JP5989151B2 - 表示システム - Google Patents
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Description
また、この表示システムの塗り絵用紙には、絵を取り囲む仕切り枠が形成され、その仕切り枠の外側に魚の絵に対応する名前が直接的に情報として記載され、その名前の情報を魚の絵と共に撮像部で撮像することで、魚の絵の画像に上記情報に見合った泳ぎを表示部上でさせるものであった。
所定の枠色又は枠柄を有する仕切り枠と、
前記仕切り枠と、当該仕切り枠内にユーザが自由に設置可能な絵柄又は立体物で形成される対象とを撮像する撮像部と、
表示部と、
前記撮像部で撮像された前記仕切り枠及び前記対象の画像データに基づいて、前記仕切り枠に対する前記対象の寸法割合に対応した大きさで前記対象に対応する対象画像を前記表示部の上に表示させて、前記仕切り枠の枠色又は枠柄に応じて前記表示部の上での前記対象画像の動作規制を行い、前記表示部の上で所定の対象物と出会わせるイベントを発生させて、前記対象画像及び前記対象物の大きさ関係に応じて少なくとも前記対象画像の動作を変化させる制御部と、
を備えたことを特徴とするものである。ここに、「動作」とは表示部の上で対象画像が動作する場合と、背景が動くことにより対象画像が当該背景に対して相対的に動作する場合、対象画像の全部又は一部が消失する場合等をも含む。
前記仕切り枠が形成された用紙を備え、前記対象は、前記仕切り枠内に設置可能であることを特徴とする。
前記枠色又は前記枠柄は属性情報を表現し、前記制御部は、前記属性情報に応じて前記表示部の上での前記対象画像の動作規制を行うことを特徴とする。例えば、この場合の属性情報としては魚属性、餌属性、植物属性、車属性その他の属性等の情報が挙げられる。
前記制御部は、前記仕切り枠に対する前記対象の寸法割合又は面積割合に応じて前記対象画像の動作に変化を与えることを特徴とする。例えば、この場合の動作変化としては、泳ぎ方、漂い方、その場での揺れ方、走り方その他を変化させることが挙げられる。
図1は、表示システムの外観を示した斜視図である。
この表示システム100は、板状の表示装置10と、この表示装置10を支持する支持台20と、対象1(図3(A)参照)を手描きするためのカード30とを備えている。
(支持台20)
支持台20は、図1及び図2に示すように、台本体21と、この台本体21に取り付けられたハーフミラー40とを備えている。台本体21は、正面視、上面視で長方形、右側面視でコ字状、左側面視で逆コ字状に形成されている。台本体20の天井には、長方形の開口20aが形成され、その開口20aの縁には、表示装置10が着座するための段部20bが開口20aの周囲全周に亘って形成されている。そして、この段部20bに、表示部13が下向きとなるように表示装置10の縁部を載せることで、表示装置10は支持台20に装着される。
ハーフミラー40は、その表面が前方に向けて下り勾配をなすように、台本体21に取り付けられている。すなわち、ハーフミラー40の上端は台本体21の背壁の上端近くまで延び、下端は台本体21の前壁の下端近くまで延びている。このハーフミラー40は、表示装置10を支持台20に装着した状態では、傾斜した状態ではあるが表示装置10の表示部13に対向している。
図3(A)はカード30の正面図である。このカード30は縦長の長方形に形成されている。このカード30の表面には、「○○水族館」の文字31と、対象1の描画領域を区画する仕切り枠32と、描画するに好ましい対象1の描画の仕方等33と、描画するに好ましい対象1の一例を示す絵柄35とが表示されている。ここで、「描画するに好ましい対象1」とは、後述のように、仕切り枠32には属性情報が含まれているので、仕切り枠32の属性を有する典型的な対象を意味している。
4つの辺部32aと、4つの角部32bとは互いに色が異なっている。そして、4つの角部32bの色は属性情報を表現している。
例えば、4つの辺部32aはカード30の全てで緑色に形成されている。一方、4つの角部32bは、属性に対応した色に形成されている。例えば、4つの角部32bは、魚属性の場合には茶色、餌属性の場合には赤色に形成されている。そして、この4つの角部32bは、属性がその他のものである場合にはその他の色で形成されている。
なお、仕切り枠32全体の色を1色とし、属性に応じて当該色を変化させてもよい。また、図3(B)に示すように、属性に応じて枠柄を変更してもよい。ここでは、上下の辺部を縞柄とし、属性に応じて縞の間隔を変更させている。
図4は、表示装置10の機能構成を示すブロック図である。図4に示すように、表示装置10は、送受話部11と、入力部12と、表示部13と、撮像部14と、無線通信部15と、記録部16と、制御部17とを備える。この表示装置10は、例えば、タブレット又はスマートフォン等で構成されている。
