JP5993319B2 - リフレクトアレー及び素子 - Google Patents

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本発明は、無線通信に利用されるリフレクトアレーに関する。
無線通信の技術分野において、通信エリアの確保等のために、入射波を自在な方向に向けて散乱できるリフレクトアレーの適用が検討されている(非特許文献3)。また、リフレクトアレーは、直接波がドミナントである見通し伝搬環境において、複数の(マルチ)パスを形成し、複数入力複数出力(Multiple Input Multiple Output:MIMO)方式によるスループットの向上及び/又は信頼性の強化を図る等のために使用されてもよい(非特許文献5,6)。
また、通信の高速大容量化等を図るため、互いに直交する2つの偏波が、偏波ダイバーシチや、偏波MIMOとして、通信に利用される場合がある。この場合における偏波は直線偏波であり、例えば、入射面に垂直な電界成分を有する電波(Transverse Electric wave:TE波)及び入射面に平行な電界成分を有する電波(Transverse Magnetic wave:TM波)のように言及されてもよい。あるいは偏波は大地に垂直な電界成分を有する垂直偏波(vertical polarization wave)及び大地に平行な電界成分を有する水平偏波(horizontal polarization wave)のように言及されてもよい。また、特に屋外においては、伝搬環境の影響により電界はさまざまな方向に回転するこの場合、電界は、垂直成分と水平成分の二つの成分を持つと考えてよい。何れにせよ、電界の振幅方向が互いに直交する2つの平面波は通信に利用可能である。
従来のリフレクトアレーは、非特許文献7にあるように、マイクロストリップ素子のように、約半波長の素子を用いている。この素子のサイズを変えることによって、共振周波数がずれるため、反射位相を変化させることができる。よって、平面波が所望方向に向くように各アレー素子の位相を決定すればよい。このような、半波長の素子を複数の偏波に対応させ、ある方向から到来する2つの偏波をそれぞれ所望の方向に反射させるリフレクトアレーを実現するために、クロスダイポールを用いる方法が報告されている(非特許文献2,8)。
一方、従来の半波長素子を用いたリフレクトアレーよりも反射方向を広角に制御する方法として、波長よりもはるかに小さい、マッシュルーム構造を用いたリフレクトアレーが報告されている(非特許文献3)。しかし、二つの直交する偏波を共用できるマッシュルーム構造はいままで存在しなかった。従って、広角制御できる偏波共用のためのマッシュルーム構造は存在しなかった。
他方、LTE(Long Term Evolution)-Advanced方式のような無線通信システムでは、必要に応じて通信に複数の周波数バンド又はキャリアが使用される。従って、通信に使用される電波を反射するリフレクトアレーも複数の周波数バンド(マルチバンド)に対応していることが望ましい。マルチバンドに対応した従来のリフレクトアレーについては非特許文献1および非特許文献2に記載されている。非特許文献1に記載のリフレクトアレーは、Kaバンド(32GHz)用の途切れた環状の素子と、Xバンド(8.4GHz)用の途切れた方形の線状素子と、Cバンド(7.1GHz)用のクロスダイポール素子とを有する。非特許文献2に記載のリフレクトアレーは、クロスダイポールを素子とし、電界がX軸に平行な第一の周波数f1の入射波にについては、クロスダイポール素子のX方向の長さを変化させて反射位相が決定され、電界がY軸に平行な第二の周波数f2の入射波電波については、クロスダイポール素子のY方向の長さを変化させて反射位相を決定する。
しかし、従来の構造は、半波長素子をベースにしており、グレーティングローブの発生や素子間相互結合の影響により、40度以上の広角制御が困難である。
このような問題を解決するため、非特許文献3、4に記載されるようなマッシュルーム構造を有したリフレクトアレーが提案された。しかし、これらは偏波共用素子ではない。このため、各偏波に対して独立に設計することは困難である。従って、図2に示すように、Y方向のマッシュルーム間のギャップgyを変化させると、X方向のマッシュルーム間のギャップgxに対する反射位相の値もまた変化してしまうことがわかる。
特開2012−34331号公報
