JP2020084475A - 油圧式バイブロハンマのパワーユニット連動装置及びその運転方法 - Google Patents

油圧式バイブロハンマのパワーユニット連動装置及びその運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】油圧式バイブロハンマにおいて、複数台のパワーユニットを安定に連動させるための装置及びその運転方法を提供する。【解決手段】1又は複数の油圧式バイブロハンマ3に作動油を供給するべく複数のパワーユニット1,2を連動させるためのパワーユニット連動装置であって、複数のパワーユニット1,2の各々の出油ポート13,23からそれぞれ送出された作動油を合流させると共に1又は複数の油圧式バイブロハンマ3に送出しする第1の中継装置41と、1又は複数の油圧バイブロハンマ3から戻る作動油を流入させると共に複数のパワーユニット1,2の入油ポート16,26に分流してそれぞれ戻す第2の中継装置51と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、油圧式バイブロハンマの動力源であるパワーユニットとその運転方法に関する。
油圧モータと起振機を備えた油圧式バイブロハンマが知られている(特許文献1、2等)。偏心重錘を具備する起振機は油圧モータにより回転駆動される。油圧モータは、外部に設置された動力源であるパワーユニットとの間で油圧ホースを通して作動油を給油及び排油されることにより回転することができる。
油圧式バイブロハンマのパワーユニットは、作動油タンク、作動油を送出する複数のポンプ、ポンプを駆動するエンジン、油圧ホースの接続ポート、油量及び油圧を制御する制御パネル等を有し、一般的に、これらの構成要素が1つの直方体の筐体に収容されている。
電動式バイブロハンマにおいては、杭径、杭長及び杭質量等において大型の杭の打込み又は引抜きを行う場合、又は、対象とする地盤が硬い場合には、複数の電動式バイブロハンマをユニバーサルジョイント等の連係治具等によって接続し、機械的に同調運転することが一般的に行われている。
一方、油圧式バイブロハンマでは、基本的に1台のバイブロハンマと1台のパワーユニットからなる組合せが施工に用いられ、複数台のバイブロハンマ又は複数台のパワーユニットを連係させた施工は、一般的には行われていない。
また、電動式又は油圧式に限らず、バイブロハンマ単独での能力不足を補完するために、アースオーガやウォータジェットカッタ等を併用する施工方法も知られている。
近年、油圧式バイブロハンマにおいても、電動式バイブロハンマと同様の理由により大型化の要求が増えている。
実開平2−106040号公報 特開2012−136910号公報
施工において大型の油圧式バイブロハンマが要求される場合、必然的に起振機を駆動する油圧モータも大型となり、その動力源であるエンジンが大きくなることでパワーユニットも大型となる。その場合、運搬時に道路法に定めるサイズを超える大きさのパワーユニットになる可能性がある。その結果、運搬に支障を来すことになり、設置作業の負担も大きくなる。
そこで、パワーユニットの小型化のために、1台の大型のパワーユニットの能力を複数台の小型のパワーユニットに分散させてそれらを連係させることが考えられる。しかしながら、複数台のパワーユニットを安定して連係させるためには、駆動源であるエンジンの定格出力及び定格回転数が限りなく一致するように特性及び能力を揃える必要がある。これが極めて困難であることから、一般的に油圧式バイブロハンマでは、1台のバイブロハンマと1台のパワーユニットからなる組合せが用いられてきた。
以上に鑑み、本発明の目的は、油圧式バイブロハンマにおいて、複数台のパワーユニットを安定に連動させるための装置及びその運転方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を提供する。括弧内の数字は、後述する図面中の符号であり参考のために付するものである。
・ 本発明の態様は、1又は複数の油圧式バイブロハンマ(3,3A,3B)に作動油を供給するべく複数のパワーユニット(1,2)を連動させるためのパワーユニット連動装置であって、
複数のパワーユニット(1,2)の各々の出油ポート(13,23)からそれぞれ送出された作動油を合流させると共に1又は複数の油圧式バイブロハンマ(3,3A,3B)に送出する第1の中継装置(41)と、
