方向{1,0}は、室内機102a,102bに設定された基準方向が区画の行方向を向くことを表す。
機器性能データ126は、室内機102a,102bの各々が影響を及ぼす範囲に関する性能が共通するグループごとに、グループと性能とを関連付けたデータである。
機器性能データ126は、例えば、図5に示すように、機器種別と、その機器種別に属する室内機102a,102bの各々が影響を及ぼす範囲に関して共通に有する性能とを関連付ける。この性能は、その機器種別に属する室内機102a,102bに共通する吹き出し方向と、各方向へ吹き出された空気が到達する距離(気流到達距離)とで表される。
吹き出し方向は、室内機102a,102bに設定された基準方向が(1,0)となる基準面における座標系の単位ベクトルで表される。気流到達距離は、予め定められる基準長さで表され、本実施の形態では正方形の区画の一辺の長さを「1」として表される。
図5に示す機器性能データ126では、例えば、機器種別「4方向吹出し室内機」には、「{{1,0},1}{{−1,0},1}{{0,1},1}{{0,−1},1}}」という性能が関連付けられている。この性能は、吹き出し方向の数に応じた4つの要素、{1,0},1}、{{−1,0},1}、{{0,1},1}及び{{0,−1},1}を含む。各要素は、吹き出し方向と気流到達距離を含んでおり、例えば、{1,0},1}は、{1,0}という吹き出し方向の気流到達距離が「1」であることを表す。
動作状態データ127は、動作中の室内機102aが影響を及ぼす区画とその区画への効果とを関連付けたデータであって、図6に示すように、区画と、動作中の室内機102aの機器アドレス及び効果とを関連付けたものである。
区画は、各区画の位置を示す区画情報である。動作中の室内機102aの機器アドレスは、複数の室内機102a,102bのうち、動作している室内機102a,102bの機器アドレスである。
効果は、室内機102a,102bの動作が空間に及ぼす効果を示す効果情報である。例えば、室内機102a,102bが冷房モードで動作している場合の効果は「冷やす」である。例えば、室内機102a,102bが暖房モードで動作している場合の効果は「暖める」である。例えば、室内機102a,102bが送風モードで動作している場合の効果は「送風」である。同図では、機器アドレス「1」の室内機102aが動作中であって、{0,1}{1,0}{1,1}{1,2}{2,1}で表される区画へ「冷やす」という効果を及ぼしている例を示す。
効果判定ルールデータ128は、室内機102a,102bのいずれかの制御パラメータが変更された場合に、その室内機102a,102bが変更後の制御パラメータに応じて動作する場合に影響区画に及ぼす効果(影響効果)を判定するためのルールを規定するデータである。効果判定ルールデータ128は、図7に示すように、効果と判定ルールとを関連付ける。
ここで、制御パラメータは、リモコン110a,110bのいずれかが操作された場合、温度センサ111a,111bのいずれかにより測定される温度が変化した場合などに変更される。以下、制御パラメータが変更された室内機102a,102bを制御対象機器と称する。本実施の形態では、室内機102bが制御対象機器である例により説明し、制御対象機器102bと表記する。影響区画とは、制御対象機器102bが変更後の制御パラメータに応じて動作する場合に効果を及ぼす区画をいう。
図2を参照する。
通信部119は、通信回線106を介して室内機102a,102bの各々との間で情報を送受信する。通信部119は、送信のために情報を生成し、受信した情報を解釈する。
機器制御情報取得部120は、制御対象機器102bから送信される機器制御情報を通信部119を介して取得する。機器制御情報は、制御対象機器102bにて変更された変更後の制御パラメータ(種別、温度など)と、制御対象機器102bの機器アドレスとを含む情報である。
効果決定部121は、効果判定ルールデータ128を参照することによって、影響効果を求める。詳細には、効果決定部121は、機器制御情報に含まれる変更後の制御パラメータが満たす判定ルールに関連付けられた効果を抽出し、その抽出した効果を影響効果とする。
ここで、判定ルールを適用するために必要な制御パラメータのうち、制御対象機器102bにて変更されていないものは、機器制御情報取得部120は取得しなくてもよい。この場合、制御ルールを適用するために必要な制御パラメータのうち、機器制御情報取得部120が取得した機器制御情報に含まれないものについては、効果決定部121が、例えば通信部119を介して制御対象機器102bへ要求するとよい。効果決定部121は、この要求に応じた制御対象機器102bから、制御対象機器102bにて変更されていない制御パラメータを含む機器制御情報を取得できる。
影響区画決定部122は、配置データ125と機器性能データ126とを参照することによって、影響区画を求める。
不整合検知部123は、影響区画における不整合な状態を検知する。
詳細には、不整合検知部123は、影響効果と、動作状態データ127において影響区画に関連付けられた、制御対象機器102b以外の室内機102aの効果とを参照する。不整合検知部123は、参照した効果の関係に基づいて、影響区画における不整合な状態を検知する。
より詳細には、ある影響区画について参照した効果が互いに阻害する関係として予め定められた組み合わせである場合に、不整合検知部123は、その影響区画が不整合な状態であることを検知する。ある影響区画について参照した効果が互いに阻害する関係として予め定められた組み合わせでない場合に、不整合検知部123は、その影響区画が不整合な状態でないことを検知する。
例えば、「冷やす」と「暖める」という効果は相反するものであるので、「冷やす」と「暖める」と効果の組み合わせが互いに阻害する関係として定められるとよい。
送信情報生成部124は、不整合検知部123により不整合な状態が検知された場合に、送信情報を生成する。送信情報は、制御対象機器102bと、影響区画に影響を及ぼしている動作中の室内機102aであって、制御対象機器102b以外のものへ送信する情報である。送信情報は、例えば、送信先の室内機102a,102bの動作を停止させる制御機器情報、送信先の室内機102a,102bのリモコン110a,110bに不整合な状態が検知されたことを表示させる警告情報などの1つ以上を含む。
