JP5997910B2 - 乗物計器システム - Google Patents

Description

本明細書で述べる実施形態は一般に、車両計装に関し、より具体的には、車両計装内に含まれるディスプレイ画面上にパラメータ限界を表示し、調節するための方法およびシステムに関する。

少なくともいくつかの周知の航空機は、電子飛行計器システム（ＥＦＩＳ）を含む。ＥＦＩＳでは、従来の電気機械的飛行計器は、少なくとも１つの電子ディスプレイ、例えば液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、発光ダイオード（ＬＥＤ）ディスプレイ、または陰極線管（ＣＲＴ）ディスプレイに置き換えられる。ＥＦＩＳは、連続的な飛行状態入力を飛行乗務員、例えば航空機のパイロット、副操縦士、および／または航空士に提供する主飛行ディスプレイ（ＰＦＤ）を含むこともある。典型的には、ＥＦＩＳは、電気機械的飛行計器が示すのと同様のフォーマットで飛行情報をＰＦＤに提示するが、しかしながら電子ディスプレイは、追加の情報を提供しかつ／または飛行情報の提示を変更するための柔軟性を提供する。そのような情報は典型的には、航空機姿勢、高度、垂直速度、水平対気速度、および水平状況、例えば航空機の機首方位を含む。また、そのような情報は、状況認識の改善にも寄与する。状況認識は、現在の飛行環境の複雑で動的な関連要素の飛行乗務員による連続的で意識的な知覚と定義される。そのような要素は、他の航空機、気象条件、および周知の航空機の物理的状態を含むこともある。そのような状況認識はまた、それらの知覚に基づいてタスクを実行するために予想し、次いでその時々にかつ事象ごとに適切に応答する能力を含むこともある。

ある飛行パラメータは、飛行の異なる段階中は特定の範囲内に維持しなければならない。例えば、対気速度は、高度を維持するためにまたは着実な降下を提供して着陸の準備をするために特定の範囲内に維持しなければならない。典型的には、パイロットは、チャートまたは表を使用してそのような範囲を手動で決定する。別法として、ＥＦＩＳが、そのような範囲を決定することもあり、それは、ＥＦＩＳが監視しない飛行条件に対処するためにパイロットによって変えられることもある。しかしながら、そのような範囲は、範囲限界が超えられないことを保証するようには制限されない。

米国特許出願公開第２０１０／０１１４４０６号明細書

一態様では、車両計器システムが、提供される。車両計器システムは、入力コマンドを受け取るように構成される入力デバイスと、変動スケール上に第１のパラメータと関連する第１のパラメータ値を含む情報を表示するように構成されるディスプレイ画面とを含む。車両計器システムはまた、入力デバイスおよびディスプレイ画面に結合され、第１のパラメータについて少なくとも１つのパラメータ限界を決定しかつ変動スケール上に表示するためにパラメータ限界をディスプレイ画面に提供するように構成される処理デバイスも含む。処理デバイスはまた、第１のパラメータ値から第２のパラメータ値へのパラメータ値の手動調節に対応する調節信号を入力デバイスから受け取り、変動スケール上に表示するために第２のパラメータ値をディスプレイ画面に提供するようにも構成される。

別の態様では、車両計器システムによって決定されるパラメータ値を変更するための方法が、提供される。車両計器システムは、入力デバイスと、ディスプレイ画面と、処理デバイスとを含む。本方法は、第１のパラメータの第１のパラメータ値を決定するステップおよび変動スケール上に表示するために第１のパラメータ値をディスプレイ画面に提供するステップを含む。本方法はまた、第１のパラメータについて少なくとも１つのパラメータ限界を決定するステップおよび変動スケール上に表示するためにパラメータ限界をディスプレイ画面に提供するステップも含む。本方法はまた、第１のパラメータ値から第２のパラメータ値への第１のパラメータ値の手動調節に対応する調節信号を入力デバイスから受け取るステップも含む。本方法はまた、変動スケール上に表示するために第２のパラメータ値をディスプレイ画面に提供するステップも含む。

