JP5986156B2 - ヒンジ機構及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、2つの筐体間を回動可能に連結するヒンジ機構及び該ヒンジ機構を備える電子機器に関する。
近年、タッチパネル式の液晶ディスプレイを有し、物理的なキーボードを持たないタブレット型パーソナルコンピュータ(タブレット型PC)が急速に普及している。タブレット型PCは、持ち運びが容易で入力作業もタッチパネルによって容易に行うことができる。
しかしながら、タブレット型PCは、物理的なキーボードを持たないため、例えば、長文の入力作業等に支障を生じる場合がある。そこで、ディスプレイを有するディスプレイ筐体をキーボードを有する本体筐体に対して180度を超えて360度まで回動可能としたコンバーチブルタブレット型パーソナルコンピュータ(コンバーチブル型PC)が提案されている。コンバーチブル型PCでは、通常のノートブック型パーソナルコンピュータ(ノート型PC)とタブレット型PCの2通りの使用方法が可能であるため、使用者の利便性が非常に高いものとなっている。
このようなコンバーチブル型PCでの360度のディスプレイ筐体の回動動作をより円滑なものとするため、特許文献1には本体筐体側とディスプレイ筐体側にそれぞれ回動軸を設けた2軸構造のヒンジ機構が開示されている。
米国特許出願公開第2013/0135809号明細書
上記特許文献1に開示されたヒンジ機構では、凹部を有するカム部材が2つの回動軸のそれぞれに外嵌固定されると共に、これらカム部材の各凹部間に選択的に嵌合するフローティングピンを備える。このフローティングピンの各凹部への嵌合作用により、0度位置から180度位置まではディスプレイ筐体側の回動軸のみが回転し、180度から360度までは本体筐体側の回動軸のみが回転する。これにより、ノート型PCでの使用形態又はタブレット型PCでの使用形態へとディスプレイ筐体を回動させる際の操作性を向上させている。
ところで、上記特許文献1の構成では、ヒンジ機構を構成する2つの回動軸のいずれを回転させるかを180度位置でのみ切り換えている。このため、ディスプレイとキーボードが共に上方を向く180度位置において、ディスプレイ筐体と本体筐体との間にヒンジ機構に基づく段差を生じるため、この状態での机上等での安定性及び操作性が低下する。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、2つの筐体間の回動動作での操作性が高く、さらに各角度位置での使用時の安定性や操作性を向上させることができるヒンジ機構及び該ヒンジ機構を備える電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係るヒンジ機構は、第1の筐体に固定される第1軸と第2の筐体に固定される第2軸とを備え、前記第1の筐体と前記第2の筐体との間を、各筐体の表面同士が対面する0度位置から各筐体の表面がそれぞれ同一方向を向いて互いに平行する180度位置を経て、各筐体の背面同士が対面する360度位置まで回動可能に連結するヒンジ機構であって、前記0度位置と第1の角度位置との間では前記第1軸の回転を許容すると共に前記第2軸の回転を規制し、前記第1の角度位置と該第1の角度位置よりも大きい第2の角度位置との間では前記第2軸の回転を許容すると共に前記第1軸の回転を規制し、前記第2の角度位置と前記360度位置との間では前記第1軸の回転を許容すると共に前記第2軸の回転を規制する回動軸選択機構部を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、第1軸及び第2軸のいずれを回動軸として回転させるかが、2つの角度位置で切り換わる。このため、当該ヒンジ機構によって連結される第1の筐体と第2の筐体とを所定角度位置、例えば180度位置においてフラットに構成することが可能となり、この角度位置を含めた各角度位置において机上等での安定性及び操作性を向上させることができる。また、ヒンジ機構では各角度位置において第1軸又は第2軸が選択的に回転するため、第1の筐体と第2の筐体とを0度位置から360度位置まで回動させる際の操作性が高い。
前記第1の角度位置と前記第2の角度位置との間に前記180度位置が設定されていると、180度位置で第1の筐体と第2の筐体とをフラットに構成することが可能となる。
前記回動軸選択機構部は、前記第1軸に外嵌固定され、外周面に凹部が設けられた第1カム部材と、前記第2軸に外嵌固定され、外周面に凹部が設けられた第2カム部材と、前記第1カム部材の凹部と前記第2カム部材の凹部とに対して選択的に嵌合可能なフローティングピンと、前記第1軸に外嵌固定され、軸方向端面にストッパ片が設けられたストッパカム部材と、前記第2軸に外嵌固定され、軸方向端面に傾斜面が設けられたスパイラルカム部材と、前記第1軸及び前記第2軸に対して回転可能且つ軸方向に移動可能に外挿され、前記スパイラルカム部材の傾斜面によって押圧されて軸方向に移動することで前記ストッパ片に対する係止位置及び非係止位置が切り換わるスライドカム部材とを有する構成であってもよい。
この場合、前記ストッパカム部材及び前記スパイラルカム部材は、それぞれ前記スライドカム部材を跨ぐように前記第1軸の軸方向に並んで一対設けられていてもよい。
また、本発明に係る電子機器は、上記構成のヒンジ機構を備えたことを特徴とする。
この場合、前記第1の筐体は、表面にキーボードを有する本体筐体であり、前記第2の筐体は、表面にディスプレイを有するディスプレイ筐体であり、前記ヒンジ機構は、前記本体筐体の一端部と前記ディスプレイ筐体の一端部との間を回動可能に連結するものであると、ヒンジ機構によってディスプレイ筐体と本体筐体とを円滑に回動させ、さらにフラットに変化させることができる。