空気調和機運用装置104は、物理的には例えば、プロセッサ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、通信インタフェースなどから構成される。配置記憶部115、機器性能記憶部116、動作状態記憶部117及び効果判定ルール記憶部118は、例えば、フラッシュメモリにより実現される。通信部119は、例えば、通信インタフェースにより実現される。機器制御情報取得部120と、効果決定部121と、影響区画決定部122と、不整合検知部123と、送信情報生成部124とは、例えば、ROMに格納されたソフトウェアプログラムを実行するプロセッサにより実現される。
また、空気調和機運用装置104が備える機能は、インストールされたプログラムを実行する汎用のコンピュータにより実現されてもよい。このプログラムは、コンピュータに読み取り可能な各種記憶媒体に記録されて頒布されてもよく、インターネットなどの通信回線を介して頒布されてもよい。
これまで、実施の形態1に係る空気調和システム100及び空気調和機運用装置104の構成について説明した。ここから空気調和システム100及び空気調和機運用装置104の動作について説明する。
制御パラメータが変更された制御対象機器102bは、変更後の制御パラメータに機器アドレスを関連付けることによって機器制御情報を生成し、空気調和機運用装置104へ送信する。
空気調和機運用装置104が動作しているときに制御対象機器102bから機器制御情報が送信されると、図8に示すように、機器制御情報取得部120は、通信部119を介して機器制御情報を受信する(ステップS101)。
本実施の形態では、ユーザが制御対象機器102bを「設定温度28℃」かつ「冷房モード」で動作させる意図でリモコン110bを操作したが、誤操作により「設定温度28℃」かつ「暖房モード」の制御命令がリモコン110bから制御対象機器102bへ出力されたとする。この場合、機器制御情報取得部120により取得される機器制御情報は、制御対象機器102bの機器アドレス「2」と、「動作モード」を「暖房モード」とし、かつ、「設定温度」を「28℃」として制御対象機器102bを起動させる制御パラメータとを含む。この機器制御情報の内容は、{2,動作モード,暖房}及び{2,設定温度,28℃}により表されるとする。
なお、機器制御情報は、上述のように制御対象機器102bから出力されてもよいが、空気調和機運用装置104がセンサによる計測値などを取得して自身で生成してもよい。
効果決定部121は、機器制御情報取得部120により取得された機器制御情報に応じて制御対象機器102bが動作する場合に制御対象機器102bが影響区画に及ぼす効果を影響効果として求める(ステップS102)。
詳細には、効果決定部121は、例えば、図7に示す効果判定ルールデータ128を参照し、機器制御情報に含まれる制御パラメータを満たす判定ルールを抽出し、その判定ルールに関連付けられた効果を影響効果として求める。同図に示すように、判定ルールに適用するために必要な制御パラメータは、「運転モード」と「設定温度」と「室温」とである。
本実施の形態では、機器制御情報取得部120は、{2,動作モード,暖房}及び{2,設定温度,28℃}を含む機器制御情報を取得する。種別が「室温」である制御パラメータの値を示す機器制御情報については、効果決定部121が制御対象機器102bに要求して取得する。本実施の形態では、制御対象機器102bが温度センサ111bから「29℃」を示す温度情報を取得した結果、効果決定部121が制御対象機器102bから取得する機器制御情報は、{2,室温,29℃}であるとする。
効果決定部121は、動作モードが暖房であり、設定温度が28℃であり、室温が29℃である制御パラメータを、効果判定ルールデータ128に含まれる判定ルールに適用する。その結果、効果決定部121は、影響効果として「暖める」を求める。
影響区画決定部122は、影響効果を示す影響効果情報と、機器制御情報とを効果決定部121から取得すると、影響区画を求める(ステップS103)。
詳細には、図9に示すように、影響区画決定部122は、配置データ125と機器性能データ126とを参照し(ステップS111)、影響方向を求める(ステップS112)。影響方向は、制御対象機器102bが対象空間108において影響を及ぼす方向である。
本実施の形態では、影響区画決定部122は、機器制御情報に含まれる機器アドレスである「2」に配置データ125において関連付けられた、「機器種別」である「4方向吹出し室内機」と、「設置方向」である「{1,0}」とを抽出する。影響区画決定部122は、「4方向吹出し室内機」である「機器種別」に機器性能データ126において関連付けられた性能である「{{1,0},1}{{−1,0},1}{{0,1},1}{{0,−1},1}}」を抽出する。
影響区画決定部122は、配置データ125から抽出した「設置方向」に応じて、機器性能データ126から抽出した「性能」に含まれる吹き出し方向を適宜回転させて影響方向を求める。本実施の形態では「設置方向」は「{1,0}」であるので、回転は不要である。その結果、影響区画決定部122は、{1,0}{−1,0}{−1,0}{1,1}を影響方向として求める。
ここで、仮に「設置方向」が「{0,1}」であれば、影響区画決定部122は、「性能」に含まれる吹き出し方向{x,y}を回転させて、{−y,x}とすることで影響方向を求める。
影響区画決定部122は、影響区画を求める(ステップS113)。
本実施の形態では、影響区画決定部122は、機器制御情報に含まれる機器アドレスである「2」に配置データ125において関連付けられた「設置位置」である「{1,1}」を抽出する。影響区画決定部122は、ステップS112にて抽出した「性能」に含まれる気流到達距離「1」を抽出する。影響区画決定部122は、「{1,1}」という「設置位置」、及び、この「設置位置」からステップS112にて求めた影響方向へ、抽出した気流到達距離「1」までに含まれる区画の位置を影響区画として求める。従って、本実施の形態において求められる影響区画は、{1,3}、{2,3}、{0,3}、{1,4}及び{1,2}となる。
影響区画決定部122は、ステップS113にて求めた影響区画と、機器制御情報に含まれる機器アドレスと、効果決定部121から取得した影響効果情報が示す影響効果とを含む影響データを生成して不整合検知部123へ出力する(ステップS114)。