1又は複数の油圧バイブロハンマ(3,3A,3B)から戻る作動油を流入させると共に複数のパワーユニット(1,2)に対し分流してそれぞれに戻す第2の中継装置(51)と、を有することを特徴とする。
・ 上記態様において、複数の前記パワーユニット(1,2)の各々の作動油タンク(11,21)に1又は複数設けられ、他の作動油タンク(21,11)との間で作動油を移動させるための油量調整ポート(61a,61b,62a,62b)と、
前記油量調整ポート(61a,61b,62a,62b)から作動油を流出又は流入させるために作動油タンク(11,21)内に設けられた油量調整ポンプ(63a,63b)と、
全ての前記作動油タンク(21,11)の各々の前記油量調整ポート(61a,61b,62a,62b)を互いに連結するタンク接続配管(60)と、を有することが、好適である。
・ 上記態様において、前記油量調整ポートが各作動油タンク(1,2)に一対設けられ、一方が作動油を流出させるポート(61a,61b)であり、他方が作動油を流入させるポート(62a,62b)であることが、好適である。
・ 上記態様において、前記作動油を流出させるポート(61a,61b)に吐出ポンプである前記油量調整ポンプ(63a,63b)が接続されていることが、好適である。
・ 上記態様において、前記作動油を流入させるポート(62a,62b)に吸引ポンプである前記油量調整ポンプ(63a,63b)が接続されていることが、好適である。
・ 上記態様において、複数の前記油圧式バイブロハンマ(3A,3B)が設けられる場合、各油圧式バイブロハンマ(3A,3B)の起振機同士を連結する連係治具(7)をさらに有することが、好適である。
・ 上記態様において、複数の前記パワーユニット(1,2)の各々の作動油タンク(21,11)に設けられた油量センサ(64a,64b)をさらに有することが、好適である。
・ 本発明の別の態様は、上記態様のパワーユニット連動装置の運転方法であって、
前記油量センサ(64a,64b)が、前記作動油タンク(1,2)の作動油の量が規定された範囲より多いか又は少ないことを検知することに基づいて前記油量調整ポンプ(63a,63b)を作動させることにより、前記油量調整ポート(61a,61b,62a,62b)及び前記タンク接続配管(60)を介して複数の前記作動油タンク(1,2)の間で作動油を移動させ、各作動油タンク(1,2)の作動油の量を規定された範囲に保持することが、好適である。
本発明のパワーユニット連動装置においては、1又は複数の油圧式バイブロハンマに作動油を供給する複数台のパワーユニットを安定に連動させることができる。複数のパワーユニットを連動可能とすることにより、1台の大型のパワーユニットに替えて、複数台の小型のパワーユニットを用いることができる。これにより、パワーユニットの大きさに起因する運搬時の道路法の制限の問題を解消できる。また、小型のパワーユニットを用いることによりコスト低減を図ることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態における構成例を模式的に示す図である。 図2は、本発明の第2の実施形態における構成例を模式的に示す図である。 図3は、本発明のパワーユニット連動装置のさらに別の構成例を示す図である。
以下、実施例を示す図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図面において、各実施例において同一又は類似の構成要素には同じ符号を付している。本発明のパワーユニット連動装置は、1又は複数の油圧式バイブロハンマに作動油を供給するために複数のパワーユニットを連動させるための装置である。
図1は、本発明の第1の実施形態における構成例を模式的に示す図である。この例では、1台の油圧式バイブロハンマ3に作動油を供給するために2台のパワーユニット1、2を連動させている。図1では、2台のパワーユニット1、2について、各々の作動油タンク11、21のみを概略的に示している(他の図でも同様)。図示の例では、作動油タンク11、21は開放型であるが、作動油タンクは密閉型でもよい。実際には、作動油タンク11、21は、それぞれのパワーユニット1、2の筐体内の一部のみを占める。図示しないが、パワーユニットの筐体内には、作動油タンク以外に、主油圧ポンプ、潤滑油ポンプ、チャージポンプ、チャック用ポンプ等の各種のポンプ、各種ポンプを駆動するエンジン、油路を適宜切り替える各種の切替バルブ、及び制御部が適宜設けられている。制御部は、エンジンの駆動及び停止、各種ポンプの圧力及び油量、各種切替バルブの切替等を制御する。
