JP5996904B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
本発明は、大当たり遊技での楽曲による演出の完成度を高めることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
ここで、前記楽曲出力手段302の前記選択手段302は、前記楽曲データ記憶手段315により記憶される楽曲データ20が複数の区間31〜38に分けられた当該区間を、前記読み出しポイントYPとして選択することを特徴とすることができる。この場合には、演出制御を簡素化することが可能になる。
また、前記楽曲出力手段302の前記選択手段302は、前記取得手段302による前記停止ポイントTPを含む前記区間に対する当該停止ポイントTPの位置により、当該区間と当該区間に後続する次の区間とのいずれかを選択することを特徴とすることができる。この場合には、楽曲演出の完成度をより一層高めることが可能になる。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、本実施の形態では、遊技領域111に第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例やさらに他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施の形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223の各々は、LED表示装置で構成され、その点灯態様によって各抽選結果を表す図柄が表示される。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPUと、CPUにて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROMと、CPUの作業用メモリ等として用いられるRAMと、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)と、を備えている。なお、演出制御部300の回路構成については、後述する(図27参照)。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン等(演出ボタン161および演出キー162)を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。その際、演出ボタン等を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。また、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPUと、CPUにて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROMと、CPUの作業用メモリ等として用いられるRAMと、を備えている。なお、画像/音響制御部310の回路構成については、後述する(図27参照)。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROMには、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPUは、ROMに記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPUと、CPUにて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROMと、CPUの作業用メモリ等として用いられるRAMと、を備えている。なお、ランプ制御部320の回路構成については、後述する(図27参照)。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROMには、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPUは、ROMに記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROMには、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPUは、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図4は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、特別図柄抽選部231と、普通図柄抽選部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄抽選結果判定部234と、普通図柄制御部237と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235と、遊技進行制御部236と、を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部238と、電動チューリップ動作制御部239と、賞球処理部240と、出力制御部241と、乱数制御部242と、を備えている。
普通図柄抽選部232は、ゲート124を遊技球が通過した場合に、普通図柄抽選を行う。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄の抽選が行われた場合に、その抽選結果に応じて特別図柄の変動を制御する。
ここで、「大当たり」は、大当たり遊技の終了後に発生する遊技状態に応じて複数の種類に分けられる。具体的には、特別図柄の変動時間が短縮される時短遊技状態の有無および大当たりの当選確率が高確率に変動した確変遊技状態の有無の組み合わせによって大当たりの種類が決まる。すなわち、大当たりの種類としては、大当たり遊技の終了後に、時短遊技状態および確変遊技状態の両方が発生する大当たり、時短遊技状態のみが発生する大当たり、確変遊技状態のみが発生する大当たり、時短遊技状態および確変遊技状態のいずれも発生しない大当たりが有り得る。以下、これらの大当たりを区別する場合は、大当たり遊技の終了後に発生する遊技状態に基づき、「時短有り」、「時短無し」、「確変有り」、「確変無し」等と記載して区別する。これらの大当たりは、各々個別の特別図柄に対応付けられており、特別図柄抽選において当選した特別図柄の種類に応じて大当たりの種類が確定する。
また、「はずれ」では、「大当たり」でも「小当たり」でもなく、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない。
