JP5968675B2 - Sdi機器及びそれを備えたsdi信号伝送システム - Google Patents

Sdi機器及びそれを備えたsdi信号伝送システム Download PDF

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Description

本発明は、SDI(Serial Digital Interface)信号を処理するSDI機器及びそれを備えたSDI信号伝送システムに関する。
SDI信号伝送システムは、非圧縮信号であるSDI信号を伝送するため、圧縮処理及び伸張処理による信号の遅延や劣化が無いという利点を有している。このような利点を活かしてSDI信号伝送システムは、従来から放送局のスタジオで用いられるカメラシステムなどに適用されていたが、近年では監視カメラを備える遠隔監視システムなどにも適用され始めており、普及が拡大している。
特開2011−77743号公報
特許文献1には、SDI信号伝送ラインにDC電力を重畳するSDI信号伝送システムが開示されている。SDI信号伝送ラインにDC電力を重畳するSDI信号伝送システムは、SDI信号の伝送とDC電力の搬送を1つの信号ケーブルで行うことができ、ケーブル数が減るため、利便性が高い。
しかしながら、SDI信号伝送ラインにDC電力を重畳するSDI信号伝送システムでは、DC電力が重畳されている状態のケーブルをSDI機器に接続した場合、すなわちSDI機器に対して活栓接続を行った場合、SDI信号伝送ラインにラッシュ電圧が印加し、ラッシュ電圧がSDI機器内のSDI信号伝送ラインに配置されている直流阻止用コンデンサを通過してSDI機器内のSDI信号処理回路に到達してしまう。
SDI信号処理回路がSDI機器の外部から送られてくるSDI信号を受け取るレシーバであれば、SDI信号伝送ラインの電圧上昇に対する耐性が高いため、ラッシュ電圧が到達してもSDI信号処理回路が破損するおそれは低い。一方、SDI信号処理回路がSDI機器の外部にSDI信号を送出するためのドライバであれば、SDI信号伝送ラインの電圧上昇に対する耐性が低く、ラッシュ電圧が到達するとSDI信号処理回路が破損するおそれがある。
特許文献1で開示されているSDI信号伝送システムは、DC電力の重畳に対応していないSDI機器を誤って接続した場合でも、そのSDI機器が破損しないようにしているが、DC電力の重畳に対応しているSDI機器がラッシュ電圧によって破損することを防止するものではない。
そこで、本発明者は、活栓接続によるラッシュ電圧の印加でSDI機器が破損することを防止するための対策を検討した。本発明者は、第1の対策として、SDI機器の外部にSDI信号を送出するためのSDI信号処理回路(ドライバ)の後段に、SDI信号伝送ラインの電圧上昇に対する耐性が高いバッファアンプを設ける対策を考案し、第2の対策として、ドライバの後段に、5MHz以上の信号を通過させるハイパスフィルタを設ける対策を考案した。
しかしながら、第1の対策には、バッファアンプの分だけ部品点数と消費電力が増加するという欠点があり、第2の対策には、ハイパスフィルタが5MHz以上の信号(高周波信号に分類される信号のなかでは比較的低い周波数の信号)を通過させるハイパスフィルタであるためハイパスフィルタの部品が大きくなりSDI機器の小型化が困難になるという欠点がある。
本発明は、上記の状況に鑑み、活栓接続されても破損のおそれがない安価でかつ小型化が可能なSDI機器及びそれを備えたSDI信号伝送システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係るSDI機器は、前記SDI機器の外部にSDI信号を送出するためのSDI信号処理回路であるドライバと、前記SDI機器の外部に前記SDI信号を送出するための出力端子と、前記ドライバと前記出力端子との間に設けられ、電気信号の通過と遮断または減衰とを切り替える切替手段と、前記切替手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段が、前記出力端子に重畳されたDC電圧が安定したと判定してから、前記切替手段の動作を電気信号の遮断または減衰から電気信号の通過に変更させる構成(第1の構成)とする。
