JP5994071B1 - フラットファイル用印刷装置および印刷方法 - Google Patents

フラットファイル用印刷装置および印刷方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5994071B1
JP5994071B1 JP2015127982A JP2015127982A JP5994071B1 JP 5994071 B1 JP5994071 B1 JP 5994071B1 JP 2015127982 A JP2015127982 A JP 2015127982A JP 2015127982 A JP2015127982 A JP 2015127982A JP 5994071 B1 JP5994071 B1 JP 5994071B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flat file
stage
printing
holding means
flat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015127982A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017007291A (ja
Inventor
雅一 佐藤
雅一 佐藤
Original Assignee
株式会社三宏
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社三宏 filed Critical 株式会社三宏
Priority to JP2015127982A priority Critical patent/JP5994071B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5994071B1 publication Critical patent/JP5994071B1/ja
Publication of JP2017007291A publication Critical patent/JP2017007291A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sheet Holders (AREA)
  • Printing Methods (AREA)

Abstract

【課題】フラットファイルの表紙と背表紙とを同時に印刷できるようにして、大量印刷に好適な印刷装置または印刷方法を提供すること。【解決手段】印刷が行われるステージ(21)と、ステージに設けられ展開したフラットファイルを吸着して保持する吸着プレート(40)と、ステージ上で転動移動しながらフラットファイルの前表紙(FC)および背表紙(BC)に印字を印刷する転写ローラ(11)とを備える。吸着プレートの上面であってフラットファイルが設置される所定領域内に、多数の吸着孔(41)が格子点状に穿設される。【選択図】図4

Description

本発明は、フラットファイルの表紙と背表紙とを同時に印刷できる等の印刷装置およびフラットファイルの印刷方法に関する。
従来、書類等を管理・保持するため、書類等を綴じ込むことができるフラットファイルが広く用いられている。このようなフラットファイルには、書類にパンチした2つ以上の孔にベルト状の綴じ紐(バインダー)または開閉リングを挿通させて綴じるものや、書類には孔を空けずに留め具により挟み込んで保持するもの等、様々なタイプのファイルが一般に市販されている。
ところで、自社のカタログや、定期的に作成される、たとえば年次報告書や決算書等の書類を綴じるために使用されるフラットファイルには、自社の名称・住所等、そしてどのような内容の書類なのかを表示するタイトル等の書式が定型化されて記載されることが多い。たとえば、会計事務所では、毎年の決算や確定申告の時期にあわせて顧客ごとに複数部数のファイルを準備し、事務所の担当職員がファイルの表紙や背表紙に所定のタイトルを手書きしたり、または印字したラベルを一々貼り付けたりしている。そのため、ファイルの作成に係る事務処理の負担が大きく非効率でもあった。
このように、フラットファイルに記載する自社の名称・住所や項目等の書式が定型化している場合には、複数部数のフラットファイルに、共通する記載を一括して印刷しておけば、上述した事務処理の負担を大分減らすことができる。しかし、フラットファイルの前表紙と背表紙との間には綴じ具等による段差があるため、従来の平版を用いるオフセット印刷では、綴じ具や金具等を外した状態で台紙のみを印刷する方法しかなかった。
