JP5986465B2 - Sdi機器及びそれを備えたsdi信号伝送システム - Google Patents

Sdi機器及びそれを備えたsdi信号伝送システム Download PDF

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Description

本発明は、SDI(Serial Digital Interface)信号を処理するSDI機器及びそれを備えたSDI信号伝送システムに関する。
SDI信号伝送システムは、非圧縮信号であるSDI信号を伝送するため、圧縮処理及び伸張処理による信号の遅延や劣化が無いという利点を有している。このような利点を活かしてSDI信号伝送システムは、従来から放送局のスタジオで用いられるカメラシステムなどに適用されていたが、近年では監視カメラを備える遠隔監視システムなどにも適用され始めており、普及が拡大している。
特開2011−77743号公報
特許文献1には、SDI信号伝送ラインにDC電力を重畳するSDI信号伝送システムが開示されている。SDI信号伝送ラインにDC電力を重畳するSDI信号伝送システムは、SDI信号の伝送とDC電力の搬送を1つの信号ケーブルで行うことができ、ケーブル数が減るため、利便性が高い。
しかしながら、SDI信号伝送ラインにDC電力を重畳するSDI信号伝送システムでは、DC電力が重畳されている状態のケーブルをSDI機器に接続した場合、すなわちSDI機器に対して活栓接続を行った場合、SDI信号伝送ラインにラッシュ電圧が印加し、ラッシュ電圧がSDI機器内のSDI信号伝送ラインに配置されている直流阻止用コンデンサを通過してSDI機器内のSDI信号処理回路に到達してしまう。
SDI信号処理回路がSDI機器の外部から送られてくるSDI信号を受け取るレシーバであれば、SDI信号伝送ラインの電圧上昇に対する耐性が高いため、ラッシュ電圧が到達してもSDI信号処理回路が破損するおそれは低い。一方、SDI信号処理回路がSDI機器の外部にSDI信号を送出するためのドライバであれば、SDI信号伝送ラインの電圧上昇に対する耐性が低く、ラッシュ電圧が到達するとSDI信号処理回路が破損するおそれがある。
特許文献1で開示されているSDI信号伝送システムは、DC電力の重畳に対応していないSDI機器を誤って接続した場合でも、そのSDI機器が破損しないようにしているが、DC電力の重畳に対応しているSDI機器がラッシュ電圧によって破損することを防止するものではない。
そこで、本発明者は、活栓接続によるラッシュ電圧の印加でSDI機器が破損することを防止するための対策を検討した。本発明者は、第1の対策として、SDI機器の外部にSDI信号を送出するためのSDI信号処理回路(ドライバ)の後段に、SDI信号伝送ラインの電圧上昇に対する耐性が高いバッファアンプを設ける対策を考案し、第2の対策として、ドライバの後段に、5MHz以上の信号を通過させるハイパスフィルタを設ける対策を考案した。
しかしながら、第1の対策には、バッファアンプの分だけ部品点数と消費電力が増加するという欠点があり、第2の対策には、ハイパスフィルタが5MHz以上の信号(高周波信号に分類される信号のなかでは比較的低い周波数の信号)を通過させるハイパスフィルタであるためハイパスフィルタの部品が大きくなりSDI機器の小型化が困難になるという欠点がある。
本発明は、上記の状況に鑑み、活栓接続されても破損のおそれがない安価でかつ小型化が可能なSDI機器及びそれを備えたSDI信号伝送システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係るSDI機器は、前記SDI機器の外部にSDI信号を送出するためのSDI信号処理回路と、前記SDI信号処理回路の後段に設けられるマッチング回路とを備え、前記マッチング回路が、抵抗とインダクタの並列回路と、前記SDI信号よりも周波数の低いラッシュ電圧を阻止するラッシュ電圧阻止用素子とを有し、前記ラッシュ電圧阻止用素子が前記並列回路の前記インダクタ側に配置される構成(第1の構成)とする。