このような構成によると、バッファアンプやハイパスフィルタを追加することなく、ラッシュ電圧が前記SDI信号処理回路に到達することを阻止することができるので、安価でかつ小型化が可能な回路構成で、活栓接続されても前記SDI信号処理回路が破損しないようにすることができる。
また、上記第1の構成のSDI機器において、前記制御手段が、前記出力端子にDC電圧が重畳されたことを検出してから所定の時間が経過した時点で、前記出力端子に重畳されたDC電圧が安定したと判定する構成(第2の構成)にすることが望ましい。
このような構成によると、前記出力端子に重畳されたDC電圧が安定したか否かの判定が容易になる。
また、上記第1または第2の構成のSDI機器において、例えば、前記切替手段が、電気信号の通過と遮断とを切り替える開閉スイッチである構成(第3の構成)であってもよく、あるいは、前記切替手段が、電気信号の通過と減衰とを切り替える可変抵抗素子である構成(第4の構成)であってもよい。
また、上記第1〜第4のいずれかの構成のSDI機器において、前記SDI機器の外部から前記SDI信号を受け取るためのSDI信号処理回路であるレシーバと、前記SDI機器の外部から前記SDI信号を受け取るための入力端子と、前記切替手段とは別の切替手段とを備え、前記別の切替手段が、前記レシーバと前記入力端子との間に設けられ、電気信号の通過と遮断または減衰とを切り替え、前記制御手段が、前記出力端子及び前記入力端子に重畳されたDC電圧が安定したと判定してから、前記切替手段及び前記別の切替手段の動作を電気信号の遮断または減衰から電気信号の通過に変更させる構成(第5の構成)としてもよい。
このような構成によると、前記入力端子に印加し得るサージ電圧に対する保護が可能になる。
また、上記目的を達成するために本発明に係るSDI信号伝送システムは、上記第1〜第5のいずれかの構成のSDI機器を少なくとも一つ備え、SDI信号電送ラインの少なくとも一部にDC電力が重畳される構成とする。
本発明によると、活栓接続されても破損のおそれがない安価でかつ小型化が可能なSDI機器及びそれを備えたSDI信号伝送システムを実現することができる。
本発明の第1実施形態に係るSDI信号伝送システムの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るSDI信号伝送システムの構成を示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るSDI信号伝送システムの構成を示す図である。本発明の第1実施形態に係るSDI信号伝送システムは、撮像機器1と、SDI中継器2と、電源挿入器3と、電源装置4と、表示モニター5と、同軸ケーブル6〜8と、電源ケーブル9とを備えている。
撮像機器1は、撮像によって取得した撮像信号をSDI信号(SD−SDI信号又はHD−SDI信号)に変換して出力する。撮像機器1から出力されたSDI信号は、同軸ケーブル6を経由してSDI中継器2に伝送される。
SDI中継器2は、SDI信号の長距離伝送を可能にするための機器であって、同軸ケーブル6から受け取ったSDI信号を補正して同軸ケーブル7に出力し、SDI信号伝送ラインで発生するSDI信号の減衰や歪みを補償する。また、SDI中継器2は、同軸ケーブル7に重畳されているDC電力を搬送して同軸ケーブル6に重畳する。
電源挿入器3は、電源ケーブル9を介して接続されている電源装置4から出力されるDC電力をSDI信号伝送ラインの一部である同軸ケーブル7に重畳する。また、電源挿入器3は、同軸ケーブル7から受け取ったSDI信号を同軸ケーブル8を介して表示モニター5に伝送する。電源挿入器3の構成としては、例えば図1に示すように、同軸ケーブル7が接続される同軸ケーブル接続端子30と、同軸ケーブル8が接続される同軸ケーブル接続端子31と、電源ケーブル9が接続される電源入力端子32と、同軸ケーブル接続端子30−同軸ケーブル接続端子31間に配置される直流阻止用コンデンサ33と、同軸ケーブル接続端子30と直流阻止用コンデンサ33との接続点34−電源入力端子32間に配置される高周波阻止用コイル35と、電源入力端子32と高周波阻止用コイル35との接続点36−グランド電位間に配置される高周波接地用コンデンサC4とを備える構成を挙げることができる。
