JP5991711B2 - Bumper beam for automobile - Google Patents
Bumper beam for automobile Download PDFInfo
- Publication number
- JP5991711B2 JP5991711B2 JP2012164650A JP2012164650A JP5991711B2 JP 5991711 B2 JP5991711 B2 JP 5991711B2 JP 2012164650 A JP2012164650 A JP 2012164650A JP 2012164650 A JP2012164650 A JP 2012164650A JP 5991711 B2 JP5991711 B2 JP 5991711B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bumper beam
- shaped cross
- wall
- section
- frp layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
本発明は、上下方向に連続する複数のU字状断面部を備えるFRP製の自動車用バンパービームに関する。 The present invention relates to an automotive bumper beam made of FRP, which has a plurality of U-shaped cross sections that are continuous in the vertical direction.
上下方向に所定間隔で重ね合わされた複数枚の水平板の前縁の一部および後縁の一部をそれぞれ前面板および後面板で覆うとともに、複数枚の水平板を上下方向に延びる複数枚の垂直板で格子状に接続したFRP製のバンパービームが、下記特許文献1により公知である。 Covering a part of the front edge and a part of the rear edge of the plurality of horizontal plates overlaid at a predetermined interval in the vertical direction with the front plate and the rear plate, respectively, and extending the plurality of horizontal plates in the vertical direction A bumper beam made of FRP connected in a lattice pattern with a vertical plate is known from Japanese Patent Application Laid-Open No. 2004-151867.
ところで、バンパービームを構成するFRPの樹脂に含有させる繊維に連続繊維を用いると、強度を高めることが可能となるが、連続繊維の伸縮や屈曲に限界があるために成形性が低下する問題がある。一方、FRPの樹脂に含有させる繊維に不連続繊維を用いると、不連続繊維は任意の形状に容易に馴染むために成形性が高められるが、強度が低下する問題がある。衝突時のエネルギー吸収性能が高いFRP製のバンパービームを得るには、その強度を高めるだけでなく、衝突エネルギーの吸収に適した形状を確保する必要があるため、強度および成形性を両立させることが要求される。 By the way, when continuous fibers are used as the fibers to be included in the FRP resin constituting the bumper beam, it is possible to increase the strength, but there is a problem that the formability is lowered due to the limit of expansion and contraction and bending of the continuous fibers. is there. On the other hand, when discontinuous fibers are used as the fibers to be contained in the FRP resin, the discontinuous fibers are easily adapted to an arbitrary shape and thus formability is improved, but there is a problem that strength is lowered. In order to obtain a bumper beam made of FRP with high energy absorption performance at the time of collision, it is necessary not only to increase its strength, but also to secure a shape suitable for absorbing collision energy, so that both strength and formability are compatible. Is required.
上記特許文献1には、バンパービームを構成する樹脂に含有させる繊維として、炭素繊維、ガラス繊維、金属繊維等が使用可能であることが開示されているが、連続繊維および不連続繊維の使い分けについては何ら開示されていない。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、連続繊維FRP層と不連続繊維FRP層とを組み合わせたエネルギー吸収性能に優れたバンパービームを提供することを目的とする。 This invention is made | formed in view of the above-mentioned situation, and it aims at providing the bumper beam excellent in the energy absorption performance which combined the continuous fiber FRP layer and the discontinuous fiber FRP layer.
