JP5993588B2 - コンクリートポンプ - Google Patents
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Description
生コンクリートは骨材(砂利)とセメントと水との混合物であるが、圧送するとモルタル分(セメントと水)がポンプや配管に付着し、徐々に骨材の比率が高くなることでパイプ内面とコンクリートとの摩擦力が次第に大きくなり、生コンクリートが配管内で閉塞してしまうことがある。そこで、生コンクリート圧送する前に先送りモルタルと呼ばれるモルタルを配管内に流通させ、ポンプや配管の内面に薄くモルタルを付着させるようにしている。
なお、ビームはその他の本数であってもよく、ブーム装置Bそのものを搭載しない配管車であってもよい。
一方、第2油圧ポンプPU2はブーム切換弁V4を介してブーム駆動手段14が接続されている。
なお、第1油圧ポンプPU1(アキシャルピストンポンプ70)と第2油圧ポンプPU2とSバルブ用油圧源8のギヤポンプ80とは駆動軸43により直列接続されており、コンクリートポンプ車VのエンジンEnにて駆動する。
この油圧回路について詳細に説明する。前記第1油圧ポンプPU1の吸込側は油タンクTに連通し、吐出側には吐出油路61を接続している。そして、吐出油路61は、切換弁V1の入口側のポートp1に接続している。切換弁V1のもう一つの入口側のポートp2は戻り油路62が接続されており、戻り油路62は油タンクTに連通されている。
吐出油路61の途中より分岐した還流油路65は、リリーフ弁RVを介して油タンクTに連通している。
Sバルブ33は、Sバルブ用油圧源8からの作動油によりバルブ駆動シリンダ34a又は34bのいずれか一方を伸長することで左右に揺動する。Sバルブ用油圧源8は、ギヤポンプ80に接続した油路81をバルブ切換弁V3に接続されており、バルブ切換弁V3により油路81を左右いずれか一方のバルブ駆動シリンダ34a,34bに連通させ、他方のバルブ駆動シリンダ34b,34aを油タンクTと連通させる。
Sバルブ用油圧源8は油路81内のチェック弁82よりも下流側に接続したアキュムレータ83(油圧源)と、アキュムレータ83と油路81(バルブ切換弁V3)との間に設けられた流量調整手段84と、アキュムレータ83の圧抜回路85とを備えている。アキュムレータ83は一般的な構造につき詳細な説明は省略する。
切換弁842は、リターン方式がスプリングセンタ式であって、スプール操作方式が電磁操作式の3位置弁である。なお、スプール形式はリターンポートブロック(PAB接続)式である。切換弁842のPポート842pは第一油路841aのポート840b側(第一油路841aのうち絞り843よりもポート840b側。以下同様に絞り843との関係は省略)から分岐した第二油路841bと接続され、Aポート842aは第三油路841cにて第一油路841aのポート840b側に接続されている。
一方、Rポート842rに接続された第四油路841dとBポート842bに接続された第五油路841eとは合流して第一油路841aのポート840a側に接続されている。なお、第四油路841dには図示の位置にチェック弁844を備えている。
エンジンEnを始動するとギヤポンプ80が作動油の吐出を開始する。ギヤポンプ80は、押しのけ容積が不変の定容積形であり、エンジンEnが駆動している間は常に作動油を吐出するとともに、駆動軸43の回転数のみによって吐出流量を変化する。なお、このときギヤポンプ80から吐出された作動油は油路81から圧抜回路85のパイロット油路854を経由して油タンクTに戻されている(スタンバイ状態)。
そして、圧抜回路85のソレノイドSOL43を励磁することでスタンバイ状態から準備状態に移る。ソレノイドSOL43を励磁すればパイロット油路854はアンロード弁851のパイロットポートに連通し、ギヤポンプ80から吐出された作動油は油タンクTに戻らなくなる。
すると、ギヤポンプ80から吐出された作動油は、流量調整手段84の第一油路841aを通ってアキュムレータ83に導入される。これによりアキュムレータ83は蓄圧を開始する。このときバルブ切換弁V3のスプールはオールポートブロック位置にあり、後述の連結回路9は遮断されているためギヤポンプ80から吐出された作動油は、アキュムレータ83のみに送られてアキュムレータ83を蓄圧する。なお、アキュムレータ83が徐々に蓄圧され、アンロード弁851の設定圧を超えると、アンロード弁851は解放され余剰な作動油は油タンクTに戻される。
図5の状態であれば、アキュムレータ83から吐出される作動油は、流量調整手段84のポート840bから入り、1つ目の流路(第一油路841a)と、第二油路841b及び第五油路841eとが連通した2つ目の流路を通ってポート840aに至る。なお、第三油路841cはその両端がポート840bに連通しているため、作動油は通らない。
以上のようにソレノイドSOL30を非励磁の場合には、第一連結油路90a及び第二連結油路90bの圧力に関係なく常にロジック弁91は閉鎖状態を維持し、第一連結油路90aと第二連結油路90bとを遮断している。
なお、吐出油路61の圧力がSバルブ用油圧源8の圧力よりも小さい場合にはロジック弁91は閉鎖状態を維持して連結油路90は遮断されたままである。
まずブーム装置Bを動作させることでブームの先端135を打設位置まで展開する。そして、生コンクリートを圧送する場合には、まず、Sバルブ33及びポンプシリンダ21,22を作動させる。すなわち、右側のバルブ駆動シリンダ34bを伸長させてSバルブ33をバルブケーシング31内で右側に揺動させ、Sバルブ33の吸入口33bを右側のポンプシリンダ21の吐出端22bに接続し、吐出配管35と右側のポンプシリンダ22とを連通させる。
その状態で左側ポンプシリンダ21のポンプピストン21aを前方に移動させるとともに、右側のポンプシリンダ22のポンプピストン22aを後方に移動させて、左側のポンプシリンダ21内にバルブケーシング31内の生コンクリートを吸入する。