前記第1の角度位置では、前記本体筐体の一端部から該一端部とは反対側の他端部に向かう方向に沿って前記第1軸と前記第2軸とが並んで配置されると、当該電子機器をノート型PCの使用形態とした場合に、操作性や外観品質の高いドロップダウン型のヒンジ機構を有する電子機器として使用することができる。
前記180度位置では、前記本体筐体の一端部及び他端部と、前記ディスプレイ筐体の一端部及び該一端部とは反対側の他端部と、前記第1軸と、前記第2軸とが、直線状に並んで配置されると、電子機器が180度位置において完全にフラットな状態となる。
前記0度位置において前記第1軸と前記第2軸とは、前記本体筐体の前記一端部から該一端部とは反対側の他端部に向かう方向で互いにオフセットして配置されていてもよい。
本発明によれば、第1軸及び第2軸のいずれを回動軸として回転させるかが、2つの角度位置で切り換わる。このため、当該ヒンジ機構によって連結される第1の筐体と第2の筐体とを所定角度位置、例えば180度位置においてフラットに構成することが可能となり、この角度位置を含めた各角度位置において机上等での安定性及び操作性を向上させることができる。また、ヒンジ機構では各角度位置において第1軸又は第2軸が選択的に回転するため、第1の筐体と第2の筐体とを0度位置から360度位置まで回動させる際の操作性が高い。
図1は、本発明の一実施形態に係るヒンジ機構を備えた電子機器の斜視図である。 図2は、図1に示す電子機器のディスプレイ筐体を本体筐体に対して閉じた状態での側面図である。 図3は、図2に示す状態からディスプレイ筐体を開いて135度位置としたノート型PCでの使用形態の一例を示す側面図である。 図4は、図3に示す状態からディスプレイ筐体を開き方向に回動させて180度位置とした状態での側面図である。 図5は、図4に示す状態からディスプレイ筐体を開き方向に回動させて315度位置とした状態での側面図である。 図6は、図5に示す状態からディスプレイ筐体を開き方向に回動させて360度位置としたタブレット型PCでの使用形態の一例を示す側面図である。 図7は、0度位置でのヒンジ機構の構成図であり、図7(A)は、斜視図、図7(B)は、平面図である。 図8は、90度位置でのヒンジ機構の構成図であり、図8(A)は、斜視図、図8(B)は、平面図である。 図9は、135度位置でのヒンジ機構の構成図であり、図9(A)は、斜視図、図9(B)は、平面図である。 図10は、165度位置でのヒンジ機構の構成図であり、図10(A)は、斜視図、図10(B)は、平面図である。 図11は、255度位置でのヒンジ機構の構成図であり、図11(A)は、斜視図、図11(B)は、平面図である。 図12は、315度位置でのヒンジ機構の構成図であり、図12(A)は、斜視図、図12(B)は、平面図である。 図13は、360度位置でのヒンジ機構の構成図であり、図13(A)は、斜視図、図13(B)は、平面図である。 図14は、図7(B)中のXIV−XIV線に沿う断面図である。 図15は、図9(B)に示すヒンジ機構の断面図であり、図15(A)は、図9(B)中のXVA−XVA線に沿う断面図、図15(B)は、図9(B)中のXVB−XVB線に沿う断面図である。 図16は、図10(B)中のXVI−XVI線に沿う断面図である。 図17は、図12(B)に示すヒンジ機構の断面図であり、図17(A)は、図12(B)中のXVIIA−XVIIA線に沿う断面図、図17(B)は、図12(B)中のXVIIB−XVIIB線に沿う断面図である。 図18は、図13(B)に示すヒンジ機構の断面図であり、図18(A)は、図13(B)中のXVIIIA−XVIIIA線に沿う断面図、図18(B)は、図13(B)中のXVIIIB−XVIIIB線に沿う断面図である。 図19は、図9(B)中のXIX−XIX線に沿う断面図である。
以下、本発明に係る電子機器について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るヒンジ機構12L,12Rを備えた電子機器10の斜視図であり、ヒンジ機構12L,12Rによってディスプレイ筐体14を本体筐体16から開いたノート型PCでの使用形態を示している。図2〜図6は、図1に示す電子機器10のディスプレイ筐体14を本体筐体16に対して0度位置から360度位置まで回動させた場合の各角度位置での側面図である。
本実施形態に係る電子機器10は、ディスプレイ筐体14を本体筐体16に対して135度程度の角度位置に回動させた状態ではノート型PCとして好適に使用でき(図1及び図3参照)、ディスプレイ筐体14を本体筐体16に対して360度位置まで回動させた状態ではタブレット型PCとして好適に使用できる(図6参照)、いわゆるコンバーチブル型PCである。ここで、本実施形態に係るヒンジ機構12L,12R(以下、まとめて「ヒンジ機構12」ともいう)は、ディスプレイ筐体14の開き動作時に該ディスプレイ筐体14のヒンジ機構12側の端部が後方へと突出しながら下動し、図1及び図3に示すようなノート型PCに変化するドロップダウン型の構造を有する。本発明は、このようなコンバーチブル型PC以外、例えば、携帯電話、スマートフォン又は電子手帳等、ディスプレイ筐体を本体筐体に対して360度位置まで回動可能な電子機器であれば好適に適用できる。
以下、図2に示すようにディスプレイ筐体14を本体筐体16に対して閉じた状態(0度位置)での形態を基準とし、ヒンジ機構12側を後側(後方)、その反対側を前側(前方)と呼び、電子機器10の厚み方向を上下方向、図2の紙面と直交する方向であって紙面奥側及び紙面手前側に向かう電子機器10の幅方向をそれぞれ左右方向と呼んで説明する。