このような構成によると、バッファアンプやハイパスフィルタを追加することなく、ラッシュ電圧が前記SDI信号処理回路に到達することを阻止することができるので、安価でかつ小型化が可能な回路構成で、活栓接続されても前記SDI信号処理回路が破損しないようにすることができる。
また、上記第1の構成のSDI機器において、前記ラッシュ電圧阻止用素子がコンデンサであり、前記コンデンサが前記インダクタに直列に接続されている構成(第2の構成)にすることが望ましい。
このような構成によると、前記ラッシュ電圧阻止用素子の追加のみでラッシュ電圧が前記SDI信号処理回路に到達することを阻止することができる。なお、上述した第2の構成よりも部品点数は増加してしまうが、上述した第1の構成のSDI機器において、前記ラッシュ電圧阻止用素子をダイオードとし、前記ダイオードに逆バイアスを印加する逆バイアス印加回路を備える構成にしてもよい。
また、上記第2の構成のSDI機器において、前記コンデンサの静電容量が、前記SDI機器内のSDI信号伝送ライン上に配置される他のコンデンサの静電容量よりも小さい構成(第3の構成)にするとよい。
このような構成によると、前記他のコンデンサを通過したラッシュ電圧を前記コンデンサによって阻止することが可能となる。
また、上記目的を達成するために本発明に係るSDI信号伝送システムは、上記第1〜第3のいずれかの構成のSDI機器を少なくとも一つ備え、SDI信号電送ラインの少なくとも一部にDC電力が重畳される構成とする。
本発明によると、活栓接続されても破損のおそれがない安価でかつ小型化が可能なSDI機器及びそれを備えたSDI信号伝送システムを実現することができる。
本発明の一実施形態に係るSDI信号伝送システムの構成を示す図である。 電源分離器の一構成例を示す図である。 電源挿入器の一構成例を示す図である。 本発明に係るSDI機器の一例であるSDI中継器の構成を示す図である。 本発明に係るSDI中継器におけるラッシュ電圧の測定結果を示す図である。 比較例のSDI中継器におけるラッシュ電圧の測定結果を示す図である。 本発明に係るSDI中継器から出力されるSDI信号の周波数スペクトル及びアイパターンを示す図である。 比較例のSDI中継器から出力されるSDI信号の周波数スペクトル及びアイパターンを示す図である。 本発明に係るSDI中継器の他の構成を示す図である。 本発明を適用した撮像機器の構成例を示す図である。 SDI信号とは異なる信号を受信して処理するシステムと組み合わせることによって開かれた監視システムを構築することができるSDI信号伝送システムの一例を示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るSDI信号伝送システムの構成を示す図である。本発明の一実施形態に係るSDI信号伝送システムは、撮像機器1と、電源分離器2と、SDI中継器3と、電源挿入器4と、電源装置5と、表示モニター6と、信号ケーブル7と、同軸ケーブル8〜10と、電源ケーブル11及び12とを備えている。
撮像機器1は、撮像によって取得した撮像信号をSDI信号(SD−SDI信号又はHD−SDI信号)に変換して出力する。撮像機器1から出力されたSDI信号は、信号ケーブル7、電源分離器2、及び同軸ケーブル8を経由してSDI中継器3に伝送される。
電源分離器2は、同軸ケーブル8に重畳されているDC電力(例えば、DC24VのDC電力)をSDI信号伝送ラインから分離して電源ケーブル12を介して撮像機器1に供給する。撮像機器1は、電源分離器2から供給されたDC電力を電源として利用する。電源分離器2の構成としては、例えば図2に示すように、電源ケーブル12が接続される電源出力端子21と、信号ケーブル7が接続されるSDI入力端子22と、同軸ケーブル8が接続されるSDI出力端子23と、SDI入力端子22−SDI出力端子23間に配置される直流阻止用コンデンサ24と、SDI出力端子23と直流阻止用コンデンサ24との接続点25−電源出力端子21間に配置される高周波阻止用コイル26と、電源出力端子21と高周波阻止用コイル26との接続点27−グランド電位間に配置される高周波接地用コンデンサ28とを備える構成を挙げることができる。
SDI中継器3は、SDI信号の長距離伝送を可能にするための機器であって、同軸ケーブル8から受け取ったSDI信号を補正して同軸ケーブル9に出力し、SDI信号伝送ラインで発生するSDI信号の減衰や歪みを補償する。また、SDI中継器3は、同軸ケーブル9に重畳されているDC電力を搬送して同軸ケーブル8に重畳する。
電源挿入器4は、電源ケーブル11を介して接続されている電源装置5から出力されるDC電力をSDI信号伝送ラインの一部である同軸ケーブル9に重畳する。また、電源挿入器4は、同軸ケーブル9から受け取ったSDI信号を同軸ケーブル10を介して表示モニター6に伝送する。電源挿入器4の構成としては、例えば図3に示すように、同軸ケーブル9が接続される同軸ケーブル接続端子41と、同軸ケーブル10が接続される同軸ケーブル接続端子42と、電源ケーブル11が接続される電源入力端子43と、同軸ケーブル接続端子41−同軸ケーブル接続端子42間に配置される直流阻止用コンデンサ44と、同軸ケーブル接続端子41と直流阻止用コンデンサ44との接続点45−電源入力端子43間に配置される高周波阻止用コイル46と、電源入力端子43と高周波阻止用コイル46との接続点47−グランド電位間に配置される高周波接地用コンデンサ48とを備える構成を挙げることができる。
電源装置5は、DC電力を出力する電源装置である。電源装置5の構成としては、例えば商用AC電力をDC電力に変換する電力変換回路を備える構成を挙げることができる。
表示モニター6は、伝送されてきたSDI信号に基づく映像を表示する。
撮像機器1はSDI信号を機器の外部に出力するSDI機器であり、SDI中継器3は機器の外部から供給されるSDI信号を受け取るとともに、SDI信号を機器の外部に出力するSDI機器であり、表示モニター6は機器の外部から供給されるSDI信号を受け取るSDI機器である。
次に、本発明に係るSDI機器の一例であるSDI中継器3の構成について図4を参照して説明する。SDI中継器3は、同軸ケーブル8が接続される同軸ケーブル接続端子31と、ケーブルでの伝送によって生じるSDI信号の減衰を補償するイコライザ機能を有するレシーバ32と、ケーブルでの伝送によって生じるSDI信号の歪みを補償するリクロッキング機能を有するリクロッカー33と、ドライバ34と、SDI中継器3の出力インピーダンスを同軸ケーブル9のインピーダンス(75Ω)にマッチングさせるマッチング回路35と、同軸ケーブル9が接続される同軸ケーブル接続端子36と、直流阻止用コンデンサC1と、高周波阻止用コイルL1及びL2とを備えている。マッチング回路35は、抵抗R1〜R5と、直流阻止用コンデンサC2と、コンデンサC3及びC4と、ラッシュ電圧阻止用コンデンサC5及びC6と、高周波接地用コンデンサC7及びC8と、インダクタL3及びL4とを備えている。
同軸ケーブル接続端子31は、高周波阻止用コイルL1の一端及び直流阻止用コンデンサC1の一端に接続されている。高周波阻止用コイルL1の他端は、DC電力搬送ライン及び高周波阻止用コイルL2を介して同軸ケーブル接続端子36に接続されている。高周波阻止用コイルL1とDC電力搬送ラインとの接続点は高周波接地用コンデンサC7を介してグランド電位に接続され、高周波阻止用コイルL2とDC電力搬送ラインとの接続点は高周波接地用コンデンサC8を介してグランド電位に接続されている。
直流阻止用コンデンサC1の他端はレシーバ32の入力端子に接続され、レシーバ32の出力端子はリクロッカー33の入力端子に接続され、リクロッカー33の出力端子はドライバ34の入力端子に接続されている。
ドライバ34の出力端子は、インダクタL3と抵抗R3との並列回路を介し、さらに直流阻止用コンデンサC2を介して同軸ケーブル接続端子36に接続されている。ドライバ34の反転出力端子は、インダクタL4と抵抗R4との並列回路を介し、さらにコンデンサC4と抵抗R5との直列回路を介してグランド電位に接続されている。また、ドライバ34の出力端子は電源電圧Vcc(例えば、DC3.3V)に直接抵抗R1でプルアップされ、ドライバ34の反転出力端子は電源電圧Vccに直接抵抗R2でプルアップされている。さらに、電源電圧Vccの供給ラインはコンデンサC3を介してグランド電位に接続されている。