本実施の形態では、影響データは、影響区画と、機器アドレス及び影響効果とを含み、{{1,3}{2,暖める}}、{{2,3}{2,暖める}}、{{0,3}{2,暖める}}、{{1,4}{2,暖める}}及び{{1,2}}{2,暖める}}により表されるとする。
図8を再び参照する。不整合検知部123は、影響データを取得し、影響データに含まれるすべての影響区画に動作状態データ127において関連付けられた、制御対象機器102b以外の動作中の室内機102aの機器アドレス及び効果を求める。(ステップS104)。
ここで、ステップS104にて参照される動作状態データ127は、制御対象機器102b以外の動作中の室内機102aに関するデータである。すなわち、制御対象機器102bがすでに動作しており、その動作状態データ127が動作状態記憶部117に記憶されていた場合、その動作状態データ127は、ステップS104の処理では除外される。
本実施の形態では、影響データに含まれる影響区画は、{1,3}、{2,3}、{0,3}、{1,4}及び{1,2}である。図6に示す動作状態データ127において関連付けられた、制御対象機器102b以外の動作中の室内機102aの機器アドレス及び効果は、すべて{1,冷やす}である。従って、不整合検知部123は、{1,3}、{2,3}、{0,3}、{1,4}及び{1,2}のそれぞれについて、制御対象機器102b以外の動作中の室内機102aの機器アドレス及び効果として{1,冷やす}を求める。
不整合検知部123は、影響データに含まれる影響区画ごとに、影響データにて影響区画に関連付けられた効果と、制御対象機器102b以外の動作中の室内機102aがその影響区画に及ぼす効果とを参照する。不整合検知部123は、参照した効果が互いに阻害する関係として予め定められた組み合わせであるか否かを判定することによって、不整合な状態を検知する(ステップS105)。
詳細には、不整合検知部123は、影響データに含まれる影響区画の中に1つでも所定の組み合わせであるものが含まれる場合に、不整合な状態であると判定する(ステップS105;Yes)。影響データに含まれる影響区画に所定の組み合わせであるものが1つも含まれない場合に、不整合検知部123は、不整合な状態ではないと判定する(ステップS105;No)。
本実施の形態では、互いに阻害する効果の組み合わせとして、「暖める」と「冷やす」が定められているとする。ステップS104にて参照した効果のうち、影響区画{1,2}に関するものが、図10に示すように、「暖める」と「冷やす」の組み合わせとなる。
従って、不整合検知部123は、参照した効果から「暖める」と「冷やす」の組み合わせを検索することによって、影響データに含まれる影響区画の中に「暖める」と「冷やす」の組み合わせがあると判定する。その結果、不整合検知部123は、不整合な状態であると判定する。
ここで、不整合検知部123が参照する効果、すなわち、制御対象機器102bによる影響効果、又は制御対象機器102b以外の動作中の室内機102aによる効果が「送風」である場合、その効果は、不整合検知部123による検索の対象から除外されてもよい。
不整合な状態であると判定した場合(ステップS105;Yes)、不整合検知部123は、不整合な状態である影響区画に影響を及ぼす室内機102a,102bの機器アドレスを求める。すなわち、不整合検知部123は、制御対象機器102bの機器アドレスと、不整合な状態である影響区画に影響を及ぼす、制御対象機器102b以外の動作中の室内機102aの機器アドレスとを求める(ステップS106)。
本実施の形態では、不整合検知部123は、制御対象機器102bの機器アドレス「2」と、不整合な状態である影響区画に影響を及ぼす、制御対象機器102b以外の動作中の室内機102aの機器アドレス「1」とを求める。
送信情報生成部124は、不整合運用処理(ステップS107)を実行する。
詳細には、図11に示すように、送信情報生成部124は、機器制御情報取得部120により取得された機器制御情報を破棄する。そして、送信情報生成部124は、ステップS106にて抽出した機器アドレスの室内機102a,102bの動作を停止させる機器制御情報を送信情報として生成する(ステップS121)。
本実施の形態では、送信情報生成部124は、機器制御情報取得部120により取得された機器制御情報を破棄する。送信情報生成部124は、機器アドレスが「1」である室内機102aを停止させる機器制御情報である{1,運転onoff,停止(0)}と、機器アドレスが「2」である室内機102bを停止させる機器制御情報である{2,運転onoff,停止(0)}とを生成する。
送信情報生成部124は、ステップS106にて抽出した機器アドレスの室内機102a,102bのリモコン110a,110bに不整合な状態であることを表示させる警告情報を送信情報として生成する(ステップS122)。
通信部119は、送信情報生成部124により生成された送信情報(機器制御情報と警告情報とを含む)を取得すると、第1の送信手段として機器制御情報を、第2の送信手段として警告情報を、ステップS106にて抽出した機器アドレスへ送信する(ステップS123)。
このような送信情報を受信した室内機102a,102bの各々は、送信情報に含まれる機器制御情報に従って動作を停止させる。これによって、不整合な状態を解消することができ、影響区画における快適性やエネルギー効率の悪化を抑制することができる。
また、送信情報を受信した室内機102a,102bのそれぞれは、送信情報に含まれる警告情報に従って、不整合な状態になることを例えばリモコン110a,110bに表示する。これによって、ユーザは不整合な状態になること知り、不整合な状態を解消させるための措置をとることが可能になる。その結果、影響区画における快適性やエネルギー効率の向上を図ることが可能になる。
図8を参照すると、不整合な状態でないと判定された場合(ステップS105;No)、不整合検知部123は、整合運用処理(ステップS108)を実行する。
詳細には、図12に示すように、不整合検知部123は、制御対象機器102bを変更後の制御パラメータに応じて動作させた場合の動作状態データ127を動作状態記憶部117に記憶させる。これによって、不整合検知部123は、動作状態データ127を更新する(ステップS131)。このとき制御対象機器である室内機102bがすでに動作しており、その動作状態データ127が動作状態記憶部117に記憶されていた場合には、その動作状態データ127は削除されるとよい。