このようなフラットファイルの印刷方法に関連して、たとえば特許文献1には、フラットファイルを一旦、組み立て直し可能に分解し、分解して得られたファイルの表紙および背表紙に対して印刷を行うようにしたファイル作製システムが開示されている。
特開2006−103000号公報
しかし、特許文献1のファイル作製システムでは、印刷を行う前にファイルを分解する工程と、印刷を行った後にファイルを組み立て直す工程とが、少なくとも必要となる。そのため、フラットファイルの大量印刷には不向きである。また、印刷作業にある程度熟練した技量も必要であり、したがって、相当部数のフラットファイルの表紙および背表紙への印刷を短時間でかつ効率良く行いたいという要請に対して応えることができなかった。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、既存のオフセット印刷機を用いてフラットファイルの表紙と背表紙とを同時に印刷できるようにして、印刷工程の効率化または時間短縮を図ることができる等のフラットファイル用印刷装置、またはそのような印刷方法を提供することを目的としている。
上述の課題を解決するため、本発明は、印刷が行われるステージと、前記ステージに設けられ展開したフラットファイルを保持する保持手段と、前記ステージ上で転動移動しながら前記フラットファイルの少なくとも背表紙を含む表紙に印字を印刷する転写ローラと、を備えるフラットファイル用印刷装置である。
上記構成において、前記保持手段が、前記フラットファイルが設置される上面から空気を吸引して該フラットファイルを吸着する吸着手段であることが好ましい。
また、前記保持手段が、前記フラットファイルが設置される上面に貼り付けられ、前記フラットファイルを着脱可能に粘着させる粘着手段であってもよい。
また、前記保持手段に、前記フラットファイルの綴じ具を格納するため凹状に窪む溝部が形成されていることが好ましい。
また、前記保持手段が、前記フラットファイルの綴じ具を格納するための間隙を有して対向配置される2つの圧板を備えてなるものでもよい。
また、本発明は、展開したフラットファイルを保持手段の所定位置に位置合わせして設置する工程と、前記フラットファイルを前記保持手段の所定位置に保持する工程と、転写ローラを転動移動させながら前記フラットファイルの少なくとも背表紙を含む表紙に印字を印刷する工程と、を含むフラットファイルの印刷方法である。
本発明によれば、フラットファイルの少なくとも背表紙を含む表紙を、1回の工程で手間をかけずに効率良く印刷することができる。したがって、フラットファイルの大量印刷に好適な印刷装置または印刷方法を提供することができる。
(a)は、フラットファイルを展開して広げた状態の平面図、(b)はその側面図、(c)はその背面図である。 本発明の一実施形態による、フラットファイル用の印刷装置の概略構成を模式的に示す側面図である。 図2の印刷装置の動作を説明するための図である。 保持手段の一実施形態である吸着プレートを主に示す平面図である。 (a)は図4の吸着プレートの所定位置にフラットファイルが設置された状態を示す平面図である。(b)はそのA−A断面詳細図である。 保持手段の一実施形態である吸着手段を動作させる空気回路図である。 図4の吸着プレート上におけるフラットファイルの位置合わせ方法を説明するための平面図である。 (a)は図4の吸着プレートの製造方法を説明するための平面図、(b)はその第一側面図、(c)はその第二側面図である。 他の実施形態による吸着プレートの平面図である。 (a)は更に他の実施形態による吸着プレートの側面図、(b)はその平面図である。 (a)は更に他の実施形態による吸着プレートの平面図、(b)はそれに用いる位置決めプレートの平面図である。(c)は(a)に示す吸着プレートに(b)に示す位置決めプレートを設置した状態を示す側面図、(d)はその平面図である。 更に他の実施形態による吸着プレートの平面図である。 保持手段の他の実施形態である粘着手段を示す平面図である。
以下、本発明に係るフラットファイル用印刷装置の好適な実施形態を、図面を参照して説明する。先ず、図1には、被印刷物であるフラットファイルFを展開して広げた状態の平面図(a)、側面図(b)および背面図(c)が示される。