電源装置4は、DC電力を出力する電源装置である。電源装置4の構成としては、例えば商用AC電力をDC電力に変換する電力変換回路を備える構成を挙げることができる。
表示モニター5は、伝送されてきたSDI信号に基づく映像を表示する。
撮像機器1はSDI信号を機器の外部に出力するSDI機器であり、SDI中継器2は機器の外部から供給されるSDI信号を受け取るとともに、SDI信号を機器の外部に出力するSDI機器であり、表示モニター5は機器の外部から供給されるSDI信号を受け取るSDI機器である。
次に、本発明に係るSDI機器の一例である撮像機器1の構成について図1を参照して説明する。撮像機器1は、撮像を実行して撮像信号を出力する撮像部10と、撮像部10から出力される撮像信号をSDI信号に変換する信号変換部11と、ドライバ12と、開閉スイッチSW1と、直流阻止用コンデンサ13と、同軸ケーブル6が接続される同軸ケーブル接続端子14と、高周波阻止用コイル15と、伝送路接続制御回路16と、高周波接地用コンデンサC1とを備えている。ドライバ12は請求項に記載されている「ドライバ」の一例であり、同軸ケーブル接続端子14は請求項に記載されている「出力端子」の一例であり、開閉スイッチSW1は請求項に記載されている「切替手段」の一例であり、伝送路接続制御回路16は請求項に記載されている「制御手段」の一例である。また、請求項に記載されている「電気信号」にはSDI信号だけでなく、ラッシュ電圧、サージ電圧等のノイズ信号も含まれる。開閉スイッチSW1は開状態のときに「電気信号」を遮断し閉状態のときに「電気信号」を通過させる。後述する開閉スイッチSW2及びSW3も同様である。なお、図1では省略されているが、開閉スイッチSW1の後段に、撮像機器1の出力インピーダンスを同軸ケーブル6のインピーダンス(75Ω)にマッチングさせるマッチング回路を設け、直流阻止用コンデンサ13が当該マッチング回路に含まれるようにするとよい。
撮像部10の出力端子は信号変換部11の入力端子に接続され、信号変換部11の出力端子はドライバ12の入力端子に接続されている。ドライバ12の出力端子は開閉スイッチSW1を介して直流阻止用コンデンサ13の一端に接続され、直流阻止用コンデンサ13の他端は高周波阻止用コイル15の一端及び同軸ケーブル接続端子14に接続されている。高周波阻止用コイル15の他端は、DC電力搬送ラインを介して撮像部10及び伝路接続制御回路16に接続されている。高周波阻止用コイル15とDC電力搬送ラインとの接続点は高周波接地用コンデンサC1を介してグランド電位に接続されている。なお、撮像部10は、DC電力搬送ラインから供給されたDC電力を電源として利用する。
路接続制御回路16は、同軸ケーブル接続端子14に重畳されたDC電圧が安定したか否かの判定を行っている。伝路接続制御回路16は、タイマ機能を有する制御回路であって、高周波阻止用コイル15と撮像部10との間のDC電力搬送ラインの電圧を検出することで、同軸ケーブル接続端子14にDC電圧が重畳されたか否かを検出しており、同軸ケーブル接続端子14にDC電圧が重畳されたことを検出してから所定の時間が経過した時点で、同軸ケーブル接続端子14に重畳されたDC電圧が安定したと判定し、開閉スイッチSW1を開状態から閉状態に切り替え、その後、同軸ケーブル接続端子14へのDC電圧の重畳が途絶えるまで、開閉スイッチSW1の閉状態を維持する。上記所定の時間は、同軸ケーブル接続端子14にDC電圧が重畳されてからラッシュ電圧が収まる迄の想定時間よりも長く設定すればよく、例えばmsオーダーの任意の値に設定すればよい。
同軸ケーブル6及び7の活栓接続によってラッシュ電圧が発生していて、同軸ケーブル接続端子14に重畳されたDC電圧が安定していない期間は、開閉スイッチSW1を開状態にしているので、ラッシュ電圧がドライバ12に到達することを防止できる。そして、同軸ケーブル接続端子14に重畳されたDC電圧が安定してから後は、開閉スイッチSW1を閉状態にしているので、SDI信号をドライバ12を用いて同軸ケーブル接続端子14から同軸ケーブル6に出力することができる。