例えば本実施の形態において、仮に制御対象機器102bの動作モードが「暖房モード」ではなく、「冷房モード」であった場合、不整合な状態でないと判定されて(ステップS105;No)、図13に示す動作状態データ127により動作状態記憶部117が更新される。これにより、実際に動作中である室内機102a,102bと、それらが影響を及ぼす区画と、その区画への効果とを含む内容に動作状態データ127を更新することができる。
通信部119は、不整合検知部123から機器制御情報を取得すると、その機器制御情報を第3の送信手段として、制御対象機器102bの機器アドレスへ送信する(ステップS132)。これにより、制御対象機器102bは、ユーザの操作によりリモコン110bから出力された制御命令に応じて動作する。この動作が開始しても不整合な状態になることはない。そのため、影響区画における快適性や省エネルギー性をさせることが可能になる。
これまで説明したように本実施の形態では、本実施の形態では、影響区画への効果の関係に基づいて不整合な状態が検知される。そのため、個別に制御される複数の設備機器の動作によって生じる不整合な状態を検知することができる。
影響区画への効果が互いに阻害する関係であるか否かにより、不整合な状態が検知される。そのため、快適性やエネルギー効率の悪化を抑制することが可能になる。
影響区画への効果が互いに阻害する関係として予め定めた組み合わせであるか否かにより、不整合な状態が検知される。そのため、不整合な状態を明確に検知することができる。
本実施の形態では、動作状態データ127及び効果判定ルールデータ128において、効果は動作モードの性質に応じて分類されている。そして、不整合な状態は、これらの分類された効果に基づいて検知される。そのため、不整合な状態であるか否かを明確に判定することができる。
より詳細には、実施の形態では、効果は「冷やす」「暖める」「送風」に分類される。そのため、運転モード、設定温度など複数の種別の制御パラメータに基づいて制御される室内機102a,102bの各々の動作による効果を明確に判定することができる。
機器性能データ126は出荷時などに予め設定することができるデータであり、動作状態データ127は空気調和システム100の動作時に随時更新される。そのため、空気調和システム100を新たに設置する場合、室内機102a,102bを増設する場合などに設定が必要なデータは、配置データ125のみである。空気調和システム100の設置、室内機102a,102bの増設などの際に、設置者が各室内機102a,102bの影響区画を設定するよりも、設置者の作業量を低減させることが可能になる。
機器性能データ126は、同じ機器種別で示されるグループに属する室内機102a,102bが影響を及ぼす範囲に関して共通する性能を含み、その性能は室内機102a,102bが発生させる気流の方向と、その気流が到達する距離とを含む。配置データ125は、室内機102a,102bの各々の設置位置に加えて、設置方向を含む。これにより、室内機102a,102bの各々の動作による効果が及ぶ区画を正確に求めることができる。従って、不整合な状態を正確に検知することが可能になる。
以上、本発明の実施の形態1について説明したが、本実施の形態はこれに限られない。
例えば、実施の形態では、設備機器運用装置である空気調和機運用装置104が、空気調和機である室内機102a,102bを運用の対象とする例を説明したが、設備機器運用装置が運用の対象とする設備機器は、例えば照明機器などであってもよい。
例えば、実施の形態では、区画はすべて同じ広さの矩形の領域であるとした。しかし、区画は、必ずしも、同じ広さでなくてもよく、また矩形の領域でなくてもよい。例えば、図14に示すように、広さと形状が異なる区画が対象空間に設定されてもよい。
例えば、不整合な状態を検知した場合、空気調和機運用装置104は、不整合な状態の影響区画に効果を及ぼすすべての室内機102a,102bの動作を停止させることとした。しかし、不整合な状態を検知した場合、空気調和機運用装置104は、機器制御情報を破棄して制御対象機器102bの動作を停止させる一方で、すでに動作している室内機102aには、その動作を継続させてもよい。これによっても、不整合な状態の発生を抑制することができる。従って、エネルギー効率や快適性の悪化を抑えることが可能になる。
また、不整合な状態を検知した場合、空気調和機運用装置104は、制御対象機器である室内機102bに機器制御情報に基づく制御を許容してもよい。このとき、空気調和機運用装置104は、警告情報のみを生成して室内機102a及び制御対象機器102bの一方又は両方へ送信してもよい。これによって、不整合な状態をユーザに気付かせ、ユーザの適切な措置を促すことができる。従って、エネルギー効率や快適性の悪化を抑えることが可能になる。
変形例1.
例えば、実施の形態では、不整合検知部123は、参照した効果が互いに阻害し合うものである場合に、不整合な状態であると判定することとした。しかし、不整合な状態はこの場合に限られない。不整合検知部123は、参照した効果が異なるものである場合に、不整合な状態であると判定してもよい。
動作モードが「冷房モード」「暖房モード」「送風モード」に加えて「除湿モード」を含むとする。この場合、「冷房モード」「暖房モード」「送風モード」それぞれの効果は「冷やす」「暖める」「送風」である。「除湿モード」の効果は、「冷やす」であってもよく、「除湿」であってもよい。
「除湿モード」の効果が「除湿」とされ、室内機102aが冷房モードで動作しているところに、「除湿モード」で動作させる制御命令が制御対象機器102bに出力されたとする。制御対象機器102bの影響区画のいずれかに動作中の室内機102aの効果が及ぶ場合、その区画での効果は、「除湿」と「冷房」とになる。この場合、不整合検知部123は、効果が互いに異なるものであるため、不整合な状態であると判定するとよい。そして、送信情報生成部124は、「冷房モード」で動作する室内機102aを「除湿モード」で動作させる制御機器情報を送信情報として生成して、室内機102aへ送信させてもよい。
これによって、不整合な状態を検知して解消することができる。また、一般的に、「除湿モード」での動作の方が、「冷房モード」での動作より消費エネルギーが低い。そのため、ユーザの快適性を損なうことなく、より省エネルギー性の高い制御を行なうことが可能になる。
実施の形態2.
