JP5996621B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機に関する。
パチンコ店などの遊技場に設置して使用されるパチンコ機やスロットマシン等の遊技機は、パチンコ球やメダル等の遊技媒体に一定の価値が与えられて、ゲームを行って獲得した遊技媒体を種々の景品に交換することができる。遊技機には、その筐体内部に、遊技媒体の供給に基づいて作動させるランプ装置や音声発生装置などの様々な各種駆動装置及びこれら駆動装置を制御させるために対応させた制御回路装置を備えており、遊技者が遊技を行う際にこれらを適宜作動させることによって遊技を興趣に溢れたものとしている。また、近年では、所定の識別情報(図柄)を変動表示し得るリール表示装置または液晶画像表示装置等の図柄可変表示装置を内蔵し、所定条件を満たしたときに識別情報を変動させた後に停止表示させるように図柄可変表示装置を作動させるものが主流となっている。これらの装置は制御回路装置によって制御されている。
最近の遊技機の内部に配設されている制御回路装置は、基板上に設けられたCPU(central processing unit)が、制御プログラムに従って電子制御を行うものが一般的である。制御プログラムは、マスクROM(read only memory)のような基板上に装着されたICチップにデータとして記憶されており、CPUは、遊技状態に応じてICチップから制御プログラムのデータを逐次読み出して実行することによって制御を行っている。
特開2004−16479号公報 特別図柄に対応したパターンテーブルの先頭アドレスを取得し、全ての特別図柄に共通となるオフセット選択テーブルからオフセットデータを取得する。これにより必要なデータ容量を減少させることができる。 特開2008−295916号公報 変動パターン指定コマンドの下位バイトに所定の数値を加算又は減算することにより、同一のオフセット値を読み出すようにオフセットテーブルの読み出し位置を演算し、これを元にオフセット値を特定し、演出内容の演出制御データを特定する。これにより、同一演出内容の再始動演出を行う変動パターンにおいては、演出制御データの共通化を図る。
パチンコ機において、役物や大入賞口(アタッカー)などの可動体はCPUにより制御される。この制御のために、プログラムやテーブルなどのデータが予め用意されるので、当該制御のためには一定のメモリ容量を必要とする。
ところで、法令上の制約のために、遊技機には比較的小さな容量のメモリの搭載しか認められていない。遊技機のCPUは可動体の制御以外にも入賞口の監視、抽選の実行、賞球の払い出しなどの処理を行う必要がある。そのため、各処理において必要とするメモリ容量は極力小さなものである必要がある。この点は、大入賞口(アタッカー)の制御についても同じである。しかし、最近では、アタッカーを単純に一定時間開放するだけでなく、不規則に開閉することで興趣を高めることが行われているが、このような制御は複雑であり、このためのプログラムやデータは従来よりも大きくなるという問題がある。
本発明は、アタッカーの制御に使用するデータの容量を削減することのできる遊技機を提供することを目的とする。
この発明に係る遊技機は、所定の契機で抽選を行う入賞判定部と、遊技機の盤面上に設けられ、開閉動作を行う可動役物と、前記入賞判定部による抽選の結果に応じて前記可動役物を開閉制御する可動役物開閉制御部と、予め所定のテーブルを記憶するメモリとを備え、
前記可動役物開閉制御部は、ラウンドを単位として前記可動役物を複数のラウンドにわたり開閉するものであり、
さらに、前記ラウンドの回数を数えるラウンドカウンタを備え、
前記メモリは、
前記入賞判定部による抽選の結果とこれに対応する前記メモリ上の位置を指定する第1アドレスオフセット値の関係を予め記憶する可動役物開放制御テーブル選択用テーブルと、
前記ラウンドの回数とこれに対応する前記メモリ上の位置を指定する第2アドレスオフセット値の関係を示す開閉制御テーブルを前記抽選の結果ごとに記憶するラウンド回数開閉パターンテーブルと、
互いに異なる複数の開閉パターンを記憶する開放パターンテーブルと、を含み、
前記可動役物開閉制御部は、前記複数のラウンドの一部又は全部において、
前記入賞判定部の抽選結果に基づき前記可動役物開放制御テーブル選択用テーブルから前記抽選結果に対応する前記第1アドレスオフセット値を取得し、
前記第1アドレスオフセット値に基づき前記ラウンド回数開閉パターンテーブルから前記抽選結果に対応する前記開閉制御テーブルを選択し、
前記ラウンドの回数に基づき、選択された前記開閉制御テーブルから前記第2アドレスオフセット値を取得し、
前記第2アドレスオフセット値に基づき前記開放パターンテーブルから当該ラウンドに対応する前記開閉パターンを取得し、
取得した前記開閉パターンに基づき当該ラウンドにおいて前記可動役物の開閉制御を行う、ものである。
さらに、前記ラウンドにおいて前記可動役物の開閉回数を数える開閉回数カウンタと、前記可動役物の開放時間又は閉鎖時間を測るための開閉タイマと、を備え、
前記開放パターンテーブルの前記開閉パターンは、開閉回数と、これに対応する開放又は閉鎖情報、及び、開放又は閉鎖時間情報とを含むものであり、
