JP5994271B2 - 電子ビーム発生装置、電子ビーム照射装置、電子ビーム露光装置、および製造方法 - Google Patents

電子ビーム発生装置、電子ビーム照射装置、電子ビーム露光装置、および製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子ビーム発生装置、電子ビーム照射装置、電子ビーム露光装置、および製造方法に関する。
従来、微細パターンが設けられる半導体集積回路は、電子ビーム露光装置を用い、パターンデータに応じて電子ビームを半導体基板に直接描画して当該微細パターンを形成していた(例えば、特許文献1および2参照)。
特許文献1 特開2007−329220号公報
特許文献2 特開平9−245708号公報
非特許文献1 P.N.Minh, L.T.T.Tuyen, T.Ono, H.Mimura, K.Yokoo and M.Esashi : Carbon nanotube on a Si tip for electron field emitter, Jpn. J. Appl. Phys., 41 Part2, 12A (2002), L1409-L1411
非特許文献2 P.N.Minh, L.T.T.Tuyen, T.Ono, H.Miyashita, Y.Suzuki, H.Mimura and M.Esashi : Selective growth of carbon nanotubes on Si microfabricated tips and application for electron field emitters, J. Vac. Sci. Technol. B 21, 4, (2003), 1705-1709
非特許文献3 P.N.Minh, T.Ono, N.Sato, H.Mimura and M.Esashi : Microelectron field emitter array with focus lenses for multielectron beam lithography based on silicon on insulator wafer, J.Vac.Sci.Technol., B22, 3 (2004) 1273-1276
非特許文献4 J.H.Bae, P.N.Minh, T.Ono and M.Esashi : Schottky emitter using boron-doped diamond, J.Vac.Sci.Technol., B22, 3 (2004) 1349-1352
非特許文献5 C.-H.Tsai, T.Ono and M.Esashi : Fabrication of diamond Schottky emitter array by using electrophoresis pre-treatment and hot-filament chemical vapor deposition, diamond and related materials, 16 (2007) 1398-1402
しかしながら、描画するパターンの微細化と、半導体ウェハの大口径化が進むことにより、電子ビーム露光装置のスループットが低下していた。例えば、描画すべき画素数が30年程度で2万倍程度に増加し、1枚の半導体ウェハを10時間以上かけて描画する場合も生じていた。
本発明の第1の態様においては、複数の穴部が設けられた基板と、複数の穴部のそれぞれの底面に設けられ、電子を放出する複数の電子放出部と、複数の電子放出部のそれぞれに対応して設けられ、対応する電子放出部が放出した電子を加速して電子放出部が設けられた穴部から電子ビームとして出力する複数の第1電極部と、を備える電子ビーム発生装置、電子ビーム照射装置、電子ビーム露光装置、および製造方法を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態に係る電子ビーム露光装置1000の構成例を半導体ウェハ10と共に示す。 本実施形態に係る電子ビーム照射装置100の構成例を半導体ウェハ10と共に示す。 本実施形態に係る電子ビーム発生装置200に形成される電子ビーム発生源212の構成例を示す。 本実施形態に係る電子ビーム発生装置200を形成する製造フローの一例を示す。 本実施形態に係る基板210にレジスト400が形成された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係るレジスト400の開口部から基板210がエッチングされた段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る基板210に穴部214が形成された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る穴部214の底面402に、ポリシリコン層216が形成された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る基板210のポリシリコン層216が形成された面に、第1絶縁膜218が形成された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る基板210の第1絶縁膜218が形成された面に、レジスト400が形成された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る穴部214の底面402に成膜された第1絶縁膜218が除去された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る穴部214の底面402に電子放出部300が形成された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る電子放出部300が形成された基板210に、レジスト400が形成された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る第1絶縁膜218の基板210とは反対側の一方の面に、接続部322が形成された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る基板210の電子放出部300が形成された面に、第2電極部320が形成された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る基板210の第2電極部320が形成された面に、高分子層410が形成された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る第2電極部320の一部がエッチングされて、当該第2電極部320が電気的に分離された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る基板210の高分子層410が形成された面に、第2絶縁膜330が形成された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