実施の形態1に係る空気調和機運用装置104は、制御対象機器102bが直接的に及ぼす効果と、制御対象機器102b以外の動作中の室内機102aによる効果とに基づいて、不整合な状態を検知した。本実施の形態2に係る空気調和機運用装置は、さらに、影響区画における効果が室内機の動作により発生する気流によって他の区画へ波及することを考慮して不整合な状態を検知する。
本実施の形態に係る空気調和システム200は、実施の形態1に係る空気調和システム100の構成に加えて室内機202を備え、実施の形態1に係る空気調和機運用装置104に代わる空気調和機運用装置204を備える。
室内機202は、他の室内機102a,102bと同様に、通信回線106を介して空気調和機運用装置204に通信可能に接続されており、ユーザが操作するリモコン210と室温を測定する温度センサ211とを備える。室内機202は、他の室内機102a,102bと同様に、ユーザによるリモコン210の操作に応じて「冷房モード」「暖房モード」「送風モード」で動作する。室内機202は、他の室内機102a,102bと異なり、機器種別が「1方向吹出し室内機」である。
本実施の形態に係る空気調和機運用装置204は、実施の形態1に係る空気調和機運用装置104と同様に、複数の室内機102a,102b,202を運用するための装置であって、複数の室内機102a,102b,202を監視し制御する。
空気調和機運用装置204は、図16に示すように、実施の形態1に係る空気調和機運用装置104が備える構成に加えて、波及効果区画決定部230を備える。また、空気調和機運用装置204は、実施の形態1に係る配置記憶部115、動作状態記憶部117及び不整合検知部123に代わる配置記憶部215、動作状態記憶部217及び不整合検知部223を備える。
配置記憶部215には、同図に示すように、配置データ225が格納されている。配置データ225は、図18に示すように、実施の形態1に係る配置データ125と同様の構成である。
本実施の形態では、図17に示すように、室内機102a,102b,202が設置されている。そのため、配置データ225は、図18に示すように、実施の形態1と同様に、機器アドレスが「1」である室内機102aのデータを含む。配置データ225は、機器アドレスが「2」である室内機102bについて、実施の形態1と異なり、区画「{0,3}」に設置されるデータを含む。配置データ225は、さらに、区画「{2,2}」に設置方向「{−1,0}」で設置される機器アドレスが「3」である室内機202のデータを含む。
動作状態記憶部217には、図16に示すように、動作状態データ227が格納されている。動作状態データ227は、図19に示すように、実施の形態1に係る動作状態データ127と同様の構成である。
動作状態データ227は、同図に示すように、実施の形態1と同様のデータに加えて、室内機102bが区画「{0,2}、{0,3}、{0,4}、{1,3}」に「暖める」という効果を及ぼして動作していることを示すデータを含む。従って、本実施の形態では、室内機102a及び室内機102bが動作中である。
そして、本実施の形態では、室内機202が制御命令を受けた制御対象機器であるとし、制御対象機器202と表記する。
図16を参照する。波及効果区画決定部230は、制御対象機器202以外の室内機102a,102b,202が発生させる気流によって波及する影響区画における効果と、影響区画以外に波及する区画(波及区画)とを求める。
波及効果区画決定部230は、図20に示すように、第1の波及効果決定部231と、波及区画決定部232と、第2の波及効果決定部233とを備える。
第1の波及効果決定部231は、制御対象機器202が変更後の制御パラメータに応じて動作した場合に制御対象機器202が動作することにより影響区画において波及する効果(波及効果)を求める。
すなわち、波及効果は、制御対象機器202以外の動作中の室内機102a,102bが影響区画へ及ぼしている効果が波及したものである。従って、波及効果は、動作状態データ227において影響区画に関連付けられた、制御対象機器202以外の室内機102a,102bによる効果と同じものになる。また、波及効果は、制御対象機器202の動作により発生する気流の下流側へ波及するものである。
波及区画決定部232は、制御対象機器202以外の室内機102a,102bが影響区画に影響を及ぼしている場合、その室内機102a,102bの動作により発生する気流によって影響区画における効果が波及する区画(波及区画)を求める。
すなわち、波及区画決定部232は、動作状態データ227が影響区画に関連付けられた効果を含む場合、配置データ225と機器性能データ126とを参照することによって、その室内機102a,102bの気流が到達する区画を求める。そして、波及区画決定部232は、室内機102a,102bの気流が到達する区画のうち、影響区画より下流側の区画を波及区画とする。
第2の波及効果決定部233は、波及区画決定部232により波及区画が求められた場合に、波及区画に波及する効果を求める。波及区画に波及する効果には、効果決定部121により求められる影響効果と、第1の波及効果決定部231により求められる波及効果とがある。
例えば、典型的には、制御対象機器202が「冷房モード」で動作する場合、効果決定部121により求められる影響効果は「冷やす」である。この場合において、制御対象機器202以外の室内機102a,102bの影響が影響区画に及んでいるとき、室内機102a,102bが吹き出す空気によって、波及区画には「冷やす」が波及する。
また例えば、制御対象機器202が「送風モード」で動作する場合であって、その影響区画に制御対象機器202以外の室内機102a,102bの「冷やす」という効果が及んでいるとき、影響区画には「冷やす」という波及効果が波及する。このとき、第1の波及効果決定部231により求められる波及区画には、「冷やす」という波及効果がさらに波及する。
図16を参照する。不整合検知部223は、影響区画及び波及区画における不整合な状態を検知する。
詳細には、不整合検知部223は、実施の形態1に係る不整合検知部123と同様に、影響効果と、動作状態データ227において影響区画に関連付けられた、制御対象機器202以外の室内機102a,102bの効果とを参照する。
不整合検知部223は、さらに、波及効果と、その波及効果が及ぶ影響区画に動作状態データ227において関連付けられた、制御対象機器202以外の室内機102a,102bの効果とを参照する。
不整合検知部223は、さらに、第2の波及効果決定部233により求められる効果、すなわち波及区画へ波及した影響効果、及び波及区画に波及した波及効果と、波及区画に動作状態データ227において関連付けられた、制御対象機器202以外の室内機102a,102bの効果とを参照する。