前記可動役物開閉制御部は、
前記開閉回数カウンタの開閉回数に基づき、取得された前記開閉パターンから順番に前記開放又は閉鎖情報、及び、開放又は閉鎖時間情報を取得する第1ステップと、
取得した前記開放又は閉鎖情報に基づき前記可動役物を開放又は閉鎖する第2ステップと、
取得した前記開放又は閉鎖時間情報に基づき前記開閉タイマを起動する第3ステップと、
前記開閉タイマが計時を完了したとき前記開閉回数カウンタの開閉回数を増やす第4ステップとを行い、
前記開閉回数が予め定められた回数になるまで、上記第1ステップ乃至第4ステップの処理を繰り返す、ようにしてもよい。
さらに、前記ラウンドにおいて前記可動役物の開閉回数を数える開閉回数カウンタと、前記可動役物の開放時間又は閉鎖時間を測るための開閉タイマと、を備え、
前記メモリは、前記可動役物を開放する開放時間情報を複数記憶する開放時間データテーブルと、前記可動役物を閉鎖する閉鎖時間情報を複数記憶する閉鎖時間データテーブルと、を含み、
前記開放パターンテーブルの開閉パターンは、開閉回数と、これに対応する前記開放時間データテーブル又は前記閉鎖時間データテーブルのメモリ上の位置を指定する第3アドレスオフセット値の関係を示すものであり、
前記可動役物開閉制御部は、
前記開閉回数カウンタの開閉回数に基づき、取得された前記開閉パターンから順番に前記第3アドレスオフセット値を取得する第1ステップと、
前記第3アドレスオフセット値に基づき前記開放時間データテーブル又は前記閉鎖時間データテーブルにアクセスし、前記開放時間データテーブルからいずれかの前記開放時間情報を読み出すか、又は、前記閉鎖時間データテーブルからいずれかの前記閉鎖時間情報を読み出す第2ステップと、
前記開放時間データテーブルから情報を読み出したときは前記可動役物を開放し、前記閉鎖時間データテーブルから情報を読み出したときは前記可動役物を閉鎖する第3ステップと、
読み出した前記開放又は閉鎖時間情報に基づき前記開閉タイマを起動する第4ステップと、
前記開閉タイマが計時を完了したとき前記開閉回数カウンタの開閉回数を増やす第5ステップとを行い、
前記開閉回数が予め定められた回数になるまで、上記第1ステップ乃至第5ステップの処理を繰り返す、ようにしてもよい。
前記可動役物開閉制御部は、前記ラウンドと前記ラウンドの間において予め定められた第1時間だけ前記可動役物を閉鎖するものであり、
前記メモリは、前記第1時間とは異なる第2時間だけ前記可動役物を閉鎖するタイミングを、前記入賞判定部による抽選の結果ごとに予め記憶するラウンド間閉鎖パターン判定テーブルを含み、
前記可動役物開閉制御部は、
前記入賞判定部の抽選結果に基づき、前記ラウンド間閉鎖パターン判定テーブルから前記抽選結果に対応する前記タイミングを取得し、
取得した前記タイミングを前記ラウンドカウンタのラウンドの回数と比較し、
前記比較に結果に基づき前記可動役物を前記第2時間だけ閉鎖する、ようにしてもよい。
この発明は、可動役物の開閉処理のために、それぞれオフセット値を記憶する複数のテーブルを用意し、共通する開閉データをひとつのテーブルにまとめるとともに、前記開閉データを前記オフセット値で選択するようにした。前記オフセット値は、前記開閉データよりもデータ量が小さいので、前記開閉データの共通化によりデータ容量を削減しつつ、従来と同じ動作を行わせることができる。
遊技機の表面構造を示す斜視図である。 遊技機の裏面構造を示す斜視図である。 遊技者から見た盤面体の様子を示す図(正面図)である。 遊技機の機能ブロック図である。 遊技機の制御部のハードウエアブロック図である。 発明の実施の形態1に係るブロック図である。 発明の実施の形態1に係るアタッカー開放制御テーブル選択用テーブルの説明図である。 発明の実施の形態1に係るラウンド開閉パターンデータテーブルの複数の開閉制御テーブルのひとつの説明図である(7つある開閉制御テーブルの4番目、16R確変図柄1開閉制御テーブル)。 発明の実施の形態1に係る開放パターンテーブルの説明図である。 発明の実施の形態1に係る当たり時開放パターンと、開閉制御パターンA,B、Cの説明図である。 発明の実施の形態1に係るアタッカー開閉制御のフローチャートである。 発明の実施の形態1に係る1ラウンド内のアタッカー開閉制御のフローチャートである。 発明の実施の形態2に係るブロック図である。 発明の実施の形態2に係るアタッカー開放制御テーブル選択用テーブルの説明図である。 発明の実施の形態2に係るラウンド開閉パターンデータテーブルの複数の開閉制御テーブルの2つの説明図である(7つある開閉制御テーブルの5番目と6番目のテーブル)。 発明の実施の形態2に係る開放パターンテーブルの説明図である。 発明の実施の形態2に係る開放時間データテーブルと閉鎖時間データテーブルの説明図である。 発明の実施の形態2に係る1ラウンド内のアタッカー開閉制御のフローチャートである。 発明の実施の形態3に係るブロック図である。 発明の実施の形態3に係るラウンド間閉鎖パターン判定テーブルの説明図である。 発明の実施の形態3に係るラウンド間のアタッカー閉鎖制御のフローチャートである。 発明の実施の形態3に係るラウンド間閉鎖パターンの説明図である。
発明の実施の形態1.