ラッシュ電圧阻止用コンデンサC5はインダクタL3に直列に接続され、ラッシュ電圧阻止用コンデンサC6はインダクタL4に直列に接続されている。
上記構成のSDI中継器3は、同軸ケーブル9に重畳されているDC電力を、同軸ケーブル接続端子36、高周波阻止用コイルL2、DC電力搬送ライン、高周波阻止用コイルL1、及び同軸ケーブル接続端子31の経路で搬送して同軸ケーブル8に重畳する。
また、上記構成のSDI中継器3は、同軸ケーブル8から同軸ケーブル接続端子31で受け取ったSDI信号を、レシーバ32で減衰を補償し、リクロッカー33で歪みを補償したのち、ドライバ34を用いて同軸ケーブル接続端子36から同軸ケーブル9に出力する。
同軸ケーブル接続端子36に同軸ケーブル9を活栓接続したときに、同軸ケーブル接続端子36に印加して直流阻止用コンデンサC2を通過するラッシュ電圧は、インダクタL3と抵抗R3との並列回路に到達する。インダクタL3と抵抗R3との並列回路の抵抗R3側ではラッシュ電圧が抵抗R3によって減衰し、インダクタL3と抵抗R3との並列回路のインダクタL3側ではラッシュ電圧がSDI信号よりも低い周波数であるため、インダクタL3によっては阻止されないが、ラッシュ電圧阻止用コンデンサC5によって阻止される。したがって、ラッシュ電圧がドライバ34の出力端子に到達することを抑制することができる。なお、直流阻止用コンデンサC2を通過するラッシュ電圧をラッシュ電圧阻止用コンデンサC5によって阻止するためには、ラッシュ電圧阻止用コンデンサC5の静電容量を直流阻止用コンデンサC2の静電容量よりも小さく設定する必要がある。
また、同軸ケーブル接続端子36に同軸ケーブル9を活栓接続したときに、同軸ケーブル接続端子36に印加してグランド電位及び抵抗R5を経由してコンデンサC4を通過するラッシュ電圧は、インダクタL4と抵抗R4との並列回路に到達する。インダクタL4と抵抗R4との並列回路の抵抗R4側ではラッシュ電圧が抵抗R4によって減衰し、インダクタL4と抵抗R4との並列回路のインダクタL4側ではラッシュ電圧がSDI信号よりも低い周波数であるため、インダクタL4によっては阻止されないが、ラッシュ電圧阻止用コンデンサC6によって阻止される。したがって、ラッシュ電圧がドライバ34の反転出力端子に到達することを抑制することができる。なお、コンデンサC4を通過するラッシュ電圧をラッシュ電圧阻止用コンデンサC6によって阻止するためには、ラッシュ電圧阻止用コンデンサC6の静電容量をコンデンサC4の静電容量よりも小さく設定する必要がある。
上記構成のSDI中継器3は、ラッシュ電圧阻止用コンデンサC5及びC6の追加のみでラッシュ電圧を阻止しているので、安価でかつ小型化が可能な回路構成でラッシュ電圧を阻止している。すなわち、上記構成のSDI中継器3は、活栓接続されても破損のおそれがない安価でかつ小型化が可能なSDI機器である。
ここで、上記構成のSDI中継器3のラッシュ電圧阻止性能に関する確認を行った結果について説明する。なお、重畳するDC電圧は+24Vとし、当該確認は、直流阻止用コンデンサC2及びコンデンサC4の各静電容量を0.1μFとし、ラッシュ電圧阻止用コンデンサC5及びC6の各静電容量を10×103pF、10×104pFの二種類で実行したが、10×103pF、10×104pFの二種類間での確認結果の差異はなかった。
図5は、上記構成のSDI中継器3の同軸ケーブル接続端子36に同軸ケーブル9を活栓接続したときの、抵抗R3とラッシュ電圧阻止用コンデンサC5との接続点N1の電圧測定結果を示す図である。一方、図6は、上記構成SDI中継器3からラッシュ電圧阻止用コンデンサC5及びC6を取り除いた構成のSDI中継器(以下、「比較例のSDI中継器」という)の同軸ケーブル接続端子36に同軸ケーブル9を活栓接続したときの、抵抗R3とインダクタL3とのドライバ34側接続点の電圧測定結果を示す図である。