遊技進行制御部236は、各遊技状態において遊技の進行を制御する。
「当選」と判定された場合には、電動チューリップ123を規定時間および規定回数だけ開放し、第2始動口122への遊技球の入賞確率が高まる状態を発生させる。上記の入賞サポート(電チューサポート)時には、この規定回数や規定時間が増える。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態は発生しない。
電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123の開放動作を制御する。
賞球処理部240は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する。
出力制御部241は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部242は、メイン制御手段やサブ制御手段による処理で用いられる各種の乱数値の更新を制御する。
次に、上記のように構成されたパチンコ遊技機100の基本動作を説明する。
パチンコ遊技機100の基本的な動作は、メイン制御手段である遊技制御部200により行われる。そして、この遊技制御部200の制御の下、サブ制御手段である演出制御部300により遊技上の演出の制御が行われ、払出制御部400により賞球の払い出しの制御が行われる。
遊技制御部200は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図5に示す各処理を一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。図4を参照すると、乱数更新処理、スイッチ処理、図柄処理、電動役物処理、賞球処理、出力処理が順次実行される(ステップ501〜506)。
始動口スイッチ処理では、遊技制御部200の特別図柄抽選部231は、図3の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、特別図柄抽選のための処理を実行する。
ゲートスイッチ処理では、遊技制御部200の普通図柄抽選部232は、図3のゲートスイッチ214の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、普通図柄抽選のための処理を実行する。
これらのスイッチ処理の詳細な内容については後述する。
特別図柄処理では、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233、特別図柄抽選結果判定部234、変動パターン選択部235、および遊技進行制御部236により、特別図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理が行われる。
普通図柄処理では、遊技制御部200の普通図柄制御部237により、普通図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理が行われる。
これらの図柄処理の詳細な内容については後述する。
大入賞口処理では、遊技制御部200の大入賞口動作制御部238は、所定の条件に基づいて大入賞口125の開放動作を制御する。
電動チューリップ処理では、遊技制御部200の電動チューリップ動作制御部239は、所定の条件に基づいて電動チューリップ123の開放動作を制御する。
これらの電動役物処理の詳細な内容については後述する。
出力処理(ステップ506)では、遊技制御部200の出力制御部241は、演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドを出力する。制御用コマンドは、ステップ505までの各処理において生成され、RAM203にセットされており、この出力処理で出力される。
図6は、図5のステップ502に示したスイッチ処理のうちの始動口スイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
この始動口スイッチ処理は、第1始動口121における入賞に対する処理と、第2始動口122における入賞に対する処理とが順次行われる。図6を参照すると、遊技制御部200の特別図柄抽選部231は、まず、第1始動口121に遊技球が入賞して第1始動口スイッチ211がONとなったか否かを判断する(ステップ601)。第1始動口スイッチ211がONとなったならば、次に特別図柄抽選部231は、第1始動口121の入賞における未抽選分の保留数U1が上限値未満か否かを判断する(ステップ602)。図6に示す例では、上限値を4個としている。保留数U1が上限値に達している場合は(ステップ602でNo)、それ以上未抽選分の入賞を保留することができないので、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。
この後、特別図柄抽選部231は、ステップ603による保留数U1の増加を演出制御部300に通知するための保留数U1増加コマンドをRAM203にセットし(ステップ606)、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。ステップ605の事前判定処理が行われた場合は、保留数U1増加コマンドには、ステップ605で得られた事前判定の判定結果の情報が含まれる。
この後、特別図柄抽選部231は、ステップ609による保留数U2の増加を演出制御部300に通知するための保留数U2増加コマンドをRAM203にセットし(ステップ612)、第2始動口122における入賞に対する処理を終了する。ステップ611の事前判定処理が行われた場合は、保留数U2増加コマンドには、ステップ611で得られた事前判定の判定結果の情報が含まれる。
図7は、図5のステップ502に示したスイッチ処理のうちのゲートスイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
このゲートスイッチ処理において、遊技制御部200の普通図柄抽選部232は、まず、ゲート124を遊技球が通過してゲートスイッチ214がONとなったか否かを判断する(ステップ701)。ゲートスイッチ214がONとなったならば、次に普通図柄抽選部232は、未抽選分の保留数Gが上限値未満か否かを判断する(ステップ702)。図7に示す例では、上限値を4個としている。保留数Gが上限値に達している場合は(ステップ702でNo)、それ以上未抽選分の入賞を保留することができないので、ゲートスイッチ処理を終了する。
