JP5991292B2 - 鋼帯への塗油装置及び塗油方法 - Google Patents

鋼帯への塗油装置及び塗油方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5991292B2
JP5991292B2 JP2013192025A JP2013192025A JP5991292B2 JP 5991292 B2 JP5991292 B2 JP 5991292B2 JP 2013192025 A JP2013192025 A JP 2013192025A JP 2013192025 A JP2013192025 A JP 2013192025A JP 5991292 B2 JP5991292 B2 JP 5991292B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
steel strip
oil supply
roll
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013192025A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014076485A (ja
Inventor
智 青木
智 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2013192025A priority Critical patent/JP5991292B2/ja
Publication of JP2014076485A publication Critical patent/JP2014076485A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5991292B2 publication Critical patent/JP5991292B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)

Description

この発明は、テンションリールに巻き取る鋼帯への塗油装置及び塗油方法に関する。
鋼帯の表面に塗油する手段としては特許文献1に記載のものがある。すなわち、鋼帯の表面と裏面に、払い出しリールとこれから払い出されるワイピングシートを巻き取る巻き取りリールの組をそれぞれに設けておく。そこで、鋼帯の両面側において、前記シートの前記払い出し側をロールコーター式塗油装置の塗油ロール間に通過させて前記シートに油を含浸させたうえ、この油が含浸された前記シートを前記両リール間で圧下ロールにより前記鋼帯に押し付けることにより鋼帯に塗油して鋼帯表面のスクラッチ疵を防止するものである。ここで、前記塗油装置における塗油ロールへの油の供給は、前記塗油ロールを油タンク内の油に浸漬させることで行われている。
また、特許文献2に記載のものは、鋼帯の上流側の表裏に油のスプレーノズルが配置され、その下流側の鋼帯の表裏に、不織布巻き出し装置と、不織布巻き取り装置と、前記巻き出し装置から巻き出され前記巻き取り装置に巻き取られる不織布の中途を鋼帯の表面と裏面に押し付けるサポートロールとが配置されている。この不織布により、スプレーノズルから鋼帯の表裏面に供給された油を払拭して、鋼帯の汚れを除去し且つ均一な塗油を行なうものである。
また、特許文献3に記載のものは、鋼帯の水平パスにおいて、上流側に防錆油を塗布するスプレーを設置して、スプレーから防錆油を鋼帯の表裏に吹きつけ、その下流側に鋼帯を表裏から挟み込む油吸引ロールを設置して、鋼帯表裏の油膜圧を調整するようになっている。
また、特許文献4に記載のものは、防錆油塗布装置を通過して防錆油が塗布された鋼帯が巻取機に巻き取られる間に、表面に不織布が巻かれたデフレクタロールに転がり接触して前記油量が調整されるようになっている。デフレクタロールでは不織布に前記防錆油が付着するため、この不織布の防錆油を洗浄する目的で、デフレクタロール内の中空部に同ロールの一端から洗浄液を供給し、この洗浄液が不織布を通過して外部に流出する際に不織布に含浸されている防錆油を洗浄し排出させるものである。
特開平05−033065号公報 特開平02−122024号公報 特開昭63−134681号公報 特開昭60−118316号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載のものは、ロールコーター式塗油装置を駆動させる機構の他にワイピングシートを駆動させる機構も必要になるから、設備の規模が大がかりになるという不具合がある。加えて、油タンクに塗油ロールを浸漬させて給油するので、ワイピングシートや鋼帯に油が必要量以上に過剰供給され易いという不具合もある。