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車幅方向に延びて前後方向外側に開口する複数のU字状断面部を上下方向に連続させてバンパービームを構成し、前記U字状断面部は、連続繊維FRP層と不連続繊維FRP層とを積層してなる上壁、下壁および底壁を備え、前記バンパービームの前後方向内壁を構成する前記底壁はインサートされた締結カラーを備えるとともにクロスメンバの前後方向外壁はインサートされたナットを備え、前記バンパービームと前記クロスメンバとは、前記締結カラーを貫通するボルトと前記ナットとの螺合により締結されていることを特徴とする自動車用バンパービームが提案される。
In order to achieve the above object, according to the invention described in
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記U字状断面部の前記上壁および前記下壁間の上下方向の間隔は、前後方向外側に向けて拡大することを特徴とする自動車用バンパービームが提案される。
According to the invention described in
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記連続繊維FRPは、相互に交差する方向に配置された第1連続繊維および第2連続繊維を含み、前記第1連続繊維を車幅方向に配置したことを特徴とする自動車用バンパービームが提案される。
According to the invention described in
また請求項4に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、前記第2連続繊維を前後方向あるいは上下方向に配置したことを特徴とする自動車用バンパービームが提案される。
According to the invention described in claim 4, in addition to the configuration of
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、前記締結カラーの近傍において、前記底壁の前後方向内面と前記クロスメンバの前後方向外面との間に間隙を形成したことを特徴とする自動車用バンパービームが提案される。
According to the invention described in
また請求項6に記載された発明によれば、請求項1〜請求項5の何れか1項の構成に加えて、前記底壁の前後方向内面に、前記不連続繊維FRP層と一体に形成したボス部と、前記ボス部を補強する補強リブとを備え、前記ボス部は、インサートされた前記締結カラーを備えることを特徴とする自動車用バンパービームが提案される。
According to the invention described in claim 6, in addition to the structure of any one of
また請求項7に記載された発明によれば、請求項1〜請求項6の何れか1項の構成に加えて、前記U字状断面部の車幅方向端部を、前記不連続繊維FRP層と一体に形成した端壁で閉塞したことを特徴とする自動車用バンパービームが提案される。
According to the invention described in claim 7, in addition to the configuration of any one of
また請求項8に記載された発明によれば、請求項1〜請求項7の何れか1項の構成に加えて、前記複数のU字状断面部を、前記上壁に設けた上部フランジと前記下壁に設けた下部フランジとで結合したことを特徴とする自動車用バンパービームが提案される。
According to the invention described in claim 8, in addition to the configuration of any one of
尚、実施の形態のリヤクロスメンバ15は本発明のクロスメンバに対応する。
The
請求項1の構成によれば、車幅方向に延びて前後方向外側に開口する複数のU字状断面部を上下方向に連続させることでバンパービームが構成される。U字状断面部は、連続繊維FRP層と不連続繊維FRP層とを積層してなる上壁、下壁および底壁を備えるので、衝突荷重が入力するとU字状断面部の前後方向外側から内側に向かって連続繊維FRP層と不連続繊維FRP層とが順次剥離し、かつ連続繊維FRP層および不連続繊維FRP層の繊維と樹脂とが剥離することで、衝突エネルギーを効率的に吸収することができる。また複数のU字状断面部を上下方向に連続させたことで、バンパービームの前後方向寸法を最小限に抑えながらエネルギー吸収量を増加することができる。しかもバンパービームの前後方向内壁を構成する底壁はインサートされた締結カラーを備えるとともにクロスメンバの前後方向外壁はインサートされたナットを備え、バンパービームとクロスメンバとは、締結カラーを貫通するボルトとナットとの螺合により締結されているので、締結カラーでU字状断面部をクロスメンバに強固に固定できるだけでなく、U字状断面部の潰れ代が締結カラーによって減少するのを防止してエネルギー吸収効果を高めることができる。
According to the structure of
また請求項2の構成によれば、U字状断面部の上壁および下壁間の上下方向の間隔は前後方向外側に向けて拡大するので、U字状断面部の上下方向寸法を拡大して異なる高さから入力する衝突荷重を受け止めることができる。 According to the second aspect of the present invention, since the vertical distance between the upper wall and the lower wall of the U-shaped cross section increases toward the outer side in the front-rear direction, the vertical dimension of the U-shaped cross section is increased. It is possible to receive impact loads input from different heights.
また請求項3の構成によれば、連続繊維FRP層は、相互に交差する方向に配置された第1連続繊維および第2連続繊維を含み、第1連続繊維を車幅方向に配置したので、バンパービームのU字状断面部に衝突荷重が入力したときに、U字状断面部の前後方向の曲げ変形に対する強度を第1連続繊維によって高めることができる。
According to the configuration of
また請求項4の構成によれば、第2連続繊維を前後方向あるいは上下方向に配置したので、バンパービームのU字状断面部に衝突荷重が入力したときに、U字状断面部が口開きするのを第2連続繊維によって抑制することができる。 According to the fourth aspect of the present invention, since the second continuous fibers are arranged in the front-rear direction or the up-down direction, when a collision load is input to the U-shaped cross section of the bumper beam, the U-shaped cross section is opened. This can be suppressed by the second continuous fiber.