電子飛行計器システム（ＥＦＩＳ）を含む航空機の側面図である。 図１に示す航空機に含まれてもよいＥＦＩＳの例となる実施形態のブロック図である。 図２に示すＥＦＩＳによって生成されるディスプレイの例となる実施形態の図である。 図２に示すＥＦＩＳによって生成されるディスプレイの第１の代替実施形態の図である。 図２に示すＥＦＩＳによって生成されるディスプレイの第２の代替実施形態の図である。 図２に示すＥＦＩＳによって生成されるディスプレイの第３の代替実施形態の図である。 図２に示すＥＦＩＳによって生成されるディスプレイの第４の代替実施形態の図である。 図２に示すＥＦＩＳによって決定されるパラメータ値を変更するための例となる方法の流れ図である。

次の詳細な記述は、本開示を例としてであって限定のためでなく例示する。本記述は、当業者が本開示を作り、使用することを可能にするはずであり、本開示を実行するベストモードであると現在信じられるものを含む、本開示のいくつかの実施形態、適応形態、変形形態、代替形態、および使用形態を述べる。本開示は、例となる実施形態、すなわち航空機運航に関連するパラメータ値を表示し、調節するためのシステムおよび方法に適用されるように述べられる。しかしながら、本開示は、陸上輸送および船舶を含むが限定されない任意の適切な種類の車両に含まれる計器システム、ならびに車両の外部に置かれる車両制御／管理システム、例としてだが限定されない航空交通制御システム、鉄道／大量輸送制御システム、港湾制御システム、運河制御システム、および／または無人車両制御システムに含まれる計器システムへの一般的用途を有することが企図される。

本明細書で述べる方法およびシステムは、所定の最大または最少パラメータ限界を超えることなくパラメータの値を手動で調節することを容易にする。より具体的には、少なくとも一実施形態では、本明細書で述べる方法およびシステムは、例えば飛行乗務員のメンバーによる、電子飛行計器システム（ＥＦＩＳ）によって最初に定義されたパラメータの値の手動変更を可能にする。パラメータ値の手動変更を容易にすることは、ＥＦＩＳによって監視されないが、しかし飛行乗務員のメンバーによって知覚できる条件にパラメータ値が基づくことを可能にする。本明細書で述べる方法およびシステムはまた、飛行乗務員がパラメータ値を不適切なレベルに変更することも防止する。パラメータ値に対応するディスプレイインジケータを変動スケール上に、ならびにパラメータ限界を視覚的に提供することは、飛行搭乗員の選択に基づいてパラメータ値を変更し、所定のパラメータ限界を超えることなくインジケータを動かすことを容易にする。

本明細書で述べる方法およびシステムの技術的効果は、（ａ）第１のパラメータの第１のパラメータ値を決定すること、（ｂ）変動スケール上に表示するために第１のパラメータ値をディスプレイ画面に提供すること、（ｃ）第１のパラメータについて少なくとも１つのパラメータ限界を決定すること、（ｄ）変動スケール上に表示するためにパラメータ限界をディスプレイ画面に提供すること、（ｅ）第１のパラメータ値から第２のパラメータ値への第１のパラメータ値の手動調節に対応する調節信号を入力デバイスから受け取ること、および（ｆ）変動スケール上に表示するために第２のパラメータ値をディスプレイ画面に提供することの少なくとも１つを含む。

図１は、車両１０の例となる実施形態の側面図である。本明細書では航空機として例示するけれども、車両１０は、車両計器システムを含む任意の種類の有人または無人車両であってもよい。車両計器システムは、車両内に含まれてもよく、または車両の外部に、例えば航空交通制御タワー、鉄道／大量輸送制御ステーション、または無人車両の制御のための遠隔制御設備に位置決めされてもよい。例示する実施形態では、航空機１０は、機体１４に結合される１つまたは複数の推進エンジン１２、機体１４中に位置決めされる操縦室１６、機体１４から外側へ延びる翼アセンブリ１８、尾部アセンブリ２０、および着陸アセンブリ２２を含む。車両１０はまた、車両計器システム２４も含み、それは、航空機１０内では、電子飛行計器システム（ＥＦＩＳ）２４と呼ばれることもある。ＥＦＩＳ２４は、ディスプレイ画面２６を含む。ＥＦＩＳ２４は、ディスプレイ画面２６を介して、連続的な飛行状態情報を飛行乗務員、例えば航空機１０のパイロット、副操縦士、および／または航空士に提供する。航空機１０は、翼のある飛行機として例示されるが、ＥＦＩＳ２４およびディスプレイ画面２６の代替実施形態は、制限なくヘリコプターを含む他の航空機内に実装されてもよい。

