JP5996731B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は遊技機に関し、特に遊技演出に関する技術である。
従来、一般的なパチンコ遊技機においては、遊技球が流下可能な遊技領域に複数の入賞口が設けられ、遊技者は発射ハンドルを操作して、所有の遊技球を遊技領域に発射させて遊技を行い、その遊技球が入賞口に入賞すると、遊技球1個の入賞につき数個〜10数個の遊技球を獲得することができる。
近年主流の機種では、遊技領域に始動口と開閉式の大入賞口が設けられ、遊技球が始動口に入賞すると始動条件の成立により判定情報が取得され、その判定情報に基づいて「大当り」か否か判定され、その大当り判定の結果を示す判定図柄が特図表示器に図柄変動表示後に停止表示される。「大当り」と判定されると、大当り図柄が特図表示器に停止表示されて、通常は閉塞している大入賞口を開放する特別遊技が行われる。
特別図柄が変動表示されているときには、当該変動に係る大当り判定の結果を示唆する図柄変動演出が、また、特別遊技が行われているときには、その特別遊技を盛り上げる特別遊技演出が、夫々、画像表示装置を含む演出機器を用いて行われ、こうした遊技演出により、遊技性、並びに遊技興趣が高められる。
演出機器として動作可能な演出役物を備えた機種(例えば、特許文献1参照)では、図柄変動演出において、演出役物が動作した場合、動作しなかった場合よりも「大当り」と判定された大当り期待度が高くなるように、また、その演出役物の動作態様によって大当り期待度が異なるようにして、演出効果を高めることができる。ここで、動作可能な演出役物を複数備えた機種も公知である。
特開2010−148648号公報
演出手段による遊技演出については、演出効果を高めるように改善る余地がある。
本発明の目的は、前記課題を改善する遊技機を提供することである。
本発明(遊技機(1))は、始動条件の成立により遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する判定手段(44a)と、第1演出手段(21a,21a1)と、位置可変に動作可能な第2演出手段(22a)であって、前記第1演出手段(21a,21a1)によって指示可能に設けられた第2演出手段(22a)と、位置可変に且つ前記第2演出手段(22a)の動作とは異なるように動作可能な第3演出手段(23a)であって、前記第1演出手段(21a,21a1)によって指示可能に設けられた第3演出手段(23a)と、前記第1演出手段(21a,21a1)に前記第2演出手段(22a)および前記第3演出手段(23a)の何れかの演出手段を指示する第1演出を行わせる第1演出制御手段(74a)と、前記第1演出制御手段(74a)により行われた前記第1演出で指示された前記第2演出手段(22a)を動作させることで第2演出を行わせる第2演出制御手段(74b)と、前記第1演出制御手段(74a)により行われた前記第1演出で指示された前記第3演出手段を動作させることで第3演出を行わせる第3演出制御手段(74b)とを備え、前記判定手段(44a)の判定結果に基づいて、前記2演出が行われるときと、前記第3演出が行われるときと、があり前記第2演出は、複数種類の演出態様の何れかで実行され、実行される演出態様に応じて前記判定手段(44a)により前記特別遊技を行うと判定された期待度が異なるようにすることを特徴とする。
本発明によれば、演出手段による遊技演出を斬新なものにして、演出効果を高めることができる。
本発明の実施例に係るパチンコ遊技機の斜視図である。 パチンコ遊技機の盤面図である。 パチンコ遊技機の盤面図(演出役物の動作位置を仮想線で示す)。 遊技領域の構成図である。 パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。 パチンコ遊技機の制御系の要部のブロック図である。 パチンコ遊技機の機能ブロック図である。 大当り判定テーブルに関する図表である。 第2始動口作動モードに関する図表である。 複数の遊技状態とそれらの設定内容を示す図表である。 (1)が複数の図柄変動演出、(2)が複数の特別遊技演出、(3)が複数のエンディングを夫々示す図表である。 第1演出役物の演出動作で指示された第2演出役物が演出動作を行う役物演出パターンを示す図である。 第1演出役物の演出動作で指示された第2演出役物が演出表示を行う役物演出パターンを示す図である。 第1演出役物の演出動作で指示された他の第2演出役物が演出動作を行う役物演出パターンを示す図である。 第1演出役物自体の演出動作で特別遊技期待度を示唆する役物演出パターンを示す図である。 第1演出役物の演出動作と画像表示器の演出表示とで協働演出を行う役物演出パターンを示す図である。 複数の役物演出パターンを示す図表である。 役物演出パターン1の動作内容の選択率を示す図表である。 役物演出パターン2の表示内容の選択率を示す図表である。 役物演出パターン3の動作内容の選択率を示す図表である。 役物演出パターン4,6の動作内容の選択率を示す図表である。 役物演出パターン5,6の表示内容の選択率を示す図表である。 遊技制御基板のコンピュータが行うタイマ割込処理のフローチャートである。 始動口SW処理のフローチャートである。 特別図柄処理のフローチャートである。 演出制御基板のコンピュータが行うタイマ割込処理のフローチャートである。 コマンド受信処理のフローチャートである。
以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1〜図4に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造に取付けられる外枠(図示略)に開閉枠2(内枠2)が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。
開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着されている。開閉枠2の左端部に開閉扉3の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉3の右端部には、開閉扉3を開閉枠2に施錠するキーシリンダ3cが装着されている。
開閉枠2に遊技盤4(図2、図3で仮想線で示す)が装着され、遊技盤4とその前側の透明板3bとの間に遊技球が流下可能な遊技領域4aが形成され、この遊技領域4aが開閉扉3により開閉される。
開閉扉3には、窓3aの下側に遊技球を貯留する貯留皿5が設けられ、その貯留皿5に遊技者が操作可能な演出ボタンSW6が装着され、貯留皿5の右下側に発射ハンドル7が装着されている。発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が貯留されている場合、複数の遊技球が約0.6秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール(図示略)で案内され遊技領域4aの上部に導入される。