る第2絶縁膜330を研磨し、高分子層410を露出させた段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る基板210の高分子層410が露出された面に、金属膜420が形成された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る基板210の金属膜420が形成された面に、レジスト400が形成された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る基板210の金属膜420が形成された面に、更に金属膜420が形成された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る基板210の電子放出部300が形成された面に、開口部312を有する第1電極部310が形成された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る基板210の電子放出部300が形成された面に、保持用基板440が接着された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る基板210の第1電極部310が形成された面と反対側の裏面に、レジスト400が形成された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る基板210に形成されたレジスト400の開口部から、基板210がエッチングされた段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る基板210に、アイソレーション部340が形成された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る基板210の第1電極部310が形成された面と反対側の裏面に、第3電極部350が形成された段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る基板210と電子回路部220とが張り合わされた段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る基板210から保持用基板440を取り外した段階の断面構成を示す。 本実施形態に係る電子ビーム発生装置200が形成された段階の断面構成を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る電子ビーム露光装置1000の構成例を半導体ウェハ10と共に示す。電子ビーム露光装置1000は、複数の電子ビームを照射する電子ビーム照射装置100を複数有し、当該複数の電子ビーム照射装置100を用いて半導体ウェハ10に微細パターンを描画する。
ここで半導体ウェハ10は、シリコン、シリコンカーバイド、ゲルマニウム、ガリウムヒ素、窒化ガリウム、ガリウム燐、またはインジウム燐等の半導体材料の結晶を加工して形成された板状の基板でよい。電子ビーム露光装置1000は、電子ビーム照射装置100と、ステージ部110と、記憶部120と、制御部130と、通信部140と、計算機部150とを備える。
電子ビーム照射装置100は、電子ビーム露光装置1000に1以上備わる。電子ビーム照射装置100は、複数の電子ビームを照射する電子カラムである。図中において、電子ビーム照射装置100は、水平方向の断面積が半導体ウェハ10の表面積よりも小さく形成され、電子ビーム露光装置1000に複数備わる例を示す。複数の電子ビーム照射装置100は、半導体ウェハ10の表面にそれぞれ複数の電子ビームを照射して予め定められた描画パターンを描画する。複数の電子ビーム照射装置100は、それぞれの描画を並行して実行してよい。電子ビーム照射装置100の詳細は後に説明する。
ステージ部110は、電子ビームを照射する対象物を載置する。図中において、当該対象物を半導体ウェハ10とした例を示す。ステージ部110は、載置した半導体ウェハ10を水平方向に移動させ、複数の電子ビーム照射装置100によって半導体ウェハ10の一方の面に予め定められた微細パターンを予め定められた位置に描画させる。
ステージ部110は、XYステージを有してよい。また、ステージ部110は、θステージを有してよい。また、ステージ部110は、水平位置を調整するチルトステージを更に有してよい。また、ステージ部110は、半導体ウェハ10を垂直方向に移動させ、半導体ウェハ10および電子ビーム照射装置100の間の距離を調節するZステージを更に有してよい。
記憶部120は、複数の電子ビーム照射装置100が描画する描画パターン情報を記憶する。ここで、描画パターン情報は、半導体ウェハ10の一方の面上の位置情報、および電子ビームを照射するか否かの情報等でよい。記憶部120は、予め定められた描画パターン情報を予め記憶してよい。
制御部130は、複数の電子ビーム照射装置100および記憶部120にそれぞれ接続され、記憶部120に記憶された描画パターン情報に応じて、複数の電子ビーム照射装置のそれぞれに複数の電子ビームを出力させる制御信号を送信する。また、制御部130は、ステージ部110にそれぞれ接続され、記憶部120に記憶された描画パターン情報に応じて、ステージ部110を移動させる制御信号を送信してよい。また、制御部130は、通信部140を介して受け取った指示信号に応じて、電子ビーム照射装置100および/またはステージ部110に制御信号を送信してよい。
通信部140は、制御部130と計算機部150とを接続する。通信部140は、汎用または専用のインターフェイスを有して、制御部130と計算機部150とを接続して通信させてよい。通信部140は、Ethernet(登録商標)、USB、Serial RapidIO等の汎用の高速シリアルインターフェースまたはパラレルインターフェースを用いてよい。また、通信部140は、無線で制御部130と計算機部150とを接続してよい。
計算機部150は、制御部130に電子ビーム照射装置100および/またはステージ部110を動作させる指示信号を送信する。計算機部150は、電子ビーム露光装置1000を動作させる動作プログラムを実行して、当該動作プログラムに応じて指示信号を送信してよい。また、計算機部150は、ユーザの指示を入力させる入力デバイスを有し、ユーザの指示に応じて指示信号を送信してよい。計算機部150は、パーソナルコンピュータまたはサーバマシンでよい。
図2は、本実施形態に係る電子ビーム照射装置100の構成例を半導体ウェハ10と共に示す。図2は、電子ビーム照射装置100の縦断面の構成例を示す。電子ビーム照射装置100は、電子ビーム発生装置200と、加速電極230と、電子レンズ240とを備える。
電子ビーム発生装置200は、制御信号に応じて、複数の電子ビームを発生させる。電子ビーム発生装置200は、基板210と、電子回路部220とを有する。
