JP2013005024A - 情報取得方法及び情報管理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】不安定な通信環境下で、適切に処理を実行し、通信すること。
【解決手段】電力機器は、通信ネットワークの状態に基づいて、複数の所定の処理の優先度を設定し(S20)、設定された優先度に基づいて、各所定の処理のうち実行対象の所定の処理を実行する(S21〜S24)。実行対象の所定の処理に対応する所定の情報は、通信ネットワークを介して、データセンタに送信される。
【選択図】図13
【解決手段】電力機器は、通信ネットワークの状態に基づいて、複数の所定の処理の優先度を設定し(S20)、設定された優先度に基づいて、各所定の処理のうち実行対象の所定の処理を実行する(S21〜S24)。実行対象の所定の処理に対応する所定の情報は、通信ネットワークを介して、データセンタに送信される。
【選択図】図13
Description
本発明は、情報取得方法及び情報管理装置に関する。
電力制御の分野に情報通信技術を導入し、電力の効率的な利用を促進するという、いわゆるスマートグリッドと呼ばれる技術が注目を集めている。スマートグリッドでは、スマートグリッドを構成する各機器間で情報の送受信を行うために、ネットワーク通信技術が用いられる。
なお、各機器がサポートするプロトコルに応じて通信内容を変更する技術は知られている(特許文献1、特許文献2)。
スマートグリッドにおける機器間の通信には、以下のように、2つの特徴がある。第1の特徴は、秘密保持を要求される点である。スマートグリッドでは、住宅またはオフィスに設置される各電力機器とデータセンタとの間で、電力機器の使用状態に関する情報等を送受信する。電力機器の使用状態に関する情報は、個人的な情報であるため、外部への漏洩を防止しなければならない。さらに、例えばもしも、夏季のエアコンディショナの使用時間が外部に漏洩すると、在宅時間が明らかとなるため、空き巣等の犯罪に利用される可能性がある。このように、スマートグリッドで取り扱う情報は、秘密情報として管理される必要がある。
第2の特徴は、スマートグリッドで用いられるネットワーク回線には、低性能な回線が含まれる場合があるという点である。一般のインターネットを用いる通信とは異なり、スマートグリッドでは、省電力の無線通信網などが使用される場合がある。例えば、AMI(Advanced Metering Infrastructure:電力情報の自動検針装置)の情報を送受信するための通信ネットワークには、通信速度が遅く、動作も不安定な通信インターフェースが使用される可能性がある。つまり、スマートグリッドでは、劣悪な通信環境を想定して、通信システムを構築する必要がある。
特許文献1、特許文献2に記載の従来技術は、機器間で利用可能な通信プロトコルを選択して、ネットワークトラフィックを制御するに過ぎない。従って、通信ネットワークの状態に応じて、処理の実行を制御するものではない。
本発明は、上記の課題に着目してなされたもので、その目的は、通信ネットワークの状態に応じて所定の処理を実行させ、所定の情報を取得できるようにした情報取得方法及び情報管理装置を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明に従う情報取得方法は、センサ装置から送信される情報を通信ネットワークを介して取得するための情報取得方法であって、通信ネットワークの状態を検出し、検出された通信ネットワークの状態に基づいて、センサ装置で実行される複数の所定の処理の優先度を設定し、設定された優先度に基づいて、各所定の処理のうち実行対象の所定の処理をセンサ装置に実行させ、実行対象の所定の処理に対応する所定の情報を、通信ネットワークを介して、情報管理装置に受信させる。
センサ装置は、設定された優先度と、実行対象の所定の処理を実行するための前提条件となる他の所定の処理の実行完了とに基づいて、実行対象の所定の処理を実行することもできる。
他の所定の処理の実行完了には、予め有効期限が設定されており、有効期限が過ぎるまでは、他の所定の処理の実行が完了しているものと扱うこともできる。
他の所定の処理は、実行対象の所定の処理よりも長い周期で実行されるように予め設定されており、他の所定の処理には、通信ネットワークの状態が所定値よりも低下するほど、低い優先度が設定され、 実行対象の所定の処理には、通信ネットワークの状態が所定値よりも低下するほど、高い優先度が設定される、構成でもよい。
本発明は、コンピュータプログラムとして把握することもできる。
本発明は、コンピュータプログラムとして把握することもできる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態では、後述のように、通信ネットワークの状態に応じて、所定の処理の実行を制御する。これにより、本実施形態では、回線速度、パケットロス発生、端末間の通信応答時間が時間帯によって大きく変化するような場合でも、即ち、回線品質が不安定な通信ネットワークを用いている場合でも、優先度に応じて所定の処理を実行させることができる。
以下、図面に従い、本発明に係る実施形態を電力管理システムに適用した場合を例に挙げて説明する。図1は、実施形態に係る電力管理システムの全体を示す。
図1に示すように、電力管理システムは、例えば、複数の電力機器10A,10B,10Cと、少なくとも一つのホームサーバ20と、少なくとも一つのデータセンタ30とを備える。図中では、ホームサーバ20を1つだけ示すが、実際には、データセンタ30は、複数のホームサーバ20に接続される。なお、特に区別しない場合、電力機器10A,10B,10Cを電力機器10と呼ぶ。
「情報管理装置」としてのデータセンタ30は、データセンタ30に接続されている複数の電力機器10等と情報を送受信する計算機である。データセンタ30は、例えば、地域電力管理システム(CEMS:Community Energy Management System)と呼ぶこともできる。
「中継サーバ装置」としてのホームサーバ20は、データセンタ30と電力機器10の間に存在し、データの送受信を行うための計算機である。ホームサーバ20は、外部ネットワーク50を経由して、データセンタ30と接続されている。外部ネットワーク50は、例えば、インターネットのようなTCP/IPネットワークとして構成される。