図6に示すように、比較例のSDI中継器では、抵抗R3とインダクタL3とのドライバ34側接続点におけるラッシュ電圧が22V程度になっているのに対して、図5に示すように、上記構成のSDI中継器3では、抵抗R3とラッシュ電圧阻止用コンデンサC5との接続点N1におけるラッシュ電圧が5V以下に抑えられている。
また、上記構成のSDI中継器3では、出力されるSDI信号の周波数スペクトルが図7(a)に示すようになり、出力されるSDI信号のアイパターンが図7(b)に示すようになる。一方、比較例のSDI中継器では、出力されるSDI信号の周波数スペクトルが図8(a)に示すようになり、出力されるSDI信号のアイパターンが図8(b)に示すようになる。図7(a)の波形と図8(a)の波形との間にも、図7(b)の波形と図8(b)の波形との間にも実質的な差異がないため、ラッシュ電圧阻止用コンデンサC5及びC6の追加によるSDI信号の歪みや劣化はないといえる。
なお、ラッシュ電圧阻止用素子はコンデンサに限定されることはなく、例えばダイオードを用いることができる。ダイオードを用いる場合には、SDI信号の歪みや劣化を抑えるために、ダイオードに逆バイアスをかけることが望ましい。ダイオードに逆バイアスをかける回路を設けた場合、図4に示すSDI中継器3よりも部品点数が増加するが、バッファアンプやハイパスフィルタを設ける場合に比べると、部品点数の増加や機器の大型化を抑えることができる。したがって、上記構成のSDI中継器3からラッシュ電圧阻止用コンデンサC5及びC6を取り除き、ラッシュ電圧阻止用ダイオードD1及びD2と、ラッシュ電圧阻止用ダイオードD1に逆バイアスを印加する逆バイアス印加回路37と、ラッシュ電圧阻止用ダイオードD2に逆バイアスを印加する逆バイアス印加回路38とを新たに設けた構成のSDI中継器3’、すなわち図9に示す構成のSDI中継器3’も本発明に含まれる。なお、図9においては、図4中のレシーバ32、リクロッカー33、及びドライバ34を一つにまとめてSDI信号処理回路群39としている。
また、撮像機器1は、SDI機器の外部にSDI信号を送出するためのSDI信号処理回路(ドライバ)を備えるSDI機器であるため、SDI中継器3やSDI中継器3’と同様に、本発明を適用してもよい。本発明を適用した場合の撮像機器1の構成例を図10に示す。図10に示す構成例の撮像機器1は、撮像を実行して撮像信号を出力する撮像部101と、撮像部101から出力される撮像信号をSDI信号に変換する信号変換部102と、ドライバ103と、撮像機器1の出力インピーダンスを信号ケーブル7のインピーダンスにマッチングさせるマッチング回路104と、信号ケーブル7が接続されるSDI出力端子105と、電源ケーブル12が接続される電源入力端子106とを備えている。マッチング回路104は、図4中のマッチング回路35と同様の構成である。撮像機器1内部ではSDI信号伝送ラインとDC電力搬送ラインとは分離されているが、活栓接続が行われた場合、ラッシュ電圧が電源分離器2の直流阻止用コンデンサ24(図2参照)を通過してSDI出力端子105に到達するおそれがあるため、撮像機器1に対しても本発明を適用する意義は十分にある。なお、マッチング回路104のラッシュ電圧阻止用コンデンサの代わりに他のラッシュ電圧阻止用素子を用いてもよい。
また、上述した実施形態では、撮像機器1と電源分離器2とが別個の機器であるが、これらを一つの機器(DC電力重畳対応型撮像機器)に統合してもよい。一つの機器(DC電力重畳対応型撮像機器)に統合する場合、例えば、電源出力端子21(図2参照)、電源ケーブル12(図1参照)、及び電源入力端子106(図10参照)がプリント配線基板のプリント配線などに置き換わり、SDI出力端子105(図10参照)、信号ケーブル7(図1参照)、及びSDI入力端子22(図2参照)がプリント配線基板のプリント配線などに置き換わる。撮像機器1と電源分離器2とが統合されたDC電力重畳対応型撮像機器には、ラッシュ電圧阻止用素子が設けられていなくてもよく、図10に示す構成と同様にラッシュ電圧阻止用素子が設けられていてもよい。