上記構成の撮像機器1は、開閉スイッチSW1と単純な制御を行う伝送路接続制御回路16との追加のみでラッシュ電圧を阻止しているので、安価でかつ小型化が可能な回路構成でラッシュ電圧を阻止している。すなわち、上記構成の撮像機器1は、活栓接続されても破損のおそれがない安価でかつ小型化が可能なSDI機器である。
次に、本発明に係るSDI機器の他の一例であるSDI中継器2の構成について図1を参照して説明する。SDI中継器2は、同軸ケーブル6が接続される同軸ケーブル接続端子20と、直流阻止用コンデンサ21と、開閉スイッチSW2と、ケーブルでの伝送によって生じるSDI信号の減衰を補償するイコライザ機能を有するレシーバ22と、ケーブルでの伝送によって生じるSDI信号の歪みを補償するリクロッキング機能を有するリクロッカー23と、ドライバ24と、開閉スイッチSW3と、直流阻止用コンデンサ25と、同軸ケーブル7が接続される同軸ケーブル接続端子26と、高周波阻止用コイル27及び28と、伝送路接続制御回路29と、高周波接地用コンデンサC2及びC3とを備えている。ドライバ24は請求項に記載されている「ドライバ」の一例であり、同軸ケーブル接続端子26は請求項に記載されている「出力端子」の一例であり、開閉スイッチSW3は請求項に記載されている「切替手段」の一例であり、伝送路接続制御回路29は請求項に記載されている「制御手段」の一例であり、同軸ケーブル接続端子20は請求項に記載されている「入力端子」の一例であり、開閉スイッチSW2は請求項に記載されている「別の切替手段」の一例である。なお、図1では省略されているが、開閉スイッチSW3の後段に、SDI中継器2の出力インピーダンスを同軸ケーブル7のインピーダンス(75Ω)にマッチングさせるマッチング回路を設け、直流阻止用コンデンサ25が当該マッチング回路に含まれるようにするとよい。
同軸ケーブル接続端子20は、高周波阻止用コイル28の一端及び直流阻止用コンデンサ21の一端に接続されている。高周波阻止用コイル28の他端は、DC電力搬送ライン及び高周波阻止用コイル27を介して同軸ケーブル接続端子26に接続されている。また、DC電力搬送ラインには伝送路接続制御回路29が接続されている。高周波阻止用コイル28とDC電力搬送ラインとの接続点は高周波接地用コンデンサC2を介してグランド電位に接続され、高周波阻止用コイル27とDC電力搬送ラインとの接続点は高周波接地用コンデンサC3を介してグランド電位に接続されている。
直流阻止用コンデンサ21の他端は開閉スイッチSW2を介してレシーバ22の入力端子に接続され、レシーバ22の出力端子はリクロッカー23の入力端子に接続され、リクロッカー23の出力端子はドライバ24の入力端子に接続されている。
ドライバ24の出力端子は、開閉スイッチSW3を介し、さらに直流阻止用コンデンサ25を介して同軸ケーブル接続端子26に接続されている。
上記構成のSDI中継器2は、同軸ケーブル7に重畳されているDC電力を、同軸ケーブル接続端子26、高周波阻止用コイル27、DC電力搬送ライン、高周波阻止用コイル28、及び同軸ケーブル接続端子20の経路で搬送して同軸ケーブル6に重畳する。
また、上記構成のSDI中継器2は、開閉スイッチSW2及びSW3がそれぞれ閉状態であるとき、同軸ケーブル6から同軸ケーブル接続端子20で受け取ったSDI信号を、レシーバ22で減衰を補償し、リクロッカー23で歪みを補償したのち、ドライバ24を用いて同軸ケーブル接続端子26から同軸ケーブル7に出力する。
路接続制御回路29は、同軸ケーブル接続端子20及び26に重畳されたDC電圧が安定したか否かの判定を行っている。伝路接続制御回路29は、タイマ機能を有する制御回路であって、高周波阻止用コイル27と高周波阻止用コイル28との間のDC電力搬送ラインの電圧を検出することで、同軸ケーブル接続端子20及び26にDC電圧が重畳されたか否かを検出しており、同軸ケーブル接続端子20及び26にDC電圧が重畳されたことを検出してから所定の時間が経過した時点で、同軸ケーブル接続端子20及び26に重畳されたDC電圧が安定したと判定し、開閉スイッチSW2及びSW3を開状態から閉状態に切り替え、その後、同軸ケーブル接続端子20及び26へのDC電圧の重畳が途絶えるまで、開閉スイッチSW2及びSW3の閉状態を維持する。上記所定の時間は、同軸ケーブル接続端子20及び26にDC電圧が重畳されてからラッシュ電圧が収まる迄の想定時間よりも長く設定すればよく、例えばmsオーダーの任意の値に設定すればよい。