弾球遊技機(パチンコ機)の構造概略について図1及び図2を参照して説明を加える。
まず、図1を参照して本発明の実施の形態に係る遊技機の外部的構造につき説明する。
外枠50は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備など)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。
本体部材51は、外枠50の内部に備えられ、ヒンジ部51aを介して外枠に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。この本体部材51は、枠状に形成されその内側に空間部を有している。
開口枠扉52は、遊技機の前面側となる前記本体部材51の前面に、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。
なお、開口枠扉52の開口部にガラス製又は樹脂製からなる透明板部材が設けられ、開口部近傍に電飾52a、スピーカ52b、などが取り付けられている。
後述する遊技盤(図1では示していない)は、本体部材51の空間部に臨むように、本体部材51に所定の固定部材を用いて着脱自在に装着されている。遊技盤の本体部材51への装着後は、その遊技領域を前記開口部より観察することができる。
球受皿付き扉53は、遊技機前面において本体部材51の下側に対し、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着され、遊技球を貯留する球受皿を少なくとも備えた扉部材である。なお、本実施形態における球受皿付き扉には、以下の部材が取り付けられている。
(1)複数の遊技球が貯留可能で且つ発射駆動装置48へと遊技球を案内させる通路が設けられた球受皿。
(2)該貯留され発射駆動装置48へと案内された遊技球を前記遊技盤10の盤面11に設けられた遊技領域へと打出す操作を行う回動式操作ハンドル48b。なお、一般的には、「盤面」は遊技領域の形成される遊技盤10の表面を意味するが、本発明の実施の形態では、遊技盤10を構成する部材(例えば、アクリル等でできた透明な板であって、その中に後述の電飾基板102を含むもの)そのものも意味する。以下の説明において、両者を特に区別する必要のないときは「盤面」と記し、遊技盤10の表面ではなく、上記部材全体を指すときは「盤面体」と記すことにする。
(3)ブリペイドカード読込み処理関係及び借り受ける遊技球の貸出し処理関係の指示をするボタンを備えた球貸し関係の操作部。
(4)球受皿に貯留させた遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出解除するための球受皿用の貯留球排出操作ボタン。
次に、図2を参照して本発明の実施の形態に係る遊技機の内部的構成を説明する。
40は、前述したように、本体部材51若しくは遊技盤11又はこれらに備え付けられる支持部材などを介して設けられ、電気的な遊技制御の処理を行い主要な処理情報を生成する制御部である。
40bは、前記本体部材51若しくは遊技盤11又はこれらに備え付けられる支持部材などを介して設けられ、前記制御部40にて生成した処理情報を得ることにより所定の出力態様処理をさせる制御を行う副制御装置である。
42は、賞球の払い出し制御を行う払出制御部である。
43は、遊技球を払い出す遊技球払出装置である。
44は、図示しないランプや電飾52aを制御するランプ制御部である(後の説明の役物装置制御部55)。
46は、スピーカ52bを制御駆動して音響を発生させる音響制御部である。
49は発射駆動装置48を制御する制御装置であって、回動式操作ハンドル48bを介して遊技球を盤面(遊技盤の表面)に設けられた遊技領域へと打出し制御を行うための発射制御装置である。
図3は遊技機の遊技盤の正面図である。
図3において、11は遊技盤10の盤面(盤面体)である。
盤面11は、誘導レール12と、誘導レール12で区画された略円形の遊技領域を落下した遊技球を外部へ導く排出口(アウト口)13と、遊技領域を移動する遊技球の方向を変化せしめる釘14や風車14aなどの障害物を複数個備える矩形の盤面である。
前述した盤面11の遊技領域は、誘導レール12(遊技球を滑走させる滑走部と遊技球を規制する規制部を含む)により略円形状となるように区画形成され、打出された遊技球の移動範囲を規制する領域である。前記滑走部に規制部が続くように設けられている。前記滑走部は全体として螺旋をなして盤面11に配設されている。
前記排出口(アウト口)13は、遊技領域に投入された遊技球が集束する位置に設けられた回収開口部である。
障害物14としての遊技釘は、遊技球と接触させることにより移動方向を不規則にし、又は移動方向を規制するために、盤面11の適宜な位置に打込まれる複数の棒状部材である。
30aは、遊技領域の中央やや上側に設けられ、演出用表示ランプやLCD(液晶表示装置)などの可変表示部をひとつ又は複数有する可変表示装置(センター役物)である。
30bは、入賞部としてスルーチャッカー(入賞チャッカー)である。
30cは、普通入賞口を有する普通入賞装置である。
30dは、始動入賞口を有するスタートチャッカー(始動入賞装置)である。
30eは、大入賞口を有するアタッカーである。なお、図示しないが、アタッカー30eの内部には、それを駆動するためのソレノイドが設けられている。
以下の説明で、30b乃至30eをまとめて入賞口30などと記すことがある。
31は、LEDなどの発光素子からなる電飾装置である。電飾装置31はそれ単体で盤面11に設けられるほか、普通入賞装置30cや排出口13に併せて設けられている。なお、電飾装置31は、後述の役物装置56の下位概念である。
なお、図示されていないが、上記30b、30c、30d、30eの内部には球通過検出器20b、20c、20d、20eが設けられている(同図の括弧内の符号はそのことを意味する)。
スタートチャッカー30dの始動入賞装置は特定入賞装置と、アタッカー30eの大入賞装置は特別入賞装置とも呼ばれる。
スタートチャッカー(始動入賞装置)30dは、入賞口の開口範囲の拡縮を行わせる可動片をその両側に備え、遊技球を入賞させることにより可変表示を行わせると共に賞球を遊技者に獲得させる入賞装置である。スルーチャッカー30bを遊技球が通過したことを契機に抽選がなされ、それが当たりとなったときに入賞を容易にするために、スタートチャッカー30dの可動片が開放され、その入賞口が拡大される。