一般的なフラットファイルFは、前表紙FC、背表紙BCおよび後表紙RCが、この順で少なくとも折り曲げ部FD1、FD2、FD3、FD4を介して連なる1枚の紙材から形成されている。なお、ここでいう「表紙」という語は、前表紙FC、背表紙BCおよび後表紙RCを含む総称として用いられる。フラットファイルFは、折り曲げ部FD1、FD2のところで、前表紙FCおよび後表紙RCがコ字状に折り曲げられて使用される。そして、折り曲げ部FD1、FD2で挟まれる表側の面部分が背表紙BCとなっている。
背表紙BCの左方の部分は、折り曲げ部FD3で右方に折り返されて2枚の紙が重ねられた綴じ台紙FBとなっている。綴じ台紙FBの2枚の紙は、たとえばステープラーSP等の固定具で綴じられている。またこの綴じ台紙FBの背面には、書類や資料等を内部に綴じるための綴じ具BDが設けられている。綴じ台紙FBの右端の折り曲げ部FD4のところで左方に折り返された先が後表紙RCとなっている。
図2は、フラットファイル用印刷装置(以下、単に印刷装置という。)10の概略構成を模式的に示す側面図である。図2に示される印刷装置10は、たとえばカレンダー印刷機等の既存の枚葉オフセット印刷機の一部を改造して製造することができる。印刷装置10は、転写ローラ(ブランケット胴ともいう。)11と、インキローラ12、12、・・・と、水ローラ13とを少なくとも有するキャリッジ14を備えている。キャリッジ14は、図2には示されていない、たとえばラック・アンド・ピニオン機構により、水平の上面15aを有する平台15の上を、その上面15aに対して一定の高さ間隔を維持して往復移動するように構成されている。
平台15には、キャリッジ14が移動する方向に沿って、第一ステージ(圧板ステージ)21、第二ステージ(平版ステージ)22および第三ステージ(待機ステージ)23の少なくとも3つのステージが割り当てられている。第一ステージ21には、平坦な上面を有する圧板30が設けられており、圧板30の上面に、被印刷物である展開したフラットファイルFが設置される。第二ステージ22には、フラットファイルFの表紙に印字を印刷するための版下である平版24が設けられている。
第一ステージ21に設けられる圧板30は、たとえば10mm厚のアルミ板により形成される。なお、圧板30はフラットファイルFの保持手段でもあり、後述するように、たとえば吸着プレート等の吸着手段により構成される。フラットファイルの保持手段についての具体的かつ詳細な実施形態については後述する。
第二ステージ22に設けられる平版24は、数ミリ厚のたとえばアルミ板からなる。図示はしないが、平版24の上面には、フラットファイルFの前表紙FCや背表紙BCのレイアウトに合わせて、印刷しようとする印字の部分に撥水性(親油性)化処理が施されている。また、平版24の上面において、撥水性(親油性)化処理が施される部分以外の領域には親水性処理が施されている。
なお、ここでいう「印字」には、タイトル・社名・ロゴ・住所等の一定の意味を表わす文字(文字列)に限定されず、たとえばトレードマークやご当地キャラクター等の文字以外で表わされる絵柄や図形も含まれる。
フラットファイルFへの印字の印刷は、概ね次の工程を経て行われる。先ず、第一ステージ21にあるキャリッジ14が、第二ステージ22に向けて後退制御される(図3(a))。キャリッジ14が、第一ステージ21から第二ステージ22にかけて後退する工程においては、先頭のインキローラ12、12、・・・が平版24の表面に接触しながら転動し、これにより平版24上にインキが移される(図3(b))。続いて、水分を含む水ローラ13が平版24の表面に触れながら転動することにより、親水性処理が施された印字以外の部分に水膜が張られ、撥水性(親油性)化処理が施された印字部分のみにインキが残される。
キャリッジ14が第一ステージ21から第二ステージ21に移動した後に、これから印刷しようとするフラットファイルFを、第一ステージ21の圧板30(または後述する圧板30aもしくは吸着プレート40、50、60、70)上の所定位置に位置合わせする。圧板30が、後述する吸着プレート40等の吸着手段の場合には、フラットファイルFが所定位置に位置合わせされると、吸着手段の吸着力が発生し、フラットファイルFがその所定位置に保持される。
続いて、キャリッジ14が第二ステージ22から第三ステージ23にかけて後退制御される工程においては、転写ローラ11が平版24の表面を転動することにより、転写ローラ11の周面部であるブランケットに、平版24上の撥水性(親油性)化処理した印字部分のインキが付着する(図3(c))。
キャリッジ14が第三ステージ23に到達すると、図示しないマイクロスイッチが作動して、後退端位置が検出される(図3(d))。この後退端位置においては、キャリッジ14が若干持ち上げられるとともに、移動方向が反転方向に切り換り、これによりキャリッジ14が第三ステージ23から第二ステージ22そして第一ステージ21にかけて前進制御される。