また特許文献2、3、4に記載のものは、鋼帯に油を供給する装置と、鋼帯の油の付着量を調整する装置とが鋼帯の移動方向に分かれて配置されているため、これらの場合も設備の規模が大きくなるという不具合がある。さらに、予め鋼帯に油を吹きかけた上で余分な油を絞り取るため、前記特許文献1と同様に、油が必要量以上に過剰供給され易いという不具合が生じてしまう。
そこで、この発明は、設備の規模を小さくすることができて、鋼帯を巻き取るテンションリールを含む汎用の巻取りラインに大きな変更を伴うことなく、そのまま設置ないし適用することができるとともに、油の過剰供給を回避できる鋼帯への塗油装置及び塗油方法を提供することを目的としている。
この発明の第1の態様は、油を含浸する物質を少なくとも表面に配置してなる塗油ロールを、これと平行をなし且つ鋼帯を巻き取るテンションリールに向けて進退可能に設置するとともに、前記塗油ロールをテンションリールの鋼帯表面に押し当てる押し当て手段を設け、さらに前記塗油ロールの表面に向けて油を供給する複数の給油ノズルを前記鋼帯の幅方向に分散して設置し、前記複数の給油ノズルのうち前記幅方向両端部の給油ノズルを、前記鋼帯の幅が前記幅方向両端部の給油ノズル以外の給油ノズルによる給油範囲内である場合は使用しないと共に、前記幅方向両端部の給油ノズルを、前記鋼帯の幅が前記給油範囲を超える場合は前記幅方向両端部の給油ノズル以外の給油ノズルと同時に使用するように、前記幅方向両端部の給油ノズルを該給油ノズル以外の給油ノズルから独立して制御可能にし、前記幅方向両端部の給油ノズルを使用するかどうかを前記鋼帯の幅に応じて選択的に切り替えて前記塗油ロールに給油し、給油された前記塗油ロールを用いて前記鋼帯表面に油を転写することを特徴とする鋼帯への塗油装置である。
この態様では、塗油ロールのテンションリールに対する進退方向は、テンションリールに対して、前後又は上下いずれの方向からでもよいが、両者の軸が平行をなしていて、塗油ロールが鋼帯に対して線接触するようになっている。しかし、多くの場合はテンションリールの上側には空間が広がっているから、塗油ロールはテンションリールの上側からテンションリールの上半部に向けて進退するのが都合がよい。そうすれば、塗油ロールの油の鋼帯への転写が油に負荷される重力によって円滑に行なわれる。
また、前記押し当て手段は、塗油ロールをテンションリールの鋼帯表面に押し当てるものであるから、その押し当て位置は、テンションリールに巻き付けられて最も外側にある鋼帯の表面にある。しかし、この発明では、テンションリールに巻き付けられる直前の鋼帯の位置を排除するものではない。
また、この発明の第2の態様は、前記第1の態様において、前記給油ノズルをスプレーノズルとしたことを特徴とするものである。
また、この発明の第3の態様は、前記第1又は第2の態様において、前記複数の給油ノズルとは別に、前記テンションリールに巻き取られる鋼帯のエッジに向けて油を供給するエッジ用のスプレーノズルをさらに設けたことを特徴とするものである。
また、この発明の第4の態様は、前記第1から第3までのいずれか1つの態様において、基端において機台に対して上下方向に回動可能に枢着された昇降部材に前記塗油ロールを回転自在に軸着することにより、前記塗油ロールをテンションリールの上半部に向けて進退可能に設置するとともに、前記昇降部材を進退駆動装置に連結して、前記塗油ロールをテンションリールの鋼帯表面に押し当てる押し当て手段を形成したことを特徴とするものである。この態様では、塗油ロールはテンションリールに対して上から進退するようになっている。
また、この発明の第5の態様は、鋼帯の幅方向に分散して設置された複数の給油ノズルから、油を含浸する物質を少なくとも表面に配置してなる塗油ロールに向け油を供給して前記物質に油を含浸させる際、前記複数の給油ノズルのうち前記幅方向両端部の給油ノズルを、前記鋼帯の幅が前記幅方向両端部の給油ノズル以外の給油ノズルによる給油範囲内である場合は使用しないと共に、前記幅方向両端部の給油ノズルを、前記鋼帯の幅が前記給油範囲を超える場合は前記幅方向両端部の給油ノズル以外の給油ノズルと同時に使用するように、前記幅方向両端部の給油ノズルを該給油ノズル以外の給油ノズルから独立して制御し、前記幅方向両端部の給油ノズルの使用の有無を前記鋼帯の幅に応じて選択的に切り替えて前記塗油ロールに給油し、テンションリールに巻き取られる鋼帯に前記塗油ロールを転がり接触させて前記塗油ロールから鋼帯表面に油を転写することを特徴とする鋼帯への塗油方法である。
さらに、この発明の第6の態様は、前記第5の態様において、油が転写された前記鋼帯を連続して巻き取って鋼帯の表面にその後続部分を重ねることにより、重ねられた後続部分の圧力によって前記の油を鋼帯の裏面にも付着させるとともに、その油の分布を内外の鋼帯間で平均化することを特徴とするものである。