基板210は、複数の穴部が設けられる。当該複数の穴部は、基板210の一方の面にマトリクス状に形成されてよい。基板210は、当該穴部に複数の電子ビーム発生源212が形成される。電子ビーム発生源212の詳細は後に説明する。基板210は、シリコン等の半導体結晶でよい。
電子回路部220は、基板210の他方の面に形成され、複数の電子ビーム発生源212から電子ビームを出力させる。電子回路部220は、複数の電子ビーム発生源212のそれぞれを駆動する駆動電圧を供給する回路が形成される。電子回路部220は、制御部130から制御信号を受け取り、描画パターン情報に応じて、複数の電子ビーム発生源212から電子ビームを出力させる。
電子回路部220の一方の面は、基板210と張り合わされる。電子回路部220は、シリコン等の半導体基板で形成されてよい。電子回路部220は、電子ビーム発生装置200が駆動して温度が上昇しても基板210または電子回路部220に撓みまたは剥がれ等が生じない程度に、基板210の熱膨張係数とほぼ同じか、同程度の熱膨張係数を有する材料で形成されてよい。
加速電極230は、電子ビーム発生装置200の電子ビームを出力する側に備わり、電子ビーム発生装置200の電子ビームを出力させる電極よりも高い電圧が印加され、当該電子ビームを加速する。加速電極230は、複数の電子ビーム発生源212にそれぞれ対応する複数の貫通孔が形成され、複数の電子ビームをそれぞれ通過させる。加速電極230は、複数の貫通孔をマトリクス状に配列してよい。加速電極230は、一定の電圧が印加され、一例として、略0Vが印加される。
電子レンズ240は、電子ビーム発生装置200から出力される複数の電子ビームによる描画パターンを縮小して、対象物である半導体ウェハ10に照射する。例えば、電子レンズ240は、複数の電子ビームが描画する描画パターンを1/100以下に縮小する。電子レンズ240は、コイル部242と、レンズ部244と、減速部246とを有する。
コイル部242は、複数の電子ビームのXY方向の偏向を制御する。即ち、コイル部242は、半導体ウェハ10の電子ビームが照射される表面における当該電子ビームのビーム形状を制御する。コイル部242は、電子ビーム照射装置100のX軸またはY軸と、半導体ウェハ10の表面上のX軸またはY軸との対応を補正するローテーションコイルでよい。また、コイル部242は、半導体ウェハ10の表面上のビーム径のXおよびY方向の振幅を補正してもよい。
レンズ部244は、半導体ウェハ10の表面上に複数の電子ビームを結像させる。レンズ部244は、テレセントリックレンズ系を構成してよく、電子ビーム発生装置200の対物レンズとして機能する。
減速部246は、減速電圧が印加され、当該減速電圧に応じた減速電界を複数の電子ビームに印加する。減速部246は、複数の電子ビームを減速させて、予め定められたエネルギーの電子ビームを対象物である半導体ウェハ10に照射する。減速部246は、半導体ウェハ10への入射電圧を、加速電極230の加速電圧と当該減速電圧との差分とする。
図3は、本実施形態に係る電子ビーム発生装置200に形成される電子ビーム発生源212の構成例を示す。電子ビーム発生装置200は、図2で説明したように、基板210と、電子回路部220とを有する。また、電子ビーム発生装置200は、各部に駆動電圧を供給する電圧供給部202を有してよい。
電圧供給部202は、複数の電極部204を含み、それぞれの電極部204に接続される接続先にそれぞれ駆動電圧を供給する。複数の電極部204は、ワイヤボンディング等で複数の接続先にそれぞれ接続されてよい。電圧供給部202は、電子回路部220の基板210側とは反対側の面に設けられる。
ここで、本実施例で説明する電極部は、ニッケル、金、クロム、チタン、アルミニウム、タングステン、パラジウム、ロジウム、白金、銅、ルテニウム、インジウム、イリジウム、オスミウム、および/またはモリブデンを含んでよい。また、当該電極部は、これらの材料を含む2以上の材料の合金であってよい。
基板210は、複数の穴部214と、アイソレーション部340と、第3電極部350とを有する。複数の穴部214のそれぞれの底面は、凹面状に形成される。また、複数の穴部214のそれぞれの底面は、球面状または放物面状に形成されてよい。複数の穴部214のそれぞれは、円筒形上に形成され、電子ビームを発生させる電子ビーム発生源212が形成される。電子ビーム発生源212は、電子放出部300と、第1電極部310と、第2電極部320とを含む。
電子放出部300は、複数の穴部214のそれぞれの底面に設けられ、電子を放出する。また、電子放出部300は、ナノ結晶を有する。例えば、電子放出部300は、ナノ結晶シリコンで形成される。ナノ結晶シリコンは、電子トンネル障壁として機能する表面酸化膜を形成し、当該ナノ結晶シリコンが複数並ぶことにより、電子トンネル障壁を接続した列が形成される。
このような電子トンネル障壁の列は、当該障壁に電圧を印加することで、当該障壁を通過させる電子を、例えば数個の単位といった極微量な単位で制御することができる。したがって、電子放出部300は、ナノ結晶を有することで、電子の放出量を精密に、かつ、再現性よく制御することができる。
また、電子放出部300は、このようなナノ結晶シリコンが複数並ぶナノワイヤで形成される場合、電子を出力する面に対して当該ナノワイヤが垂直に形成されずに、結晶方位に依存して出力面の法線に対して傾くことがある。この場合、電子放出部300は、出力面の法線方向とは異なる方向に電子を出力させることがある。この場合、電子放出部300は、出力面の法線に対して異なる方向のトンネル確率の分布と、当該方向にナノワイヤが電子を放出する分布との掛け算で、電子放出量が定まる。
電子放出部300は、穴部214の底面を凹面形状にすることで、当該底面を平坦にした場合の電子放出量に比べてより多くの電子を電子ビームとして出力させることができる。例えば、電子放出部300は、電子を放出する分布がより高い方向および/またはトンネル確率の分布がより高い方向を、電子ビームを出力する方向に向けて形成することで、底面を平坦にした場合の電子放出量に比べてより多くの電子を電子ビームとして出力させることができる。一例として、穴部214の底面の形状は、複数の電子放出部300の電子を放出する方向と、当該方向の電子のトンネル確率との乗算がより大きくなる方向を、第1電極部310の中心に向ける。
電子放出部300は、ナノ結晶に代えて、放出する電子をトンネリングさせる絶縁膜を有してよい。このような絶縁膜は、放出する電子の量をトンネルする確率によって調整することができるので、当該絶縁膜の材質、膜厚および絶縁膜に印加する電圧によって、電子の放出量を制御することができる。
第1電極部310は、複数の電子放出部300のそれぞれに対応して設けられ、対応する電子放出部300が放出した電子を加速して電子放出部300が設けられた穴部214から電子ビームとして出力する。複数の第1電極部310のそれぞれは、開口部312を有し、基板210の複数の穴部214が設けられる一方の面に板状に形成され、対応する穴部214との電位差によって開口部312から電子ビームを集束させて出力させる。開口部312は、第1電極部310および/または電子放出部300の中心近辺に形成される。開口部312は、円形の貫通孔でよい。
