JP5985032B1 - 鍵開閉装置、作動制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】扉の施錠、解錠を自動的に行う装置において、上記課題を解決し、扉の開閉検出手段を設けるのに要するコストを低減し、かつ構成を簡素にすること。【解決手段】ドアに設けられた鍵を作動させるための鍵開閉装置であって、ドアの右左方向のうち少なくとも一方向へ検出波を出射して当該検出波によって生じる反射波の強度を検出するセンサ(23R,23L)と、センサによって検出される反射波の強度に基づいてドアが閉じた状態であるか開いた状態であるかを検出するドア状態検出部(15)と、ドア状態検出部の検出結果を用いて鍵を作動させる作動制御部(13)とを含む鍵開閉装置である。【選択図】図1

Description

本発明は、建造物等の出入り口の扉(玄関ドア等)の施錠、解錠を自動的に行う技術に関する。
近年、スマートフォンなどの携帯端末を用いて、建造物等の出入り口の扉(玄関ドア等)の施錠、解錠を自動的に行うシステムが提案され、普及し始めている。このようなシステムでは、携帯端末を仮想的な鍵として用いており、従来のような物理的な鍵を用いる必要がなくなることからユーザの利便性が向上する。また、例えば賃貸住宅の所有者の立場からは、仮想的な鍵の使用を制限したり、別なものに変更したりといったことが容易であるので、入居者が変わるたびに物理的な鍵の交換を行う必要がなくなるという利点もある。
ところで、上記のようなシステムにおいては、特に施錠の際、それに先だって扉の開閉状態を検出したいという要望がある。例えば、扉が半開きのままに施錠してしまうと、実際には施錠できていない状態となってしまうし、扉が少しだけずれているような場合には錠の破損につながり得るからである。これに関して、例えば特開2010−176572号公報(特許文献1)には、扉の開閉状態を検出する手段として、親扉に設けた磁石と戸枠に配設したリードスイッチとを備えるものや、親扉の開閉によりオンオフされるリミットスイッチを備えるものが記載されている。
しかし、上記のような扉の開閉検出手段を用いる場合には、リードスイッチ等を駆動するために電池を用いることが多いことから、電池切れによる動作停止に気づかない等のリスクが生じる。また、開閉検出手段を取り付けるために扉や戸枠にねじ止め等の加工をする必要があり、特に賃貸住宅などでは退去時の現状復帰にコストを要するし、取り付けること自体にオーナーからの同意が得られない場合もある。さらに、開閉検出手段による検出結果を鍵開閉装置へ送るために、有線ないし無線の通信手段を設ける必要があることから、システム構成が複雑となるという不都合もある。
特開2010−176572号公報
本発明は、扉の施錠、解錠を自動的に行う装置において、上記課題を解決し、扉の開閉検出手段を設けるのに要するコストを低減し、かつ構成を簡素にすることが可能な技術を提供することを目的の1つとする。
本発明の一態様に係る鍵開閉装置は、ドアに設けられた鍵を作動させるための鍵開閉装置であって、(a)前記ドアの右左方向のうち少なくとも一方向へ検出波を出射して当該検出波によって生じる反射波の強度を検出するセンサと、(b)前記センサによって検出される前記反射波の強度に基づいて前記ドアが閉じた状態であるか開いた状態であるかを検出するドア状態検出部と、(c)前記ドア状態検出部の検出結果を用いて前記鍵を作動させる作動制御部とを含む、鍵開閉装置である。
本発明の一態様に係る作動制御システムは、上記鍵開閉装置と、この鍵開閉装置へコマンドを与える携帯端末を含む、作動制御システムである。また、この作動制御システムは、コマンドを鍵開閉装置へ送信することを許容する権限情報を携帯端末へ与えるサーバを更に備えてもよい。
上記構成によれば、扉の施錠、解錠を自動的に行う装置ないしこれを用いるシステムにおいて、扉の開閉検出手段を設けるのに要するコストを低減し、かつ構成を簡素にすることができる。
図1は、一実施形態の作動制御システムの概略構成を示す図である。 図2は、鍵開閉装置の構成を示すブロック図である。 図3は、携帯端末の構成を示すブロック図である。 図4は、鍵開閉装置の設置位置を示す模式図である。 図5は、鍵開閉装置のサムターン開閉機構の構成を示す縦断面図である。 図6は、赤外線センサによって検出する段差について説明するための図である。 図7は、段差面と各赤外線センサとの位置関係を示す図である。 図8は、鍵開閉装置における赤外線センサの初期設定時の動作手順を示すフローチャートである。 図9は、鍵開閉装置における通常動作時の動作手順を示すフローチャートである。