油圧式バイブロハンマ3は、油圧モータ31と、油圧モータ31により回転駆動される偏心重錘(図示せず)を備えた起振機32と、施工対象の杭を把持するチャック装置33とを有する。
なお、本明細書では、バイブロハンマ3の油圧モータ31を駆動するために主油圧ポンプにより送出される作動油について本発明の原理を説明する。バイブロハンマ3の起振機32に送られる潤滑用作動油及びチャック装置33に送られるチャック用作動油については説明を省略するが、パワーユニット1、2における作動油タンク11、21を油源とする限りにおいて同様に本発明を適用可能である。
パワーユニット1は、バイブロハンマ3に作動油タンク11内の作動油12を送る油圧ホース14が接続された出油ポート13と、バイブロハンマ3から作動油が戻ってくる油圧ホース15が接続された入油ポート16とを有する。パワーユニット2は、バイブロハンマ3に作動油タンク21内の作動油22を送る油圧ホース24が接続された出油ポート23と、バイブロハンマ3から作動油が戻ってくる油圧ホース25が接続された入油ポート26とを有する。
パワーユニット1の出油ポート13に接続された油圧ホース14と、パワーユニット2の出油ポート23に接続された油圧ホース24は、中継装置41の入口側に接続される。中継装置41においてパワーユニット1からの作動油とパワーユニット2からの作動油が合流する。合流した作動油は、中継装置41の出口側から油圧ホース42を介してバイブロハンマ3の油圧モータ31の給油ポート34に送られる。
バイブロハンマ3の油圧モータ31を駆動した作動油は、排油ポート35から油圧ホース52を介して中継装置51の入口側に送られる。作動油は、中継装置51の出口側で2つに分流され、一方は、油圧ホース15及び入油ポート16を通ってパワーユニット1の作動油タンク11に戻る。もう一方は、油圧ホース25及び入油ポート26を通ってパワーユニット2の作動油タンク21に戻る。
中継装置41、51により作動油が合流及び分流されることにより、2台のパワーユニットの連動を実現している。2台のパワーユニットの送出する作動油の総量が、バイブロハンマ3の駆動に必要な量に相当するように設定される。
この場合、2台のパワーユニットがそれぞれ送出する作動油の圧力を一致させることが必要である。これにより、中継装置41において合流する際に、一方のパワーユニットから他方のパワーユニットに作動油が流れ込むことが回避される。また、中継装置51において分流する際には合流前の割合で分流し、それぞれのパワーユニットに戻ることができる。
2台のパワーユニット1、2は、性能及び能力が同じであっても、異なっていてもよい。性能及び能力が同じ場合も、各パワーユニット1、2にそれぞれ異なる流量を設定することができる。例えば、パワーユニット1とパワーユニット2の送出する作動油の流量割合を2:1又は3:1等とすることができる。各パワーユニットに搭載されている油圧ポンプは、一般に可変容量型である。可変容量型のポンプは、送油圧力を圧力調整弁で調整した上で、ポンプ斜板の傾き角度を調整することにより流量を調整することができる。これにより、バイブロハンマ3を駆動するために必要な油量に対応するように、連動するパワーユニット1、2の送出する総油量と、各々のパワーユニット1、2の分担する油量を適宜設定することができる。
図1に示したパワーユニット連動装置はさらに、2つの作動油タンク11、21内の油量を互いに調整することができる油量調整部6を有する。
油量調整部6は、各パワーユニット1、2の作動油タンク11、21に設けられた1又は複数の油量調整ポートを有する。この例では、作動油タンク11が2つの油量調整ポート61a、62aを有し、作動油タンク21も2つの油量調整ポート61b、62bを有する。好適には、これらの油量調整ポート61a、62a及び61b、62bは、作動油タンク11、21のタンク底面にそれぞれ設けられる。