そして、不整合検知部223は、影響区画ごとに、また、波及区画ごとに、これらの参照した効果の関係に基づいて、実施の形態1に係る不整合検知部123と同様の方法により、不整合な状態を検知する。
これまで、実施の形態2に係る空気調和システム200及び空気調和機運用装置204の構成について説明した。ここから空気調和システム200及び空気調和機運用装置204の動作について説明する。
本実施の形態では、制御対象機器202に「送風モード」で動作させる制御命令が出力され、その制御命令に機器アドレス「3」を関連付けた機器制御情報が制御対象機器202から送信されたとする。空気調和機運用装置204が動作しているときに制御対象機器202から機器制御情報が送信されると、空気調和機運用装置204は、図21に示すように、実施の形態1と同様のステップS101〜ステップS103における処理を実行する。
本実施の形態では、機器制御情報取得部120は、機器アドレス「3」と「送風モード」で動作することとを含む機器制御情報を、制御対象機器202から取得する。従って、効果決定部121は、「送風」を影響効果として求める(ステップS102)。
図18に示す配置データ225を参照すると、機器アドレス「3」には「1方向吹出し室内機」が「機器種別」として関連付けられている。また、図5に示す機器性能データ126を参照すると、「1方向吹出し室内機」という「機器種別」には「{{1,0},2}」が「性能」として関連付けられている。そして、図18に示す配置データ225を参照すると、機器アドレス「3」には、「{2,2}」が「設置方向」として関連付けられている(ステップS111)。
そのため、影響区画決定部122は、「性能」に含まれる吹き出し方向である{1,0}を回転させ、{0,−1}を吹き出し方向として求める(ステップS112)。
図18に示す配置データ225を参照すると、機器アドレス「3」には「{2,2}」が「設置位置」として関連付けられている。図5に示す機器性能データ126を参照すると、「1方向吹出し室内機」という「機器種別」に関連付けられた「性能」は、気流到達距離として「2」を含む。
そのため、影響区画決定部122は、制御対象機器202の設置位置である{2,2}と、吹き出し方向に距離「2」までの区画{1,2}及び{0,2}とを影響区画として求める(ステップS113)。この影響区画は、例えば、設置位置{2,2}に、{0,−1}及び{0,−2}のそれぞれを加算することで求められる。
図21を参照し、波及効果区画決定部230は、波及効果、波及区画、及び波及区画に波及する効果を決定する(ステップS208)。
詳細には、図22に示すように、第1の波及効果決定部231は、動作状態データ227を参照し(ステップS241)、影響区画に関連付けられた、制御対象機器202以外の室内機102a,102bによる効果があるか否かを判定する(ステップS242)。
ここで、制御対象機器202がすでに動作しており、その動作状態データ227が動作記状態憶部217に記憶されていた場合、その動作状態データ227は、ステップS208での処理では除外される。
影響区画に効果がないと判定した場合(ステップS242;No)、第1の波及効果決定部231は、波及効果区画決定処理(ステップS208)を終了する。
影響区画に効果があると判定した場合(ステップS242;Yes)、第1の波及効果決定部231は、波及効果を求める(ステップS243)。
本実施の形態では、図19に示す動作状態データ227において、影響区画である{2,2}、{1,2}及び{0,2}に関連付けられた動作機器アドレス及び効果を参照すると、「{1,2}」に「{1,冷やす}」が、「{0,2}」に「{2,暖める}」が、それぞれ関連付けられている。波及効果は、吹き出し方向の下流側へ波及するので、第1の波及効果決定部231は、図23に示すように、「{1,2}」に「{1,冷やす}」を「{0,2}」へ波及させることによって波及効果を求める。
波及区画決定部232は、配置データ225及び機器性能データ126を参照し(ステップS244)、影響区画決定処理(ステップS103)と同様の処理を実行することによって、波及区画を求める(ステップS245)。
本実施の形態では、制御対象機器202以外の室内機102a,102b,202が発生させる気流は、影響区画以外に到達しない。従って、波及区画はない。
第2の波及効果決定部233は、動作状態データ227を参照し(ステップS246)、影響効果及び波及効果それぞれを、波及区画へ波及する効果として求める(ステップS247)。
本実施の形態では、上述のように、波及区画がないので、ステップS247にて求められる効果もない。
図22を参照し、第2の波及効果決定部233は、波及データを生成し、不整合検知部223へ出力する(ステップS248)。
詳細には、第2の波及効果決定部233は、ステップS243にて効果を波及させた影響区画と、ステップS243にて求めた波及効果と、その波及効果の元となる室内機102a,102bの機器アドレスとを含む波及データを生成する。
また、第2の波及効果決定部233は、ステップS245にて求めた波及区画と、ステップS247にて求めた効果と、その効果の元となる室内機102a,102b,202の機器アドレスとを含む波及データを生成する。
これにより、第2の波及効果決定部233は、波及効果区画決定処理(ステップS208)を終了させる。
図21を参照し、不整合検知部223は、実施の形態1と同様に、影響データに含まれる影響区画ごとに、影響データにて影響区画に関連付けられた効果と、制御対象機器202以外の動作中の室内機102a,102bがその影響区画に及ぼす効果とを参照する。
また、不整合検知部223は、波及データに含まれる影響区画ごとに、その波及データにて影響区画に関連付けられた波及効果と、その波及効果の元となる室内機102a,102b及び制御対象機器202以外の動作中の室内機102a,102bがその影響区画に及ぼす効果とを参照する。
さらに、不整合検知部223は、波及データに含まれる波及区画ごとに、その波及データにて波及区画に関連付けられた効果と、その効果の元となる室内機102a,102b及び制御対象機器202以外の動作中の室内機102a,102bがその波及区画に及ぼす効果とを参照する。
そして、不整合検知部223は、影響区画ごとに、また、波及区画ごとに、これらの参照した効果の関係に基づいて、実施の形態1に係る不整合検知部123と同様の方法により、不整合な状態を検知する。(ステップS205)
不整合な状態であると判定した場合(ステップS205;Yes)、不整合検知部223は、不整合な状態である影響区画及び波及区画に影響を及ぼす室内機102a,102b,202の機器アドレスを求める(ステップS206)。
詳細には、不整合検知部223は、制御対象機器202の機器アドレスを求める。不整合検知部223は、不整合な状態である影響区画に波及効果を及ぼす元となっている、制御対象機器202以外の動作中の室内機102a,102bの機器アドレスを求める。不整合検知部223は、不整合な状態である波及区画に効果を及ぼす元となっている、室内機102a,102b,202の機器アドレスを求める。