なお、上述した図1に示すSDI信号伝送システムは、SDI信号とは異なる信号を受信して処理するシステム(例えば共同受信信号を受信して処理する共同受信システム)と組み合わせることができないため、閉じられた監視システムしか構築することができない。
この問題を解決することができるSDI信号伝送システム、すなわち、SDI信号とは異なる信号を受信して処理するシステム(例えば共同受信信号を受信して処理する共同受信システム)と組み合わせることによって開かれた監視システムを構築することができるSDI信号伝送システムの一例を図11に示す。なお、図11において図1と同一の部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図11に示すSDI信号伝送システムは、撮像機器1と、信号ケーブル7と、電源ケーブル12と、電源分離器2と、同軸ケーブル8と、SDI中継器3と、同軸ケーブル9と、カメラドライブユニット13と、HDMI(High Definition Multimedia Interface)ケーブル14と、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調器15とを備えている。カメラドライブユニット13は、電源挿入器4に相当する電源挿入部13Aと、電源装置5に相当する電源部13Bと、電源挿入部13Aから出力されるSDI信号をHDMI信号に変換する信号変換部13Cとを備えている。
カメラドライブユニット13の信号変換部13Cから出力されるHDMI信号は、HDMIケーブル14を経由してOFDM変調器15に供給される。OFDM変調器15は、OFDM変調を行うことで、カメラドライブユニット13から受け取ったHDMI信号を例えばUHF帯(テレビ受像機で受信可能な周波数帯)の信号に変換する。
OFDM変調器15の出力端子は同軸ケーブルを介して棟内共同受信システム201の混合器202の入力端子に接続される。棟内共同受信システム201は、UHFアンテナ16から出力される地上波放送信号(UHF帯の信号)とOFDM変調器15から出力されるUHF帯の信号とを混合する混合器202と、BS/CSアンテナ17から出力される衛星放送信号と混合器202から出力されるUHF帯の信号とを混合して増幅する増幅器203と、増幅器203から出力される信号を分岐、増幅、分配して棟内の各戸に設けられているアンテナ出力端子208に供給するための4分岐器204、増幅器205、2分岐器206、及び4分配器207とを備えている。アンテナ出力端子208には、例えばアンテナ出力端子208から出力される信号をUHF帯の信号と衛星放送信号とに分波する分波器を介して、地上デジタル、BS/CS対応のデジタルテレビ受像機が接続される。
図11に示すSDI信号伝送システムと棟内共同受信システム201との組み合わせによって構築される監視システムにより、棟内共同受信システム201の各戸において撮像機器1が撮像する映像を視ることが可能となる。また、図11に示す監視システムでは、撮像機器1、信号ケーブル7、電源ケーブル12、電源分離器2、同軸ケーブル8、SDI中継器3、同軸ケーブル9、カメラドライブユニット13、HDMIケーブル14、及びOFDM変調器15によって構成されるSDI信号伝送システムを1つのみ用意して棟内共同受信システム201と組み合わせているが、監視システムは複数のSDI信号伝送システムを備えることもできる。例えば、撮像機器1、信号ケーブル7、電源ケーブル12、電源分離器2、同軸ケーブル8、SDI中継器3、同軸ケーブル9、カメラドライブユニット13、HDMIケーブル14、及びOFDM変調器15によって構成されるSDI信号伝送システムを複数用意し、その用意した複数のSDI信号伝送システムの各出力を混合して1つの棟内共同受信システム201に入力することができる。
なお、SDI信号とは異なる信号を受信して処理するシステムと組み合わせることによって開かれた監視システムを構築することができるSDI信号伝送システムは、図11に示すSDI信号伝送システムに限定されない。
例えば、OFDM変調器15が、SDI信号の入力インターフェースを備え、OFDM変調を行うことで、カメラドライブユニット13から受け取ったSDI信号をUHF帯の信号に変換することができる仕様である場合には、カメラドライブユニット13から信号変換部13Cを取り除くことも可能である。この場合、信号変換部13Cを取り除いたカメラドライブユニット13とOFDM変調器15とを同軸ケーブルで接続するとよい。
また、SDI中継器3を、本発明に係るSDI機器に該当しないSDI中継器に変更しても構わない。また、SDI中継器を設けずに電源分離器2とカメラドライブユニット13とを1本の同軸ケーブルで接続しても構わない。
つまり、SDI信号とは異なる信号を受信して処理するシステムと組み合わせることによって開かれた監視システムを構築することができるSDI信号伝送システムは、撮像によって取得した撮像信号をSDI信号に変換して出力する撮像機器と、SDI信号を、監視システムを構築する際に組み合わせるシステムが受信して処理することができる信号に変換して出力する出力部とを備える構成であればよい。なお、図11に示す例ではカメラドライブユニット13及びOFDM変調器15が、上記の出力部に該当する。
1 撮像機器
2 電源分離器
3、3’ SDI中継器
4 電源挿入器
5 電源装置
6 表示モニター
7 信号ケーブル
8〜10 同軸ケーブル
11、12 電源ケーブル
13 カメラドライブユニット
13A 電源挿入部
13B 電源部
13C 信号変換部
14 HDMIケーブル
15 OFDM変調器
16 UHFアンテナ
17 BS/CSアンテナ
21 電源出力端子
22 SDI入力端子
23、105 SDI出力端子
24、44 直流阻止用コンデンサ
25、27、45、47 接続点
26、46 高周波阻止用コイル
28、48 高周波接地用コンデンサ
31、36、41、42 同軸ケーブル接続端子
32 レシーバ
33 リクロッカー
34、103 ドライバ
35、104 マッチング回路
37、38 逆バイアス印加回路
39 SDI信号処理回路群
43 電源入力端子
101 撮像部
102 信号変換部
103 ドライバ
106 電源入力端子
201 棟内共同受信システム
202 混合器
203、205 増幅器
204 4分岐器
206 2分岐器
207 4分配器
C1、C2 直流阻止用コンデンサ
C3、C4 コンデンサ
C5、C6 ラッシュ電圧阻止用コンデンサ
C7、C8 高周波接地用コンデンサ
D1、D2 ラッシュ電圧阻止用ダイオード
L1、L2 高周波阻止用コイル
L3、L4 インダクタ
R1〜R5 抵抗

Claims (4)

  1. SDI信号を処理するSDI機器であって、
    前記SDI機器の外部に前記SDI信号を送出するためのSDI信号処理回路と、
    前記SDI信号処理回路の後段に設けられるマッチング回路とを備え、
    前記マッチング回路が、抵抗とインダクタの並列回路と、前記SDI信号よりも周波数の低いラッシュ電圧を阻止するラッシュ電圧阻止用素子とを有し、
    前記ラッシュ電圧阻止用素子が前記並列回路の前記インダクタ側に配置されることを特徴とするSDI機器。
  2. 前記ラッシュ電圧阻止用素子がコンデンサであり、前記コンデンサが前記インダクタに直列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のSDI機器。
  3. 前記コンデンサの静電容量が、前記SDI機器内のSDI信号伝送ライン上に配置される他のコンデンサの静電容量よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載のSDI機器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のSDI機器を少なくとも一つ備え、SDI信号電送ラインの少なくとも一部にDC電力が重畳されることを特徴とするSDI信号伝送システム。
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