また、説明の便宜上、ヒンジ機構12による本体筐体16とディスプレイ筐体14の角度位置について、ディスプレイ筐体14を本体筐体16に対して完全に閉じた状態とし、ディスプレイ筐体14の表面(前面)14aが本体筐体16の表面(上面)16aに対面した姿勢を0度位置(図2参照)と呼び、この0度位置を基準として、ディスプレイ筐体14を回動させながら開く方向で角度を刻みながら説明する。例えば、ディスプレイ筐体14と本体筐体16とが略直交した姿勢を90度位置(図示せず)と呼び、ディスプレイ筐体14の表面14aと本体筐体16の表面16aが同一方向(上方)を向いて互いに平行した姿勢を180度位置(図4参照)と呼ぶ。さらに、ディスプレイ筐体14の背面(後面)14bと本体筐体16の背面(下面)16bとが対面した姿勢を360度位置(図6参照)と呼ぶ。なお、0度位置、90度位置、180度位置及び360度位置等については、本体筐体16、ディスプレイ筐体14又はヒンジ機構12の構造により、角度数字の示す正確な角度位置から多少ずれた角度位置となることも当然生じるものであり、これらのずれた角度位置も含めて、本実施形態では0度位置等と呼んで説明している。
図1〜図6に示すように、電子機器10は、その表面14aにディスプレイ18を有するディスプレイ筐体14の後端部14cと、その表面16aにキーボード20を有する本体筐体16の後端部16cとを、左右一対のヒンジ機構12L,12Rによって回動可能に連結したものである。
ディスプレイ筐体14は、本体筐体16よりも薄く平板状に構成されている。ディスプレイ筐体14は、その後端部16cに設けられたヒンジ機構12によって本体筐体16と連結されると共に、ヒンジ機構12を通過した図示しないケーブルにより本体筐体16と電気的に接続されている。ディスプレイ18は、例えばタッチパネル式の液晶表示装置によって構成される。
本体筐体16は、扁平箱状に構成されている。本体筐体16は、その後端部14cに設けられたヒンジ機構12によってディスプレイ筐体14と連結されている。本体筐体16の表面16aには、キーボード20等の入力手段が設けられ、本体筐体16の内部には、図示しない基板、演算装置、及びメモリ等の各種電子部品が設けられている。
図2〜図6に示すように、ヒンジ機構12L,12Rは、2軸構造によりディスプレイ筐体14の0度位置から360度位置までの回動を可能とするものである。ヒンジ機構12L,12Rは、本体筐体16に対して回転不能に連結された第1軸24と、ディスプレイ筐体14に対して回転不能に連結された第2軸26と、これら第1軸24及び第2軸26を回転可能に保持するヒンジ筐体28とを備える。
ヒンジ筐体28は、0度位置及び360度位置において上下方向に対して傾斜して設けられており(図2及び図6参照)、本実施形態では上下方向から45度傾いている。つまり、0度位置(360度位置)においてディスプレイ筐体14側の第1軸24が本体筐体16側の第2軸26よりも前方(後方)にオフセットされている。その結果、0度位置及び360度位置においてディスプレイ筐体14のヒンジ機構12側の後端部14c及び該後端部14cとは反対側の前端部14dと、本体筐体16のヒンジ機構12側の後端部16c及び該後端部16cとは反対側の前端部16dとが前後方向に位置ずれし、電子機器10は側面視で略平行四辺形状に構成されている。
ヒンジ機構12は、例えば後述する回動軸選択機構部30を備えることにより、0度位置と135度位置(第1の角度位置)との間では第1軸24の回転が許容されると共に第2軸26の回転が規制される(図2〜図3参照)。また、135度位置と315度位置(第2の角度位置)との間では第2軸26の回転が許容されると共に第1軸24の回転が規制される(図3〜図5参照)。さらに、315度位置と360度位置との間では第1軸24の回転が許容されると共に第2軸26の回転が規制される(図5〜図6参照)。つまり、2つの切換角度位置(本実施形態では135度位置及び315度位置)で第1軸24又は第2軸26が選択されることにより、第1軸24又は第2軸26の一方のみがディスプレイ筐体14と本体筐体16との間の回動軸として機能する。
次に、ヒンジ機構12の具体的な構成例について説明する。
図7は、0度位置でのヒンジ機構12Lの構成図であり、図7(A)は、斜視図、図7(B)は、平面図である。同様に、図8は90度位置、図9は135度位置、図10は165度位置、図11は255度位置、図12は315度位置、図13は360度位置でのヒンジ機構12Lの構成図である。各角度位置での構成図である図7(A)及び図7(B)等は、図1〜図6に示すように電子機器10に取り付けられたヒンジ機構12Lを本体筐体16の表面16a側から見た状態を図示したものである。なお、右側のヒンジ機構12Rは、左側のヒンジ機構12Lに対して左右対称構造である以外は同一構成のため、以下ではヒンジ機構12Lについて代表的に説明し、ヒンジ機構12Rの具体的な説明及び図示は省略する。
図7〜図13に示すように、ヒンジ機構12Lは、左右方向に延在する第1軸24と、第1軸24と平行して設置された第2軸26と、第1軸24及び第1軸26をそれぞれ回転可能に軸支したヒンジ筐体28(図2参照)と、第1軸24及び第2軸26に対して取り付けられた回動軸選択機構部30とを備える。
第1軸24は円柱状のシャフトであり、その外周面の適宜箇所に外嵌される部材の回り止め用の切断面が形成されている。第1軸24の一端(左端)には、該第1軸24に対して本体筐体16を回転不能に連結するための本体連結板32が取り付けられている。本体連結板32は、第1軸24に回動不能な状態で外嵌固定される軸取付部32aと、軸取付部32aと一体に設けられ、本体筐体16がねじ止め固定される平板状の本体取付部32bとを有する。軸取付部32aの側部には、第1軸24に回転不能に外嵌固定されて該軸取付部32aを補強するように支持する支持アーム33が設けられている。