図4、図5に示すように、遊技領域4aには、多数の障害釘(図示略)の他、第1始動口10、開閉式の第2始動口11aを有する始動口装置11、1対のゲート12、開閉式の大入賞口13aを有する大入賞口装置13、複数の一般入賞口14が、夫々遊技球が入球(入賞・通過)可能に所定の配置で設けられている。第1始動口10、1対のゲート12、複数の一般入賞口14には、夫々、そこに入賞した遊技球を検出する第1始動口SW10a、1対のゲートSW12a、複数の一般入賞口SW14aが付設されている。
始動口装置11は、第2始動口11a、第2始動口11aを開閉する開閉部材11b、第2始動口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW11c、開閉部材11bを開閉駆動する第2始動口SOL11d(「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する)を有し、第2始動口11aは、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
大入賞口装置13は、大入賞口13a、大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13c、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dを有し、大入賞口13aは、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
遊技球が入賞口10,11a,13a,14に入賞すると、遊技球1個の入賞につき入賞口10,11a,13a,14毎に設定された数(数個〜10数個)の遊技球が賞球として貯留皿5に払出される。
遊技球が始動口10,11aに入賞すると大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選すると、大入賞口13aが開放する大当り遊技が発生する。遊技球がゲート12を通過すると当り抽選が行われ、その当り抽選で当選すると、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
遊技盤4にはセンタ役物15が取付けられ、このセンタ役物15に遊技演出用の画像表示器16、第1演出役物21aを有する第1演出役物装置21、第2演出役物22a,23aを夫々有する第2演出役物装置22,23が装備されている。
センタ役物15は、その枠体15aが遊技盤4に形成されたセンタ開口部(図示略)に嵌合装着され、その枠体15aの下部には遊技球が転動するステージ15bが形成されている。
遊技盤4の右下部に遊技表示盤19(図2、図3で仮想線で示す)が設けられ、この遊技表示盤19は、第1特図表示器19a、第2特図表示器19b、普図表示器19c、第1特図保留ランプ19d、第2特図保留ランプ19e、普図保留ランプ19fを備えている。
第1特図表示器19aには第1特別図柄が変動可能に表示され、第1特図保留ランプ19dには第1特図保留数が表示され、その第1特図保留数は4未満の場合に第1始動口10に遊技球が入賞する毎に1加算される。第2特図表示器19bには第2特別図柄が変動可能に表示され、第2特図保留ランプ19eには第2特図保留数が表示され、その第2特図保留数は4未満の場合に第2始動口11aに遊技球が入賞する毎に1加算される。
第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第1特図保留数が1以上の場合、第2特図保留数が0の場合には、第1特図保留数が1減算されて第1特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第2特図保留数が1以上の場合、第1特図保留数に関わらず、第2特図保留数が1減算されて第2特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。
普図表示器19cには普通図柄が変動可能に表示され、普図保留ランプ19fには普図保留数が表示され、その普図保留数は4未満の場合にゲート12に遊技球が入賞する毎に1加算される。普通図柄が変動停止状態で、普図保留数が1以上の場合、普図保留数が1減算されて普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で当り抽選の結果が表示される。
第1演出役物装置21、第2演出役物装置22,23について、図2、図3、図6に基づいて説明する。
第1演出役物装置21は、センタ役物15の下部に配置され、動作可能(つまり演出動作で演出可能)な第1演出役物21a(第1演出手段に相当する)、第1演出役物21aを図2、図3に実線で示す待機位置と図3に仮想線で示す最大動作位置とに亙って回動可能に駆動するステッピングモータからなる電動モータ21b、第1演出役物21aの1又は複数の位置を検出する位置検出センサ21cを有する。第1演出役物21aの先端部には、第2演出役物22a,23aを指示可能な、例えば指を模した指示部21a1(第1演出手段に相当する)が設けられている。
第2演出役物装置22は、センタ役物15の右部に配置され、演出動作と演出表示の少なくとも一方で演出可能で且つ第1演出役物21aによって指示可能に設けられた第2演出役物22a(第2演出手段に相当する)、第2演出役物22aを図2、図3に実線で示す待機位置と図3に仮想線で示す最大動作位置とに亙って回動可能に駆動するステッピングモータからなる電動モータ22b、第2演出役物22aの1又は複数の位置を検出する位置検出センサ22cを有する。この第2演出役物22aにはサブ画像表示器22dが搭載されている。
第2演出役物装置23は、センタ役物15の左上部に配置され、演出動作で演出可能で且つ第1演出役物21aによって指示可能に設けられた第2演出役物23a(第3演出手段に相当する)、第2演出役物23aを図2、図3に実線で示す待機位置と図3に仮想線で示す最大動作位置とに亙って直線的に移動可能に駆動するステッピングモータからなる電動モータ23b、第2演出役物23aの1又は複数の位置を検出する位置検出センサ23cを有する。
ここで、第1,第2演出役物21a,22aは、その両方が待機位置から動作すると相互干渉する可能性があり、また、第2演出役物22a,23aは、その両方が待機位置から動作すると相互干渉する可能性がある。
次に、パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図5に示すように、制御装置30は、遊技制御基板31、払出制御基板32、演出制御基板33、画像制御基板34、ランプ制御基板35を備え、これら制御基板31〜35に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板33は更にRTC(「RTC」はリアルタイムクロックを意味する)を備えている。