アタッカー(大入賞装置)30eは、入賞口を露出させる開口状態と入賞口を閉鎖する閉口状態となる可動扉が駆動制御されるものであり、遊技球を入賞させることにより他の入賞装置と比較してより多くの賞球を獲得させる入賞装置である。スタートチャッカー30dに遊技球が入ったことを契機に抽選がなされ、それが当たりとなったときに入賞を著しく容易にするために、アタッカー30eの可動扉が開口状態になる。
可変表示装置30a、スタートチャッカー30d及びアタッカー30eは、盤面11において可動する可動役物である。可動役物は、後述の役物装置56の下位概念である。
以下の説明において、電飾装置31と可動役物30a,30d,30eを併せて、役物装置56と記すことにする。電飾装置31と可動役物30a等を区別する必要があるときは、その旨記載する。
図4は本発明の実施の形態に係る遊技機の機能ブロック図である。同図において、副制御部の表示は省略している。
40は、電気的な遊技制御の処理を行い主要な処理情報を生成する制御部である。制御部40は遊技領域を移動(流下)して入賞口30b〜30eを通過した遊技球をそれぞれ検出する球通過検出器20b〜20eの信号を入力とし、入賞口30b〜30eの遊技球通過に応じた抽選・判定を行う入賞判定部40aを含む。入賞判定部40aは、予め定められた手順により抽選用乱数を発生させており、発生された乱数(具体的には、遊技球の通過タイミングなどの所定のタイミングで抽出された乱数)に基づき当選したかどうかの判定を行っている。
56は、電飾装置31と可動役物30a,30d,30eを含む役物装置である。役物装置には発光素子(LEDなど)を含むのと、可動部(ソレノイドなど)を含むものがある。
55は、役物装置56に発光動作及び/又は可変動作を行わせる役物装置制御部である。発光動作とは、役物装置56に内蔵されている発光素子(LEDなど)を点滅させることであり、可変動作とは、可動装置(ソレノイドなど)を動かすこと(いわゆる電動チューリップの一対の可動片を動かして入賞口を開放すること、アタッカー30eの開放扉を開放すること、など)である。すなわち、役物装置制御部55は、制御部40からの制御信号に基づき、可変表示装置(センター役物)30aの演出用表示ランプを点灯させたり、LCD(液晶表示装置)に演出に係る画像を表示させるとともに、スタートチャッカー30dの可動片を開放したり、アタッカー30eの可動扉を開口状態にする。
言い換えれば、役物装置制御部56は、制御部40に設けられた入賞判定部40aにおける所定条件の成立(例えば、始動入賞装置30dヘの遊技球の入賞等)に基づく電子的な当否抽選の結果に応じて、その識別表示情報(可変表示装置(センター役物)30aのLCDに演出表示される)を可変表示させた後に停止表示を行う表示制御装置でもある。さらに、役物装置制御部56は、入賞判定部40aにおける所定条件の成立(例えば、予め定められた通過口ヘの遊技球の通過)に基づく電子的な当否抽選の結果に応じて、識別点灯情報(可変表示装置(センター役物)30aの演出用表示ランプに点灯表示される)を可変表示させた後に停止表示を行う表示制御装置でもある。
可変表示装置(センター役物)30aのLCD(図示せず)は、大当り状態に係わる特定図柄を変動表示すると共に背景画像や各種のキャラクタなどをアニメーション的に表示する装置である。スタートチャッカー(始動入賞装置)30dを遊技球が通過したことが検出されると、表示される図柄が所定時間だけ変動し、遊技球のスタートチャッカー(始動入賞装置)30dの通過時点において抽選された抽選用乱数値により決定される停止図柄をLCDに表示して停止するようになっている。アタッカー30eは、前方に開放可能な開閉板を備える。LCDの変動停止後の図柄が「777」などの当り図柄のとき、「大当り」と称する特別遊技が開始され、アタッカー30eの開閉板が予め定めた回数だけ開放されるようになっている。アタッカー30eの開閉板が開放された後、所定時間が経過し、又は所定数の遊技球が入賞すると開閉板が閉じる。
42は、入賞判定部40aの信号を受けて入賞口30b〜30eの遊技球通過に応じた及び/又はこれによる抽選・判定の結果に応じた遊技球払出装置43を制御する払出制御部である。
43は、入賞条件の達成により遊技利益として入賞口30b〜30eの遊技球通過に応じた及び/又はこれによる抽選・判定の結果に応じた所定数の遊技球を払出す駆動源を備えた遊技球払出装置である。
46は、遊技盤10あるいは遊技機筐体に設けられたスピーカ52bを通じて効果音・音声を発生させる音響制御部である。
遊技球が遊技領域に設けられた入賞装置30b〜30eには、それぞれ内部に球通過検出器(例えばスイッチ)20b〜20eが設けられ、遊技球の通過を検出できるようになっている。いずれかの入賞装置30b〜30eの位置を通過すると、これを球通過検出器20b〜20eが検出し、これを受けて入賞判定部40aが所定の抽選・判定処理を行う。例えば、球通過検出器20bがスルーチャッカー(入賞チャッカー)30bを通過した遊技球を検知したとき、所定の抽選を行い、当選したときはスタートチャッカー(始動入賞装置)30dを所定時間開放する。すなわち、スタートチャッカー(始動入賞装置)30dの左右両側に互いに対向して設けられた一対の可動片を、それぞれ外側へ開放させる。併せて当選の旨を可変表示装置(センター役物)30aに表示する。そして、遊技球がスタートチャッカー(始動入賞装置)30dを通過したことを検知したとき、所定の抽選を行い、当選したときはアタッカー30eの大入賞装置を開放する。
制御部40は、CPU、読み出し専用メモリ(ROM)、読み出し及び書き込みメモリ(RWM)及び入出力ユニット(I/O)を含む。当該CPUは、ROMに予め記憶されているプログラムに従って所定の処理を行う。実際には、入賞判定部40aは、CPUがプログラムを実行することにより実現されている。
図5は、制御部40のハードウエアの内部接続の説明図である。CPU、ROM、RWM及びI/OがBUSに接続されている。ROMには、予め定められたプログラムが記憶されている。RWMには、プログラム実行フラグ、バックアップフラグ、RWMチェックサム、不正リセットフラグなどが記憶されている。
図6は、発明の実施の形態1に係る遊技機のアタッカー(可動役物)制御系統のブロック図である。