図8は、図5のステップ503に示した図柄処理のうちの特別図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この特別図柄処理において、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233は、まず、RAM203においてセットされるフラグの設定(以下、フラグ設定)において当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ801)。ここで、当たり遊技フラグは、特別図柄抽選の結果が大当たりまたは小当たりである場合に、これらの当たりに応じた遊技状態であることを識別するためにセットされるフラグである。当たりの種類に応じて、16R遊技フラグ、8R遊技フラグ、4R遊技フラグ、小当たり遊技フラグのいずれかがセットされる。本実施の形態では、これらを総称して当たり遊技フラグと呼ぶ。
図9は、大当たり判定処理(図8のステップ808)の内容を示すフローチャートである。
この大当たり判定処理において、遊技制御部200の特別図柄抽選結果判定部234は、まず、今回の特別図柄抽選における大当たり乱数の判定を行い(ステップ901)、大当たりまたは小当たりしたか否かを判断する(ステップ902、905)。大当たりまたは小当たりしたか否かは、図6のステップ604またはステップ610で取得した大当たり乱数の値が、大当たりの当選値として設定された値または小当たりの当選値として設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される(図17(a)参照)。
以上の判定の後、特別図柄抽選結果判定部234は、大当たり図柄乱数の判定により決定された大当たりの種類を表す図柄(大当たり図柄)を設定情報としてRAM203にセットする(ステップ904)。
図10は、変動パターン選択処理(図8のステップ809)の内容を示すフローチャートである。
この変動パターン選択処理において、遊技制御部200の変動パターン選択部235は、まず、今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(ステップ1001)。この判断は、大当たり判定処理(図9)のステップ901、902と同様である(ステップ902の判断結果を用いても良い)。そして、大当たりだった場合(ステップ1001でYes)、変動パターン選択部235は、大当たり用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(ステップ1002)。
乱数を用いた判定の結果、リーチ演出を行う場合(ステップ1004でYes)、変動パターン選択部235は、リーチ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(ステップ1005)。また、リーチ演出を行わない場合(ステップ1004でNo)、変動パターン選択部235は、はずれ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(ステップ1006)。
ここで、変動パターンテーブルとは、予め用意されている複数の変動パターン(変動時間10秒、30秒、60秒、90秒など)と変動パターン乱数の値とを対応付けたテーブルである。
図11は、停止中処理(図8のステップ815)の内容を示すフローチャートである。
この停止中処理において、遊技制御部200の遊技進行制御部236は、まず、RAM203のフラグ設定において時短フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1101)。時短フラグとは、パチンコ遊技機100の遊技状態が時短遊技状態であることを識別するためのフラグである。時短フラグがONである場合(ステップ1101でYes)、遊技進行制御部236は、時短遊技状態での抽選回数(変動回数)Jの値を1減算し(ステップ1102)、抽選回数Jが0になったか否かを調べる(ステップ1103)。そして、抽選回数J=0であれば(ステップ1103でYes)、時短フラグをOFFにする(ステップ1104)。なお、時短フラグをONにする操作と、抽選回数Jの初期値の設定は、後述の大入賞口処理(図14)における遊技状態設定処理(図15)で行われる。
はずれ図柄または小当たり図柄がセットされているならば、ステップ1109でNoである。なお、これらの判断は大当たり判定処理(図9)のステップ902、903、905と概ね同様であるので、ステップ902、903、905の判断結果を用いても良い。
大当たりの種類が4Rであった場合(ステップ1112でNo)、遊技進行制御部236は、4R遊技フラグをONにする(ステップ1114)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が、大当たりの種類が4Rである大当たり遊技状態(4R当たり遊技状態)となる。
一方、小当たりであった場合(ステップ1117でYes)、遊技進行制御部236は、小当たり遊技フラグをONにする(ステップ1118)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が小当たり遊技状態となる。
この後、遊技進行制御部236は、演出制御部300において当たり遊技フラグに応じたオープニング動作における演出を行うためのオープニングコマンドをRAM203にセットして(ステップ1120)、停止中処理を終了する。このオープニングコマンドは、図5のステップ506に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
図12は、客待ち設定処理(図8のステップ816)の内容を示すフローチャートである。
この客待ち設定処理において、遊技制御部200の遊技進行制御部236は、まず、RAM203のフラグ設定において客待ちフラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1201)。ここで、客待ちフラグは、パチンコ遊技機100が客待ち状態であることを識別するためにセットされるフラグである。
図13は、図5のステップ503に示した図柄処理のうちの普通図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この普通図柄処理において、遊技制御部200の普通図柄制御部237は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1301)。ここで、補助遊技フラグは、普通図柄抽選で当選した場合に、これに応じた遊技状態(補助遊技状態)であることを識別するためにセットされるフラグである。補助遊技状態では、電動チューリップ123が後述の電動チューリップ処理(図16)にしたがって開放され、第2始動口122に入賞し易くなる(補助される)。