遊技制御基板31のコンピュータは、第1,第2始動口SW10a,11c、1対のゲートSW12a、大入賞口SW13c、複数の一般入賞口SW14aからの信号、払出制御基板32からの制御情報を受けて、第2始動口SOL11d、大入賞口SOL13d、図柄表示器19a〜19c、図柄保留ランプ19d〜19fを制御し、払出制御基板32、演出制御基板33に制御情報を出力する。
払出制御基板32のコンピュータは、遊技制御基板31からの制御情報、払出球検出SW36b、球有り検出SW36c、満タン検出SW36dからの信号を受けて、払出モータ36aを制御し、遊技制御基板31に制御情報を出力する。
演出制御基板33のコンピュータは、遊技制御基板31、画像制御基板34、ランプ制御基板35からの制御情報、演出ボタンSW6からの信号を受けて、画像制御基板34、ランプ制御基板35に制御情報を出力する。
画像制御基板34のコンピュータは、演出制御基板33からの制御情報を受けて、遊技演出用の画像表示器16、スピーカ37を制御し、演出制御基板33に制御情報を出力する。ランプ制御基板35のコンピュータは、演出制御基板33からの制御情報、演出役物装置21,22,23からの信号を受けて、遊技演出用の枠ランプ38a、盤ランプ38b、演出役物装置21,22,23を制御し、演出制御基板33に制御情報を出力する。
図6に示すように、ランプ制御基板35のコンピュータは、演出役物装置21,22,23に関しては、位置検出センサ21c,22c,23cからの信号を受けて、電動モータ21b,22b,23b、サブ画像表示器22dを制御する。尚、サブ画像表示器22dは、画像制御基板34のコンピュータにより制御されるようにしてもよい。
図7に示すように、遊技制御基板31の主にコンピュータにより、図示の各手段40〜47,50〜57,60が構成されている。
特図カウンタ手段40は、大当り判定値、特図判定値、リーチ判定値、変動パターン判定値を、夫々設定範囲内で微小時間毎に順次更新する。特図取得手段41は、遊技球が第1始動口10に入賞したときに第1特図保留数が4未満の場合に特図始動条件が成立して、特図カウンタ手段40により更新された大当り判定値、特図判定値、リーチ判定値、変動パターン判定値を、1組の第1特図判定情報として取得し、遊技球が第2始動口11aに入賞したときに第2特図保留数が4未満の場合に特図始動条件が成立して、特図カウンタ手段40により更新された大当り判定値、特図判定値、リーチ判定値、変動パターン判定値を、1組の第2特図判定情報として取得する。特図保留記憶手段42は、特図取得手段41により取得され且つ大当り判定手段44aによる判定に供していない第1,第2特図判定情報を夫々4個まで記憶(保留)可能である。
特図保留消化手段43は、特図保留記憶手段42に記憶されている特図判定情報を、特図表示器19a,19bでの特別図柄の変動開始毎に順次1ずつ大当り判定手段44aによる判定に供して特図保留記憶手段42から消去(保留消化)する。その際、特図保留記憶手段42に複数の特図判定情報が記憶されている場合、それら複数の特図判定情報を特図保留記憶手段42に記憶された順番(即ち、特図取得手段41により取得された順番)で消化し、但し、第1,第2特図判定情報の両方が記憶されている場合には、第2特図判定情報を第1特図判定情報よりも優先して消化する。
特図判定手段44においては、特図始動条件の成立により特図取得手段41により取得された(特図保留記憶手段42に記憶された)特図判定情報に基づいて、詳しくは、特別図柄が変動表示される際、当該特別図柄の変動表示に係る特図判定情報、つまり特図保留消化手段43により消化された特図判定情報に基づいて、大当り判定手段44aが、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定し、特別遊技を行うと判定すると、図柄判定手段44bが、当該特別遊技中の大入賞口13aの開閉パターン、及び当該特別遊技終了後の遊技状態を判定する。
具体的に、先ず、大当り判定手段44aが、特図判定情報の大当り判定値に基づいて、特別遊技である大当り遊技を行うか否かを、また、大当り遊技と部類が異なる特別遊技である小当り遊技を行うか否かを判定する。この場合、図8に示すように、大当り判定テーブルとして低確テーブルと高確テーブルの何れかを用いて判定する。低確テーブルを用いる場合、大当り判定値が約1/320の割合で大当り特定値(3,247・・・)の何れかと一致すると、大当り遊技を行うと判定し、高確テーブルを用いる場合、大当り判定値が約10/320の割合で大当り特定値(3,7・・・)の何れかと一致すると、大当り遊技を行うと判定し、低確テーブルと高確テーブルの何れを用いる場合でも、大当り判定値が約3/320の割合で小当り特定値(4,44・・・)の何れかと一致すると、小当り遊技を行うと判定する。
大当り遊技を行うと判定すると、次に、図柄判定手段44bが、当該特図判定情報の特図判定値に基づいて、複数種類の大当り図柄の何れか1つを選択し、その選択された大当り図柄の種類によって、当該特別遊技中の大入賞口13aの開閉パターン、及び当該特別遊技終了後の遊技状態が決定される。
特図表示制御手段45は、大当り判定手段44a、図柄判定手段44bによる判定結果に基づいて、特図保留消化手段43により第1特図判定情報が消化されたことを契機に、第1特図表示器19aに第1特別図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させ、特図保留消化手段43により第2特図判定情報が消化されたことを契機に、第2特図表示器19bに第2特別図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。
大当り判定手段44aにより大当り遊技を行うと判定されると、図柄判定手段44bにより選択された種類の大当り図柄を停止表示させ、小当り遊技を行うと判定されると、小当り図柄を停止表示させ、特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行わないと判定されると、ハズレ図柄を停止表示させる。
特図表示制御手段45の変動態様決定手段45aは、大当り判定手段44a、図柄判定手段44bによる判定結果に基づいて選択された図柄、当該特図判定情報のリーチ判定値と変動パターン判定値、及び第1,第2特図保留数等に基づいて、特図変動時間(変動態様)を決定する。そして、特図表示制御手段45は、変動態様決定手段45aにより決定された特図変動時間で特別図柄を変動表示させてから判定図柄を停止表示させる。
特図判定手段44の事前判定手段44cは、特図保留記憶手段42に記憶されている判定情報(即ち、後に特図保留消化手段43により消化される特図判定情報)に基づいて、具体的には、特図取得手段41により特図判定情報が取得され特図保留記憶手段42に記憶された際に、大当り判定手段44a、図柄判定手段44b、変動態様決定手段45aによる前記判定、決定と同等の判定、決定を事前に行うことが可能である。
