JP5986303B2 - クレーン及び関連する操作方法 - Google Patents

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Description

本発明は、クレーン、クレーン制御システム、及びクレーン操作方法に関する。
図1に例示するタイプのガントリークレーン1を使用して負荷を製造プラントに移送することはよく知られている。ガントリークレーン1は例えば、シートメタルプレス加工設備内で車両のボディパネルをプレス加工する装置のダイ3を移送するために使用される。クレーン1は専任クレーンオペレータと、一人又は一人超のスリングオペレータとにより操作される。
クレーン1は長手方向Xに可動のブリッジ9を含む。ホイスト13を格納するクラブユニット11がブリッジ9上に可動状態で搭載され、横断方向Yに走行可能である。矩形のリフトフレーム15がホイスト13で支持され、4本のスリング17a−17dがリフトフレーム15に恒久的に連結される。4本のスリング17a−17dの各々はその自由端(即ち、リフトフレーム15から遠い側の端部位置)位置にカップリングを有し、前記カップリングは、プレス工具あるいはダイ3等の負荷上の各固定ポイント19a−19dに装着され、且つ、ロックピンで固定される。ホイスト13を操作してリフトフレーム15を上下させるとダイ3が上下する。ダイ3は、このダイ3を一旦吊上げてからブリッジ9及び又はクラブユニット11を走行させて移送する。
取扱う負荷から見て、ダイ3をダイベッドの前後に移送するのは危険であり得る。リフトフレーム15がダイベッド内を移動する時、スリング17a−17dの一本が静止物体(ダイ3等の)にぶつかり、この静止物体をずらす恐れがある。初期吊上げ操作をホイスト13で行う場合、吊上げるべきダイ3にスリング17a−17dの一本がぶつかり、自由動作を生じさせ得る。更にダイ3は、初期吊上げ時にバランスを崩し、センタリングに先立つ初期偏倚または揺動を生じ得る。ダイ3はその移動時に静止物体あるいは別のダイ3と衝突し得る。これらは潜在的危険性を含むシナリオであり、クレーンやスリングのオペレータは相当注意を払う必要がある。
解決しようとする課題は、従来システムに係わる問題の少なくとも幾つかを改善あるいは解決する事である。
本発明の各様相によれば、クレーン、クレーン用の制御システム、及びクレーン操作方法が提供される。
本発明の他の様相によれば、クレーンであって、
吊上げ操作を実施するホイスト、
前記クレーンの操作を制御するコントローラ、
安全エリア内の人を検出する少なくとも一つのセンサ、
を含み、
前記コントローラが、前記少なくとも一つのセンサが前記安全エリア内に人を検出した場合は前記ホイストの吊上げ操作を防止し、且つ、ホイストの降下操作を可能にする構成を有するクレーンが提供される。
前記安全エリア内に人が検出された場合にクレーン操作を防止することで、クレーンの安全操作が保証される。本発明の実施形態に従うクレーンは、クレーン操作時に定義された安全エリア内に人が進入しないことが保証されることで、安全操作手順を促進し得る。安全エリアは、例えば、クレーンの担持する負荷の周囲に定義され得る。
少なくとも一つのセンサはカメラを含み得る。カメラは光学カメラであり得る。形状認識プロセッサを用いてビデオ画像内の人の存否を検出できる。あるいは、カメラは、安全エリアに進入する人の体温を検出するために好適な熱探知カメラであり得る。あるいは、少なくとも一つのセンサは動作検出センサであり得る。例えば負荷周囲にブラインドスポットが生じないよう、一つ以上のカメラを設け得る。
コントローラは、前記少なくとも一つのセンサが前記安全エリア内に人を検出した場合は前記ホイストによる吊上げ操作の実施を防止する構成を有し得る。コントローラは、ホイストの操作速度を低下させること、あるいはホイストの操作を停止することにより、吊上げ操作を防止する構成を有し得る。
安全エリア内に人の不在が保証されることは、ホイストによる負荷の初期吊上げ時において特に重要である(ここでは初期吊上げ操作と称する)。ホイストが負荷の重心からオフセットしている場合、初期吊上げ操作中の荷揺れが誘起される。コントローラは、初期吊上げ操作中に安全エリア内に人が検出された場合は吊上げ操作を停止させる構成を有し得る。
ホイストは少なくとも一つの横方向に可動であり得る。ホイストは例えば、第1及び第2の横方向(東/西方向)に移動し得るクラブユニット上に搭載され得る。クラブユニットは、第3及び第4の横方向(南/北方向)に移動可能なブリッジ上に搭載され得る。コントローラは、センサにより安全エリア内に人が検出された場合はホイストの横方向移動を防止する構成を有し得る。コントローラは、ホイストの、一つ又は一つ超の方向における移動速度を低下させることでホイストの横方向移動を防止する構成を有し得る。あるいはコントローラは、ホイストの横方向増分移動のみを許可することでホイストの横方向移動を防止する構成を有し得る。
印加負荷を計測する負荷センサを設け得る。負荷センサは印加負荷を監視し、かくして初期吊上げ操作の実行時を決定し得る。