ホームサーバ20は、内部ネットワーク40を経由して、各電力機器10と接続されている。内部ネットワーク40は、例えば、家庭内LANのようなTCP/IPネットワーク、PLC(Power Line Communications:電力線通信)ネットワーク、無線通信ネットワーク等として構成される。
外部ネットワーク50とは、ホームサーバ20の管理領域外の装置(データセンタ30)と通信するためのネットワークである。内部ネットワーク40とは、ホームサーバ20の管理領域内の装置(電力機器10)と通信するためのネットワークである。内部ネットワーク40を第1通信ネットワークと呼び変え、外部ネットワーク50を第2通信ネットワークと呼び変えてもよい。
なお、ホームサーバ20は、例えば、家庭内電力管理システム(HEMS:Home Energy Management System)と呼ぶこともできる。ビルディング内の電力を管理するサーバは、例えば、BEMS(Building and Energy Management System)と呼ばれる。工場内の電力を管理するサーバは、例えば、FEMS(Factory Energy Management System)と呼ばれる。電気自動車を管理するサーバは、例えば、EV−EMS(Electric Vehicle-Energy Management System)と呼ばれる。本実施形態では、家庭内の電力管理システムを例に挙げて説明するが、これに限らず、ビルディングまたは工場等の電力管理システムにも適用できる。
「センサ装置」としての電力機器10は、電力を消費したり、発電したりする機器である。電力を消費する機器としては、例えば、エアコンディショナ、照明、冷蔵庫、洗濯機、乾燥機、ヒートポンプ給湯機、電動ブラインド、電気自動車、ハイブリッド自動車等がある。発電する機器としては、例えば、太陽光発電装置(PV:PhotoVoltaic)、風力発電装置等がある。さらに、電力機器10に、蓄電装置を加えてもよい。
図2は、ホームサーバ20と各電力機器10とを、アダプタ60を介して接続する構成を示す。各電力機器10A,10B,10Cには、それぞれ個別に、アダプタ60A,60B,60Cを設けることができる。特に区別しない場合、アダプタ60A,60B,60Cをアダプタ60と呼ぶ。一つのアダプタ60が複数の電力機器10に対応付けられる構成でもよい。つまり、一つのアダプタ60が、複数の電力機器10とホームサーバ20との間の通信を担当する構成でもよい。
「アダプタ装置」としてのアダプタ60は、ホームサーバ20と電力機器10との間でデータを変換する。アダプタ60は、第3のネットワーク70を介して、電力機器10と接続される。ネットワーク70は、例えば、TCP/IPネットワーク、PLCネットワーク、無線通信ネットワークである。
アダプタ60は、電力機器10からデータを受信し、そのデータをホームサーバ20経由で、データセンタ30に送信する。アダプタ60は、データセンタ30からの通知をホームサーバ20経由で受領し、その通知を電力機器10に知らせることもできる。
アダプタ60と電力機器10の間のネットワーク70と、アダプタ60とホームサーバ20の間のネットワーク40とは、それぞれ異なる種類の通信方式であってもよいし、同一種類の通信方式であってもよい。
ホームサーバ20と電力機器10との間にアダプタ60を設けることにより、電力機器10の通信方式とホームサーバ20の通信方式とが異なる場合でも、電力機器10とホームサーバ20との間で通信することができ。アダプタ60が、通信方式の違いを吸収するためである。具体的には、アダプタ60は、電力機器10からのデータを、ホームサーバ20の利用する通信方式に従うデータに変換して、ホームサーバ20に送信することができる。逆に、アダプタ60は、ホームサーバ20からのデータを、電力機器10の利用する通信方式に従うデータに変換して、電力機器10に送信することができる。
図3は、データセンタ30の構成を示す図である。データセンタ30は、計算機として構成される。図3では、一つの計算機からデータセンタ30を構成する場合を示すが、複数の計算機から一つのデータセンタ30を構成してもよい。データセンタ30は、例えば、CPU301と、メモリ302と、記憶装置303と、通信インターフェース304と、入出力装置305と、それら301−305を接続する通信路306とを備える。図中では、インターフェースをIFと略記する。
CPU301は、メモリ302に記憶されたコンピュータプログラムを読み込んで実行することにより、そのコンピュータプログラムの機能を実現する。
メモリ302は、CPU301で処理されるプログラムを含む記憶媒体である。メモリ302は、例えば、電力情報受信プログラムP31と、PKI認証サーバプログラムP32と、ID/PW認証サーバプログラムP33と、定時信号受信プログラムP34とを記憶する。PKIとは、Public Key Infrastructureの略であり、公開鍵を用いた暗号基盤を意味する。IDとは、識別子の略である。PWとは、パスワードの略である。
電力情報受信プログラムP31は、各電力機器10から送信される電力情報を受信するためのコンピュータプログラムである。電力情報は「計測情報」の一例である。PKI認証サーバプログラムP32は、PKI認証を行うためのサーバ側プログラムである。ID/PW認証サーバプログラムP33は、IDとパスワードとを用いる認証を行うためのサーバ側プログラムである。定時信号受信プログラムP34は、各電力機器10から定期的に送信される信号(例えば、ping)を受信して、各電力機器10の生死を判定するためのコンピュータプログラムである。
各プログラムP31−P34を記憶装置303に格納しておき、CPU301で実行するときにメモリ302にロードさせる構成でもよい。または、図示のように、各プログラムP31−P34を最初からメモリ302に記憶させておく構成でもよい。さらに、一部のプログラムを記憶装置303に記憶し、残りのプログラムをメモリ302に記憶させる構成でもよい。
記憶装置303は、例えば、ハードディスクまたはフラッシュメモリのような記憶媒体を含んで構成される。記憶装置303には、設定情報データT31が記憶される。設定情報データT31は、各プログラムP31−P34の使用する各種設定情報を含む。