図２は、ＥＦＩＳ、例えばＥＦＩＳ２４（図１に示す）の例となる実施形態のブロック図である。例となる実施形態では、ＥＦＩＳ２４は、ディスプレイ画面２６を含む。ディスプレイ画面２６は、主飛行ディスプレイ（ＰＦＤ）、航行ディスプレイ（ＮＤ）、多機能ディスプレイ（ＭＦＤ）、および／または任意の他の種類のディスプレイと呼ばれることもある。ＥＦＩＳ２４はまた、処理デバイス３０、少なくとも１つのセンサー３２、および入力デバイス３４も含む。ディスプレイ画面２６、少なくとも１つのセンサー３２、および入力デバイス３４は、処理デバイス３０に結合される。

図３は、ＥＦＩＳ２４（図２に示す）によって生成されるディスプレイ４０の例となる実施形態であり、それは、飛行乗務員に向かって例えばディスプレイ画面２６（図２に示す）に表示されてもよい。ディスプレイ４０は、変動スケール４２、第１のインジケータ４４、第２のインジケータ４６、および第３のインジケータ４８を含む。本明細書で言及するように、変動スケール４２は、パラメータ値の範囲の視覚表示である。飛行パラメータに各々対応するインジケータ４４、４６、および４８は、各パラメータについてパラメータ値を設定するためにユーザーによって変動スケール４２に沿って動かされてもよい。３つのインジケータ４４、４６、および４８を含むように例示するけれども、ディスプレイ４０は、ＥＦＩＳ２４が本明細書で述べるように機能することを可能にする任意の適切な数のインジケータを含んでもよい。例となる実施形態では、インジケータ４４、４６、および４８は、それぞれデジタル読み出し５０、５２、および５４を含む。

デジタル読み出し５０、５２、および５４は、各インジケータによって表されるパラメータのパラメータ値を数値的に表示する。例となる実施形態では、ディスプレイ４０は、対気速度ディスプレイであるけれども、ディスプレイ４０はまた、高度、エンジン速度、および／またはＥＦＩＳ２４が本明細書で述べるように機能することを可能にする任意の他のパラメータを表示してもよい。ＥＦＩＳ２４はまた、現在のパラメータ値インジケータ（図３に示さず）、例えば現在の対気速度を示すようにプログラムされてもよい。ディスプレイ４０は、例えば移動テープまたは回転ドラムのそれと同様に、動的に変化してもよく、それによってスケール４２は、現在の対気速度が容易に見えるように上方または下方に位置を変える。現在のパラメータ値を表示することは、ユーザーが変更可能なパラメータを理解し、評価し、それに基づいて行動するのに役立つことができる。

例となる実施形態では、ディスプレイ４０は、飛行乗務員に３つの飛行パラメータの視覚表示を提供する。より具体的には、ほんの一例として、ディスプレイ４０は、飛行乗務員に離陸中に使用される３つの決定点の視覚表示を提供する。第３のインジケータ４８は、変動スケール４２に沿ってＶ１を視覚的に識別し、それは、離陸決定速度である。離陸中に、もし航空機がＶ１未満の速度で進んでいる間に問題が生じるならば、離陸は、安全に中止することができる。反対に、もし航空機がＶ１よりも大きい速度で進んでいる間に問題が生じるならば、離陸を続けることは、より安全な選択肢である。図３に示す例では、Ｖ１は、１２１ノットのパラメータ値を有する。第２のインジケータ４６は、変動スケール４２に沿ってＶＲを視覚的に識別し、それは、航空機前輪が滑走路面から離れて上昇する速度である。図３に示す例では、ＶＲは、１３８ノットのパラメータ値を有する。第１のインジケータ４４は、変動スケール４２に沿ってＶ２を視覚的に識別し、それは、航空機が離陸表面上方の所定の高さに達し、安全にロールすることができる速度である。図３に示す例では、Ｖ２は、１４６ノットのパラメータ値を有する。