初期吊上げ操作は代表的には、地面に関して予め定義された高さ位置で実施される。例えば、ホイストに装着したカップリングが、初期吊上げ操作の開始時は定義された高さ範囲内にある。カップリング高さを決定できるホイスト位置を計測するエンコーダを設け得る。コントローラは、前記計測した高さを参照して初期吊上げ操作の実行時を決定し得る。
コントローラは、初期吊上げ操作検出後の定義された時間に渡り、アクティブな吊上げ操作を防止する構成を有し得る。コントローラは、ホイストの操作を停止させることでホイストの吊上げ操作を防止する構成を有し得る。ホイスト吊上げ操作は、ホイストの操作速度を低下させることにより、あるいはホイスト操作を停止させることにより防止され得る。
クレーンは、前記クレーンの操作状態を表示するディスプレイを更に含み得る。ディスプレイは、前記少なくとも一つのセンサが前記安全エリア内に人を検出した場合に表示する少なくとも第1インジケータを含み得る。少なくとも一つの前記第1インジケータはランプあるいはその他の可視ディスプレイ手段であり得る。
クレーンに関する一つ又は一つ超の安全制御ユニット位置をトラッキングするトラッキングシステムを開始させ得る。安全制御ユニットはその使用時はスリングオペレータ人員が担持し得る。トラッキングシステムは測距法あるいは三角測量法を用いて安全エリア内の安全制御ユニットを(且つ、間接的に人を)識別し得る。ディスプレイは、前記安全エリア内に検出した人を識別する構成を有し得る。
ディスプレイは、クレーンの、例えばブリッジ上でクレーン上に搭載され得る。少なくとも好ましい構成において、クレーンの近くの各作業員はディスプレイを見ることができる
本発明の更に他の様相によれば、吊上げ操作を実施するホイスト、安全エリア内の人の存在を検出する少なくとも一つのセンサ、を含むクレーンの操作方法であって、
前記少なくとも一つのセンサにより前記安全エリア内に人が検出された場合は前記ホイストの吊上げ操作を防止し、且つ、前記ホイストの降下操作を可能とするステップを含む方法が提供される。
本方法は、初期吊上げ操作を識別するステップを含み得る。本方法は、初期吊上げ操作検出後の定義された時間に渡りホイストの吊上げ操作を停止させるステップを含み得る。本方法は、印加負荷を計測するステップ及び又はホイストに装着したカップリングの操作高さを計測するステップを含み得る。
本方法は、安全エリア内に検出された人を識別するステップを更に含み得る。人は、前記人に関する携帯式安全ユニットの位置を決定することにより識別され得る
本発明によれば、ここに記載される方法を実施するクレーン制御システムが提供される。
本発明によれば、ここに説明する方法の一つ又は一つ超を実施する構成を有するクレーン制御システムも提供される。クレーン制御システムは機械的に実施され得る。
本発明の更に他の様相によれば、コンピュータシステムであって、
プログラム可能な回路、ここに記載する方法の一つ又は一つ超を実施するべく前記プログラム可能な回路をプログラムする少なくとも一つのコンピュータ読み取り自在のメディア上にエンコードされたソフトウェア、を含むコンピュータシステムが提供される。
本発明の更に他の様相によれば、コンピュータにより実行されると、ここに記載される単数あるいは複数の方法の全ステップをコンピュータに実行させるコンピュータ読み取り自在の指令を有するコンピュータ読み取り自在の一つ又は一つ超のメディアが提供される。
本発明の範囲内で、前述した種々の様相、実施形態、例、及び別態様を単独で、あるいは任意組み合わせにおいて実施し得るものとする。例えば、ある実施形態を参照する特徴を、それら特徴が互換性を有する限りにおいてすべての実施形態に対して適用可能である。
従来システムに係わる問題の少なくとも幾つかを改善あるいは解決するクレーン及び操作の関連方法が提供される。
図1は、従来の代表的なガントリークレーンの図式図である。 図2は、本発明の一実施形態に従うコントロールシステムを組み込んだガントリークレーンの図式図である。 図3は、本発明の一実施形態における熱探知カメラの作動範囲を示す側面図である。 図4は、図3に例示する熱探知カメラの作動範囲の平面図である。 図5は、特定操作用のクレーン操作モードを表す真理表である。 図6は、測定負荷に対して参照される負荷の安全指針を表すグラフである。 図7は、本発明の更に他の様相における実施形態に従うスリングオペレータ安全ペンダントの例示図である。 図8は、本発明の一実施形態に従うクレーンに関する安全情報を表示する照明システムの例示図である。 図9A〜9Eは、本発明の一実施形態に従う、装置のダイを装着及び移送するクレーンの操作ステップの例示図である。 図10は、所定の操作高さ範囲に基づきクレーン操作を制御する状況の例示図である。
本発明は製造プラント内でクレーンを操作する制御システムに関する。本発明を、装置のダイ103等の負荷をシートメタルプレス加工設備、例えば自動車製造プラント内で移送する電動式天井走行クレーン(EOT)を参照して説明する。例えば、各ダイ103は3〜4メートルトンのものであり得る。クレーン101はクレーンオペレータ及び一人又は一人超のスリングオペレータにより制御される。