図14は、図5のステップ504に示した電動役物処理のうちの大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。
この大入賞口処理において、遊技制御部200の大入賞口動作制御部238は、まず、RAM203のフラグ設定において当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1401)。当たり遊技フラグがOFFである場合、大入賞口125への入賞はないので、大入賞口処理を終了する(ステップ1401でNo)。一方、当たり遊技フラグがONである場合(ステップ1401でYes)、次に大入賞口動作制御部238は、パチンコ遊技機100が停止中処理(図11)で開始された大当たり時の動作制御におけるオープニング動作の最中か否かを判断する(ステップ1402)。
また、各ラウンドでは、所定個数(例えば5個)が入賞するまで開放を行う。ここでいう所定個数は、上述の所定時間内に入賞する可能性の高い遊技球の数であり、そのため、各ラウンドは、所定時間が経過する前に所定個数が入賞し、終了する可能性が高い。すなわち、本実施の形態では、大入賞口125の開放時間の固定が可能になる。
この後、大入賞口動作制御部238は、演出制御部300において当たり遊技フラグに応じたエンディング動作における演出を行うためのエンディングコマンドをRAM203にセットする(ステップ1415)。このオープニングコマンドは、図5のステップ506に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
作動のラウンド数Rが4でもなく8でもないときは(ステップ1417でNo)、残りの作動が行われるため、大入賞口処理を終了する。
長インターバル中である場合(ステップ1421でYes)、大入賞口動作制御部238は、長インターバル時間が経過したか否かを判断する(ステップ1422)。長インターバル時間が経過している場合(ステップ1422でYes)および長インターバル中でない場合(ステップ1421でNo)、大入賞口動作制御部238は、上記ステップ1405以降の動作を実行する。
また、大入賞口125が作動中であるならば(ステップ1420でYes)、上記ステップ1409以降の動作を実行する。
エンディング時間が経過した場合(ステップ1423でYes)に実行される遊技状態設定処理(ステップ1424)の内容を図15に示す。
図15に示すように、大入賞口動作制御部238は、まず、図14のステップ1401で当たり遊技フラグがONとなっているので、その当たりの種類を判断する(ステップ1501、1502、1503、1506)。これらの判断は、例えば大当たり判定処理(図9)でRAM203に設定情報としてセットされた図柄の種類に基づいて判断することができる。なお、これらの判断は大当たり判定処理(図9)のステップ902、903、905と概ね同様であるので、ステップ902、903、905の判断結果を用いても良い。
当たりの種類が確変無し+時短有りの大当たりである場合(ステップ1501でNo、ステップ1502、1503でYes)、大入賞口動作制御部238は、時短フラグをONにする(ステップ1504)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が時短遊技状態となる。また、大入賞口動作制御部238は、抽選回数Jの初期値を設定し(ステップ1505)、遊技状態設定処理を終了する。抽選回数Jの初期値は、図示の例では100回である。したがって、時短遊技状態における抽選が100回行われたならば、時短遊技状態が終了する。
図16は、図5のステップ504に示した電動役物処理のうちの電動チューリップ処理の内容を示すフローチャートである。
電動チューリップ処理において、遊技制御部200の電動チューリップ動作制御部239は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1601)。補助遊技フラグがOFFである場合、電動チューリップ123は開放しないため、電動チューリップ処理を終了する(ステップ1601でNo)。一方、補助遊技フラグがONである場合(ステップ1601でYes)、次に電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123が作動中か否かを判断する(ステップ1602)。
ここで、大当たり判定処理(図9)、変動パターン選択処理(図10)、普通図柄処理(図13)等で行われる、乱数による判定の手法について詳細に説明する。
図17は、本実施の形態で用いられる乱数の構成例を示す図である。
図17(a)には大当たり乱数の構成例、図17(b)には大当たり図柄乱数の構成例、図17(c)にはリーチ乱数の構成例、図17(d)には当たり乱数の構成例が、それぞれ示されている。
通常図柄Bでは、第1始動口121および第2始動口122ともに、当選値として15個の値が割り当てられている。したがって、大当たりに当選した場合に通常図柄Bでの当選(確変無し+時短無し)となる確率は、15/250(=3/50)である。
通常図柄Cでは、第1始動口121および第2始動口122ともに、当選値として25個の値が割り当てられている。したがって、大当たりに当選した場合に通常図柄Cでの当選(確変無し+時短無し)となる確率は、25/250(=1/10)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として50個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に確変図柄Aでの当選(確変有り+時短有り)となる確率は、50/250(=1/5)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として125個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に確変図柄Bでの当選(確変有り+時短有り)となる確率は、125/250(=1/2)である。
一方、第2始動口122には確変図柄Cでの当選値が割り当てられておらず、第2始動口122に入賞した場合に確変図柄Cでの当選となることはない。
次に、演出制御部300の動作を説明する。
図18は、遊技制御部200からコマンドを受信した際の演出制御部300の動作を示すフローチャートである。