例となる実施形態では、処理デバイス３０は、少なくとも１つのパラメータ限界を決定する。例えば、処理デバイス３０は、Ｖ２について最大値６０および／またはＶ２について最少値６２を決定してもよい。最大値６０および最少値６２は、エンジン構成部品の状態に対応する情報および／または航空機構成に対応する情報に基づいて決定されてもよい。エンジン構成部品の状態に対応する情報は、エンジン不調および／またはフラップ位置を識別する情報を含んでもよいがこれに限定されない。航空機構成に対応する情報は、航空機の種類および／または航空機内に含まれる構成部品を識別する情報、ならびに航空機１０の整備、運航、および／または性能に対応する情報を含んでもよいがこれに限定されない。最大値６０および最少値６２は、変動スケール４２上に表示するためにディスプレイ画面２６に提供される。変動スケール４２は、ユーザーがインジケータ４４、４６、および４８と関連パラメータ限界、例えば最大値６０および最少値６２との間の関係を見ることを可能にする。

例となる実施形態では、処理デバイス３０はまた、パラメータＶ１について値の範囲６３を、例えば処理デバイス３０が利用できる情報に基づいて値の範囲を決定してもよい。例となる実施形態では、処理デバイス３０は、パラメータＶ１について推奨値を計算するために所望の情報すべてを受け取っていないこともある。処理デバイス３０は、例えばパラメータＶ１についての計算への入力が欠けていることに起因して、パラメータＶ１について単一値を決定できないこともある。範囲６３は、最少値６４から最大値６５までのパラメータＶ１についての許容値を表すこともある。例えば、もし飛行乗務員が、滑走路面状態（滑走路面条件）（例えば、乾燥した、湿った、凍結した、その他）を処理デバイス３０にまだ入力していないならば、そのときディスプレイ４０に示される範囲６３は、飛行乗務員に高（すなわち、乾燥した状態に適した最大値６５）から低（すなわち、凍結した状態に適した最少値６４）までのＶ１速度の範囲の視覚表示を提供する。パラメータＶ１および滑走路面状態に関して述べたけれども、他の可能性があるパラメータ値の範囲が、計算され、ディスプレイ４０に表示されてもよく、パラメータについて値を計算するために使用される任意の他の種類の欠けた情報に依存することもある。

代替実施形態では、処理デバイス３０は、各可能性がある条件について個別の計算値を決定してもよい。例えば、処理デバイス３０は、ディスプレイ４０に表示するために、可能性がある滑走路面状態の各々に関してパラメータＶ１についての「推奨」値を計算してもよい。代替実施形態では、パラメータＶ１についての第１の推奨値は、滑走路面状態が乾燥しているときに使用するためにディスプレイ４０に示され、パラメータＶ１についての第２の推奨値は、滑走路面状態が湿っているときに使用するためにディスプレイ４０に示され、パラメータＶ１についての第３の推奨値は、滑走路面状態が凍結しているときに使用するためにディスプレイ４０に示される。パラメータＶ１および滑走路面状態に関して述べたけれども、他の可能性があるパラメータについての所定の多重離散値が、計算され、ディスプレイ４０に表示されてもよく、パラメータを計算するために使用される任意の他の種類の欠けた情報に依存することもある。

例となる実施形態では、処理デバイス３０はまた、パラメータ値の手動調節に対応する調節信号を入力デバイス３４から受け取る。例となる実施形態では、調節信号は、パイロットによって入力デバイス３４を使用して提供される。例えば、処理デバイス３０は、ディスプレイ画面２６による表示のためにグラフィカルユーザーインターフェースを提供してもよい。グラフィカルユーザーインターフェースは、パイロットがカーソルをディスプレイ画面２６のあちこちに動かして処理デバイス３０との情報のやりとりを容易にすることを可能にする。パイロットは、ディスプレイ画面２６内で、グラフィカルユーザーインターフェース内に表示される対象（例えば、第１のインジケータ４４、第２のインジケータ４６、および第３のインジケータ４８）に関してカーソルの位置を制御する。さらに、パイロットは、グラフィカルユーザーインターフェース内に含まれる対象を選択してもよい。入力デバイス３４は、マウス、方向制御パッド、タッチパッド、およびタッチセンサー式ディスプレイ画面を含んでもよいが、しかしそれらを含むことに限定されない。