キャリッジ14が第一ステージ21に到達すると、図示しないマイクロスイッチが作動して前進端位置(印刷開始位置)が検出される(図3(e))。この後退端位置においては、キャリッジ14が下がり、転写ローラ11がフラットファイルFの表紙に接触する。同時に、キャリッジ14の移動方向が反転方向に切り換る(図3(f))。
第一ステージ21では、圧板30との間にフラットファイルFの前表紙FCおよび背表紙BCを挟んで、転写ローラ11がフラットファイルF上を転動しながら後退移動することにより、フラットファイルFの背表紙BCから前表紙FCにかけて、転写ローラ11のインクが転写される。このように1回の工程で、フラットファイルFの表紙BC、FCに、印字を印刷することができる。
第二ステージ22に向かう転写ローラ11が、フラットファイルFの前表紙FCを超える位置にまで後退すると、マイクロスイッチが作動して、印刷端位置が検出される(図3(g))。第一ステージ21の圧板30が、後述する吸着手段の場合には、印刷端位置が検出された後に吸着手段の作動を解除するようにしてもよい。そうすれば、第一ステージ21(圧板30または吸着プレート40等)上でフラットファイルFの保持状態が解除され、印刷したフラットファイルFを取り除き、新しいフラットファイルFを第一ステージ21(圧板30または吸着プレート40等)の所定位置に設置することができる。そして、再びキャリッジ14を第二ステージ22、第三ステージ23、第二ステージ22および第一ステージ21の順に往復移動させることで、新しいフラットファイルFにも転写ローラ11の同じ印字が印刷される。
以上の工程を繰り返すことにより、複数のフラットファイルFのそれぞれに対し、共通の印字を流れ作業的に効率良く印刷することができる。特に、本実施形態では、フラットファイルFの前表紙FCおよび背表紙BCを、1回の工程で同時に印刷することができるので、印刷工程の更なる効率化と印刷時間の短縮を図ることができる。また、印刷装置10の作業性が従来よりも向上するため、たとえば熟練者でなくても容易に印刷することができる。
次に、上述した圧板30として設けられ、フラットファイルの保持手段のひとつである吸着手段を説明する。ここで、図4は、吸着手段の一実施形態である吸着プレート40の部分を中心に示す平面図である。吸着プレート40は、たとえば厚さ10mmのアルミ板またはステンレス板により製造できる。吸着プレート40の上面であってフラットファイルが設置される所定領域内には、多数の吸気孔41、41、・・・が格子点状に穿設されている。各吸気孔41の孔径はたとえばφ1mm程度である。吸着プレート40上の所定位置にフラットファイルを設置すると、全ての吸気孔41、41、・・・がフラットファイルの表紙(前表紙FCおよび背表紙BC)により塞がれる。
また、吸着プレート40には、その上面に対して凹状に窪む溝部42が形成されている。溝部42は、フラットファイルFの綴じ具BDを格納できる程度の幅と深さを有している。溝部42は、転写ローラ11が移動する方向(印刷方向)に対し直交する方向に長く延びて形成される。図5に示すように、フラットファイルFが吸着プレート40の所定位置に設置されると、綴じ具BDが溝部42に入り込む。これにより、フラットファイルFの前表紙FCおよび背表紙BCが略同一面上に位置することとなり、それらの間には段差は生じない。
図6は、吸着手段を動作させるための空気回路図の一例である。図示しないコントローラにより電磁弁45を切り換え作動させると、真空ポンプVPにより回路内の空気が吸引される。図5(a)に示したように、フラットファイルFが吸着プレート40の所定位置に位置合わせされた状態では、吸気孔41、41、・・・はフラットファイルFにより全て塞がれて空気回路内が低圧となる。その結果、フラットファイルFが吸着プレート40に吸着され保持される。
図7に示すように、フラットファイルFが吸着プレート40の所定位置になければ、吸着手段が作動していても開放された吸気孔41、41、・・・から空気が抜けるため、吸着力は発生しない。したがって、吸着プレート40の上面でフラットファイルFを自由に滑らせることができる。そして、印刷するための所定位置にフラットファイルFが位置合わせされると、吸気孔41、41、・・・がフラットファイルFで全て塞がれ、吸着力が発生する。このように、吸着プレート40を用いれば、フラットファイルFの所定位置への位置合わせが容易であるとともに、その所定位置にフラットファイルFを保持することができる。したがって、印刷の作業性が向上し、熟練者でなくてもフラットファイルFを流れ作業的に短時間で印刷することができる。