通信インターフェース304(1),304(2),304(3)は、通信ネットワーク50を介して外部の装置(ホームサーバ20,電力機器10)と通信するためのインターフェース回路である。特に区別しない場合、通信インターフェース304と呼ぶ。なお、通信インターフェース304は、1つだけ設けてもよいし、図示のように複数設けてもよい。
入出力装置305は、データセンタ30に情報を入力したり、データセンタ30から情報を取り出したりするための装置である。データセンタ30に情報を入力する装置には、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、マイクロフォン、カメラ、光学センサ等がある。データセンタ30から情報を出力させる装置には、例えば、ディスプレイ、スピーカー、プリンタ等がある。なお、パーソナルコンピュータまたは携帯電話のような情報操作端末をデータセンタ30に接続する構成でもよい。ユーザは、情報操作端末を介して、データセンタ30にデータを入力したり、データセンタ30からデータを取り出したりすることができる。
図4は、ホームサーバ20の構成を示す。ホームサーバ20は、例えば、CPU201と、メモリ202と、通信インターフェース203と、入出力装置204とを備えた計算機であり、これら201−204は通信路205を経由して接続されている。
メモリ202は、データ送受信プログラムP21を記憶する。CPU201は、データ送受信プログラムP21を読み込んで実行することにより、各電力機器10とデータセンタ30との間のデータ送受信を制御する。
入出力装置204は、ホームサーバ20に情報を入力したり、ホームサーバ20から情報を取り出したりするための装置である。入出力装置204は、図3で述べた入出力装置305と同様に構成できる。
通信インターフェース203(1)は、外部の通信ネットワーク50を介してデータセンタ30と通信するためのインターフェースである。他の通信インターフェース203(2),203(3)は、内部の通信ネットワーク40を介して各電力機器10と通信するためのインターフェースである。このように、ホームサーバ20は、それぞれ異なる通信ネットワーク40,50をホームサーバ20内部で結びつけている。ホームサーバ20は、電力機器10の使用する通信方式と、データセンタ30の使用する通信方式とを相互に変換する。
図5は、電力機器10の構成を示す図である。電力機器10は、例えば、CPU101と、メモリ102と、記憶装置103と、通信インターフェース104と、入出力装置105を備えた計算機であり、これら101−104は通信路106を経由して接続されている。電力機器10は、制御対象機器(エアコンディショナ、電動ブラインド、太陽光発電装置、給湯器等)を制御するコントローラとして構成してもよいし、コントローラと通信可能な計算機として構成してもよい。図5では、制御対象機器に制御信号を出力したり、信号が入力されたりするためのIO(Input Output)回路は省略している。
メモリ102は、CPU101で処理される各プログラムを記憶する。メモリ102には、例えば、処理実行プログラムP11と、処理投入プログラムP12と、電力情報送信プログラムP13と、PKI認証クライアントプログラムP14と、ID/PW認証クライアントプログラムP15と、定時信号送信プログラムP16とが記憶される。
処理実行プログラムP11は、後述のように、ネットワーク環境に応じた優先度に基づいて、所定の処理(タスクまたはジョブと呼ぶこともできる)を実行するためのプログラムである。処理投入プログラムP12は、実行すべき処理を検出して実行予定処理格納テーブルT12に登録するプログラムである。投入するとは、実行すべき処理として、テーブルに登録することを意味する。
電力情報送信プログラムP13は、電力機器10の電力情報を、ホームサーバ20経由でデータセンタ30に送信するプログラムである。電力情報には、例えば、電力機器を識別するための識別情報と、電力機器の種別と、消費電力量(または発電量)と、計測時刻等を含めてもよい。
PKI認証クライアントプログラムP14は、PKI認証を利用するためのクライアント側プログラムである。ID/PW認証クライアントプログラムP15は、IDとパスワードを用いる認証を実行するためのクライアント側プログラムである。定時信号送信プログラムP16は、所定の定時信号を所定周期で、データセンタ30に送信するためのプログラムである。
記憶装置103は、CPU101で処理されるデータを記憶する。記憶装置103は、例えばハードディスクまたはフラッシュメモリ等の記憶媒体を含んで構成される。記憶装置103は、例えば、処理種別テーブルT11と、実行予定処理格納テーブルT12と、処理優先度テーブルT13と、ネットワーク状態判定テーブルT14と、処理実行実績管理テーブルT15と、設定情報データT16とを備える。設定情報データT16は、各プログラムP11−P16で使用される設定情報を格納する。その他のテーブルT11−T15については後述する。
通信インターフェース104は、通信ネットワーク40を介してホームサーバ20と通信するための回路である。
入出力装置105は、電力機器10に情報を入力したり、電力機器10から情報を取り出したりするための装置である。アダプタ60を介して電力機器10に情報を入出力できる場合等には、電力機器10は入出力装置105を備える必要がない。
図6は、アダプタ60の構成を示す図である。アダプタ60は、例えば、CPU601と、メモリ602と、通信インターフェース603(1),603(2)と、入出力装置604を備えた計算機であり、これら601−604は通信路605を経由して接続されている。
メモリ602は、データ送受信プログラムP60を記憶する。データ送受信プログラムP60は、電力機器10から受領したデータをホームサーバ20経由でデータセンタ30に送信したり、データセンタ30からホームサーバ20経由で受信したデータを電力機器10に送信したりする。アダプタ60は、電力機器10の使用する通信方式に従うデータと、データセンタ30の使用する通信方式に従うデータとを相互に変換できる。