Fan Yang, Ang Yu, Atef Elsherbeni and John Huang,"Single-Layer Multi-band Circularly Polarized Reflect array Antenna: Concept, Design and Measurement,"URSI General Assembly, Chicago, Illinois, August 7-16, 2008. T. Maruyama, T. Furuno, T. Ohya, Y. Oda, Q. Chen, and K. Sawaya, "Dual Frequency Selective Reflectarray for Propagation Improvement", IEEE iWAT, 2010, pp.1-4, 5464764, March 2010. T. Maruyama, T. Furuno, Y. Oda, J. Shen, and T. Ohya, "Capacitance value control for metamaterial reflectarray using multi-layer mushroom structure with parasitic patches," ACES JOURNAL, vol. 27, no. 1, pp. 28-41, Jan. 2012. T. Maruyama, J. Shen, N. Tran and Y. Oda "Multi-band Reflectarray using Mushroom Structure," IEEE ICWITS 2012. T. Maruyama, Y. Oda, J. Shen, N. Tran andH. Kayama:"Design of wide angle reflection reflectarray using multi-layer mushroom structure to improve propagation," IEEE URSI General Assembly and Scientific Symposium, 2011 XXXth URSI, Aug., 2011. J. Shen, Y. Oda, T. Furuno, T. Maruyama, and T. Ohya, "A novel approach for capacity improvement of 2x2 MIMO in LOS channel using reflectarray," VTC2011 spring, 10.1109/VETECS.2011.5956339, May 2011. D. M. Pozar, T. S. Targonsky, and H. D. Syrigos, "Design of millimeter wave microstrip reflectarrays," IEEE Trans. Antennas Propagat., vol. AP-45, no. 2, pp. 287-295, 1997. L. Li, Q. Chen, Q. Yuan, K. Sawaya, T. Maruyama, T. Furuno, and S Uebayashi, "Frequency Selective Reflectarray using Crossed-Dipole Elements with Square Loops for Wireless Communication Applications," IEEE Trans. Antennas Propagat., vol. AP-59, no. 1, pp. 89-99, 2011.
本発明は、従来困難であった、課題を解決するためになされたものであり、
(1)TE入射の反射位相とTM入射の反射位相とを独立に変更することを可能にするリフレクトアレーを提供すること、
(2)広角制御を可能にすること、
(3)マッシュルーム構造において、X方向の反射位相をかえるためにX方向のギャップサイズを変化させたとき、Y方向の容量(キャパシタンス)の値を変化させない方法を提供すること、
(4)複数の周波数での共用
のうちの全て、もしくはどれか一つを可能とするリフレクトアレーを実現することである。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、外側パッチと内側パッチによって構成されるH型素子を複数配置したリフレクトアレーであって、隣接するH型素子の第1方向及び第2方向の外側パッチ間の間にそれぞれ生じる第1外側パッチ間ギャップ及び第2外側パッチ間ギャップの値を一定に保ったまま、前記第2方向の内側パッチの間に生じる内側パッチ間ギャップの値を変化させることで、前記第2方向の偏波に対する反射位相を変化させることを特徴とするリフレクトアレーに関する。
本発明の他の態様は、外側パッチと内側パッチによって構成されるH型素子を複数配置したリフレクトアレーであって、隣接するH型素子の第1方向及び第2方向の外側パッチ間の間にそれぞれ生じる第1外側パッチ間ギャップ及び第2外側パッチ間ギャップの値と、第1内側パッチの長さを一定に保ったまま、前記第2方向の内側パッチの間に生じる内側パッチ間ギャップの値を変化させることで、前記第2方向の偏波に対する反射位相を変化させることを特徴とするリフレクトアレーに関する。
本発明の他の態様は、接地プレートと、前記接地プレートに接続されたビアと、前記ビアを介し前記接地プレートから隔てて設けられたH型パッチとを有する素子であって、前記H型パッチは、2つの矩形の外側パッチと、1つの矩形の内側パッチとを有し、前記2つの外側パッチは、前記内側パッチを挟むよう前記内側パッチに連結される素子に関する。