かかる吸着プレート40は、次のようにして製造することができる。ここで、図8は、吸着プレート40の三面図である。吸着プレート40は、表面が平坦なたとえば10mm厚のアルミ板またはステンレス板からなる。図8(a)に示されるように、吸着プレート40の上面に、深さ7mm程度の吸気孔41、41、・・・を穿設する。吸気孔41、41、・・・は、フラットファイルが設置される所定領域内に形成される。すなわち、吸気孔41、41、・・・は、フラットファイルを所定位置に設置したときに全て塞がれる位置に形成される。また、所定位置に設置したときのフラットファイルの外縁のラインと、最も外側の吸気孔41、41、・・・をつなぐラインとが、可能な限り一致していることが好ましい。
また、図8(b)に示すように、吸着プレート40の第一の側面に、連通孔47、47を穿設する。また、図8(c)に示すように、吸着プレート40の第二の側面に、連通孔46、46、・・・を穿設する。すなわち、吸気孔41、41、・・・、連通孔46、46、・・・および連通孔47、47が、吸着プレート40の内部ですべて連通するように、空気流路を形成する。連通孔46、46、・・・および連通孔47、47の全ての開口には、空気が漏れないようにブランク48、48、・・・を設ける。連通孔のうち何れか1つの連通孔(図8においては中央の連通孔46)は、吸着プレート40を突き抜けて形成され、突き抜けた開口に、図6に例示した真空ポンプに連結する吸引管を接続する継手を設けるためのテーパ付き雌ネジ49が形成される。なお、全ての連通孔46、46、・・・、47、47を、吸着プレート40を突き抜けないように形成し、そのうち何れか1つの連通孔の開口に、継手を設けるためのテーパ付き雌ネジ49を形成してもよい。
溝部42は、たとえばフライスによる有底の溝として、またはたとえば放電加工による無底の溝(突き抜け)として形成することができる。また、より簡便な構成として、図9に示すように、吸着プレート40の左部分を切り取ることにより、フラットファイルFの綴じ具BD(図1参照)を逃がすための段部40aを形成してもよい。この場合において、綴じ具BD(図1参照)を逃がす程度の間隙を有して補助圧板40bを、第一ステージ21(図2参照)に対向配置してもよい。
次に、図10は、吸着手段の他の実施形態を示す平面図である。この実施形態による吸着プレート50には、表面を薄く削り取られたファイル設置部52が形成されている。ファイル設置部52は、フラットファイルの設置領域を縁取るように形成されている。ファイル設置部52の深さは、フラットファイルの厚さと同じか若干小さいことが好ましい。そして、ファイル設置部52内に、多数の吸気孔51、51、・・・が格子点状に穿設されている。
吸着プレート50の左端は段部50aとなっており、この段部50aよりも左方に、フラットファイルFの綴じ具BD(図1参照)を逃がすことで、フラットファイルFの前表紙FCと背表紙BCとを平坦に保持することができる。また、図示はしないが、綴じ具BD(図1参照)を逃がすための溝部を吸着プレート50に形成してもよいし、吸着プレート50の段部50aに対し、綴じ具BD(図1参照)を逃がす程度の間隙を有して補助圧板を対向配置してもよい。
この実施形態によれば、吸着プレート50のファイル設置部52が、フラットファイルを印刷するための所定位置となっている。そのため、フラットファイルをファイル設置部52に合わせ挿入するだけで、所定位置に容易に位置合わせをすることができる。また、フラットファイルがファイル設置部52内に保持されるので、印刷時の設置安定性も向上する。
次に、図11は、吸着手段の更に他の実施形態を示す図である。この実施形態による吸着プレート60には、複数の吸気孔61、61、・・・が格子点状に穿設されている。また、この実施形態では、コ字状の位置決めプレート65が用いられる。位置決めプレート65には、印刷しようとするフラットファイルの外縁に合わせた寸法および形状に切欠き65aが形成されている。位置決めプレート65は、吸着プレート60の上面に接着材または粘着材を介して固定される。
