JP5991866B2 - レーザ加工機の加工ノズル、及び、レーザ加工機 - Google Patents

レーザ加工機の加工ノズル、及び、レーザ加工機 Download PDF

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Description

本発明は、レーザ加工機の加工ノズル、及び、レーザ加工機に関し、特に、切断、穴あけなどのレーザ加工において、被加工物の加工点にアシストガスを供給しながらレーザ加工を行うためのレーザ加工機の加工ノズル、及び、レーザ加工機に関するものである。
図8〜図10は、従来のレーザ加工機の加工ノズル101の構成を示した図である。従来のレーザ加工機の加工ノズル101においては、加工ノズル101の先端部底面102は図8に示すように平面状に形成され、図9に示す、加工ノズル101内に形成された流路104を経由して、先端部底面102に設けられた噴出口103から、レーザ光(図5のレーザ光L参照)とともにアシストガス110を被加工物105に対して噴出する構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003‐245788号公報
このようなレーザ加工機の加工ノズル101にあっては、例えば、図9の斜視断面図に示すように、被加工物105にスリット106を形成する加工を行うような場合に、加工ノズル101に形成された流路104を通して被加工物105に照射噴出されるアシストガス110の圧力は、図10に示すように、被加工物105の表面の加工点中心部107において最も高くなるため、アシストガス110の流れは、加工点中心部107の高圧部分を迂回して流れることになり、スリット106のワーク加工断面に対して、アシストガス110はスムーズに流れることができず、ワーク加工断面での流れが乱れるという問題点があった。そのため、切断性能が低下するとともに、切断面の面粗さが劣化するという問題点もあった。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、アシストガスの流れをスムーズにすることにより、切断性能を向上するとともに、切断面の面粗さを向上させることが可能なレーザ加工機の加工ノズル、及び、レーザ加工機を得ることを目的としている。
本発明は、アシストガスの流路と、先端部底面に設けられ、前記流路の先端部である前記アシストガスの噴出口と、前記噴出口に連結し、レーザ加工の加工方向と逆方向以外の方向に、前記アシストガスの一部を噴出させるための圧力緩和用補助流路と、前記圧力緩和用補助流路の前記アシストガスの噴出方向を回転させる回転機構とを備えたことを特徴とするレーザ加工機の加工ノズルである。
本発明は、アシストガスの流路と、先端部底面に設けられ、前記流路の先端部である前記アシストガスの噴出口と、前記噴出口に連結し、レーザ加工の加工方向と逆方向以外の方向に、前記アシストガスの一部を噴出させるための圧力緩和用補助流路と、前記圧力緩和用補助流路の前記アシストガスの噴出方向を回転させる回転機構とを備えたことを特徴とするレーザ加工機の加工ノズルであるので、アシストガスの流れをスムーズにすることにより、切断性能を向上するとともに、切断面の面粗さを向上させることができる。
本発明の参考形態1による加工ノズルの下方より眺めた斜視図である。 本発明の参考形態1による加工ノズルと被加工物を示す斜視断面図である。 本発明の参考形態1による加工ノズルのアシストガス流れを示す断面図である。 本発明の参考形態2による加工ノズルと被加工物を示す斜視断面図および斜視図である。 本発明の参考形態3による加工ノズルと被加工物を示す斜視断面図および側断面図である。 本発明の参考形態4による加工ノズルの下方より眺めた斜視図である。 本発明の実施の形態による加工ノズルの下方より眺めた斜視図である。 従来例における加工ノズルの下方より眺めた斜視図である。 従来例における加工ノズルと被加工物を示す斜視断面図である。 従来例における加工ノズルのアシストガス流れを示す断面図である。
参考形態1.