本実施の形態では、不整合検知部223は、制御対象機器202の機器アドレスとして「3」を求める。また、不整合検知部223は、不整合な状態である影響区画{0,2}に波及効果を及ぼす元となっている、制御対象機器202以外の動作中の室内機102a,102bの機器アドレスとして「1」と「2」とを求める。
なお、第2の波及効果決定部233は、ステップS247にて、波及効果の波及を求めずに、効果決定部121により求められる影響効果についてのみを波及区画へ波及する効果としてもよい。この場合、波及区画へ波及する効果の元となる室内機は制御対象機器202となる。
本実施の形態に係る空気調和システム200及び空気調和機運用装置204によれば、実施の形態1の空気調和システム100及び空気調和機運用装置104と同様の効果を奏する。
さらに、波及効果、又は波及区画に波及した効果を参照して、影響区画又は波及区画の不整合な状態を検知することができる。これにより、室内機102a,102b,202がある程度密集して配置されている場合、空気調和機としての室内機102a,102b,202が送風機など機器自体には室内温度を変化させる能力のない機器である場合などであっても、不整合な状態を的確に検知することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、実施形態に種々の変更を加えた態様やそれらと均等な技術的範囲をも含む。
本出願は、2012年11月30日に出願した日本国特許出願2012−263247号に基づく優先権を主張するものである。この特許出願の開示内容は参照により全体として本出願に取り込まれる。
本願発明は、空気調和機、照明機器などの設備機器を運用するための装置、システム、方法、プログラムなどに利用することができる
100,200 空気調和システム、102a,102b,202 室内機(制御対象機器)、103 室外機、104,204 空気調和機運用装置、106 通信回線、108 対象空間、115,215 配置記憶部、116 機器性能記憶部、117,217 動作状態記憶部、118 効果判定ルール記憶部、119 通信部、120 機器制御情報取得部、121 効果決定部、122 影響区画決定部、123,223 不整合検知部、124 送信情報生成部、125,225 配置データ、126 機器性能データ、127,227 動作状態データ、128 効果判定ルールデータ、230 波及効果区画決定部、231 第1の波及効果決定部、232 波及区画決定部、233 第2の波及効果決定部。

Claims (18)

  1. 対象空間における設備機器の設置位置と、当該設備機器が影響を及ぼす範囲に関する性能とを含むデータを参照することによって、制御パラメータが変更された制御対象機器が影響を及ぼす区画である影響区画を求める影響区画決定手段と、
    前記制御対象機器が前記変更後の制御パラメータに応じて動作する場合に当該制御対象機器が前記影響区画に及ぼす効果と、動作中の設備機器が当該影響区画に及ぼす効果とが予め定められた関係であるか否かに基づいて、不整合な状態を検知する不整合検知手段とを備える設備機器運用装置。
  2. 前記不整合検知手段は、前記制御対象機器が前記影響区画に及ぼす効果と、動作中の前記設備機器が前記影響区画に及ぼす効果とが互いに阻害する関係として予め定められたものであるか否かを判定することによって、前記不整合な状態を検知する
    請求項1に記載の設備機器運用装置。
  3. 前記不整合検知手段は、前記制御対象機器が前記影響区画に及ぼす効果と、動作中の前記設備機器が前記影響区画に及ぼす効果とが、前記互いに阻害する関係として予め定められた組み合わせであるか否かを判定することによって、前記不整合な状態を検知する
    請求項に記載の設備機器運用装置。
  4. 前記不整合検知手段は、前記制御対象機器が前記影響区画に及ぼす効果と、動作中の前記設備機器が前記影響区画に及ぼす効果とが異なるものであるか否かを判定することによって、前記不整合な状態を検知する
    請求項1に記載の設備機器運用装置。
  5. 前記制御パラメータの関係を定めた判定ルールと、前記制御対象機器が及ぼす効果とを関連付けた効果判定ルールデータを参照することによって、前記変更後の制御パラメータが満たす前記判定ルールに関連付けられた効果を、前記制御対象機器が前記影響区画に及ぼす効果として求める影響効果決定手段とをさらに備える
    請求項1からのいずれか1項に記載の設備機器運用装置。
  6. 前記設備機器は、空気調和機である
    請求項1からのいずれか1項に記載の設備機器運用装置。
  7. 前記対象空間を分割した区画のうち、動作中の前記設備機器が影響を及ぼす区画と、当該動作中の設備機器が当該区画に及ぼす効果とを関連付けた動作状態データにおいて前記影響区画に関連付けられた効果を、当該影響区画より下流側の影響区画における効果として求める第1の波及効果決定手段をさらに備え、
    前記不整合検知手段は、さらに、前記第1の波及効果決定手段に求められた前記下流側の影響区画における効果と、前記動作状態データにおいて前記下流側の影響区画に関連付けられた効果との関係に基づいて、前記不整合な状態を検知する
    請求項に記載の設備機器運用装置。
  8. 前記動作状態データは、当該動作中の設備機器を識別するための識別情報をさらに関連付け、
    前記設備機器運用装置は、
    前記設備機器を識別するための識別情報と、前記設備機器が属するグループを識別するための機器種別情報と、前記対象空間における前記設備機器の設置位置とを関連付けた配置データを記憶する配置記憶手段と、
    前記機器種別情報と、当該機器種別情報が示す前記グループに属する前記設備機器が影響を及ぼす範囲に関する性能とを関連付けた機器性能データを記憶する機器性能記憶手段と、
    制御パラメータが変更された前記設備機器である制御対象機器の前記識別情報と、当該変更後の制御パラメータとを含む機器制御情報を取得する機器制御情報取得手段と、
    前記動作状態データが前記影響区画に関連付けられた効果を含む場合、前記配置データと前記機器性能データとを参照することによって、当該効果に前記動作状態データにて関連付けられた前記識別情報が示す前記動作中の設備機器が影響を及ぼす区画のうち、前記影響区画より下流側の区画である波及区画を求める波及区画決定手段と、
    前記波及区画決定手段により前記波及区画が求められた場合に、前記制御対象機器が前記影響区画に及ぼす効果を当該波及区画における効果とする第2の波及効果決定手段とをさらに備え、
    前記不整合検知手段は、さらに、前記波及区画における前記第2の波及効果決定手段により求められた効果と、前記動作状態データにおいて当該波及区画に関連付けられた効果とを参照し、当該参照した効果の関係に基づいて、前記不整合な状態を検知する