この状態で一対のポンプピストン21,22を前記と逆の作動をさせる。つまり、右側ポンプシリンダ22のポンプピストン22aを前方に移動させるとともに、左側のポンプシリンダ21のポンプピストン21aを後方に移動させる。これにより、右側のポンプシリンダ22は、その内部にバルブケーシング31内の生コンクリートを吸い込み、左側のポンプシリンダ21は、その内部に吸入しておいた生コンクリートをSバルブ33に押し出すとともに吐出配管35内に圧送する。近接センサLS3が左側の駆動ピストン23aを検知してセンターフレーム26側のストロークエンドに達したことを検知すると、Sバルブ33を右揺動させて、Sバルブ33を右側のポンプシリンダ22と連通させる。この近接センサLS1の検知によりSバルブ33の右揺動が完了したと判断すると、再びポンプピストン21aを前方移動とポンプピストン22aを後方移動とを開始させる。
上記作動を繰り返すことによりバルブケーシング31内の生コンクリートを吐出配管35に連続的に圧送することができる。
これにより、先送りモルタルがホッパHから飛散してしまうことを抑制することができる。
なお、制御パネルのスイッチを操作して高速で揺動するように指示した時には、制御装置CはソレノイドSOL42を励磁して副流路を全て連通する(図6(b)参照)。すると、アキュムレータ83から吐出された作動油は副流路の全ての油路を通ることができるため、バルブ切換弁V3に流れる作動油量をさらに増加させることができ、Sバルブ33の揺動速度をさらに増加させることができる。
そこで、一刻も早く噛み込みを解消し、揺動を完了させる必要がある。
Sバルブ33を第1切換位置(左)から第2切換位置(右)に揺動する場合を例に説明する。第1切換位置にあるSバルブ33の揺動開始直前までは近接センサLS2は検知状態である一方、近接センサLS1は非検知状態である。ここからバルブ切換弁V3を切り換えて右揺動を開始すると連結アーム34cの移動により、近接センサLS2は検知状態から非検知状態に変化する。この時から制御装置Cはタイマをスタートさせて、揺動時間を計時する。Sバルブ33が第2切換位置まで揺動を完了すれば近接センサLS1が非検知状態から検知状態に変化するため、制御装置Cは近接センサLS1の出力信号によりSバルブ33の切り換え完了を判断することができる。即ち、近接センサLS1の出力信号が変化せず、タイマの計時時間が通常のSバルブ33の揺動に要する時間(例えば1秒)を経過した時は、固形物の噛み込みによりSバルブ33の揺動が完了していない状態であると判断する。
また、Sバルブ33の切り換えは一瞬で完了するため、アキュムレータ83のように一時的に吐出するような油圧源を用いることで、高圧の油圧ポンプを用いるときに比べて安価に製造することができるようにしている。アキュムレータ83は、蓄圧された作動油を長時間にわたって持続的に作動油を吐出することはできないため、噛み込みによりSバルブ33が停止したまま作動油を吐出し終えたてしまうと、Sバルブ33を揺動させることができなくなってしまう。しかしながら、連結回路9により第1油圧ポンプPU1から作動油の供給を受けることができるため、Sバルブ33の切り換えを完了させることができる。
2 コンクリートポンプ本体
21 左側のポンプシリンダ
22 右側のポンプシリンダ
23 左側駆動シリンダ
23a 駆動ピストン
24 右側の駆動シリンダ
24a 駆動ピストン
3 バルブ装置
33 Sバルブ
34 Sバルブ駆動手段
34a バルブ駆動シリンダ
34b バルブ駆動シリンダ
PU1 第1油圧ポンプ
70 アキシャルピストンポンプ
70a 斜板
8 Sバルブ用油圧源
80 ギヤポンプ
81 油路
83 アキュムレータ(油圧源)
84 流量調整手段
841 油路
841a 第一油路(主流路)、
841b 第二油路
841c 第三油路
841d 第四油路
841e 第五油路
842 切換弁
85 圧抜回路
SOL10 ソレノイド
C 制御装置
RC 操作装置
En エンジン
Claims (1)
- 油圧ポンプから送られた作動油により伸縮する一対の駆動シリンダと、
駆動シリンダに連結した一対のポンプシリンダと、
両ポンプシリンダの吐出端と連通し、コンクリートを投入するホッパと、
吐出配管を一方のポンプシリンダの吐出端と接続する第1切換位置と、他方のポンプシリンダと接続する第2切換位置との間を移動可能なSバルブと、
油圧源から送られた作動油によりSバルブを第1,第2切換位置間を揺動させるSバルブ駆動手段と、
油圧源とSバルブ駆動手段との間に設けられ、Sバルブ駆動手段に供給する作動油の流量を調整可能な流量調整手段とを備え、
前記流量調整手段は、絞りを備える主流路と、
主流路の絞り両端と連結した副流路と、
副流路を連通もしくは遮断する切換弁とを備えたことを特徴とするコンクリートポンプ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2012060780A JP5993588B2 (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | コンクリートポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012060780A JP5993588B2 (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | コンクリートポンプ |
Publications (2)
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JP2013194563A JP2013194563A (ja) | 2013-09-30 |
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ID=49393849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012060780A Active JP5993588B2 (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | コンクリートポンプ |
Country Status (1)
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2012
- 2012-03-16 JP JP2012060780A patent/JP5993588B2/ja active Active
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