JP5999338B2 - 車両用航続距離算出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用航続距離算出装置に係わり、特に、動力源として二次電池を搭載する車両が航続可能な航続距離を算出する車両用航続距離算出装置に関する。
従来から、動力源として燃料を搭載するガソリン車やディーゼル車等の車両が航続可能な航続距離を算出する車両用航続距離算出装置が用いられている。この車両用航続距離算出装置は、例えば燃料の残量と車両の平均燃費から航続距離を算出する。このように算出した航続可能距離を運転者に提示することにより、運転者は、燃料補給を行わずに車両が目的地まで走行可能か否か等を容易に判断することができる。
さらに、近年、動力源としてリチウムイオンバッテリ等の二次電池を搭載し、この二次電池から供給される電力によりモータを駆動して走行する電気自動車が用いられている。しかしながら、電気自動車の航続距離は、従来のガソリン車やディーゼル車と比較して短く、さらに電気自動車の二次電池に充電を行うことができる充電施設が充分に整備されていないため、二次電池の残容量が不足して目的地に到達できないケースの発生が懸念される。したがって、従来よりも正確に航続距離を算出し、運転者に提供することにより、適当なタイミングにて二次電池の充電を可能にすることが求められている。
例えば、特許文献1には、単位走行距離当たりの最新の電力消費率を算出する電力消費率算出手段と、記録部に記録された複数の過去の電力消費率を更新し、記録部に記録する電力消費率更新手段と、記録部に記録された複数の電力消費率と二次電池の電池残量とから走行可能距離を算出する走行可能距離算出手段とを備える走行可能距離算出装置が記載されている。
特開2011−142757号公報
ところで、電気自動車の走行に要する電力は、車速に応じて大きく変動するため、電気自動車の航続距離を正確に算出するには、この車速の影響を考慮する必要がある。しかしながら、上述した特許文献1の走行可能距離算出装置は、記録部に記録された複数の電力消費率と二次電池の電池残量とから走行可能距離を算出するに過ぎず、車速が電力消費率に及ぼす影響を考慮していないので、特に車速が大きく変化する状況(例えば車両が一般道路から高速道路に進入した状況等)において、航続距離を正確に算出できない可能性がある。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、車速の影響を考慮して正確に航続距離を算出することができる車両用航続距離算出装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の車両用航続距離算出装置は、動力源として二次電池を搭載する車両が航続可能な航続距離を算出する車両用航続距離算出装置であって、車両の走行による電力量消費率と車速とを相互に対応付けて記憶する電費テーブルと、車速を検出する車速検出手段と、検出した車速に基づき、直近の所定距離における平均車速を算出する平均車速算出手段と、算出した平均車速に対応する電力量消費率と、二次電池の残容量とに基づき、航続距離を算出する航続距離算出手段と、直近のサンプリング距離における車両の走行による平均消費電力と、このサンプリング距離における平均車速とに基づき、このサンプリング距離における電力量消費率を算出し、このサンプリング距離における平均車速と電力量消費率とに基づいて電費テーブルをサンプリング距離毎に逐次更新する電費算出手段とを有することを特徴とする。
このように構成された本発明においては、車速に応じて異なる電力量消費率に基づいて航続距離を算出することができ、車速の影響を考慮して正確に航続距離を算出することができる。
また、運転者の運転傾向や車両の走行状況に応じて変化する車速と電力量消費率との関係を、サンプリング距離毎に逐次電費テーブルに反映することができ、一層正確に航続距離を算出することができる。
また、本発明において、好ましくは、平均車速算出手段は、現在の車速に応じて異なる直近の所定距離における平均車速を算出する。
このように構成された本発明においては、車速に応じた適当な距離の平均車速に対応する電力量消費率に基づいて航続距離を算出することができ、車両の走行状況に対応する適当な電力量消費率に基づいて一層正確に航続距離を算出することができる。
また、本発明において、好ましくは、平均車速算出手段は、直近の所定距離における所定値以上の車速から平均車速を算出する。
このように構成された本発明においては、交差点や踏み切りにおける一時的な車速の低下が平均車速に及ぼす影響を除外することができ、一層正確に航続距離を算出することができる。
また、本発明において、好ましくは、航続距離算出手段は、現在の車速が所定値未満の場合、車両の空調装置による消費電力に基づき航続距離を算出する。