この発明によれば、鋼帯に塗油する機構をテンションリールの位置に設けることで、テンションリールを以て鋼帯表面の油を均一にする機構を兼ねるようにしたため、塗油装置全体の規模が小さく且つ簡単になった。このため、鋼帯を巻き取るテンションリールを含む汎用の巻取りラインに大きな変更を伴うことなく、そのままこの発明の装置を設置し、且つこの発明の方法を適用することができる。またこの発明によれば、複数の給油ノズルによって塗油ロールに油を供給するようにしたため、油タンクを用いる必要がないとともに鋼帯に予め油を吹きかけることがない。このため、油の過剰供給を回避することができる。
この発明の塗油装置の実施形態を示す側面図。 図1の要部の拡大図。 図2のA−A線断面拡大図。 図2のB方向矢視拡大図。 図4におけるスプレーノズルへの給油系を示す同図のC方向矢視図。 この発明の実施形態における給油配管図。 図2のE方向矢視拡大図。
以下にこの発明を実施形態に基づいて説明する。
図1に示すように、鋼帯に圧延その他の処理がなされるラインの終端に、前記処理がなされた鋼帯1を巻き取るテンションリール3が設置されている。この処理ラインのある工場の床上等には、前記テンションリール3の前方の近くに機台5が固着されている。この機台5には、先端がテンションリール3の上側に臨むフレーム7の基端が水平軸9を介して枢着されていて、このフレーム7が水平軸9を中心に上下方向に回動可能になり、以てこのフレーム7が前記回動により昇降するようになっている。よって、このフレーム7がこの発明における昇降部材に相当する。
前記フレーム7は、図1、2、4、7に示すように、主として、前記水平軸9に直接枢着されてテンションリール3の上側まで延在する2本の平行なアーム71、72と、これらの間を先端とその近くで連結する2本の平行な梁73、74と、両アーム71、72の間を基端近くで連結する1本の梁75とを備えている。前記水平軸9と各梁73、74、75はいずれもテンションリール3と平行をなす。そして、前記機台5の前記水平軸9より下方の位置と前記フレーム7の梁75との間に、この発明における進退駆動装置の具体例である油圧シリンダ11を架設することにより、前記昇降部材であるフレーム7を昇降駆動するようになっている。油圧シリンダ11は、後端がブラケット11aと軸11bを介して機台5に枢着され、且つピストンロッド側である前端がブラケット11cと軸11dを介してフレーム7の梁75に枢着されている。
前記フレーム7には、その先端の下側に塗油ロール13が軸着されている。塗油ロール13は、フレーム7の両アーム71、72間に、テンションリール3と平行をなして回転自在に架設されている。こうして塗油ロール13は鋼帯1に押し当てられて、後述するように供給される防錆油を、テンションリール3に巻き付けられた、或いは巻き付けられる直前の鋼帯1に転写するようになっている。よって、塗油ロール13を支持するフレーム7とこれを昇降駆動させる前記油圧シリンダ11とは、この発明において、塗油ロール13をテンションリール3の鋼帯1表面に押し当てる押し当て手段を構成している。なお、この実施形態では塗油ロール13をフレーム7の先端下側に設けたが、フレーム7やこれに装着された機器が鋼帯1に干渉しない構造であれば、塗油ロール13はフレーム7の先端より水平軸9側に寄っていてもよい。
前記塗油ロール13は、中心の回転軸13aと、これに外嵌されたスリーブ13bと、スリーブ13bの外周に被せられた円筒状の不織布13cとからなり、少なくとも不織布13cの軸方向の長さは、巻き取られる鋼帯1の幅よりも大となるように設定してある。この塗油ロール13の前記回転軸13aが、図3に示すように、両端において前記両アーム71、72の先端下側に固着されたブラケット15に軸受15aを介して回転自在に支持されることにより、塗油ロール13が前記フレーム7に軸着されている。この実施形態では塗油ロール13の表面側の部分を不織布13cにより構成しており、これがこの発明における油を含浸する物質に相当する。しかし、前記不織布13cに代えて、同様に油を含浸し且つ材料の一部が分離して鋼帯1に付着されることがない物質であって、所定の線圧や硬さを得られるものであれば、多孔質の合成樹脂など他の材料のものを使用することができる。
さらに、図4に示すように、前記フレーム7の前記梁73、74間に架設された左右の小梁76、77に、管からなる2本のスプレーヘッダ21、22が、いずれも塗油ロール13に平行に架設されている。そして、これらのうち一方のスプレーヘッダ21には給油ノズル17aが取り付けられ、他のスプレーヘッダ22は、梁74に突設されたブラケット78にも支持されていて、これには給油ノズル17bが取り付けられている。複数の給油ノズル17a、17bはスプレーノズルであり、前記塗油ロール13の表面に向けて鋼帯1の幅方向に分散して配置されている。