図1は本発明の参考形態1に係るレーザ加工機の加工ノズルを下方より眺めた斜視図であり、図2は加工ノズルと被加工物を示す斜視断面図、図3はアシストガスの流れを示す断面図である。
図1に示すように、本参考形態1に係るレーザ加工機の加工ノズル1は、略円筒形状の本体と、その先端に設けられた断面形状が略台形の筒形状の加工ヘッドから構成されている。加工ノズル1内には、図2の斜視断面図に示されるように、アシストガス10を流すための流路4が設けられている。流路4は、加工ノズル1の先端にいくほど内径が細くなるテーパ状に形成されており、流路4の先端は、加工ノズル1の先端部底面2から外部に開口している噴出口3となっている。また、加工ノズル1の先端部底面2は図1に示すように平面状に形成され、当該平面状の先端部底面2には、噴出口3に連結するように形成された圧力緩和用補助流路としての、切り欠き部40が設けられている。
流路4の上流に設けられたアシストガス供給源(図示せず)より供給されたアシストガス10は、加工ノズル1内に設けられた流路4を経由して、加工ノズル1の先端部底面2の噴出口3を通り、被加工物5に噴射される。加工ノズル1の先端部底面2には、上述したように、噴出口3と連結した切り欠き部40が設けられているため、噴出口3から噴出したアシストガスの一部は、切り欠き部40を通って、矢印Aで示される加工方向に向かって流れる。レーザ加工は、加工ノズル1と被加工物5とを相対移動させつつ、レーザ光L(図5参照)を被加工物5に照射することにより行うため、図2で示すように、切り欠き部40は、矢印Aで示される加工方向となるように設置することが望ましい。
噴出口3から被加工物5に噴射されるアシストガス10の圧力は、本来であれば、被加工物5の表面の加工点中心部7において最も高くなるが、本参考形態においては、上記構成により、噴出口3に連結させた切り欠き部40より、矢印Aで示される加工方向前方(切断フロント)に向かって、加工点中心部7に集まるアシストガスの一部が噴出されることで、加工点中心部7における圧力上昇が緩和される。このように、本参考形態においては、切り欠き部40により、加工点中心部7における圧力上昇を緩和することができ、その結果、従来は高圧の加工点中心部を迂回して流れていたアシストガスがスムーズに流れるようになる。こうして、本参考形態においては、被加工物5においてレーザ加工により形成されたスリット6中に対してスムーズに適正な圧力のアシストガスを加えることができ、アシストガス10はスリット6中をスムーズに流れることができるので、加工性能が向上するとともに、切断加工においては切断面の面粗さを向上させることができる。
なお、本参考形態の上記説明においては、切り欠き部40の方向を矢印Aで示す加工方向と一致するように配置したが、厳密に加工方向と同じ方向に配置する必要はなく、切り欠き部40の切り欠き方向が加工方向と逆方向にならなければ、スリット6中の圧力が低下することなく、所望の効果が期待できる。すなわち、切り欠き部40は、加工方向の逆方向以外の方向であれば、いかなる方向でも効果を奏する。
以上のように、本参考形態によれば、加工ノズル1の先端部底面2にアシストガス10を噴出するための噴出口3を設けたレーザ加工機の加工ノズル1において、加工ノズル1の噴出口3と連結し、加工方向の逆方向以外の方向にアシストガス10を噴出するための、圧力緩和用補助流路(切り欠き部40)を設けたため、当該構成により、加工方向の逆方向に対しては、アシストガス10の圧力を適正に保ったまま、加工点中心である加工点中心部7の圧力を緩和することができ、アシストガス10を乱れることなく、レーザ加工により被加工物5に形成されたスリット6内に流すことができる。
また、本参考形態1においては、加工方向の逆方向以外の方向に形成されたアシストガス10を噴出するための圧力緩和用補助流路が、加工ノズル1の先端部底面2に設けられた切り欠き部40であるため、圧力緩和用補助流路の形成を簡易な方法にて実施することができる。
なお、本参考形態1に係る加工ノズル1の流路4は、先端に行くほど内径が細くなるとともに、先端部には、図2に示されるようにストレート部が設けられた場合について示したが、ノズルの形状はこれに限定するものではなく、流路4の先端にストレート部が無い場合、あるいは、先端部で、内径が拡大する形状に対しても、同様の効果を奏する。
参考形態2.