    請求項に記載の設備機器運用装置。
  9. 前記設備機器は、取り込んだ空気を暖めて吹き出すことにより、設定温度を基準として予め定められた範囲となるように空間の温度を調整する暖房モードと、取り込んだ空気を冷やして吹き出すことにより、設定温度を基準として予め定められた範囲となるように空間の温度を調整する冷房モードと、取り込んだ空気を吹き出すことにより、空気を下流側へ流動させる送風モードとの少なくとも1つの動作モードで動作する前記空気調和機であり、
    前記機器制御情報は、前記動作モード、前記設定温度、前記影響区画の現在の温度の少なくとも1つを、前記制御パラメータとして含み、
    前記効果は、前記暖房モードにおける動作、前記冷房モードにおける動作及び前記送風モードにおける動作のそれぞれに対応する、暖める、冷やす及び送風の少なくとも1つを含む
    請求項に記載の設備機器運用装置。
  10. 設備機器を識別するための識別情報と、前記設備機器が属するグループを識別するための機器種別情報と、対象空間における前記設備機器の設置位置とを関連付けた配置データを記憶する配置記憶手段と、
    前記機器種別情報と、当該機器種別情報が示す前記グループに属する前記設備機器が影響を及ぼす範囲に関する性能とを関連付けた機器性能データを記憶する機器性能記憶手段と、
    前記対象空間を分割した区画のうち、動作中の前記設備機器が影響を及ぼす区画と、当該動作中の設備機器が当該区画に及ぼす効果とを関連付けた動作状態データを記憶する動作状態記憶手段と、
    制御パラメータが変更された前記設備機器である制御対象機器の前記識別情報と、当該変更後の制御パラメータとを含む機器制御情報を取得する機器制御情報取得手段と、を更に備え、
    前記影響区画決定手段は、前記配置データと前記機器性能データとを参照することによって、前記制御対象機器が影響を及ぼす区画である影響区画を求め、
    前記不整合検知手段は、前記制御対象機器が前記変更後の制御パラメータに応じて動作する場合に当該制御対象機器が前記影響区画に及ぼす効果と、前記動作状態データにおいて当該影響区画に関連付けられた効果とが予め定められた関係であるか否かに基づいて、不整合な状態を検知する、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の設備機器運用装置。
  11. 前記不整合検知手段は、前記不整合な状態を検知しなかった場合に、前記影響区画と前記制御対象機器が前記影響区画に及ぼす効果とを関連付けた前記動作状態データを前記動作状態記憶手段に記憶させる
    請求項10に記載の設備機器運用装置。
  12. 前記配置データは、前記設備機器内に設定される基準方向が前記対象空間において向く方向である設置方向をさらに関連付け、
    前記設備機器が影響を及ぼす範囲に関する性能は、前記基準方向に対して当該設備機器が空気を吹き出す方向と、当該吹き出された空気が到達する前記設備機器からの距離とを含む
    請求項10又は11に記載の設備機器運用装置。
  13. 請求項から12のいずれか1項に記載の設備機器運用装置と、
    当該設備機器運用装置に通信回線を介して接続された複数の前記設備機器とを備える
    設備機器運用システム。
  14. 請求項8から12のいずれか1項に記載の設備機器運用装置と、
    当該設備機器運用装置に通信回線を介して接続された複数の前記設備機器とを備える設備機器運用システムであって、
    前記設備機器運用装置は、
    前記不整合検知手段によって前記不整合な状態が検知された場合に、前記機器制御情報取得手段により取得された前記機器制御情報を破棄するとともに、当該不整合な状態が検知された区画に効果を及ぼしている前記設備機器の動作を停止させるための機器制御情報を生成する機器制御情報生成手段と、
    前記機器制御情報生成手段により生成された前記機器制御情報を前記設備機器へ送信する第1の送信手段とをさらに備え、
    前記設備機器は、前記第1の送信手段から前記機器制御情報を受信し、自身が前記不整合な状態が検知された区画に効果を及ぼしている設備機器である場合に、前記受信した機器制御情報に応答して動作を停止させる
    備機器運用システム。
  15. 前記設備機器運用装置は、
    前記不整合検知手段によって前記不整合な状態が検知された場合に、当該不整合な状態が検知されたことを示す警告情報を生成する警告情報生成手段と、
    前記警告情報生成手段により生成された警告情報を前記設備機器へ送信する第2の送信手段とをさらに備え、
    前記設備機器は、前記第2の送信手段から前記警告情報を受信し、自身が前記不整合な状態が検知された区画に効果を及ぼしている設備機器である場合に、前記警告情報に応答して前記不整合な状態が検知されたことを表示する
    請求項13又は14に記載の設備機器運用システム。
  16. 請求項8から12のいずれか1項に記載の設備機器運用装置と、
    当該設備機器運用装置に通信回線を介して接続された複数の前記設備機器とを備える設備機器運用システムであって、
    前記設備機器運用装置は、前記不整合検知手段によって前記不整合な状態が検知されなかった場合に、前記機器制御情報取得手段により取得された機器制御情報を送信する第3の送信手段をさらに備え、
    前記設備機器は、前記第3の送信手段から前記機器制御情報を受信し、自身が制御対象機器である場合に、当該機器制御情報に応じて動作を変更する
    備機器運用システム。
  17. 対象空間における設備機器の設置位置と、当該設備機器が影響を及ぼす範囲に関する性能とを含むデータを参照することによって、制御パラメータが変更された制御対象機器が影響を及ぼす区画である影響区画を求め、
    前記制御対象機器が前記変更後の制御パラメータに応じて動作する場合に当該制御対象機器が前記影響区画に及ぼす効果と、動作中の設備機器が当該影響区画に及ぼす効果とが予め定められた関係であるか否かに基づいて、不整合な状態を検知する設備機器運用方法。
  18. コンピュータに、
    対象空間における設備機器の設置位置と、当該設備機器が影響を及ぼす範囲に関する性能とを含むデータを参照することによって、制御パラメータが変更された制御対象機器が影響を及ぼす区画である影響区画を求める影響区画決定手段、
    前記制御対象機器が前記変更後の制御パラメータに応じて動作する場合に当該制御対象機器が前記影響区画に及ぼす効果と、動作中の設備機器が当該影響区画に及ぼす効果とが予め定められた関係であるか否かに基づいて、不整合な状態を検知する不整合検知手段を実現させるためのプログラム。
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