第2軸26は円柱状のシャフトであり、その外周面の適宜箇所に外嵌される部の回り止め用の切断面が形成されている。第2軸26の一端(左端)には、該第2軸26に対してディスプレイ筐体14を回転不能に連結するためのディスプレイ連結板34が取り付けられている。ディスプレイ連結板34は、第2軸26に回動不能な状態で外嵌固定される軸取付部34aと、軸取付部34aと一体に設けられ、ディスプレイ筐体14がねじ止め固定される平板状のディスプレイ取付部34bとを有する。軸取付部34aの側部には、第2軸26に回転不能に外嵌固定されて該軸取付部34aを補強するように支持する支持アーム35が設けられている。
回動軸選択機構部30は、第1軸24の一端(左端)側から他端(右端)側に向かって順に、その間にフローティングピン36をフローティング支持した左右一対のハウジングプレート37L,37Rと、ハウジングプレート37L,37R間に配置される第1カム部材38と、オープンストッパカム部材40と、スライドカム部材42と、クローズストッパカム部材44とを備える。さらに、回動軸選択機構部30は、第2軸26の一端(左端)側から他端(右端)側に向かって順に、左右一対のハウジングプレート37L,37Rと、ハウジングプレート37L,37R間に配置される第2カム部材46と、オープンスパイラルカム部材48と、スライドカム部材42と、クローズスパイラルカム部材50とを備える。また、第1軸24及び第2軸26のハウジングプレート37Rの側部にはそれぞれワッシャ52が外挿され、第1軸24及び第2軸26の他端側には連結プレート54が橋架されている。ヒンジ筐体28は、これら各部品を覆うように設けられ、第1軸24又は第2軸26を回動軸とするハウジングプレート37L,37Rや連結プレート54の回動と共に回動する。
各ハウジングプレート37L,37Rは、第1軸24及び第2軸26に渡って橋架された平板状部材であり、両端側に形成された図示しない軸孔によって第1軸24及び第2軸26に対して回転可能な状態で外挿されている。フローティングピン36は、各ハウジングプレート37L,37Rに形成された第1軸24から第2軸26に向かう方向の長孔37aに沿って移動可能である(図8(A)等参照)。
第1カム部材38は円柱状部材であり、第1軸24に回転不能な状態で外嵌固定されている。第1カム部材38の外周面には凹部38aが設けられている。第2カム部材46は円柱状部材であり、第2軸26に回転不能な状態で外嵌固定されている。第2カム部材46の外周面には直径方向に一対の凹部46a,46bが設けられている。これら3つの凹部38a,46a,46bには、ヒンジ機構12Lの回動角度位置に応じてフローティングピン36が選択的に嵌合し、嵌合している第1軸24又は第2軸26の回転が規制される。例えば、図7に示す0度位置では、フローティングピン36は第2カム部材46の凹部46aに嵌合し、第2軸26の回転を規制する(図14参照)。また、例えば、図10に示す165度位置では、フローティングピン36は第1カム部材38の凹部38aに嵌合し、第1軸24の回転を規制する(図16参照)。
オープンストッパカム部材(ストッパカム部材)40は円柱状部材であり、第1軸24に回転不能な状態で外嵌固定されている。オープンストッパカム部材40は、スライドカム部材42側の端面から突出したストッパ片40a(図15(B)も参照)を有する。ストッパ片40aは、135度位置でスライドカム部材42のオープンストッパ片42cと当接する(図9(B)及び図15(B)参照)。
クローズストッパカム部材(ストッパカム部材)44は円柱状部材であり、第1軸24に回転不能な状態で外嵌固定されている。クローズストッパカム部材44は、スライドカム部材42側の端面から突出したストッパ片44a(図18(B)も参照)を有する。ストッパ片44aは、360度位置でスライドカム部材42のクローズストッパ片42dと当接する(図13(B)及び図18(B)参照)。
オープンスパイラルカム部材(スパイラルカム部材)48は円柱状部材であり、第2軸26に回転不能な状態で外嵌固定されている。オープンスパイラルカム部材48は、スライドカム部材42側の端面に周方向に漸次傾斜したらせん状の傾斜面48a(図10等参照)を有する。傾斜面48aは、ディスプレイ筐体14を0度位置から360度位置に向かうオープン方向に回動動作(開き動作)させた場合に、165度位置から285度位置の間でスライドカム部材42のオープン傾斜面42eに摺接しながらこれを押圧し、スライドカム部材42を軸方向で他端側(クローズスパイラルカム部材50側)に移動させる。
クローズスパイラルカム部材(スパイラルカム部材)50は円柱状部材であり、第2軸26に回転不能な状態で外嵌固定されている。クローズスパイラルカム部材50は、スライドカム部材42側の端面に周方向に漸次傾斜したらせん状の傾斜面50a(図11(B)等参照)を有する。傾斜面50aは、ディスプレイ筐体14を360度位置から0度位置に向かうクローズ方向に回動動作(閉じ動作)させた場合に、285度から165度位置の間でスライドカム部材42のクローズ傾斜面42fに摺接しながらこれを押圧し、スライドカム部材42を軸方向で他端側(クローズスパイラルカム部材50側)に移動させる。
スライドカム部材42は、第1軸24に対して回転可能且つ軸方向に移動可能に外挿される第1円筒部42aと、第2軸26に対して回転可能且つ軸方向に移動可能に外挿される第2円筒部42bとを有し、これら第1円筒部42aと第2円筒部42bとの間が一体的に連結されている。第1円筒部42aの軸方向左右端面にはそれぞれオープンストッパ片42c及びクローズストッパ片42dが設けられ、第2円筒部42bの軸方向左右端面にはそれぞれオープン傾斜面42e及びクローズ傾斜面42fが設けられている。