100は、入賞判定部40aから判定結果(抽選結果)を受け、その抽選の結果に応じてアタッカー30eを開閉制御するアタッカー開閉制御部である。アタッカー開閉制御部100は、ラウンドを単位としてアタッカー30eを複数のラウンドにわたり開閉するものである。このため、アタッカー開閉制御部100は、ラウンドの回数を数えるラウンドカウンタ101を備える。また、後述のように、ひとつのラウンド内で開閉を繰り返すことがある。このため、ひとつのラウンド内において何回開閉を行ったか(例えば、開放回数はいくらか、あるいは閉鎖回数はいくらか)を知るための開閉回数カウンタ102を備える。なお、以下のテーブルの説明において用いる開閉切替オフセットは、開閉回数カウンタの値のことである。また、指定された時間だけアタッカー30eを開放又は閉鎖するために、その計時のための開閉タイマ103を備える。
アタッカー開閉制御部100は、予め各種のテーブルを記憶しているメモリにアクセスし、所定の情報(データ)を読み出しつつ処理を行い、アタッカー30eを開閉するためのソレノイドコイル110を駆動制御する。なお、ソレノイドコイル110は、図4の役物装置56の一部である。
アタッカー開閉制御部100及びラウンドカウンタ101、開閉回数カウンタ102、開閉タイマ103は、例えば、CPUが所定のプログラムを実行することで実現される。あるいは、ICなどのハードウエアにより実現される。また、アタッカー開閉制御部100などは、図4の制御部40と役物制御部55からアタッカー制御関係の機能を抜き出したものとも言える。
メモリは、次の3種類のテーブルを記憶している。
(1)入賞判定部40aによる抽選の結果とこれに対応するメモリ上の位置を指定する第1アドレスオフセット値の関係を予め記憶するアタッカー開放制御テーブル選択用テーブルT1
アタッカー開放制御テーブル選択用テーブルT1は、抽選の結果に応じて、それぞれ異なるアタッカーの複数の開閉制御(例えば、それぞれ2、10、16ラウンドからなる)を選択するためのものである。アタッカー開放制御テーブル選択用テーブルT1に抽選結果(図柄データ、図柄オフセット)を与えると、それに対応する開閉制御のアドレスオフセットを出力するものである。いわば、アタッカー開放制御テーブル選択用テーブルT1は、抽選の結果に従って、処理を複数の開閉制御のいずれかに飛ばすものである。
したがって、アタッカー開放制御テーブル選択用テーブルT1は、抽選の結果の種類(図柄データ、図柄オフセットの数)と同じだけの第1アドレスオフセットを持っている。図7に示すように、図柄データが+00H〜+06Hの7種類であるとき、分岐先のアドレスオフセットとして7つのデータT1−1〜T1−7を持つ。例えば、これらのデータは分岐先の相対アドレスを示すものであり、それぞれ1バイト程度で済む。アタッカー開放制御テーブル選択用テーブルT1の大きさは7バイトである。
(2)ラウンドの回数とこれに対応するメモリ上の位置を指定する第2アドレスオフセット値の関係を示すラウンド回数開閉パターンテーブルT2
ラウンド回数開閉パターンテーブルT2は、ラウンドごとにどのような開閉パターンに従って動作するかを規定するものである。ラウンド回数開閉パターンテーブルT2は、アタッカー開放制御テーブル選択用テーブルT1により分岐された処理の行き先である。ラウンド回数開閉パターンテーブルT2は、抽選の結果の種類(図柄データ、図柄オフセットの数)に応じた開閉制御テーブルT2−1〜T2−7をもち、各開閉制御テーブルはラウンド数に応じたデータ(第2アドレスオフセット値)をもつ。ラウンド回数開閉パターンテーブルT2の大きさはそれらの合計である。
16R確変図柄1開閉制御テーブルT2−4を例に取ると、図8に示すように、ラウンドごとに第2アドレスオフセット値を必要とする(ただし、開閉パターンはA〜Cの3種類だけであり、任意のラウンドにおいてそれらのいずれかを選択するものとする。なお開閉パターンは2種類、あるいは4種類以上とすることができる)。第2アドレスオフセット値は分岐先の相対アドレスを示すものであり、それぞれ1バイト程度で済む。したがって、16R確変図柄1開閉制御テーブルT2−4は16バイトである。同様に、開閉制御テーブルT2−1〜T2−3、T2−5〜T2−7はそれぞれ、10,16,10,16,16,2バイトであり、結局、ラウンド回数開閉パターンテーブルT2の大きさは、86バイトである。
なお、後述の発明の実施の形態2(図15参照)のように、開閉パターンが同じで連続するラウンドについて、ひとつにまとめるようにしてもよい。開閉パターンが複雑に変化するような場合は発明の実施の形態1のような形式が有利であるが、図8のように連続している場合(規則的な場合)は、全体のデータ量の点で、図15のような形式のほうが有利である(データ量が少なくて済む)。
(3)複数の開閉パターンT3−1〜T3−3を含む開放パターンテーブルT3
開閉パターンT3−1〜T3−3は、図8〜図10の開閉パターンA〜Cに対応している。開閉パターンがD,E,F、・・・のように増えると、これに応じて開閉パターンもT3−4,T3−5,T3−6,・・・のように増える。
開放パターンテーブルT3の各開閉パターンA〜Cは、図9に示すように、それぞれ、開閉回数と、これに対応する開放又は閉鎖情報、及び、開放又は閉鎖時間情報とを含むものである。各開閉パターンA〜Cはいずれもひとつのラウンドで行われる開閉処理である。開放パターンAは、アタッカー30eを図10の通常パターン200のように開放するものであり、最も単純なパターンである。そのため開閉切替オフセット(開閉回数)はひとつで、ひとつのデータ(2バイト)のみを有する。これに対し、開放パターンBは、玉を獲得できないように、アタッカー30eを図10の201−1〜201−13のように開閉を繰り返すものである。開放パターンBは、開閉回数=13のデータ(合計26バイト)を持つ。また、開放パターンCは、最初は玉がでないと見せかけるパターンであり、アタッカー30eを図10の202−1〜202−7のように開閉を繰り返すものである。
図9及び図10の例では、(開閉パターンAの開閉回数)<(開閉パターンCの開閉回数)<(開閉パターンBの開閉回数)である。このため、(開閉パターンAのデータ量)<(開閉パターンCのデータ量)<(開閉パターンBのデータ量)となっている。なお、1ラウンドはほぼ一定であるから、(開閉パターンAによる開放時間T3−1)=(開閉パターンBの開放・閉鎖時間T3−2−1〜T3−2−13の合計)=(開閉パターンCの開放・閉鎖時間T3−3−1〜T3−3−7)となっている。
各開放パターンのデータ(T3−1,T3−2−1,・・・、T3−3−1、・・・)はそれぞれ2バイトであり、その最上位ビットは開閉情報(1が開放、0が閉鎖)を示し、残りの15ビットは時間データである。この単位はタイマの計時の単位(例えば4ms)である。
次に、アタッカー開閉制御部100の動作について、図11及び図12のフローチャートを参照して説明を加える。アタッカー開閉制御部100は、複数のラウンドの任意の一部、好ましくは全部において、図11及び図12の処理を行う。