図2に示すように、クレーン101は長手方向X(南北)に可動のブリッジ109を含む。ホイスト113を格納するクラブユニット111がブリッジ109上に可動状態で搭載され、且つ、横断方向Y(東西)に移動可能である。ブリッジ109は3つの操作速度を有し、クラブユニット111は2つの操作速度を有する。ホイスト113は吊上げ及び降下の各操作を実施する3つの速度を有する。
矩形のリフトフレーム115がホイスト113により支持され、4本のスリング117a〜117dがリフトフレーム115の角部に恒久的に連結される。各スリング117a〜117dには、ダイ103上の各固定ポイント119a〜119dへの装着用のフック(図示せず)がその遠端位置に固定装着される。ホイスト113を上下に操作するとリフトフレーム115がダイ103を上下させる。ダイ103は、このダイ103を一旦吊上げてブリッジ109及び又はクラブユニット111を走行させて移送される。クレーンオペレータは、可視ディスプレイユニット123を組み込んだ無線遠隔制御ユニット121を用いてクレーン101を制御する。遠隔制御ユニット121が、ブリッジ109上に搭載した中央制御ユニット125と無線通信する。
ダイ103を包囲する、図3に示す作業ゾーン129を監視する赤外線熱探知カメラ127がクラブユニット111上に設けられる。クラブユニット111上には、作業ゾーン129を平面図で示すビデオストリームを生成する第1可視カメラ131も設けられる。作業ゾーン129の別の画像を提供する第2及び第3のビデオカメラ133、135がブリッジ109の各端部に搭載される。ビデオカメラ131、133、135はそのビデオデータを中央制御ユニット125に出力する。
中央制御ユニット125は、ビデオデータ転送用の無線トランスミッタ及びアンテナ137に接続される。転送されたビデオデータは、第1ビデオカメラ131からのビデオデータを可視ディスプレイユニット123上に表示させる遠隔制御ユニット121により受けられる。遠隔制御ユニット121は、クレーンオペレータが各可視カメラ131、133、135からのビデオデータ出力を選択して可視ディスプレイユニット123上に表示させ得るようにする構成を随意的に有し得る。遠隔無線レシーバ139は転送されたビデオデータをも受け、このデータが、サイトネットワーク143に連結した記憶装置141上に記憶される。ビデオデータは、例えば、参照ライブラリを提供する経過期間、例えば30日間記憶され得る。
作業ゾーン129は、同中心状態で配置した内側安全エリア145及び外側安全エリア147を含む。ここに記載する如く、中央制御ユニット125は内側安全エリア145及び外側安全エリア147内におけるオペレータ(あるいはその他人)の存否に依存してクレーン101の制御を変更する。ビデオカメラ131、133、135の一つ又は一つ超からのビデオデータが、オペレータの存否を検出するために使用され得るが付随物移動により高レベルの背景ノイズが生じ得る。従って、本実施形態では熱探知カメラ127を用いてオペレータの存否を検出する。
図3及び図4に示す如く、熱探知カメラ127は垂直下方に向けられ、ダイ3の周囲領域の熱画像を生成する。内側安全エリア145は、ダイ103を包囲する領域、代表的にはダイ3の外縁部から一つのダイ幅分を越えた包囲領域として定義される。外側安全エリア147は、内側安全エリアをさらに一つのダイ幅分を越えた領域に相当する。別の使用例では内外の各安全エリア145、147の大きさは変化し得る。ダイ103の周囲部は、予め定義され得、あるいは、例えば第1可視カメラ131からのビデオデータを用いて動的に決定し得る。
外側安全エリア147にオペレータの存在が検出されると、例えばライトを点灯してクレーンオペレータに知らせる。そのようなライトの一例が図8に示される。オペレータが内側安全エリア145に入ると、中央制御ユニット125はブリッジ109及びクラブユニット111の横方向移動を無効化あるいは防止し得る。ホイスト113の降下操作は可能であるが吊上げ操作は無効化される。吊上げ操作を無効化することで、ホイスト113が負荷を吊上げないことが保証され、かくして、ダイ103付近に人が存在する場合の荷揺れが低減される。
中央制御ユニット125は、ここに記載するように、熱探知カメラ127の出力に応答して単独で、あるいは回転エンコーダ、及びまたは、負荷センサとの組み合わせに於いて作動可能である。中央制御ユニット125は、例えば熱探知カメラ127が内側安全エリア145内にオペレータを検出すると、負荷センサが負荷を検出した場合のみクレーン101の横方向走行、及びまたは、ホイスト113の操作を無効化あるいは防止する構成を有し得る。この構成ではオペレータは、内側安全エリア145内でリフトフレーム115をダイ103装着位置内に案内できる。クレーン101の操作は、クレーン101に初期印加負荷があった場合、且つ、内側安全エリア145内にオペレータが検出された場合のみ、無効化あるいは防止される。図5には、検出されたパラメータに応答してクレーン101の操作モードを表す真理表が示される。以下に、本発明に従うクレーンで実行される安全制御システムを説明する。