例となる実施形態では、処理デバイス３０はまた、選択信号を入力デバイス３４から受け取ってもよい。例えば、グラフィカルユーザーインターフェースは、パイロットが調節のためにディスプレイ４０に表示される３つのパラメータの１つを選択することを可能にする。パラメータＶ２と関連する選択信号を入力デバイス３４から受け取ると、最大値６０および最少値６２が、変動スケール４２上に表示され、入力デバイス３４からのその後の調節信号が、Ｖ２のパラメータ値を変えることになる。

図３に示す例では、パラメータＶ２についての最大値６０は、約１５０ノットである。さらに、パラメータＶ２についての最少値６２は、約１４０ノットである。パイロットは、入力デバイス３４を使用して、第１のインジケータ４４を選択し、第１のインジケータ４４を変動スケール４２の主軸６６に沿ってスライドさせてＶ２のパラメータ値を変えてもよい。処理デバイス３０は、パイロットがパラメータ値を１５０ノットよりも大きいまたは１４０ノットよりも小さい値に変えることを禁止する。パイロットは、判断および／または計算に基づいてＶ２について所定のパラメータ値を調節してもよい。

例となる実施形態では、少なくとも１つのセンサー３２は、センサーデータ信号を処理デバイス３０に提供する。センサーデータ信号は、対気速度、高度、地理的な位置、航空機構成部品状態、航空機構成部品動作条件、気象条件、およびＥＦＩＳ２４が本明細書で述べるように機能することを可能にする任意の他の測定可能な飛行条件に対応してもよい。処理デバイス３０は、例えば最大値６０および／または最少値６２を決定するときにセンサーデータ信号を適用する。

図４は、ＥＦＩＳ２４（図２に示す）によって生成されるディスプレイ７０の第１の代替実施形態である。ディスプレイ７０は、変動スケール７２および第１のインジケータ７４を含む。第１のインジケータ７４は、変動スケール７２に対するそれの現在位置に第１のインジケータ７４と関連する実際のパラメータ値を提供するデジタル読み出し７６を含む。第１の代替実施形態では、ディスプレイ７０は、飛行乗務員に範囲パラメータ、例えば地図に示される範囲の視覚表示を提供する。地図は、ＰＦＤに表示されてもよく、図４に示す例では、地図によって示される領域は、０．５海里から６４０海里まで調節できる。処理デバイス３０（図２に示す）は、地図に示される範囲の手動調節に対応する調節信号を入力デバイス３４（図２に示す）から受け取ってもよい。より具体的には、第１のインジケータ７４は、入力デバイス３４を使用して選択されてもよく、地図に示される範囲を調節するために変動スケール７２の主軸７８に沿って動かされてもよい。

図５は、ＥＦＩＳ２４（図２に示す）によって生成されるディスプレイ８０の第２の代替実施形態である。ディスプレイ７０と対照的に、ディスプレイ８０は、第１のインジケータ８４に隣接して位置決めされるデジタル読み出し８２を含む。図６は、ＥＦＩＳ２４によって生成されるディスプレイ８６の第３の代替実施形態である。ディスプレイ８６は、第１の変動スケール８８および第２の変動スケール９０を含む。ディスプレイ８６は、変動スケール８８の主軸９４に沿って動くように構成される第１のインジケータ９２を含み、また変動スケール９０の主軸９８に沿って動くように構成される第２のインジケータ９６も含む。