S1:入賞判定部の抽選結果(図柄情報)に基づきアタッカー開放制御テーブル選択用テーブルT1から抽選結果に対応する第1アドレスオフセット値を取得する。
例えば、図7で、図柄データが+03Hであるとき、アドレスオフセットT1−4が取得される。
S2:取得した第1アドレスオフセット値に基づきラウンド回数開閉パターンテーブルT2から抽選結果に対応して開閉制御テーブルT2−1〜T2−7のいずれかを選択する。
例えば、アドレスオフセットT1−4が取得されたとき、16R確変図柄1開閉制御テーブルT2−4が選択される。
S3:ラウンドカウンタを初期化する。例えば、ラウンドカウンタ=0とする。
指定されたラウンド数だけ開閉制御を行うためである。図6の例では、T2−1、T2−3のとき10ラウンド制御し、T2−7のとき2ラウンド制御し、それら以外のとき16ラウンドを制御する。なお、16ラウンドのとき、S3でラウンドカウンタ=16とし、S8でデクリメントするようにし、ラウンドカウンタ=0のときに図11の処理を終了するようにしてもよい。
S4:ラウンドの回数に基づき、選択された開閉制御テーブルから第2アドレスオフセット値を取得する。
例えば、16R確変図柄1開閉制御テーブルT2−4が選択されたとき、図8に示すように、ラウンドカウンタの値が1,2,・・・16であるとき、T2−4−1、T2−4−2,・・・T2−4−16のオフセット値が取得される。
S5:取得された第2アドレスオフセット値に基づき開放パターンテーブルT3から当該ラウンドに対応する開閉パターンT3−1〜T3−3のいずれかを取得する。
図8の例では、開閉パターンA〜Cが混在しているから、それぞれに応じて開閉パターンT3−1〜T3−3のいずれかを選択する。この処理の詳細は、さらに後述する。
S6:取得した開閉パターンのデータに基づき当該ラウンドにおいてアタッカーの開閉制御を行う。
S7:S6の処理を1ラウンドにおいて繰り返す。
16R確変図柄1開閉制御テーブルT2−4が選択されたとき、図10の開閉制御パターンAは1回、同Bは13回、同Cは7回、S6の処理を繰り返すことで、1ラウンドが終了する。
S8:ラウンドカウンタをインクリメントする。
S9:ラウンドカウンタが所定のラウンド回数をカウントしたかどうか判定する。
所定回数に達していなければ(図6の例で、2、10、16ラウンドのいずれかに達していなければ)、S4〜S8の処理を繰り返す。その際、図10(a)に示すようにラウンド間に閉鎖210を設けるラウンド間閉鎖処理S10を行う。ラウンド間閉鎖処理S10の他の例については、発明の実施の形態3を参照されたい。
所定回数に達したら、図11の処理を終了する。
次に、図11のS6,S7の処理について、図12を参照してさらに詳しく説明する。
S20:開閉切替オフセット(開閉回数カウンタ)を初期値に設定する。例えば、0とする。
ひとつのラウンドにおいて、予め定められた回数だけ開閉制御を繰り返すためである。図9及び図10の例では、開閉制御パターンAは1回、同Bは13回、同Cは7回、1ラウンドで開閉を繰り返す。なお、S20で開閉切替オフセット=1、13、7のいずれかに設定し、S25でデクリメントするようにし、開閉切替オフセット=0のときに図12の処理を終了するようにしてもよい。
S21:開閉切替オフセットに基づき、S5で選択された開閉パターンから順番に開放又は閉鎖情報、及び、開放又は閉鎖時間情報を取得する。
例えば、開閉パターンB(テーブルT3−2)が選択されている場合、開閉切替オフセット=+00H,+02H、・・・+18H(2を単位として増加する)に応じて、データT3−2−1、T3−2−2,・・・T3−2−13が取得される。ここで、データT3−2−1、T3−2−2,・・・T3−2−13は2バイトデータであるので、開閉切替オフセットが1増加するごとに、上記のようにテーブルT3−2のアドレスが2だけ増加する。
S22:取得した開放又は閉鎖情報、及び、開放又は閉鎖時間情報から、開閉指示情報及び開閉時間を抽出する。
前述のように、データT3−2−1、T3−2−2,・・・T3−2−13の最上位ビットは開放又は閉鎖(1が開放、0が閉鎖)を示す。これに従いアタッカー30eを開放するか閉鎖するかを決定する。そして、残り15ビットのデータに基づき開閉時間を求める。具体的には、開閉タイマ103をセットするためのデータを得る。このデータが、タイマの計時の単位に合わせてあれば、当該データでタイマを直接セットすることができる。
S23:開閉指示情報に従いアタッカー30eを開閉させるとともに、開閉タイマ103をセットし起動する(開閉タイマ103は、例えば、セットされた時間を計時すると割り込みなどの信号を発生するものとする)。
S24:開閉タイマ103がセットされた時間だけ計時するのを待つ。
S25:開閉切替オフセットを+1する(図9の例ではアドレスを2だけ増加させる)。
S26:開閉切替オフセットが規定回数に達したかどうか、つまり現在のラウンドにおいて指定された開放パターンで定められる回数の開閉を行ったかどうかを判定する。
規定回数に達してなければ、S21〜S25を繰り返し、規定回数に達したら、図12の処理を終了する(図11のS8に進む)
以上の発明の実施の形態1の装置及び処理によれば、アタッカーの開閉を複数のラウンドについてそれぞれ異なった開閉パターンで開閉することができる。発明の実施の形態1の装置及び処理は、非常に複雑なアタッカーの開閉を行うことができる。しかも、そのために要するメモリ容量を抑制することができる。
一例を示せば、図8の16R確変1開閉制御テーブルT2−4の大きさは、1バイト×16(T2−4−1〜T2−4−16)=16バイトであり、これで選択される図9の開閉パターンAテーブルT3−1の大きさは、2バイト×1=2バイトであり、同開閉パターンBテーブルT3−2の大きさは、2バイト×13(T3−2−1〜T3−2−13)=26バイトであり、同開閉パターンCテーブルT3−3の大きさは、2バイト×7(T3−3−1〜T3−3−7)=14バイトであり、以上の合計は58バイトである。これに対し、オフセットを用いずに16R確変1開閉制御テーブルで、図9の開閉データを直接保持するとした場合は、開閉パターンA(2バイト)×6+開閉パターンB(2バイト×13)×1+開閉パターンC(2バイト×7)×9=164バイトとなり、発明の実施の形態1と比べて2倍以上(3倍近く)のメモリ容量を要する。
言い換えれば、発明の実施の形態1の装置及び処理によれば、従来と比べて、メモリ容量を半分以下にすることができる。
発明の実施の形態2.