また請求項5の構成によれば、締結カラーの近傍において底壁の前後方向内面と前記クロスメンバの前後方向外面との間に間隙を形成したので、U字状断面部が圧壊するストロークを確保してエネルギー吸収効果を高めることができる。 According to the fifth aspect of the present invention, since a gap is formed between the front and rear inner surface of the bottom wall and the front and rear outer surface of the cross member in the vicinity of the fastening collar, a stroke for collapsing the U-shaped cross section is ensured. Thus, the energy absorption effect can be enhanced.
また請求項6の構成によれば、底壁の前後方向内面に、不連続繊維FRP層と一体に形成したボス部と、ボス部を補強する補強リブとを備え、ボス部は、インサートされた締結カラーを備えるので、U字状断面部に締結カラーを強固に固定することができる。 Moreover, according to the structure of Claim 6, it was equipped with the boss | hub part integrally formed with the discontinuous fiber FRP layer in the front-back direction inner surface of the bottom wall, and the reinforcement rib which reinforces a boss | hub part, and the boss | hub part was inserted Since the fastening collar is provided , the fastening collar can be firmly fixed to the U-shaped cross section.
また請求項7の構成によれば、U字状断面部の車幅方向端部を、不連続繊維FRP層と一体に形成した端壁で閉塞したので、U字状断面部の車幅方向端部の口開きを防止してエネルギー吸収効果を高めることができる。 According to the seventh aspect of the present invention, the vehicle width direction end of the U-shaped cross section is closed by the end wall formed integrally with the discontinuous fiber FRP layer. The opening of the part can be prevented and the energy absorption effect can be enhanced.
また請求項8の構成によれば、複数のU字状断面部を、上壁に設けた上部フランジと下壁に設けた下部フランジとで結合したので、複数のU字状断面部を一体に成形する場合に比べて、U字状断面部を成形する金型を小型化することができるだけでなく、U字状断面部の連続繊維FRP層の繊維の配向方向の乱れを最小限に抑えて強度を確保することができる。 According to the configuration of the eighth aspect, since the plurality of U-shaped cross sections are coupled by the upper flange provided on the upper wall and the lower flange provided on the lower wall, the plurality of U-shaped cross sections are integrated. Compared to the case of molding, not only can the mold for molding the U-shaped cross-section be downsized, but also the disturbance in the orientation direction of the fibers of the continuous fiber FRP layer of the U-shaped cross-section can be minimized. Strength can be secured.
以下、図1〜図7に基づいて本発明の実施の形態を説明する。尚、本明細書において、前後方向、左右方向(車幅方向)および上下方向とは、運転席に着座した乗員を基準として定義される。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to FIGS. In the present specification, the front-rear direction, the left-right direction (vehicle width direction), and the up-down direction are defined with reference to an occupant seated in the driver's seat.
図1〜図4に示すように、基本的にCFRP(カーボンファイバー強化樹脂)で構成される自動車の車体は、バスタブ状に一体成形したキャビン11の後部から起立する車室後壁12を備えており、車室後壁12の左右後面にアルミニウム合金でダイキャスト成形した左右一対のサスペンション支持部材13,13が固定される。サスペンション支持部材13,13の後面から左右一対のリヤサイドフレーム14,14が後方に延びており、リヤサイドフレーム14,14の後端部が、車幅方向に延びるリヤクロスメンバ15の前壁15aに接続され、リヤサイドフレーム14,14の底面間を接続するリヤフロアパネル16がリヤクロスメンバ15の底壁15bに接続される。