本発明によると、TE入射の反射位相とTM入射の反射位相とを独立に変更することを可能にするリフレクトアレーを、さらには、複数の周波数で共用可能なリフレクトアレーを提供することができる。
図1は、従来技術によるクロスダイポールアンテナのリフレクトアレーの概略図である。 図2は、Y方向のマッシュルーム間のギャップgyを変化させたときのX方向のマッシュルーム間のギャップgxに対する反射位相を示す図である。 図3は、マッシュルーム構造を用いたリフレクトアレーの原理を説明するための説明図である。 図4は、マッシュルーム構造による素子の等価回路図である。 図5は、従来のマッシュルーム構造によるリフレクトアレーの拡大平面図である。 図6Aは、本発明の一実施例によるH型マッシュルーム素子の構造を示す図である。 図6Bは、本発明の一実施例によるH型マッシュルーム素子の構造を示す図である。 図7は、本発明の一実施例によるH型マッシュルーム素子の平面図である。 図8は、本発明の第1実施例によるH型マッシュルーム素子を用いて構成したリフレクトアレーの1周期分の構造図である。 図9は、図8の本発明の第1実施例によるH型マッシュルーム素子によるリフレクトアレーを3列並べたものの一部の拡大図である。 図10は、図8の本発明の第1実施例によるH型マッシュルーム素子によるリフレクトアレーを3列並べたものの一部の拡大図である。 図11は、図8の本発明の第1実施例によるH型マッシュルーム素子によるリフレクトアレーを3列並べたものの一部の拡大図である。 図12は、図8の本発明の第1実施例によるH型マッシュルーム素子によるリフレクトアレーを3列並べたものの一部の拡大図である。 図13は、本発明の第1実施例の反射位相と外側パッチの長さとの関係を内側パッチの長さを変えて、3つの周波数の場合について示す図である。 図14は、本発明の第1実施例の反射位相と内側パッチの長さとの関係を外側パッチの長さを変えて、第一の周波数の場合について示す図である。 図15は、本発明の第1実施例によるH型マッシュルーム素子によるリフレクトアレーの一例となる設計値を示す。 図16は、選択されたOyの値を示す図である。 図17は、選択されたIxの値を示す図である。 図18は、表1の設計条件でリフレクトアレーに入射したときの散乱断面積を示す図である。 図19は、表1の設計条件でリフレクトアレーに入射したときの散乱断面積を示す図である。 図20は、本発明の第2実施例によるリフレクトアレーの構造を示す図である。 図21は、本発明の第2実施例によるTE入射H型マッシュルーム素子によるマルチバンドリフレクトアレーの反射位相特性のOyに対する変化を示す図である。 図22は、本発明の第2実施例によるTM入射H型マッシュルーム素子によるマルチバンドリフレクトアレーの反射位相特性のlxに対する変化を示す図である。 図23は、本発明の第3実施例によるH型マッシュルーム素子によるリフレクトアレーの拡大図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図中、同様な要素には同じ参照番号又は参照符号が付されている。
まず、マッシュルーム構造を有した反射素子によるマルチバンドリフレクトアレーを概略する。
図3は、リフレクトアレーの基本原理を説明するための説明図を示す。図示されているように、地板上に整列した複数の素子各々による反射波の位相が、隣接する素子同士の間で徐々に変化していたとする。図示の例の場合、隣接する素子各々による反射波の位相差は90度である。電波は等位相面(破線で示されている)に垂直な方向に進行するので、個々の素子からの反射位相を適切に調整しつつ、素子を平面上に配置することでリフレクトアレーを形成し、入射波を所望の方向に反射させることができる。
M×Nのアレーによって構成されるリフレクトアレー設計の際にmn番目の素子に与えられる位相αmnは、位置ベクトルrmn、入射及び反射方向単位ベクトルu,uを用いて(1)式で表される(非特許文献7)。いいかえると、(1)式のように、mn番目の素子にαmnの反射位相を与ると、反射方向の単位ベクトルuに直交する面が等位相面となり、uの方向に反射波が進む。
Figure 0005993319
(1)式において、kは、動作周波数fにおける波数であり、(2)式であらわされる。
Figure 0005993319
(1)式より、x方向に隣接するmn番目と(m-1)n番目の素子どうしの位相差は(3)式で、y方向に隣接する素子どうしの位相差は(4)式で与えられる。
Figure 0005993319
また、y方向に隣接するmn番目とm(n-1)番目の素子どうしの位相差は(3)式で、y方向に隣接する素子どうしの位相差は(4)式で与えられる。
Figure 0005993319