図4(a),(b)は本発明の参考形態2によるレーザ加工機の加工ノズルと被加工物5を示す斜視断面図および斜視図である。上記の参考形態1においては、加工ノズル1の先端部底面2に、噴出口3に連結した切り欠き部40を形成して、アシストガス10を噴出させたが、本参考形態2においては、加工ノズル1の先端部底面2ではなく、図4(a),(b)に示すように、先端部底面2の近傍(具体的には、先端部底面2よりも所定距離だけ上の位置)に、流路4の先端部である噴出口3と加工ノズル1の外側(加工ノズル1の外部)とを導通させる貫通穴50を形成し、当該貫通穴50を圧力緩和用補助流路として、アシストガス10を矢印Aで示す加工方向前方に噴出させることで、加工点中心部7における圧力上昇を緩和する。
他の構成および動作については、上記の参考形態1と同じであるため、同一符号を付して示し、ここでは、その説明は省略する。
以上のように、本参考形態2によれば、上記の参考形態1と同様の効果が得られる。本参考形態においては、加工ノズル1の先端部に設けられ、加工ノズル1の噴出口3と加工ノズル1の外部とを導通させ、加工方向の逆方向以外の方向にアシストガスを噴出させる、圧力緩和用補助流路として、加工ノズル1の先端部底面の近傍で、噴出口3と加工ノズル1の外側とを連結する貫通穴50を形成したため、参考形態1と同様に、圧力緩和用補助流路の形成を簡易な方法にて実施することができる。
参考形態3.
図5(a),(b)は本発明の参考形態3によるレーザ加工機の加工ノズルと被加工物5を示す斜視断面図および側断面図である。上記の参考形態1は、アシストガス10の流路が一つであるシングルノズルに対して本発明を適用したものであるが、本参考形態3においては、図5(a),(b)に示すように、加工ノズル1が、ノズル外筒12とノズル内筒11とから構成された二重ノズルで、流路4を取り囲む様にノズル外筒12とノズル内筒11との間に形成される環状流路8を備え、ノズル外筒12の先端部底面に、噴出口3に導通する圧力緩和用補助流路としての切り欠き部45を設けたものである。
基本的な動作は、参考形態1と同じであるが、異なる点は、本参考形態3においては、流路4の上流に設けられたアシストガス供給源(図示せず)より供給されたアシストガス10が、加工ノズル1内に設けられた流路4を経由して、加工ノズル1の先端部底面2の噴出口3を通り、被加工物5に噴射される際に、流路4の途中に形成されたバイパス流路である環状流路8内に、アシストガス10の一部が流れ込み、流路4の噴出口3手前の下流付近の合流点13でふたたび合流して、加工ノズル1の先端部底面2の噴出口3を通り、被加工物5に噴射される点である。
他の構成および動作については、上記の参考形態1と同じであるため、同一符号を付して示し、ここでは、その説明は省略する。
この構成によれば、噴出口3から被加工物5に噴射されるアシストガス10の圧力は、参考形態1と同様に、本来であれば、被加工物5の表面の加工点中心部7において最も高くなるが、本参考形態においては、噴出口3に連結させた切り欠き部45より、矢印Aで示される加工方向前方に、加工点中心部7に集まるアシストガスの一部が噴出されることで、加工点中心部7における圧力上昇が緩和される。このように、加工点中心部7における圧力上昇を緩和することができるとともに、アシストガス10は、被加工物5においてレーザ加工により形成されたスリット6中に対してはスムーズに適正な圧力を加えることができ、アシストガス10はスリット6中をスムーズに流れることができるので、加工性能が向上するとともに、切断加工においては切断面の面粗さを向上させることができる。
以上のように、本参考形態3によれば、上記の参考形態1と同様の効果が得られる。また、更には、環状流路8により供給されるアシストガス10とノズル内筒11の流路4により供給されるアシストガス10とを合流点13で混合させるようにしたので、ノズル内筒11の流路4からのアシストガス10の流れの乱れを低減することができるので、加工点において所望のガス濃度を実現することができ、加工品質の劣化を未然に防止することができる。
なお、本参考形態3に係る環状流路8の構成は、図5(b)に示すものは単なる一例であって、特に、これに限定するものではない。環状流路8は、流路4を取り囲む様に、ノズル外筒12とノズル内筒11との間に形成された環状流路であれば、いかなる構成のものでもよい。
また、本参考形態3においては、流路4と環状流路8とが共通の1つのアシストガス供給源(図示せず)に接続されている例について説明したが、これに限定されるものではなく、流路4と環状流路8とが、それぞれ独立して、共通のあるいは別個のアシストガス供給源に接続されていてもよい。
なお、上記の説明においては、本参考形態の二重ノズルの構成を切り欠き部を設けた参考形態1に適用させた例について説明したが、その場合に限らず、本参考形態の二重ノズルの構成を貫通穴50を設けた参考形態2に適用するようにしてもよい。その場合においても、同様の効果が得られる。
参考形態4.