参照高さ(H1):
スリング117a〜117d上に搭載したフック高さに基づいてホイスト移動位置を監視する回転エンコーダ(図示せず)がホイスト113に設けられる。参照高さH1(図3に示す)はクレーン101の操作制御用に定義される。本実施形態では参照高さH1は、ダイ103のスタック上に隙間を提供させるべく、ダイ103の二つのスタックの高さに1メートルを加えた高さとして設定する。参照高さH1は、クレーン101をその内部で操作する特定のダイベッド、あるいはダイベッド列に対して較正可能である。参照高さH1は例えば、クレーン101が覆うダイベッドに依存して、特定クレーン101用に設定し得る。多数のダイ103のスタック(例えばダイ103の二つあるいは三つのスタック)を含むダイベッドを覆うクレーン101用の参照高さH1は、ダイ103の単独スタックを含むダイベッドを覆うクレーン101用の参照高さH1より恐らく高くなる。
フックが参照高さH1より上の位置にある場合、クレーン101は従来様式で作働され、ブリッジ109あるいはクラブユニット111の横方向移動は制限されない。しかし、回転エンコーダがフック位置が参照高さH1より下であると判定すると、ブリッジ109及びクラブユニット111の横方向移動は共に防止される。詳しくは、中央制御ユニット125が、クレーンオペレータによる遠隔制御ユニット121への各入力に応答してブリッジ109及びクラブユニット111を所定増分距離移動させる移動制限あるいは防止モード(“クリープ”モードとも称する)を実行する。かくして、ブリッジ109及びクラブユニット111は遠隔制御ユニット121における各制御の都度、所定距離、例えば、1秒パルス分前進移動する。移動防止モード実行時はホイスト113の吊上げ及び降下操作は影響を受けない。中央制御ユニット125は、前記増分移動を実行させるのではなく寧ろ、移動防止モード実行時にブリッジ109及びクラブユニット111の移動速度を低下させ得る。
移動防止モードの実行により、フックが参照高さH1以下である場合の荷揺れ及びリフトフレーム115の横方向移動が緩和される。クレーンオペレータは、参照高さH1より高い位置でダイ103の真上にリフトフレーム115を配置できる。ついでリフトフレーム115をホイスト113により参照高さH1より低い位置に降下させ、横方向に少量正確に移動させてリフトフレーム115及びフックをダイ103に関して位置決めできる。その後クレーンオペレータは、リフトフレーム115及びダイ103が横方向移動を生じる前に、これらリフトフレーム115及びダイ103を参照高さH1より高く垂直方向上方に吊上げさせ得る。フックがその横方向移動中に参照高さH1より上方に維持されるため、フックの一つが不注意によりダイ103に衝突させる恐れが低下する。
更に、フック位置が参照高さH1より高くなるまでダイ103の横方向移動が防止されるため、ダイ103がその移動中に静止物体と衝突する恐れが低下する。参照高さH1には、ダイ103の2つのスタックの高さの上方に追加された1m分間隙が含まれるため、支持されるダイ103はダイベッド内のその他のダイ103より上方にある。
負荷センサ:
ホイスト113位置の印加負荷を計測し、負荷データ信号を中央制御ユニット125に出力する負荷センサ(図示せず)が設けられる。ホイスト113位置における検出負荷の増大は、代表的には、クレーン101による負荷の初期吊上げ及び吊下時の初期印加負荷に相当する。中央制御ユニット125は、オーバーシュート計測値を破棄し、定常状態時の負荷センサ信号のサンプリングに依存する較正を有し得る。初期印加負荷中、負荷センサは、やがて安定状態に落ち着く初期オーバーシュートを含む負荷増大を検出し得る。中央制御ユニット125は、検出した負荷が初期印加負荷後の実質的安定状態から増大した場合は衝突事象の発生と判定してクレーン101の操作を防止する。
中央制御ユニット125は、クレーン101の操作状態をチェックして、検出負荷の適否を判定する構成を有し得る。中央制御ユニット125は、新規負荷が付加されたと誤判断する恐れを低下させるためのフィルタを適用、あるいは記憶閾値との比較を実施し得る。本実施形態では閾値負荷500kgを用いて新規負荷の印加か否かを判定する。中央制御ユニット125が不正負荷の付加と判定すると安全プロトコルが開始される。安全プロトコル適用が要求される代表的シナリオ例を以下に略記する。
リフトフレーム115の横方向移動時に、相当する吊上げ操作無しで印加負荷が増大する場合は恐らくフックが静止ダイ103に衝突したことを表す。これは、付加された力でダイ103がずれる恐れがあることから危険である。従って、仮に、ホイスト113位置における印加負荷増大検出時にリフトフレーム115が横方向移動中であれば、中央制御ユニット125はクレーン101の走行を停止させる。これは、ホイストが、例えば参照高さH1より上方を移動する場合は特に重要である。中央制御ユニット125は、印加負荷検出時にフックが参照高さH1より上方にある場合のみ、クレーン101の走行を停止させる構成を有し得る。
ダイ103の初期吊上げ時には、リフトフレーム115がダイ103の中心からずれることによる荷揺れリスクがある。スリングオペレータは、その予防策として初期吊上げ時にはダイ103から離れるべきである。中央制御ユニット125は、初期吊上げシナリオを危険載荷状態(LOUS)として分類し、熱探知カメラ127で内側安全エリア145内のスリングオペレータの存否をチェックする。中央制御ユニット125は、負荷センサが定義された閾値を上回る印加負荷増大を検出すると、内側安全エリア145内にスリングオペレータがいる場合はホイスト113の吊上げ操作を防止する。熱探知カメラ127により内側安全エリア145内にスリングオペレータが検出される間、ダイ103の初期吊上げは実施できない。内側安全エリア145内に人がいない場合のみ、ホイスト113の初期吊上げ操作を実施できる。
荷揺れは、ダイ103の重心がリフトフレーム115の真下に来ると収まり、この時点でダイ103は安全に吊上げ可能となる。荷揺れは初期吊上げ後5秒で収まると考えられる。荷揺れ時間はウィンチ113と負荷の重心との間の距離に依存する。従って、荷揺れ時間はダイ103上方におけるブリッジ109の高さに依存して変化し得る。従って、中央制御ユニット125は、負荷センサによる印加負荷増大検出から5秒の所定時間経過後にダイ103を安全載荷状態(LOS)として分類する。初期吊上げ後、熱探知カメラ127が内側安全エリア145内へのスリングオペレータ進入を判定すると、ホイスト113の操作は前記時間経過後に許容される。
図6には、負荷センサの検出する印加負荷を参照する負荷のLOUSあるいはLOSの分類がチャートBを参照して例示される。チャートBは、スリング17a〜17dに連結したフックが参照高さH1以下にあるとして作成されたものである。
負荷センサはクレーン101への最大印加負荷を制限するためにも使用できる。負荷センサが定義閾値以上、例えば40メートルトンの負荷を検出すると、中央制御ユニット125はホイスト113の操作を防止し、且つ、随意的には負荷の幾分かを解放させ得る。クレーン101が、ボルスタにボルト止めされたダイ103を吊上げるべく操作された場合、中央制御ユニット125はホイスト113を停止させてダイ103あるいはクレーン101の損傷を防止させ得る。
ペンダント制御
先に概説したように、クレーンオペレータにはクレーン101の操作を制御する遠隔制御ユニット121が提供される。遠隔制御ユニット121は、クレーン101を操作するために起動すべきバネ偏倚作動式のスイッチ(図示せず)を備える。遠隔制御ユニット121には、クレーン101の操作を停止させるコントローラ停止ボタン(図示せず)も設けられる。
本発明によれば、各スリングオペレータ用の、図7に例示する如き装置制御ユニット(MCU)ペンダント149が提供される。ペンダント149上には、スリングオペレータが、内側安全エリア145等の潜在的危険領域に入る都度作動すべきペンダント停止ボタン151が設けられる。クレーン101は、ペンダント停止ボタン151を作動させると無効化される。遠隔制御ユニット121及び前記一つまたは一つ超のペンダント149は直列に連結される。クレーン101は、遠隔制御ユニット121及び各ペンダント149からの確認信号を受けた場合のみ、作動可能とされる。コントローラ停止ボタンあるいはペンダントの停止ボタン151(アクティブなペンダント149の何れかの)を起動させるとクレーン101の操作が停止される。中央制御ユニット125は、クレーン101をリセットさせるためにアクティブな各ペンダント149のリセット及び、それに続く遠隔制御ユニット121からの確認信号受信を要求する。
ブリッジ上に搭載したカメラ131、133、135はコントローラ停止ボタン151の起動後でさえ作動し続け、プロセス全体の記録を入手する。
ガントリー表示システム
図8に示すように、ブリッジ109上にはクレーン101の操作状況を表示するランプ表示パネルが設けられる。ブリッジ109上にランプを設けることで、クレーン101の使用時にクレーンオペレータにそれらランプが見える。随意的には遠隔制御ユニット121上にも同じ信号を表示させ得る。
第1ランプ153は負荷がクレーン101に担持されているか否かを表示する。第1ランプ153は、負荷センサがホイスト113への印加負荷検出時に点灯される。第2ランプ155は、フックが参照高さH1より上方でスリング117a〜117dに連結されたか否かを表示する。第2ランプ155は、フックが回転エンコーダが参照高さH1より下方にあると判定すると点灯される。
内側安全エリア145内におけるスリングオペレータ等の人の存否が第3及び第4のランプ157、159により表示される。第3ランプ157は緑色であり、熱探知カメラ127が内側安全エリア145内に人を検出しない場合に点灯する。第4ランプ159は赤色であり、熱探知カメラ127が内側安全エリア145内に人を検出すると点灯する。
コントローラ停止ボタンの状態は第5及び第6のランプ161、163により表示される。第5ランプ161は緑色であり、遠隔制御ユニット121が操作可能な場合に点灯する。第6ランプ163は赤色であり、コントローラ停止ボタンの起動時に点灯する。
第1及び第2のペンダント149の状態は相当するランプ対により表示される。詳しくは、第7及び第8のランプ165、167が第1ペンダント149の状態を表示する。第7ランプ165は緑色であり、第1ペンダント149が作動中である場合に点灯する。第8ランプ167は赤色であり、ペンダント停止ボタン151の起動時に点灯する。第2ペンダント149の状態は相当する第9及び第10のランプ169、171により表示される。
ランプ表示パネルは、熱探知カメラ127が内側安全エリア145内及び又は外側安全エリア147内に人を検出した場合を表示する追加のランプを含み得る。
クレーンオペレータ及びスリングオペレータはブリッジ109上のランプ表示パネルを参照してクレーン101の状態を容易に判定可能である。
操作
ダイ103の取り付け及び移送手順のステップを図9A〜9D(図9Eに参照キーを示す)を参照して以下に説明する。ダイ103はダイベッド内でラック上に支持される。ダイベッド内に空間を確保するべく、ダイ103を二つ又は二つ超相互に重ねてスタック状とすることができる。ダイ103は、二人又は三人がチームになってクレーン101に装着する。本手順を、クレーンの専任オペレータ105及び二人のスリングオペレータ107からなる三人のチームで行う場合について説明する。
図9Aに例示するように、クレーン101は初期においてダイ103から離れた位置にある。障害物回避及びスリング17a〜17dの衝突防止のため、ホイスト113を操作してリフトフレーム115を吊上げさせる。移送させるべきダイ103にリフトフレーム115を移動させる際にスリング117a〜117d上に設けたフックがダイベッド内のダイに衝突しないことが保証されるに十分、リフトフレーム115を吊上げさせてフックを参照高さH1より高くすることが好ましい。クレーンオペレータ105はブリッジ109上の第2ランプ155の点灯の有無をチェックすることでフックが参照高さH1より高い位置にあると判定し得る。フック位置が参照高さH1より高くなると中央制御ユニット125はクレーン101の通常操作速度での横方向走行を許可する。
クレーンオペレータ105は、リフトフレーム115の中心線がダイ103の重心と略整列するようにクレーン101をダイ103上に位置決めする。クレーンオペレータ105は、スリングオペレータ107がクレーンの走行を監視し且つクレーンオペレータ105を支援する間、クレーン101の位置決めの責任を負う。
次いで、図9Bに例示するようにホイスト113を操作してリフトフレーム115を降下させ、かくしてダイ103上の固定ポイント119a〜119dへのフック装着を可能とする。リフトフレーム115は、フックが参照高さH1より低くなるまで通常操作速度で横方向に移動する。エンコーダによりフックが参照高さH1より低いことが判定されると、中央制御ユニット125が走行防止モードを実施し、クラブユニット111の横方向移動が防止される。ホイスト113の操作速度はリフトフレーム115降下時は変更されない。スリングオペレータ107はスリングを然るべき位置に案内し、クレーンオペレータ105の合図で二本のスリング117b、117dをダイ103上の対向する固定ポイント119b、119dに装着する。スリング117a〜117dが各固定ポイント119b、119dに届かなければクレーンオペレータ105はリフトフレーム115を再位置決めする必要があり得る。リフトフレーム115は、移動防止モード実施時は増分ステップ的においてのみ再位置決めされる。ダイ103はリフトフレーム115に装着されず、クレーン101は初期吊上げ操作を実行しないことから、リフトフレーム115の再位置決め中はスリングオペレータ107は安全位置に退避する必要はない。ホイスト113への印加負荷が無い(負荷センサに検出される如き)ことから、中央制御ユニット125は、熱探知カメラ127によりスリングオペレータ107が内側安全エリア145内に存在すると判定された場合でさえ、ホイスト113を無効化しない。
次いで、図9Cに例示するように、スリングオペレータ107は残りの2本のスリング117a、117cを対向する固定ポイント119a、119cに装着してダイ103の連結作業を完了する。
