JP5999466B2 - 電気錠システム及び制御ユニット - Google Patents
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Description
このようなインターホン電気錠システムが設置されている場合であっても、人が室内から室外に退出する場合には、機械的な鍵で解錠し、扉を開く。しかし、機械的な鍵で解錠すると、退出後に機械的な鍵による施錠が必要であり、施錠が忘れられることがある。
ここで、前記制御ユニットは、手動による解錠を示す2個の前記信号を閾値以下の時間内に受信した場合、前記施錠条件を満たすと判断するとしてもよい。
また、本発明は、ドアの施解錠を制御する電気錠システムであって、動作する都度、当該動作を示す信号を出力する電動サムターンと、前記電動サムターンが動作する都度、前記信号を受信し、手動による解錠を示す一の前記信号と、他の前記信号とが施錠条件を満たす場合、退室見込時間の経過を待って、前記施解錠機構に対し施錠指示信号を出力し、施解錠機構を施錠するように制御する制御ユニットとを備えることを特徴とする。
(b)電動サムターン200aaの外観斜視図である。ボタン215aが押下された状態を示す。
(c)電動サムターン200aaの構成を示すブロック図である。
本発明に係る一の実施の形態としての電気錠システム10について説明する。
1.1 電気錠システム10
電気錠システム10は、図1に示すように、制御ユニット100、電動サムターン200a及び施解錠機構220a、電動サムターン200b及び施解錠機構220b(図示していない)、リーダ(図示していない)並びにICカード(図示していない)から構成されている。
電動サムターン200a、200b及びリーダは、それぞれ、制御ユニット100に接続されている。また、電動サムターン200aは、施解錠機構220aの施錠及び解錠を行い、電動サムターン200bは、施解錠機構220bの施錠及び解錠を行う。
制御ユニット100は、図2に示すように、電気錠駆動回路111a、電気錠駆動回路111b、制御部112、メモリ113及び入出力部114から構成されている。制御ユニット100は、電動サムターン200a及び200bを制御する。
(1)電気錠駆動回路111a及び電気錠駆動回路111b
電気錠駆動回路111aは、電動サムターン200aに接続され、電気錠駆動回路111bは、電動サムターン200bに接続されている。
なお、電気錠駆動回路111bは、電気錠駆動回路111aと同一の構造を有しているので、詳細の説明を省略する。
制御部112は、以下に示すように、電動サムターン200aの手動による解錠を示す一の信号と、電動サムターン200aからの他の信号とが施錠条件を満たすか否かを判断し、施錠条件を満たす場合に、その後、施錠するように制御する。ここで、施錠条件とは、解錠後に自動施錠を伴なう手動による前記解錠とみなすための条件である。具体的には、制御部112は、電動サムターン200aの手動による解錠を示す2個の信号を閾値以下の時間内に受信した場合、前記施錠条件を満たすと判断する。
制御部112は、電気錠駆動回路111a及び電気錠駆動回路111bから、それぞれ、手動解錠検出信号を受け取る。また、リーダから、入出力部114を介して、施錠指示信号及び解錠指示信号を受け取る。
次に、制御部112は、差分=第2受信時刻−第1受信時刻を算出し、算出した差分が閾値より大きいか否かを判断する。ここで、閾値は、一例として、2秒である。
算出した差分が閾値より小さいか又は閾値に等しい場合、第2受信時刻から、退出見込時間の経過を待つ。ここで、退出見込時間は、一例として、10秒である。
(3)メモリ113
メモリ113は、1個以上のメモリカードのカード識別子を記憶している。
入出力部114は、制御部112とリーダとの間で情報を中継する。
1.3 電動サムターン200a及び施解錠機構220a並びに電動サムターン200b及び施解錠機構220b
図1に示すように、ドア20には、施解錠機構(錠前)220aが埋設され、施解錠機構220aには、デッドボルト221aがドア20の端面から突没自在となるように収容されている。また、施解錠機構220aには、キーシリンダー(図示していない)と電動サムターン200aが取り付けられている。
モータ211aは、動力伝達機構214aを介して、施解錠機構220aが備えるデッドボルト221aを突没させる。
動力伝達機構214aは、モータ211aによる駆動力を施解錠機構220aに伝達し、また、利用者のハンドル213aに対する手動操作による駆動力を施解錠機構220aに伝達する。
1.4 電気錠システム10の動作
ここでは、電気錠システム10の動作について、図3に示すシーケンス図を用いて説明する。
利用者が上記の第1解錠の操作をすると(ステップS101)、電動サムターン200aは、手動解錠検出信号を制御ユニット100に対して出力する(ステップS102)。制御ユニット100の制御部112は、手動解錠検出信号を、第1の手動解錠検出信号として受信し(ステップS102)、第1の手動解錠検出信号を受信した時刻を計測し、第1受信時刻として記憶する(ステップS103)。続けて、利用者は、上記の施錠の操作をし(ステップS104)、さらに、上記の第2解錠の操作をすると(ステップS105)、電動サムターン200aは、手動解錠検出信号を制御ユニット100に対して出力する(ステップS106)。制御ユニット100の制御部112は、手動解錠検出信号を、第2の手動解錠検出信号として受信し(ステップS106)、第2の手動解錠検出信号を受信した時刻を計測し、第2受信時刻として記憶する(ステップS107)。