As shown in FIGS. 1 to 4, a vehicle body basically composed of CFRP (carbon fiber reinforced resin) includes a vehicle compartment
リヤフロアパネル16の上方の後部開口が上枠17、下枠18および左右の側枠19,19で囲まれており、下枠18がリヤクロスメンバ15の上壁15cに重ね合わされるとともに、上枠17の車幅方向両端部に左右一対のサイドシル20,20の後端から後上方に立ち上がる左右一対のキックアップ部21,21の後端と、左右一対のルーフサイドレール22,22の後端とが接続される。そしてリヤクロスメンバ15の後壁15dに.車幅方向に延びるFRP製のバンパービーム23が取り付けられる。
A rear opening above the
次に、図1〜図5に基づいてバンパービーム23の構造を説明する。
Next, the structure of the
FRP製のバンパービーム23は、上壁31a、下壁31bおよび底壁31cを有して後方(前後方向外側方向)に向けて開放する一対のU字状断面部31,31を備えており、下側のU字状断面部31の上部フランジ31dと上側のU字状断面部31の下部フランジ31eとが前後方向に重ね合わされて一体に溶着される。U字状断面部31の内部には、鉛直方向に延びて上壁31a、下壁31bおよび底壁31cを接続する複数の縦リブ31f…が形成されるとともに、車幅方向両端部は端壁31g,31gで閉塞される。
The
U字状断面部31の車幅方向両端寄りの位置において、底壁31cの前面(前後方向内側の面)に円筒状のボス部31hが前向きに突設されており、このボス部31hの周囲に放射状に延びる8枚の補強リブ31i…が形成される。ボス部31hの内部に、金属製の締結カラー32がインサートされる。リヤクロスメンバ15の後壁15dの車幅方向両端部にはそれぞれ2個のナット35,35がインサートされており、バンパービーム23の上下一対のU字状断面部31,31の車幅方向両端部にそれぞれインサートした2個の締結カラー32,32を貫通するボルト36,36をナット35,35に螺合することで、バンパービーム23がリヤクロスメンバ15の後壁15dに締結される。この状態で、バンパービーム23の車幅方向両端部とリヤクロスメンバ15との間に所定の間隙αが形成される(図3参照)。
図6(B)に示すように、U字状断面部31は外表面の連続繊維FRP層33および内表面の不連続繊維FRP層34を積層して構成される。かかるU字状断面部31は、以下のようにして製造される。図6(A)に示すように、U字状断面部31をプレス成形する金型55は、U字状断面部31の外表面を成形する凹状のキャビティ56aを有する雌型56と、U字状断面部31の内表面を成形する凸状のコア57aを有する雄型57とからなり、コア57aには縦リブ31f…を成形する溝57b…が形成される。金型55を型開きした状態で、雌型56のキャビティ56aの上部に不連続繊維プリプレグ58と、連続繊維プリプレグ59とが予備加熱した状態で配置される。
As shown in FIG. 6B, the
プリプレグは、カーボンファイバー、グラスファイバー、アラミドファイバー等の連続繊維よりなる織布やUD(連続繊維を一方向に引き揃えたシート)、あるいは不連続繊維のマットを補強材とし、それに半硬化の熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂やポリエステル樹脂等)、あるいは熱可塑性樹脂(ナイロン6やポリプロピレン等の)を含浸させたもので、金型の形状になじむ柔軟性を有している。熱硬化性樹脂の場合、複数枚のプリプレグを積層状態で金型内に挿入して圧力を加えながら例えば130°C程度に加熱すると、熱硬化性樹脂が硬化して繊維強化樹脂製品が得られる。熱可塑性樹脂の場合、予備加熱した複数枚のプリプレグを積層状態で金型内に挿入して加圧成形し、その後冷却すると繊維強化樹脂製品が得られる。 The prepreg is made of carbon fiber, glass fiber, aramid fiber or other woven fabric or UD (sheet with continuous fibers aligned in one direction), or a discontinuous fiber mat, and it is semi-cured heat. It is impregnated with a curable resin (such as an epoxy resin or a polyester resin) or a thermoplastic resin (such as nylon 6 or polypropylene), and has flexibility to adapt to the shape of the mold. In the case of a thermosetting resin, when a plurality of prepregs are inserted into a mold in a laminated state and heated to, for example, about 130 ° C. while applying pressure, the thermosetting resin is cured and a fiber reinforced resin product is obtained. . In the case of a thermoplastic resin, a plurality of preheated prepregs are inserted into a mold in a laminated state, subjected to pressure molding, and then cooled to obtain a fiber reinforced resin product.