かくしてダイ103は、図9Dに例示するようにホイスト113に連結される。しかしながら、ダイ103の吊上げ開始以前においてクレーンオペレータ105はホイスト113がダイ103に関してセンター上にあるかをチェックする必要がある。ホイスト113が芯合わせ状態に無い場合は支持ラックからのダイ103吊上げ時に荷揺れが発生する。スリングオペレータ107は内側安全エリア145の外側の安全位置に移動し、クレーンオペレータ105がピンチウェイトを掴める場合は合図をする。負荷センサがホイスト113への印加負荷を検出し、熱探知カメラ127が内側安全エリア145内にスリングオペレータ107(あるいはその他人)を検出すると、ブリッジ109、クラブユニット111及びホイスト113の操作は無効化される。内側安全エリア145内から全員がいなくなった場合のみ、クレーン101を操作してダイ103の初期吊上げを実行できる(負荷センサが判定する如く)。ダイ103は支持ラックを離れて吊上げされ、荷揺れが収まるまでそのまま保持される。中央制御ユニット125は、予防策として、初期吊上げ後の所定時間、例えば5秒間、クラブユニット111を静止状態に保持させる。荷揺れはこの時間中に収まり、負荷は安全であると考え得るため、スリングオペレータ107は内側安全エリア145内に入ることができる。中央制御ユニット125は、前記時間経過後は例え熱探知カメラ127が内側安全エリア145内にスリングオペレータ107を検出してもホイスト113を無効化しない。次いで、スリングオペレータ107はクレーンオペレータ105に吊上げを継続可能であることを合図し得る。クレーンオペレータ105はホイスト113を作動してダイ103を参照高さH1の上方に吊上げさせる。
ダイ103が参照高さH1より低い間は移動防止モードが実施され、横方向移動が防止される。ダイ103が参照高さH1より高くなると中央制御ユニット125は移動防止モードを停止し、クラブユニット111は通常操作速度で移動可能となる。次いでクレーンオペレータ105はブリッジ109及びクラブユニット111を制御してダイ103を移送させる。
ダイ103の横方向移動中に負荷センサがホイスト113位置の印加負荷増大を検出した場合は衝突発生が表示された恐れがある。従って、負荷センサが横方向移動中の印加負荷増大を検出した場合はブリッジ109及びクラブユニット111は停止状態に持ち来される。
クレーン101からダイ103を切り離すにはダイ103を装着したステップを逆に実行する。しかしながら、ダイ103の降下時にスリングオペレータ107の一人又は一人超を、例えばダイ103を案内してボルスタ上に位置付けるために配置する必要がある。従って、降下操作中は、熱探知カメラ127が内側安全エリア145内に人を検出してもホイスト113の操作及び増分的な横方向移動が許可される。中央制御ユニット125は、降下操作実施中であることを、負荷センサ、回転エンコーダ、制御ペンダント、の一つ又は一つ超を参照して判定可能である。
中央制御ユニット125には、クレーン101に課せられる制限を無効化する無効化スイッチを備える。無効化スイッチは、例えば、クレーン101が参照高さH1より下方で操作される場合に移動防止モードを無効化し得る。無効化スイッチは機械的あるいは電子的錠止装置を含み得る。無効化スイッチは、部品故障時に、あるいはクレーンの特定作業あるいは較正操作を容易化するべく操作され得る。無効化スイッチの操作時には、ランプディスプレイユニットにおけるランプ153、155、157、159、161、163、165、167、169、191が点滅してクレーンオペレータ105及びスリングオペレータ107にこれを知らせる。
ここに記載するクレーン101は、ダイ103の相対位置を決定する負荷位置センサを設けるよう改変できる。負荷位置センサは、リフトフレーム115上に搭載したリフレクタ(図示せず)上に光ビームを配向する、ホイスト113上に設けたレーザートランスミッタ(図示せず)を含み得る。反射信号を検出してホイスト113に関するリフトフレーム115の位置を計測する、電荷結合装置等のレシーバをホイスト113上に設け得る。
ダイ103の位置を判定できる能力は初期吊上げ実行のために特に有益である。リフトフレーム115が定義された閾値より大きくホイスト113からずれた場合にホイスト113の吊上げ操作を防止できる。レシーバは、クレーンオペレータ105にフィードバックを提供してリフトフレーム115の相対位置を表示させ得る。中央制御ユニット125は、負荷位置センサからの信号に基づき、ホイスト113をリフトフレーム115上方に自動的にセンタリングできる。
本発明を装置ダイ移送を参照して説明したが、本発明はその他負荷の移送用に使用可能である。更には、本発明をガントリークレーンを参照して説明したが、その他形式のクレーンに対しても本技法を使用可能である。
クレーン101は、リフトフレーム115、及びまたは、カップリング119a〜119dが予め定義された運転高さ範囲HR以外の高さにある場合はホイストの吊上げ操作を防止するように更に改変できる。エンコーダはリフトフレーム115、及びまたは、カップリング119a〜119dの高さを計測可能である。中央制御ユニット125は、前記計測高さが予め定義された運転高さ範囲HR以外のものである場合はホイストの初期吊上げ操作の実行を防止させ得る。操作高さは、特定のダイベッド内のダイ103上に設けた固定部の高さを参照して定義し得る。例えば、図10に示すようにダイ103を相互にスタックさせたダイベッドにおいて、スタック内の各ダイ103用の固定部の高さに相当する異なる操作高さ範囲HR1、HR2が特定され得る。