スライドカム部材42は、第2軸26を回動軸としたヒンジ機構12Lの回動動作に伴って軸方向にスライド可能である。具体的には、スライドカム部材42は、開き動作時の165度位置から285度位置の間にオープンスパイラルカム部材48の傾斜面48aによって押圧されて軸方向他端側(右側)に移動し、285度位置から360度位置の間ではクローズストッパ片42dがクローズストッパカム部材44のストッパ片44aを係止可能な位置に配置される(例えば、図11(B)及び図12(B)参照)。また、スライドカム部材42は、閉じ動作時の285度位置から165度位置の間ではクローズスパイラルカム部材50の傾斜面50aによって押圧されて軸方向一端側(左側)に移動し、0度位置から165度位置の間ではオープンストッパ片42cがオープンストッパカム部材40のストッパ片40aを係止可能な位置に配置される(例えば、図7(B)及び図10(B)参照)。このように、スライドカム部材42は、クローズスパイラルカム部材50又はオープンスパイラルカム部材48によって押圧されて軸方向に移動することで、オープンストッパカム部材40又はクローズストッパカム部材44のストッパ片40a,44aに対する係止位置又は非係止位置に切り替わる。
次に、ヒンジ機構12によるディスプレイ筐体14と本体筐体16の回動動作について説明する。
先ず、0度位置にあるディスプレイ筐体14を360度位置まで開き動作させる場合のヒンジ機構12の動作及び作用について説明する。
ディスプレイ筐体14を本体筐体16から開く方向に回動させる場合、先ず、0度位置(図2及び図7参照)から135度位置(図3及び図9参照)の間では、フローティングピン36が第2軸26側の第2カム部材46の凹部46aに嵌合しており(図14参照)、第2軸26の回転が規制されている。従って、例えばディスプレイ筐体14の前端部14dを把持して本体筐体16から持ち上げるように回動させると、この回動角度範囲では本体筐体16側の第1軸24が回動軸として機能する。このため、図2〜図3及び図7〜図9に示すようにディスプレイ筐体14が第2軸26と共に第1軸24を中心として回動し、ハウジングプレート37L,37R、スライドカム部材42及びヒンジ筐体28も第1軸24を中心として回動する。
その結果、図9に示す135度位置において、スライドカム部材42のオープンストッパ片42cが第1軸24に外嵌されたオープンストッパカム部材40のストッパ片40aに当接し、第1軸24を回動軸とした開き動作が規制される(図15(B)参照)。また、この135度位置では、第1カム部材38の凹部38aが第2カム部材46の凹部46aと対向し、フローティングピン36を受け入れ可能な状態となっている(図15(A)参照)。
ところで、この135度位置において電子機器10は、図3に示すように本体筐体16の前後方向に沿って第1軸24と第2軸26とヒンジ筐体28とが直線状に並んで配置される。従って、電子機器10を図1及び図3に示すようなドロップダウン型のヒンジ機構12によってディスプレイ筐体14を開いたノート型PCとして好適に使用することができる。勿論、135度位置の前後角度位置(例えば、120度位置や150度位置)等であってもノート型PCとして使用可能である。
続いて、135度位置(図3及び図9参照)からディスプレイ筐体14をさらに開き動作させると、スライドカム部材42のオープンストッパ片42cとオープンストッパカム部材40のストッパ片40aとが係止状態にあって第1軸24の回転が規制されているため、今度はディスプレイ筐体14側の第2軸26が回動軸として機能する。
135度位置からディスプレイ筐体14が第2軸26を中心として回動すると、この回動に伴ってフローティングピン36は第2カム部材46の凹部46aから離脱し、図10に示す165度位置において第1カム部材38の凹部38aに嵌入する(図16参照)。これにより、スライドカム部材42のオープンストッパ片42cによる回転規制作用と合わせ、フローティングピン36によっても第1軸24の回転が規制される。
図10〜図12に示すように、165度位置(図10参照)から285度位置(図示せず)までの間では、第2軸26と共に回転するオープンスパイラルカム部材48の傾斜面48aによってスライドカム部材42のオープン傾斜面42eが押圧され、スライドカム部材42が軸方向でクローズスパイラルカム部材50側に移動する。
そうすると、255度位置において、スライドカム部材42のオープンストッパ片42cがオープンストッパカム部材40のストッパ片40aに対する係止位置から離脱する(図11(B)参照)。これにより、第1軸24はフローティングピン36のみによって回転が規制された状態となる。さらに、255度位置では、スライドカム部材42のクローズストッパ片42dがクローズストッパカム部材44のストッパ片44aを係止可能な位置に配置される(図11(B)参照)。スライドカム部材42の移動が終了する285度位置では、図12(B)に示す315度位置での場合と同位置にクローズストッパ片42dが配置されるため、ストッパ片44aをより確実に係止可能な位置となる。
そして、図5及び図12に示す315度位置では、135度位置以降で回動軸となっていた第2軸26と共に回転する支持アーム35の端面に突設された終端ストッパ片35aがハウジングプレート37Lの側面に突設された回転規制片37bに当接する(図12(B)及び図17(A)参照)。これにより、第2軸26の回転が規制され、第2軸26を回動軸とした開き動作が規制される。つまり、終端ストッパ片35aと回転規制片37bは、第2軸26の開き動作での最大回転位置(ここでは315度位置)を規定する。また、この315度位置では、第2カム部材46の凹部46bが第1カム部材38の凹部38aと対向し、フローティングピン36を受け入れ可能な状態となっている(図17(B)参照)。
なお、135度位置から315度位置までの第2軸26が回動軸として機能する回動角度範囲において、180度位置では、図4に示すように本体筐体16の後端部16c及び前端部16dと、ディスプレイ筐体14の後端部14c及び前端部14dと、第1軸24と、第2軸26と、ヒンジ筐体28とが直線状に並んで配置される。すなわち、180度位置では、本体筐体16、ヒンジ筐体28及びディスプレイ筐体14が完全にフラットな状態となるため、机上等での安定性が高く、高い操作性が得られる。
続いて、315度位置(図5及び図9参照)からディスプレイ筐体14をさらに開き動作させると、支持アーム35の終端ストッパ片35aとハウジングプレート37Lの回転規制片37bとが係止状態にあって第2軸26の回転が規制されているため、本体筐体16側の第1軸24が再び回動軸として機能する。このため、図5〜図6及び図12〜図13に示すようにディスプレイ筐体14が第2軸26と共に第1軸24を中心として回動し、ハウジングプレート37L,37R、スライドカム部材42及びヒンジ筐体28についても第1軸24を中心として回動する。
315度位置からディスプレイ筐体14が第1軸24を中心として回動すると、この回動に伴ってフローティングピン36は第1カム部材38の凹部38aから離脱し、図13に示す360度位置において第2カム部材46の凹部46bに嵌入する(図18(A)参照)。これにより、ハウジングプレート37Lの回転規制片37bによる回転規制作用と合わせ、フローティングピン36によっても第2軸26の回転が規制される。
さらに、図5及び図13に示す360位置において、スライドカム部材42のクローズストッパ片42dが第1軸24に外嵌されたクローズストッパカム部材44のストッパ片44aに当接し、第1軸24を回動軸とした開き動作が規制される(図13(B)及び図18(B)参照)。その結果、360度位置では第1軸24及び第2軸26の開き方向への回転が全て規制された状態となり、電子機器10は図6に示すようなタブレット型PCとして好適に使用できる。
次に、360度位置にあるディスプレイ筐体14を0度位置まで閉じ動作させる場合のヒンジ機構12の動作及び作用について説明する。
この閉じ動作は上記した開き動作の逆の動作となる。すなわち、360度位置ではフローティングピン36によって第2軸26の回転が規制されている(図18(A)参照)。従って、例えばディスプレイ筐体14の前端部14dを把持して本体筐体16から引き離すように回動させると、図6〜図5及び図13〜図12に示すようにディスプレイ筐体14が第2軸26と共に第1軸24を中心として回動し、ハウジングプレート37L,37R、スライドカム部材42及びヒンジ筐体28も第1軸24を中心として回動する。
その結果、図5及び図12に示す315度位置において、第1カム部材38の凹部38aが第2カム部材46の凹部46bと対向し、フローティングピン36を受け入れ可能な状態となる(図17(B)参照)。従って、315度位置(図5及び図12参照)からディスプレイ筐体14をさらに閉じ動作させると、フローティングピン36が第2カム部材46の凹部46bから第1カム部材38の凹部38aへと移動し、今度は第1軸24の回転が規制される。
図12〜図10に示すように、285度位置(図示せず)から165度位置(図10参照)までの間では、第2軸26と共に回転するクローズスパイラルカム部材50の傾斜面50aによってスライドカム部材42のクローズ傾斜面42fが押圧され、スライドカム部材42が軸方向でオープンスパイラルカム部材48側に移動する。
そして、図3及び図9に示す135度位置では、315度位置以降で回動軸となっていた第2軸26と共に回転する支持アーム35の終端ストッパ片35aが、ハウジングプレート37Lの回転規制片37bに当接する(図13(B)及び図19参照)。この場合の終端ストッパ片35aと回転規制片37bとの当接は、図17(A)に示す315度位置の場合とは反対側の端部同士の当接となる。これにより、第2軸26の回転が規制され、第2軸26を回動軸とした閉じ動作が規制される。つまり、終端ストッパ片35aと回転規制片37bは、第2軸26の閉じ動作での最少回転位置(ここでは135度位置)についても規定する。
この135度位置では、第2カム部材46の凹部46aが第1カム部材38の凹部38aと対向し、フローティングピン36を受け入れ可能な状態となっている(図15(A)参照)。従って、135度位置(図3及び図9参照)からディスプレイ筐体14をさらに閉じ動作させると、フローティングピン36が第1カム部材38の凹部38aから第2カム部材46の凹部46aへと移動する。これにより、ハウジングプレート37Lの回転規制片37bによる回転規制作用と合わせ、フローティングピン36によっても第2軸26の回転が規制される。
その後の135度位置から0度位置までの閉じ動作は上記した開き動作と逆の回動動作となり、0度位置においてディスプレイ筐体14が本体筐体16に対して閉じられる。
以上のように、本実施形態に係るヒンジ機構12によれば、0度位置と第1の角度位置となる135度位置との間では第1軸24の回転を許容すると共に第2軸26の回転を規制し、135度位置とこれよりも大きい第2の角度位置となる315度位置との間では第2軸26の回転を許容すると共に第1軸24の回転を規制し、315度位置と360度位置との間では第1軸24の回転を許容すると共に第2軸26の回転を規制する回動軸選択機構部30を備える。
このように、ヒンジ機構12では、第1軸24及び第2軸26のいずれを回動軸として回転させるかが、135度位置及び315度位置の2つの角度位置で切り換わる。このため、このようなヒンジ機構12を備える電子機器10では、例えばディスプレイ18とキーボード20が共に上方を向く180度位置において、ディスプレイ筐体14と本体筐体16とをフラットに構成することが可能となり、この180度位置を含めた各角度位置において机上等での安定性及び操作性が向上する。従って、180度位置で電子機器10を完全にフラットな状態とするためには、回動軸の切換角度位置となる2つの角度位置の間に180度位置が設定されていることが望ましい。また、電子機器10では、ディスプレイ筐体14を開き動作させた場合に、各角度位置において第1軸24又は第2軸26が選択的に回転するため、ノート型PCでの使用形態又はタブレット型PCでの使用形態へとディスプレイ筐体14を回動させる際の操作性が高い。