図７は、ＥＦＩＳ２４（図２に示す）によって生成されるディスプレイ１００の第４の代替実施形態である。本代替実施形態では、ディスプレイ１００は、航行ルートを例示する。ディスプレイ１００に示されてもよいパラメータは、待機点または他の飛行計画の変更を含むがこれに限定されない。例えば、処理デバイス３０は、第１の中間地点１０２について航行ルート内の推奨位置を決定してもよい。処理デバイス３０はまた、第１の中間地点１０２がその中に位置決めされてもよい位置の範囲、例えば最少１０４および最大１０６を決定してもよい。最少１０４および最大１０６は、ほんの一例として、燃料レベル、飛行時間、高度、および／または飛行の段階に基づいて決定されてもよい。本明細書で述べる変動スケールは、水平に、垂直に、または情報が本明細書で述べるように表示されることを可能にする任意の他の方向に向けられてもよい。さらに、本明細書で述べる情報は、実質的に直線状変動スケール、円形を含むが限定されない形状を形成する変動スケール、実質的に円弧形状の変動スケール、または情報が本明細書で述べるように表示されることを可能にする任意の形状を有するスケールに表示されてもよい。

図８は、電子飛行計器システム（ＥＦＩＳ）、例えばＥＦＩＳ２４（図２に示す）によって決定されるパラメータ値を変更するための例となる方法１１０の流れ図１０８である。上で述べたように、ＥＦＩＳ２４は、入力デバイス、例えば入力デバイス３４と、ディスプレイ画面、例えばディスプレイ画面２６と、処理デバイス、例えば処理デバイス３０とを含む。例となる実施形態では、方法１１０は、第１のパラメータの第１のパラメータ値を決定するステップ１１２および変動スケール、例えば変動スケール４２（図３に示す）上に表示するために第１のパラメータ値をディスプレイ画面２６に提供するステップ１１４を含む。方法１１０はまた、第１のパラメータについて少なくとも１つのパラメータ限界を決定するステップ１１６および変動スケール４２上に表示するためにパラメータ限界をディスプレイ画面２６に提供するステップ１１８も含む。パラメータ限界の例は、パラメータＶ２についての最大値６０である（図３に示す）。方法１１０はまた、第１のパラメータ値から第２のパラメータ値への第１のパラメータ値の手動調節に対応する調節信号を入力デバイス３４から受け取るステップ１２０も含む。さらに、方法１１０はまた、変動スケール４２上に表示するために第２のパラメータ値をディスプレイ画面２６に提供するステップ１２２も含む。

処理デバイス３０は、コンピュータまたは計算デバイスに結合される、またはその中に含まれてもよい。より具体的には、処理デバイス３０は、記号発生器、ディスプレイ処理コンピュータ、ディスプレイ電子機器ユニット、ディスプレイプロセッサユニット、飛行ディレクターコンピュータ、飛行管理システム、および／または航空機１０（図１に示す）内に含まれる任意の他の計算デバイス内に含まれてもよい。本明細書で述べるなどのコンピュータまたは計算デバイスは、１つまたは複数のプロセッサもしくは処理ユニット、システムメモリ、およびある種のコンピュータ可読媒体を有する。例としてであって限定ではなく、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールまたは他のデータなどの情報の保存のための任意の方法または技術に実装される揮発性および不揮発性、取り外し可能および取り外しできない媒体を含む。上記のいずれかの組合せもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。

本明細書で述べる方法およびシステムは、１つまたは複数のコンピュータもしくは他のデバイスによって実行されるプログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能命令の一般的文脈で述べられてもよい。コンピュータ実行可能命令は、１つまたは複数のコンピュータ実行可能コンポーネントもしくはモジュールに編成されてもよい。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを行うまたは特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、およびデータ構造を含むが限定はされない。本明細書で述べる方法およびシステムの態様は、任意の数および編成のそのようなコンポーネントまたはモジュールを実装されてもよい。例えば、本明細書で述べる方法およびシステムは、図で例示し、本明細書で述べる特定のコンピュータ実行可能命令または特定のコンポーネントもしくはモジュールに限定されない。他の実施形態は、本明細書で例示し、述べるよりも多いまたは少ない機能性を有する、異なるコンピュータ実行可能命令またはコンポーネントを含んでもよい。さらに、本明細書で述べる方法およびシステムはまた、通信ネットワークを通じてリンクされる遠隔処理デバイスによってタスクが行われる分散計算環境で実施されてもよい。分散計算環境では、プログラムモジュールは、メモリストレージデバイスを含むローカルおよびリモートコンピュータ記憶媒体の両方に置かれてもよい。