このように構成された本発明においては、車両の走行による電力消費が少ない場合においても、空調装置の電力消費により変化する航続距離を算出することができる。
本発明による車両用航続距離算出装置によれば、車速の影響を考慮して正確に航続距離を算出することができる車両用航続距離算出装置を提供することができる。
本発明の実施形態による車両用航続距離算出装置を搭載する車両の全体構造を示す概略平面図である。 本発明の実施形態による車両用航続距離算出装置を搭載する車両の電気的構成を示すブロック図である。 電費テーブルに記憶されている情報を例示した表である。 電費算出部が電費を算出して電費テーブルを更新する電費算出処理のフローチャートである。 電費テーブルに記憶されている車速と電費との関係を例示した線図である。 車両が航続可能な航続距離を算出する航続距離算出処理のフローチャートである。 航続距離を表示する出力装置を例示した平面図である。 車両の走行に伴って変化する航続距離を例示する線図である。 平均車速算出部が平均車速の算出に使用する直近の所定距離と現在の車速との関係を例示した線図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による車両用航続距離算出装置を説明する。
まず、図1により、本発明の実施形態による車両用航続距離算出装置を搭載する車両について説明する。図1は、本発明の実施形態による車両用航続距離算出装置を搭載する車両の全体構造を示す概略平面図である。
図1に示すように、本実施形態による車両用航続距離算出装置を搭載する車両1は、動力源としてバッテリ2(二次電池)を搭載する電気自動車である。車両1の車体前部(車室の前方)にあるモータルーム4には、バッテリ2から供給される電力により駆動輪6(図1の例では左右の前輪)を駆動するモータユニット8が搭載されている。更に、モータ用インバータ10及びバッテリチャージャ12が、モータルーム4に配置されている。
また、車体の中央部から後部にかけて、車室フロアの下方に、平面視がほぼT字状となるように形成されたバッテリ搭載フレーム14が設けられている。バッテリ2は、このバッテリ搭載フレーム14上に搭載される。
また、車体の後部左側面には、充電レセプタクル16が設けられている。この充電レセプタクル16は、充電ケーブル18を介してバッテリチャージャ12に接続されている。充電ケーブル18は、車室フロアの下面側において、バッテリ2に沿って配索される。
次に、図2により、本発明の実施形態による車両用航続距離算出装置の電気的構成を説明する。図2は、本発明の実施形態による車両用航続距離算出装置を搭載する車両1の電気的構成を示すブロック図である。
図2に示すように、車両用航続距離算出装置20が搭載された車両1には、車室内の空調を行う空調装置22が設けられている。空調装置22は、クーラーやPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータを備えている。この空調装置22の消費電力値が、ECUを介して車両用航続距離算出装置20に入力される。
また、車両1には、車速パルスを検出し、その検出信号を車両用航続距離算出装置20に出力する車速センサ24と、車両用航続距離算出装置20から提供される各種情報を出力する出力装置26とが設けられている。
また、車両用航続距離算出装置20には、ECUを介してバッテリ2の出力電力値、及びSOC(State of Charge)が入力される。
図2に示すように、車両用航続距離算出装置20は、車速を検出する車速検出部28と、車速に基づき直近の所定距離における平均車速を算出する平均車速算出部30と、車両1の航続距離を算出する航続距離算出部32と、車両1の走行による電力量消費率(電費)を算出する電費算出部34と、出力装置26によって出力させるための各種情報を提供する情報提供部36と、航続距離算出部32が航続距離を算出する際に用いるデータを記憶する記憶部38とを有する。
これらの内、車速検出部28、平均車速算出部30、航続距離算出部32、電費算出部34、及び情報提供部36は、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを記憶するためのROMやRAMの如き内部メモリを備えるコンピュータにより構成される。
記憶部38は、車両1の走行による電費と車速とを相互に対応付けて記憶する電費テーブル40を備える。この記憶部38は、ハードディスクドライブやソリッドステートドライブ等の不揮発性記憶装置を用いて構成される。
図3は、電費テーブル40に記憶されている情報を例示した表である。