単位ベクトルuできまる入射方向と単位ベクトルuできまる反射方向のなす平面が、二本の直線の成す平面として求められる。これを反射面と呼ぶ。この反射面に対して、電界が直交しているときをTE波、平行なときをTM波と呼ぶ。
先ずはじめにTE入射とTM入射を同じ方向に反射させるための原理について述べる。
TE入射に対する位相差を、ΔαmxTE,ΔαnyTE TM入射に対する位相差を、ΔαmxTE,ΔαnyTEとおくと、(5)式、(6)式が成立するとき、TE波も、TM波も同じ方向から入射波を同じ方向に反射できることがわかる。
Figure 0005993319
Figure 0005993319
次に、第一の周波数と第二の周波数で同じ方向から入射する波を同じ方向に反射させるための原理について述べる。
第一の周波数をf、第二の周波数をfとするときに、二つの周波数どうしの入射方向ベクトルuと位置ベクトルrmnがそれぞれ等しい場合に、二つの周波数ともに同じ反射方向ベクトルuの方向に反射するためには、
Figure 0005993319
Figure 0005993319
(7),(8)式が成り立てばよい。
(7),(8)式を変形して、位相の比と、波数の比が等しくすればよいことがわかる。また、このとき、(3),(4)式より位相の比が等しければ位相差の比もまた等しくなる。すなわち、(9)式が成り立てばよい。
Figure 0005993319
(9)式は、Y方向の位相差の比も、X方向の位相差の比も周波数の比となることを示している。
次に、周波数とTM,TE入射の関係について述べる。ここで、第一の周波数がTM入射、第二の周波数がTM入射のときにそれぞれが同じ方向に反射するようにするためには、(10)式が成り立てばよい。
Figure 0005993319
また、第一の周波数がTE入射、第二の周波数がTE入射のときにそれぞれが同じ方向に反射するようにするためには、(11)式が成り立てばよい。
Figure 0005993319
また、第一の周波数がTE入射、第二の周波数がTM入射のときにそれぞれが同じ方向に反射するようにするためには、(12)式が成り立てばよい。
Figure 0005993319
また、第一の周波数がTM入射、第二の周波数がTE入射のときにそれぞれが同じ方向に反射するようにするためには、(13)式が成り立てばよい。
Figure 0005993319
すなわち、TE入射のときに第一の周波数でリフレクトアレーが動作したときの反射方向と、TM入射のときに第二の周波数でリフレクトアレーが動作したときの反射方向を等しくする場合は、TE入射のときに第一の周波数で得られる位相と、TM入射のときに第二の周波数で得られる位相の比と、波数の比が等しくすればよいことがわかる。
本発明のH型マッシュルームの動作原理を説明するために、まず従来のマッシュルーム構造の動作原理について説明する。
図4は、マッシュルーム構造の等価回路を示す。図4の並ぶマッシュルーム構造のパッチ53の間のギャップに起因して、キャパシタンスCが生じる。従って図5の線pに沿って並ぶマッシュルーム構造のパッチ53と、線qに沿って並ぶマッシュルーム構造のパッチにより、ギャップの大きさの異なるマッシュルームを並べると、値の異なるキャパシタンスC1,..,Cnが線qに沿って並ぶことになる。更に、線pに沿って並ぶマッシュルーム構造のビア52、及び線qに沿って並ぶマッシュルーム構造のビア52に起因して、インダクタンスLが生じる。したがって、隣接するマッシュルーム構造の等価回路は、図4右側に示されるような回路になる。すなわち、等価回路において、インダクタンスLとキャパシタンスCとが並列に接続されている。キャパシタンスC、は、(14)、(15)式であらわされる。
Figure 0005993319
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数式(14)は、電界がx方向に平行なときに生まれるキャパシタンスであり、数式(15)は、電界がy方向に平行なときに生まれるキャパシタンスである。非特許文献3に示されているように、マッシュルーム構造のキャパシタンスは、ギャップの値を変えることで変化させられる。しかし、(14),(15)式からわかるように、x方向のギャップを変えると、x方向のパッチサイズが変化するため、y方向のキャパシタンスに影響を与える。すなわち、キャパシタンスの値をx方向とy方向で独立に決められないという問題が生じる。
なお、数式(14)、(15)において、ε0は真空の誘電率を表し、εrはパッチ同士の間に介在する材料の比誘電率を表す。素子間隔は上記の例の場合、y軸方向のビア間隔Δyである。ギャップgyは隣接するパッチ同士の隙間であり、上記の例の場合、gy=Δy-Wyである。Wyはy軸方向のパッチの長さを表す。すなわち、arccosh関数の引数は、素子間隔とギャップとの比率を表す。
また、インダクタンスL、表面インピーダンスZs及び反射係数Γは、それぞれ(16)、(17)、(18)式であらわされる。
Figure 0005993319
Figure 0005993319
Figure 0005993319