ＥＦＩＳ内に含まれる処理デバイスなどの特殊目的計算デバイスに関して本明細書で述べたけれども、本発明の態様は、本明細書で述べる命令を実行するように構成されるときに汎用コンピュータを特殊目的計算デバイスに変換してもよい。

本明細書で述べるのは、所定の最大または最少パラメータ限界を超えることなくパラメータ値を手動で調節するための例となる方法およびシステムである。より具体的には、本明細書で述べる方法およびシステムは、飛行乗務員のメンバーによる、電子飛行計器システム（ＥＦＩＳ）によって定義されるパラメータ値の手動変更を可能にする。パラメータ値の手動変更を容易にすることは、ＥＦＩＳによって監視されないが、しかし飛行乗務員のメンバーによって知覚できる条件にパラメータ値が基づくことを可能にする。本明細書で述べる方法およびシステムはまた、飛行乗務員がパラメータ値を不適切なレベルに変更するのを防止する。パラメータ値に対応するインジケータを変動スケール上に視覚的に提供し、飛行乗務員がインジケータを選択し、動かすことに基づいてパラメータ値を変更することは、所定のパラメータ限界を超えることなくパラメータ値の手動調節を容易にする。

本明細書で述べる方法およびシステムは、ＥＦＩＳの効率的で経済的な制御を容易にする。方法およびシステムの例となる実施形態は、本明細書で詳細に述べられかつ／または例示される。本方法およびシステムは、本明細書で述べる特定の実施形態に限定されず、それどころか各システムの構成部品、ならびに各方法のステップは、本明細書で述べる他の構成部品およびステップから独立してかつ別々に利用されてもよい。各構成部品、および各方法ステップはまた、他の構成部品および／または方法ステップと組み合わせても使用できる。

本明細書で述べかつ／または例示する方法および装置の要素／構成部品／その他を導入するとき、冠詞「ａ」、「ａｎ」、「ｔｈｅ」および「前記」は、要素（複数可）／構成部品（複数可）／その他の１つまたは複数があることを意味することを意図している。術語「包含する」、「含む」、および「有する」は、包括的であり、記載された要素（複数可）／構成部品（複数可）／その他以外の追加の要素（複数可）／構成部品（複数可）／その他があってもよいことを意味することを意図している。

この記述書は、例を使用して、ベストモードを含む本発明を開示し、またどの当業者も、任意のデバイスまたはシステムを作り、使用し、任意の組み込まれた方法を実施することを含む本発明を実施することを可能にする。本発明の特許可能な範囲は、クレームによって定義され、当業者には思いつく他の例を含んでもよい。そのような他の例は、もしそれらがクレームの文字通りの言葉と異ならない構造要素を有するならば、またはもしそれらがクレームの文字通りの言葉と実質的に異ならない同等な構造要素を有するならば、クレームの範囲内であることを意図している。

１０ 車両、航空機
１２ 推進エンジン
１４ 機体
１６ 操縦室
１８ 翼アセンブリ
２０ 尾部アセンブリ
２２ 着陸アセンブリ
２４ 車両計器システム、電子飛行計器システム（ＥＦＩＳ）
２６ ディスプレイ画面
３０ 処理デバイス
３２ センサー
３４ 入力デバイス
４０ ディスプレイ
４２ 変動スケール
４４ 第１のインジケータ
４６ 第２のインジケータ
４８ 第３のインジケータ
５０ デジタル読み出し
５２ デジタル読み出し
５４ デジタル読み出し
６０ Ｖ２についての最大値
６２ Ｖ２についての最少値
６３ Ｖ１についての値の範囲
６４ Ｖ１についての最少値
６５ Ｖ１についての最大値
６６ 変動スケールの主軸
７０ ディスプレイ
７２ 変動スケール
７４ 第１のインジケータ
７６ デジタル読み出し
７８ 変動スケールの主軸
８０ ディスプレイ
８２ デジタル読み出し
８４ 第１のインジケータ
８６ ディスプレイ
８８ 第１の変動スケール
９０ 第２の変動スケール
９２ 第１のインジケータ
９４ 変動スケールの主軸
９６ 第２のインジケータ
９８ 変動スケールの主軸
１００ ディスプレイ
１０２ 第１の中間地点
１０４ 中間地点の範囲の最少
１０６ 中間地点の範囲の最大
１０８ 流れ図
１１０ パラメータ値を変更するための方法
１１２ 第１のパラメータの第１のパラメータ値を決定するステップ
１１４ 第１のパラメータ値をディスプレイ画面に提供するステップ
１１６ 第１のパラメータについて少なくとも１つのパラメータ限界を決定するステップ
１１８ パラメータ限界をディスプレイ画面に提供するステップ
１２０ 調節信号を入力デバイスから受け取るステップ
１２２ 第２のパラメータ値をディスプレイ画面に提供するステップ