特別遊技実行手段46は、大当り判定手段44aにより特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行うと判定された場合、特図表示制御手段45により、当該判定結果を示す判定図柄、つまり図柄判定手段44bにより選択された判定図柄(大当り図柄、小当り図柄)が停止表示された後、その判定図柄に応じた開閉パターンで大入賞口13aを開閉させる遊技者に有利な特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行う。
確率設定手段47は、大当り判定手段44aにより大当り遊技を行うと判定される大当り確率を、図8に示す低確テーブルを用いて第1の確率(約1/320)又は図8に示す高確テーブルを用いて第1の確率よりも高い第2の確率(約10/320)に設定する。
一方、普図カウンタ手段50は、当り判定値を、普図判定値を、夫々設定範囲内で微小時間毎に順次更新する。普図取得手段51は、遊技球がゲート12を通過したときに普図保留数が4未満の場合に普図始動条件が成立して、普図カウンタ手段50により更新された当り判定値、普図判定値を、1組の普図判定情報として取得する。普図保留記憶手段52は、普図取得手段51により取得され且つ普図判定手段54による判定に供していない普図判定情報を4個まで記憶(保留)可能である。
普図保留消化手段53は、普図保留記憶手段52に記憶されている普図判定情報を普図表示器19cでの普通図柄の変動開始毎に順次1ずつ普図判定手段54による判定に供して普図保留記憶手段52から消去(保留消化)する。その際、保留記憶手段52に複数の普図判定情報が記憶されている場合、それら複数の普図判定情報を普図保留記憶手段52に記憶された順番(即ち、普図取得手段51により取得された順番)で消化する。
普図判定手段54は、普図始動条件の成立により普図取得手段51により取得された(普図保留記憶手段52に記憶された)普図判定情報に基づいて、詳しくは、普通図柄が変動表示される際、当該普通図柄の変動表示に係る普図判定情報、つまり普図保留消化手段53により消化された普図判定情報に基づいて、補助遊技を行うか否かを判定する。
普図表示制御手段55は、普図判定手段54による判定結果に基づいて、普図保留消化手段53により普図判定情報が消化されたことを契機に、普図表示器19cに普通図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。普図判定手段54により補助遊技を行うと判定された場合には、当り図柄を停止表示させ、補助遊技を行わないと判定された場合には、ハズレ図柄を停止表示させる。
補助遊技実行手段56は、普図判定手段54により補助遊技を行うと判定された場合、普図表示制御手段55により、その判定結果を示す判定図柄(当り図柄)が停止表示された後、第2始動口11aを開閉させる補助遊技を行う。
作動モード設定手段57は、図9に示すように、第2始動口作動モードとして、第2始動口11aを開状態に作動させ難い低作動モード又は開状態に作動させ易い高作動モードを設定する。低作動モードでは、普図判定手段54により補助遊技を行うと判定される当り確率が1/10、普図表示器19cでの普通図柄の普図変動時間が12秒、補助遊技中の第2始動口11aの始動口開閉パターンが0.1秒×1回に設定され、高作動モードでは、当り確率が10/10、普図変動時間が0.5秒、始動口開閉パターンが2.0秒×3回に設定される。
遊技状態制御手段60は、複数種類の遊技状態(図10に示す通常遊技状態、時短遊技状態、潜確遊技状態、確変遊技状態)の何れか1つを択一的に設定し、その遊技状態で遊技を制御する。電源投入時には前回の電源遮断時に設定されていた遊技状態を継続的に設定し、電源投入時に所謂RAMクリアが実行された場合には通常遊技状態を設定する。
図10に示すように、通常遊技状態、時短遊技状態が設定された場合、確率設定手段47により第1の確率(約1/320)が設定され、潜確遊技状態、確変遊技状態が設定された場合、確率設定手段47により第2の確率(約10/320)が設定される。また、通常遊技状態、潜確遊技状態が設定された場合、作動モード設定手段57により低作動モードが設定され、時短遊技状態、確変遊技状態が設定された場合、作動モード設定手段57により高作動モードが設定される。
図7に示すように、演出制御基板33、画像制御基板34、ランプ制御基板35のコンピュータ等により、遊技演出を演出手段80(画像表示器16、演出役物装置21,22,23、スピーカ37、ランプ38a,38b)に行わせる演出制御手段70が構成され、その演出制御手段70は、図柄変動演出制御手段71、特別遊技演出制御手段72、先読み演出制御手段73、役物制御手段74を備えている。
図柄変動演出制御手段71は、大当り判定手段44a(図柄判定手段44b)による判定結果を示唆する遊技演出として、特図表示制御手段45により特図表示器19a,19bに特別図柄が変動表示されているときに、その特別図柄の(変動態様決定手段45aにより決定された)特図変動時間に応じて、図11(1)に示す複数種類の図柄変動演出(図柄変動演出1,2,3・・・n)の中から選択された図柄変動演出を行わせる。
特別遊技演出制御手段72は、特別遊技実行手段46により特別遊技が行われているときに、特図表示制御手段45により当該特別遊技の開始にあたって停止表示された大当り図柄の種類に応じて、図11(2)に示す複数種類の特別遊技演出(特別遊技演出1,2,3・・・n)の中から選択された特別遊技演出を行わせ、特別遊技演出(特別遊技)の終盤に、図11(3)に示す複数種類のエンディング演出(エンディング演出1,2,3・・・n)の中から選択されたエンディング演出を行わせる。
先読み演出制御手段73は、事前判定手段44cによる判定結果に基づいて、特図保留記憶手段42に記憶されている特図判定情報に対して、先読み演出を行わせることが可能である。この場合、特図保留記憶手段42に特図判定情報が記憶されたとき、特図保留記憶手段42に記憶されたその最新の特図判定情報を先読み演出の対象(先読み対象判定情報)とするか否かを判定する先読み演出実行判定を行い、先読み対象判定情報とすると判定することで、その先読み対象判定情報に対して先読み演出を行わせる。
役物制御手段74は、第1演出役物21a及び2つ(複数)の第2演出役物22a,23aを制御する演出制御手段であり、第1〜第4演出制御手段74a〜74dを有する。
第1演出制御手段74aは、第1演出役物21aに2つの第2演出役物22a,23aのうち何れかの第2演出役物22a又は23aを指示する動作を含む第1演出を行わせ、第2演出制御手段74b(第2,第3演出制御手段に相当する)は、第1演出制御手段74aにより行われた第1演出で指示された第2演出役物22a又は23aに所定の第2演出を行わせる。