前記給油ノズル17a、17bのうちスプレーヘッダ22の給油ノズル17bは2個であり、塗油ロール13の両端付近に給油するように同両端位置に1個ずつ配置されている。また、他方のスプレーヘッダ21に設けられた給油ノズル17aは7個であり、塗油ロール13の前記給油ノズル17bよりもロール軸方向の中央側に給油するように、同中央側に等間隔に配置されている。こうして、全給油ノズル17a、17bは、塗油ロール13の幅方向に等間隔をなして分散配置されている。
また給油ノズル17a、17bには、図2、6、7に示すように、流量調整弁27a、27bがスプレーヘッダ21、22との連結部と各ノズル吐出口との間に設けられている。流量調整弁27a、27bによって、前記各ノズルからの油の噴射量を変化させ、塗油ロール13へ供給する油の流量を調整することができる。
図4、5に示すように、前記給油ノズル17a、17bとは別に、鋼帯1の左右のエッジに向けて油を供給するエッジ用の左右のスプレーノズル19もフレーム7に配置されている。それら2つのスプレーノズル19は、前記フレーム7の先端から先方に突出した位置で、且つ鋼帯1のエッジに向けられた状態でスプレーヘッダ25に取り付けられて、フレーム7の幅方向両端部にそれぞれ位置している。またスプレーノズル19にも、図6に示すように、前記給油ノズル17a、17bの流量調整弁27a、27bと同様の流量調整弁29が設けられている。
このフレーム7の先端には前記梁73から前方に突出したブラケット79に支持されて給油管23が前記管状のスプレーヘッダ21、22と平行に配置されている。この給油管23の両先端は継手を兼ねる前記ブラケット79を介して前記幅方向両側の各フレキシブルホース24にそれぞれ連通している。両フレキシブルホース24は、基端が前記ブラケット79に連結され、中間がU字状に湾曲したうえ先端が2つのスプレーノズル19の各スプレーヘッダ25に連結されて、給油管23から送られた油をスプレーノズル19に供給するようになっている。スプレーヘッダ25は、図示しない機構により、フレーム7の幅方向(図5、6における矢印D方向)に移動可能に支持されていて、鋼帯1の幅寸法の変化に対応して同幅方向の位置を可変にしてある。前記フレキシブルホース24の変形を伴いながら、スプレーヘッダ25の位置が前記のようにD方向に移動可能になっている。
給油ノズル17a、17bとスプレーノズル19への給油配管は図4と図6に示されている。すなわち、図6に示す防錆油のタンク30に連なる油圧ポンプ31からの吐出路32が3方向に分岐し、それぞれ電磁開閉弁33a、33b、33cを介して個別に第1給油路34と第2給油路35と第3給油路36とに連結されている。第1給油路34は前記スプレーヘッダ21に連結され、第2給油路35は前記スプレーヘッダ22に連結され、第3給油路36は前記スプレーヘッダ25に連結されている。このように、給油ノズル17aと給油ノズル17bからの、各々の塗油ロール13への油の供給と停止は、互いに独立して制御可能に構成されている。
各給油路34、35、36は中途がフレキシブルホース34a、35a、36aにより構成されていて、このフレキシブルホース34a、35a、36aより下流側の油路が前記フレーム7に搭載され、それらより上流側の油路が前記機台5側に配管されている。こうしてフレキシブルホース34a、35a、36aの変形によりフレーム7の回動が可能になる。
ここで、テンションリール3による鋼帯1の巻取り開始に際して、鋼帯1の幅寸法に合わせて、図示しない機構により前記スプレーヘッダ25が鋼帯1の幅方向(D方向)に移動して、スプレーノズル19から供給される防錆油が鋼帯1のエッジにスプレーされるように設定される。また、鋼帯1の幅寸法に合わせて、塗油ロール13に防錆油を供給する給油ノズル17a、17bが選択される。つまり、鋼帯1の幅が所定寸法以下であるときには給油ノズル17aのみから塗油ロール13に給油するが、鋼帯1の幅が所定寸法を超えるときには塗油ロール13の軸方向に広く給油する必要があるから、さらに給油ノズル17bも加わって塗油ロール13に給油する。これらの給油又はその停止の調整は前記開閉弁33a,33b,33cを制御して行なう。
そこで、テンションリール3への鋼帯1の巻取りが開始されると、油圧シリンダ11が収縮してフレーム7を下方に回動させることにより、塗油ロール13を所定の圧力でテンションリール上の鋼帯1上面に押し当てて転がり接触させる。その押し当てる位置は、図2に示されるように、鋼帯1がテンションリール3に巻き付けられて、先行する下側の鋼帯1の上面に接した直後としている。
この押し当てと同時に又は前後して、図7に示すように、各給油ノズル17a、17bから油が塗油ロール13に向けて幅方向に均等にスプレーされ且つスプレーノズル19から鋼帯1のエッジに油がスプレーされる。給油ノズル17a、17bは、スプレーノズルであるので、図7中の一点鎖線で示すように、油の噴射パターンは滴下ではなく放射状に広がり、塗布ロール上に給油領域を形成することとなる。そして隣接する給油領域の間に隙間を生じないように(好ましくは図7に示すように隣接する給油領域の間で重なりを生じるように)、給油ノズルの間隔やスプレー角度等を調節することにより、幅方向に均等なスプレーが実現される。