雌型56に対して雄型57を下降させると、不連続繊維プリプレグ58および連続繊維プリプレグ59が雌型56のキャビティ56aと雄型57のコア57aとによってプレスされ、U字状断面部31が成形される。このとき、不連続繊維プリプレグ58は容易に変形可能であるため、コア57aの溝57b…内に流入し、U字状断面部31の内表面の縦リブ31f…を同時に成形するとともに、U字状断面部31の内表面に沿って薄い膜状に積層される。図6(B)に示すように、金型55から取り出したU字状断面部31の外周の余剰部分を切断した後、図6(C)に示すように、下側のU字状断面部31の上部フランジ31dと上側のU字状断面部31の下部フランジ31eとを前後方向に重ね合わせて一体に溶着することでバンパービーム23を完成する。
When the
図4の円内に拡大して示すように、U字状断面部31の外表面を構成する連続繊維プリプレグ59の連続繊維FRP層33は、直交する二つの方向に配向した第1、第2連続繊維60…,61…を平織したもので補強される。またU字状断面部31の内表面、縦リブ31…、端壁31g,31g、ボス部31h,31h、補強リブ31i…等を構成する不連続属繊維プリプレグ58の不連続繊維FRP層34は、不連続繊維62…がランダムに絡みあったもので補強される。
4, the continuous
長い繊維の織布やUDを補強材として有する連続繊維FRPは比較的に強度が高くなるが、織布やUDの変形量に限界があるために成形性は低くなり、細くて高いリブ等を成形するのが困難である。一方、ランダムに絡み合った短い繊維を補強材として有する不連続繊維FRPは比較的に強度が低くなるが、繊維が容易に変形するために成形性は高くなり、細くて高いリブ等を成形するのが容易である。よって、連続繊維FRPの外側に不連続繊維FRPを積層してU字状断面部31を成形することで、U字状断面部31の強度および成形性を両立させることができる。
Long fiber woven fabric or continuous fiber FRP having UD as a reinforcing material has a relatively high strength, but due to the limited amount of deformation of the woven fabric or UD, the formability is low, and thin, high ribs, etc. It is difficult to mold. On the other hand, the discontinuous fiber FRP having short fibers that are randomly intertwined as a reinforcing material has a relatively low strength, but because the fibers are easily deformed, the formability is high, and thin and high ribs are formed. Is easy. Therefore, by laminating the discontinuous fibers FRP on the outside of the continuous fibers FRP and forming the
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。 Next, the operation of the embodiment of the present invention having the above configuration will be described.
本実施の形態によれば、図6の金型55でU字状断面部31をプレス成形するとき、図4に示すように、U字状断面部31の外表面は直交する二つの方向に配向した第1、第2連続繊維60…,61…で補強される。第1連続繊維60…の配向方向は車幅方向(つまりバンパービーム23の主応力方向)であり、第2連続繊維61…の配向方向は車幅方向に直交する方向(つまり上下方向および前後方向)である。一方、U字状断面部31の内表面および縦リブ31f…は不連続繊維62…がランダムに絡みあったもので補強される。
According to the present embodiment, when the
このように単純なU字状断面を有するU字状断面部31の外表面を強度の高い平織した第1、第2連続繊維60…,61…で補強し、複雑な形状を有するために平織した連続繊維で補強することが困難な縦リブ31f…を成形の自由度が高い不連続繊維62…で補強することで、バンパービーム23の強度および成形性を両立させることができる。しかも不連続属繊維プリプレグ58および連続繊維プリプレグ59を同一の金型55内に配置して1工程でバンパービーム23を成形するため、それらを別個に成形して接着や溶着で一体化する場合に比べて製造コストを削減することができる。
In this way, the outer surface of the
さて自動車が後面衝突して衝突荷重がバンパービーム23に入力すると、バンパービーム23の上下一対のU字状断面部31,31が圧壊することで衝突エネルギーを吸収する。このとき、図7(A)に示すように、リブを持たない単純なコ字状断面のU字状断面部31が後面衝突して鎖線の状態に曲げ変形した場合、底壁31cに引張応力が作用し、上壁31aおよび下壁31bの前部に圧縮応力が作用する。従って、直交する第1、第2連続繊維60…,61…のうちの第1連続繊維60…を主応力方向(車幅方向)に配置することで、後面衝突時の曲げ変形に対するバンパービーム23の強度を高めることができる。
When the automobile collides rearward and a collision load is input to the
またU字状断面部31が後面衝突したときには、図7(B)に示すように、上壁31aおよび下壁31bは口開きするように変形するため、前記主応力方向に対して直交する方向にも引張応力および圧縮応力が作用するが、その方向に第2連続繊維61…を配置することで、U字状断面部31の口開きに対する強度を高めることができる。
When the
従って、U字状断面部31が後面衝突した場合には、第1、第2連続繊維60…,61…を車幅方向およびそれに直交する方向に配置することで高い強度を得ることができる。しかしながら、図7(C)に示すように、上下方向にオフセットした衝突荷重が入力した場合にはU字状断面部31が捩じり変形し、第1、第2連続繊維60…,61…を直交する方向に配置して補強するだけでは捩じり変形に対する剛性を確保することは困難である。しかしながら本実施の形態によれば、U字状断面部31の上壁31a、下壁31bおよび底部31cを縦リブ31f…で接続することで、45°傾斜した連続繊維を追加する等のコストの嵩む補強を行うことなく、捩じり変形に対する剛性を充分に高めることができる。
Therefore, when the
しかも不連続繊維62…を樹脂と共に射出しようとするとノズルが目詰まりする虞があるが、不連続属繊維プリプレグ58を金型55でプレス成形することで、充分な長さの不連続繊維62…を使用することを可能にしてU字状断面部31の強度を高めることができる。
In addition, there is a risk that the nozzles will be clogged when trying to inject the