一方の通信インターフェース603(1)は、通信ネットワーク40を介して、ホームサーバ20経由でデータセンタ30と通信するための回路である。他方の通信インターフェース603(2)は、通信ネットワーク70を介して電力機器10と通信するための回路である。アダプタ60は、それぞれ異なる通信ネットワーク40と通信ネットワーク70とを結びつけており、電力機器10とデータセンタ30との通信を制御する。
入出力装置604は、アダプタ60に情報を入力したり、アダプタ60から情報を出力させたりする装置である。
なお、上述の電力機器10,ホームサーバ20,データセンタ30,アダプタ60は、それぞれ計算機として構成される。計算機は、例えば、オペレーティングシステム及びデバイスドライバ等の基本的プログラムを備えるが、図示を省略している。オペレーティングシステムは、ネットワークの状態を監視する機能を備えることができる。
図7は、処理種別テーブルT11の構成を示す図である。処理種別テーブルT11は、電力機器10で実行される複数の所定の処理(ジョブまたはタスク)の属性を管理するテーブルである。
処理種別テーブルT11は、複数の所定の処理の一覧と、それら所定の処理の属性値とを対応付けて管理する。処理種別テーブルT11は、例えば、処理種別ID C110と、処理名称C111と、処理時間C112と、データ量C113と、前提処理C114と、実行間隔C115とを備える。
処理種別ID C110は、所定の処理を識別するためのユニークな識別子である。処理名称C111は、所定の処理の名称である。処理時間C112は、所定の処理を実行するために必要な時間を示す。データ量C113は、所定の処理の実行をすることで、データセンタ30と電力機器10との間に発生する通信データ量である。
所定の処理としては、例えば、電力情報を送信する処理(P1)、PKI認証を行う処理(P2)、ID/PW認証を行う処理(P3)、定時信号を送信する処理(P4)を挙げることができる。PKI認証を行う処理と、ID/PW認証を行う処理とは、ともに安全な通信を実現するための処理である。しかし、PKI認証の場合は、ID及びパスワードを用いる認証に比べて、安全性が高い。そのため、PKI認証に要する時間は、ID及びパスワードを用いる認証に要する時間よりも長くなっている。さらに、PKI認証に要するデータ量は、ID及びパスワードを用いる認証に要するデータ量よりも多い。
電力情報を送信する処理は、電力管理システムによる電力制御に用いられる重要な情報を送信する処理である。定時信号を送信する処理は、電力機器10が正常に作動していることをデータセンタ30に通知するための処理である。全ての所定処理は、電力機器10とデータセンタ30の間の通信を伴う。
前提処理C114は、所定処理を実行する前に、実行されている必要がある他の所定処理の種別を管理する。例えば、電力情報送信処理(P1)を実行するためには、前もってPKI認証処理(P2)が行われている必要がある。
電力情報は、ユーザの生活状況を推察可能な情報であり、防犯のため外部漏洩を防止する必要がある。そこで、電力情報を送信する前に、発信元である電力機器10と送り先であるデータセンタ30との間の通信が安全に保たれていることを確認する。
他の例として、定時信号を送信する処理(P4)を実行するためには、事前にID及びパスワードを用いる認証処理(P3)が完了している必要がある。定時信号は、電力機器10の生死を判定するための情報であり、電力情報ほどの秘密性は持たない。しかし、もしも偽りの定時信号が流されると、保守作業等の無駄な作業が発生する。そこで、定時信号を送信する前に、送信先であるデータセンタ30との間で、比較的簡易な認証を行っておく。
このように、前提処理とは、所定処理を実行する前の前提条件となる、他の所定処理であると定義できる。前提処理C114が空欄になっている所定処理は、任意のタイミングで実行できる。前提とする他の所定処理は存在しないためである。実行間隔C115は、所定処理を定期的に実行する時間間隔である。所定処理を行った後で、C115で規定する時間が経過すると、同じ種別の所定処理が再び実行される。
図8は、実行予定処理格納テーブルT12の構成を示す図である。実行予定処理格納テーブルT12は、実行予定の所定処理を管理する。実行予定処理格納テーブルT12は、例えば、処理ID C120と、処理種別ID C121と、処理名称C122と、パラメータC123とを備える。
処理ID C120は、実行予定処理格納テーブルT12に格納された所定処理を一意に識別するための識別子である。例えば、所定処理には、テーブルT12に格納された順番で、連続番号が付与される。処理種別ID C121は、各所定処理の処理種別を示す情報である。処理種別ID C121で使用される識別子と、図7の処理種別ID C110で使用される識別子とは共通である。処理名称C122は、所定処理の名称であり、図7の処理名称C111で定義した名称に対応している。パラメータC123は、所定処理を実行するときのパラメータである。
図9は、処理実行実績管理テーブルT15の構成を示す図である。処理実行実績管理テーブルT15は、各所定処理を一定周期で行うための時刻情報を管理する。処理実行実績管理テーブルT15は、例えば、処理種別ID C150と、前回完了時刻C151と、次回実行時刻C152と、処理有効期限C153とを備える。
処理種別ID C150は、所定処理の種別を示す情報であり、処理種別ID C110の識別子と共通の値を用いる。前回完了時刻C151は、所定処理を最後に実行した時刻である。次回実行時刻C152は、所定処理を次回実行する予定時刻である。
処理有効期限C153は、所定処理が電力管理システム内で有効な期限を示す。処理有効期限は、例えば、認証処理(P2,P3)に設定される。例えば、認証が成功してから有効期限が到来するまでは、その認証は有効であると扱われる。
有効期限が過ぎるまでは、先の認証結果を信じて、電力機器10はデータセンタ30と通信できる。従って、データセンタ30と電力機器10との間のネットワーク状態が悪く、認証処理に必要な通信ができない場合でも、有効期限の切れていない認証結果が有る場合は、電力情報等をデータセンタ30に送信することができる。以上の説明から明らかなように、秘密を保つべき情報を送受信するたびに、認証を行う必要はない。情報の送受信周期と認証周期とは一致していなくてよい。安全性の確保と、不安定なネットワーク環境を用いた情報伝達の利便性とを考慮して、有効期限の値を設定すればよい。