図中において、第1電極部310aは、電子放出部300aに対応して設けられ、電子放出部300aが放出する電子を加速して開口部312aから電子ビームとして出力させる例を示す。同様に、第1電極部310bは、電子放出部300bに対応して設けられ、電子放出部300bが放出する電子を加速する。
第1電極部310は、基板210の外部に備わる電極等と電気的に接続され、駆動電圧が印加される接続部を有してよい。当該接続部は、第1電極部の一部にメッキ等で導電性物質が更に形成された電極部でよい。接続部は、ワイヤボンディング等によって外部の電極と接続されてよい。
第2電極部320は、複数の穴部214のそれぞれに設けられ、穴部214の底面および側壁を覆う導電性物質で形成される。第2電極部320は、電子放出部300から放出された電子を、第1電極部310との電位差によって開口部312から電子ビームとして出力させる。ここで、第2電極部320は、電子放出部300から放出される電子を穴部214に通過させる程度に薄く形成される。
ここで、第1電極部310および第2電極部320は、これら電極間の電位差が数十から数百Vとなる駆動電圧がそれぞれ印加されてよい。好ましくは、第1電極部310および第2電極部320は、電位差が百数十Vとなる駆動電圧がそれぞれ印加される。一例として、第1電極部310および第2電極部320は、電位差が150Vとなる駆動電圧がそれぞれ印加される。第2電極部320は、接続部322を含む。
接続部322は、第2電極部320のうちで厚さがより厚く形成される電極部であって、基板210の外部に備わる電極等と電気的に接続され、駆動電圧が印加される。接続部322は、第2電極部の一部にメッキ等で導電性物質が更に形成された電極部でよい。接続部322は、ワイヤボンディング等によって外部の電極と接続されてよい。
以上の電子ビーム発生源212は、電子放出部300が放出する電子に、第1電極部310と第2電極部320にそれぞれ印加される駆動電圧によって生じる電界を印加することによって開口部312から電子ビームを発生させる。ここで、電子ビーム発生源212は、穴部214のそれぞれの底面が凹面状、球面状、または放物面状に形成されることで、電子放出部300の電子を放出する面もまた凹面状、球面状、または放物面状に形成される。
これによって、電子ビーム発生源212は、電子放出部300が電子を放出する方向を開口部312の方向に合わせて、当該開口部312に集束させやすくすることができる。即ち、電子ビーム発生源212は、開口部312に集束させる電子の数を増加させることができ、発生する電子ビームの密度を高めることができる。
電子ビーム発生源212は、発生させた電子ビームを後段の電子レンズ240によって半導体ウェハ10に照射させる。ここで、電子レンズ240は、光学レンズ等と同様に電子ビームの結像にボケやゆがみ等を生じさせる収差を有する場合がある。例えば、電子レンズ240は、結像させる電子ビームに対して、ビームの中央近傍を走行する電子に比べてビームの外側近傍を走行する電子の焦点位置を短くさせる場合がある。
そこで、電子ビーム発生源212は、電子放出部300の電子を放出する面を凹面状、球面状、または放物面状に形成させて電子ビームの密度を高めつつ、当該収差を補正してよい。ここで、電子ビーム発生源212が穴部214の底面を平坦にした場合、電子放出部300の電子の放出面の法線方向が開口部312近傍にある領域から出力される電子は、電子ビームの中央に集束されやすい。
そこで電子放出部300は、電子の放出面を開口部312に向けつつ、当該領域である放出面の中央近傍の領域と開口部312との間の距離よりも、放出面の縁側近傍の領域と開口部312との間の距離を、より短くする面を形成する。即ち、電子ビームの外側に集束されやすい電子がより速く開口部312に到達するように放出面を形成することで、当該電子の焦点距離を長くさせる。これは、電子放出部300の放出面の中心点により近い部分から放出される電子の層流を、当該中心点により近い位置に集中させて負の収差を発生させることに相当する。
これによって、電子ビーム発生源212は、発生させる電子ビームの中央近傍を走行する電子に比べて、電ビームの外側近傍を走行する電子の焦点距離を長くすることができる。例えば、電子ビーム発生源212は、電子ビームの光軸の中心から離れるに応じて電子ビームの焦点距離を長くして、電子ビームの照射方向に対する垂直方向の断面において、同心円状に焦点距離の分布を持たせる。このように、電子ビーム発生源212は、電子レンズ240の収差に対応させた放出面を形成することで、電子レンズ240の収差を補正することができる。
ここで、電子放出部300の放出面の縁側近傍の領域は、中央近傍の領域に比べて電子ビーム発生源212の外部に近いので、外部電界の影響を受けやすい。即ち、放出面の縁側近傍の領域から出力される電子は、放出面の法線から傾いた方向に出力されやすく焦点距離が長くなりやすい。このように、電子ビーム発生源212は、外部電界に依存して出力させる電子ビームに焦点距離の分布を形成させるので、このような分布に応じて、電子放出部300の放出面の形状を調整して半導体ウェハ10に結像する電子ビームの収差を補正してよい。
ここで、第2電極部320は、穴部214の底面および側壁を覆って円筒形状の電極を形成し、当該穴部214を同電位に保つ。これによって、第2電極部320の側壁部は、電子放出部300から放出された電子の速度を保持して開口部312近傍に集束させつつ、上記の外部電界の影響を低減させることができる。
アイソレーション部340は、絶縁物質が充填されて形成される。アイソレーション部340は、複数の電子ビーム発生源212のそれぞれの周囲を囲むように形成され、電子ビーム発生源212間を電気的に分離する。一例として、アイソレーション部340は、格子状に形成された溝にポリマー等を充填させて形成される。
第3電極部350は、基板210の複数の穴部214が形成される面とは反対側の面に、複数の電子放出部300のそれぞれに対応して形成される。第3電極部350は、複数の電子放出部300から電子をそれぞれ放出させる駆動電圧がそれぞれ印加される。第3電極部350は、電子回路部220と電気的に接続される。
電子回路部220は、基板210の他方の面に形成され、複数の電子放出部300から電子を放出させる駆動電圧を、複数の電子放出部300のそれぞれに対して個別に供給する。電子回路部220は、半導体基板に形成され、当該半導体基板の一方の面は、基板210と張り合わされてよい。
ここで電子回路部220は、基板210に形成される第3電極部350に対応する複数の電極部222を有し、当該電極部222が対応する第3電極部350と電気的に接続されつつ基板210と張り合わされ、当該電極部222を介して駆動電圧を供給する。電極部222は、例えば、100μmピッチ程度で基板210に形成される第3電極部350に対応させるべく、当該第3電極部350と同程度のピッチで形成される。