カップリングの周囲には保護スリーブを配置し得る。保護スリーブはゴムあるいはその他可撓性材料から作製し得る。保護スリーブは開口を含み得、カップリングは前記開口内に配置され得る。前記開口は、クレーン操作中に移動するカップリングが物体と衝突しないよう保護スリーブで保護し得るよう、カップリングの幅より実質的に大きい。かくして、カップリングが物体に誤って衝突し得るリスクが低減される。
本発明の範囲を逸脱することなく、ここに記載された実施形態を種々変更及び改変し得るものとする
上、本発明を実施例を参照して説明したが、本発明の内で種々の変更をなし得ることを理解されたい。
3 ダイ
9 ブリッジ
11 クラブユニット
17a〜17d スリング
101 クレーン
103 ダイ
105 クレーンオペレータ
107 スリングオペレータ
109 ブリッジ
111 クラブユニット
113 ホイスト/ウィンチ
115 リフトフレーム
119a〜119d 固定ポイント
121 遠隔制御ユニット
125 中央制御ユニット
127 熱探知カメラ
129 作業ゾーン
131 第1(可視)ビデオカメラ
137 アンテナ
139 遠隔無線レシーバ
143 サイトネットワーク
145 内側安全エリア
147 外側安全エリア
149 第1ペンダント/第2ペンダント
151 コントローラ停止ボタン
153 第1ランプ
155 第2ランプ
157 第3ランプ
159 第4ランプ
161 第5ランプ
163 第6ランプ
165 第7ランプ
167 第8ランプ
169 第9ランプ
171 第10ランプ

Claims (18)

  1. クレーンであって、
    吊上げ操作を実施するホイスト、
    前記クレーンの操作を制御するコントローラ、
    安全エリア内の人間の存在を検出する少なくとも一つのセンサ、
    を含み、
    前記コントローラが、前記少なくとも一つのセンサが前記安全エリア内に人を検出した場合は前記ホイストの吊上げ操作を防止し、且つ、前記ホイストの降下操作を可能にする構成を有するクレーン。
  2. 前記少なくとも一つのセンサがカメラである請求項1に記載のクレーン。
  3. 前記カメラが熱探知カメラである請求項2に記載のクレーン。
  4. 前記少なくとも一つのセンサが動作検出センサである請求項1に記載のクレーン。
  5. 前記コントローラが、前記ホイストの操作速度を低下させること、あるいは前記ホイストの操作を停止させることにより前記吊上げ操作を防止する構成を更に有する請求項1〜3の何れかに記載のクレーン。
  6. 前記ホイストが少なくとも一つの横方向に可動であり、前記コントローラが、前記少なくとも一つのセンサが前記安全エリア内に人を検出した場合は前記ホイストの横方向移動を防止する構成を有する請求項1〜5の何れかに記載のクレーン。
  7. 前記コントローラが、前記ホイストの移動速度を低下させること、あるいは、前記ホイストの横方向増分移動のみを許可することにより、前記ホイストの横方向移動を防止する構成を有する請求項6に記載のクレーン。
  8. 印加負荷計測用の負荷センサを更に含む請求項1〜7の何れかに記載のクレーン。
  9. 前記コントローラが、初期吊上げ操作検出後の所定時間に渡り、アクティブな吊上げ操作を防止する構成を有する請求項8に記載のクレーン。
  10. 前記コントローラが、前記ホイストの操作を停止することにより前記ホイストの吊上げ操作を防止する構成を有する請求項9に記載のクレーン。
  11. クレーンの操作状況を表示するディスプレイを更に有する請求項1〜10の何れかに記載のクレーン。
  12. 前記ディスプレイが、前記少なくとも一つのセンサが前記安全エリア内に人を検出した場合に表示される少なくとも一つの第1インジケータを含む請求項11に記載のクレーン。
  13. 前記ディスプレイが、前記安全エリア内に検出された人を識別する構成を有する請求項11又は12に記載のクレーン。
  14. 前記ディスプレイがクレーン上に搭載される請求項11〜13の何れかに記載のクレーン。
  15. 負荷への連結用に前記ホイストに装着されるカップリングの高さを監視する高さセンサを更に含む請求項1〜14の何れかに記載のクレーン。
  16. 前記コントローラが、前記高さセンサにより前記カップリングが所定操作高さ以下であることが検出された場合にクレーンの横方向移動を防止する構成を有する請求項15に記載のクレーン。
  17. 吊上げ操作を実施するホイスト及び、安全エリア内の人を検出する少なくとも一つのセンサ、を含むクレーンの操作方法であって、
    前記少なくとも一つのセンサが前記安全エリア内に人を検出した場合は前記ホイストの吊上げ操作を防止し、且つ、前記ホイストの降下操作を可能とするステップを含む方法。
  18. 請求項17に記載の方法を実施するためのクレーン制御システム。
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