図3に示すように、電費テーブル40には、複数に区分された車速の各範囲を示す情報(図3では「0≦V<4」等)と、車両1の走行による電費(単位電力量当たりの航続距離)を示す値(図3では「10.5」等)とが、相互に関連付けて記憶される。電費テーブル40には、予め初期値が記憶されており、その初期値が後述する電費算出処理において随時更新される。
次に、図4乃至図7により、車両用航続距離算出装置20が行う各処理について説明する。
図4は、電費算出部34が電費を算出して電費テーブル40を更新する電費算出処理のフローチャートである。この電費算出処理は、車両1のイグニッションがオンにされ、車両用航続距離算出装置20に電源が投入された場合に起動され、繰り返し実行される。
図4に示すように、電費算出処理が開始されると、ステップS1において、電費算出部34は、車両1の走行に使用された電力値を所定距離D(例えば20m)毎に取得する。具体的には、電費算出部34は、バッテリ2の出力電力値から空調装置22の消費電力値を減算することにより、車両1の走行に使用された電力値を取得し、RAMに一時的に記憶させる。
また、ステップS2において、車速検出部28は、車速センサ24から出力された車速パルスに基づき車速を所定距離D毎に検出し、RAMに一時的に記憶させる。
次いで、ステップS3において、電費算出部34は、前回電費テーブル40を更新した後(電費テーブル40が更新されていない場合には、電費算出処理が開始された後)車両1が所定のサンプリング距離(例えば2km)を走行したか否かを判定する。具体的には、電費算出部34は、車速センサ24によって検出された車速パルスを継続的に取得し、この車速パルスに基づき、前回電費テーブル40を更新した後の車両1の走行距離を算出し、この走行距離が2kmに達したか否かを判定する。前回電費テーブル40を更新した後車両1が2km走行していない場合、電費算出部34は、前回電費テーブル40を更新した後車両1が2km走行するまでステップS1及びS2を繰り返す。
一方、前回電費テーブル40を更新した後車両1が所定のサンプリング距離を走行した場合、ステップS4に進み、電費算出部34は、所定のサンプリング距離を走行する間にステップS1において取得した電力値に基づき、直近のサンプリング距離における車両1の走行による平均消費電力を算出する。具体的には、電費算出部34は、ステップS1において電費算出部34が取得しRAMに記憶させた直近のサンプリング距離における電力値の平均値を算出する。
さらに、ステップS5において、電費算出部34は、所定のサンプリング距離を走行する間にステップS2において検出した車速に基づき、直近のサンプリング距離における平均車速を算出する。具体的には、電費算出部34は、ステップS2において車速検出部28が検出しRAMに記憶させた直近のサンプリング距離における車速の平均値を算出する。
次いで、ステップS6において、電費算出部34は、ステップS4において算出した車両1の走行による平均消費電力と、ステップS5において算出した平均車速とに基づき、直近のサンプリング距離における電費を算出し、直近のサンプリング距離における平均車速と電費とによって電費テーブル40を更新する。
具体的には、電費算出部34は、ステップS4において算出した平均消費電力(kW)によって、ステップS5において算出した平均車速(km/h)を除算することにより、直近のサンプリング距離における電費(km/kWh)を算出する。そして、電費テーブル40に記憶されている電費と、算出した直近のサンプリング距離における電費との各々に所定の重み付けをして加重平均を算出し、この加重平均値により電費テーブル40を更新する。
図5は、電費テーブル40に記憶されている車速と電費との関係を例示した線図であり、横軸は車速(km/h)を示し、縦軸は電費(km/kWh)を示す。この図4の実線は、予め電費テーブル40に記憶されている車速と電費の関係を示し、破線は、上述した電費算出処理により更新された車速と電費の関係を示す。
このように、電費算出処理を繰り返すことにより、運転者の運転傾向や車両1の走行状況に応じて変化する車速と電費との関係を、サンプリング距離毎に逐次電費テーブル40に反映することができる。
図6は、車両1が航続可能な航続距離を算出する航続距離算出処理のフローチャートである。この航続距離算出処理は、車両1のイグニッションがオンにされ、車両用航続距離算出装置20に電源が投入された場合に起動され、上述した電費算出処理と並行して繰り返し実行される。この航続距離算出処理において、車速検出部28は、車速センサ24から出力された車速パルスに基づき所定周期により車速を検出し、検出した車速をRAMに蓄積しているものとする。
図6に示すように、航続距離算出処理が開始されると、ステップS11において、平均車速算出部30は、車速センサ24から出力された車速パルスに基づき、現在の車速が所定値(本実施形態では4km/h)以上か否かを判定する。