数式(14)、(15)において、ε0は真空の誘電率を表し、εrはパッチ同士の間に介在する材料の比誘電率を表す。Wyはy軸方向のパッチの長さ、Wxはx軸方向のパッチの長さを表す。すなわち、arccosh関数の引数は、素子間隔とギャップとの比率を表す。数式(16)において、μはビア同士の間に介在する材料の透磁率を表し、tはパッチ53の高さ(接地プレート51からパッチ53までの距離)を表す。数式(17)において、ωは角周波数を表し、jは虚数単位を表す。数式(18)において、ηは自由空間インピーダンスを表し、φは位相差を表す。
概して、マッシュルーム構造(素子)の反射位相は、ある共振周波数において0になる。素子のキャパシタンスC及び/又はインダクタンスLを調整することで、共振周波数がずれるため、反射位相の値を調整することができる。マッシュルーム構造を素子とするリフレクトアレーの設計においては、共振周波数の電波が所望方向に反射するように、キャパシタンスC及び/又はインダクタンスLにより個々の素子の反射位相を適切に設定する必要がある。
マッシュルーム構造の反射素子を利用した偏波共用マルチバンドリフレクトアレーでは、X方向のギャップを変化させると、電界がX方向に平行な電波の反射位相だけでなく、電界がY方向に平行な電波の反射位相もまた変化してしまう(非特許文献4)。また、Y方向のギャップを変化させると、電界がY方向に平行な電波の反射位相だけでなく、電界がX方向に平行な電波の反射位相もまた変化してしまう(図2)。すなわち、従来のマッシュルーム構造の反射素子を利用した偏波共用マルチバンドリフレクトアレーでは、TE入射の反射位相とTM入射の反射位相とを独立に変えることは困難であった。これは、X方向のギャップを変えると、Y方向のギャップに生じるパッチの長さが変化し、上述した数式(14),(15)に示されるように、容量(キャパシタンス)の値が変化してしまうためであると考えられる。
後述されるH型マッシュルーム構造を有した反射素子では、このようなマッシュルーム構造の反射素子を利用した偏波共用マルチバンドリフレクトアレーの問題点を解消することが可能となる。
次に、本発明の一実施例によるH型マッシュルーム構造を有する反射素子を説明する。図6A及び6Bは、本発明の一実施例によるH型マッシュルーム素子の構造を示す図である。図6Aに示されるように、本発明の一実施例によるH型マッシュルーム素子は、接地プレート51と、ビア52と、H型パッチ54とを有する。典型的には、図6Bに示されるように、各H型マッシュルーム素子がビア52及びH型パッチ54を有し、複数のH型マッシュルーム素子が接地プレート51上にアレー状に配置される。図7の実施例では、H型パッチ54は、同一サイズの2つの矩形の外側パッチと、1つの矩形の内側パッチとの3つの矩形部分から構成され、H型パッチ54が矩形の一辺により規定される第1方向(X方向)と第1方向に直交する第2方向(Y方向)とに関して対称となるように、2つの外側パッチが内側パッチを挟むよう内側パッチに連結される。
図示されるH型パッチ54では、外側パッチのX方向に関する長さがOxであり、H型パッチのY方向に関する長さがOyであり、内側パッチのX方向に関する長さがIxであり、内側パッチのY方向に関する長さがIyである。典型的には、H型パッチは、図6,7に示されるようなH型の形状を有するが、本発明によるH型パッチは、これに限定されるものでなく、例えば、2つ外側パッチが異なるサイズを有してもよい。この場合、H型パッチは、第1方向と第2方向とに関して非対称となってもよい。また、上述した第1方向と第2方向とは必ずしも直交していなくてもよい。
上述した実施例によるH型パッチ54は、同一サイズの2つの矩形の外側パッチと、1つの矩形の内側パッチとの3つの矩形部分から構成され、H型パッチが矩形の一辺により規定される第1方向と第1方向に直交する第2方向とに関して対称となるように、2つの外側パッチが内側パッチを挟むよう内側パッチに連結される任意の形状のパッチである。例えば、図8〜12に示される各反射素子のパッチは、このように規定された形状を有するものであり、何れもH型パッチである。また、典型的なH型パッチではOx>Ixであるが、これに限定されるものでなく、Ox≦Ixであってもよい。本発明の各実施例によるリフレクトアレーは、上述したH型パッチを有する複数のH型マッシュルーム素子をアレー状に配置することによって構成される。
次に、本発明の第1実施例によるH型マッシュルーム素子から構成されるマルチバンドリフレクトアレーを説明する。第1実施例によるマルチバンドリフレクトアレーでは、Y方向に平行な電界の入射に対してはOyの長さを変化させ、X方向に平行な電界の入射に対してはOxの長さを一定にしたまま、Ixの値だけを変化させるようH型マッシュルーム素子が配置される。ここでOxを、X方向の容量(キャパシタンス)を形成するコンデンサーの面積、すなわち、(14)式のWxに相当すると考えれば、Ixを変えてもOxの値は変化しないので、Y方向に隣接するギャップ間の生じる容量(キャパシタンス)を一定にすることが可能となり、X方向のギャップを変えても、容量の値を一定に維持することが可能となる。すなわち、X方向に電界が向いている場合は、Ixの値を変化させ、Y方向に電界が向いている場合はOyの値を変化させることで、Y方向のキャパシタンスに影響をあたえずに、X方向の反射位相の値を変化させることが可能となる。