このため、塗油ロール13の不織布13cには均等に防錆油が含浸されたうえ、これが転がり接触する鋼帯1の上面に転写される。この実施形態では、テンションリール3に巻き付けられる鋼帯1の、巻き付いた直後の位置に塗油ロール13が押し当てられている。したがって、ここで塗油ロール13が押し当てられる鋼帯1の位置は、すでにテンションリール3に巻きついた鋼帯1の上側に接した位置にある。
なお、塗油ロール13が押し当てられる位置が前記の位置であれば、塗油ロール13が押し当てられた位置の鋼帯1は、その内側のすでに巻き付いた鋼帯1にバックアップされているため、下方に撓むことがないから塗油ロール13が所定の線圧で押し当てられることになる。なお、鋼帯1の張力が充分にあれば、塗油ロール13が押し当てられる位置はテンションリール3に巻き付く直前の位置であっても、鋼帯1が撓まないので塗油ロール13の所定の線圧を得ることができるから、この発明の実施形態に含まれることになる。
こうして、テンションリール3に巻き取られながら鋼帯1の上面に油が転写され且つエッジにも油が供給される。ここで転写される油の量は、追って回収する必要があるほどの量ではなく、従来よりも少量でよい。具体的には、汎用の防錆油(例えば、商品名「アンチラストKS−5」・動粘度13.5〜14.5cSt)の場合に0.6g/m2以上あれば足りる。その上限は、油の量が過剰になることによって、巻き取ってコイルになった鋼帯1の摩擦力が減退しコイルが軸方向に部分的にずれる現象(所謂タケノコ現象)が起きる量に至らなければよい。前記転写の量はこれらの範囲内で実験的に定められる。
そして、油が塗布された鋼帯1がテンションリール3に巻き取られると後続の鋼帯1が塗油面に重なり圧接されることになる。このため、前記のように転写されて上面に塗布された油は、転写時には鋼帯1上面で均一に分布しなくとも、直後にテンションリール3に巻かれ且つ張力が付与されることによって後続の鋼帯1の裏面に押されて均一に分布することになる。また同時に巻かれた内外の鋼帯1間の圧力によって、塗油ロール13によって油が転写されなかった鋼帯1裏面にも、その内側の鋼帯1表面の油の一部が転写されて供給されることになる。したがって、ここでは、過度の量ではなく必要な量の油が鋼帯1に供給され且つ鋼帯1の表裏面に均一に分布されることになる。
こうして塗油されつつテンションリール3に鋼帯1が巻き取られると、テンションリール3のコイル1a(図1)が次第に巻き太る。すると、フレーム7がこの位置を維持する限り、コイル1aの巻き太りにより、巻き取られたコイル1aが塗油ロール13を押し上げ、以てフレーム7を上方に回動・上昇させようとする圧力が増大する。このときは油圧シリンダ11の前室の油圧が高くなるが、この前室に連通する図示しない油圧回路において圧油がリリーフされることにより、油圧シリンダ11の前室は減圧されて所定のリリーフ圧に維持される。このため、コイル1aの巻き太りに応じて、フレーム7は順次上方に回動しつつ上昇することができるし、塗油ロール13の鋼帯1表面への押し当て圧は前記リリーフ圧の設定圧に応じて常時所定の範囲に維持される。
こうして所定量の鋼帯1の巻取りと給油が終了すると1つのコイル1aとなって1回の作業が終了し、コイル1aは結束等の処理がなされてテンションリール3から離脱される。
ここで、新たな鋼帯1が同様に巻取りと給油を受けることになるが、新たに処理する鋼帯1の幅が変化したときには、前記第2給油路35の電磁開閉弁33bを開閉制御して、前記ノズルヘッダ22の給油ノズル17bから塗油ロール13への油の供給を開始又は停止する。つまり、例えば1,000mm以下の板幅の場合には前記電磁開閉弁33bを閉じて給油ノズル17bからの給油を停止し、給油ノズル17aのみから塗油ロール13に給油すればよい。また前記を超える板幅の鋼帯1を処理するときには、前記給油ノズル17bからの給油も再開して全幅に対応した給油をすることになるのは勿論である。
こうして、必要且つ充分な量の油が鋼帯1に供給されるので、後工程で巻かれた状態の鋼帯1に高いテンションが付与されて、巻かれた内外の鋼帯1間に巻き方向の滑りが発生したときでも、これにより鋼帯1にスクラッチが発生することが抑制される。しかも、前記塗油ロール13により鋼帯1の一方の面に塗油するだけの作業で、鋼帯の両面に均一に塗油することができるのは、この発明の特長と言える。つまり、テンションリール3によりコイル1aに付与された締め付け力が作用して、上下の鋼帯1間の油が潰されて広がることによりこの特長がもたらされるのである。また、塗油ロール13が、前記実施形態のようにテンションリール3に巻かれた直後の鋼帯1上に押し当てられたときには、その押し当て力が巻取り開始時点で前記締め付け力に加えられて作用しているから、油の鋼帯への分布はさらに均一になる。
かくして、ここでは油の過剰供給の事態は発生しにくい。よって、仮に油の過剰供給が発生した場合でも大幅な過剰にならないし、その頻度も低いから、その場合には手作業により拭き取る程度で足りる。このため、過剰の油を回収する機構が不要であり、従来から設置されているテンションリール3に、塗油ロールとこれを鋼帯1に押し当てる手段と、塗油ロールに油を供給する給油ノズルをあらたに設置するだけでよい。ただし、万一の場合に備えてあるいは油消費量のさらなる減少を図って、油回収機構を設置することは禁止しない。
また従来、滴下ノズルを用いて塗油ロール13に油を供給する場合、油は下方に滴下するだけであるので、そのままでは油の供給むらがロール幅方向に生じ易くなる。そこで供給むらを回避するため、油を過剰供給して滴下するという必要があった。この点、本実施形態の給油ノズル17a、17bはスプレーノズルであるため、塗油ロール13に対して、油を放射状に広げて噴出するので高精度の均一性を確保して、油を供給することができる。そのため、塗油ロール13に油の供給むらが生じ難く、油を過剰供給する必要がない。
また滴下ノズルにより油の過剰供給を行う場合、ライン速度の上昇等に伴ってロスとなる油の飛散量が拡大してしまうため、受け皿のような油を回収する機構をラインに付帯的に設ける必要もあり、設備が大掛かりになるという問題もあった。しかし、本実施形態においては前記のとおりスプレーノズルを用いるために滴下ノズルを用いないので、設備の規模を小さくすることができる。
また本実施形態では、塗油ロール13への給油ノズルにおける各ノズルの油の供給と停止に関し、幅方向中央部の給油ノズル17aと幅方向両端部の給油ノズル17bとが互いに独立して制御可能に構成されている。よって板幅に応じて、給油ノズル17bを使用するかしないかを都度選択できるので、油を過剰供給を回避することができる。
また本実施形態では、塗油ロール13への給油ノズルとは別に、鋼帯1のエッジに向けて油を供給するエッジ用のスプレーノズル19が設けられている。そのため、鋼帯1のエッジに対して塗油ロール13の端部の押し当てが十分でなく、エッジへの塗油が足りない場合であっても、これを補って塗油する。よって、より高品質の塗油を行うことができる。
また本実施形態では、前記フレーム7を前記油圧シリンダ11に連結して押し当て手段を形成し、これにより塗油ロール13を所定の圧力でテンションリール3上の鋼帯1上面に押し当てて転がり接触させる。そのため、塗油ロール13はテンションリール3に対して上から進退することなる。一般に、汎用の巻き取りラインを構成する設備の中で、テンションリール3の上方は空スペースであることが多い。よってこのスペースを有効に活用することとなるため、設備の規模をより小さくすることができる。
また本実施形態の給油ノズル17a、17bには流量調節弁27a、27bが設けられており、給油ノズル17a、17bからスプレーされる油の量を調整する。ロール幅方向の塗油量は、ラインスピードや巻き取られる鋼帯1の幅に応じて変動する。よって流量調節弁27a、27bを用いれば、必要となるロール幅方向の塗油量の変動に対応して、供給する油の流量を調整するので、油の過剰供給を回避することができる。
なお、この実施形態では、この発明における昇降部材として、水平軸9を中心に上下に回動する前記フレーム7を適用したが、上下方向(垂直及び傾斜方向を含む)に直線状に進退する部材を昇降部材とすることもできる。例えば、上下方向に延びるガイドと、このガイドに沿って移動する部材とからなるものでもよい。この場合には、前記移動する部材に前記塗油ロール13が装着されているものとする。また、この場合に、前記移動する部材にはこれを昇降させる進退駆動装置を連結する。この進退駆動装置としては、油圧シリンダその他の進退駆動力を前記移動する部材に与えるものであればよい。
また、前記実施形態では、進退駆動装置として油圧シリンダ11を用いたが、塗油ロール13が装着されるフレーム7などの移動部材を進退駆動させる装置であれば、進退駆動装置として慣用される他のものを用いることも可能である。
その他、各ノズルの個数・配置・配管などを設備の状況等に応じて適宜調整できることは、言うまでもない。
1 鋼帯
1a コイル
3 テンションリール
5 機台
7 フレーム
9 水平軸
11 油圧シリンダ
13 塗油ロール
13c 不織布
17a、17b 給油ノズル
19 スプレーノズル
21、22、25 スプレーヘッダ

Claims (6)