さらに、作動油タンク11、21内に油量調整ポンプ63a、63bがそれぞれ設置されている。この例では、油量調整ポンプ63a、63bはいずれも吐出ポンプであり、各々の吐出口は、油量調整ポート61a、61bにそれぞれ接続されている。油量調整ポンプ63a、63bの各々の吸入口ポートは、作動油タンク11、21内に開口している。
油量調整ポンプを設置されていない油量調整ポート62a、62bの周囲には、作業タンク11、21の底部に溜まった塵等が入り込まないように、所定の高さの壁で形成された塵除け段部66a、66bを設けることが好適である。それに替えて又はそれに加えて、油量調整ポート62a、62bに泡消し器を取り付けてもよい。
さらに、2つの作動油タンク11、21の各々の油量調整ポート61a、62a及び61b、62bの全てを互いに連結するタンク接続配管60が設けられている。タンク接続配管60は、好適には油圧ホースである。タンク接続配管60の油圧ホースの直径は、通常の油圧ホース(例えば油圧ホース14、15、24、25等)の直径より約10%大きい(断面積において約20%大きい)ことが好適である。これは、タンク接続配管60の油圧ホースの圧力損失を減少させるためである。
油量調整ポンプ63a、63bがそれぞれ設置された油量調整ポート61a、61bとタンク接続配管60との間には、一方向のみに作動油を移送可能とする逆止弁65a、65bが設けられている。油量調整ポート62a、62bとタンク接続配管60との間には、自動開閉弁67a、67bが設けられている。自動開閉弁は、外部制御により開状態又は閉状態とされる。自動開閉弁67a、67bは、タンク接続配管60を介して作動油を移動させないときは、閉状態に制御されている。
さらに、作動油タンク11、21の内部には、作動油12、22の油量を検知する油量センサ64a、64bがそれぞれ設置されている。油量センサは、例えば油面の上昇を検知するセンサである。油量センサ64a、64bが、油面高さが規定された範囲外となったことを検知した場合、検知信号が制御部に送られ、制御部により油量調整ポンプ63a、63bの作動が制御される。
好適には、作動油タンク11、21の天井部には、エアブリーザ17、27がそれぞれ取付けられている。エアブリーザ17、27は、タンク内部のエア空間の増減に応じて外部との間で空気を流入させることでエア空間の圧力を一定に保持する。
さらに、エアブリーザ17、27が正常に機能しない場合に備え、作動油タンク11、21に、アキュムレータ18、28を取り付けることが好適である。一例としてブラダ式のアキュムレータ18、28は、タンク内部のエア空間と連通するゴム製袋のブラダ18a、28aと、ブラダに連結されかつ外気と連通可能な吸排気弁18b、28bとを具備する。エア空間の圧力が高くなると、エア空間から空気がブラダ18a、28aに流出しブラダ18a、28aは膨張し、エア空間の圧力は低下する。さらに圧力が高くなると、吸排気弁18b、28bから外部に空気を放出する。一方、エア空間の圧力が低下すると、ブラダ18a、28aから空気が供給されてブラダ18a、28bは収縮し、エア空間の圧力は高くなる。さらに圧力が低下すると、吸排気弁18b、28bを通して外部から空気を取り込む。
油量調整ポンプ63a、63bの作動により、タンク接続配管60を介して、作動油タンク1、2同士の間で作動油を移動させることが可能である。
バイブロハンマ3の駆動中、パワーユニット1、2の各々が送出する油量と戻ってくる油量は、必ずしも一致しない。これは様々な要因による。例えば、バイブロハンマ3において作動油が油圧モータ31の駆動のみに用いられず、起振機32に一定量存在する潤滑油等として用いられることによる。これにより、作動油タンク11、21の油面が変動することがある。作動油タンク11、21の作動油を合わせた総油量は基本的に一定であるから、例えば作動油タンク11の作動油が増えれば、必然的に作動油タンク21の作動油は減る関係になる。作動油タンク11、21の油面が、規定された範囲を超えて変動した場合、パワーユニット1、2の連動運転をそれ以上継続できなくなる。
そこで、規定された範囲を超えた変動、例えば作動油タンク容量の1%を超える変動を油量センサ64a、64bが検知すると、いずれかの油量調整ポンプ63a、63bが作動し、タンク接続配管60を介して作動油タンク11、21の間で作動油が移動する。