しかして、U字状断面部31に後面衝突の衝突荷重が入力すると、U字状断面部31の後部から前部に向かって連続繊維FRP層33と不連続繊維FRP層34とが順次剥離し、かつ連続繊維FRP層33および不連続繊維FRP層34の繊維と樹脂とが剥離することで、衝突エネルギーを効率的に吸収することができる。また一対のU字状断面部31,31を上下方向に連続させたことで、バンパービーム23の前後方向寸法を最小限に抑えながらエネルギー吸収量を増加することができる。
Thus, when a collision load of rear collision is input to the
またU字状断面部31の上壁31aおよび下壁31b間の上下方向の間隔は後方に向けて拡大するので、U字状断面部31の上下方向寸法を拡大して異なる高さから入力する衝突荷重を受け止めることができる。
Moreover, since the space | interval of the up-down direction between the
またU字状断面部31の底壁31cの前面に設けた締結カラー32,32をリヤクロスメンバ15の後壁15dに締結したので、締結カラー32,32でU字状断面部31をリヤクロスメンバ15に強固に固定できるだけでなく、U字状断面部31の潰れ代(即ち、U字状断面部31の内部空間)が締結カラー32,32によって減少するのを防止してエネルギー吸収効果を高めることができる。しかも締結カラー32,32の近傍においてU字状断面部31の底壁31cの前面とリヤクロスメンバ15の後壁15dとの間に間隙α(図3参照)を形成したので、U字状断面部31が圧壊するストロークを確保してエネルギー吸収効果を高めることができる。
Further, the
更にまた、U字状断面部31の底壁31cの前面に、不連続繊維FRP層34と一体に形成したボス部31hと、ボス部31hを補強する補強リブ31i…とを設け、締結カラー32をボス部31hにインサートしたので、U字状断面部31に締結カラー32を強固に固定することができる。しかもU字状断面部31の車幅方向端部を、不連続繊維FRP層34と一体に形成した端壁31gで閉塞したので、U字状断面部31の車幅方向端部の口開きを防止してエネルギー吸収効果を高めることができる。
Furthermore, a
また上下一対のU字状断面部31,31を、その上部フランジ31dおよび下部フランジ31eを重ね合わせて接合することでバンパービーム23を構成したので、上下一対のU字状断面部31,31を一体に成形する場合に比べて、U字状断面部31,31を成形する金型55を小型化することができるだけでなく、U字状断面部の第1、第2連続繊維60…,61…の配向方向の乱れを最小限に抑えて強度を確保することができる。
Further, since the
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。 The embodiments of the present invention have been described above, but various design changes can be made without departing from the scope of the present invention.
例えば、U字状断面部31のU字状断面とは、上壁31aおよび下壁31bと底壁31cとの交差部が角張ったコ字状断面を含むものとする。
For example, the U-shaped cross section of the
またバンパービーム23を構成するU字状断面部31の数は2個に限定されず、3個以上であっても良い。
Further, the number of
また複数のU字状断面部31を結合してバンパービーム23を構成する代わりに、複数のU字状断面部31を一体に成形してバンパービーム23を構成しても良い。
Instead of combining the plurality of
15 リヤクロスメンバ(クロスメンバ)
23 バンパービーム
31 U字状断面部
31a 上壁
31b 下壁
31c 底壁
31d 上部フランジ
31e 下部フランジ
31g 端壁
31h ボス部
31i 補強リブ
32 締結カラー
33 連続繊維FRP層
34 不連続繊維FRP層
35 ナット
36 ボルト
60 第1連続繊維
61 第2連続繊維
α 間隙
15 Rear cross member (cross member)
23
Claims (8)
The plurality of U-shaped cross-sections (31) are connected by an upper flange (31d) provided on the upper wall (31a) and a lower flange (31e) provided on the lower wall (31b). The bumper beam for automobiles according to any one of claims 1 to 7.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012164650A JP5991711B2 (en) | 2012-07-25 | 2012-07-25 | Bumper beam for automobile |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012164650A JP5991711B2 (en) | 2012-07-25 | 2012-07-25 | Bumper beam for automobile |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014024394A JP2014024394A (en) | 2014-02-06 |
JP5991711B2 true JP5991711B2 (en) | 2016-09-14 |
Family
ID=50198487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012164650A Expired - Fee Related JP5991711B2 (en) | 2012-07-25 | 2012-07-25 | Bumper beam for automobile |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5991711B2 (en) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5928929B2 (en) * | 2013-01-07 | 2016-06-01 | 本田技研工業株式会社 | Automotive shock absorbing member and automotive body structure |
JP6109131B2 (en) * | 2014-10-30 | 2017-04-05 | 本田技研工業株式会社 | Bumper beam for automobile |
US9487168B2 (en) | 2014-10-30 | 2016-11-08 | Honda Motor Co., Ltd. | Automobile bumper beam |
JP6109132B2 (en) * | 2014-10-30 | 2017-04-05 | 本田技研工業株式会社 | Bumper beam for automobile |