  1. 油を含浸する物質を少なくとも表面に配置してなる塗油ロールを、これと平行をなし且つ鋼帯を巻き取るテンションリールに向けて進退可能に設置するとともに、前記塗油ロールをテンションリールの鋼帯表面に押し当てる押し当て手段を設け、さらに前記塗油ロールの表面に向けて油を供給する複数の給油ノズルを前記鋼帯の幅方向に分散して設置し、
    前記複数の給油ノズルのうち前記幅方向両端部の給油ノズルを、前記鋼帯の幅が前記幅方向両端部の給油ノズル以外の給油ノズルによる給油範囲内である場合は使用しないと共に、
    前記幅方向両端部の給油ノズルを、前記鋼帯の幅が前記給油範囲を超える場合は前記幅方向両端部の給油ノズル以外の給油ノズルと同時に使用するように、前記幅方向両端部の給油ノズルを該給油ノズル以外の給油ノズルから独立して制御可能にし、
    前記幅方向両端部の給油ノズルを使用するかどうかを前記鋼帯の幅に応じて選択的に切り替えて前記塗油ロールに給油し、給油された前記塗油ロールを用いて前記鋼帯表面に油を転写することを特徴とする鋼帯への塗油装置。
  2. 前記給油ノズルをスプレーノズルとしたことを特徴とする請求項1に記載の鋼帯への塗油装置。
  3. 前記複数の給油ノズルとは別に、前記テンションリールに巻き取られる鋼帯のエッジに向けて油を供給するエッジ用のスプレーノズルをさらに設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の鋼帯への塗油装置。
  4. 基端において機台に対して上下方向に回動可能に枢着された昇降部材に前記塗油ロールを回転自在に軸着することにより、前記塗油ロールをテンションリールの上半部に向けて進退可能に設置するとともに、前記昇降部材を進退駆動装置に連結して、前記塗油ロールをテンションリールの鋼帯表面に押し当てる押し当て手段を形成したことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の鋼帯への塗油装置。
  5. 鋼帯の幅方向に分散して設置された複数の給油ノズルから、油を含浸する物質を少なくとも表面に配置してなる塗油ロールに向け油を供給して前記物質に油を含浸させる際、
    前記複数の給油ノズルのうち前記幅方向両端部の給油ノズルを、前記鋼帯の幅が前記幅方向両端部の給油ノズル以外の給油ノズルによる給油範囲内である場合は使用しないと共に、
    前記幅方向両端部の給油ノズルを、前記鋼帯の幅が前記給油範囲を超える場合は前記幅方向両端部の給油ノズル以外の給油ノズルと同時に使用するように、前記幅方向両端部の給油ノズルを該給油ノズル以外の給油ノズルから独立して制御し、
    前記幅方向両端部の給油ノズルの使用の有無を前記鋼帯の幅に応じて選択的に切り替えて前記塗油ロールに給油し、
    テンションリールに巻き取られる鋼帯に前記塗油ロールを転がり接触させて前記塗油ロールから鋼帯表面に油を転写することを特徴とする鋼帯への塗油方法。
  6. 油が転写された前記鋼帯を連続して巻き取って鋼帯の表面にその後続部分を重ねることにより、重ねられた後続部分の圧力によって前記の油を鋼帯の裏面にも付着させるとともに、その油の分布を内外の鋼帯間で平均化することを特徴とする請求項5に記載の鋼帯への塗油方法。
JP2013192025A 2012-09-24 2013-09-17 鋼帯への塗油装置及び塗油方法 Active JP5991292B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013192025A JP5991292B2 (ja) 2012-09-24 2013-09-17 鋼帯への塗油装置及び塗油方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012209696 2012-09-24
JP2012209696 2012-09-24
JP2013192025A JP5991292B2 (ja) 2012-09-24 2013-09-17 鋼帯への塗油装置及び塗油方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014076485A JP2014076485A (ja) 2014-05-01
JP5991292B2 true JP5991292B2 (ja) 2016-09-14

Family

ID=50782259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013192025A Active JP5991292B2 (ja) 2012-09-24 2013-09-17 鋼帯への塗油装置及び塗油方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5991292B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113926854A (zh) * 2021-08-26 2022-01-14 秦河新材股份有限公司 一种精品钢材制备用的冷轧处理装置