図1は、一実施形態の作動制御システムの概略構成を示す図である。同図に示す作動制御システムは、ユーザの所持する携帯端末を用いて、住居やオフィスなどのドアに設置された鍵の開閉を自律的に行わせるためのシステムである。この作動制御システムは、ドアの鍵に備わったサムターン400を回転させて解錠、施錠を行うための鍵開閉装置100と、ユーザが所持するスマートフォン等の携帯端末200と、携帯端末200へ各種情報を提供し、あるいは鍵の開閉に関する権限を与える等の処理を行うサーバ300を含んで構成されている。携帯端末200とサーバ300の相互間は通信ネットワークNを介して相互に情報通信可能に接続されている。
鍵開閉装置100は、ドアのサムターン400に対応付けて設置されており、このサムターン400を回転させる機構を備えている。ここで、サムターン400とは、例えば板状の摘み部を有しており、この摘み部を回転させることによってドア内部に内蔵された錠前を作動させるためのものである。例えば、サムターン400の摘み部がほぼ垂直に位置する状態が「解錠」に対応し、摘み部がほぼ水平に位置する状態が「施錠」に対応している。鍵開閉装置100は、このようなサムターン400を自動的に回転させる。なお、このような鍵開閉装置100の具体的な構成としては、種々の公知技術(例えば、特開2002−168014号公報参照)を用いることができる。
携帯端末200は、ユーザが所持するものであり、インターネット等の通信回線を介した通信を行う機能や、ブルートゥース(登録商標)などの近距離の無線通信機能を備えている。本実施形態では、携帯端末200としてスマートフォンを想定するが、携帯電話機、PHS、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、携帯情報端末(PDA)、家庭用ゲーム機器など、通信機能を備えたあらゆる端末に適用可能である。
サーバ300は、携帯端末200へ各種情報を提供し、あるいは鍵の開閉に関する権限を与える等の処理を行うためのものである。このサーバ300は、例えば演算処理能力の高いコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムを実行することによって構成される。
通信ネットワークNは、携帯端末200とサーバ300の間で相互に情報通信を行うことが可能な通信網を含んで構成されている。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
図2は、鍵開閉装置100の構成を示すブロック図である。図示のように鍵開閉装置100は、制御部10、メモリ20、近距離通信部21、サムターン開閉機構22、2つの赤外線センサ23R、23Lを備えている。なお、赤外線センサ23R、23Lが本発明における「センサ」に対応する。
制御部10は、例えばCPU等を備えたコンピュータシステムにおいて所定の動作プログラムを実行させることによって構成されており、鍵開閉装置100の全体動作を制御する。
メモリ20は、制御部10と接続された記憶手段(例えば不揮発性メモリ)であり、制御部10で実行される動作プログラムや各種のデータを記憶する。
近距離通信部21は、制御部10と接続されており、制御部10と携帯端末200との間における比較的近距離での情報通信に関わる処理を行う。本実施形態では、近距離通信部21は、公知のブルートゥース規格に基づいた情報通信を行うものである。
サムターン開閉機構22は、サムターン400に取り付けられており、制御部11の開閉制御部13から与えられる動作指示命令に応じてサムターン400を「施錠」と「解錠」の各状態に対応する位置に作動させる。
赤外線センサ23Rは、鍵開閉装置100の筐体を正面から見たときの右側に設置されており、鍵開閉装置100の正面(主面)を基準にして右方向へ赤外光を出射し、この赤外光が物体に照射されることによって生じる反射光を受光することで、鍵開閉装置100の右側における物体の有無を検出する。詳細を後述するように、この赤外線センサ23Rは、鍵開閉装置100の右側において、壁などの建物の一部分とドアとの段差を検出するために用いられる。
赤外線センサ23Lは、鍵開閉装置100の筐体を正面から見たときの左側に設置されており、鍵開閉装置100の正面を基準にして左方向へ赤外光を出射し、この赤外光が物体に照射されることによって生じる反射光を受光することで、鍵開閉装置100の左側における物体の有無を検出する。詳細を後述するように、この赤外線センサ23Lは、鍵開閉装置100の左側において、壁などの建物の一部分とドアとの段差を検出するために用いられる。
上記した制御部10は、機能ブロックとしてのビーコン発信部11、認証処理部12、開閉制御部13、センサ設定部14、ドア状態検出部15を有する。
ビーコン発信部11は、近距離通信部21によって携帯端末200に向けて特定の電波信号(ビーコン信号)を発信させるための処理を行う。この電波信号は、例えば数百ミリ秒ごとに定期的に発信されるものであり、鍵開閉装置100を他の装置等と識別するための識別情報を含む。
認証処理部12は、携帯端末200が鍵を解錠、施錠する権限を有するものであるかどうかを確認する処理(認証処理)を行う。この認証処理は、例えば、鍵の解錠等を行うことが許可されている携帯端末200であることを示す情報である権限情報が予めメモリ20に格納されており、その識別情報を用いて行われる。
具体的には、認証処理部12は、携帯端末200に対してその携帯端末200に予め付与された権限情報を送信することを要求し、携帯端末200から返信された権限情報がメモリ20に格納されている権限情報と一致する場合に、この携帯端末200は解錠・施錠の権限を有するものと判断する。
開閉制御部13は、認証処理部12によって権限を有すると認証された携帯端末200から解錠または施錠を指示するコマンド(命令)が送信されたときに、この送信されたコマンド(解錠/施錠)に基づいて、サムターン開閉機構22に動作指示命令を与える。
また、開閉制御部13は、サムターン開閉機構22に対して「解錠」の動作指示命令を与えた後に一定時間が経過した場合には、サムターン開閉機構22に「施錠」の動作指示命令を与える。
センサ設定部14は、初期設定時に、赤外線センサ23Rと赤外線センサ23Lを共に作動させ、ドアとこのドアが設置された建物(建造物)の一部分によって生じる段差による反射光を検出することができたほうの1つの赤外線センサを、以降の通常動作時において使用する赤外線センサとして設定する。通常動作時に使用する赤外線センサ(赤外線センサ23R、23Lのいずれか一方)の情報はメモリ20に記憶される。
ドアに設置された状態で各赤外線センサ23R、23Lをともに作動させた場合には、サムターン400の位置に近い側に存在する段差によって反射光が生じるので、この段差による反射光を検出することができるのは各赤外線センサ23R、23Lのうち、段差に近い側に設置されている一方の赤外線センサとなる。
ドア状態検出部15は、通常動作時に使用するものとして設定された1つの赤外線センサによって検出される反射光の強度に基づいて、ドアの開閉状態を検出する。具体的には、ドア状態検出部15は、反射光が所定の基準値よりも大きければ、ドアが閉じている状態であると検出する。また、ドア状態検出部15は、反射光が基準値以下(あるいは実質的にゼロ)であれば、ドアが開いている状態であると検出する。
図3は、携帯端末200の構成を示すブロック図である。図示のように携帯端末200は、制御部30、メモリ40、近距離通信部41、通信部42を備えている。
制御部30は、例えばCPU等を備えたコンピュータシステムにおいて所定の動作プログラムを実行させることによって構成されるものであり、機能ブロックとしての電波強度検出部31、コマンド処理部32を有する。
電波強度検出部31は、鍵開閉装置100から発信され、近距離通信部41によって受信される電波信号の電波強度を検出する。
コマンド処理部32は、鍵開閉装置100に対して、サムターン400の解錠または施錠を指示する命令(コマンド)を送信する処理を行う。本実施形態のコマンド処理部32は、電波強度検出部31によって検出される電波強度に基づいて、この電波強度が予め設定した第1閾値よりも大きくなった場合に解錠コマンドを送信する。第1閾値は、鍵開閉装置100と携帯端末200との相互間距離が所定の解錠距離(例えば、数十cm)に近づいた場合の電波強度に対応して設定される。なお、コマンド処理部32は、解錠コマンド送信の際に併せて、あるいはコマンド送信に先立って、メモリ40に格納されている権限情報を鍵開閉装置100へ送信する。
また、コマンド処理部32は、電波強度検出部31によって検出される電波強度に基づいて、この電波強度が予め設定した第2閾値よりも小さくなった場合に施錠コマンドを送信する。第2閾値は、鍵開閉装置100と携帯端末200との相互間距離が所定の施錠距離(例えば、数m)に遠ざかった場合の電波強度に対応して設定される。なお、コマンド処理部32は、施錠コマンド送信の際に併せて、あるいはコマンド送信に先立って、メモリ40に格納されている権限情報を鍵開閉装置100へ送信する。
メモリ40は、制御部30と接続された記憶手段(例えば不揮発性メモリ)であり、制御部30で実行される動作プログラムや各種のデータを記憶する。例えば、メモリ40には、携帯端末200に対して予めサーバ300から付与された権限情報が格納される。
近距離通信部41は、制御部30と接続されており、制御部30と鍵開閉装置100との間における比較的近距離での情報通信に関わる処理を行う。本実施形態では、近距離通信部41は、公知のブルートゥース規格に基づいた情報通信を行うものである。
通信部42は、制御部30と接続されており、制御部30がネットワークNを介してサーバ300と情報通信するために必要な処理を行う。
図4は、鍵開閉装置の設置位置を示す模式図である。また図5は、鍵開閉装置のサムターン開閉機構の構成を示す縦断面図である。鍵開閉装置100は、例えばドア(扉)410の内側(部屋側)にあるサムターン400に取り付け自在である。鍵開閉装置100は、例えば磁石によりドア410に着脱自在である。鍵開閉装置100は、例えばサムターン400とその周囲を覆う筐体160を備えている。
鍵開閉装置100の左側面160cには、赤外線センサ23Lが設置されている。この赤外線センサ23Lは、大部分が筐体160に内蔵されており、左側面160cに設けられた透明窓(あるいは開口)を介して、発光素子からの光を出射させるとともに、受光素子へ反射光を入射させるように設置されている。同様にして、筐体160の右側面には赤外線センサ23Rが設置されている。
鍵開閉装置100は、サムターン開閉機構22として、サムターン400を回転させるサムターン回転部170と、駆動源の動力によりサムターン回転部170を回転させる回転駆動機構171と、手動によりサムターン回転部170を回転させる手動回転部172と、電源部173等を筐体160内に備えている。
サムターン回転部170は、例えば略円柱状の円柱部180と、円柱部180の底面から後方側(図3の左側)に突出する脚部181を有している。
円柱部180は、例えば後方側の大径部183と、前方側(図5の右側)の小径部184を有している。大径部183の前方側の面には、回転駆動部材の凸状部101が嵌め込まれる溝部185が形成されている。溝部185は、サムターン回転部170の回転軸を中心とする円弧状に形成されている。溝部185の円弧の内角は、例えば270°(3/2×π(rad))程度に形成されている。
脚部181は、円柱部180の回転軸を中心とする同一円周上に例えば4本設けられ、4本の脚部181によって幅の異なる溝路が十字状に形成されている。サムターン回転部170は、脚部181の間にサムターン400を挟んで保持し回転することでサムターン400を回すことができる。
手動回転部172は、例えば円柱状、或いは円盤状に形成され、サムターン回転部170の円柱部180の前方側に固定されている。手動回転部172は、筐体160の前面160aに設けられた開口部160bに配置され、筐体160の前方側に突出している。手動回転部172の筐体160から突出した部分をユーザが手で保持し回転することによりサムターン回転部170を手動で回転させることができる。なお、手動回転部172には、サムターンのような摘み部があってもよい。
回転駆動機構171は、例えば遠隔操作により駆動する駆動源としてのモータ190と、サムターン回転部170の同軸上に設けられサムターン回転部170に係止可能な回転駆動部材191と、モータ190の動力を回転駆動部材191に伝達する伝達機構192を有している。
回転駆動部材191は、リング状に形成され、サムターン回転部170の円柱部180の小径部184にはめ込まれている。回転駆動部材191は、外周面に歯を有し、歯車を構成している。回転駆動部材191は、底面側に回転軸を中心とする円弧状の凸状部101を備えている。凸状部101の円弧の内角は、例えば180°程度に形成されている。凸状部101は、サムターン回転部170の円弧状の溝185にはめ込まれ、これにより、回転駆動部材191は、サムターン回転部170に回転方向に係止可能になっている。
伝達機構192は、例えば複数の歯車により構成されている。例えば伝達機構192は、モータ190の軸に取り付けられた歯車110と、回転駆動部材191の歯車とかみ合う歯車111等により構成されている。モータ190が駆動すると、歯車110、111が回転し、回転駆動部材191が回転する。
電源部173は、一つ又は複数の電池を備えている。電源部173は、モータ190や制御部10等に電力を供給する。
図6は、赤外線センサによって検出する段差について説明するための図である。図示のように本実施形態では、ドア410が閉じた状態において、ドア410の表面と、建物の一部分である壁(戸枠)420の表面との間に幅Lの段差が生じ、壁420の側面の一部である段差面430が生じることを前提としている。この段差面430へ赤外光を入射させ、それによる反射光を受光するために、各赤外線センサ23R、23Lは、少なくとも赤外光の出射面と反射光の受光面が段差面430と相対するように、鍵開閉装置100の筐体160の両側側面において、鍵開閉装置100が設置された際にドア420と接する位置に近づけて配置されている。図7は、段差面430と各赤外線センサ23R、23Lとの位置関係を示す図である。
図示の例では、鍵開閉装置100の右側面に設置される赤外線センサ23Rから出射する赤外光が段差面430によって反射し、それによって生じた反射光が赤外線センサ23Rによって受光される。このとき、赤外線センサ23Lについては、上記した初期設定により通常動作に用いるものではないと設定されているため作動しない。
また、ドア420が開いた状態では、近くに段差面430が存在しないため反射光を生じないか、あるいは相対的に遠い位置にある何らかの物体によって反射光を生じたとしても、その反射光は段差面430によって生じる反射光よりは格段に低い強度となる。このため、赤外線センサ23Rによって検出される反射光の強度に基づき、ドア420の状態を検出することができる。
なお、図示の例では鍵開閉装置100の右側に段差が存在し、それを利用して赤外線センサ23Rによってドア420の状態を検出する場合について例示したが、逆の場合も同様である。すなわち、鍵開閉装置100の左側に段差が存在する場合には、赤外線センサ23Lのみを作動させて、段差によって生じる反射光に基づいてドア420の状態を検出することができる。
図8は、鍵開閉装置における赤外線センサの初期設定時の動作手順を示すフローチャートである。この動作は、例えば鍵開閉装置100がドア420に設置された直後にドア420を閉じた状態にして行われる。この初期設定動作は、例えば図示しない初期設定ボタンを押すことや、設定用端末から初期設定用コマンドを送信すること等をトリガーにして開始されるものとする。
センサ設定部14は、初期設定時に、赤外線センサ23Rと赤外線センサ23Lを共に作動させる(ステップS11)。ここでいう「作動させる」とは、各赤外線センサ23R、23Lを制御して赤外光を出射させ、反射光を受光させることをいう。
各赤外線センサ23R、23Lを作動させると、ドア420と建物の一部分との段差による段差面430と相対している赤外線センサ(図6の例では赤外線センサ23R)において、段差面430による反射光が検出される。
次に、センサ設定部14は、反射光を検出することができたほうの1つの赤外線センサ(図6の例では赤外線センサ23R)を通常動作時において使用する赤外線センサとして設定する(ステップS12)。この通常動作時に使用する赤外線センサ(図6の例では赤外線センサ23R)の情報はセンサ設定部14によってメモリ20に書き込まれ、記憶される。以降の通常動作においては、ここで設定された一方の赤外線センサのみが作動し、他方の赤外線センサは作動しない。
図9は、鍵開閉装置における通常動作時の動作手順を示すフローチャートである。ここでは、上記の通りにして、通常動作時に使用する1つの赤外線センサが設定済みであるものとする。
ドア状態検出部15は、開閉制御部13によってサムターン開閉機構22に「解錠」の動作指示命令が与えられ、サムターン400が解錠の状態に作動した時点から一定時間(例えば、数十秒間〜数分間程度)が経過したか否かを判定する(ステップS21)。一定時間が経過するまでは(ステップS21;NO)、ステップS21の処理が繰り返される。
一定時間が経過すると(ステップS21;YES)、ドア状態検出部15は、通常動作時に使用する1つの赤外線センサによって検出される反射光の強度に基づいて、ドア420が閉じている状態であるか否かを判定する(ステップS22)。上記したように、反射光の強度が一定の基準値よりも大きい場合には、ドア420が閉じていると判定できる。
ドア420が閉じている状態である場合に(ステップS22;YES)、ドア状態検出部15は、開閉制御部13に対してドア420を施錠するように動作指示を与える。これに応じて、開閉制御部13は、サムターン開閉機構22に「施錠」の動作指示命令を与える(ステップS23)。これにより、サムターン400が施錠の状態に作動する。