上記の参考形態1および3においては、加工ノズル1に形成する切り欠き部がそれぞれ一つの場合について説明したが、本参考形態においては、図5に示すように、複数の切り欠き部40,41,42を持つ構成にした。
他の構成および動作については、上記の参考形態1と同じであるため、同一符号を付して示し、ここでは、その説明は省略する。
参考形態においては、レーザ加工機の加工ノズル1において、先端部底面2において、加工ノズル1の噴出口3に導通し、矢印Aで示す加工方向の逆方向以外の方向に、アシストガス10を噴出する圧力緩和用補助流路を、少なくとも3つ設けるようにした。図6の例では、圧力緩和用補助流路として、3つの切り欠き部40,41,42が設けられている。
この構成によれば、それぞれの切り欠き部40,41,42が、矢印Aで示される加工方向と逆方向以外に設置されているので、アシストガス10が、切り欠き部40,41,42を通って、矢印Aで示される加工方向前方だけでなく、加工方向とは逆方向以外の他の複数の方向にも、被加工物5の加工点中心部7に集まるアシストガスの一部が噴出されることで、レーザ加工により被加工物5に形成されたスリット6に対しては適正な圧力を確保しつつ、被加工物5の加工点中心部7の圧力を緩和できるので、アシストガス10の流れをスムーズにすることができ、加工品質の劣化を防止することができる。なお、切り欠き部の個数、形状については、図6に示したものに限定するものではなく、スリット6に対して適正な圧力を確保しつつ、被加工物5の加工点中心部7の圧力を緩和できる構成であれば、いずれの個数、形状でも良い。
以上のように、本参考形態4によれば、上記の参考形態1と同様の効果が得られる。また、参考形態1の構成に対して、切り欠き部を複数個設ける構成にしたので、噴出口3に連結させたそれらの複数の切り欠き部より、矢印Aで示される加工方向前方だけでなく、加工方向とは逆方向以外の他の方向にも、被加工物5の加工点中心部7に集まるアシストガスの一部が噴出されることで、加工点中心部7における圧力の上昇が、参考形態1よりもさらに一層緩和される。これにより、レーザ加工により形成されたスリット6中に対してはスムーズに適正な圧力を加えることができ、アシストガス10はスリット6中をスムーズに流れることができるので、加工性能が向上するとともに、切断加工においては切断面の面粗さを向上させることができる。
なお、上記の説明においては、本参考形態の圧力緩和用補助流路を複数設ける構成を参考形態1に適用させた例について説明したが、その場合に限らず、貫通穴を設ける参考形態2に適用するようにしてもよい。その場合においては、当然ながら、複数の貫通穴50を設けるようにする。また、本参考形態の複数の切り欠き部を設ける構成を、参考形態3の二重ノズル構造に適用させてもよい。いずれの場合においても、上記の本参考形態4と同様の効果が得られる。
実施の形態
また、上記の参考形態1の構成において、さらに、図7に示すように、切り欠き部40の方向が、矢印Aで示す加工方向の逆方向と一致しないように、回転機構60を設けた構成としてもよい。直線加工の場合は、一定方向への加工となるため、加工ノズル1の切り欠き部40の切り欠き方向は常にほぼ一定で、矢印Aの加工方向の逆方向と一致することはないが、形状加工の場合においては、加工ノズル1が向きを変えてしまうため、加工ノズル1の切り欠き部40の切り欠き方向が、矢印Aの加工方向の逆方向と一致してしまう可能性がある。そのため、本実施の形態においては、回転機構60を加工ノズル1に対して設けておき、例えば、図示しない制御装置等で、加工ノズル1の向きを制御することにより、加工ノズル1の切り欠き部40の切り欠き方向を、常に、矢印Aの加工方向の逆方向と一致しないように自動調整する。これにより、形状加工においても、アシストガス10の流れの乱れを低減することができる。なお、自動調整だけでなく、制御装置を介して、オペレータがモニタを見ながら手動で、加工ノズル1の切り欠き方向を調正するようにしてもよい。