例えば、図5は、魚属性が付与された対象画像2の場合の動作テーブルを示している。なお、魚属性が付与される対象画像2は、魚の属性情報を有する仕切り枠32内に設置された全ての対象1に対応する対象画像2となるが、説明の便宜のため、属性、対象1及び対象画像2が共に魚の場合を例に説明する。
この魚属性が付与された対象画像2の場合の動作テーブルでは、仕切り枠32に対する対象1の面積割合(描画範囲)の大きさに対応して、動作に影響を与える因子として「泳ぎ方」、「性格」、「好み」及び「餌の食べ方」の4つが定義されている。具体的には、次のように定義されている。
大きい魚(描画範囲が50%以上)の場合、水槽をゆっくり左右に泳ぎ(泳ぎ方)、大人しい性格で他の魚がいても干渉せず(性格)、大きい餌しか食べず(好み)、時々触手を伸ばして食べる(食べ方)。
また、中位の魚(描画範囲が30%以上50%未満)の場合、水槽内を自由に泳ぎ(泳ぎ方)、元気な性格で自分と同じ大きさの魚とは喧嘩をし、小さい魚を追い回し(性格)、どんな餌にも興味があり満腹になるまで食べる(好み)。
また、小さい魚(描画範囲が30%未満)の場合、水槽内を細かく素早く泳ぎ(泳ぎ方)、小心者な性格で自分より大きな魚がそばに居ると逃げ、同じ大きさの魚を見つけると群れを作って泳ぎ(性格)、小さな餌が好きで(好み)、群れでもその小さな餌を食べる(食べ方)。
この餌属性が付与された対象画像2の場合の動作テーブルでは、仕切り枠32に対する対象1の面積割合(描画範囲)の大きさに対応して、動作に影響を与える因子として「水槽内の移動の仕方」及び「食べられ方」の2つが定義されている。具体的には、次のように定義されている。
大きい餌(描画範囲が50%以上)の場合、左右にゆっくり動きながら水槽の底に落ち(移動の仕方)、大きい魚に食べられると餌が大きく消失し、触手を伸ばした大きい魚に食べられると一気に餌の全部が消失する(食べられ方)。なお、大きい餌は、このように左右にゆっくり動きながら水槽の底に落ちるものであるから、大きい餌を表示部13上に表示させる場合には最初は水槽の上部に大きい餌を表示させる。
また、中位の餌(描画範囲が30%以上50%未満)の場合、左右に動きながら水槽の中央を漂い(移動の仕方)、中位の魚に食べられると餌が少しずつ消失するとともに、時々は一気に餌の全部が消失する(食べられ方)。一方、小さな魚に食べられると、中位の魚ほどではないが、餌が少しずつ消失する(食べられ方)。
また、小さい餌(描画範囲が30%未満)の場合、水槽の上部を上下に動きながら漂い(移動の仕方)、小さな魚に食べられると餌が少しずつ消失するとともに、小さな魚の群れに食べられると一気に餌の全部が消失する(食べられ方)。
また、制御部17は、対象画像2に属性と仕切り枠32に対する面積割合とに応じた動作プログラム163を割り当て、上記記録部16に格納されている動作テーブル164を参照することにより、対象画像2を動作させる。
なお、制御部17は、演出プログラムと協働して演出処理部として機能し、背景を形成する画像を表示・動作させる。
(表示処理)
先ず、表示処理を図7のフローチャートを使用して説明する。この表示処理は、アプリケーションを立ち上げたときに開始される。
制御部17は、撮像部14からカード30の画像を取り込み(ステップS1)、取り込んだ画像中に仕切り枠32を認識できるか否かを判定する(ステップS2)。
制御部17は、判定結果が否定的である場合(ステップS2でNO)、ステップS1の処理に戻る。
一方、制御部17は、判定結果が肯定的である場合(ステップS2でYES)、認識処理を開始するとともに、図8に示す認識画面60(カード30と同じ画像で仕切り枠32及び対象1がないもの)を表示部13の一部に表示させる(ステップS3)。そして、制御部17は、撮像部14からカード30の画像を取り込み(ステップS4)、取り込んだ画像中に角部32bが4個認識できるか否かを判定する(ステップS5)。なお、制御部17は、カード30から取り込んだ画像を認識画面60の枠61内にその都度表示させる。
制御部17は、ステップS5の判定が否定的である場合(ステップSS5でNO)、ステップS4の処理に戻るが、所定時間経過してもステップS5の判定が否定的である場合には、認識画面60を消去してステップS1の処理に戻る。
一方、制御部17は、ステップS5の判定が肯定的である場合(ステップSS5でYES)、カード30の画像を取り込み(ステップS6)、仕切り枠32及び対象1の画像を切り出す(ステップS7)。そして、その中から対象画像2以外を消去し(ステップS8)、仕切り枠32に対する対象1の寸法割合及び面積割合を算出し、これ以前に読み込んだ属性情報とこの面積割合とに対応した動作プログラムを対象画像2に割り当てる(ステップS9)。その後、画像の明るさ・彩度を調整し、対象画像2の横左から2/3を「頭」、残りの1/2を「尾」としてビットマップで分割する(ステップS10)。これは、例えば魚の対象画像2を動作させる際に「尾」となる部分を動作させるためである。これにより認識・読込みが成功し、認識画面60を消去し、仕切り枠32に対する対象1の寸法割合に対応した大きさの対象画像2を表示部13に表示させる(ステップS11)。その後、制御部17は、ステップS1の処理に戻る。
以上のようにして、カード30に担持されている対象1に対応した対象画像2を次々に表示部13に表示させることができる。
上記表示処理は、対象画像2を表示部13の上に表示させるまでの処理である。一方、この動作処理は、表示させた対象画像2を表示部13の上で動作させる処理である。
例えば、制御部17は、大きい魚の場合、所定時間魚を左右にゆっくり泳がせた後、魚を大きい餌に向かわせ、そこで所定時間魚に餌を食べる動作(例えば餌を突く動作)をさせる。その後、制御部17は、再び、所定時間魚を左右にゆっくり泳がせた後、魚を大きい餌に向かわせ、そこで所定時間魚に餌を食べる動作をさせる。制御部17は、大きい魚が大きな餌を食べたときには餌の大きな部分を消失させる。このように、制御部17は、魚に泳ぎと、餌を食べる動作を繰り返えさせる。なお、大きい餌を食べる際に、時々は、大きい魚から触手を伸びさせる演出を行う。触手を伸ばした大きい魚が大きな餌を突いたときには餌の全部を消失させる。
ここでは、制御部17は、所定時間魚を左右にゆっくり泳がせた後、魚を大きい餌に向かわせたが、大きな餌が存在しない場合や、魚が泳いでいる途中に大きな餌に出会わない場合に、魚をずっと左右にゆっくり泳がせておいてもよい。また、各所定時間はその都度変更させてもよい。
なお、制御部17は、中位の魚が中位の餌を食べたときには少しずつ餌を消失させ、時々は一気に餌の全部を消失させる。
ここでは、制御部17は、イベントの抽選を行ってイベントが発生可能な場所に魚を向かわせたが、抽選で決定されたイベントの発生可能性がない場合には他のイベントを発生させるか、魚を自由に泳がせてもよい。また、各所定時間はその都度変更させてもよい。
なお、制御部17は、小さい魚が餌を突いたときには少しずつ餌を消失させ、群れで餌を突いたときには一気に餌の全部を消失させる。
ここでは、制御部17は、イベントの抽選を行ってイベントが発生可能な場所に魚を向かわせたが、抽選で決定されたイベントの発生可能性がない場合には他のイベントを発生させるか、魚を細かく素早く泳がせてもよい。また、各所定時間はその都度変更させてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、表示処理に際して、角部32bの4点を認識することとしたが、角部32bの3点が認識でき且つ対象1の周りの余白部分と属性情報とが認識できる場合には、残りの1点を算出し、ステップS6の処理に移行してもよい。
2 対象画像
10 支持台
30 カード
32 仕切り枠
40 ハーフミラー
100 表示システム
Claims (4)
- 所定の枠色又は枠柄を有する仕切り枠と、
前記仕切り枠と、当該仕切り枠内にユーザが自由に設置可能な絵柄又は立体物で形成される対象とを撮像する撮像部と、
表示部と、
前記撮像部で撮像された前記仕切り枠及び前記対象の画像データに基づいて、前記仕切り枠に対する前記対象の寸法割合に対応した大きさで前記対象に対応する対象画像を前記表示部の上に表示させて、前記仕切り枠の枠色又は枠柄に応じて前記表示部の上での前記対象画像の動作規制を行い、前記表示部の上で所定の対象物と出会わせるイベントを発生させて、前記対象画像及び前記対象物の大きさ関係に応じて少なくとも前記対象画像の動作を変化させる制御部と、
を備えたことを特徴とする表示システム。 - 前記仕切り枠が形成された用紙を備え、前記対象は、前記仕切り枠内に設置可能であることを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
- 前記枠色又は前記枠柄は属性情報を表現し、前記制御部は、前記属性情報に応じて前記表示部の上での前記対象画像の動作規制を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示システム。
- 前記制御部は、前記仕切り枠に対する前記対象の寸法割合又は面積割合に応じて前記対象画像の動作に変化を与えることを特徴とする請求項3に記載の表示システム。
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JP2015013168A JP5989151B2 (ja) | 2015-01-27 | 2015-01-27 | 表示システム |
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