同軸ケーブル7の活栓接続によってラッシュ電圧が発生していて、同軸ケーブル接続端子20及び26に重畳されたDC電圧が安定していない期間は、開閉スイッチSW2及びSW3を開状態にしているので、サージ電圧がレシーバ22に到達すること及びラッシュ電圧がドライバ24に到達することを防止できる。そして、同軸ケーブル接続端子20及び26に重畳されたDC電圧が安定してから後は、開閉スイッチSW2及びSW3を閉状態にしているので、SDI信号をドライバ24を用いて同軸ケーブル接続端子26から同軸ケーブル7に出力することができる。
上記構成のSDI中継器2は、開閉スイッチSW3と単純な制御を行う伝送路接続制御回路29との追加のみでラッシュ電圧を阻止しているので、安価でかつ小型化が可能な回路構成でラッシュ電圧を阻止している。すなわち、上記構成のSDI中継器2は、活栓接続されても破損のおそれがない安価でかつ小型化が可能なSDI機器である。さらに、上記構成のSDI中継器2は、開閉スイッチSW2の追加によって同軸ケーブル接続端子20に印加し得るサージ電圧に対する保護も行っている。
次に、本発明の第2実施形態に係るSDI信号伝送システムについて図2を参照して説明する。なお、図2において、図1と同一の部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本発明の第2実施形態に係るSDI信号伝送システムが本発明の第1実施形態に係るSDI信号伝送システムと相違する点は、開閉スイッチSW1〜SW3の代わりに可変抵抗素子VR1〜VR3を用い、伝送路接続制御回路16及び29の代わりに伝送路接続制御回路16’及び29’を用いている点である。可変抵抗素子VR1〜VR3も、開閉スイッチSW1〜SW3と同様に、請求項に記載されている「切替手段」の一例である。可変抵抗素子VR1〜VR3は抵抗値が大きい状態のときに「電気信号」を減衰し抵抗値が小さい状態のときに「電気信号」を通過させる。
路接続制御回路16’は、同軸ケーブル接続端子14に重畳されたDC電圧が安定したか否かの判定を行っている。伝路接続制御回路16’は、タイマ機能を有する制御回路であって、高周波阻止用コイル15と撮像部10との間のDC電力搬送ラインの電圧を検出することで、同軸ケーブル接続端子14にDC電圧が重畳されたか否かを検出しており、同軸ケーブル接続端子14にDC電圧が重畳されたことを検出してから所定の時間が経過した時点で、同軸ケーブル接続端子14に重畳されたDC電圧が安定したと判定し、可変抵抗素子VR1を抵抗値が大きい状態から抵抗値が小さい状態に切り替え、その後、同軸ケーブル接続端子14へのDC電圧の重畳が途絶えるまで、可変抵抗素子VR1の抵抗値が小さい状態を維持する。なお、可変抵抗素子VR1の抵抗値が大きい状態から抵抗値が小さい状態への切り換えは、徐々に切り替えるものであってもよく、一気に切り替えるものであってもよい。上記所定の時間は、同軸ケーブル接続端子14にDC電圧が重畳されてからラッシュ電圧が収まる迄の想定時間よりも長く設定すればよく、例えばmsオーダーの任意の値に設定すればよい。
同軸ケーブル6及び7の活栓接続によってラッシュ電圧が発生していて、同軸ケーブル接続端子14に重畳されたDC電圧が安定していない期間は、可変抵抗素子VR1を抵抗値が大きい状態にしているので、ラッシュ電圧がドライバ12に到達することを防止できる。そして、同軸ケーブル接続端子14に重畳されたDC電圧が安定してから後は、可変抵抗素子VR1を抵抗値が小さい状態にしているので、SDI信号をドライバ12を用いて同軸ケーブル接続端子14から同軸ケーブル6に出力することができる。
図2に示す構成の撮像機器1は、可変抵抗素子VR1と単純な制御を行う伝送路接続制御回路16’との追加のみでラッシュ電圧を阻止しているので、安価でかつ小型化が可能な回路構成でラッシュ電圧を阻止している。すなわち、図2に示す構成の撮像機器1は、図1に示す構成の撮像機器1と同様に、活栓接続されても破損のおそれがない安価でかつ小型化が可能なSDI機器である。