図10は、処理優先度テーブルT13の構成を示す図である。処理優先度テーブルT13は、所定処理毎の実行優先度を管理する。処理優先度テーブルT13は、例えば、処理種別ID C130と、処理名称C131と、ネットワーク状態に応じた優先度C132とを備える。
処理種別ID C130は、各所定処理の種別を処理種別ID C110の識別子を用いて示す。処理名称C131は、各所定処理の種別の名称であり、処理名称C111で定義した名称に対応している。
優先度C132は、複数のネットワーク状態に応じて設定されている。本実施形態では、例えば、ネットワーク状態が良好な場合(GOOD)と、ネットワーク状態が平均的である場合(AVARAGE)と、ネットワーク状態が良好ではない場合(POOR)とのそれぞれについて、優先度C132A,C132B,C132Cを事前に設定する。
ネットワーク状態が良好な場合の優先度C132Aは、PKI認証(A)、電力情報送信(B)、ID及びパスワードによる認証(C)、定時情報送信(D)の順番に、優先度が高く設定される。各処理の末尾に添えたアルファベットは、優先度を示す。A,B,C,Dの順に高い。電力情報の送信は「第1情報送信処理」の一例である。定時信号送信は「第2情報送信処理」の一例である。PKI認証は「第1認証処理」の一例である。ID及びパスワードによる認証は「第2認証処理」の一例である。
ネットワーク状態が良好な場合は、PKI認証が最初に実行される。PKI認証は処理負荷が大きく、かつ、通信データ量も大きいため、ネットワーク状態が良好ではない場合は実行しない。PKI認証は、他の所定処理に比べて実行機会が少ないため、ネットワーク状態が良好なときに最優先で実行される。
電力情報は、データセンタ30で管理される重要な計測情報である。従って、電力情報送信処理は、PKI認証の次に実行される。また、電力情報は、個人的情報であり、かつ、防犯上も重要な情報である。従って、電力情報は、PKI認証が行われている場合(正確には、PKI認証が有効な時間内)に、データセンタ30に送信される。つまり、電力情報の送信は、PKI認証の後で実行されるべきである。そこで、PKI認証の優先度の次に高い優先度を、電力情報送信処理に与える。
定時信号は、電力機器10が正常に作動している旨をデータセンタ30に通知するための情報である。定時信号は、電力情報に比べると重要性及び秘密性は少ない。しかし、偽りの定時信号がデータセンタ30に通知されると、保守上の問題等を生じうる。そこで、定時信号送信処理の前に、ID及びパスワードを用いた認証を行って、通信の安全を確保する。このため、定時信号送信処理には、ID及びパスワードを用いた認証の優先度よりも低い優先度が設定される。
ネットワーク状態が平均的な場合の優先度C132Bは、電力情報送信処理(A)、ID及びパスワードを用いた認証処理(B)、定時信号処理(C)の順番に、優先度が高く設定される。ネットワーク状態が平均的な場合、PKI認証処理は実行されない。上述の通り、PKI認証は通信データ量が大きいため、安定した通信環境でのみ実行するように設定されている。
ネットワーク状態が良好ではない場合の優先度C132Cは、電力情報送信処理(A)、定時信号送信処理(B)の順番に、優先度が高く設定される。PKI認証処理と、ID及びパスワードを用いる認証処理は、いずれも実行されない。いずれの認証処理も、情報を送信するだけの処理に比べて、通信データ量が大きい。そこで、本実施形態では、ネットワーク状態が良好ではない場合、認証処理は実行しないように設定されている。
図11は、ネットワーク状態判定テーブルT14の構成を示す図である。ネットワーク状態判定テーブルT14は、通信ネットワーク40,50の状態(通信状態)をランク分けするための判定テーブルである。
通信ネットワーク40の通信状態と通信ネットワーク50の通信状態とを区別して判定する必要はない。電力機器10からデータセンタ30に至るまでの通信経路の状態が、良好であるか、平均的であるか、良好ではないかの3ランクに区別できれば足りる。
ネットワーク状態判定テーブルT14は、転送速度と、パケットロス率と、レスポンス時間の各条件に基づいて、通信ネットワークの状態を「GOOD」「AVARAGE」「POOR」の3つのカテゴリ(ランク)に分類する。
転送速度条件C141は、通信ネットワークの転送速度の条件を示す。パケットロス率条件C142は、通信ネットワークで消失するパケットの条件を示す。レスポンス時間条件C143は、通信ネットワークの応答時間(応答の遅延)の条件を示す。転送速度、パケットロス率、レスポンス時間は、いずれも、オペレーティングシステムの有するネットワーク監視機能を用いて取得可能である。
本実施形態では、転送速度、パケットロス率、レスポンス時間に基づいて、通信ネットワークの状態を、ネットワーク状態C140に示す3つのカテゴリのいずれか一つに分類する。なお、ネットワーク状態を判定するための指標は、上記の3つに限らない。上記の3つの指標のうちのいずれか少なくとも一つの指標で、通信ネットワークの状態を判別する構成でもよい。3つの指標のいずれかを他の指標に変えて、または、3つの指標に他の指標を加えて、通信ネットワークの状態を判別してもよい。
図12は、処理投入プログラムP12が実行する処理を示すフローチャートである。以下に説明する各フローチャートは、電力機器10のCPU101がコンピュータプログラムを実行することで、実現される。従って、各フローチャートの動作の主体は、電力機器であってもよいし、コンピュータプログラムであってもよい。ここでは、コンピュータプログラムを主語として説明する。
処理投入プログラムP12は、処理実行実績管理テーブルT15を参照して、実行すべき時刻の到来した所定処理を、実行予定処理格納テーブルT12に登録する。以下、ステップを「S」と略記する。
処理投入プログラムP12は、処理実行実績管理テーブルT15を参照し、次回実行時刻C152と、現在時刻とを比較し、次回実行時刻を過ぎている所定処理をテーブルT15から全て検索する(S10)。