電子回路部220は、外部に備わる電極等と電気的に接続され、駆動電圧および電源電圧等が印加される複数の接続部224を有してよい。当該接続部224は、ワイヤボンディング等によって外部の電極と接続されてよい。
電子回路部220は、複数の電子放出部300のそれぞれの配置に応じて、異なるオフセットバイアスを更に印加してよい。複数の電子放出部300は、それぞれ個別に駆動電圧を印加されて電子をそれぞれ放出し、対応する複数の電子ビーム発生源212は、複数の電子ビームを発生させる。複数の電子ビーム発生源212は、発生させた複数の電子ビームを後段の電子レンズ240によって結像させて、半導体ウェハ10に描画パターンを照射させる。
ここで、電子レンズ240等の光学系は、レンズの中央近傍を通る電子ビームと、レンズの外縁近傍を通る電子ビームとで僅かに焦点位置に差を与え、複数の電子ビームによる描画像にボケやゆがみ等を生じさせる場合がある。例えば、電子レンズ240は、レンズの外縁近傍を通る電子ビームに対して、レンズの中央近傍を通る電子ビームに比べて焦点位置を短くさせる場合がある。
そこで、電子回路部220は、電子レンズ240の中央近傍を通る電子ビームを発生させる電子ビーム発生源212に比べて、電子レンズ240の外縁近傍を通る電子ビームを発生させる電子ビーム発生源212に対して、高いオフセット電圧を供給する。これによって、電子回路部220は、電子レンズ240の外縁近傍を通る電子ビームの出力速度を増加させて焦点距離を長くして発生させ、電子レンズ240によって短くなる焦点位置と相殺させて補正することができる。
ここで、複数の電子放出部300は、それぞれの配置に応じて複数のブロックに分配され、電子回路部220は、当該ブロック毎にオフセットバイアスを印加してよい。例えば、複数の電子放出部300のうち、基板210の一方の面上において中央近辺に配置され、電子レンズ240の中央近傍を通る電子ビームとなる電子を放出する複数の電子放出部300は、同一のブロックに分配される。また、その他の電子放出部300は、中央のブロックを中心に、略同心円状に1以上のブロックに分配されてよい。
このように、複数の電子放出部300は、電子レンズ240の中央近傍を通る電子ビームを出力させる電子放出部300を中心ブロックとして、電子レンズ240の外縁方向に同心円状に1以上に分割された環状領域に対応する電子放出部300を、他のブロックとして分配される。電子回路部220は、当該ブロック毎に異なるオフセットバイアスを印加することで、電子レンズ240の中央近傍を通る電子ビームを中心に、同心円状に分割された領域毎に電子ビームの焦点位置を調節することができ、効率的に描画パターンの結像を補正することができる。
電子回路部220は、第1電極部および第2電極部に、数十kVの負電圧を印加する。一例として、電子回路部220は、同心円の中央に分配された電子放出部300に対応する第2電極部に−20kVを、対応する第1電極部に−20kV+150Vを印加する。
この場合、電子ビーム発生源212は、150Vの電位差によって生じる電界を電子放出部300から放出する電子に印加して電子ビームを発生させ、発生した電子ビームを加速電極230との略20kVの電位差で加速させる。また、電子回路部220は、中央のブロックから外縁に向けてnブロック異なる毎に、対応する第2電極部に−20kV+nVを、対応する第1電極部に−20kV+150V+nVを印加する。このように、電子回路部220は、ブロックが異なる毎に駆動電圧を1V程度変化させて、電子ビームの加速電界をブロック毎に微調整してよい。
以上の本実施例に係る電子ビーム発生装置200は、複数の電子ビーム発生源212を有し、当該複数の電子ビーム発生源212をそれぞれ個別に駆動して複数の電子ビームを出力させることができる。これによって、電子ビーム発生装置200を備える電子ビーム照射装置100は、複数の電子ビームによって予め定められた描画パターンを対象物に照射することができる。また、1以上の電子ビーム照射装置100を備える電子ビーム露光装置1000は、半導体ウェハ10に、1以上の描画パターンを並行して照射することができ、搭載する電子ビーム照射装置100の数に応じてスループットを向上させることができる。
ここで、電子ビーム発生源212は、半導体基板に形成された複数の穴部214にそれぞれ形成する。後に説明するように、複数の電子ビーム発生源212は、半導体製造プロセスによって基板210に一体となって形成することができる。即ち例えば、電子ビーム発生源212は、基板210の1cm×1cmの面積に、100×100個のマトリクス状に配列されて形成される。このように、電子ビーム発生源212は、100μm程度のピッチのマトリクス状に形成することで、電子レンズ240によって1μm以下程度のピッチの描画パターンを対象物に照射することができる。
このように、電子ビーム発生装置200は、小面積、かつ、高密度に形成させた複数の電子ビーム発生源212を備えることができる。したがって、電子ビーム照射装置100は、装置の大きさを小型にしつつ、10000程度の電子ビームを照射することができる。また、電子ビーム露光装置1000は、1つの半導体ウェハに並行して照射することのできる電子ビーム照射装置100をより多く備えることができ、スループットを向上させることができる。
以上の本実施例において、電子ビーム発生装置200および電子ビーム照射装置100は、電子ビーム露光装置1000に用いられる例を説明した。これに代えて、電子ビーム発生装置200および電子ビーム照射装置100は、電子ビームを用いる装置に備わってよく、電子顕微鏡、電子線マイクロアナライザ、ブラウン管、送信管、撮像管、真空管、加工装置、加熱装置、または滅菌装置等に用いられてもよい。
図4は、本実施形態に係る電子ビーム発生装置200を形成する製造フローの一例を示す。また、図5から図31は、本実施形態に係る電子ビーム発生装置200が形成される過程における基板210の断面を示す。ここで、本実施例は、基板210をシリコン基板として説明する。
まず、基板210に複数の穴部214を形成する(S400)。穴部214は、フォトリソグラフィによって形成される。図5は、基板210にレジスト400が形成された段階の断面構成を示す。基板210は、形成する穴部214の形状に応じて、レジスト400が形成される。レジスト400は、感光性のレジストでよく、露光されることで溶解または固化して、フォトマスク等によって予め定められた領域のレジスト400が除去される。
次に、基板210は、レジスト400が除去された領域がエッチングされる。基板210は、ドライエッチングでエッチングされてよく、一例として、反応性イオンエッチングでエッチングされる。図6は、本実施形態に係るレジスト400の開口部から基板210がエッチングされた段階の断面構成を示す。