CN114798746B (zh) * 2022-06-28 2022-09-06 南通霄阳机械有限公司 一种精品钢材制备用的冷轧处理装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2579940Y2 (ja) * 1992-11-30 1998-09-03 日新製鋼株式会社 帯板塗油装置
JPH0681664U (ja) * 1993-04-26 1994-11-22 新日本製鐵株式会社 塗油装置
DE10352546A1 (de) * 2003-09-04 2005-03-31 Sms Demag Ag Verfahren und Vorrichtung zum Aufbringen einer regelbaren Zugspannungsverteilung, insbesondere in den Kantenbereichen kaltgewalzter Metallbänder
JP4867524B2 (ja) * 2006-08-21 2012-02-01 Jfeスチール株式会社 鋼帯巻き取り機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014076485A (ja) 2014-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4867524B2 (ja) 鋼帯巻き取り機
JP2010051953A (ja) 塗工方法、塗工機、塗工フィルムの巻き取り方法及びロール巻き塗工フィルム
CN102059185B (zh) 一种用于钢轨的涂覆装置及其方法
JP5991292B2 (ja) 鋼帯への塗油装置及び塗油方法
JP5239457B2 (ja) 金属帯への塗装方法
JPH05132206A (ja) 材料ウエブを巻き取るための巻取り機
JP5222449B2 (ja) めっき付銅条材のスリット方法及びめっき付銅条材のスリット装置
KR101522180B1 (ko) 2롤 타입 코터롤 코팅장치 및 이를 이용한 코팅방법
US6821345B2 (en) Roller coater apparatus
CN1287918C (zh) 用于将润滑材料涂覆到轧机机架中的轧辊圆周表面上的装置
CN112058588A (zh) 一种应用于涂布机的组合涂布装置及方法
EP2391465B1 (de) Vorrichtung und verfahren zum aufhaspeln eines bandes mit veränderlicher banddicke, insbesondere eines metallbandes
JP4593192B2 (ja) ストライプ塗工方法およびリップコータ型塗工装置
JP7154726B1 (ja) プレス加工油塗布機
JP3102532B2 (ja) 塗装装置
US6976651B2 (en) Tissue reel transfer device and method
US8342118B2 (en) Sheet coating system on an apparatus for extrusion forming a sheet product
KR101800080B1 (ko) 스트립 연속 컬러 코팅라인의 U-wrap 듀얼 헤드 페인트 코터
JP2017094233A (ja) 間欠塗布装置及び間欠塗布方法
JP6015375B2 (ja) 連続塗布装置および連続塗布方法
DE102010049645A1 (de) Verfahren zum Warmwalzen metallischer Hohlkörper sowie entsprechendes Warmwalzwerk
JP2006281196A (ja) 塗布装置、塗布方法および塗膜形成ウェブの製造方法
CN106164324B (zh) 用于为在带材运行方向上运动的金属带材涂层的方法和装置以及用于制造长形的金属轧制材料的设备
EP2784217A1 (en) Arrangement in a fiber web production line and method in a fiber web production line
JPH0744322Y2 (ja) 管状ビレットの熱間押出し用潤滑粉塗布装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160719

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5991292

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250