特に図11(d)に示すように、吸着プレート60の左端は段部60aとなっており、この段部60aよりも左方に、フラットファイルFの綴じ具BD(図1参照)を逃がすことで、フラットファイルFの前表紙FCと背表紙BCとを平坦に保持することができる。また、図示はしないが、綴じ具BD(図1参照)を逃がすための溝部を吸着プレート60に形成してもよいし、吸着プレート60の段部60aに対し、綴じ具BD(図1参照)を逃がす程度の間隙を有して補助圧板を対向配置してもよい。
この実施形態によれば、位置決めプレート65の切欠き65a内に、フラットファイルを挿入するだけで、フラットファイルを容易に吸着プレート60の所定位置に容易に位置合わせすることができる。また、複数種類の定型化されたフラットファイルの寸法に合わせた位置決めプレートを準備しておくことで、1つの位置決めプレート65で複数種類のフラットファイルの印刷に対応することができる。また、フラットファイルが切欠き65a内に保持されるので、印刷時の設置安定性も向上する。
次に、図12は、吸着手段の更に他の実施形態を示す図である。この実施形態による吸着プレート70には、複数の吸気孔71、71、・・・が格子点状に穿設されている。また、印刷するための所定位置に設置されたフラットファイルの外縁に接するように、複数のコイン状板75、75、・・・が、吸着プレート70の上面に接着されている。
吸着プレート70の左端は段部70aとなっており、この段部70aよりも左方に、フラットファイルFの綴じ具BD(図1参照)を逃がすことで、フラットファイルFの前表紙FCと背表紙BCとを平坦に保持することができる。また、図示はしないが、綴じ具BD(図1参照)を逃がすための溝部を吸着プレート90に形成してもよいし、吸着プレート70の段部70aに対し、綴じ具BD(図1参照)を逃がす程度の間隙を有して補助圧板を対向配置してもよい。
この実施形態によれば、コイン状板75、75、・・・の内側に、フラットファイルを挿入するだけで、フラットファイルを容易に吸着プレート70の所定位置に容易に位置合わせすることができる。また、印刷時の設置安定性も向上する。
次に、図12は、フラットファイルを保持する保持手段として、粘着手段を備える実施形態を示す平面図である。フラットファイルFの綴じ具BD(図1参照)を逃がすため、第一の圧板30と、第二の補助圧板30bとが、フラットファイルの綴じ具BD(図1参照)を逃がす程度の間隙を有して対向設置される。第一の圧板30の上面には、フラットファイルを粘着されるための両面粘着パッド80、80、・・・が貼り付けられる。両面粘着パッド80は、両面に粘着性を有しており、両面粘着パッド80にフラットファイルを置くだけで、フラットファイルが着脱可能に圧板30に保持することができる。
圧板30の左端は段部30aとなっており、この段部30aよりも左方に、フラットファイルFの綴じ具BD(図1参照)を逃がすことで、フラットファイルFの前表紙FCと背表紙BCとを平坦に保持することができる。また、図示はしないが、綴じ具BD(図1参照)を逃がすための溝部を圧板30に形成してもよい。
10 フラットファイル用印刷装置
11 転写ローラ
12 インキローラ
13 水ローラ
14 キャリッジ
15 平台
21 第一ステージ
22 第二ステージ
23 第三ステージ
24 平版
30 圧板
40 吸着プレート
41 吸気孔
42 溝部
50 吸着プレート
51 吸気孔
52 ファイル設置部
60 吸着プレート
61 吸気孔
65 位置決めプレート
70 吸着プレート
75 コイン状板
80 両面粘着パッド
F フラットファイル
FC 前表紙
BC 背表紙
RC 後表紙
BD 綴じ具
FB 綴じ台紙

Claims (4)

  1. 印刷が行われるステージと、
    前記ステージに設けられ展開したフラットファイルを保持する保持手段と、
    前記ステージ上で転動移動しながら前記フラットファイルの少なくとも背表紙を含む表紙に印字を印刷する転写ローラと、を備え、
    前記保持手段には、前記フラットファイルが設置される上面から空気を吸引して当該フラットファイルを吸着する吸着手段が備えられ、
    前記保持手段に、前記フラットファイルの綴じ具を格納するための凹状に窪む溝部が形成されているフラットファイル用印刷装置。
  2. 印刷が行われるステージと、
    前記ステージに設けられ展開したフラットファイルを保持する保持手段と、
    前記ステージ上で転動移動しながら前記フラットファイルの少なくとも背表紙を含む表紙に印字を印刷する転写ローラと、を備え、
    前記保持手段には、前記フラットファイルが設置される上面から空気を吸引して当該フラットファイルを吸着する吸着手段が備えられ、