演出制御部300の動作は、図18(a)に示すメイン処理と、図18(b)に示す割り込み処理とからなる。図18(a)を参照すると、演出制御部300は、まず起動時に初期設定を行い(ステップ1801)、CTC(Counter/Timer Circuit)の周期設定を行った後(ステップ1802)、設定された周期にしたがって、演出制御において用いられる乱数を更新しながら(ステップ1803)、割り込み処理を受け付ける。
図19は、コマンド受信処理(図18(b)のステップ1811)の内容を示すフローチャートである。
このコマンド受信処理において、演出制御部300は、まず、受信したコマンドが保留数を増加するためのコマンド(保留数増加コマンド)か否かを判断する(ステップ1901)。この保留数増加コマンドは、遊技制御部200において、図6に示した始動口スイッチ処理においてセットされ(ステップ606、612)、図5に示した出力処理(ステップ506)で演出制御部300へ送信される。保留数増加コマンドであった場合(ステップ1901でYes)、演出制御部300は、RAM305(図27参照)に保持されている保留数の値を1加算し(ステップ1902)、加算後の保留数の値を示す保留数コマンドをRAM305にセットする(ステップ1903)。
受信したコマンドが変動開始コマンドであった場合(ステップ1904でYes)、演出制御部300は、演出選択処理を実行する(ステップ1905)。演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドが変動停止コマンドであった場合(ステップ1906でYes)、演出制御部300は、変動演出終了中処理を実行する(ステップ1907)。変動演出終了中処理の詳細については後述する。
受信したコマンドがオープニングコマンドであった場合(ステップ1908でYes)、演出制御部300は、当たり演出選択処理を実行する(ステップ1909)。当たり演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドがエンディングコマンドであった場合(ステップ1910でYes)、演出制御部300は、エンディング演出選択処理を実行する(ステップ1911)。エンディング演出選択処理の詳細については後述する。
演出制御部300により演出が行われる場合、特別図柄抽選の抽選結果に応じて設定される動作モードに基づき、種々の演出パターンが選択されて実行される。この動作モードは、RAM305(図27参照)にセットされるモードフラグによって決定される。図20に示す例では、AモードからHモードまでの8種類のモードが設定され、各モードに対してモードフラグの値0〜7が割り当てられている。また、Bモードには確変図柄Aの大当たりが、Cモードには通常図柄Aの大当たりが、Dモードには確変図柄Bの大当たりが、Eモードには通常図柄Bの大当たりが、Fモードには確変図柄Cの大当たりが、Gモードには通常図柄Cの大当たりが、Hモードには小当たりが、それぞれ割り当てられている。ここで、これらの図柄の種類は、図17(b)に示したものと同様である。Aモードには何れの当たりも割り当てられていない。さらに、図20に示す例では、変動演出終了中処理で用いられるパラメータM(M値)が、Aモードを除く各モードに対して個別に設定されている。
この演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信した変動開始コマンドを解析する(ステップ2101)。また、演出制御部300は、RAM305(図27参照)の設定からパチンコ遊技機100の現在のモードフラグを参照し(ステップ2102)、RAM305に保持されている保留数の値を1減算する(ステップ2103)。そして、演出制御部300は、変動開始コマンドの解析結果から得られる各種の設定情報(大当たりの種類、大当たり遊技後の遊技状態、変動パターン等の情報)およびモードフラグにより決定される動作モードに基づき、その動作モードで画像表示部114に表示する画像による図柄変動の演出パターン(変動演出パターン)を選択する(ステップ2104)。最後に、演出制御部300は、選択した演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROMから読み出し、これらのデータと共に、選択した演出の実行開始を指示する変動演出開始コマンドをRAM305にセットして、演出選択処理を終了する(ステップ2105)。
この変動演出終了中処理において、演出制御部300は、まず受信した変動停止コマンドを解析する(ステップ2201)。また、演出制御部300は、RAM305(図27参照)の設定からパチンコ遊技機100の現在のモードフラグを参照する(ステップ2202)。そして、演出制御部300は、変動停止コマンドの解析の結果から得られる特別図柄変動が停止した際の図柄の種類を示す情報に基づいて特別図柄抽選の抽選結果が当たり(大当たりまたは小当たり)か否かを判断する(ステップ2203)。何らかの当たりである場合は(ステップ2203でYes)、その当たりの種類に応じて、図20に示した設定例に基づきRAM305にセットされているモードフラグを変更する(ステップ2204)。
この当たり演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信したオープニングコマンドを解析し(ステップ2301)、解析結果から得られたオープニング動作の内容に応じて演出のパターン(当たり演出パターン)を選択する(ステップ2302)。そして、演出制御部300は、選択した演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROMから読み出し、これらのデータと共に、選択した演出を指示する当たり演出開始コマンドをRAM305(図27参照)にセットして、当たり演出選択処理を終了する(ステップ2303)。この当たり演出を、オープニング演出とも呼ぶ。
このエンディング演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信したエンディングコマンドを解析し(ステップ2401)、RAM305(図27参照)の設定からパチンコ遊技機100の現在のモードフラグを参照する(ステップ2402)。次に、演出制御部300は、エンディングコマンドの解析結果から得られたエンディング動作の内容に応じて演出のパターン(エンディング演出パターン)を選択する(ステップ2403)。そして、演出制御部300は、選択した演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROMから読み出し、これらのデータと共に、選択した演出を指示するエンディング演出開始コマンドをRAM305にセットして、エンディング演出選択処理を終了する(ステップ2404)。