例えば、パワーユニット1の作動油タンク11の油面が上昇したとき、作動油タンク11の油量調整ポンプ63aが作動し、油量調整ポート61aから作動油を吐出することにより逆止弁65aが開き、タンク接続配管60を通り、開状態に制御された自動開閉弁67bを通ってパワーユニット2の油量調整ポート62bから作動油タンク21に流入する(矢印A)。このとき、自動開閉弁67aは閉状態のままであり、逆止弁65bは逆方向であるので閉じている。逆の場合は、作動油タンク21の油量調整ポンプ63bが作動し、油量調整ポート61bから作動油を吐出することにより逆止弁65bが開き、タンク接続配管60を通り、開状態に制御された自動開閉弁67aを通ってパワーユニット1の油量調整ポート62aから作動油タンク11に流入する(矢印B)。このとき、自動開閉弁67bは閉状態のままであり、逆止弁65aは逆方向であるので閉じている。
このように油量調整装置6によって、パワーユニット1、2の作動油タンク11、21の作動油の量が常に適切に維持されることにより、パワーユニット1、2の安定で連続的な連動運転を行うことができる。
また、油量調整ポンプ63a、63bが作動油タンク11、21内に設置されることによって、油量調整ポンプを作動油タンク外に設けた場合に起こり得る油量調整ポンプからの油漏れの心配がない。加えて、油量調整ポンプによるエアの吸込の心配もない。従って、油量調整部6はメンテナンス不要で運転することが可能である。
好適には、パワーユニット1、2の連動運転を開始する準備作業として、タンク接続配管60内に存在するエアを除去するために、油量調整ポンプ63a又は63bを作動させて一方の作動油タンクから他方の作動油タンクに作動油を移動させる。これにより管内のエアはいずれかの作動油タンク11、21まで移動して排除される。その後、双方の作動油タンク11、21の油量を適正な量に戻し、連動運転を開始する。
タンク接続配管60内の当初のエアは、タンク接続配管60を作動油タンク11、21に接続する際に必然的に入り込む。このエアを放置したまま連動運転を開始すると、エア溜まりを生じることよって作動油がタンク接続配管60内を移動できなくなる。その結果、双方の作動油タンク11、21の油量バランスがくずれ、運転を継続できなくなる。運転開始前にタンク接続配管60内のエアを強制的に排除することでこれを回避できる。
図2は、本発明の第2の実施形態における構成例を模式的に示す図である。この例では、2台の油圧式バイブロハンマ3A、3Bに作動油を供給するために2台のパワーユニット1、2を連動させている。
第1の実施形態と異なる点は、中継装置41、51の形態である。この場合、中継装置41の入口側には第1の実施形態と同様にパワーユニット1からの油圧ホース14と、パワーユニット2からの油圧ホース24が接続され、作動油が合流される。第2の実施形態では、中継装置41の出口側に、バイブロハンマ3Aに接続される油圧ホース44aとバイブロハンマ3Bに接続される油圧ホース44bが接続され、作動油が分流される。
2台の油圧式バイブロハンマ3A、3Bの各々の起振機32a、32bの回転軸は、タイヤカップリング又はユニバーサルジョイント等の連係治具により連結されている。連動させる2台の油圧式バイブロハンマ3A、3Bは、同じ性能及び能力を有する。従って、中継装置41で合流する前の各パワーユニット1、2からの作動油の量が異なっている場合であっても、中継装置41から分流して各バイブロハンマ3A、3Bへ送出される作動油は均等に分配される。
各バイブロハンマ3A、3Bからの戻りの作動油についても同様である。各バイブロハンマ3A、3Bからの作動油はそれぞれ油圧ホース45a、45bを介して中継装置51の入口側で合流し、中継装置51の出口側で各パワーユニット1、2の送出した量と同じ量に分配されてそれぞれ油圧ホース15、25を介して戻っていく。
2台のパワーユニット1、2及び油量調整部6については、第1の実施形態で説明した通りである。