すなわち、隣接するH型素子の第1方向及び第2方向の外側パッチ間の間にそれぞれ生じる第1外側パッチ間のギャップ及び第2外側パッチ間のギャップの値を一定に保ったまま、第2方向の内側パッチの間に生じる内側パッチ間のギャップの値を変化させることで、第2方向の偏波に対する反射位相を変化させることができる。この場合、第1方向に隣接するH型素子の間に生じるキャパシタンスは、第1外側パッチ間のキャップの大きさに基づき決定され、第2方向に隣接するH型素子の間に生じるキャパシタンスは、第2外側パッチ間のギャップの大きさに基づき決定されることになる。
上記H型パッチは、以下のように言い換えることもできる。すなわち、H型パッチは、2つの矩形の外側パッチによって構成されるH型パッチの外側の4つの頂点と、内側パッチによって構成される内側の4つの頂点によって構成され、第1方向に平行に入射した電界の反射位相を変えるため、外側パッチの4つの頂点の位置と外側パッチの大きさを一定に維持しながら、内側パッチの4つの頂点の位置よって決まる第1方向の内側パッチの長さが決定される。また、第2方向に平行に入射した電界の反射位相を変えるため、第2方向に関するH型パッチの外側パッチの4つの頂点の位置によって決まる第2方向の長さが決定される。
図13は、本発明の第1実施例の反射位相と外側パッチの長さとの関係を示す図である。図示されたグラフでは、8.25GHz, 11GHz及び14.3GHzの3つのバンドについて、Y方向に平行に入射した電界の反射位相とOyとの関係に関するシミュレーション結果が示されている。例えば、8.25GHzについて、実線で示されたIx=2.8mmのシミュレーション結果と、破線で示されたIx=2.8mmのシミュレーション結果とはほぼ重なった曲線になっており、反射位相とOyとの関係が内側のパッチのX方向の長さIxに依存しないことが理解される。すなわち、外側のパッチのY方向の長さOyのみを変えることによって、Y方向に平行に入射した電界(TM入射)について所望の反射位相を得ることが可能になる。11GHz及び14.3GHzのシミュレーション結果についても、同様に実線で示されたIx=2.8mmのシミュレーション結果と、破線で示されたIx=2.8mmのシミュレーション結果とはほぼ重なった曲線になっており、反射位相とOyとの関係が内側のパッチのX方向の長さIxに依存しないことが示されている。
図14は、本発明の第1実施例の反射位相と内側パッチの長さとの関係を示す図である。図示されたグラフでは、Y方向の外側のパッチの長さOyが2.8mm及び3.9mmであり、内側のパッチの長さIyが2.4mm及び3.5mm(Iy=Oy-0.4mm)のそれぞれのケースについて、X方向に平行に入射した電界の反射位相とIyとの関係に関するシミュレーション結果が示されている。Y方向の外側のパッチの長さOyを決めると、Iyの値も決まり、このとき、Ixを変化させることで、反射位相の値を360度近く変化できることがわかる。ここで、入射方向は、(θ=20度、φ=0度)としている。この結果、TE(Transverse Electric wave)入射の反射位相をTM(Transverse Magnetic wave)入射の反射位相と独立に変えることが可能となる。
本発明の第1実施例によるH型マッシュルーム素子によるリフレクトアレーの設計値を図15の表1に示す。図13、14から、表1を満たすように、Oy及びIxの値を決定した。図16は選択されたOyの値を示し、図17は選択されたIxの値を示す。
図8は、表1に示した設計値に基づいて反射位相が得られるように、図13,14から構造を決定した本発明の第1実施例によるH型マッシュルーム素子によるリフレクトアレーの全体図である。また、図9〜12は、当該H型マッシュルーム素子によるリフレクトアレーの拡大図である。図8及び図9〜12の下部に示されるように、第1実施例によるマルチバンドリフレクトアレーは、各種サイズのH型マッシュルーム素子がアレー状に配置されることによって構成される。図9〜12の上部には、図8に示されるマルチバンドリフレクトアレーの各部分の拡大図が示されている。
図9に示される第1部分では、X方向に3個とY方向に10個の合計30個のH型マッシュルーム素子がアレイ状に配置され、異なるOy1-Oy10及びIx1-Ix10のサイズと、同一のOxのサイズとを有する10個のH型マッシュルーム素子のセット11がY方向に配置されている。また、同様のH型マッシュルーム素子のアレイのセット12,13がX方向に配置されている。