このようなドライエッチングのエッチングレートは、レジストの開口部の面積に応じて変化し、例えば、当該開口部の面積が大きくなるにつれてエッチングレートも大きくなる。したがって、図中の例のように、基板210は、レジスト400の開口部の面積が大きい領域を、開口部の面積が小さい領域に比べて、より深くエッチングされる。
次に、基板210は、エッチングによって形成された突起部を更にエッチングして除去され、穴部214が形成される。ここで、基板210は、レジスト400も除去される。図7は、本実施形態に係る基板210に穴部214が形成された段階の断面構成を示す。図中の例のように、穴部214は、底面402が凹部の形状を有して形成される。
このように、基板210は、レジスト400の開口面積に応じてエッチングレートが定まるので、形成する穴部214の中心から同心円状にレジスト400の複数の開口部を形成し、当該複数の開口部の面積を中心から順に小さくすることによって、穴部214の底面を凹部形状に形成することができる。基板210は、レジスト400の開口面積を調節することで、穴部214の底面を球面状、または放物面状に形成することもできる。
次に、複数の穴部214のそれぞれの底面402に、電子を放出する複数の電子放出部300を形成する(S410)。まず、基板210は、穴部214が形成された一方の面に、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法等によって、ポリシリコン層216が成膜される。図8は、本実施形態に係る穴部214の底面402に、ポリシリコン層216が形成された段階の断面構成を示す。
次に、基板210は、ポリシリコン層216が形成された面に第1絶縁膜218が形成される。一例として、第1絶縁膜218は、CVD法等によって成膜されるSiN膜でよい。図9は、本実施形態に係る基板210のポリシリコン層216が形成された面に、第1絶縁膜218が形成された段階の断面構成を示す。
次に、基板210は、第1絶縁膜218が形成された面に、穴部214以外の領域を覆うレジスト400が形成される。一例として、レジスト400は、フィルムレジストをパターニングすることで形成されてよい。図10は、本実施形態に係る基板210の第1絶縁膜218が形成された面に、レジスト400が形成された段階の断面構成を示す。
次に、穴部214の底面402に成膜された第1絶縁膜218は、反応性イオンエッチング等のドライエッチングで除去される。当該第1絶縁膜218が除去された後に、レジスト400は除去される。図11は、本実施形態に係る穴部214の底面402に成膜された第1絶縁膜218が除去された段階の断面構成を示す。このような過程を経て、基板210は、複数の穴部214が形成された一方の面を第1絶縁膜218で覆い、複数の穴部214の底面402に形成されたポリシリコン層216を露出させる。
次に、露出されたポリシリコン層216は、フッ化水素(HF)水溶液中において陽極活性される。そして、当該ポリシリコン層216は、RTO(Rapid−Thermal−Oxidation)法による酸化工程、HWA(High−Pressure Water vapor Annealing)法によるアニール工程、およびSCRD(Super Critical Rinse and Dry)法による乾燥工程を経て、欠陥の少ないナノ結晶シリコンが形成される。
このように、穴部214の底面402は、ナノ結晶シリコンを含む電子放出部300が形成される。図12は、本実施形態に係る穴部214の底面402に電子放出部300が形成された段階の断面構成を示す。
次に、第2電極部320を形成する(S420)。まず、基板210は、穴部214を覆うレジスト400が形成される。レジスト400は、フィルムレジストでよく、第1絶縁膜218の基板210とは反対側の一方の面における接続部322を形成する位置に、パターニング処理で開口が形成される。図13は、本実施形態に係る電子放出部300が形成された基板210に、レジスト400が形成された段階の断面構成を示す。
次に、第1絶縁膜218の一方の面に、接続部322となる金属を成膜し、リフトオフによって接続部322を形成する領域以外の金属をレジスト400ごと除去する。ここで、成膜する金属は、クロムおよび金を含んでよく、蒸着によってクロム、金の順に成膜されてよい。一例として、金の膜厚は、300nm程度でよい。図14は、本実施形態に係る第1絶縁膜218の基板210とは反対側の一方の面に、接続部322が形成された段階の断面構成を示す。
次に、基板210は、接続部322が形成された面に金属が成膜され、第2電極部320が形成される。ここで、成膜する金属は、チタンおよび金を含んでよく、蒸着によってチタン、金の順に成膜されてよい。一例として、チタンの膜厚は1nm、金の膜厚は9nm程度でよい。図15は、本実施形態に係る基板210の電子放出部300が形成された面に、第2電極部320が形成された段階の断面構成を示す。
次に、第1電極部310を形成する(S430)。まず、基板210は、第2電極部320が形成された面に、高分子層410が形成される。高分子層410は、感光性のポリイミドでよい。高分子層410は、基板210とは反対側の一方の面を、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法等で平坦に加工される。図16は、本実施形態に係る基板210の第2電極部320が形成された面に、高分子層410が形成された段階の断面構成を示す。
次に、高分子層410に光を照射してパターニングして開口部412を形成し、開口部412から第2電極部320の一部をエッチングして除去する。これによって、第2電極部320は、電子放出部300毎に電気的に分離される。これに代えて、第2電極部320は、同一のオフセットバイアスが印加されるブロックに対応する複数の第2電極部320毎に、電気的に分離されてよい。図17は、本実施形態に係る第2電極部320の一部がエッチングされて、当該第2電極部320が電気的に分離された段階の断面構成を示す。
次に、基板210は、高分子層410が形成された面に第2絶縁膜330が形成される。一例として、第2絶縁膜330は、CVD法等によって成膜される酸化シリコン膜でよい。図18は、本実施形態に係る基板210の高分子層410が形成された面に、第2絶縁膜330が形成された段階の断面構成を示す。
次に、第2絶縁膜330をCMP法等で研磨し、高分子層410を露出させる。この段階における高分子層410の厚さが、第1電極部310と第2電極部320との電極間隔となる。図19は、本実施形態に係る第2絶縁膜330を研磨し、高分子層410を露出させた段階の断面構成を示す。
次に、基板210の高分子層410が露出された面に、金属膜420を形成する。金属膜420は、第1電極部310の一部を形成する。一例として、金属膜420は、ニッケルを含み、スパッタ法等で形成されてよい。図20は、本実施形態に係る基板210の高分子層410が露出された面に、金属膜420が形成された段階の断面構成を示す。