路接続制御回路29’は、同軸ケーブル接続端子20及び26に重畳されたDC電圧が安定したか否かの判定を行っている。伝路接続制御回路29’は、タイマ機能を有する制御回路であって、高周波阻止用コイル27と高周波阻止用コイル28との間のDC電力搬送ラインの電圧を検出することで、同軸ケーブル接続端子20及び26にDC電圧が重畳されたか否かを検出しており、同軸ケーブル接続端子20及び26にDC電圧が重畳されたことを検出してから所定の時間が経過した時点で、同軸ケーブル接続端子20及び26に重畳されたDC電圧が安定したと判定し、可変抵抗素子VR2及びVR3を抵抗値が大きい状態から抵抗値が小さい状態に切り替え、その後、同軸ケーブル接続端子20及び26へのDC電圧の重畳が途絶えるまで、可変抵抗素子VR2及びVR3の抵抗値が小さい状態を維持する。上記所定の時間は、同軸ケーブル接続端子20及び26にDC電圧が重畳されてからラッシュ電圧が収まる迄の想定時間よりも長く設定すればよく、例えばmsオーダーの任意の値に設定すればよい。
同軸ケーブル7の活栓接続によってラッシュ電圧が発生していて、同軸ケーブル接続端子20及び26に重畳されたDC電圧が安定していない期間は、可変抵抗素子VR2及びVR3を抵抗値が大きい状態にしているので、サージ電圧がレシーバ22に到達すること及びラッシュ電圧がドライバ24に到達することを防止できる。そして、同軸ケーブル接続端子20及び26に重畳されたDC電圧が安定してから後は、可変抵抗素子VR2及びVR3を抵抗値が小さい状態にしているので、SDI信号をドライバ24を用いて同軸ケーブル接続端子26から同軸ケーブル7に出力することができる。
図2に示す構成のSDI中継器2は、可変抵抗素子VR2及びVR3と単純な制御を行う伝送路接続制御回路29’との追加のみでラッシュ電圧を阻止しているので、安価でかつ小型化が可能な回路構成でラッシュ電圧を阻止している。すなわち、図2に示す構成のSDI中継器2は、図1に示す構成のSDI中継器2と同様に、活栓接続されても破損のおそれがない安価でかつ小型化が可能なSDI機器である。さらに、図2に示す構成のSDI中継器2は、可変抵抗素子VR2の追加によって同軸ケーブル接続端子20に印加し得るサージ電圧に対する保護も行っている。
なお、上述した第1実施形態及び第2実施形態では、同軸ケーブル接続端子にDC電圧が重畳されたか否かを検出しており、当該同軸ケーブル接続端子にDC電圧が重畳されたことを検出してから所定の時間が経過した時点で、当該同軸ケーブル接続端子に重畳されたDC電圧が安定したと判定しているが、他の判定方法を用いてもよい。例えば、開閉スイッチまたは可変抵抗素子と直流素子用コンデンサとの接続点にスイッチの一端を接続し、当該スイッチの他端を負荷の一端に接続し、当該負荷の他端をグランド電位に接続し、当該スイッチを閉状態にして開閉スイッチまたは可変抵抗素子と直流素子用コンデンサとの接続点電圧を検出して同軸ケーブル接続端子にDC電圧が重畳されたか否かを検出し、当該同軸ケーブル接続端子にDC電圧が重畳されたことを検出してから開閉スイッチまたは可変抵抗素子と直流素子用コンデンサとの接続点電圧が所定の範囲内に収まったことを検出した時点で、当該同軸ケーブル接続端子に重畳されたDC電圧が安定したと判定し、当該スイッチを開状態にしてもよい。
また、上述した第1実施形態では、撮像機器1、SDI機器2ともに本発明に係るSDI機器であったが、いずれか一方のみが本発明に係るSDI機器であってもよい。例えば、撮像機器1を図1に示す構成から開閉スイッチSW1及び伝送路接続制御回路16を取り除いた構成にし、SDI中継器2を図1に示す構成のままにしてもよく、逆に、撮像機器1を図1に示す構成のままにし、SDI中継器2を図1に示す構成から開閉スイッチSW2及びSW3並びに伝送路接続制御回路29を取り除いた構成にしてもよい。