現在の車速が所定値以上の場合、ステップS12に進み、平均車速算出部30は、車速検出部28が検出した車速に基づき、直近の所定距離(本実施形態では4km)における平均車速を算出する。
この時、平均車速算出部30は、車速検出部28が検出しRAMに記憶させた直近の4kmにおける車速の内、所定値(本実施形態では4km/h)以上の車速の平均値を、直近の所定距離における平均車速として算出する。これにより、例えば交差点や踏み切りにおける一時的な車速の低下が平均車速に及ぼす影響を除外することができる。
さらに、ステップS13において、平均車速算出部30は、車速検出部28が検出した車速に基づき、直近の所定距離における車速の標準偏差を算出する。すなわち、平均車速算出部30は、車速検出部28が検出しRAMに記憶させた直近の4kmにおける車速の標準偏差を、直近の所定距離における車速の標準偏差として算出する。
次に、ステップS14において、航続距離算出部32は、電費テーブル40を参照し、ステップS12において算出した平均車速に対応する平均電費を特定する。具体的には、航続距離算出部32は、ステップS12において算出した平均車速を中央値とし、ステップS13において算出した車速の標準偏差の2乗を分散としたガウス分布を係数として、電費テーブル40に記憶されている各電費に重み付けを行い(ガウシアンフィルタ)、その総和を平均電費として算出する。
次に、ステップS15において、航続距離算出部32は、バッテリ2の容量と、ECUを介して入力されたバッテリ2のSOCとに基づき、バッテリ2の残容量を特定する。
さらに、ステップS16において、航続距離算出部32は、ECUを介して入力された空調装置22の消費電力値に基づき、直近の所定時間(本実施形態においては1時間)における空調装置22の平均消費電力を算出する。
次に、ステップS17において、航続距離算出部32は、ステップS14において特定した平均電費と、ステップS15において特定したバッテリ2の残容量とに基づき、車両1が航続可能な航続距離を算出する。
具体的には、航続距離算出部32は、バッテリ2の残容量(kWh)に平均電費(km/kWh)を乗算することにより、空調装置22の使用による電力消費を考慮しない場合の航続距離Rdrv(km)を算出する。
また、航続距離算出部32は、ステップS16において算出した空調装置22の平均消費電力(kW)を、直近の所定走行距離(例えば500km)の平均車速(km/h)によって除算することにより、単位走行距離当たりの空調装置22による消費電力量(kWh/km)を算出する。この算出した消費電力量によって、バッテリ2の残容量を除算することにより、空調装置22の使用のみを考慮した航続距離Rair(km)を算出する。
そして、航続距離算出部32は、空調装置22の使用を考慮した航続距離Rout(km)を、1/Rout=1/Rdrv+1/Rairにより算出する。
次に、ステップS18において、情報提供部36は、航続距離算出部32がステップS17において算出した航続距離を、出力装置26によって出力させる。この時、情報提供部36は、空調装置22の使用による電力消費を考慮しない場合の航続距離Rdrvと、空調装置22の使用を考慮した航続距離Routとの両方を出力装置26によって出力させる。
図7は、航続距離を表示する出力装置26を例示した平面図である。この図7に示すように、出力装置26は、ステップS14において特定したバッテリ2の残容量を示す残容量ゲージと、ステップS17において算出した航続距離を表示する。
また、ステップS11において、現在の車速が所定値以上ではない(所定値未満である)場合、ステップS19に進み、航続距離算出部32は、バッテリ2の容量と、ECUを介して入力されたバッテリ2のSOCとに基づき、バッテリ2の残容量を特定する。
さらに、ステップS20において、航続距離算出部32は、ECUを介して入力された空調装置22の消費電力値に基づき、直近の所定時間(本実施形態においては1時間)における空調装置22の平均消費電力を算出する。
次に、ステップS21において、航続距離算出部32は、ステップS19において特定したバッテリ2の残容量と、ステップS20において算出した空調装置22の平均消費電力とに基づき、空調装置22の使用のみを考慮した航続距離Rair(km)を算出する。すなわち、航続距離算出部32は、ステップS20において算出した空調装置22の平均消費電力(kW)を、直近の所定走行距離(例えば500km)の平均車速(km/h)によって除算することにより、単位走行距離当たりの空調装置22による消費電力量(kWh/km)を算出する。この算出した消費電力量によって、バッテリ2の残容量を除算することにより、空調装置22の使用のみを考慮した航続距離Rair(km)を算出する。