このように構成されたリフレクトアレーは、同一のOxを有するマッシュルーム素子が利用されるため、Y方向に隣接するギャップ間に生じる容量を一定にすることが可能となり、上述した数式(14),(15)などを利用してOy1-Oy10の各サイズとIx1-Ix10の各サイズとを独立に求めることによって、Y方向に平行に入射した電界を所望の反射位相で出射し、X方向に平行に入射した電界を所望の反射位相で出射することができる。
次に図10に示される第2部分では、第1部分と同様に、X方向に3個とY方向に10個の合計30個のH型マッシュルーム素子がアレイ状に配置され、異なるOy11-Oy20及びIx11-Ix20のサイズと、同一のOxのサイズとを有する10個のH型マッシュルーム素子のセット21がY方向に配置されている。また、同様のH型マッシュルーム素子のアレイのセット22,23がX方向に配置されている。
このように構成されたリフレクトアレーは、同一のOxを有するマッシュルーム素子が利用されるため、Y方向に隣接するギャップ間に生じる容量を一定にすることが可能となり、上述した数式(14),(15)などを利用してOy11-Oy20の各サイズとIx11-Ix20の各サイズとを独立に求めることによって、Y方向に平行に入射した電界を所望の反射位相で出射し、X方向に平行に入射した電界を所望の反射位相で出射することができる。
次に図11に示される第3部分では、第1部分と同様に、X方向に3個とY方向に10個の合計30個のH型マッシュルーム素子がアレイ状に配置され、異なるOy21-Oy30及びIx21-Ix30のサイズと、同一のOxのサイズとを有する10個のH型マッシュルーム素子のセット31がY方向に配置されている。また、同様のH型マッシュルーム素子のアレイのセット32,33がX方向に配置されている。
このように構成されたリフレクトアレーは、同一のOxを有するマッシュルーム素子が利用されるため、Y方向に隣接するギャップ間に生じる容量を一定にすることが可能となり、上述した数式(14),(15)などを利用してOy21-Oy30の各サイズとIx21-Ix30の各サイズとを独立に求めることによって、Y方向に平行に入射した電界を所望の反射位相で出射し、X方向に平行に入射した電界を所望の反射位相で出射することができる。
次に図12に示される第4部分では、第1部分と同様に、X方向に3個とY方向に10個の合計30個のH型マッシュルーム素子がアレイ状に配置され、異なるOy31-Oy40及びIx31-Ix40のサイズと、同一のOxのサイズとを有する10個のH型マッシュルーム素子のセット41がY方向に配置されている。また、同様のH型マッシュルーム素子のアレイのセット42,43がX方向に配置されている。
このように構成されたリフレクトアレーは、同一のOxを有するマッシュルーム素子が利用されるため、Y方向に隣接するギャップ間に生じる容量を一定にすることが可能となり、上述した数式(14),(15)などを利用してOy31-Oy40の各サイズとIx31-Ix40の各サイズとを独立に求めることによって、Y方向に平行に入射した電界を所望の反射位相で出射し、X方向に平行に入射した電界を所望の反射位相で出射することができる。
図18,19は、表1の設計条件で本リフレクトアレーに入射したときの散乱断面積を示している。図18は、θ=-37度一定としたときのTM入射11GHzのEθ成分を表しており、所望のφ=-56度の方向にピークがあることがわかる。また、図19は、θ=-37度一定としたときのTE入射14.3GHzのEθ成分を表しており、所望のφ=-56度の方向にピークがあることがわかる。
次に、本発明の第2実施例によるH型マッシュルーム素子から構成されるマルチバンドリフレクトアレーを説明する。図20は、本発明の第2実施例によるH型マッシュルーム素子によるリフレクトアレーの拡大図である。
第1実施例によるマルチバンドリフレクトアレーでは、Iyのサイズを可変的なものにしたが、図20に示されるように、第2実施例によるマルチバンドリフレクトアレーでは、Iyを一定のサイズにする。
図21は、本発明の第2実施例によるTE入射H型マッシュルーム素子によるマルチバンドリフレクトアレーの反射位相特性のOyに対する変化を示す図である。図21に示されるように、Iyを一定にしたまま、Oyを変化させると、Ixの長さを2mm及び3.7mmに変えても、反射位相の値はほぼ同様の曲線を示すシミュレーション結果が得られている。すなわち、Y方向に平行な電界の入射について、Ixの長さに依存することなく、反射位相をOyの長さによって決定することが可能になることがわかる。
図22は、本発明の第2実施例によるTM入射H型マッシュルーム素子によるマルチバンドリフレクトアレーの反射位相特性のIxに対する変化を示す図である。図22に示されるように、Oxを一定にしたまま、Ixを変化させると、Oyの長さを3mm及び3.7mmに変えても、反射位相の値はほぼ同様の曲線を示すシミュレーション結果が得られている。すなわち、X方向に平行な電界の入射について、Oyの長さに依存することなく、反射位相をIxの長さによって決定することが可能になる。