また、上述した第2実施形態では、撮像機器1、SDI機器2ともに本発明に係るSDI機器であったが、いずれか一方のみが本発明に係るSDI機器であってもよい。例えば、撮像機器1を図2に示す構成から可変抵抗素子VR1及び伝送路接続制御回路16’を取り除いた構成にし、SDI中継器2を図2に示す構成のままにしてもよく、逆に、撮像機器1を図2に示す構成のままにし、SDI中継器2を図2に示す構成から可変抵抗素子VR2及びVR3並びに伝送路接続制御回路29’を取り除いた構成にしてもよい。
また、上述した第1及び第2実施形態では、撮像機器1がDC電力重畳対応型撮像機器であったが、撮像機器と電源分離器とを別個の機器にしてもよい。例えば、図1及び図2に示す撮像機器1中の、直流阻止用コンデンサ13及び高周波阻止用コイル15を電源分離器として撮像機器から分離すればよい。
撮像機器と電源分離器とを別個の機器にした形態では、撮像機器内部ではSDI信号伝送ラインとDC電力搬送ラインとは分離されているが、活栓接続が行われた場合、ラッシュ電圧が電源分離器の直流阻止用コンデンサを通過して撮像機器のSDI出力端子に到達するおそれがあるため、DC電力重畳対応型撮像機器でない撮像機器に対しても本発明を適用する意義は十分にある。
1 撮像機器
2 SDI中継器
3 電源挿入器
4 電源装置
5 表示モニター
6〜8 同軸ケーブル
9 電源ケーブル
10 撮像部
11 信号変換部
12、24 ドライバ
13、21、25、33 直流阻止用コンデンサ
14、20、26、30、31 同軸ケーブル接続端子
15、27、28、35 高周波阻止用コイル
16、16’、29、29’ 伝送路接続制御回路
22 レシーバ
23 リクロッカー
32 電源入力端子
34、36 接続点
C1〜C4 高周波接地用コンデンサ
SW1〜SW3 開閉スイッチ
VR1〜VR3 可変抵抗素子

Claims (6)

  1. SDI信号を処理するSDI機器であって、
    前記SDI機器の外部に前記SDI信号を送出するためのSDI信号処理回路であるドライバと、
    前記SDI機器の外部に前記SDI信号を送出するための出力端子と、
    前記ドライバと前記出力端子との間に設けられ、電気信号の通過と遮断または減衰とを切り替える切替手段と、
    前記切替手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段が、前記出力端子に重畳されたDC電圧が安定したと判定してから、前記切替手段の動作を電気信号の遮断または減衰から電気信号の通過に変更させることを特徴とするSDI機器。
  2. 前記制御手段が、前記出力端子にDC電圧が重畳されたことを検出してから所定の時間が経過した時点で、前記出力端子に重畳されたDC電圧が安定したと判定することを特徴とする請求項1に記載のSDI機器。
  3. 前記切替手段が、電気信号の通過と遮断とを切り替える開閉スイッチであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のSDI機器。
  4. 前記切替手段が、電気信号の通過と減衰とを切り替える可変抵抗素子であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のSDI機器。
  5. 前記SDI機器の外部から前記SDI信号を受け取るためのSDI信号処理回路であるレシーバと、
    前記SDI機器の外部から前記SDI信号を受け取るための入力端子と、
    前記レシーバと前記入力端子との間に設けられ、電気信号の通過と遮断または減衰とを切り替える前記切替手段とは別の切替手段とを備え、
    前記制御手段が、前記出力端子及び前記入力端子に重畳されたDC電圧が安定したと判定してから、前記切替手段及び前記別の切替手段の動作を電気信号の遮断または減衰から電気信号の通過に変更させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のSDI機器。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のSDI機器を少なくとも一つ備え、SDI信号電送ラインの少なくとも一部にDC電力が重畳されることを特徴とするSDI信号伝送システム。
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