Claims (8)

1. 入力コマンドを受け取るように構成される入力デバイス（３４）と、
   乗物と関連するパラメータ値を含む情報を変動スケール（４２）上に表示するように構成されるディスプレイ画面（２６）と、
   前記パラメータと関連するセンサデータ信号を提供するように構成される少なくとも１つのセンサと、
   前記入力デバイス、前記少なくとも１つのセンサおよび前記ディスプレイ画面に結合される処理デバイス（３０）と、
   を含み、
   前記処理デバイスは、
   前記変動スケール上に、前記少なくとも１つのセンサによって提供された前記センサデータ信号に対応する現在のパラメータ値を表示し、
   第１のパラメータインジケータの第１の設定について少なくとも１つのパラメータ限界（６０、６２）を決定し、
   前記変動スケール上に表示するために前記少なくとも１つのパラメータ限界を前記ディスプレイ画面に提供し、
   前記第１のパラメータインジケータの前記第１の設定から第２の設定への、前記第１のパラメータインジケータの手動調節に対応する調節信号を前記入力デバイスから受け取り、
   前記変動スケール上に表示するために前記第２の設定を前記ディスプレイ画面に提供する、
   ように構成される、
   乗物計器システム（２４）。
2. 前記ディスプレイ画面（２６）はさらに、第２のパラメータインジケータと関連する第１の設定を前記変動スケール（４２）上に表示するように構成される、請求項１に記載のシステム（２４）。
3. 前記処理デバイス（３０）はさらに、
   前記第１のパラメータインジケータおよび前記第２のパラメータインジケータのうちの１つの選択に対応する選択信号を前記入力デバイス（３４）から受け取り、
   前記入力デバイスからのその後の調節信号に応答して前記選択されたパラメータインジケータと関連する前記設定を調節するように構成される、
   請求項２に記載のシステム（２４）。
4. 前記処理デバイスはさらに、前記ディスプレイ画面（２６）によって表示するために前記変動スケール（４２）を含むグラフィカルユーザーインターフェースを提供するように構成され、前記グラフィカルユーザーインターフェースは、前記処理デバイス（３０）との情報のやりとりを容易にするためにカーソルを含む、請求項１乃至３のいずれかに記載のシステム（２４）。
5. 前記入力デバイス（３４）は、前記ディスプレイ画面（２６）上で前記カーソルの位置を制御するためおよび前記グラフィカルユーザーインターフェース内に含まれる対象を選択するためのカーソル制御デバイスを含む、請求項４に記載のシステム（２４）。
6. 前記カーソル制御デバイスは、マウス、方向制御パッド、タッチパッド、およびタッチセンサー式ディスプレイ画面の少なくとも１つを含む、請求項５に記載のシステム（２４）。
7. 前記ディスプレイ画面（２６）は、前記第１のパラメータインジケータの前記第２の設定を前記変動スケール（４２）上に位置決めされるインジケータ（４４）として表示するように構成される、請求項１乃至６のいずれかに記載のシステム（２４）。
8. 前記処理デバイス（３０）はさらに、前記入力デバイス（３４）からの調節信号に応答して前記変動スケール（４２）の主軸（６６）に沿って前記インジケータ（４４）を動かすように構成される、請求項７に記載のシステム（２４）。

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