JP6120455B2 (en) | 2015-06-05 | 2017-04-26 | 本田技研工業株式会社 | Bumper beam for vehicle and method for manufacturing bumper beam for vehicle |
US9598033B1 (en) * | 2015-11-09 | 2017-03-21 | United States Council For Automotive Research, Llc | Joining and reinforcing a composite bumper beam and a composite crush can for a vehicle |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0165742U (en) * | 1987-10-22 | 1989-04-27 | ||
JPH0196355U (en) * | 1987-12-21 | 1989-06-27 | ||
JPH0292756A (en) * | 1988-09-28 | 1990-04-03 | Kuraray Co Ltd | Bumper beam |
DE4208670C2 (en) * | 1992-03-18 | 1995-02-02 | Peguform Werke Gmbh | Process for the production of supports made of fiber-reinforced plastics for motor vehicle bumpers and such supports |
JPH074208U (en) * | 1993-06-17 | 1995-01-20 | 富士重工業株式会社 | Vehicle rear bumper mounting structure |
JP3229568B2 (en) * | 1996-09-13 | 2001-11-19 | ジー・ピー・ダイキョー株式会社 | Bumper reinforcement |
JP5148377B2 (en) * | 2008-06-16 | 2013-02-20 | 株式会社マーレ フィルターシステムズ | Cylinder head cover mounting structure |
JP2012131369A (en) * | 2010-12-21 | 2012-07-12 | Suzuki Motor Corp | Vehicle bumper |
-
2012
- 2012-07-25 JP JP2012164650A patent/JP5991711B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014024394A (en) | 2014-02-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5734459B2 (en) | Fiber reinforced resin materials for automobiles | |
JP5916173B2 (en) | Fiber-reinforced resin impact receiving member and method of manufacturing impact receiving member | |
JP5991711B2 (en) | Bumper beam for automobile | |
WO2013105398A1 (en) | Vehicle body frame structure of motor vehicle | |
JP6080243B2 (en) | Automotive bumper | |
WO2015104889A1 (en) | Automobile bumper | |
JP5862555B2 (en) | Auto body structure | |
US20160121827A1 (en) | Automobile bumper beam | |
WO2013153872A1 (en) | Automobile cfrp cabin, method for manufacturing automobile cfrp cabin, and automobile front body structure | |
JP5781031B2 (en) | Auto body front structure | |
JP6228256B2 (en) | Auto body structure | |
JP6109131B2 (en) | Bumper beam for automobile | |
JP5995115B2 (en) | Automotive bumper beam structure | |
JP5881117B2 (en) | Auto body structure | |
JP6109132B2 (en) | Bumper beam for automobile | |
JP5904410B2 (en) | Auto body front structure | |
JP5862309B2 (en) | Auto body frame structure | |
JP5862308B2 (en) | Auto body frame structure | |
JP5979486B2 (en) | Bumper beam for automobile | |
JP2013141850A (en) | Body frame structure of vehicle | |
JP7035906B2 (en) | Manufacturing method of roof reinforcement and resin hollow skeleton member | |
JP5781030B2 (en) | Auto body front structure | |
JP6020911B2 (en) | Auto body structure | |
WO2014097765A1 (en) | Automobile body structure | |
WO2015076096A1 (en) | Vehicle bumper |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140904 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150611 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150617 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150729 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160106 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160229 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160720 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160810 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5991711 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |