JP5994255B2 - 通信機器および通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プラント・オートメーション・システム等で使用されるフィールド機器等に用いられる通信機器に関し、特に、無通信時間を計測して受信制御を行なう通信機器および通信方法に関する。
工場等における生産工程の自動化を図るシステムであるファクトリ・オートメーション、プラント・オートメーションでは、フィールド機器をネットワークで接続して制御を行なっている。ネットワークにおける通信プロトコルとしては、オープン仕様で、無償で利用できる等の理由から、Modbus(登録商標)が広く採用されており、産業分野のデファクトスタンダードとなっている。以下では、フィールド機器間の通信に、Modbusのシリアル伝送モードであるRTU(Remote Terminal Unit)を使用した場合を例に説明する。
Modbusプロトコルは、シングルマスタ/マルチスレーブの通信方式を採用している。すなわち、1つのネットワーク上においてマスタは1つのみであり、多数のスレーブが接続される。通信に際し、マスタはスレーブのアドレスと実行させる機能(ファンクション)とを指定して、クエリ(通信の開始)を発行する。アドレス指定されたスレーブでは、指定された機能を実行し、リプライ(応答メッセージ)をマスタに返す。
マスタは、あるスレーブに対してクエリを発行し、リプライが返されるか、指定時間以上経過すると、次のスレーブに対してクエリを発行する動作を繰り返す。ただし、マスタは、全スレーブを対象としたブロードキャストアドレスを指定したクエリを発行することができ、この場合、各スレーブは指定された機能を実行するのみで、リプライは返さない。
クエリ、リプライは4〜256バイト長の可変長でフレームが構成されている。図6は、クエリ、リプライで用いられるフレーム構造を示している。本図に示すように、フレームは、1バイトのスレーブアドレス、1バイトのファンクションコード、0〜252バイトのデータ、2バイトのCRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査)から構成されている。
例えば、RTUモードの場合、フレームの区切りは、少なくとも3.5バイト(以下「3.5T」と表記する)のサイレントインターバル(無通信時間)で始まり、3.5Tのサイレントインターバルで終了する。ただし、同一のフレームであっても、1.5バイト(以下「1.5T」と表記する)を超えるサイレントインターバルがあった場合には、そのフレームは不正フレームであるとみなして、廃棄処理を行なうようにしている。
図7は、汎用マイコンに内蔵されている標準的な通信用ペリフェラルである汎用非同期送受信回路(UART)を用いて送受信制御を行なう場合の構成を示すブロック図である。
本図に示すように、汎用非同期送受信回路(UART)300、CPU410、第1タイマ411、第2タイマ412、プログラム用メモリ420、データ用メモリ430が、CPUバス440により接続されている。
UART300は、受信制御部310、送信制御部320を備えており、CPU410の制御により、非同期でデータの送受信を行なう。受信制御部310は、受信バッファ311を備えており、外部から受信したデータを受信バッファ311に格納する制御を行なうとともに、受信バッファ311にデータが格納されたことをCPU410に割り込み要求で通知する。
送信制御部320は、送信バッファ321を備え、CPU410の制御により、送信データを送信バッファ321に積み込み、外部にデータ送信を行なう。このとき、送信バッファ321に格納されているデータが所定の値以下になると、CPU410に割り込み要求で通知する。
CPU410は、プログラム用メモリ420に記録されているプログラムにより、データの受信制御、受信フレームの解析、送信フレームの生成、データの送信制御を行なう。プログラム用メモリ420は、CPU410が実行するプログラムを格納し、データ用メモリ430は、受信フレーム、送信フレームを一時的に格納する。
第1タイマ411は、1.5Tを計時するタイマであり、第2タイマ412は、3.5Tを計時するタイマである。いずれも、無通信状態を検出したCPU410の指示により計時を開始し、タイムアウトすると、タイムアウト割り込みをCPU410に発行する。
上記構成のスレーブにおいて、マスタからのクエリを受信し、リプライを送信する動作の概要について説明する。
データを受信すると、受信制御部310は、受信バッファ311に順次格納していき、受信バッファ311にデータが格納されたことをCPU410に通知する。
CPU410は、受信バッファ311の受信データを順次取り出していく。受信バッファ311が空になると、無通信状態が開始したと判断し、第1タイマ411と第2タイマ412を起動させる。このときの動作について、図8のフローチャートを参照して説明する。
上述のように、CPU410は、受信バッファ311が空になったことを検出することで、無通信状態を間接的に検出し、無通信状態を検出すると、第1タイマ411と第2タイマ412を起動させる(S201)。
第1タイマ411が1.5Tを計時する前(S202:No)に、データを受信すると(S203:Yes)、CPU410は、フレームが継続しているものと判断し、両タイマを停止させて(S204)、正常なデータ受信を継続する(S205)。
第1タイマ411が1.5Tを計時してタイムアウトすると(S202:Yes)、フレーム区切りの可能性があるため、CPU410は、それまでに受信したデータで、フレームのCRCチェックを行なう(S206)。CRCチェックの結果、エラーであった場合(S207:Yes)は、受信データの廃棄処理を行なう(S208)。
CRCチェックの結果、エラーでなければ(S207:No)、CPU410は、リプライフレームをデータ用メモリ430に書き込む(S209)。
第2タイマ412が3.5Tを計時する前(S210:No)に、データを受信すると(S211:Yes)、CPU410は、それまでに受信した同一フレームのデータと、次に無通信時間が3.5となるまでの受信フレームは、不正フレームであると判断し、第2タイマ412を停止させて(S212)、受信データおよびデータ用メモリ430に書き込んだリプライフレームの廃棄処理を行なう(S213)。
第2タイマ412が3.5Tを計時してタイムアウトすると、CPU410は、それまでに受信したデータのフレーム区切りであると判断し、クエリで指定された機能を実行するとともに(S214)、データ用メモリ430に書き込んだリプライフレームの送信バッファ321への積み込みを開始する(S215)。そして、所定単位で読み出して送信する処理(S216)を、送信が終了するまで繰り返す(S217)。CPU410は、送信先の機器で不正フレームと判断されないために、データ送信中の無通信時間が1.5T以上とならないように送信バッファ321にデータを積み込むようにする。
特開2011−234171号公報
フレームの区切りと、不正フレームの判定を行なうため、2つのタイマを利用し、無通信時間を計測している。2つのタイマは、CPU410が、受信バッファ311が空になったことを検出して起動させ、その後、データを受信すると、割り込み要求を受けたCPU410が停止させる。このため、受信バッファ311が空になる度にCPU410はタイマ制御を行なう必要があり、処理が煩雑となる。タイマの計時時間は、1バイト分の通信時間長に依存するため、高速通信になるほどCPU410の処理能力が求められることになる。
また、フィールド機器で広く用いられている2線式は、機器全体で数十mW程度の小電力で動作させなければならないことも多く、通信処理の負荷が大きいと、他処理に費やせるリソースが減り、本来の機能に影響を与えることになる。
そこで、本発明は、無通信時間を計測して受信制御を行なう通信機器において、CPUの通信処理負荷を軽減することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様である通信機器は、所定時間T2の無通信時間でフレームの区切りを示し、所定時間T1(<T2)の無通信時間を含むフレームを不正フレームとみなす通信方式によりデータを受信する通信コントローラと、CPUとを備えた通信機器であって、前記通信コントローラは、データを受信する受信制御部と、無通信状態を検出すると前記CPUからの指示を受けることなく計時を開始し、無通信状態のままT1、T2を計時すると前記CPUに通知する受信タイマとを備え、前記CPUは、前記受信タイマからT1計時の通知を受けた後、T2計時の通知を受ける前に前記受信制御部がデータを受信した場合に、受信中のフレームを不正とみなし、前記受信タイマからT2計時の通知を受けたときに、フレームの区切りとみなすことを特徴とする。
ここで、送信バッファを有する送信制御部をさらに備え、前記CPUは、前記受信タイマからT1計時の通知を受けると、受信中のフレームのエラー検査を行ない、正常であれば当該フレームに関するリプライフレームを前記送信バッファに格納するようにしてもよい。
このとき、前記送信制御部は、前記受信タイマがT2を計時すると、前記CPUからの指示を受けることなく前記送信バッファに格納されたリプライフレームの送信を開始することができる。
前記送信制御部による送信データの無通信状態を検出すると計時を開始し、無通信状態のままT1を計時すると前記CPUに通知する送信タイマをさらに備え、前記CPUは、前記送信タイマから通知を受けると、処理中のデータ送信を中止するようにしてもよい。
また、前記受信制御部は、受信データを格納する受信バッファを備え、前記受信タイマは、T1、T2を計時した旨の情報を前記受信バッファに格納することができる。
上記課題を解決するため、本発明の第2の態様である通信方法は、所定時間T2の無通信時間でフレームの区切りを示し、所定時間T1(<T2)の無通信時間を含むフレームを不正フレームとみなす通信方式によりデータを受信する通信コントローラと、CPUとを備えた通信機器における通信方法であって、前記通信コントローラが、データ受信処理中に無通信状態を検出すると前記CPUからの指示を受けることなく計時を開始し、無通信状態のままT1、T2を計時すると前記CPUに通知する処理を行ない、前記CPUが、前記受信タイマからT1計時の通知を受けた後、T2計時の通知を受ける前に、前記受信制御部がデータを受信した場合に、受信中のフレームを不正とみなし、前記受信タイマからT2計時の通知を受けたときに、フレームの区切りとみなす処理を行なうことを特徴とする。

本発明によれば、無通信時間を計測して受信制御を行なう通信機器において、CPUの通信処理負荷を軽減することができる。
本発明を適用したフィールド機器のデータ送受信関連の構成を示すブロック図である。 タイマ起動以降動作について、説明するフローチャートである。 受信データの例を説明する図である。 タイムアウトに対応するデータを積み込まないときの受信バッファを説明する図である。 タイムアウトに対応するデータを積み込んだときの受信バッファを説明する図である。 クエリ、リプライで用いられるフレーム構造を示す図である。 汎用マイコンに内蔵されている標準的な汎用非同期送受信回路(UART)を用いて送受信制御を行なう場合の構成を示すブロック図である。 無通信状態を検出したときの、従来の動作を説明するフローチャートである。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明を適用したフィールド機器のデータ送受信関連の構成を示すブロック図である。本実施形態では、Modbusのシリアル伝送モードであるRTUを使用した場合を例に説明するが、本発明は、無通信時間を計測して受信制御を行なうプロトコルであれば他のプロトコルにも適用することができる。
本図において、拡張UART100、CPU210、プログラム用メモリ220、データ用メモリ230が、CPUバス240により接続されている。拡張UART100は、標準的なUARTを拡張したものであり、例えば、通信コントローラとして実装することができる。なお、標準的なUARTとの互換性を持たせるために、以下に説明する拡張機能を設定により無効化できることが望ましい。
CPU210は、プログラム用メモリ220に記録されているプログラムにより、データの受信制御、受信フレームの解析、送信フレームの生成、データの送受信制御を行なう。本実施形態では、CPU210がデータ受信制御の際にタイマ制御を行なわないことにより、CPU210の負荷を軽減している。プログラム用メモリ220は、CPU210が実行するプログラムを格納し、データ用メモリ230は、受信フレームを一時的に格納する。
拡張UART100は、受信制御部110、受信データ無通信時間第1タイマ121、受信データ無通信時間第2タイマ122、送信制御部130、フレーム送信完了検出部140、送信データ無通信時間タイマ150を備えている。従来の標準的なUARTと異なる構成である受信データ無通信時間第1タイマ121、受信データ無通信時間第2タイマ122、フレーム送信完了検出部140、送信データ無通信時間タイマ150は、ハードウェアで実現する。
受信制御部110は、受信バッファ111を備えており、外部から受信したデータを受信バッファ111に格納する制御を行なうとともに、受信バッファ111にデータが格納されたことをCPU210に割り込み要求で通知する。
受信データ無通信時間第1タイマ121は、1.5Tを計時するタイマである。受信データ無通信時間第1タイマ121は、受信データを監視し、無通信状態を検出すると計時を開始する。そして、1.5Tを計時してタイムアウトするとCPU210に割り込み要求で通知する。
受信データ無通信時間第2タイマ122は、3.5Tを計時するタイマである。受信データ無通信時間第2タイマ122は、受信データを監視し、無通信状態を検出すると計時を開始する。そして、3.5Tを計時してタイムアウトするとCPU210に割り込み要求で通知する。また、送信開始制御部132にも通知する。
このように、本実施形態では、CPU210の指示ではなく、受信データ無通信時間第1タイマ121および受信データ無通信時間第2タイマ122自身が無通信状態を検出して計時を開始する。このため、CPU210の負荷を軽減することができる。
送信制御部130は、送信バッファ131と送信開始制御部132とを備えている。送信制御部130は、CPU210の制御により、送信データを送信バッファ131に積み込み、外部にデータ送信を行なう。送信開始制御部132は、受信データ無通信時間第2タイマ122が3.5Tを計時すると、送信バッファ131に格納されているデータの外部への送信を開始する。
フレーム送信完了検出部140は、送信データの送信が完了したことをCPU210に割り込み要求で通知する。送信完了は、例えば、CPU210から通知されたデータ長分の送信を行なったことで判定することができる。
送信データ無通信時間タイマ150は、1.5Tを計時するタイマである。送信データ無通信時間タイマ150は、送信データを監視し、送信しているフレームで無通信状態が発生すると計時を開始し、無通信時間が1.5Tになると、CPU210に割り込み要求で通知する。これは、データ送信時に無通信時間が1.5T以上になると、送信先の機器で不正データとみなされ、以降のデータ送信が無駄になってしまうことから、CPU210に送信処理を中止させるためである。
本実施形態のフィールド機器において、マスタからのクエリを受信し、リプライを送信する動作の概要について説明する。
データを受信すると、受信制御部110は、受信バッファ111に順次格納していき、受信バッファ111にデータが格納されたことをCPU210に通知する。CPU210は、受信バッファ111の受信データを順次取り出していく。
受信データ無通信時間第1タイマ121と受信データ無通信時間第2タイマ122は、受信データを監視し、無通信状態を検出すると計時を開始する。なお、従来どおり、受信バッファ111が空になったことで間接的に無通信状態を検出するようにしてもよい。
タイマ起動以降の動作について、図2のフローチャートを参照して説明する。上述のように、無通信状態を検出して、受信データ無通信時間第1タイマ121と受信データ無通信時間第2タイマ122が起動する(S101)。
受信データ無通信時間第1タイマ121が1.5Tを計時する前(S102:No)に、データを受信すると(S103:Yes)、両タイマは停止する(S104)。また、CPU210は、フレームが継続しているものと判断し、正常なデータ受信を継続する(S105)。なお、その後、再度無通信状態になると、両タイマは再起動する(S101)。
受信データ無通信時間第1タイマ121が1.5Tを計時してタイムアウトすると(S102:Yes)、フレーム区切りの可能性があるため、CPU210は、それまでに受信したデータで、フレームのCRCチェックを行なう(S106)。CRCチェックの結果、エラーであった場合(107:Yes)は、受信データの廃棄処理を行なう(S108)。
CRCチェックの結果、エラーでなければ(S107:No)、CPU210は、リプライフレームを送信バッファ131に積み込む(S109)。この段階では、送信バッファ131からの読み出しおよび送信は行なわない。このとき、送信フレームのサイズをフレーム送信完了検出部140に設定するようにしてもよい。
このように、本実施形態では、1.5T経過後に、リプライフレームをデータ用メモリ230に一旦格納するのではなく、送信バッファ131に直接積み込むようにしている。このため、3.5T経過後に、データ用メモリ230から送信バッファ131への積み込みを行なうことなく、即座にリプライフレームの送信を開始することができる。なお、送信バッファ131に積み込んだリプライフレームの送信開始処理は、送信開始制御部132が行なう。
すなわち、従来は、正常なデータ受信の場合、無通信時間の3.5T経過後に、リプライの送信バッファへの積み込みを開始するようにしていた。このため、3.5T経過時点から実際のデータ送信開始までにラグが発生し、通信効率が低下していた。これは、従来の標準的なUARTでは、外部へのデータ送信を停止状態にしておき、送信バッファにデータを積み込んでから、任意のタイミングで送信開始することができなかったからである。
これに対し、本実施形態では、送信開始制御部132を設けることで、送信バッファ131に積み込んだデータを、任意のタイミングで外部に送信できるようにしているため、3.5T経過時点から即座に外部へのデータ送信が可能となっている。
受信データ無通信時間第2タイマ122が3.5Tを計時する前(S110:No)に、データを受信すると(S111:Yes)、受信データ無通信時間第2タイマ122は停止する(S112)。また、CPU210は、それまでに受信した同一フレームのデータと、次に無通信時間が3.5Tとなるまでの受信フレームは、不正フレームであると判断し、受信データおよび送信バッファ131に積み込んだリプライフレームの廃棄処理を行なう(S113)。なお、その後、再度無通信状態を検出すると、両タイマは再起動する(S101)。
受信データ無通信時間第2タイマ122が3.5Tを計時してタイムアウトすると(S110:Yes)、CPU210は、それまでに受信したデータのフレーム区切りであると判断し、クエリで指定された機能を実行する(S114)。
