JP5995019B2 - ステアリン酸亜鉛を含む気体の処理方法 - Google Patents
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Description
また、ステアリン酸亜鉛自体、人体にも害を及ぼす影響があるため、そのまま屋外へ排出したり、堆積する事は望ましくない。
図1において、1はコーター(材料に塗料を塗布するための機器)の乾燥工程における排気中にステアリン酸亜鉛を含む気体が発生する工場の乾燥炉ゾーン(屋内)で、2はステアリン酸亜鉛を含む気体を工場1の外へ導くダクトである。ダクト2の先端は、屋外に臨んでいる。
第1の処理室3内では、水(気体のステアリン酸亜鉛を冷却する冷却水)がゾーン毎に噴霧され、噴霧された水と気体中に含まれるステアリン酸亜鉛が接触し、気体中に含まれるステアリン酸亜鉛を固化させて捕捉するようになっている。
なお、冷却手段として水(気体のステアリン酸亜鉛を冷却する冷却水)を噴霧したが、本願発明にあっては、水の噴霧に限らず、散水(シャワーリング)して冷却するようにしても良い。
また、第1の処理室3の下流側の噴霧する水(又は散水)の温度は、第1の処理室3の上流側の噴霧する水の温度より低くなっている。
より具体的に言えば、図1に示すように、第1の処理室3は、仕切り部材31、31、31により仕切られ、ステアリン酸亜鉛を含む気体が蛇行するように形成され、噴霧された水とステアリン酸亜鉛を含む気体が効率良く接触するようになっている。
このように、第1の処理室3に噴霧する水(又は散水)が下流側にいくに従い低い温度に制御をされているため、効率良く段階的にステアリン酸亜鉛を固化することができる。
第1の処理室3の下流側の噴霧する水(又は散水)は図示しないチリングユニットにより、例えば、約10℃に冷却され、冷却された水は、第2の噴霧口(又は散水口)33を介して第1の処理室3に供給される。
また、第1の処理室3の上流側の噴霧する水(又は散水)は図示しないクーリングタワーにより、例えば、外気湿球温度程度まで冷却され、冷却された水は、第1の噴霧口(又は第1の散水口)32、32、32を介して第1の処理室3に供給される。
このように、第1の処理室3の下流側の噴霧する水(又は散水)は図示しないチリングユニットにより、第1の処理室3の上流側の噴霧する水は図示しないクーリングタワーにより、それぞれ冷却されるため、段階的に安定して且つ低コストでステアリン酸亜鉛を回収することができる。
スクラバー4は、下部からステアリン酸亜鉛を含む気体を吸引させ、タンク内の水とバブリングし接触させる事により、ステアリン酸亜鉛を含む気体を洗浄し,ステアリン酸亜鉛の凝集をはかり、ステアリン酸亜鉛を水中に捕捉するものである。浄化された気体は上部より次工程へと導かれる。
なお、スクラバー4内の固化したステアリン酸亜鉛は、水中内に沈殿せずに浮き上がってくるため、スクラバー4に蒸発分とオーバーフロー分の給水を行い、常時オーバーフローさせ、オーバーフローした排水の中途に設けたフィルター(図示せず)を介して固形のステアリン酸亜鉛を回収するようにしている。
これは、本実施例の全工程中、ステアリン酸亜鉛を含む気体中に含まれるステアリン酸の粉体の約6〜7割を第1の処理室3内で水を噴霧(又は散水)して、気体中に含まれるステアリン酸亜鉛を固化させる工程により、捕捉することができたからである。
4 スクラバー
5 フィルター室
Claims (3)
- ステアリン酸亜鉛を含む気体の処理方法であって、
ステアリン酸亜鉛を含む気体を第1の処理室に導き、前記第1の処理室内で水を噴霧又は散水して前記ステアリン酸亜鉛を含む気体を冷却することにより、気体中に含まれるステアリン酸亜鉛を固化させて捕捉し、
前記第1の処理室で捕捉しきれないステアリン酸亜鉛を含む気体をスクラバーに導き、前記第1の処理室で捕捉しきれないステアリン酸亜鉛を含む気体中に含まれるステアリン酸亜鉛を捕捉し、
前記スクラバーで捕捉しきれないステアリン酸亜鉛を含む気体をフィルター室に導き、該フィルター室内のフィルターで前記スクラバーで捕捉しきれないステアリン酸亜鉛を含む気体中に含まれるステアリン酸の粉体を捕捉する
ことを特徴とするステアリン酸亜鉛を含む気体の処理方法。 - 第1の処理室の下流側の噴霧する水又は散水の温度は、前記第1の処理室の上流側の噴霧する水又は散水の温度より低い
ことを特徴とする請求項1記載のステアリン酸亜鉛を含む気体の処理方法。 - 下流側の噴霧する水又は散水はチリングユニットにより、上流側の噴霧する水又は散水はクーリングタワーにより、それぞれ冷却される
ことを特徴とする請求項2記載のステアリン酸亜鉛を含む気体の処理方法。
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