次に、制御部112は、差分=第2受信時刻−第1受信時刻を算出し(ステップS108)、算出した差分が閾値である2秒より大きいか否かを判断する(ステップS109)。
算出した差分が2秒より小さいか又は2秒に等しい場合(ステップS109でYES)、第2受信時刻から10秒の経過を待つ(ステップS110でNO)。10秒が経過すると(ステップS110でYES)、制御部112は、施錠指示信号を生成し(ステップS111)、生成した施錠指示信号を、電気錠駆動回路111aを介して、電動サムターン200aへ出力し、生成した施錠指示信号を、電気錠駆動回路111bを介して、電動サムターン200bへ出力する(ステップS112)。
1.5 まとめ
以上説明したように、制御ユニット100の制御部112は、手動による解錠を示す第1の手動解錠検出信号と、手動による解錠を示す第2の手動解錠検出信号とが施錠条件を満たすか否かを判断する。ここで、第1及び第2の手動解錠検出信号を、閾値以下の時間内に受信した場合、施錠条件を満たすと判断する。施錠条件を満たす場合に、その後、施解錠機構220a及び220b施錠するように、電動サムターン200a及び200bを制御する。
2.変形例
上記実施の形態の変形例としての電気錠システム10aについて説明する。ここでは、電気錠システム10との相違点を中心として、説明する。
ドア20には、電動サムターン200aに代えて、図4に示す電動サムターン200aaが取り付けられている。ここでは、電動サムターン200aとの相違点を中心として、説明する。
電動サムターン200aaは、電動サムターン200aの構成要素に加えて、さらに、電動サムターン200aaの円柱外周面において、利用者により押下されるボタン215aを備えている。なお、ボタン215aが押下されていない状態の電動サムターン200aaの外観斜視図を図4(a)に示し、ボタン215aが押下された状態の電動サムターン200aaの外観斜視図を図4(b)に示す。
2.2 電気錠システム10aの動作
ここでは、電気錠システム10aの動作について、図5に示すシーケンス図を用いて、図3に示すシーケンス図との相違点を中心として説明する。
以上説明したように、制御ユニット100の制御部112は、手動による解錠を示す手動解錠検出信号と、ボタン215aの押下を示すボタン操作信号とが施錠条件を満たすか否かを判断する。ここで、手動解錠検出信号及びボタン操作信号を、閾値以下の時間内に受信した場合、施錠条件を満たすと判断する。施錠条件を満たす場合に、その後、施解錠機構220a及び220b施錠するように、電動サムターン200aa及び200bを制御する。
3.その他の変形例
なお、本発明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
しかし、これには限定されない。ドア20には、一組の電動サムターン及び施解錠機構のみが設けられているとしてもよい。また、ドア20には、三組以上の電動サムターン及び施解錠機構が設けられているとしてもよい。
また、ドア20に、二個以上の電動サムターンが取り付けられている場合に、上記の変形例において記載したように、1個の電動サムターンがさらにボタンを備えていればよい。
壁や柵で囲われた屋根のない閉鎖的な空間と、その外との境界にドアが設けられているとしてもよい。
(3)制御ユニット100の制御部112は、マイクロプロセッサから構成されているとしてもよい。メモリ113には、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、制御部112は、その機能を達成する。ここで、コンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(5)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
100 制御ユニット
111a、111b 電気錠駆動回路
112 制御部
200a、200b 電動サムターン
200aa 電動サムターン
Claims (4)
- ドアの施解錠を制御する制御ユニットであって、
電動サムターンが動作する都度、当該動作を示す信号を受信し、手動による解錠を示す一の前記信号と、他の前記信号とが施錠条件を満たす場合、退室見込時間の経過を待って、施解錠機構に対し施錠指示信号を出力し、前記施解錠機構を施錠するよう制御する
ことを特徴とする制御ユニット。 - 前記制御ユニットは、手動による解錠を示す2個の前記信号を閾値以下の時間内に受信した場合、前記施錠条件を満たすと判断する
ことを特徴とする請求項1に記載の制御ユニット。 - 前記制御ユニットは、手動による解錠を示す前記信号と、前記他の信号とを閾値以下の時間内に受信した場合、前記施錠条件を満たすと判断し、
前記他の信号は、前記電動サムターンに備えられたボタンが押下されたという、前記電動サムターンの動作を示す信号である
ことを特徴とする請求項1に記載の制御ユニット。 - ドアの施解錠を制御する電気錠システムであって、
動作する都度、当該動作を示す信号を出力する電動サムターンと、
前記電動サムターンが動作する都度、前記信号を受信し、手動による解錠を示す一の前記信号と、他の前記信号とが施錠条件を満たす場合、退室見込時間の経過を待って、施解錠機構に対し施錠指示信号を出力し、前記施解錠機構を施錠するように制御する制御ユニットと
を備えることを特徴とする電気錠システム。
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