第1演出制御手段74aは、判定手段44(大当り判定手段44a)による判定結果に基づいて何れかの第2演出役物22a又は23aを決定して、当該決定した第2演出役物22a又は23aを指示する第1演出を行わせ、この第1演出において、第1演出役物21aが2つの第2演出役物22a,23aのうち何れの第2演出役物22a又は23aを指示するかによって、特別遊技期待度が異なるようにしている。尚、特別遊技期待度に応じて第1演出役物21aの動作態様(動き方や動くタイミング)を変化させてもよい。ここで、第1演出役物21aと第2演出役物22a、又は、第1演出役物21aと第2演出役物23aとが協働(連係、連動)する一連の役物演出が行われる。
具体的に、第2演出役物22aを指示する第1演出役物21aの第1演出として、図12(1)、図13に示すように、第1演出制御手段74aが、第1演出役物21aを、待機位置から、第1演出役物21aの指示部(指)21a1が第2演出役物22aを指す実線で示す第1の役物指示位置へ回動させ、一時停止させた後、待機位置へ回動させる。
指示された第2演出役物22aの第2演出として、図12(2)に示すように、第1演出役物21aが待機位置へ回動した後、第2演出制御手段74bが、第2演出役物22aを、待機位置から実線で示す動作位置へ回動させ、一時停止させた後、待機位置へ回動させる。或いは、図13に示すように、第1演出役物21aが第1の役物指示位置へ回動させたとき(又は待機位置へ回動後)、第2演出制御手段74bが、第2演出役物22aを待機位置から回動させないで、サブ画像表示器22dに演出表示を行わせる。
或いは、第2演出制御手段74bが、第2演出役物22aを、前記のように、待機位置から動作位置へ回動させ、一時停止させた後、待機位置へ回動させると共に、その間の所定のタイミングで(例えば、第2演出役物22aが動作位置に位置するときに)、サブ画像表示器22dに演出表示を行わせる。
また、具体的に、第2演出役物23aを指示する第1演出役物21aの第1演出として、図14(1)に示すように、第1演出制御手段74aが、第1演出役物21aを、待機位置から、第1演出役物21aの指示部(指先)21a1が第2演出役物23aを指す実線で示す第2の役物指示位置へ回動させ、一時停止させた後、待機位置へ回動させる。
指示された第2演出役物23aの第2演出として、図14(2)に示すように、第1演出役物21aが待機位置へ回動した後、第2演出制御手段74bが、第2演出役物23aを、待機位置から実線で示す動作位置へ移動させ、一時停止させた後、或いは、待機位置と実線で示す動作位置間で往復動作させた後、待機位置へ移動させる。
尚、第1演出において、第2演出役物22aを指示する位置と第2演出役物23aを指示する位置との間で第1演出役物21aを往復動作させる等して、2つの第2演出役物22a,23aの何れを指示するかをじらすような動作を第1演出役物21aに行わせてもよい。また、第2演出役物22aを指示したと見せかけて異なる第2演出役物23aを指示する動作や、逆に、第2演出役物23aを指示したと見せかけて異なる第2演出役物22aを指示するような動作を第1演出役物21aに行わせてもよい。
第3演出制御手段74cは、第1演出役物21aに第2演出役物22a又は23aを指示する動作と異なる動作(第1演出役物21a自体の動作、つまり第2演出役物22a又は23aと協働(連係、連動)しない独自の動作)であって特別遊技期待度を示唆する動作を含む第3演出を行わせる。
具体的に、第1演出役物21aの第3演出として、図15(1)に示すように、第3演出制御手段74cが、第1演出役物21aを、(1)待機位置から仮想線で示す第1の動作位置へ回動させ、一時停止させた後、(2)待機位置へ回動させる。
或いは、図15(1)の動作よりも特別遊技期待度が高い第1演出役物21aの第3演出として、図15(2)に示すように、第3演出制御手段74cが、(1)待機位置から仮想線で示す第1の動作位置へ回動させ、一時停止させた後、(2)更に仮想線で示す第2の動作位置へ回動させ、一時停止させた後、(3)待機位置へ回動させる。
第4演出制御手段74dは、第1演出役物21aに所定動作を含む第4演出を行わせると共に、その第4演出と協働した演出となる特定演出を画像表示器16に表示させる。
具体的に、第1演出役物21aの第4演出として、図16に示すように、第4演出制御手段74dが、第1演出役物21aを、待機位置から実線で示す表示指示位置へ回動させ一時停止させる。画像表示器16の特定演出として、画像表示器16の画面のうち一時停止させた第1演出役物21aの指示部21a1の近傍に表示枠を表示させ、その表示枠内に文字列を表示させる。その後、第1演出役物21aを待機位置に回動させる。
さて、図17に示すように、図柄変動演出において演出役物21a,22a,23aの少なくとも1つを用いて行う役物演出の役物演出パターンは6つあり、各役物演出パターンを実行する図柄変動演出が、大当り判定手段44aにより特別遊技を行うと判定されたときに行われる複数の図柄変動演出の中、及び、特別遊技を行わないと判定されたときに行われる複数の図柄変動演出の中に含まれている。
役物演出パターン1は、図15で説明したように、第1演出役物21a自体の演出動作で特別遊技期待度を示唆するパターンであり、役物演出パターン2は、図16で説明したように、第1演出役物21aの演出動作と画像表示器16の演出表示とで協働演出を行うパターンであり、役物演出パターン3は、図14で説明したように、第1演出役物21aの演出動作で指示された第2演出役物23aが演出動作を行うパターンである(第3演出に相当する)。
役物演出パターン4は、図12で説明したように、第1演出役物21aの演出動作で指示された第2演出役物22aが演出動作を行うパターンであり(第2演出に相当する)、役物演出パターン5は、図13で説明したように、第1演出役物21aの演出動作で指示された第2演出役物22aが演出表示を行うパターンであり、役物演出パターン6は、第1演出役物21aの演出動作で指示された第2演出役物22aが演出動作及び演出表示を行うパターン(役物演出パターン4,5の組み合わせ)である。
ここで、役物演出パターン4又は5又は6(第2演出役物22aによる第2演出)が実行された場合、役物演出パターン3(第2演出役物23aによる第3演出)が実行された場合によりも、特別遊技期待度が高くなるように、第1演出制御手段74aは、第2演出役物22a,23aのうち何れかの第2演出役物22a又は23aを決定して、当該決定した第2演出役物22a又は23aを指示する第1演出を行わせるようにしている。