次に、ステップS22において、情報提供部36は、航続距離算出部32がステップS21において算出した航続距離Rairを、出力装置26によって出力させる。
次に、上述した本実施形態の車両用航続距離算出装置20による作用を説明する。
図8は、車両1の走行に伴って変化する航続距離を例示する線図であり、横軸は車両1の走行距離を示し、縦軸は航続距離算出処理において算出した航続距離を示す。この図8の例において、平坦な高速道路の区間Aにおける平均車速は60km/h、登り坂の高速道路の区間Bにおける平均車速は60km/h、登り坂の高速道路の区間Cにおける平均車速は80km/h、下り坂の一般道路の区間Dにおける平均車速は30km/h、下り坂の高速道路の区間Eにおける平均車速は80km/h、下り坂の高速道路の区間Fにおける平均車速は60km/h、平坦な一般道路の区間Gにおける平均車速は40km/hである。
平坦な道路と比較して登り坂においては走行負荷が増大するため、電費が悪化する傾向にある。したがって、平坦な高速道路の区間Aや一般道路の区間Gと比較して、登り坂の高速道路の区間Bにおける航続距離の減少率(傾き)が大きくなっている。また、一般的に車速が高いほど電費が悪化することから、区間Bと比較して車速の高い区間Cにおいては、航続距離の減少率が区間Bよりもさらに大きくなっている。さらに、下り坂であっても車速が高い場合には走行負荷が高く電費が悪化することから、下り坂の高速道路の区間Eにおいても、区間Aや区間Bと比較して航続距離の減少率が大きくなっている。
一方、回生ブレーキが作動するような斜度の大きい下り坂の場合、走行負荷が低下し電費が向上することから、斜度の大きい下り坂の区間Dや区間Fにおいては、航続距離が増加している。
このように、本実施形態の車両用航続距離算出装置20によれば、車速の影響による電費の変化を反映した航続距離を算出することができる。
次に、本発明の実施形態のさらなる変形例を説明する。
上述した実施形態の航続距離算出処理のステップS12において、平均車速算出部30は、車速検出部28が検出した車速に基づき、直近の所定距離における平均車速を算出すると説明したが、平均車速算出部30が、現在の車速に応じて異なる直近の所定距離における平均車速を算出するようにしてもよい。
図9は、平均車速算出部30が平均車速の算出に使用する直近の所定距離と現在の車速との関係を例示した線図である。この図9において、横軸は現在の車速を示し、縦軸は平均車速算出部30が平均車速の算出に使用する直近の所定距離を示す。例えば、この図9に示すように、平均車速部は、車速が高いほど長い距離における平均車速を算出する。
また、上述した実施形態の車両用航続距離算出装置20は、動力源として二次電池を搭載する車両1が航続可能な航続距離を算出するが、動力源として燃料を搭載する車両1が航続可能な航続距離を算出するようにしてもよい。
具体的には、記憶部38は、電費テーブル40に代えて、車両1の走行による燃料消費率(燃費)と車速とを相互に対応付けて記憶する燃費テーブルを備える。
航続距離算出処理において、航続距離算出部32は、燃費テーブルを参照し、平均車速算出部30が算出した平均車速に対応する平均燃費を特定し、この平均燃費と、燃料の残量とに基づき、航続距離を算出する。
次に、上述した本発明の実施形態及び本発明の変形例による車両用航続距離算出装置20の効果を説明する。
まず、車両用航続距離算出装置20は、車両1の走行による電力量消費率と車速とを相互に対応付けて記憶する電費テーブル40と、車速を検出する車速検出部28と、検出した車速に基づき、直近の所定距離における平均車速を算出する平均車速算出部30と、平均車速に対応する電力量消費率と、二次電池の残容量とに基づき、航続距離を算出する航続距離算出部32と、を有するので、車速に応じて異なる電費に基づいて航続距離を算出することができ、車速の影響を考慮して正確に航続距離を算出することができる。
特に、電費算出部34が、直近のサンプリング距離における車両1の走行による平均消費電力と、このサンプリング距離における平均車速とに基づき、このサンプリング距離における電力量消費率を算出し、このサンプリング距離における平均車速と電力量消費率とに基づいて電費テーブル40を更新するので、運転者の運転傾向や車両1の走行状況に応じて変化する車速と電費との関係を、サンプリング距離毎に逐次電費テーブル40に反映することができ、一層正確に航続距離を算出することができる。
さらに、平均車速算出部30は、現在の車速に応じて異なる直近の所定距離における平均車速を算出するので、車速に応じた適当な距離の平均車速に対応する電費に基づいて航続距離を算出することができ、車両1の走行状況に対応する適当な電費に基づいて一層正確に航続距離を算出することができる。