次に、本発明の第3実施例によるH型マッシュルーム素子から構成されるマルチバンドリフレクトアレーを説明する。図23は、本発明の第3実施例によるH型マッシュルーム素子によるリフレクトアレーの拡大図である。第3実施例によるマルチバンドリフレクトアレーでは、X方向に平行な電界の入射に対しては、Oxの長さを一定にしたまま、Ixの長さを変化させ、Y方向に平行な電界の入射に対しては、Iyの長さを一定にしたまま、Oyの長さを変化させるようH型マッシュルーム素子が配置される。すなわち、各H型マッシュルーム素子は、同一のサイズのOx及びIyと、異なるサイズのIx及びOyとを有している。
図23に示されるように、第1実施例と同様に、各H型マッシュルーム素子は、同一のOxと異なるOy及びIxとを有すると共に、同一のIyを有している。これにより、第1実施例と同様に、TE入射の反射位相をTM入射の反射位相と独立に変えることが可能となると共に、図14に関して上述されたようなX方向に平行に入射した電界の反射位相とIyとの関係を示すグラフをほぼ重なったものにすることができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
51 接地プレート
52 ビア
53 パッチ
54 H型パッチ

Claims (7)

  1. 外側パッチと内側パッチによって構成され、矩形の一辺により規定される第1方向に関して前記外側パッチの長さが前記内側パッチの長さより大きいH型素子を、前記H型素子の中心部と接地プレートとの間を連結するビアを介し前記接地プレートに複数配置したリフレクトアレーであって、
    隣接するH型素子の前記第1方向及び第2方向の外側パッチ間の間にそれぞれ生じる第1外側パッチ間ギャップ及び第2外側パッチ間ギャップの値を一定に保ったまま、前記第2方向の内側パッチの間に生じる内側パッチ間ギャップの値を変化させることで、前記第2方向の偏波に対する反射位相を変化させることを特徴とするリフレクトアレー。
  2. 請求項1記載のリフレクトアレーであって、
    前記第1方向に隣接するH型素子の間に生じるキャパシタンスは、前記第1外側パッチ間ギャップの大きさに基づき決定され、
    前記第2方向に隣接するH型素子の間に生じるキャパシタンスは、前記第2外側パッチ間ギャップの大きさに基づき決定されることを特徴とするリフレクトアレー。
  3. アレー状に配置された複数の反射素子を有するリフレクトアレーであって、
    各反射素子は、前記反射素子の中心部と接地プレートとの間を連結するビアを介し前記接地プレートから隔てて設けられたH型パッチを有し、
    前記H型パッチは、同一サイズの2つの矩形の外側パッチと、1つの矩形の内側パッチとを有し、矩形の一辺により規定される第1方向に関して前記外側パッチの長さが前記内側パッチの長さより大きく、
    前記2つの外側パッチは、矩形の一辺により規定される前記第1方向と前記第1方向に直交する第2方向とに関して前記H型パッチが対称となるように、前記内側パッチを挟むよう前記内側パッチに連結され、
    前記第1方向に平行に入射した電界を偏波するため、前記第2方向に配置される各反射素子の外側パッチの前記第1方向に関する長さを一定にしたまま、前記第1方向に関する前記内側パッチの長さが決定され、
    前記第2方向に平行に入射した電界を偏波するため、前記第2方向に関する前記H型パッチの長さが決定されるリフレクトアレー。
  4. 請求項記載のリフレクトアレーであって、
    前記第2方向に配置される各反射素子の内側パッチの前記第2方向に関する長さを一定にすることを特徴とするリフレクトアレー。
  5. 請求項3又は4記載のリフレクトアレーであって、
    前記第2方向に平行に入射した電界を偏波するため、前記第2方向に配置される各反射素子の内側パッチの前記第2方向に関する長さを一定にしたまま、前記第2方向に関する前記H型パッチの長さが決定されることを特徴とするリフレクトアレー。
  6. リフレクトアレーに用いられる素子であって、
    接地プレートと、
    前記接地プレートに接続されたビアと、
    中心部に連結された前記ビアを介し前記接地プレートから隔てて設けられたH型パッチと、
    を有する素子であって、
    前記H型パッチは、2つの矩形の外側パッチと、1つの矩形の内側パッチとを有し、矩形の一辺により規定される第1方向に関して前記外側パッチの長さが前記内側パッチの長さより大きく、
    前記2つの外側パッチは、前記内側パッチを挟むよう前記内側パッチに連結される素子。
  7. 請求項記載の素子であって、
    前記2つの外側パッチは、同一のサイズを有し、
    前記H型パッチは、前記外側パッチの一辺により規定される第1方向と前記第1方向に直交する第2方向とに関して対称であることを特徴とする素子。
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