一方、ドア420が閉じていない場合に(ステップS22;NO)、ドア状態検出部15は、開閉制御部13に対して「施錠」の動作指示命令を与えずに、ドア420が閉じていないことをユーザに報知する処理であるアラート処理を実行する(ステップS24)。アラート処理としては、例えば図示しない音声出力手段によって所定の音を出力させることが考えられる。また、アラート処理としては、ユーザの携帯端末200に所定の画像を表示させたり、振動させたり、音を出力させたりすることも考えられる。
以上のような実施形態によれば、鍵の開閉検出手段を鍵開閉装置に内蔵するようにしているので、ドア等への加工が不要となる。また、鍵開閉装置の電池切れを注意すればよく、開閉検出手段の電池切れを別途注意する必要がなくなる。また、開閉検出手段を内蔵しているので、検出結果を送るための通信手段を設ける必要がなく、システム構成が簡素になる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。
例えば、上記した実施形態では携帯端末200に対してサーバ300から権限情報が与えられ、この権限情報を用いて鍵開閉装置100と携帯端末200の間の認証処理が行われていたが、この限りではなく、権限を持つ携帯端末200を特定できる識別情報を予め鍵開閉装置100のメモリ20に格納しておき、その識別情報を用いて携帯端末200の権限の有無を判断してもよい。
また、上記した実施形態では、段差面430を検出するためのセンサの一例として赤外線センサを挙げていたが、段差面430による反射光あるいは反射波を発生させてそれを検出できる限りにおいて、いかなるセンサも用いることができる。例えば、可視光を出射してそれよる反射光を発生させてもよいし、音波や電磁波を出射してそれにより反射波を生じさせてもよい。
10、30:制御部
11:ビーコン発信部
12:認証処理部
13:開閉制御部
14:センサ設定部
15:ドア状態検出部
20、40:メモリ
21、41:近距離通信部
22:サムターン開閉機構
23R、23L:赤外線センサ
31:電波強度検出部
32:コマンド処理部
42:通信部
100:鍵開閉装置
200:携帯端末
300:サーバ
400:サムターン
N:ネットワーク

Claims (7)

  1. ドアに設けられた鍵を作動させるための鍵開閉装置であって、
    前記ドアの右左方向へ検出波をそれぞれ出射して当該検出波によって生じる反射波の強度を検出するセンサと、
    前記センサによって検出される前記反射波の強度に基づいて前記ドアが閉じた状態であるか開いた状態であるかを検出するドア状態検出部と、
    前記ドア状態検出部の検出結果を用いて前記鍵を作動させる開閉制御部と、
    を含み、
    前記センサは、前記ドアの開き方向に応じて当該ドアの左右のいずれか一方へ前記検出波を出射して他方へは前記検出波を出射しないように設定して用いられる、
    鍵開閉装置。
  2. 前記開閉制御部は、外部から与えられるコマンドに応じて前記鍵を施錠するために作動させる制御を行う場合に、当該制御に先だって前記ドア状態検出部の検出結果を取得して前記ドアが閉じた状態であるときにのみ前記鍵を施錠させる制御を実行する、
    請求項1に記載の鍵開閉装置。
  3. 前記開閉制御部は、前記鍵を解錠した後、外部からコマンドが与えられずに一定時間が経過した場合に自動で前記鍵を施錠するために作動させる制御を行うものであり、当該制御に先だって前記ドア状態検出部の検出結果を取得して前記ドアが閉じた状態であるときにのみ前記鍵を施錠させる制御を実行する、
    請求項1又は2に記載の鍵開閉装置。
  4. 前記センサは、前記ドアの側方の端部と当該ドアが設置されている構造物との段差によって当該構造物に生じる段差面に前記検出波を入射させる、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の鍵開閉装置。
  5. 前記ドアの左右方向へ前記検出波をそれぞれ出射して前記反射の強度を検出するように前記センサを動作させて前記反射波の強度が大きいほうを特定し、当該特定された方向に通常動作時において前記検出波を出射するように設定するセンサ設定部、を更に含む、請求項1〜4の何れか1項に記載の鍵開閉装置。
  6. 請求項1〜の何れかに記載の鍵開閉装置と、
    前記鍵開閉装置へコマンドを送信する携帯端末と、
    を含む、作動制御システム。
  7. 前記コマンドを前記鍵開閉装置へ送信することを許容する権限情報を前記携帯端末へ与えるサーバを更に備える、
    請求項に記載の作動制御システム。
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