開放パターンテーブルT3に開放又は閉鎖情報、及び、開放又は閉鎖時間情報を保持する代わりに、開閉制御テーブルT2のようにアドレスオフセットを保持するとともに、開放又は閉鎖情報、及び、開放又は閉鎖時間情報を別のテーブル(開放時間データテーブル、閉鎖時間データテーブル)で持つようにしてもよい。この例について、図13〜図18を参照して説明を加える。なお、発明の実施の形態1との相違点について説明を加え、異ならない構成・処理については同一符号を付し、説明は省略する。
メモリは、次の3種類のテーブルを記憶している。
(1)入賞判定部40aによる抽選の結果とこれに対応するメモリ上の位置を指定する第1アドレスオフセット値の関係を予め記憶するアタッカー開放制御テーブル選択用テーブルT1(図14参照、発明の実施の形態1と実質的に同じ)
(2)ラウンドの回数とこれに対応するメモリ上の位置を指定する第2アドレスオフセット値の関係を示すラウンド回数開閉パターンテーブルT2(図15参照、開閉パターンが同じで連続するラウンドについて、ひとつにまとめている点を除き、発明の実施の形態1と実質的に同じ。なお、ひとつにまとめたために、T2−5−1〜T2−5−3それぞれは、該当ラウンドの情報(1バイト)とアドレスオフセット値(1バイト)の2バイトを使用している。例えば、前者には連続するラウンドの数(1R〜6Rであれば6)が格納され、後者には発明の実施の形態1と同様の第2アドレスオフセット値が格納される)
(3)複数の開閉パターンT’3−1〜T’3−3を含む開放パターンテーブルT’3
開閉パターンT’3−1〜T’3−3は、図8の開閉パターンA〜Cに対応している。
開放パターンテーブルT’3の各開閉パターンA〜Cは、図16に示すように、それぞれ、開閉回数と、これに対応する開放パターンA〜Cのいずれかを指定する第3アドレスオフセットを含むものである。各開閉パターンA〜Cはいずれもひとつのラウンドで行われる開閉処理である。開放でオフセットが+0、+2,+4のとき、それぞれ開放時間データテーブルの開放パターンA(T4−1),B(T4−2),C(T4−3)を選択するようになり、閉鎖でオフセットが+0、+2のとき、それぞれ閉鎖時間データテーブルの閉鎖パターンA(T5−1),B(T5−2)を選択するようになる。
(4)開放時間データテーブルT4及び閉鎖時間データテーブルT5(図17参照)
開放時間データテーブルT4は、3つの開放パターンA〜Cの開放時間を記憶している。開放パターンAは、アタッカー30eを図10の通常パターン200のように開放する(例えば29.0秒開放する)。開放パターンBは、アタッカー30eを図10の開放パターンB(201−1、201−3、・・・、201−13)のように開放する(例えば0.5秒開放する)。開放パターンCは、アタッカー30eを図10の開放パターンC(202−7)のように開放する(例えば25.0秒開放する)。
閉鎖時間データテーブルT5は、2つの閉鎖パターンAとBの閉鎖時間を記憶している。閉鎖パターンAは、アタッカー30eを図10の閉鎖201−2、・・・、202−12、202−2、202−4のように閉鎖する(例えば1.8秒閉鎖する)。閉鎖パターンBは、アタッカー30eを図10の閉鎖202−6のように閉鎖する(例えば7.4秒閉鎖する)。
図18は、図12に相当する。相違点はS21−1,S21−2の処理のみである。
S21−1:開閉切替オフセット(開閉回数カウンタの開閉回数)に基づき、取得された開閉パターン(T’3−1〜T’3−3のいずれか)から順番に第3アドレスオフセット値を取得する。
S21−2:取得した第3アドレスオフセット値に基づき開放時間データテーブルT4又は閉鎖時間データテーブルT5にアクセスし、開放時間データテーブルT4からいずれかの開放時間情報を読み出すか、又は、閉鎖時間データテーブルT5からいずれかの閉鎖時間情報を読み出す。
開放時間データテーブルT4から情報を読み出したときはアタッカー30eを開放し、閉鎖時間データテーブルT5から情報を読み出したときはアタッカー30eを閉鎖する。この処理は、図12で前述したので、説明は省略する。
発明の実施の形態2によれば、テーブルの容量をさらに小さくすることができる。
一例を示せば、図15の16R確変1開閉制御テーブルT2−5の大きさは、2バイト×3(T2−5−1〜T2−5−3)=6バイトであり、これで選択される図16の開閉パターンAテーブルT’3−1の大きさは、1バイト×1=1バイトであり、同開閉パターンBテーブルT’3−2の大きさは、1バイト×13(T’3−2−1〜T’3−2−13)=13バイトであり、同開閉パターンCテーブルT’3−3の大きさは、1バイト×7(T’3−3−1〜T’3−3−7)=7バイトであり、開放時間データテーブルT4の大きさは2バイト×3=6バイト、閉鎖時間データテーブルT5の大きさは2バイト×2=4バイトであり、以上の合計は37バイトである。これは、発明の実施の形態1の58バイトよりも40%近く小さくなった。
発明の実施の形態3.