また、送信開始制御部132は、送信バッファ131に積み込まれたリプライフレームの読み出しを開始し、外部への送信を行なう(S115)。送信開始制御部132は、受信データ無通信時間第2タイマ122が3.5Tを計時してタイムアウトすると、CPU210の送信開始指示なしで、データ送信を開始するため、タイムラグをなくすとともに、CPU210の負荷を軽減することができる。
リプライフレームの外部への送信が開始すると、送信データ無通信時間タイマ150は、送信データを監視し、無通信状態になると計時を開始し、無通信状態が1.5Tに達してタイムアウトすると(S116:Yes)、CPU210に通知する。通知を受けたCPU210は、送信を中断するとともに、送信バッファ131に積み込まれている未通信のデータを廃棄する(S117)。上述のように、無通信時間が1.5Tになると送信先の機器で不正データとみなされるため、以降のデータ処理を行なわないことにより、CPU負荷を軽減するとともに、ネットワークの通信効率を向上させることができる。
すなわち、従来の汎用的なUARTでは、送信時の無通信時間の判定を行なうことができなかったため、フレーム送信中に1.5T以上の無通信時間が発生した場合であっても、そのままリプライフレームとして用意したデータを最後まで送信するようになっていた。これらのデータは、送信先の機器で不正データとして廃棄されるため、無駄なデータであり、通信効率を低下させるものであった。これに対して、本実施形態では、送信データ無通信時間タイマ150を設け、1.5Tの無通信時間を検出すると、以降のデータ送信を中止するようにしている。これにより、上述のようにネットワーク通信効率低下を防ぐとともに、CPU210の負荷を軽減している。
無通信状態が1.5Tに達することなく、フレーム送信完了検出部140が送信完了を検出すると(S118:Yes)、データ送信が正常に終了したとして、本処理を終了する。なお、フレーム送信完了検出部140は、例えば、CPU210により設定された送信フレームのサイズ分のデータ送信を行なうことで、送信完了を検出することができる。
なお、本実施形態では、受信データ無通信時間第1タイマ121および送信データ無通信時間タイマ150が計時する時間を1.5Tとし、受信データ無通信時間第2タイマ122が計時する時間を3.5Tとしたが、これらの計時時間は使用する通信プロトコルに応じて適宜変更することができる。また、受信の際の無通信時間を計測するために受信データ無通信時間第1タイマ121と受信データ無通信時間第2タイマ122とを設けていたが、1つのタイマで1.5Tと3.5Tとを計時するようにしてもよい。
また、受信の際に、受信バッファ111に格納されたフレームの先頭で自身宛(ブロードキャストを含む)のフレームか否かを判定し、自身宛でなければ、以降のデータを削除することでCPU210の負荷を一層軽減するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、受信データ無通信時間第1タイマ121および受信データ無通信時間第2タイマ122が、タイムアウト状態を割り込み要求でCPU210に通知していた。これは、通信負荷がCPU210にとって低く、CPU210が割り込みに対して確実に応答でき、割り込みの取りこぼしが発生しないことを前提とした処理である。
これに対し、通信負荷がCPU210にとって高く、CPU210が割り込みに対して応答できない可能性がある場合には、無通信状態のタイムアウト状態を示すデータを、その事象発生時に受信バッファ111に積み込むことで、割り込みの取りこぼしによる弊害を防ぐことができる。
例えば、図3に示すように、データA〜データEで構成される第1フレームにおいて、データCとデータDとの間で、1.5T超3.5T未満の無通信時間が発生したとする。そして、3.5T以上の無通信時間の後に、データF…で構成される第2フレームを正常に受信したとする。このとき、CPU210は、第1フレームを不正データとみなし、廃棄する必要がある。
このような場合に、割り込みの取りこぼしが発生すると、図4に示すように、CPU210は、受信バッファ111を参照しただけでは、第1フレームと第2フレームとの区切りを識別することができない。
これに対し、受信データ無通信時間第1タイマ121および受信データ無通信時間第2タイマ122のタイムアウト時に対応するデータを受信バッファ111に積み込むことで、図5に示すように第1フレームと、第2フレームとの区切りを識別することができるようになり、不正データである第1フレームを廃棄することが容易に可能となる。
なお、本図の例では、データCとデータDとの間で、1.5Tのタイムアウトだけが発生していることから、第1フレームが不正なフレームであることが示され、データEとデータFとの間で、1.5Tのタイムアウトおよび3.5Tのタイムアウトが発生していることから、フレーム区切りであることが示されている。