処理投入プログラムP12は、次回実行時刻(実行予定時刻)を過ぎている所定処理が発見されたか否かを判定する(S11)。次回実行時刻を過ぎた所定処理が検出された場合(S11:YES)、処理投入プログラムP12は、S11で検出された所定処理を、実行予定処理格納テーブルT12に登録する(S12)。
S12では、次回実行時刻を過ぎている各所定処理について、それぞれの所定処理を実行するためのパラメータを生成し、実行予定処理格納テーブルT12のパラメータC123に格納する。
テーブルT12に格納された所定処理については、例えば、図示せぬフラグを設定して識別する。これにより、次回実行時刻が同一の所定処理が、実行予定処理格納テーブルT12に重複して格納されるのを防止する。
処理投入プログラムP12は、実行予定処理格納テーブルT12に所定処理を登録した後、その所定処理についての次回実行時刻C152に、その所定処理の実行間隔時間C115の値を加算した時刻を上書きする。
実行予定時刻を過ぎた所定処理が処理実行実績管理テーブルT15から一つも見つからない場合(S11:NO)、S12をスキップしてS13に移る。
処理投入プログラムP12は、一定時間(例えば1秒)ほど待機した後に(S13)、S10に戻る。
図13は、処理実行プログラムP11の実行する処理を示すフローチャートである。処理実行プログラムP11は、通信ネットワークの現在状態とネットワーク状態判定テーブルT14とに基づいて、通信ネットワークの状態を取得する(S20)。さらに、処理実行プログラムP11は、処理優先度テーブルT13に基づいて、各所定処理の優先度を取得する(S20)。通信ネットワークの現在状態(転送速度、パケットロス率、レスポンス時間)は、それまでに送受信されたパケット通信の実績に基づき算出する。
処理実行プログラムP11は、実行対象の優先度を「A」に設定する(S21)。処理実行プログラムP11は、実行予定処理格納テーブルT12から、実行対象の優先度を持ち、かつ、前提条件の所定処理が完了している所定処理を、処理ID C120の順に検索する(S22)。
前提条件となる認証には、期限(処理有効期限C153)が設けられている。認証処理がその有効期限を超えている場合は、その認証はすでに有効ではないと判断される。従って、その所定処理の前提条件は満たされていないと判断される。
処理実行プログラムP11は、実行可能な所定処理が発見されたか否かを判定する(S23)。実行可能な所定処理が発見された場合(S23:YES)、S24に移行する。発見されなかった場合(S23:NO)、S25に移行する。S24では、所定処理に応じたコンピュータプログラムを実行する。
コンピュータプログラムとは、電力機器10のメモリ102内に格納されている、電力情報送信プログラムP13、PKI認証クライアントプログラムP14、ID/PW認証クライアントプログラムP15、定時信号送信プログラムP16である。それぞれのプログラムに応じて、認証処理またはデータ送信処理が行われる。なお、これらは所定処理の一例に過ぎない。所定処理として、他の処理を実行する構成でもよい。
所定処理を実行した後は(S24)、S22に戻って、実行可能な他の所定処理を検索する。
実行可能な所定処理が見つからなかった場合(S23:NO)、処理実行プログラムP11は、全ての優先度(本実施形態では、A,B,C,D)について検索を終了したかを判断する(S25)。なお、処理優先度テーブルT13のC132に「実行せず」と設定された所定処理は、スキップする。
未だ検索されていない優先度が残っている場合(S25:NO)、処理実行プログラムP11は、実行対象優先度を一段階低下させて(S26)、S22に戻る。前記同様に、実行可能な所定処理が発見された場合(S23:YES)、処理実行プログラムP11は、その所定処理を実行する(S24)。
全ての優先度について検索が完了した場合(S25:YES)、一定時間(例えば1分)ほど待機した後(S27)、S20に戻る。
図14は、電力機器10における、認証プログラムP110とその他の処理プログラムP100の実装方法の一例を示す。
電力情報送信プログラムP13と定時信号送信プログラムP16は、一般的な処理プログラムP100に含まれる。PKI認証クライアントプログラムP14とID/PW認証クライアントプログラムP15は、認証プログラムP110に含まれる。
これらのモジュールは、通信路106を介して互いに接続されている。認証プログラムP110には、セキュリティコントロールP113が含まれる。セキュリティコントロールP113は、認証処理(プログラムP110)と通常の処理(プログラムP100)を分けている。
認証処理は、認証基本プログラムP114によって行われる。認証基本プログラムP114には、モジュールとして、PKI認証モジュールP111とID/PW認証モジュールP112とが接続されている。処理プログラムP100とセキュリティコントロールP113と認証基本プログラムP114は、通信路106を介して、通信する。その通信には、例えば、汎用的なプロトコル(HTTP等)が用いられる。
図14に示すように、プログラムを機能ごとのモジュールに分割し、かつ、モジュール間の通信に汎用的なプロトコルを用いる。これにより、プログラムの実装、及び、電力機器の構成等を柔軟に行うことが可能となる。
このように構成される本実施形態では、通信ネットワークの状態が不安定な場合でも、所定処理を適切な順番で実行させることができ、2つの計算機の間で(データセンタ30と電力機器10の間で)、優先度に応じて適切に情報を送受信させることができる。
従って、本実施形態では、例えば、比較的安定している外部ネットワーク50と、比較的不安定な内部ネットワーク40,70とを含む混合型の通信ネットワークにおいて、重要な情報の送信を確保しつつ、不要不急な情報の送信を抑制できる。これにより、通信ネットワークを適切に利用することができる。
本実施形態では、前提となる他の所定処理が行われている場合に、所定処理を実行する構成とした。従って、例えば、認証処理が完了した後で、情報を送信する処理を実行することができる。これにより、秘密に管理すべき情報が外部に漏洩したりするのを抑制することができる。
本実施形態では、前提となる他の所定処理(例えば認証処理)に有効期限を設定する。従って、現在の通信環境が不良な場合でも、先に完了した認証が有効期限内であれば、所定処理を実行することができる。これにより、秘密性を保ちつつ、情報を送信することができる。