    前記保持手段が、前記フラットファイルの綴じ具を格納するための間隙を有して対向配置される2つの圧板を備えてなるフラットファイル用印刷装置。
  3. 印刷が行われるステージと、前記ステージに設けられ展開したフラットファイルを保持する保持手段と、前記ステージ上で転動移動しながらフラットファイルの少なくとも背表紙を含む表紙に印字を印刷する転写ローラと、を備える印刷装置を用いて行う、フラットファイルの印刷方法であって、
    前記保持手段に形成された凹状に窪む溝部にフラットファイルの綴じ具を格納して当該保持手段の所定位置に当該フラットファイルを位置合わせして設置する工程と、
    前記保持手段の上面から空気を吸引して当該フラットファイルを吸着して前記所定位置に保持する工程と、
    前記転写ローラを転動移動させながら前記フラットファイルの少なくとも背表紙を含む表紙に印字を印刷する工程と、を含むフラットファイルの印刷方法。
  4. 印刷が行われるステージと、前記ステージに設けられ展開したフラットファイルを保持する保持手段と、前記ステージ上で転動移動しながらフラットファイルの少なくとも背表紙を含む表紙に印字を印刷する転写ローラと、を備える印刷装置を用いて行う、フラットファイルの印刷方法であって、
    前記保持手段が間隙を有して対向配置される2つの圧板を備えてなり、前記間隙にフラットファイルの綴じ具を格納して当該保持手段の所定位置に当該フラットファイルを位置合わせして設置する工程と、
    前記保持手段の上面から空気を吸引して当該フラットファイルを吸着して前記所定位置に保持する工程と、
    前記転写ローラを転動移動させながら前記フラットファイルの少なくとも背表紙を含む表紙に印字を印刷する工程と、を含むフラットファイルの印刷方法。
JP2015127982A 2015-06-25 2015-06-25 フラットファイル用印刷装置および印刷方法 Active JP5994071B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015127982A JP5994071B1 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 フラットファイル用印刷装置および印刷方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015127982A JP5994071B1 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 フラットファイル用印刷装置および印刷方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5994071B1 true JP5994071B1 (ja) 2016-09-21
JP2017007291A JP2017007291A (ja) 2017-01-12

Family

ID=56960883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015127982A Active JP5994071B1 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 フラットファイル用印刷装置および印刷方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5994071B1 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60141235U (ja) * 1984-02-29 1985-09-19 根本特殊化学株式会社 オフセツト印刷装置
JPH03254999A (ja) * 1990-03-05 1991-11-13 Maruni Kasei Kk 湾曲した背部を有する収録用品およびその製造方法
JP2001150855A (ja) * 1999-11-25 2001-06-05 Hisago Kk ファイル作成用キット
JP2006103000A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 System Master:Kk ファイル作製システム及びファイル作製方法、並びに、印刷制御装置、印刷制御方法、及び印刷制御プログラム
JP2014073653A (ja) * 2012-10-05 2014-04-24 Komori Corp グラビアオフセット印刷方法
JP2015507558A (ja) * 2012-07-10 2015-03-12 エルジー・ケム・リミテッド 被印刷物固定具、印刷装置および印刷方法{apparatusforfixingprintedmatter、printingdeviceandprintingmethod}

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60141235U (ja) * 1984-02-29 1985-09-19 根本特殊化学株式会社 オフセツト印刷装置
JPH03254999A (ja) * 1990-03-05 1991-11-13 Maruni Kasei Kk 湾曲した背部を有する収録用品およびその製造方法
JP2001150855A (ja) * 1999-11-25 2001-06-05 Hisago Kk ファイル作成用キット
JP2006103000A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 System Master:Kk ファイル作製システム及びファイル作製方法、並びに、印刷制御装置、印刷制御方法、及び印刷制御プログラム
JP2015507558A (ja) * 2012-07-10 2015-03-12 エルジー・ケム・リミテッド 被印刷物固定具、印刷装置および印刷方法{apparatusforfixingprintedmatter、printingdeviceandprintingmethod}
JP2014073653A (ja) * 2012-10-05 2014-04-24 Komori Corp グラビアオフセット印刷方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017007291A (ja) 2017-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5086456B2 (ja) 印刷版モジュールおよび印刷機
CA2694879A1 (en) Business card sheet construction and methods of making and using same
KR100587221B1 (ko) 제본기
JP5994071B1 (ja) フラットファイル用印刷装置および印刷方法
JPH0271269A (ja) 原板フィルム貼り込みシステムおよびそのシステムに用いるフィルムパンチ・カット装置
JP6573808B2 (ja) 補助パイルと主パイルとを1つに纏める装置
JP3404462B2 (ja) シート剥離装置
JP2002326185A (ja) 断裁機及び断裁方法
JPH10166748A (ja) 容易に切り取り可能な部分を有する記録媒体
CN217455442U (zh) 用印机
JP2010052133A (ja) 媒体処理装置
JP2007039209A (ja) 刷本のくわえ取り方法及びその装置
JP3098110U (ja) 紙継ぎ装置、及び紙継ぎ装置に見当合わせ用の見当紙を供給する給紙装置、紙継ぎ装置を備える給紙装置
JP2007039209A5 (ja)
JP2013123845A (ja) 冊子状帳票作製用連続用紙、冊子状帳票、冊子状帳票の作製方法、冊子状帳票作製装置
RU33058U1 (ru) Устройство для разделения листового бумажного материала
JP2741977B2 (ja) フィルム貼込み装置
JP5463606B2 (ja) インデックスラベル及びインデックスラベルシート
JP2011162322A (ja) 枚葉シートの集積方法、及び枚葉シートの集積装置
JP4638704B2 (ja) フレキソ印刷機の印版取付装置
JP2011513091A (ja) 使用済みの刷版と印刷機の版胴の表面との間に形成されたシールを解放するための方法及び装置
JP2018008784A (ja) 紙葉ブロックの加飾装置、並びにこれを用いた集客施設における個別記念品の提供方法
JP2741976B2 (ja) フィルム貼込み装置
JP2679899B2 (ja) フィルム貼込み装置
JP2679901B2 (ja) フィルム貼込み装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5994071

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150