次に、基板210の金属膜420が形成された面に、レジスト400が形成される。レジスト400は、後に形成される第1電極部310を電気的に分離する領域と、電子ビームを出力させる開口部312が形成される領域とに、それぞれパターニングされて形成される。
ここで、開口部312は、穴部214および/または電子放出部300の中央近辺に形成されてよい。また、第1電極部310を電気的に分離する領域は、第2絶縁膜330の中央近辺に形成されてよい。図21は、本実施形態に係る基板210の金属膜420が形成された面に、レジスト400が形成された段階の断面構成を示す。
次に、基板210の金属膜420が形成された面に、金属膜420と略同一の材料を更に成膜する。一例として、ニッケルを更に成膜して、金属膜420を形成する。ここで、金属膜420は、レジスト400を覆う厚さで形成されてよい。本段階において、金属膜420は、めっきによって形成されてよい。図22は、本実施形態に係る基板210の金属膜420が形成された面に、更に金属膜420が形成された段階の断面構成を示す。
次に、基板210の金属膜420をCMP法等で研磨し、レジスト400を露出させる。次に、レジストを除去し、金属膜420をエッチングする。当該エッチングは、レジスト400が形成された領域の金属膜420を除去する。これによって、基板210は、開口部312を有する第1電極部310が形成される。
ここで、第1電極部310は、電子放出部300毎に電気的に分離されて形成される。これに代えて、第1電極部310は、同一のオフセットバイアスが印加されるブロックに対応する複数の第1電極部310毎に、電気的に分離されてよい。図23は、本実施形態に係る基板210の電子放出部300が形成された面に、開口部312を有する第1電極部310が形成された段階の断面構成を示す。
次に、基板210における複数の第1電極部310側に保持用基板440を接着する(S440)。基板210は、第1電極部310が形成された面に、接着層430を用いて保持用基板440を接着する。接着層430は、接着剤でよい。ここで、保持用基板440は、分離層432を介して接着される。分離層432は、分離液によって溶融する材料で形成され、当該分離液を用いて保持用基板440を分離させる。分離層432は、過酸化水素を含む分離液によって溶融するゲルマニウム等で形成されてよい。
保持用基板440は、基板210の第1電極部310が形成された面と反対側の裏面を加工する場合に、作業者に基板210をハンドリングし易くさせる板状の基板でよい。即ち、基板210は、保持用基板440側から保持される。例えば、保持用基板440は、ガラスまたはシリコン等で形成される。保持用基板440は、複数の溝部442を有してよい。複数の溝部442は、分離液等を用いて保持用基板440を分離する場合に、当該分離液を接着面に浸透させる機能を有する。図24は、本実施形態に係る基板210の電子放出部300が形成された面に、保持用基板440が接着された段階の断面構成を示す。
次に、アイソレーション部340を形成する(S450)。アイソレーション部340は、基板210における複数の第1電極部310とは反対側から複数の電子放出部300の間を切削して絶縁物を充填して形成される。まず、基板210の裏面に、レジスト400を形成する。図25は、本実施形態に係る基板210の第1電極部310が形成された面と反対側の裏面に、レジスト400が形成された段階の断面構成を示す。
次に、基板210は、形成されたレジスト400の開口部から反応性イオンエッチング等でエッチングされる。当該エッチングは、第2絶縁膜330をエッチングストップ層としてエッチングしてよい。また、当該エッチングによって溝部450が形成され、当該溝部450によって、複数の電子放出部300のそれぞれは分離される。レジスト400は、エッチングを実行した後に、除去される。図26は、本実施形態に係る基板210に形成されたレジスト400の開口部から、基板210がエッチングされた段階の断面構成を示す。
次に、溝部450は、絶縁物が充填され、アイソレーション部340が形成される。ここで、絶縁物は、ポリマー等でよい。一例として、アイソレーション部340は、基板210の裏面側から見て、XY方向にそれぞれ略100μmピッチの格子状に形成され、電子放出部300を電気的に絶縁する。図27は、本実施形態に係る基板210に、アイソレーション部340が形成された段階の断面構成を示す。
次に、第3電極部350を形成する(S460)。第3電極部350は、基板210の裏面にレジストを形成し、金属膜を成膜してからリフトオフによって形成される。ここで、成膜する金属は、クロムおよび金を含んでよく、蒸着によってクロム、金の順に成膜されてよい。一例として、金の膜厚は、300nm程度でよい。図28は、本実施形態に係る基板210の第1電極部310が形成された面と反対側の裏面に、第3電極部350が形成された段階の断面構成を示す。
次に、基板210から保持用基板440を取り外す(S470)。まず、基板210は、裏面側に電子回路部220が張り合わされる。ここで、基板210は、電子回路部220の電極部222と対応する第3電極部350とが電気的に接続されて張り合わされる。一例として、電極部222は、アルミニウム、クロム、金、およびインジウムを含み、アルミニウムの電極パッド上に、クロム、金、インジウムの順に蒸着されて形成される。
これによって、第3電極部350と電極部222とが物理的に接続されて、界面の層が金−インジウム−金となる。この状態で、インジウムの融点以上の温度を数分から数十分程度加熱することで、金およびインジウムは合金化し、第3電極部350および電極部222は接合する。一例として、当該加熱温度は、200℃程度である。図29は、本実施形態に係る基板210と電子回路部220とが張り合わされた段階の断面構成を示す。
次に、分離層432を分離液で溶融して、保持用基板440を取り外す。ここで、接着層430も除去する。図30は、本実施形態に係る基板210から保持用基板440を取り外した段階の断面構成を示す。
次に、高分子層410を除去した後に、電極間を配線する(S480)。高分子層410は、酸素プラズマ等で除去してよい。これに代えて、オゾンを混入させた酢酸で除去してもよい。このような過程を経て、電子ビーム発生源212が形成される。