図15は、第2実施形態に係る電力管理システムで使用される、アダプタ60Aの構成を示す。本実施形態を含む以下の各実施形態は、第1実施形態の変形例に該当する。そこで、第1実施形態との相違を中心に説明する。
第1実施形態において電力機器10が実行する各コンピュータプログラムP11〜P16に相当するコンピュータプログラムP61〜P66を、本実施形態では、アダプタ60Aに設けている。つまり、本実施形態では、電力機器10の担当していた機能を、アダプタ60Aで担当する。アダプタ60Aは、各プログラムP61〜P66を実行可能なコンピュータリソース(CPU、メモリ等)を備えるように構成される。
このように構成される本実施形態も第1実施形態と同様の効果を奏する。さらに、本実施形態では、アダプタ60Aが、通信ネットワークの状態に応じて、複数の所定処理を実行する。アダプタ60Aが電力機器10に代わって電力情報等をデータセンタ30に送信するため、電力機器10の通信方式をデータセンタ30で利用可能な通信方式に一致させる必要はない。つまり、通信方式が区々な複数種類の電力機器10を、アダプタ60Aを介して、データセンタ30に接続させることができる。電機メーカーから様々な通信インターフェースのフォーマットを有する電力機器10が提供される場合でも、アダプタ60Aで通信インターフェースのフォーマットの相違を吸収することができる。これにより、柔軟なシステム構築が可能となる。
図16は、第3実施形態に係る電力管理システムの全体構成を示す。第1実施形態では、通信ネットワークの状態を電力機器10が検出している。これに対し、本実施形態では、ホームサーバ20A、または、データセンタ30のいずれか一つ又は両方で、通信ネットワークの状態を検出する。
ホームサーバ20Aに、ネットワーク状態を検出するための検出部210を設けて、ホームサーバ20Aから各電力機器10に、ネットワーク状態を通知できる。
または、データセンタ30Aに、ネットワーク状態を検出するための検出部310を設けて、データセンタ30Aから各電力機器10に、ネットワーク状態を通知することもできる。電力機器10は、外部から通知されるネットワーク状態に基づいて、各所定処理の優先度を決定し、優先度に従って実行する。
このように構成される本実施形態も第1実施形態と同様の効果を奏する。さらに、本実施形態では、電力機器10が通信ネットワークの状態を検出するための機能を備えていない場合でも、通信ネットワークの状態に応じて優先度を設定できる。一般的に、エアコンディショナまたは電動ブラインド等の電力機器10は、一般的な計算機に比べて、処理能力に制限があるため、通信ネットワークの状態を十分に監視できない可能性がある。本実施形態では、電力機器10以外の装置で通信ネットワークの状態を検出するため、処理性能に制限のある電力機器10にも対応できる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。
例えば、本実施形態は、以下のように表現可能である。
観点1
第1装置から第2装置に向けて送信される情報を通信ネットワークを介して取得するための情報取得方法であって、
前記通信ネットワークの状態を検出し、
検出された前記通信ネットワークの状態に基づいて、前記第1装置で実行される複数のタスクの優先度を設定し、
設定された前記優先度に基づいて、前記各タスクのうち実行対象のタスクを前記第1装置に実行させ、
前記実行対象のタスクに対応する所定の情報を、前記通信ネットワークを介して、前記第2装置に受信させる、
タスク実行方法。
観点2
前記第1装置は、設定された前記優先度と、前記実行対象のタスクを実行するための前提条件となる他のタスクの実行完了とに基づいて、前記実行対象のタスクを実行する、
観点1に記載の情報取得方法。
観点3
前記他のタスクの実行完了には、予め有効期限が設定されており、前記有効期限が過ぎるまでは、前記他のタスクの実行が完了しているものと扱われる、
観点2に記載のタスク実行方法。
観点4
前記他のタスクは、前記実行対象のタスクよりも長い周期で実行されるように予め設定されており、
前記他のタスクには、前記通信ネットワークの状態が所定値よりも低下するほど、低い優先度が設定され、
前記実行対象のタスクには、前記通信ネットワークの状態が所定値よりも低下するほど、高い優先度が設定される、
観点2または3のいずれかに記載のタスク実行方法。
観点5
前記他のタスクは、認証処理を行うものであり、
前記実行対象の処理は、計測情報を送信する処理である、
観点2〜4のいずれかに記載のタスク実行方法。
観点6
前記他のタスクは、前記通信ネットワークの状態が所定の良好状態になった場合に実行される、
観点2〜5のいずれかに記載のタスク実行方法。
観点1
第1装置から第2装置に向けて送信される情報を通信ネットワークを介して取得するための情報取得方法であって、
前記通信ネットワークの状態を検出し、
検出された前記通信ネットワークの状態に基づいて、前記第1装置で実行される複数のタスクの優先度を設定し、
設定された前記優先度に基づいて、前記各タスクのうち実行対象のタスクを前記第1装置に実行させ、
前記実行対象のタスクに対応する所定の情報を、前記通信ネットワークを介して、前記第2装置に受信させる、
タスク実行方法。
観点2
前記第1装置は、設定された前記優先度と、前記実行対象のタスクを実行するための前提条件となる他のタスクの実行完了とに基づいて、前記実行対象のタスクを実行する、
観点1に記載の情報取得方法。
観点3
前記他のタスクの実行完了には、予め有効期限が設定されており、前記有効期限が過ぎるまでは、前記他のタスクの実行が完了しているものと扱われる、
観点2に記載のタスク実行方法。
観点4
前記他のタスクは、前記実行対象のタスクよりも長い周期で実行されるように予め設定されており、
前記他のタスクには、前記通信ネットワークの状態が所定値よりも低下するほど、低い優先度が設定され、
前記実行対象のタスクには、前記通信ネットワークの状態が所定値よりも低下するほど、高い優先度が設定される、
観点2または3のいずれかに記載のタスク実行方法。
観点5
前記他のタスクは、認証処理を行うものであり、
前記実行対象の処理は、計測情報を送信する処理である、
観点2〜4のいずれかに記載のタスク実行方法。
観点6
前記他のタスクは、前記通信ネットワークの状態が所定の良好状態になった場合に実行される、
観点2〜5のいずれかに記載のタスク実行方法。
10A〜10C:電力機器、20:ホームサーバ、30:データセンタ、40,50,70:通信ネットワーク、60A〜60C:アダプタ
Claims (14)
- センサ装置から送信される情報を通信ネットワークを介して取得するための情報取得方法であって、
前記通信ネットワークの状態を検出し、
検出された前記通信ネットワークの状態に基づいて、前記センサ装置で実行される複数の所定の処理の優先度を設定し、
設定された前記優先度に基づいて、前記各所定の処理のうち実行対象の所定の処理を前記センサ装置に実行させ、
前記実行対象の所定の処理に対応する所定の情報を、前記通信ネットワークを介して、情報管理装置に受信させる、
情報取得方法。 - 前記センサ装置は、設定された前記優先度と、前記実行対象の所定の処理を実行するための前提条件となる他の所定の処理の実行完了とに基づいて、前記実行対象の所定の処理を実行する、
請求項1に記載の情報取得方法。 - 前記他の所定の処理の実行完了には、予め有効期限が設定されており、前記有効期限が過ぎるまでは、前記他の所定の処理の実行が完了しているものと扱われる、
請求項2に記載の情報取得方法。 - 前記他の所定の処理は、前記実行対象の所定の処理よりも長い周期で実行されるように予め設定されており、
前記他の所定の処理には、前記通信ネットワークの状態が所定値よりも低下するほど、低い優先度が設定され、
前記実行対象の所定の処理には、前記通信ネットワークの状態が所定値よりも低下するほど、高い優先度が設定される、
請求項3に記載の情報取得方法。 - 前記他の所定の処理は、認証処理を行うものであり、
前記実行対象の処理は、計測情報を送信する処理である、
請求項4に記載の情報取得方法。 - 前記他の所定の処理は、前記通信ネットワークの状態が所定の良好状態になった場合に実行される、
請求項5に記載の情報取得方法。 - 前記通信ネットワークの状態は、予め設定される所定の指標に基づいて、段階的に設定される、
請求項1〜6のいずれかに記載の情報取得方法。 - 前記所定の指標には、転送速度、パケットロス率、レスポンス時間の少なくともいずれか一つが含まれる、
請求項7に記載の情報取得方法。 - 前記通信ネットワークには、通信方式の異なる複数の通信ネットワークが含まれる、
請求項1〜8のいずれかに記載の情報取得方法。 - 前記複数の所定の処理には、第1情報送信処理と、第2情報送信処理と、第1認証処理と、第2認証処理とが含まれており、
前記第1情報送信処理は、電力に関する情報を送信する処理であり、
前記第2情報送信処理は、前記センサ装置の作動を通知するための処理であり、
前記第1認証処理は、安全性の高い認証処理を実行し、
前記第2認証処理は、前記第1認証処理よりも安全性の低い認証処理を実行し、
前記第1認証処理の実行が完了している場合のみ、前記第1情報送信処理を実行することができ、
前記第2認証処理の実行が完了している場合のみ、前記第2情報送信処理を実行することができる、
請求項1〜9のいずれかに記載の情報取得方法。 - 前記センサ装置は、前記各所定の処理を実行するためのアダプタ装置を備えている、
請求項1〜10のいずれかに記載の情報取得方法。 - 前記ネットワーク状態の検出は、前記センサ装置、前記情報管理装置、前記アダプタ装置、前記センサ装置と前記情報管理装置の間の通信を中継する中継サーバ装置のいずれか一つで実行される、
請求項1〜11のいずれかに記載の情報取得方法。 - センサ装置から通信ネットワークを介して情報を受信する情報管理装置であって、
前記センサ装置は、
前記通信ネットワークの状態に基づいて複数の所定の処理の優先度を設定し、
設定された前記優先度に基づいて、前記各所定の処理のうち実行対象の所定の処理を実行し、
前記実行対象の所定の処理に対応する所定の情報を前記通信ネットワークを介して前記情報管理装置に送信させる、
情報管理装置。 - 前記センサ装置には、アダプタ装置が接続されており、
前記センサ装置は、
前記アダプタ装置により、前記通信ネットワークの状態に基づいて複数の所定の処理の優先度を設定し、
設定された前記優先度に基づいて、前記各所定の処理のうち実行対象の所定の処理を前記アダプタ装置で実行させ、
前記実行対象の所定の処理に対応する所定の情報を前記アダプタ装置から前記通信ネットワークを介して前記情報管理装置に送信させる、
情報管理装置。
Priority Applications (1)
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JP2011131216A JP2013005024A (ja) | 2011-06-13 | 2011-06-13 | 情報取得方法及び情報管理装置 |
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JP2011131216A JP2013005024A (ja) | 2011-06-13 | 2011-06-13 | 情報取得方法及び情報管理装置 |
Publications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016524844A (ja) * | 2013-05-06 | 2016-08-18 | コンヴィーダ ワイヤレス, エルエルシー | モノのインターネット(iot)適応サービス |
JP2017516390A (ja) * | 2014-04-15 | 2017-06-15 | フィリップス ライティング ホールディング ビー ヴィ | パケット伝送ネットワークにおけるハンドシェイクを制御するための方法及び装置 |
-
2011
- 2011-06-13 JP JP2011131216A patent/JP2013005024A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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