ここで、役物演出パターン4又は6を実行する際、第1演出役物21aと第2演出役物22aとの相互干渉を防止するため、前記のように、第1演出役物21aが第1の役物指示位置から待機位置へ回動させた後、第2演出役物22aを動作させるように、第1演出役物21aを動作させているときには、第2演出役物22aを待機位置に停止させた状態に維持して、その動作を制限するようにしている。
但し、第1演出役物21aを動作させているときでも、第1演出役物21aと第2演出役物22aとが相互干渉しない範囲内で、第2演出役物22aを動作させるように動作制限し、その動作で以て第2演出を行わせたこととしてもよい。
役物演出パターン1〜6についてより具体的に説明する。
図18に示すように、役物演出パターン1の第1演出役物21aの動作内容(動作態様)については、第1の動作位置への動作、第2の動作位置への動作の何れかの動作が、大当り判定手段44aにより特別遊技を行うと判定された当選時と特別遊技を行わないと判定された落選時とで、夫々図示の選択率により選択実行される。つまり、第1演出役物21aが第2の動作位置へ動作した場合、第1の動作位置へ動作した場合よりも特別遊技期待度が高くなる。
図19に示すように、役物演出パターン2の第1演出役物21aの表示内容(表示態様;図16に示す画像表示器16の画面表示枠内の表示文字列)については、「頑張れ」「怪しい」「熱いかも」「激熱」「おめでとう」の何れかの表示が、当選時と落選時とで夫々図示の選択率により選択実行される。つまり、その表示による特別遊技期待度は、「頑張れ」→「怪しい」→「熱いかも」→「激熱」→「おめでとう」の順番で高くなる。
図20に示すように、役物演出パターン3の第2演出役物23aの動作内容(動作態様)については、遅く小さく動作、遅く大きく動作、速く小さく動作、速く大きく動作の何れかの動作が、当選時と落選時とで夫々図示の選択率により選択実行される。つまり、第2演出役物23aの動作による特別遊技期待度は、遅く小さく動作→遅く大きく動作→速く小さく動作→速く大きく動作の順番で高くなる。
図21に示すように、役物演出パターン4,6の第2演出役物22aの動作内容(動作態様)については、遅く動作、速く動作の何れかの動作が、当選時と落選時とで夫々図示の選択率により選択実行される。つまり、第2演出役物22aが速く動作した場合、遅く動作した場合よりも特別遊技期待度が高くなる。
図22に示すように、役物演出パターン5,6の第2演出役物22aの表示内容(表示態様;図13に示すサブ画像表示器22dの表示色)については、白、黄、赤、レインボーの何れかの表示が、当選時と落選時とで夫々図示の選択率により選択実行される。つまり、その表示による特別遊技期待度は、白→黄→赤→レインボーの順番で高くなる。
次に、図7に示す各手段40〜47,50〜57,60,70〜74の機能を達成するために、制御装置30(遊技制御基板31、演出制御基板33のコンピュータ)が実行する主要な処理についてフローチャートに基づいて説明する。
図23に示すように、遊技制御基板31のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間(4ms)毎に開始され、そのタイマ割込処理において、乱数更新処理(S1)、スイッチ処理(S2)、図柄処理(S3)、電動役物処理(S4)、賞球処理(S5)、出力処理(S6)が順次実行される。
図24に示すように、S2のスイッチ処理で行われる始動口SW処理では、第1始動口SW10aがオンの場合(S11;Yes)、第1特図保留数U1が4未満の場合に(S12;Yes)、第1特図保留数U1がU1+1に加算され(S13)、大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値(第1特図判定情報)が取得・格納され(S14)、次に、事前判定処理(S15)が実行され、第1特図保留数増加コマンドがセットされる(S16)。
第2始動口SW11cがオンの場合(S17;Yes)、第2特図保留数U2が4未満の場合に(S18;Yes)、第2特図保留数U2がU2+1に加算され(S19)、大当り判定値、図柄判定値、リーチ判定値、及び変動パターン判定値(第2特図判定情報)が取得・格納され(S20)、次に、事前判定処理(S21)が実行され、第2特図保留数増加コマンドがセットされる(S22)。
S15、S21の事前判定処理では、基本的に、次に説明するS3の特別図柄処理のS38とS39と同等の処理が行われ、S16、S22では、S15、S21の事前判定処理の判定結果に関する事前判定情報を含む特図保留数増加コマンドがセットされる。S16、S22でセットされたコマンド、及び、その他のステップでセットされたコマンドについては、S6の出力処理により演出制御基板23に送信される。
図25に示すように、S3の図柄処理で行われる特別図柄処理では、特別遊技フラグ(大当り遊技フラグや小当り遊技フラグ)がON(つまり、大当り遊技や小当り遊技が実行中)でない場合(S31;No)、特別図柄が変動中でない場合に(S32;No)、第2特図保留数U2が1以上か否か判定される(S33)。S32の判定がYesの場合、つまり、特別図柄が変動中である場合には、S42へ移行する。
S33の判定がYesの場合、第2特図保留数U2がU2−1に減算され(S34)、S33の判定がNoの場合、第1特図保留数U1が1以上か否か判定される(S35)。S35の判定がYesの場合、第1特図保留数U1がU1−1に減算され(S36)、S35の判定がNoの場合、客待ち設定処理(S46)が実行される。S34又はS36の実行後、客待ちフラグがOFFにされ(S37)、大当り判定処理(S38)が実行され、続いて、変動態様選択処理(S39)が実行される。
S38の大当り判定処理では、図8を用いて説明したように、特図保留記憶手段32に記憶されている特図判定情報のうち消化優先順位が最も高い特図判定情報の大当り判定値大当り特定値であると、当該特図判定情報の図柄判定値に基づいて、大当り図柄が選択設定される。また、大当り判定値が小当り特定値であると、小当り図柄が設定され、大当り判定値が大当り特定値でも小当り特定値でもないと、ハズレ図柄が設定される。
S39の変動態様選択処理では、S38で設定された図柄、及び、当該特図判定情報のリーチ判定値、変動パターン判定値等に基づいて、変動態様(特図変動時間)が選択設定される。その後、第1又は第2特別図柄が変動開始され(S40)、S38で設定された図柄(大当り図柄、小当り図柄、ハズレ図柄の何れか)とS39で設定された変動態様の情報を含む特図変動開始コマンドがセットされる(S41)。
次に、特別図柄の変動開始時から、S39で設定された特図変動時間が経過した場合(S42;Yes)、第1又は第2特別図柄が変動停止され(S43)、ここで、S38で設定された図柄が第1又は第2特図表示器19a又は19bに表示される。続いて、特図変動停止コマンドがセットされ(S44)、停止中処理(S45)が実行される。
図26に示すように、演出制御基板33のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間(4ms)毎に開始され、そのタイマ割込処理において、コマンド受信処理(S101)、演出操作スイッチ処理(S102)、コマンド送信処理(S103)が順次実行される。
図27に示すように、S101のコマンド受信処理では、保留数増加コマンドを受信か否か判定され(S111)、S111の判定がYesの場合、保留数加算処理(S112)が実行され、続いて、保留数増加コマンドがセットされ(S113)、その後、保留数加算時先読み関連処理(S114)が実行される。
次に、特図変動開始コマンドを受信か否か判定され(S115)、S115の判定がYesの場合、図柄変動演出選択処理(S116)が実行される。S116の図柄変動演出選択処理では、受信した特図変動開始コマンドが解析され、図11(1)の複数種類の図柄変動演出の中から、S39で設定された変動態様に応じた図柄変動演出が選択される。
ここで、図17に示す役物演出パターン1〜6の何れかを実行する図柄変動演出が選択された場合、その動作内容や表示内容が、解析された図柄に基づいて選択される。そして、選択された図柄変動演出の情報を含む図柄変動演出開始コマンドがセットされ、更に、役物演出パターン1〜6の何れかを行わせる場合には、その動作内容や表示内容の情報を含む図柄変動演出開始コマンドがセットされる。
次に、特図変動停止コマンドを受信か否か判定され(S117)、S117の判定がYesの場合、図柄変動演出終了中処理(S118)が実行され、ここで、図柄変動演出終了コマンドがセットされる。次に、オープニングコマンドを受信した場合(S119;Yes)、特別遊技演出選択処理(S120)が実行され、エンディングコマンドを受信した場合(S121;Yes)、エンディング演出選択処理(S122)が実行され、最後に客待ち処理(S123)が実行される。
S120の特別遊技演出選択処理では、図11(2)を用いて説明したように、複数の特別遊技演出の何れかが選択され、その特別遊技演出の情報を含む特別遊技演出開始コマンドがセットされ、S122のエンディング演出選択処理では、図11(3)を用いて説明したように、複数のエンディング演出の何れかが選択され、そのエンディング演出の情報を含むエンディング演出開始コマンドがセットされる。
画像制御基板44のコンピュータ、ランプ制御基板45のコンピュータは、夫々、演出制御基板33から受信したコマンドに応じた処理を実行する。つまり、受信した図柄変動演出開始コマンドに応じた図柄変動演出を行わせ、受信した特別遊技演出開始コマンドに応じた特別遊技演出を行わせ、受信したエンディング演出開始コマンドに応じたエンディング演出を行わせる。
ここで、ランプ制御基板45のコンピュータは、受信した図柄変動演出開始コマンドに、役物演出パターン1〜6の何れかを実行する為の動作内容や表示内容の情報が含まれていると、その情報に基づいて、演出役物21a,22a,23aを制御し、役物演出パターン1〜6の何れかを実行する。
以上説明したパチンコ遊技機1の作用・効果について説明する。
通常遊技状態又は潜確遊技状態が設定されているときには、遊技者は発射ハンドル7を操作して、第1始動口10を狙うように遊技球を発射させて遊技を行う。第1特図保留数が4未満のときに、遊技球が第1始動口10に入賞すると、第1特図判定情報が取得され特図保留記憶手段42に記憶され、特図保留記憶手段42に記憶された第1特図判定情報は第1特別図柄の変動開始毎に順次消化(消去)される。
時短遊技状態又は確変遊技状態が設定されているときには、遊技者は発射ハンドル7を操作して、第2始動口11aを狙うように遊技球を発射させて遊技を行う。第2特図保留数が4未満のときに、遊技球が第2始動口11aに入賞すると、第2特図判定情報が取得され特図保留記憶手段42に記憶され、特図保留記憶手段42に記憶された第2特図判定情報は第2特別図柄の変動開始毎に順次消化(消去)される。
ここで、遊技球がゲート12を通過すると、普図判定情報が取得され普図保留記憶手段52に記憶され、普図保留記憶手段52に記憶された普図判定情報は、普通図柄の変動開始毎に順次消化(消去)される。そして、普図判定情報の消化により当り抽選が行われ、その当り抽選で当選した場合、普図表示器19cに当り図柄が変動停止後、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
通常遊技状態又は潜確遊技状態では、第2始動口作動モードとして低作動モードが設定され、第2始動口11aへの遊技球の入賞も殆ど期待できないため、所有の遊技球の数を減らしながら遊技を行うことになり、時短遊技状態又は確変遊技状態では、第2始動口作動モードとして高作動モードが設定され、第2始動口11aへの比較的多くの遊技球の入賞を期待できるため、所有の遊技球の数を略維持して遊技を行うことができる。
特図保留記憶手段42に記憶された特図判定情報は特別図柄の変動開始毎に順次消化(消去)されるが、その際、特図保留記憶手段42に複数の特図判定情報が記憶されている場合には、それら複数の特図判定情報は取得された順番で消化され、但し、第1,第2特図判定情報の両方が記憶されている場合には、第2特図判定情報が第1特図判定情報よりも優先消化される。そして、この特図判定情報の消化により大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選した場合、特図表示器19a,19bに大当り図柄が変動停止後、大入賞口13aが開放する大当り遊技が発生して、相当数の遊技球を獲得することができる。
ところで、特図判定手段44(大当り判定手段44a、図柄判定手段44b)による判定結果に基づいて、特図表示器19a,19bに特別図柄が変動表示された後に当該判定結果を示す判定図柄が停止表示されるが、特別図柄が変動表示されているとき、図柄変動演出が行われる。この図柄変動演出として、特別遊技期待度を示唆する演出が行われるので、この図柄変動演出により、遊技性、並びに遊技興趣が高められる。
図柄変動演出は、画像表示器16での表示を主体に音や光を出力して行われるが、この図柄変動演出において、演出役物21a,22a,23aによる演出が加えられることで、演出効果が高められる。遊技者は、所定の図柄変動演出において、先ず、第1演出役物21aが動作し始めると、以降、特別遊技期待度が高くなる演出が行われることを期待することができる。
つまり、第1演出役物21aの動作を含む役物演出パターン1〜6の何れかが実行されるが、その役物演出パターンによって、また、その役物演出パターンにおける演出役物の動作内容や表示内容によって特別遊技期待度が異なるので、遊技者は、より特別遊技期待度が高い演出が行われるように期待することができる。
さて、本発明によれば、第1演出制御手段74aが、第1演出役物21aに2つの第2演出役物22a,23aのうち何れかの第2演出役物22a又は23aを指示する動作を含む第1演出を行わせ、第2演出制御手段74bが、第1演出制御手段74aにより行われた第1演出で指示された第2演出役物22a又は23aに第2演出を行わせる。