図10の例では、ラウンド間の閉鎖時間は一定であった(図22(a)参照)。発明の実施の形態3では当該閉鎖時間を適宜選択できるようにする(図22(b)参照)。この例について、図19〜図22を参照して説明を加える。なお、発明の実施の形態1又は2との相違点について説明を加え、異ならない構成・処理については同一符号を付し、説明は省略する。
T6は、ラウンド間の閉鎖時間を設定するためのラウンド間閉鎖パターン判定テーブルである。このテーブルは、例えば図20に示すようなものであり、図柄データごとに、通常とは異なる閉鎖時間とするべきタイミング(ラウンドとラウンドの間)を指定している。例えば、図柄データ+05Hに対応するデータT6−6は04Hであるが、これは第4ラウンドと第5ラウンドの間の閉鎖時間を通常とは異なる第2時間(例えば7.4秒)とすることを意味する。同様に、データT6−8の08Hは、第8ラウンドと第9ラウンドの間の閉鎖時間を通常とは異なる第2時間とすることを意味する。ただし、最初のラウンドを第1ラウンドとし、それ以降は順番に番号を付すものとする。すると、他のデータである00Hは、これが第1ラウンドの前を意味し、結局、該当するラウンド間のタイミングが存在しないことから、全ての閉鎖時間を通常の第1時間(1.8秒)とすることを意味する(閉鎖時間が第2時間となることがない)。
なお、図22(b)に示すように、任意のラウンドの開閉パターンを通常とは異なるパターンB(201)にするとともに、その後の閉鎖時間を通常とは異なる第2時間211にするようにしてもよい。
次に、図21のフローチャートを参照して処理内容を説明する。同図の処理は、デフォルトで、ラウンドとラウンドの間において予め定められた第1時間だけアタッカー30eを閉鎖し、テーブルT6で指定されたタイミングにおいてのみ、第2時間だけアタッカー30eを閉鎖するものである。
S30:有効時間が満了したかどうか判定する。
有効時間とは、アタッカー30eの閉鎖時においてアタッカー30e内の残存球を排出するための待機時間である。いわば、残存球を残さないための閉鎖時間の最小値である。この処理は閉鎖時間を第1時間と第2時間で切り替える処理とは直接関係がなく、場合によってはS30の処理を省略することが可能である。
S31:閉鎖時間を、デフォルトであるラウンド間閉鎖パターンA(第1時間)に設定する。
これにより、以下に述べる特定の処理(S35)が実行されない限り、閉鎖時間は第1時間となる。
S32:図柄情報(図柄データ、入賞判定部の抽選結果)に基づき、ラウンド間閉鎖パターン判定テーブルT6から抽選結果に対応するタイミングを取得する。
S33:取得したタイミングをラウンドカウンタ101のラウンドの回数と比較する。
S34:S32で取得したタイミングに一致したときS35の処理を行い、そうでなければS35をスキップする。
S35:閉鎖時間を、ラウンド間閉鎖パターンB(第2時間)に設定する。
S36:設定されたラウンド間閉鎖パターンに基づき閉鎖時間を設定する。
図20の例であれば、図柄データが+05Hのときは第4ラウンド(04H)の後の閉鎖時間が第2時間となり、+07Hのときは第7ラウンド(07H)の後の閉鎖時間が第2時間となる。他はいずれも指定タイミングが00Hで該当がないので、第2時間は設定されない。
なお、アタッカーの開閉制御において、最終ラウンドの後に閉鎖時間を設ける必要はないので(強制的に閉鎖になる)、図21の処理は最終ラウンドについては行わなくてもよい。
以上のように、発明の実施の形態1〜3によれば、データ容量を削減しつつ、従来と同じ動作を行わせることができる。アタッカーの開放パターン数が多くなるほど、従来よりもデータ容量を減らせる効果があるので、アタッカーを複雑に開閉させる場合には特に有効である。様々なアタッカーの開閉パターンに対応できるとともに、ラウンド間の閉鎖パターンも設定することができる。アタッカーの開放パターン数が多くなるほど、従来よりもデータ容量を減らせる効果があるので、アタッカーを異なるパターンで何度も繰り返し開閉させる場合には特に有効である。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
30e アタッカー(可動役物)
40a 入賞判定部
100 アタッカー開閉制御部
101 ラウンドカウンタ
102 開閉回数カウンタ
103 開閉タイマ
110 アタッカー駆動用ソレノイドコイル

Claims (1)

  1. 所定の契機で抽選を行う入賞判定部と、遊技機の盤面上に設けられ、開閉動作を行う可動役物と、前記入賞判定部による抽選の結果に応じて前記可動役物を開閉制御する可動役物開閉制御部と、予め所定のテーブルを記憶するメモリとを備え、
    前記可動役物開閉制御部は、ラウンドを単位として前記可動役物を複数の前記ラウンドにわたり開閉するものであり、
    さらに、前記ラウンドの回数を数えるラウンドカウンタを備え、
    前記メモリは、
    前記入賞判定部による抽選の結果とこれに対応する前記メモリ上の位置を指定する第1アドレスオフセット値の関係を予め記憶する可動役物開放制御テーブル選択用テーブルと、
    前記ラウンドの回数とこれに対応する前記メモリ上の位置を指定する第2アドレスオフセット値の関係を示す開閉制御テーブルを前記抽選の結果に応じて記憶するラウンド回数開閉パターンテーブルと、
    互いに異なる複数の開閉パターンを記憶する開放パターンテーブルと、を含み、
    前記可動役物開閉制御部は、複数の前記ラウンドの一部又は全部において、
    前記入賞判定部の抽選結果に基づき前記可動役物開放制御テーブル選択用テーブルから前記抽選結果に対応する前記第1アドレスオフセット値を取得し、
    前記第1アドレスオフセット値に基づき前記ラウンド回数開閉パターンテーブルから前記抽選結果に対応する前記開閉制御テーブルを選択し、
    前記ラウンドの回数に基づき、選択された前記開閉制御テーブルから前記第2アドレスオフセット値を取得し、
    前記第2アドレスオフセット値に基づき前記開放パターンテーブルから当該ラウンドに対応する前記開閉パターンを取得し、
    取得した前記開閉パターンに基づき当該ラウンドにおいて前記可動役物の開閉制御を行い、
    さらに、前記ラウンドにおいて前記可動役物の開閉回数を数える開閉回数カウンタと、前記可動役物の開放時間又は閉鎖時間を測るための開閉タイマと、を備え、
    前記メモリは、前記可動役物を開放する開放時間情報のみを複数記憶する開放時間データテーブルと、前記可動役物を閉鎖する閉鎖時間情報のみを複数記憶する閉鎖時間データテーブルと、を含み、
    前記可動役物開閉制御部は、前記可動役物の開閉制御において、
    前記開閉回数カウンタの開閉回数に基づき、前記開放時間データテーブル又は前記閉鎖時間データテーブルにアクセスし、前記開放時間データテーブルからいずれかの前記開放時間情報を読み出すか、又は、前記閉鎖時間データテーブルからいずれかの前記閉鎖時間情報を読み出し、
    前記開放時間データテーブルから情報を読み出したときは前記可動役物を開放し、前記閉鎖時間データテーブルから情報を読み出したときは前記可動役物を閉鎖するとともに、
    読み出した前記開放時間情報又は前記閉鎖時間情報に基づき前記開閉タイマを起動し、
    前記開閉タイマが計時を完了したとき前記開閉回数カウンタの開閉回数を増やす、ことを特徴とする遊技機。
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