演出制御部300は、客待ち状態に移行するための客待ちコマンドを受信したか否かを判断する(ステップ2501)。客待ちコマンドを受信した場合(ステップ2501でYes)、演出制御部300は、経過時間の計測を開始し(ステップ2502)、RAM305(図27参照)において計測フラグをONにする(ステップ2503)。一方、受信したコマンドが客待ちコマンドでなかった場合(ステップ2501でNo)、RAM305に保持されている計測フラグがONになっているか否かを判断する(ステップ2504)。計測フラグがOFFであれば(ステップ2504でNo)、客待ちコマンド受信処理を終了する。
この変動演出終了中処理において、演出制御部300は、まず遊技者による演出ボタン等が操作されたか否かを判断する(ステップ2601)。ここで、演出ボタン等の操作とは、演出ボタン161が押下されてONとなること、演出キー162の中央キーや周囲キーが押下されてONとなることを含む。また、タッチパネル等、演出ボタン161および演出キー162以外の操作用デバイスがパチンコ遊技機100に設けられている場合は、そのデバイスの操作を検知したことを含む。演出制御部300は、これらのデバイスのコントローラから操作信号を受け付けて、操作が行われたことを検知する。
図27は、演出制御部300、画像/音響制御部310およびランプ制御部320の主要部の回路構成を例示する図である。
図27に示す回路ユニットは、演出/画像/音響制御基板330およびランプ制御基板340により構成されている。上述するように、演出/画像/音響制御基板330は、演出制御部300および画像/音響制御部310に対応し、また、ランプ制御基板340は、ランプ制御部320に対応している。演出/画像/音響制御基板330とランプ制御基板340とは、コネクタ331とコネクタ341とで相互に電気的に結合されている。
演出/画像/音響制御基板330は、演出制御部300の演算装置としてシステム制御CPU301を備える。システム制御CPU301には、システム制御CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶された制御用ROM303と、システム制御CPU301の作業用メモリ等として用いられる記憶手段であるデータ書き換え可能なRAM305と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)307と、が接続されている。RTC307は、電池(BATT)309によりバックアップされ、内部に記憶手段であるRAM308を備えている。
演出/画像/音響制御基板330に配置された画像/音響制御部310は、各種演出を実行する機能部を制御する制御信号を生成する演出制御CPU302と、演出制御CPU302から取得した制御信号に基づき演出内容を表現する画像を生成するVDP311と、演出制御CPU302から取得した制御信号に基づき演出内容を表現する音響を生成する音響DSP312と、を備える。また、画像/音響制御部310は、演出制御CPU302にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶された制御用ROM304と、演出制御CPU302の作業用メモリ等として用いられるRAM306と、を備える。
ランプ制御基板340は、発光制御装置および可動役物動作制御装置を構成すると共にランプ制御部320の演算装置を構成するランプ(LMP)制御CPU321を備える。また、演出を実行する機能部である盤ランプ116や枠ランプ157(図3参照)を駆動するLEDドライバ325と、同じく演出を実行する機能部である可動役物115を動作させるモータを駆動するモータドライバ326と、を備える。LMP制御CPU321には、LMP制御CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶された制御用ROM322と、LMP制御CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、が接続されている。さらに、LMP制御CPU321からの制御信号に応じてロジックレベル「0」または「1」を選択してLEDドライバ325に出力するI/O回路部324が接続されている。
音響用ROM315に格納されている各種の音響データのうち、大当たり遊技中にスピーカ156(図3参照)から出力される楽曲の音響データである楽曲データについて説明する。
図28は、画像/音響制御部310の音響用ROM315に格納される楽曲データを説明する図である。
画像/音響制御部310の音響用ROM315は、複数の楽曲の楽曲データを保持する。例えば、プレミアムリーチで流れる楽曲の楽曲データや、大当たり中に流れる楽曲の楽曲データなどが音響用ROM315に格納されている。このようなタイミングで楽曲が出力されることで、遊技者の気持ちがさらに盛り上がり、遊技者は遊技に対する集中力をより高めることが可能になる。また、大当たり中に流れる楽曲を聴きたいために遊技を行おうとする楽しみを遊技者に提供することが可能になる。
さらに説明すると、楽曲データ20は、複数の楽曲区間31,32,33,34,35,36,37,38で構成されている。楽曲区間31はイントロ(前奏)の部分である。また、楽曲区間32,33,34はそれぞれ、Aメロの部分、Bメロの部分、サビの部分である。また、楽曲区間35は間奏の部分である。また、楽曲区間36,37はそれぞれ、Cメロの部分、サビの部分である。また、楽曲区間38はエンディング(後奏)の部分である。
このように、本実施の形態では、1つの楽曲の楽曲データ20を複数の区間(楽曲区間31〜38)に分けて音響用ROM315に格納しておいて再生時に1つの楽曲として生成する構成例ないし制御例を採用する。しかしながら、本実施の形態以外の構成例ないし制御例を採用することも考えられる。例えば、楽曲の楽曲データを分割することなく音響用ROM315に格納しておくと共に(図28の楽曲データ10参照)、楽曲データ20の楽曲区間31〜38の各々の開始ポイントを音響用ROM315または制御用ROM304(図27参照)に格納しておく構成例である。このような構成例の場合には、大当たり遊技が行われることに伴って楽曲を再生する際に、演出制御CPU302(図27参照)が楽曲を開始する開始ポイント(楽曲のフレーム)を指定することで、楽曲の出力を行う制御例になる。