回転機構60は、図7に示すように、略円板状もしくは略ドーナツ状に形成された平板60aの側面に、一般的な平歯車に設けられているような、歯すじが回転軸に平行で、かつ、直線となっている複数の歯が設けられて構成されている。当該平板60aは、それに連結された回転軸60bによって、回転する。回転方向は、一定の方向でもよいが、切り欠き部40の切り欠き方向を速やかに調整するためには、時計回りおよび反時計回りの両方向に回転可能に構成することが望ましい。また、加工ノズル1の本体側には、平板60aの複数の歯と噛みあうための複数の歯60cが設けられている。これらの歯60cの歯すじは、加工ノズル1の軸方向(長手方向)に平行な直線となっている。平板60aの側面の歯と、加工ノズル1側の歯60cとが、互いにかみ合った状態で、平板60aが回転軸60bにより回転させられることで、加工ノズル1の切り欠き部40の切り欠き方向を精度よく調整することができる。なお、加工ノズル1の本体の外壁に、直接、歯60cを形成してもよいが、リング状もしくは略ドーナツ状に形成された平板の側面に歯60cを設けて、当該リングまたは平板を、加工ノズル1の外側に嵌合及び/または接合して、加工ノズル1側に歯60cを設置するようにしてもよい。このように、回転機構60は、側面に複数の歯が形成された平板60aと、それを回転させる回転軸60bと、平板60aの歯と噛みあうための加工ノズル1側に設けられた複数の歯60cとから構成されている。
なお、本実施の形態においては、回転機構60を加工ノズル1の本体部分に対して設けたが、加工ノズル1の加工ヘッド部分に対して設けてもよく、あるいは、加工ヘッドの加工ノズル1の本体寄りの一部あるいは全体を回転させても、同様の効果が得られる。
また、図7に示した上記の回転機構60の構成は単なる一例であり、加工ノズル1の切り欠き部40の切り欠き方向を所望の方向に調整できるものであれば、他の構成の回転機構を用いるようにしてもよい。
他の構成および動作については、上記の参考形態1と同じであるため、同一符号を付して示し、ここでは、その説明は省略する。
以上のように、本実施の形態によれば、上記の参考形態1と同様の効果が得られる。また、参考形態1の構成に対して、回転機構60を設けて、加工ノズル1の切り欠き部40の切り欠き方向を、常に、矢印Aの加工方向の逆方向と一致しないように管理・調整するようにしたので、直線加工だけでなく、形状加工に際しても、所望の効果を期待できる。
なお、上記の説明においては、本実施の形態の回転機構60を設ける構成を参考形態1に適用させた例について説明したが、その場合に限らず、参考形態2〜4に適用するようにしてもよい。いずれの場合においても、上記の本実施の形態と同様の効果が得られる。
なお、上記の参考形態1〜4及び実施の形態1においては、被加工物5に対して施すレーザ加工の例として、スリット6の形成として説明したが、その場合に限らず、被加工物5に対して、切断や穴あけなどの他のレーザ加工を施す場合にも本発明のレーザ加工機の加工ノズルは適用できることは言うまでもなく、すべての任意のレーザ加工を行う際に適用可能である。
1,101 加工ノズル、2,102 先端部底面、3,103 噴出口、4,104 流路、5,105 被加工物、6,106 スリット、7,107 加工点中心部、10,110 アシストガス、11 ノズル内筒、12 ノズル外筒、40,41,42,45 切り欠き部、50 貫通穴。

Claims (5)

  1. アシストガスの流路と、
    先端部底面に設けられ、前記流路の先端部である前記アシストガスの噴出口と、
    前記噴出口に連結し、レーザ加工の加工方向と逆方向以外の方向に、前記アシストガスの一部を噴出させるための圧力緩和用補助流路と
    前記圧力緩和用補助流路の前記アシストガスの噴出方向を回転させる回転機構と
    を備えたことを特徴とするレーザ加工機の加工ノズル。
  2. 前記圧力緩和用補助流路が、前記噴出口に連結させて前記加工ノズルの前記先端部底面に設けられた切り欠き部から構成されていることを特徴とする請求項1記載のレーザ加工機の加工ノズル。
  3. 前記圧力緩和用補助流路は、前記加工ノズルの先端部に設けられ、前記噴出口と前記加工ノズルの外部とを導通させる貫通穴であることを特徴とする請求項1記載のレーザ加工機の加工ノズル。
  4. 前記加工ノズルが、ノズル外筒と、前記ノズル外筒の内側に配置されたノズル内筒と、前記ノズル外筒と前記ノズル内筒との間に形成された環状流路とから構成された、二重ノズルであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のレーザ加工機の加工ノズル。
  5. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の加工ノズルを備えたことを特徴とするレーザ加工機。
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