100…拡張UART、110…受信制御部、111…受信バッファ、121…受信データ無通信時間第1タイマ、122…受信データ無通信時間第2タイマ、130…送信制御部、131…送信バッファ、132…送信開始制御部、140…フレーム送信完了検出部、150…送信データ無通信時間タイマ、210…CPU、220…プログラム用メモリ、230…データ用メモリ、240…CPUバス、300…汎用非同期送受信回路(UART)、310…受信制御部、311…受信バッファ、320…送信制御部、321…送信バッファ、410…CPU、411…第1タイマ、412…第2タイマ、420…プログラム用メモリ、430…データ用メモリ、440…CPUバス

Claims (5)

  1. 所定時間T2の無通信時間でフレームの区切りを示し、所定時間T1(<T2)の無通信時間を含むフレームを不正フレームとみなす通信方式によりデータを受信する通信コントローラと、CPUとを備えた通信機器であって、
    前記通信コントローラは、
    データを受信する受信制御部と、
    無通信状態を検出すると前記CPUからの指示を受けることなく計時を開始し、無通信状態のままT1、T2を計時すると前記CPUに通知する受信タイマと
    送信バッファを有する送信制御部と、を備え、
    前記CPUは、
    前記受信タイマからT1計時の通知を受けると、受信中のフレームのエラー検査を行ない、正常であれば当該フレームに関するリプライフレームを前記送信バッファに格納し、
    前記受信タイマからT1計時の通知を受けた後、T2計時の通知を受ける前に前記受信制御部がデータを受信した場合に、受信中のフレームを不正とみなし、前記受信タイマからT2計時の通知を受けたときに、フレームの区切りとみなし
    前記送信制御部は、前記受信タイマがT2を計時すると、前記CPUからの指示を受けることなく前記送信バッファに格納されたリプライフレームの送信を開始する
    ことを特徴とする通信機器。
  2. 前記送信制御部による送信データの無通信状態を検出すると計時を開始し、無通信状態のままT1を計時すると前記CPUに通知する送信タイマをさらに備え、
    前記CPUは、前記送信タイマから通知を受けると、処理中のデータ送信を中止することを特徴とする請求項1に記載の通信機器。
  3. 前記受信制御部は、受信データを格納する受信バッファを備え、
    前記受信タイマは、T1、T2を計時した旨の情報を前記受信バッファに格納することを特徴とする請求項1または2に記載の通信機器。
  4. 所定時間T2の無通信時間でフレームの区切りを示し、所定時間T1(<T2)の無通信時間を含むフレームを不正フレームとみなす通信方式によりデータを受信する通信コントローラと、CPUとを備えた通信機器であって、
    前記通信コントローラは、
    データを受信する受信制御部と、
    無通信状態を検出すると前記CPUからの指示を受けることなく計時を開始し、無通信状態のままT1、T2を計時すると前記CPUに通知する受信タイマとを備え、
    前記CPUは、
    前記受信タイマからT1計時の通知を受けた後、T2計時の通知を受ける前に前記受信制御部がデータを受信した場合に、受信中のフレームを不正とみなし、前記受信タイマからT2計時の通知を受けたときに、フレームの区切りとみなし、
    前記受信制御部は、受信データを格納する受信バッファを備え、
    前記受信タイマは、T1、T2を計時した旨の情報を前記受信バッファに格納することを特徴とする通信機器。
  5. 所定時間T2の無通信時間でフレームの区切りを示し、所定時間T1(<T2)の無通信時間を含むフレームを不正フレームとみなす通信方式によりデータを受信する通信コントローラと、CPUとを備えた通信機器における通信方法であって、
    前記通信コントローラが、データ受信処理中に無通信状態を検出すると前記CPUからの指示を受けることなく計時を開始し、無通信状態のままT1、T2を計時すると前記CPUに通知する処理を行ない、
    前記CPUが、前記受信タイマからT1計時の通知を受けると、受信中のフレームのエラー検査を行ない、正常であれば当該フレームに関するリプライフレームを送信バッファに格納し、
    前記受信タイマからT1計時の通知を受けた後、T2計時の通知を受ける前に、前記受信制御部がデータを受信した場合に、受信中のフレームを不正とみなし、前記受信タイマからT2計時の通知を受けたときに、フレームの区切りとみなすとともに、T1、T2を計時した旨の情報を、受信データを格納する受信バッファに格納する処理を行なうことを特徴とする通信方法。
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