図29は、特別遊技に伴う演出としての楽曲の出力を説明する図であり、同図の(a)は、大入賞口125の開放ラウンドの数が4の場合(4R)の遊技制御および演出制御を示し、(b)は、大入賞口125の開放ラウンドの数が8の場合(8R)の遊技制御および演出制御を示す。
図29の(a)に示す特別遊技は、4Rの開放パターン(開放動作パターン)で行われる。この4Rの開放パターンについて説明する。
第2回目の開放2Rが始まるまでの間には、比較的短いインターバル時間TSの経過を待つ短インターバルSIが設定される。
このように、4Rの開放パターンは、第1回目の開放1Rから第4回目の開放4Rまでの連続開放(第1の開放パターンの一例)が行われることになる。
8Rの開放パターンでは、第1回目の開放1R〜第4回目の開放4Rが上述した4Rの開放パターンと同じである。そして、第4回目の開放4Rが終了すると、比較的長いインターバル時間TLの経過を待つ長インターバルLIが設定される。長インターバルLIのインターバル時間TLは、短インターバルLSのインターバル時間TSよりも長い。
8Rの開放パターンでの長インターバルLIが終了すると、第5回目の開放5R、第6回目の開放6R、第7回目の開放7Rおよび第8回目の開放8Rとして短インターバルSIを挟む大入賞口125の開口が行われる。そして、第8回目の開放8Rが終了すると、エンディングENの後に大当たり遊技が終わる。
このように、8Rの開放パターンは、第1回目の開放1Rから第4回目の開放4Rまでの連続開放(第1の開放パターンの一例)が行われた後に、長インターバルLIを挟んで、第5回目の開放5Rから第8回目の開放8Rまでの連続開放(第2の開放パターンの一例)が行われる。
さらには、大当たり遊技に伴う演出上でも、どの種類の大当たりなのかの報知ないし示唆を遊技者に行わないように制御される。なお、第4回目の開放4Rの終了段階や第8回目の開放8Rの終了段階に、継続抽選を行うという演出を行うことが考えられる。
具体的には、4Rの開放パターンの場合には、第1回目の開放1Rが開始すると楽曲出力が開始され、第4回目の開放4Rの終了に伴って楽曲出力が停止する。
また、8Rの開放パターンの場合には、4Rの開放パターンと同じく、第1回目の開放1Rが開始すると楽曲出力が開始され、第4回目の開放4Rの終了に伴って楽曲出力が停止する。さらには、第5回目の開放5Rの開放に伴って楽曲出力が再開され、第8回目の開放8Rが終了すると楽曲出力が停止する。このように、8Rの開放パターンの場合には、長インターバルLI辺りでいったん楽曲出力が停止される。
このような遊技制御部200の制御に合わせて、演出制御部300でも、第1回目の開放1Rでの楽曲出力開始から第4回目の開放4Rでの楽曲出力停止までの楽曲出力のタイミングを、4Rの開放パターンの場合と8Rの開放パターンの場合とで互いに同一ないし近似させ、遊技者が判別することを困難にしている。その上で、演出制御部300は、第4回目の開放4Rでの楽曲出力停止の後に、第4回目の開放4Rで大当たりが終了してしまうのか、あるいは、第5回目の開放5Rに大当たりが続くのかという危機感や期待感を遊技者に持たせるような画像を織り交ぜる演出を画像表示部114に表示する。これにより、遊技者の緊張感(ドキドキ感)を高めることが可能になり、第5回目の開放5Rが開始した際に遊技者は、充実感や安堵感をもって遊技を楽しむことが可能になる。
しかしながら、上述したように、大当たり遊技のラウンド時には、大入賞口125の開放時間についての制約のみならず入賞個数の上限という制約があることから、第1回目の開放1Rの開始から第4回目の開放4Rの終了までの楽曲出力の時間は、一定ではなくて不規則的なばらつきがあることが想定される。このため、楽曲の始まりから終わりまでの全体における楽曲出力停止時の位置は、同じ機械であっても大当たり遊技ごとに変動するおそれがある。したがって、楽曲出力停止時の位置から楽曲出力再開を行うことが演出上好ましくないことがあり得る。例えば、第4回目の開放4Rの終了に伴ってサビ(楽曲区間34,37)の途中で楽曲出力を停止したときに、楽曲出力をサビの途中から再開するのは、第5回目の開放5Rに大当たりが続いた遊技者の満足感に反し、却って楽曲演出のつまらなさを遊技者に感じさせてしまうことも想定される。
そこで、本実施の形態では、後述するように、楽曲出力再開時に出力される楽曲の制御を行っている。
すなわち、楽曲出力停止については、大入賞口125の動作終了と同時に行う場合のほか、大入賞口125の動作中(ラウンド中)に行う場合や、大入賞口125の動作終了後の所定時間経過した後に行う場合が考えられる。また、楽曲出力再開については、大入賞口125の動作開始と同時に行う場合のほか、大入賞口125の動作前(長インターバル中)に行う場合や、大入賞口125の動作開始後の所定時間経過した後に行う場合が考えられる。
なお、楽曲区間31〜38で構成される楽曲データを音響用ROM315に格納する構成を採用する場合には(図28参照)、演出に用いる楽曲の内容を遊技制御部200から取得する情報を基に決定する制御例、言い換えるとランクアップに応じて楽曲を変えていく制御例が考えられる。その一例を挙げると、4回のランクのときには、Aメロである楽曲区間32とサビである楽曲区間34との組み合わせであり、8回のランクのときには、楽曲区間32とBメロである楽曲区間33と楽曲区間34との組み合わせであり、16回のランクのときには、イントロである楽曲区間31と楽曲区間32,33,34との組み合わせである。このような組み合わせにより楽曲の内容で継続率の報知を行うことが考えられる。
そして、遊技制御部200は、特別遊技判定手段の一例であると共に特別遊技実行手段の一例である。そして、図29の(a)に示す特別遊技は、第1特別遊技の一例であり、また、同図の(b)に示す特別遊技は、第2特別遊技の一例である。この場合の第1回目の開放1R〜第4回目の開放4Rは、第1の開閉パターンの一例であり、また、第5回目の開放5R〜第8回目の開放8Rは、第2の開閉パターンの一例である。
また、演出制御部300は、楽曲演出実行手段の一例であり、音響用ROM315は楽曲データ記憶手段の一例である。演出制御CPU302は、制御用ROM304に記憶されているプログラム等を読み出すことで、楽曲出力手段の一例になる。また、演出制御CPU302は、楽曲停止手段の一例であり、取得手段の一例であり、選択手段の一例であり、楽曲出力再開手段の一例である。
また、楽曲区間31〜38は、複数の区間の一例である。