次に、第1電極部310の接続部、第2電極部320の接続部322、および電子回路部220の接続部224は、電圧供給部202の電極部204にそれぞれ配線される。当該配線は、ワイヤボンディング等でよい。ワイヤボンディングで配線される場合、それぞれの接続部および電極部は、メッキ等でボンディングパッドが更に形成されてよい。以上の製造フローによって、電子ビーム発生装置200は形成される。図31は、本実施形態に係る電子ビーム発生装置200が形成された段階の断面構成を示す。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 半導体ウェハ、100 電子ビーム照射装置、110 ステージ部、120 記憶部、130 制御部、140 通信部、150 計算機部、200 電子ビーム発生装置、202 電圧供給部、204 電極部、210 基板、212 電子ビーム発生源、214 穴部、216 ポリシリコン層、218 第1絶縁膜、220 電子回路部、222 電極部、224 接続部、230 加速電極、240 電子レンズ、242 コイル部、244 レンズ部、246 減速部、300 電子放出部、310 第1電極部、312 開口部、320 第2電極部、322 接続部、330 第2絶縁膜、340 アイソレーション部、350 第3電極部、400 レジスト、402 底面、410 高分子層、412 開口部、420 金属膜、430 接着層、432 分離層、440 保持用基板、442 溝部、450 溝部、1000 電子ビーム露光装置

Claims (19)

  1. 複数の穴部が一方の面に設けられた基板と、
    前記複数の穴部のそれぞれの底面に設けられ、電子を放出する複数の電子放出部と、
    前記複数の電子放出部のそれぞれに対応して設けられ、対応する電子放出部が放出した電子を加速して前記電子放出部が設けられた穴部から電子ビームとして出力する複数の第1電極部と、
    を備え
    前記複数の穴部のそれぞれは、前記底面および側壁を覆う導電性物質で形成された第2電極部を有する電子ビーム発生装置。
  2. 前記複数の穴部は、前記基板の一方の面にマトリクス状に形成される請求項1に記載の電子ビーム発生装置。
  3. 前記複数の第1電極部のそれぞれは、開口部を有し、前記基板の前記複数の穴部が設けられる一方の面に板状に形成され、対応する前記穴部との電位差によって前記開口部から前記電子ビームを集束させて出力させる請求項1または2に記載の電子ビーム発生装置。
  4. 前記基板の他方の面に形成され、前記複数の電子放出部から電子を放出させる駆動電圧を、前記複数の電子放出部のそれぞれに対して個別に供給する電子回路部を更に備える請求項1からのいずれか一項に記載の電子ビーム発生装置。
  5. 前記電子回路部は、前記複数の電子放出部のそれぞれの配置に応じて、異なるオフセットバイアスを更に印加する請求項に記載の電子ビーム発生装置。
  6. 前記複数の電子放出部は、それぞれの配置に応じて複数のブロックに分配され、
    前記電子回路部は、ブロック毎にオフセットバイアスを印加する請求項に記載の電子ビーム発生装置。
  7. 前記電子回路部は、半導体基板に形成され、当該半導体基板の一方の面は、前記基板と張り合わされる請求項からのいずれか一項に記載の電子ビーム発生装置。
  8. 前記複数の穴部のそれぞれの前記底面は、凹面状に形成される請求項1からのいずれか一項に記載の電子ビーム発生装置。
  9. 記複数の穴部のそれぞれの前記底面は、球面状または放物面状に形成される請求項に記載の電子ビーム発生装置。
  10. 前記凹面状の前記底面の中心点により近い部分から放出される電子の層流を、前記中心点により近い位置に集中させて負の収差を発生させることを特徴とする請求項またはに記載の電子ビーム発生装置。
  11. 前記底面の形状は、前記複数の電子放出部が方向に応じて電子を放出する分布と、当該方向の電子のトンネル確率との乗算がより大きくなる向を、対応する第1電極部の開口部に向ける請求項から10のいずれか一項に記載の電子ビーム発生装置。
  12. 複数の穴部が設けられた基板と、
    前記複数の穴部のそれぞれの底面に設けられ、電子を放出する複数の電子放出部と、
    前記複数の電子放出部のそれぞれに対応して設けられ、対応する電子放出部が放出した電子を加速して前記電子放出部が設けられた穴部から電子ビームとして出力する複数の第1電極部と、
    を備え
    前記複数の穴部のそれぞれの前記底面は、凹面状、球面状、または放物面状に形成され、
    前記底面の中心点により近い部分から放出される電子の層流を、前記中心点により近い位置に集中させて負の収差を発生させる電子ビーム発生装置。
  13. 複数の穴部が設けられた基板と、
    前記複数の穴部のそれぞれの底面に設けられ、電子を放出する複数の電子放出部と、
    前記複数の電子放出部のそれぞれに対応して設けられ、対応する電子放出部が放出した電子を加速して前記電子放出部が設けられた穴部から電子ビームとして出力する複数の第1電極部と、
    を備え
    前記複数の穴部のそれぞれの前記底面は、凹面状、球面状、または放物面状に形成され、
    前記底面の形状は、前記複数の電子放出部が方向に応じて電子を放出する分布と、当該方向の電子のトンネル確率との乗算がより大きくなる方向を、対応する第1電極部の開口部に向ける電子ビーム発生装置。
  14. 前記複数の電子放出部は、ナノ結晶を有する請求項1から13のいずれか一項に記載の電子ビーム発生装置。
  15. 前記複数の電子放出部は、放出する電子をトンネリングさせる絶縁膜を有する請求項1から13のいずれか一項に記載の電子ビーム発生装置。
  16. 請求項1から15のいずれか一項に記載の電子ビーム発生装置と、
    前記電子ビーム発生装置から出力される複数の電子ビームによる描画パターンを縮小して対象物に照射する電子レンズと、
    を備える電子ビーム照射装置。
  17. 求項16に記載の電子ビーム照射装置を1以上と、
    前記対象物を載置するステージ部と、
    前記複数の電子ビームが描画する描画パターン情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された描画パターン情報に応じて、前記電子ビーム照射装置に複数の電子ビームを出力させる制御信号を送信する制御部と、
    を備える電子ビーム露光装置。
  18. 電子ビーム発生装置の製造方法であって、
    基板に複数の穴部を形成する穴部形成段階と、
    前記複数の穴部のそれぞれの底面に、電子を放出する複数の電子放出部を形成する電子放出部形成段階と、
    前記複数の穴部のそれぞれの底面および側壁を覆う導電性物質で形成された第2電極部を形成する第2電極部形成段階と、
    前記複数の電子放出部のそれぞれに対応して、対応する電子放出部が放出した電子を加速して前記電子放出部が設けられた前記穴部から電子ビームとして出力する複数の第1電極部を形成する第1電極部形成段階と、
    を備える製造方法。
  19. 前記基板における前記複数の第1電極側に保持用基板を接着する接着段階と、
    前記基板を前記保持用基板側から保持する保持段階と、
    前記基板における前記複数の第1電極とは反対側から前記複数の電子放出部の間を切削して絶縁物を充填するアイソレーション段階と、
    前記基板から前記保持用基板を取り外す取り外し段階と、
    を更に備える請求項18に記載の製造方法。
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