しかも、電子機器10では、第1の角度位置である135度位置までは本体筐体16側の第1軸24が回転するため、ヒンジ機構12がドロップダウン型として機能し、ノート型PCの使用形態での操作性や外観品質が向上する。
なお、ヒンジ機構12の2つの回動軸である第1軸24及び第2軸26の切換角度位置となる2つの角度位置は、それぞれ135度位置、315度位置以外に設定されても勿論よく、当該ヒンジ機構12を搭載する電子機器の仕様等に応じて適宜設定変更されてもよい。
電子機器10では、0度位置において第1軸24と第2軸26とは、本体筐体16の後端部16cから前端部16dに向かう前後方向で互いにオフセットして配置されており、例えば第1軸24と第2軸26とを結ぶ線は図2に示すように上下方向に対して45度傾いている。このため、0度位置や360度位置では、ディスプレイ筐体14と本体筐体16とが互いに位置ずれした略平行四辺形状になって外観品質が向上する。さらに、上記したように第1の角度位置である135度位置においてディスプレイ筐体14及びヒンジ機構12がドロップダウンしたノート型PCとして使用することができる。勿論、0度位置において第1軸24と第2軸26とが上下方向に沿って配置される構成であってもよい。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10 電子機器
12L,12R ヒンジ機構
14 ディスプレイ筐体
14a,16a 表面
14b,16b 背面
14c,16c 後端部
14d,16d 前端部
16 本体筐体
18 ディスプレイ
20 キーボード
24 第1軸
26 第2軸
28 ヒンジ筐体
30 回動軸選択機構部
32 本体連結板
33,35 支持アーム
34 ディスプレイ連結板
36 フローティングピン
37L,37R ハウジングプレート
38 第1カム部材
38a,46a,46b 凹部
40 オープンストッパカム部材
40a,44a ストッパ片
42 スライドカム部材
42c オープンストッパ片
42d クローズストッパ片
42e オープン傾斜面
42f クローズ傾斜面
44 クローズストッパカム部材
46 第2カム部材
48 オープンスパイラルカム部材
48a,50a 傾斜面
50 クローズスパイラルカム部材

Claims (9)

  1. 第1の筐体に固定される第1軸と第2の筐体に固定される第2軸とを備え、前記第1の筐体と前記第2の筐体との間を、各筐体の表面同士が対面する0度位置から各筐体の表面がそれぞれ同一方向を向いて互いに平行する180度位置を経て、各筐体の背面同士が対面する360度位置まで回動可能に連結するヒンジ機構であって、
    前記0度位置と第1の角度位置との間では前記第1軸の回転を許容すると共に前記第2軸の回転を規制し、前記第1の角度位置と該第1の角度位置よりも大きい第2の角度位置との間では前記第2軸の回転を許容すると共に前記第1軸の回転を規制し、前記第2の角度位置と前記360度位置との間では前記第1軸の回転を許容すると共に前記第2軸の回転を規制する回動軸選択機構部を備え
    前記回動軸選択機構部は、前記第1軸に対して回転不能な状態で外嵌固定され、外周面に凹部が設けられた第1カム部材と、
    前記第2軸に対して回転不能な状態で外嵌固定され、外周面に凹部が設けられた第2カム部材と、
    前記第1カム部材の凹部と前記第2カム部材の凹部とに対して選択的に嵌合可能にフローティング支持されたフローティングピンと、
    前記第1軸に対して回転不能な状態で外嵌固定され、軸方向端面に第1ストッパ片が設けられたストッパカム部材と、
    前記第2軸に対して回転不能な状態で外嵌固定され、軸方向端面に第1傾斜面が設けられたスパイラルカム部材と、
    前記第1軸に対して回転可能且つ軸方向に移動可能に外挿されて前記ストッパカム部材の側部に配置された第1部分、及び、前記第2軸に対して回転可能且つ軸方向に移動可能に外挿されて前記スパイラルカム部材の側部に配置された第2部分が設けられ、前記スパイラルカム部材の第1傾斜面によって前記第2部分に設けた第1押圧傾斜面が押圧されて軸方向に移動することで前記第1部分に設けた第1ストッパ部の前記第1ストッパ片に対する係止位置及び非係止位置が切り換わるスライドカム部材と、
    前記第1軸及び前記第2軸を回転可能に保持し、前記第1軸を回動軸として前記スライドカム部材と共に回動するヒンジ筐体と、
    を有し、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体とが前記0度位置から前記第1の角度位置までの間にある場合は、前記フローティングピンが前記第2カム部材の凹部に嵌合した状態にあり、且つ、前記スライドカム部材の前記第1ストッパ部が前記ストッパカム部材の前記第1ストッパ片に対する非係止位置にあることで、前記第1軸の回転が許容されると共に前記第2軸の回転が規制された状態にあり、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体との間を前記0度位置から前記第1の角度位置まで開き動作させた場合は、前記第2の筐体及び前記ヒンジ筐体が前記第1軸を回動軸として回動すると共に、前記スライドカム部材は前記第1部分が前記第1軸の軸周りに回転すると同時に前記第2部分が前記第1軸を回動軸として回動し、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体とが前記第1の角度位置となった場合は、前記フローティングピンが嵌合した前記第2カム部材の凹部と前記第1カム部材の凹部とが対向したに状態となり、且つ、前記スライドカム部材の前記第1ストッパ部が前記ストッパカム部材の前記第1ストッパ片に対して係止位置になることで、前記第1軸の回転及び前記ヒンジ筐体の回動が規制されると共に、前記第2軸の回転が許容された状態となり、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体との間を前記第1の角度位置から前記第2の角度位置まで開き動作させた場合は、前記フローティングピンが前記第2カム部材の凹部から前記第1カム部材の凹部に移動して前記第2の筐体が前記第2軸を回動軸として回動すると共に、前記スパイラルカム部材の第1傾斜面によって前記第1押圧傾斜面が押圧されて前記スライドカム部材が軸方向に移動し、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体とが前記第2の角度位置となった場合は、前記フローティングピンが嵌合した前記第1カム部材の凹部と前記第2カム部材の凹部とが対向したに状態となり、且つ、前記スライドカム部材の前記第1ストッパ部が前記ストッパカム部材の前記第1ストッパ片に対して非係止位置になることで、前記第1軸の回転及び前記ヒンジ筐体の回動が許容されると共に、前記第2軸の回転が規制された状態となり、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体との間を前記第2の角度位置から前記360度位置まで開き動作させた場合は、前記フローティングピンが前記第1カム部材の凹部から前記第2カム部材の凹部に移動して前記第2の筐体及び前記ヒンジ筐体が前記第1軸を回動軸として回動すると共に、前記スライドカム部材は前記第1部分が前記第1軸の軸周りに回転すると同時に前記第2部分が前記第1軸を回動軸として回動することを特徴とするヒンジ機構。
  2. 請求項1記載のヒンジ機構において、
    前記第1の角度位置と前記第2の角度位置との間に前記180度位置が設定されていることを特徴とするヒンジ機構。
  3. 請求項1又は2記載のヒンジ機構において、
    前記ストッパカム部材は、前記スライドカム部材の第1部分を跨ぐように前記第1軸の軸方向に並んで一対設けられると共に、該一対のストッパカム部材のうち、一方には前記第1ストッパ片が設けられ、他方には第2ストッパ片が設けられ、
    前記スライドカム部材の第1部分には、前記第1ストッパ片に対する係止位置及び非係止位置が切り換わる前記第1ストッパ部と、前記第2ストッパ片に対する係止位置及び非係止位置が切り換わる第2ストッパ部とが設けられ、
    前記第2ストッパ片と前記第2ストッパ部とは、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが前記360度位置となった場合に係止位置となり、前記第1軸の前記360度位置から開き方向への回転を規制することを特徴とするヒンジ機構。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒンジ機構において、
    記スパイラルカム部材は、前記スライドカム部材の第2部分を跨ぐように前記第軸の軸方向に並んで一対設けられると共に、該一対のスパイラルカム部材のうち、一方には前記第1傾斜面が設けられ、他方には第2傾斜面が設けられ、
    前記スライドカム部材の第2部分には、前記第1傾斜面によって押圧されて前記スライドカム部材を前記第2軸の軸方向で一方側へと移動させる前記第1押圧傾斜面と、前記第2傾斜面によって押圧されて前記スライドカム部材を前記第2軸の軸方向で他方側へと移動させる第2押圧傾斜面とが設けられ、
    前記第2傾斜面と前記第2押圧傾斜面とは、前記第1の筐体と前記第2の筐体との間を前記第2の角度位置から前記第1の角度位置まで閉じ動作させた場合に、前記第2傾斜面によって前記第2押圧傾斜面を押圧して前記スライドカム部材を軸方向に移動させることで、前記スライドカム部材の前記第1ストッパ部を前記ストッパカム部材の前記第1ストッパ片に対して係止可能な位置に設定することを特徴とするヒンジ機構。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のヒンジ機構を備えたことを特徴とする電子機器。
  6. 請求項5記載の電子機器において、
    前記第1の筐体は、表面にキーボードを有する本体筐体であり、
    前記第2の筐体は、表面にディスプレイを有するディスプレイ筐体であり、
    前記ヒンジ機構は、前記本体筐体の一端部と前記ディスプレイ筐体の一端部との間を回動可能に連結することを特徴とする電子機器。
  7. 請求項6記載の電子機器において、
    前記第1の角度位置では、前記本体筐体の一端部から該一端部とは反対側の他端部に向かう方向に沿って前記第1軸と前記第2軸とが並んで配置されることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項7記載の電子機器において、
    前記180度位置では、前記本体筐体の一端部及び他端部と、前記ディスプレイ筐体の一端部及び該一端部とは反対側の他端部と、前記第1軸と、前記第2軸とが、直線状に並んで配置されることを特徴とする電子機器。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の電子機器において、
    前記0度位置において前記第1軸と前記第2軸とは、前記本体筐体の前記一端部から該一端部とは反対側の他端部に向かう方向で互いにオフセットして配置されていることを特徴とする電子機器。

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