さらに、平均車速算出部30は、直近の所定距離における所定値以上の車速から平均車速を算出するので、交差点や踏み切りにおける一時的な車速の低下が平均車速に及ぼす影響を除外することができ、一層正確に航続距離を算出することができる。
また、航続距離算出手段は、現在の車速が所定値未満の場合、車両1の空調装置22による消費電力に基づき航続距離を算出するので、車両1の走行による電力消費が少ない場合においても、空調装置22の電力消費により変化する航続距離を算出することができる。
また、車両用航続距離算出装置20は、車両1の走行による燃料消費率と車速とを相互に対応付けて記憶する燃費テーブルと、車速を検出する車速検出部28と、検出した車速に基づき、直近の所定距離における平均車速を算出する平均車速算出部30と、平均車速に対応する燃料消費率と、燃料の残量とに基づき、航続距離を算出する航続距離算出部32と、を有するので、車速に応じて異なる燃費に基づいて航続距離を算出することができ、車速の影響を考慮して正確に航続距離を算出することができる。
1 車両
2 バッテリ
4 モータルーム
6 駆動輪
8 モータユニット
10 モータ用インバータ
12 バッテリチャージャ
14 バッテリ搭載フレーム
16 充電レセプタクル
18 充電ケーブル
20 車両用航続距離算出装置
22 空調装置
24 車速センサ
26 出力装置
28 車速検出部
30 平均車速算出部
32 航続距離算出部
34 電費算出部
36 情報提供部
38 記憶部
40 電費テーブル

Claims (4)

  1. 動力源として二次電池を搭載する車両が航続可能な航続距離を算出する車両用航続距離算出装置であって、
    上記車両の走行による電力量消費率と車速とを相互に対応付けて記憶する電費テーブルと、
    車速を検出する車速検出手段と、
    検出した上記車速に基づき、直近の所定距離における平均車速を算出する平均車速算出手段と、
    算出した上記平均車速に対応する上記電力量消費率と、上記二次電池の残容量とに基づき、上記航続距離を算出する航続距離算出手段と、
    直近のサンプリング距離における上記車両の走行による平均消費電力と、このサンプリング距離における平均車速とに基づき、このサンプリング距離における電力量消費率を算出し、このサンプリング距離における平均車速と電力量消費率とに基づいて上記電費テーブルを上記サンプリング距離毎に逐次更新する電費算出手段と
    を有することを特徴とする車両用航続距離算出装置。
  2. 動力源として二次電池を搭載する車両が航続可能な航続距離を算出する車両用航続距離算出装置であって、
    上記車両の走行による電力量消費率と車速とを相互に対応付けて記憶する電費テーブルと、
    車速を検出する車速検出手段と、
    検出した上記車速に基づき、直近の所定距離における平均車速を算出する平均車速算出手段と、
    算出した上記平均車速に対応する上記電力量消費率と、上記二次電池の残容量とに基づき、上記航続距離を算出する航続距離算出手段と、を有し、
    上記平均車速算出手段は、現在の車速に応じて異なる上記直近の所定距離における平均車速を算出することを特徴とする車両用航続距離算出装置。
  3. 動力源として二次電池を搭載する車両が航続可能な航続距離を算出する車両用航続距離算出装置であって、
    上記車両の走行による電力量消費率と車速とを相互に対応付けて記憶する電費テーブルと、
    車速を検出する車速検出手段と、
    検出した上記車速に基づき、直近の所定距離における平均車速を算出する平均車速算出手段と、
    算出した上記平均車速に対応する上記電力量消費率と、上記二次電池の残容量とに基づき、上記航続距離を算出する航続距離算出手段と、を有し、
    上記平均車速算出手段は、上記直近の所定距離における所定値以上の車速から平均車速を算出することを特徴とする車両用航続距離算出装置。
  4. 動力源として二次電池を搭載する車両が航続可能な航続距離を算出する車両用航続距離算出装置であって、
    上記車両の走行による電力量消費率と車速とを相互に対応付けて記憶する電費テーブルと、
    車速を検出する車速検出手段と、
    検出した上記車速に基づき、直近の所定距離における平均車速を算出する平均車速算出手段と、
    算出した上記平均車速に対応する上記電力量消費率と、上記二次電池の残容量とに基づき、上記航続距離を算出する航続距離算出手段と、を有し、
    上記航続距離算出手段は、現在の車速が所定値未満の場合、上記車両の空調装置による消費電力に基づき上記航続距離を算出することを特徴とする車両用航続距離算出装置。
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