図3は、本発明のパワーユニット連動装置のさらに別の構成例を示す。この例では、油量調整部6における作動油タンクの油量調整ポンプが、吐出及び吸引を行う双方向ポンプである。図3では、パワーユニット1の作動油タンク11には、1つの油量調整ポート61aのみが設けられ、これに、双方向ポンプである油量調整ポンプ63aの吐出/吸引口が接続される。一方、パワーユニット2の作動油タンク21には、1つの油量調整ポート62bのみが設けられ、油量調整ポンプは設けられていない。また、作動油タンク11の油量調整ポート61aとタンク接続配管60との間には、自動開閉弁68が設けられている。自動開閉弁68は、タンク接続配管60を介して作動油を移動させないときは閉状態に制御されている。
この場合、作動油タンク11の油面が上昇したとき、油量調整ポンプ63aが吐出ポンプとして作動し、作動油は、開状態に制御された自動開閉弁68及びタンク接続配管60を通って、油量調整ポート62bから作動油タンク21に移動する(矢印A)。また、作動油タンク11の油面が下降したとき、油量調整ポンプ63bが吸引ポンプとして作動し、作動油は、作動油タンク21の油量調整ポート62bから、タンク接続配管60及び開状態に制御された自動開閉弁68を通って油量調整ポート61aから作動油タンク11に移動する(矢印B)。
以上に述べた本発明の各実施形態は、本発明の主旨に沿う限りにおいて多様な変形形態が考えられ、それらについても本発明の範囲に含まれる。例えば、本発明のパワーユニット連動装置を適用して連動させるパワーユニットは2台に限られず、3台以上とすることができる。また、本発明を適用した連動パワーユニットにより駆動される油圧式バイブロハンマも1台又は2台に限られず、3台以上とすることができる。
1、2 パワーユニット
11、21 作動油タンク
12、22 作動油
13、23 出油ポート
14、15、24、25 油圧ホース
16、26 入油ポート
3、3A、3B バイブロハンマ
31 メイン油圧モータ
31a 給油ポート
31b 排油ポート
32 起振機
33 チャック装置
41、51 中継装置
42、52 油圧ホース
6 油量調整部
60 タンク接続配管
61a、61b、62a、62b 油量調整ポート
63a、63b 油量調整ポンプ
64a、64b 油量センサ
65a、65b 逆止弁
66a、66b 塵よけ段部
67a、67b、68 自動開閉弁
7 連係治具
・ 本発明の態様は、1又は複数の油圧式バイブロハンマ(3,3A,3B)に作動油を供給するべく複数のパワーユニット(1,2)を連動させるためのパワーユニット連動装置であって、
複数のパワーユニット(1,2)の各々の出油ポート(13,23)からそれぞれ送出された作動油を合流させると共に1又は複数の油圧式バイブロハンマ(3,3A,3B)に送出する第1の中継装置(41)と、
1又は複数の油圧バイブロハンマ(3,3A,3B)から戻る作動油を流入させると共に複数のパワーユニット(1,2)に対し分流してそれぞれに戻す第2の中継装置(51)と、を有することを特徴とする。
・ 上記態様において、複数の前記パワーユニット(1,2)の各々の作動油タンク(11,21)に1又は複数設けられ、他の作動油タンク(21,11)との間で作動油を移動させるための油量調整ポート(61a,61b,62a,62b)と、
前記油量調整ポート(61a,61b,62a,62b)から作動油を流出又は流入させるために作動油タンク(11,21)内に設けられた油量調整ポンプ(63a,63b)と、
全ての前記作動油タンク(21,11)の各々の前記油量調整ポート(61a,61b,62a,62b)を互いに連結するタンク接続配管(60)と、を有することが、好適である。
・ 上記態様において、前記油量調整ポートが各作動油タンク(11,21)に一対設けられ、一方が作動油を流出させるポート(61a,61b)であり、他方が作動油を流入させるポート(62a,62b)であることが、好適である。
・ 上記態様において、前記作動油を流出させるポート(61a,61b)に吐出ポンプである前記油量調整ポンプ(63a,63b)が接続されていることが、好適である。
・ 上記態様において、前記作動油を流入させるポート(62a,62b)に吸引ポンプである前記油量調整ポンプ(63a,63b)が接続されていることが、好適である。
・ 上記態様において、複数の前記油圧式バイブロハンマ(3A,3B)が設けられる場合、各油圧式バイブロハンマ(3A,3B)の起振機同士を連結する連係治具(7)をさらに有することが、好適である。