つまり、第1演出役物21aの第1演出に続いて、第2演出役物22a又は23aの第2演出が行われるが、第1演出において、第1演出役物21aが単に動作するのではなく、その動作により次に第2演出役物22a,23aの何れが第2演出を行うのかを指示する役割を有するものになり、第1演出役物21aの動作を含む演出と、その動作と連係(連動)して行う第2演出役物22a,23aの何れかの演出との関係性が明確になるので、演出役物による遊技演出を斬新なものにして、演出効果を高めることができる。
また、第1演出制御手段74aは、特別遊技期待度に基づいて2つの第2演出役物22a,23aの何れかの第2演出役物22a又は23aを決定して、当該決定した第2演出役物22a又は23aを指示する第1演出を行わせる。つまり、第1演出役物21aが指示する第2演出役物22a又は23aによって特別遊技期待度が異なるので、第1演出役物21aが動作することによる演出効果を高めることができる。
更に、第3演出制御手段74cは、第1演出役物21aにその第1演出役物21a自体の動作で特別遊技期待度を示唆する第3演出を行わせ、第4演出制御手段74dは、第1演出役物21aに所定動作を含む第4演出を行わせると共に、その第4演出と協働した演出となる特定演出を画像表示器16に表示させる。
つまり、第1演出役物21aは、その動作により次に第2演出役物22a,23aの何れが第2演出を行うかを指示する機能だけではなく、第1演出役物21a自体の動作で特別遊技期待度を示唆する演出を行わせる機能、画像表示器16による特定演出と協働した演出を行わせる機能を併せ持ち、それらの機能を択一的に用いることができるので、第1演出役物21aが動作することによる演出効果を一層高めることができる。
尚、第1〜第4演出制御手段74a〜74dによる制御は、前記実施例では図柄変動演出において実行されるが、それ以外の遊技演出(例えば、特別遊技演出)において実行されるようにしてもよい。また、演出動作と演出表示の少なくとも一方で演出可能な3以上の第2演出役物を設け、第1演出制御手段74aが、第1演出役物に3以上の第2演出役物のうち何れかの第2演出役物を指示する動作を含む第1演出を行わせ、第2演出制御手段74bが、第1演出制御手段74aにより行われた第1演出で指示された第2演出役物に第2演出を行わせるようにしてもよい。
尚、前記実施例に次の変更を加えてもよい。
(1)第1演出役物21aの指示部21a1(指先)にLED(第1演出手段に相当する)を設け、第1演出役物21aが第2演出役物22a又は23aを指示する目的で動作するときはLEDを点灯させ、第2演出役物22a又は23aを指示する目的ではなく特別遊技期待度を示唆する目的で動作するときにはLEDを点灯させないようにする。
逆に、第1演出役物21aが第2演出役物22a又は23aを指示する目的ではなく特別遊技期待度を示唆する目的で動作するときにはLEDを点灯させ、第2演出役物22a又は23aを指示する目的で動作するときはLEDを点灯させないようにする。遊技者に第1演出役物21aの動作の意味合いを分かりやすく知らせることができる。また、LEDの発光色を変更可能にして、第1演出役物21aが特別遊技期待度を示唆する目的で動作する場合、LEDの発光色によって特別遊技期待度を示唆するようにしてもよい。
(2)画像表示器16には、第1特図保留数に相当数の第1特図保留図柄(保留アイコン)が表示され、第2特図保留数に相当数の第2特図保留図柄(保留アイコン)が表示されるものとして、第1演出役物21aが第2演出役物22a又は23aを指示するのではなく(例えば、第1演出役物21aが第2演出役物22a又は23aを指示すると見せかけて)、第1又は第2特図保留図柄を変化させるように動作させてもよい。この場合、先読み演出制御手段73によって、先読み対象とされた先読み対象判定情報に係る第1又は第2特図保留図柄を、通常と異なる特殊保留図柄(特殊保留アイコン)に変更する。
(3)第1演出役物21aにより指示された第2演出役物22aの動作態様、又は、第2演出役物23aの動作態様を複数種類設けて、例えば特別遊技期待度に応じて使い分けを行う。例えば、第2演出役物22aが指示された場合、第2演出役物22aがガタガタと振動してから出現しないように動作する態様と、ガタガタと振動してから出現するように動作する態様との何れかを択一的に選択実行するようにしてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施が可能である。例えば、第1演出役物については、動作可能であれば、種々の演出役物を採用可能であり、また、各第2演出役物については、その動作内容や表示内容を適宜変更可能であり、また、演出動作と演出表示の少なくとも一方で演出可能であれば、種々の演出役物を採用可能である。尚、本発明については、種々のパチンコ遊技機、或いはパチンコ遊技機に限らず種々の遊技機(回胴遊技機等)に適用可能である。
1 パチンコ遊技機
16 画像表示器
21a 第1演出役物
22a,23a 第2演出役物
44a 大当り判定手段
74 役物制御手段
74a 第1演出制御手段
74b 第2演出制御手段
74c 第3演出制御手段
74d 第4演出制御手段

Claims (1)

  1. 始動条件の成立により遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する判定手段と、
    第1演出手段と、
    位置可変に動作可能な第2演出手段であって、前記第1演出手段によって指示可能に設けられた第2演出手段と、
    位置可変に且つ前記第2演出手段の動作とは異なるように動作可能な第3演出手段であって、前記第1演出手段によって指示可能に設けられた第3演出手段と、
    前記第1演出手段に前記第2演出手段および前記第3演出手段の何れかの演出手段を指示する第1演出を行わせる第1演出制御手段と、
    前記第1演出制御手段により行われた前記第1演出で指示された前記第2演出手段を動作させることで第2演出を行わせる第2演出制御手段と、
    前記第1演出制御手段により行われた前記第1演出で指示された前記第3演出手段を動作させることで第3演出を行わせる第3演出制御手段とを備え、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、前記第2演出が行われるときと、前記第3演出が行われるときと、があり
    前記第2演出は、複数種類の演出態様の何れかで実行され、実行される演出態様に応じて前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された期待度が異なるようにすることを特徴とする遊技機。
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