図30に示す処理例は、図29の(b)に示す特別遊技の際に演出制御CPU302(図27参照)が主に行うものである。ここで、演出制御CPU302は、大入賞口処理におけるラウンド開始コマンド(図14のステップ1408参照)およびラウンド終了コマンド(図14のステップ1412参照)を受信する。こうして取得したラウンド開始コマンドとラウンド終了コマンドにより、演出制御部300はラウンド状況を把握できる。すなわち、演出制御CPU302は、ラウンド開始コマンドの受信によりラウンド開始のタイミングを把握でき、また、ラウンド終了コマンドの受信によりラウンド開始のタイミングを把握できる。さらには、受信したラウンド開始コマンドおよびラウンド終了コマンドの各々をカウントすることで、現在のラウンド数を把握できる。
このようにして、音響DSP312は、音響用ROM315から楽曲データ20の楽曲区間31〜38(図28参照)を順次読み出し、生成していく。そして、音響DSP312は、画像表示部114に画像が表示されるタイミングに合わせて、生成した楽曲データをコネクタ333(図27参照)から増幅器を介してスピーカ156(図3参照)に出力する。
特別遊技が8Rの開放パターンで行われる場合(ステップ3003でYes)、演出制御CPU302は、楽曲の出力を停止した楽曲データ20の停止ポイントTPを特定する情報を取得する(ステップ3004)。ここにいう楽曲データ20の停止ポイントTPを特定する情報としては、楽曲が開始してからの経過時間の情報が考えられ、また、音響用ROM315での楽曲データ20のアドレス情報が考えられる。
なお、特別遊技が8Rの開放パターンで行われない場合、例えば特別遊技が4Rの開放パターンで行われる場合には、一連の処理を終了する。
読み出しポイントYPは、楽曲の停止状況から決定する。すなわち、読み出しポイントYPの選択は、楽曲データ20の停止ポイントTPが包含される楽曲データ20の楽曲区間31〜38を特定した上で、特定した楽曲区間31〜38に応じて、読み出しポイントYPの選択を行う。
なお、読み出しポイントYPとして、サビの部分である楽曲区間37(図28参照)の先頭位置を選択することも考えられる。
より具体的には、上述した図31の(a)の場合には、読み出しポイントYPとして楽曲区間34,37が選択され、また、上述した図31の(b)の場合には、読み出しポイントYPとして楽曲区間36が選択される。
その一例を説明すると、停止ポイントTPがBメロの部分である楽曲区間33に包含される場合に、停止ポイントTPが楽曲区間33の始まり部分に近いときには(例えば図31の(a)を参照)、同じ楽曲区間33を読み出しポイントYPとして選択する。その一方で、停止ポイントTPが楽曲区間33の終わり部分に近いときには(例えば図31の(b)を参照)、サビの部分である楽曲区間34を読み出しポイントYPとして選択する。
その場合には、楽曲出力の再開時の出だしとして適切でない楽曲部分、例えば間奏の部分である楽曲区間35が読み出しポイントYPとして選択されないように制御する必要がある(禁則処理)。すなわち、読み出しポイントYPとして間奏の部分である楽曲区間35が選択されないように、例えばサビの部分である楽曲区間34を選択する。
ステップ3005で楽曲データ20の読み出しポイントYPの選択をした後に、演出制御CPU302は、長インターバルLI(図29参照)に伴う演出を行う(ステップ3006)。ここにいう長インターバルLIでの演出としては、楽曲の出力ではなく、画像表示部114に画像を出力することで行われるものである。さらに説明すると、長インターバルLIのときには、遊技者は、第5回目の開放5Rが開始するのか大当たりが終わってしまうのかという不安感や期待感をもって画像表示部114での演出を注視することが想定される。そして、第5回目の開放5Rの開始に伴って楽曲の出力を再開することで、遊技者の心の緊張状態が解けて達成感を遊技者が味わうことが可能になる。
また、本実施の形態では、演出としての楽曲の出だし制御を大当たり中の第1の連続開放に続く第2の連続開放の開始の際の楽曲出力に適用しているが、これに限られるものではなく、楽曲の出力がいったん停止された後に再開される場合の楽曲出力に適用することも考えられる。
Claims (3)
- 始動領域を遊技球が通過することにより特別遊技をおこなうか否かを判定する特別遊技判定手段と、
前記特別遊技判定手段により特別遊技をおこなうと判定された場合、遊技球が通過不可能な第1状態と通過可能な第2状態とに作動し得る可変入賞領域を当該第2状態に作動させる特別遊技をおこなう特別遊技実行手段と、
前記特別遊技実行手段により特別遊技がおこなわれているときにスピーカを用いた楽曲演出をおこなう楽曲演出実行手段と、
を備え、
前記特別遊技実行手段は、
前記可変入賞領域を第1の開閉パターンで前記第2状態に作動させる第1特別遊技または前記第1の開閉パターンで前記第2状態に作動させた後に第2の開閉パターンで前記第2状態に作動させる第2特別遊技をおこなうことが可能であり、
前記楽曲演出実行手段は、
楽曲の楽曲データを記憶する楽曲データ記憶手段と、
前記特別遊技実行手段により前記第1特別遊技または前記第2特別遊技がおこなわれているときに、前記楽曲データ記憶手段により記憶されている楽曲データを読み出して前記スピーカより当該楽曲データに応じた楽曲を出力する楽曲出力手段と、
を有し、
前記楽曲演出実行手段の前記楽曲出力手段は、
前記特別遊技実行手段による前記第1の開閉パターンの開始後の所定時に出力中の楽曲を停止する楽曲停止手段と、
前記楽曲停止手段により楽曲が停止されたときの当該楽曲の停止ポイントを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された停止ポイントに基づいて、前記楽曲データ記憶手段の楽曲データを読み出す読み出しポイントを選択する選択手段と、
前記特別遊技実行手段が前記第2の開閉パターンで前記第2状態に作動させる場合、前記楽曲停止手段により楽曲が停止された後の所定時に前記選択手段により選択された読み出しポイントに係る楽曲データに応じた楽曲を出力する楽曲出力再開手段と、
を有することを特徴とする遊技機。 - 前記楽曲出力手段の前記選択手段は、前記楽曲データ記憶手段により記憶される楽曲データが複数の区間に分けられた当該区間を、前記読み出しポイントとして選択することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記楽曲出力手段の前記選択手段は、前記取得手段による前記停止ポイントを含む前記区間に対する当該停止ポイントの位置により、当該区間と当該区間に後続する次の区間とのいずれかを選択することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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