・ 上記態様において、複数の前記パワーユニット(1,2)の各々の作動油タンク(21,11)に設けられた油量センサ(64a,64b)をさらに有することが、好適である。
・ 本発明の別の態様は、上記態様のパワーユニット連動装置の運転方法であって、
前記油量センサ(64a,64b)が、前記作動油タンク(11,21)の作動油の量が規定された範囲より多いか又は少ないことを検知することに基づいて前記油量調整ポンプ(63a,63b)を稼動させることにより、前記油量調整ポート(61a,61b,62a,62b)及び前記タンク接続配管(60)を介して複数の前記作動油タンク(11,21)の間で作動油を移動させ、各作動油タンク(11,21)の作動油の量を規定された範囲に保持することが、好適である。

Claims (8)

  1. 1又は複数の油圧式バイブロハンマ(3,3A,3B)に作動油を供給するべく複数のパワーユニット(1,2)を連動させるためのパワーユニット連動装置であって、
    複数のパワーユニット(1,2)の各々の出油ポート(13,23)からそれぞれ送出された作動油を合流させると共に1又は複数の油圧式バイブロハンマ(3,3A,3B)に送出する第1の中継装置(41)と、
    1又は複数の油圧バイブロハンマ(3,3A,3B)から戻る作動油を流入させると共に複数のパワーユニット(1,2)に対し分流してそれぞれに戻す第2の中継装置(51)と、を有することを特徴とするパワーユニット連動装置。
  2. 複数の前記パワーユニット(1,2)の各々の作動油タンク(11,21)に1又は複数設けられ、他の作動油タンク(21,11)との間で作動油を移動させるための油量調整ポート(61a,61b,62a,62b)と、
    前記油量調整ポート(61a,61b,62a,62b)から作動油を流出又は流入させるために作動油タンク(11,21)内に設けられた油量調整ポンプ(63a,63b)と、
    全ての前記作動油タンク(11,21)の各々の前記油量調整ポート(61a,61b,62a,62b)を互いに連結するタンク接続配管(60)と、を有することを特徴とする請求項1に記載のパワーユニット連動装置。
  3. 前記油量調整ポートが各作動油タンク(1,2)に一対設けられ、一方が作動油を流出させる油量調整ポート(61a,61b)であり、他方が作動油を流入させる油量調整ポート(62a,62b)であることを特徴とする請求項2に記載のパワーユニット連動装置。
  4. 前記作動油を流出させる油量調整ポート(61a,61b)に、吐出ポンプである前記油量調整ポンプ(63a,63b)が接続されていることを特徴とする請求項3に記載のパワーユニット連動装置。
  5. 前記油量調整ポート(61a)に、吐出及び吸引を行う双方向ポンプである前記油量調整ポンプ(63a)が接続されていることを特徴とする請求項2に記載のパワーユニット連動装置。
  6. 複数の前記油圧式バイブロハンマ(3A,3B)が設けられる場合、各油圧式バイブロハンマ(3A,3B)の起振機(32a,32b)同士を連結する連係治具(7)をさらに有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のパワーユニット連動装置。
  7. 複数の前記パワーユニット(1,2)の各々の作動油タンク(11,21)に設けられた油量センサ(64a,64b)をさらに有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のパワーユニット連動装置。
  8. 請求項7に記載のパワーユニット連動装置の運転方法であって、
    前記油量センサ(64a,64b)が、前記作動油タンク(1,2)の作動油の量が規定された範囲より多いか又は少ないことを検知することに基づいて前記油量調整ポンプ(63a,63b)を稼動させることにより、前記油量調整ポート(61a,61b,62a,62b)及び前記タンク接続配管(60)を介して複数の前記作動油タンク(1,2)の間で作動油を移動させ、各作動油タンク(1,2)の作動油の量を規定された範囲に保持することを特徴とするパワーユニット連動装置の運転方法。
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